
両脚にひもが絡み、わずかしか歩けない状態のハト
3日午前10時30分、岡山市北区横井上
岡山市北区横井上の住宅地で、両脚がつながれたようにひもが絡み、赤く腫れ上がったハトが7日までに見つかった。岡山西署は何者かが虐待目的で結び付けた可能性もあるとみて、動物愛護法違反容疑で捜査している。
同署によると、4月21日午前10時半ごろ、JA岡山農産物直売所はなやか津高店の無人精米機付近に集まった十数羽のうち、1羽の両脚がひもで結ばれたようになっているのを、精米に訪れた40代会社員女性が発見し、警察に届け出た。女性はこのハトを5月1、3日にも目撃した。

こぶができたように赤く腫れ上がった患部
女性の話では、ひもは布製とみられる。ハトは両脚ともこぶができたように変形し、飛ぶことはできるが、わずかしか歩けない状態で「真っ赤に腫れた脚は痛々しく、かわいそうで見ていられなかった」という。
農業用ネットなどが自然に絡んだとの見方もあるが、池田動物園(岡山市北区京山)の向沢奈津子獣医師は「足首や指に複雑に絡まっており、放置すると脚が壊死(えし)して死ぬ可能性がある」としている。
同署は付近を継続的にパトロールし、不審者などを調べている。精米機の向かいにある横井小の荻野克己副校長は「子どもたちが目にするとショックが大きい。虐待だとすれば憤りを覚える」と話した。