動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2014年04月21日

捕獲器の猫 引き取り中止…奈良市保健所

読売新聞


◇大半殺処分 「安易に命奪う」愛護団体の指摘受け


奈良市保健所に持ち込まれた猫。引き取り手がなければ殺処分される
 住民らが捕獲器で捕まえた猫を引き取り、殺処分を繰り返しているとして、奈良市保健所に苦情が相次いだため、保健所は先月、捕獲器による持ち込みの受け付けを中止した。「安易に死なせないための努力をせず、命を奪っている」という動物愛護団体の指摘に対し、担当者は「引き取り自体は違法ではないが、持ち込む人に、こうした意見があることを説明して断っている」と話している。(坂木二郎)


 捕獲器は、金網のかごなどの中に魚などの餌を置き、猫がつられて入ると、扉が閉じて出られなくなる仕組み。

 市保健所などによると、市内では年間300匹以上の猫が持ち込まれ、大半が殺処分されている。

 2013年度は310匹が持ち込まれ、25匹が飼い主に返還されたり、希望者に譲渡される一方、262匹が弱って死んだり、2週間の預かり期間後、殺処分されたりした。堺市の動物愛護団体などは、捕まりにくい成猫数十匹が、こうした捕獲器で捕らえられたとみている。

 こうした実情を、愛護団体が3月下旬にインターネットで公開すると、全国から保健所に「なぜ捕獲器による無差別の捕獲を認めるのか」「飼い猫まで犠牲になる」などと、メールや電話で約80件の苦情が寄せられた。

 同保健所は動物愛護管理法の規定を理由に「対応に問題はない」としていたが、批判を受けて同月25日、捕獲器で持ち込まれた猫については、引き取り拒否に転換した。担当者は「今後は、現在も行っているホームページでの引き取りの募集に加え、譲渡会の開催も検討する」としている。

 東京都文京区の動物保護団体のメンバー小沢利子さん(24)は「動物好きと、そうでない人の間に立って命を大切にするのが行政の役割。当初は、猫嫌いの人に肩入れして殺処分を続けたと言われても仕方がない対応だった」と指摘する。

 環境省動物愛護管理室は「人と動物が共生するためには、自治体がどう動くかが重要。譲渡会を積極的に開き、民間団体などと協力して飼い主を探せば、痛ましい殺処分は、かなり減らせるのではないか」としている。

動物愛護管理法 所有者のわからない犬や猫の引き取りを拾得者から求められた場合、自治体が引き取らなければならないと規定。一方、飼育希望者を募集し、譲り渡す努力をすることも求めている。環境省によると、全国の自治体が引き取った犬や猫は2012年度で計約21万匹。このうち、約8割が殺処分された。


タグ:保健所
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県、動物殺処分ゼロ計画 譲渡率引き上げ目指す  群馬

読売新聞


県は、犬と猫に関する県民からの苦情件数を2012年度実績(9150件)から23年度までに20%減少させる数値目標を盛り込んだ「第2次動物愛護管理推進計画」をまとめた。07年度に作った計画を改定し、「殺処分ゼロ」を目指す方針を初めて明記した。

 新たな計画の期間は今年度から23年度までの10年間。数値目標では、県などが収容した迷い犬や、飼い主らから引き取った犬を新たな飼い主に譲渡する割合を12年度の36%から、収容した犬は60%、引き取った犬は70%にする。猫の譲渡率も12年度の12%から30%に引き上げる。

 譲渡を進めるため、県が来年4月に玉村町に開設予定の「動物愛護センター(仮称)」を拠点に、県獣医師会や動物愛護団体と協力する方針を明記した。

 災害時の動物救護対策も盛り込み、被災時には「動物救護本部」を設置し、動物の収容などを実施することを示した。県衛生食品課は「今後、動物の緊急収容施設の場所など具体的なことを決めていきたい」としている。


posted by しっぽ@にゅうす at 04:00 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

みのひだフォーカス:美濃に動物愛護センター 殺処分、半減目指す /岐阜

毎日新聞


管理法改正きっかけに県内初

 保健所に収容された犬や猫を新たな飼い主へ譲渡するための施設「県動物愛護センター」が23日、美濃市片知に開所する。これまで県内にこうした専用施設はなく、引き取り手がなかった犬猫の約6割が殺処分されていた。県は施設の開所で殺処分を半分程度に減らすとともに、野生鳥獣リハビリセンターを併設し、動物愛護の拠点としたい考えだ。【道永竜命】

