動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2016年04月24日

「ペット無料預かり」を訂正…環境省「誤解生じさせ、おわび」

産経ニュース


環境省は23日、熊本県で地震に見舞われた被災者から「ペットを無料で一時預かりする支援を23日から始める」とした22日の発表を「一時預かりの相談窓口を23日から設置する」と訂正した。無料で預かるかは決まっていなかったという。同省は「被災地の皆さまに誤解を生じさせたことを、おわび申し上げます」と謝罪した。

 環境省は22日、日本獣医師会が全国の獣医師会に被災ペットの無償預かりを要請し、それを受けて、熊本県獣医師会が23日に熊本市役所などに相談窓口を設け、受け入れを開始予定と発表。その際、被災者から無料でペットを預かり、環境省が相談対応や移送などを支援すると説明していた。

 しかし23日、相談窓口を設けて対応は始めたが、無償かは決まっていないと発表を訂正。受け入れ条件などは今後検討していくとした。


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犬と猫は「肉食」?「雑食」?

産経ニュース


人と犬、猫とでは、当然のように最適な食事の栄養バランスが異なります。動物が食べる食物の種類を食性といい「草食」「肉食」「雑食」などに分けられます。それぞれの特徴を知ったうえで、最適な食事を考える必要があります。

 人は、肉などの動物性の食品も、穀物などの植物性の食品も食べる雑食の動物です。猫は肉食、犬は雑食です。犬が雑食とは意外に思われる方も多いかもしれませんね。

 実は、犬の先祖であるオオカミも、雑食性が強いことが分かっています。ただし、犬の体は肉食動物の特徴も持っています。例えば、奥歯がとがっているという歯の構造や、腸が短い消化管の構造などです。そのため、犬は「肉食に近い雑食動物」ということができます。

このように人と犬、猫とでは、食性や体の構造が違っているため、人にとっての「最適な栄養バランス」は、犬や猫には当てはまりません。人と同じ食事を犬や猫に与えても、ほとんどの栄養素が不足して、栄養バランスが大きく偏ってしまうので、与えないようにしてくださいね。

 ところで、肉食動物である猫は、穀物や野菜を食べてはいけないと思っていませんか? そんなことはなく、これらも重要な栄養源。例えば、米や麦などに含まれる「でんぷん」は、消化、吸収されると「糖分」として体のエネルギー源になります。誤解されがちですが、肉食動物は「穀物を食べてはいけない動物」ではなく、「肉に含まれる栄養素が必要な動物」という意味なのです。

 一緒に暮らしているペットの健康を守るためにも、それぞれの食性を調べてみてくださいね。(ロイヤルカナン ジャポン 獣医師・原田洋志)

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暗転ドッグショー チャンピオンになるはずが訓練先で「失踪」…法廷闘争で対立した愛犬の財産価値

産経新聞社


犬の姿形を審査するドッグショーで優勝させるべく、愛情と金を注いできた血統書付きの愛犬。訓練担当のプロのハンドラーに預けたところ、柵から逃げ出し、行方不明になってしまった。飼い主側は「将来のチャンピオン犬だった」として、捜索に要した費用も含め約700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に訴訟を起こしたが、ハンドラー側は「チャンピオン犬にほど遠く、価値はゼロに近い」と真っ向から争った。裁判所も「飼い主にとってはわが子同然の存在」と認めた愛犬の価値は−。

名家≠フ出身

 判決によると、失踪したのは平成24年6月生まれのメスのチワワ「モモ」(仮称)。生まれながらにしてトップになることが義務づけられたような、いわば名家≠フ出だった。

 母親の「リリ」(同)は社団法人「ジャパンケネルクラブ」(JKC、東京)が主催するドッグショーのチャンピオン犬。さらにリリの親もアメリカチャンピオンという、親子2代にわたる「勝者の系譜」を誇っていた。3代目のモモも当然にその期待を背負っていた。

 JKCのホームページによると、ドッグショーは犬の姿形を審査する品評会。それぞれの犬種の「理想」にもっとも近い犬を評価する目的で行われ、「犬種美の祭典」とも呼ばれる。

 飼い主は25年4月、モモをJKCチャンピオンにするため、ペットショップなどを経営する男性にトレーニングを依頼。この男性こそ、母親のリリを王座につかせた、プロの名ハンドラーだったという。

脱走は運命!?

 一般にハンドラーとは「ドッグショーで犬をリードで引き、審査員の指示に従って犬を歩かせ、審査員に見せる」(地裁判決より)のが役割だ。ライバル犬との駆け引きや事前の訓練も含め「賞をとるまでのあらゆること」(同)を担うとされる。

ハンドラーの男性は25年4月上旬にモモを預かり、同居して店を手伝ってくれている女性に、いったんモモの世話を任せた。

 女性は店舗内の高さ約1メートルのサークルにモモを入れ、天井部分に蓋を置いて管理していた。しかし蓋の面積は天井部分より小さく、隙間があった。

 当時のモモの体重は約1・8キロ。大人のネコより小さい超小型犬だった。そのうえ、1メートルの柵を跳び越えたことがあるなど、ジャンプ力に長けていた。わずかなスペースでも逃げ出してしまう恐れがあった。

 4月下旬の夕方、女性が店舗近くの物干し場で洗濯物を取り込んでいたときのこと。「今走っていった犬、あんたのとこの犬と違うか?」と近所の住民に声をかけられた。女性がサークルを確認すると、モモがいない。蓋は手で押せば動く状態で、出入り口の引き戸も開けっぱなしだった。

