
都会に住んでいて「カラスと目を合わせてはいけない」というのはよく聞きますが、「猫と目を合わせてはいけない」というのはあまり聞いたことがありません。もし道に猫が座っていたら、つい声をかけてしまいたくなりますよね。しかし、実は初対面の猫ちゃんと目を合わせるのは危険な行為なんです。
■目を合わせる=敵意
猫は本来、狩りをしたり時には自らが狩られたりという、厳しい野生の世界で生きてきた動物です。あの百獣の王であるライオンやチーター、ジャガーなどが全てネコ科の動物であることから、本来はとても俊敏で獰猛な種族であることが分かりますね。
野生の世界では目を合わせるという行為は、相手を認識しているということです。にも関わらず逃げ出さないということは、ケンカをふっかけていると取られてしまう場合があります。
動物の世界ではお互いに言葉で話すということができません。目が全てです。飼い猫であれば多少人間になれているでしょうが、野良ともなると、もしかしたら人間に向かってくるかもしれませんので注意が必要です。
特に子猫が1匹でいたとしても、不用意に近づいてはいけません。どこかに親猫がいて、怒って襲い掛かってくる可能性もあります。
■警戒する理由は様々
猫の性格は個体によってさまざまです。攻撃心から人間に対して警戒心を持っている猫もいれば、恐怖心から警戒している場合もあるでしょう。
攻撃心や恐怖心は、何度も接していくことで解いていけることもあります。最初は警戒していたという猫でも、そのうちに仲良くなれたということも少なくないようです。時間をかけてゆっくりとコミュニケーションを築いていけば、いつか仲良くなれる日が来るかもしれませんね。
また、中には人間を怖がらずによってきてくれる猫ちゃんもいるかもしれません。そんなときには、ぜひ仲良くしてあげてください。
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