 県生活衛生課によると、2012年度に県内の保健所で収容した犬は1089匹で、猫は2443匹。このうち殺処分された犬は240匹、猫は1851匹で、殺処分率は犬が約22%、猫は約76%に上る。昨年9月に動物愛護管理法が改正され、自治体に殺処分をゼロに近付けるよう努力することが盛り込まれたこともあり、県は動物愛護管理推進計画を見直すとともに拠点整備を急いでいた。

 新センターは木造平屋建て約324平方メートル。内部には犬猫を飼育する部屋のほか、健康状態をチェックする検査室などがあり、一度に15匹の犬猫を受け入れることが可能。3455平方メートルの敷地内には犬を遊ばせるドッグランや譲渡される犬と触れ合うスペースも整備した。保健所にはなかった設備を整え、獣医師やトリマー(ペットの美容師)らが常駐する一方、犬猫を殺処分する設備はない。

 センターが受け入れるのは保健所に収容された犬猫だけ。詳細に健康状態を確認し、病気が見つかった場合は経過を観察し治療する。譲渡する場合にはワクチン接種や毛をカットするトリミング、去勢手術などを実施し、所有者を識別するマイクロチップを首に装着した上で譲渡する。

 犬猫の譲渡を希望する人は手術などの実費として2000〜7000円の負担が必要となるが、飼い主にふさわしいとセンターが判断すれば、飼育方法などについて簡単な研修を受けるだけで犬猫を譲り受けられる。県は年間の譲渡目標を犬60匹、猫120匹としている。

 敷地内にはオオタカやハヤブサなど希少な鳥がけがをした場合に野生復帰させるための訓練を行う施設も併設し、災害などで被災した動物を救援する専用テントなどの資材も常備している。樋口行〓(ゆきただ)生活衛生課長は「念願の施設。積極的な譲渡に取り組み、一匹でも殺処分を減らしていきたい」と話す。

 センターの利用は午前9時半〜午後4時半。休みは毎週火曜と祝日、年末年始。問い合わせは0575・34・0050へ。


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子どもたちの伝言:うずしおの地から/288 昨今のペット事情 /四国

毎日新聞


命あるものを飼う覚悟を

 先日、14年6カ月生きてくれた愛犬がこの世を去りました。ぽっかりと穴が空いた気持ちとなりましたが、犬の寿命から考えると、よく頑張ってくれたと思っています。

 ペットは愛玩動物と呼ばれ、日常生活で飼育される動物のことです。内閣府が、2010年に実施した「動物愛護に関する世論調査」では、ペットの6割が犬であり、昨今では猫に人気が高まっているようです。こうした調査は、1974年以降、継続的に行われていますが、注目すべき項目がありました。ペットを飼っている理由の1位は、「生活に潤いや安らぎが生まれる」であり、これが6割を占めており、調査の度に上昇しているのです。一方で、「防犯や留守番に役立つ」という項目は減少しています。まさに心の糧になっているといえるでしょう。

 これは少子高齢化に大きな関連があるようです。実用という視点から、生活に潤いや充実を感じるために、ペットは特別な存在となっているのです。我が家でもそうでした。ただ、問題なのはどうしても寿命があり、病気もします。また、ふんの処理などマナーの面でも、飼い主はそれなりの覚悟が必要だといえるでしょう。

 今、全国の自治体において、年間に犬が約11万匹、猫が約20万匹引き取られています。引き取られた犬や猫の約9割は、新たな引き取り手が出てこないなどの理由から殺処分されているのです。前述の調査では、「ペットを最後まで責任を持って飼うように定められていることを知っていますか」の質問では、約2割が知らなかったと回答しています。残念な結果です。

 動物の愛護及び管理に関する法律では、すべての人が「動物は命あるもの」であることを認識し、みだりに動物を虐待することのないようにするのみでなく、人間と動物が共に生きていける社会を目指し、動物の習性をよく知ったうえで適正に取り扱うようにしなければならないと定められているのです。

 亡くなった愛犬に感謝しつつ、命の教育の必要性を感じています。【鳴門教育大学教授=阪根健二さん】
タグ:殺処分 教育
posted by しっぽ@にゅうす at 04:00 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする