人間の寿命が少しずつのびてきている現代では、人間のそばで何不自由なく暮らしている猫の寿命も同じようにのびています。さらに動物の医学もすすんでいるので、今後もじわじわとのびる可能性も。そこで今回は、猫の寿命は人間で言うところのどれくらいにあたるのかに迫ってみましょう。
■猫は1カ月で人間の1歳児にあたる
子猫を見たことがある人は、その愛くるしさに心奪われてしまったこともあるのではないでしょうか。しかし子猫と呼ばれるような時期は非常に短く、生まれてから2〜3週間ほどで離乳食を食べはじめるようになります。
生まれて1カ月たてば人間で言うところの1歳児と同じくらいにまで成長し、歯も生え始めるのです。さらに3カ月たつと人間で言うところの5歳児ほどとなり、この後は子猫の雰囲気が少しずつなくなっていきます。特にこの時期は免疫力も弱く、病気などにかかりやすいので注意が必要です。
■早ければ1歳未満で出産するメス猫も
猫が1歳になると、人間で言うところの17歳〜20歳くらいとなり立派な大人となります。発情期は6カ月以降になりますが個体差があり、早いメス猫だと7〜8カ月には出産を経験することも。猫を増やすつもりがないのであれば、このときまでに去勢・避妊手術を行いましょう。
1歳以上になると外見はほとんど変わらないので、ぱっと見た目で猫の年齢を判断することができなくなります。まだまだやんちゃな時期が続くものの、その後は少しずつ落ち着きが出てくるようになるでしょう。1歳(人間の20歳)をすぎたあとは1年ごとに約4歳ずつ増えていくため、2歳なら人間で24歳、3歳なら28歳といった具合になります。
■7歳以上で高齢猫に
猫が高齢といわれるのは7歳以降(人間の44歳)で、この頃からご飯も高齢猫用になります。人間が気にする年齢とほぼ同じタイミングで体力の衰えを感じるようになっていき、室内で暮らす猫の平均寿命は12歳(64歳)〜17歳(84歳)ほどです。ちなみに外で暮らす猫の寿命は4歳前後といわれていますから、いかに猫が長生きになってきているかがわかります。
長く一緒に暮らすようになれば、猫も大事な家族のひとり。飼い主になる場合は、少しでも長生きできるように、ストレスのない環境を整えてあげると良いでしょう。