■うちのコが他のわんちゃんと上手くいかない理由って何でしょう
「生後7か月くらいになってから、うちのコが他のわんちゃんと上手くいかなくなった」という悩みをお持ちではないですか。成犬に怒られるわんちゃんや男の子同士で喧嘩するわんちゃんには原因があります。
しつけの善し悪しという問題もありますが、実はわんちゃんが大人になっていく途中であることがポイントです。
■わんちゃん同士が喧嘩になる原因は匂い!?
生後7か月くらいから去勢をしていない男のコは、大人らしい体を作るためにテストステロンというホルモンを大量に分泌します。その時、他の男のコが気にいらない匂いが出るようになるといわれています。
つまり、このホルモンが分泌され始める時期から、喧嘩を売られやすくなっていくのです。よく男のコのわんちゃんは喧嘩しやすいと言われますよね。去勢をしていない男のコ同士が喧嘩するのは、テストステロンが影響していることが原因です。
■子犬だと許されることが多々あります
子犬の時期は、小さくて丸みを帯びた姿、アンバランスな体、ふわふわした柔らかい被毛、子犬らしい高い声などのかわいい特徴があります。実はこれらの特徴には成犬の攻撃性を抑える効果があります。そのおかげで、子犬が多少無礼な接し方をしても成犬はある程度大目に見てくれます。しかし無礼な接し方のまま成長して成犬になると、そのわんちゃんは成犬から怒られてしまいます。成犬の攻撃性を抑える子犬の特徴はもうないからです。生後7か月くらいのわんちゃんが成犬に無礼な接し方をすると、時には大きな怪我をしてしまう喧嘩に発展することもあるのです。
■本当に犬付き合いがうまいコなのかを見極めましょう
このようにホルモン、姿や声の変化から犬付き合いが徐々に上手くいかなくなるわんちゃんがいます。うちのわんちゃんは犬付き合いが上手いのではなくて、単に大目に見てもらっているだけなのかどうかを見極める必要があります。個体差がありますから目安として生後7か月くらいまでの間と考えてください。
わんちゃんへの接し方を飼い主さんがきちんと見極め、自分のコがわんちゃん社会のマナーを覚えられるよう、しっかりサポートしてあげてください。