捨てられたペットの叫び 読売新聞
動物収容施設で命を絶たれる前の犬や猫を撮影した写真展「どうぶつたちへのレクイエム」が、佐賀県佐賀市天神3のアバンセで開かれている。
飼い主から捨てられた多くのペットが殺処分されている現実に目を向けてもらおうと、市と動物愛護団体「ハーモニアスハート」(事務局・佐賀市)が共同で企画した。会場を訪れた人は、悲しげな動物の姿をとらえた作品に見入っている。20日まで。入場無料。
フォトエッセイストの児玉小枝さんが、関西の動物収容施設で犬や猫を撮影した約40点を展示。「ここに写っている子たちはもうこの世にはいません」という児玉さんの言葉も添えられている。
県によると、県内では昨年度、犬は約920匹、猫は約1740匹が殺処分された。施設に収容した犬は約1200匹で、そのうち飼い主から引き取った数は約650匹に及んだ。猫は約1750匹を収容。約8割が生まれたばかりの子猫だったという。県は、ペットに避妊、去勢手術を受けさせることや、息を引き取るまで責任を持って育てることなどを飼い主に呼びかけている。
ハーモニアスハート会長の団野そのこさん(43)も「収容後は、安らかに死んでいくのではなく、ガスで処分される。飼い主は捨てないためには何ができるかをもっと考えてほしい」と訴えている。
市などは20日午前10時からアバンセで、「目指そう!ペットとのいい関係〜犬と猫と絆(きずな)を結ぼう〜」と題したイベントを開く。映画「犬と猫と人間と」(飯田基晴監督)の上映と、タレントの松本秀樹さんのトークショーがある。入場無料。写真展とイベントに関する問い合わせは市環境課(0952・40・7200)へ。(古谷恵一)
堀場製作所、ペット検査機器に参入 10億円規模に育成 日本経済新聞
堀場製作所はペット向けの検査機器事業に参入する。国内最大シェアのヒト向け小型血球計数装置の技術を応用、イヌやネコの血液の成分を測定する検査機器を開発した。12月から国内の動物病院向けに販売を始める。ペットブームを背景とした診断機器の需要増に応え、5年後に10億円規模の事業に育てる。
第1弾としてイヌ、ネコの血中の赤血球や白血球など20項目を迅速に測定する動物用自動血球計数装置を発売する。ヒトと比べて体が小さいイヌやネコの負担にならないよう米粒1個分にあたる10マイクロ(マイクロは100万分の1)リットルの採血量で計測を可能にした。貧血やアレルギーなどといった体調悪化の原因が特定できれば、効果的な治療ができるという。
初年度に200台の販売を計画しており、国内シェア3割の獲得を目指す。2011年以降は、モルモットなどイヌ、ネコ以外の小動物向けへ対象を拡大し、製品群を拡充させる方針だ。20項目の測定項目も広げ、検査の精度を向上させる。併せて試薬も製造・販売して安定収益源とする考え。
新製品は今月20日から大阪府で開催される日本動物臨床医学会に展示する。
posted by しっぽ@にゅうす at 22:49
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