上尾の愛護団体
埼玉県上尾市の動物愛護団体「アニマルエイド」(大田隆代表理事)は、
東京電力福島第一原発事故により、福島県の警戒区域などで保護された猫=写真、
アニマルエイド提供=を希望者に譲渡する会を開いている。
同団体が環境省の許可を得て保護し、放射線の検査も済ませている。
柴田恵美子理事(39)は
「どの猫も愛情に飢えて、人懐っこい。ぜひ温かい家庭にもらわれてほしい」と話している。
野良猫の保護活動などを行っている同団体は2011年12月、
福島県双葉町や浪江町で猫26匹を保護。国と同県の検査の結果、いずれの猫も、
福島県が定めた体の洗浄が必要とされる基準の被曝(ひばく)量を下回った。
1匹は元の飼い主に、14匹は新しい飼い主に引き取られたが、
11匹は今も同団体が保護している。猫を収容するシェルターはほぼ満杯だ。
譲渡会は14日まで。
上尾市小敷谷720の6の同団体事務所(電=048・726・1334)で午後1〜5時に開かれる。
参加には寄付として1人1000円が必要。譲渡の条件や保護した猫の情報などはホームページ(http://animaleido.web.fc2.com/)に掲載している。
元の飼い主が見つかった場合、返却を求める場合がある。寄付金や猫の餌などの支援も受け付けている。
(2013年1月10日 読売新聞)