 女性はすぐさまハンドラーや警察に連絡してモモを捜したが見つからず、数日後に飼い主に連絡。飼い主とその妹夫婦も現地入りしたが、モモの行方は分からずじまいだった。

 今後の捜索について飼い主と話し合った際、ハンドラーはこう言ったという。「モモの脱走はモモの運命。一つの寿命」

抜歯費用や犬の保育園代も請求

 26年、飼い主は精神的苦痛を受けたとして大阪地裁に提訴。訴訟で主な争点になったのは損害額だった。

 まずモモの財産価値について、飼い主側は将来のチャンピオン犬であること、さらにその血統を踏まえ、価格は80万円に上ると主張した。

 また、ショーに向けてモモの歯並びをよくするための抜歯手術代、社会性を身につけさせるための「犬の保育園」でのトレーニング代も請求した。

さらに、もっとも大きな損害として計上したのがモモの捜索費用だった。モモの失踪後、飼い主の妹夫婦はハンドラーの施設近くのアパートに移住。妹の夫は仕事を辞めてまで、モモ捜しに専念したという。

 このため飼い主は25年12月までのアパートの賃料のほか、時給800円で計算した妹夫婦の1日の人件費も加算。捜索協力を求めるチラシや新聞折り込み広告の費用を含め、捜索に絡んで約300万円の支払いを求めた。

 これに慰謝料200万円と弁護士費用なども足して請求額は計約705万円となった。

 一方、ハンドラー側は「モモは骨格個性がよろしくないし、性格もテリア気質(物おじしない堂々とした風格)ではない。当然にチャンピオンになることが予定された犬ではない」として、モモの価格はゼロに近いと反論。さらに「犬は法律上、物であり、物に関する慰謝料は認められない」と主張した。

 モモの脱走を防ぐための管理責任についても「常識的にあり得ない方法で逃走した」として、落ち度はないと訴えた。

賠償責任認めるもシビア≠ネ判断

 今年3月の地裁判決は「将来確実に飼い主にモモを返還できるよう、逃げ出すのを防止すべき義務があった」として女性の注意義務違反を認定。ハンドラー自身にも使用者責任があるとしたうえで、損害額を個別に判断した。

 まずはモモの価格。将来のチャンピオン犬か否かについて、判決は「逃げ出す前に出場したドッグショーでは3頭中2席だったり、4頭中4席の結果だったりで、チャンピオンになることが予定されている犬だったとは認められない」と指摘。一般的なチワワの子犬の販売価格を7万〜12万円とし、それにモモの血統を加味して、財産価値は15万円と算出した。


抜歯代や犬の保育園代については、モモの管理を怠ったという不法行為とは因果関係がないとして認めなかった。

 そして妹夫婦の移住捜索≠ノついては「アパートを借りて捜索することが一般的であるとはいえないし、犬の捜索のために仕事を辞めて転居することが一般的であるともいえない」とし、人件費を含めて請求を退けた。

 結局、損害として他に認められたのは捜索にかけたチラシ代や交通費の一部、慰謝料20万円などにとどまり、認容額はトータルで約52万円となった。

 飼い主の自宅から、モモの失踪場所までは高速道路を使って約80キロ。妹夫婦を移住させただけでなく、飼い主自身もその距離を何度も往復、いなくなったモモの姿を必死に追い求めた。

 そこには間違いなく愛情が存在していた。判決の言うように、その注ぎ方が「一般的ではない」としても。



posted by しっぽ@にゅうす at 07:44 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

獣医師が教える猫の爪とぎ対策

マイナビニュース


ガリガリと、一心不乱に爪を研ぐ猫の表情は真剣そのもの。猫の爪は人間のように一枚の爪が伸びるのではなく、新しい爪が下から生えて重なっていきます。ガリガリと爪をとぐことで、上に移動した古い爪が剥がれ鋭い新しい爪が現れます。爪を鋭く保つことは、狩りにも有利ですし、それによって木に上手に登ることができます。

実は、猫の爪とぎはマーキングをするためにも行われます。肉球の汗腺から分泌される匂いが爪をといだ場所に残るんですね。また、剥がれ落ちた古い爪が地面に落ちることで、匂いだけでなく視覚的にも他の猫に「ここが自分の縄張りだ! 」ということを主張します。

爪とぎから家や家具を守るには

ただ、そうはいっても、愛猫に家の柱や家具で爪とぎをされては家がボロボロになってしまいます。できれば、猫には安価で交換しやすい素材のもので爪をといでほしいものです。

猫に強制的に「ここでやりなさい」といってもまず成功しません。希望の場所で爪とぎをしてもらうには、より理想的な爪とぎ場所を用意するか、してほしくない場所のとぎ心地を下げる必要があります。布団に粗相をしてしまう猫の解消法に似ていますね。

替わりの爪とぎグッズを用意する

まずは替わりの爪とぎを用意しましょう。

もしあなたの愛猫が壁紙で爪とぎをしていたら、愛猫は爪をとぎながらストレッチをするのが好きなのかもしれません。よって、(1)壁紙に似た素材で、(2)同じくらいの高さのものを用意しましょう。同じ理由で、例えばもし猫がカーペットで爪とぎをするようならば、床に固定するタイプのものを用意する必要があります。

現在、猫が爪とぎをしている場所に似たものを用意しないと、せっかく買ったのに使ってくれないことがあるので注意しましょう。

猫が好む爪とぎ素材

爪とぎを選ぶ際のポイントは次の3つです。

・安定しており、激しく爪をといでも動かない
・適度な抵抗があり、爪が掛かる(木材や段ボール)
・適度な高さにある(猫が存分にストレッチすることができる)

猫が嫌う爪とぎ素材

また次のような爪とぎは猫が好んで使ってくれません。

・不安定で爪とぎをすると本体が動く
・引っ掛かりがなく滑る
・爪とぎの高さがあまりなく、ストレッチできない(特に大きい猫)

爪とぎグッズを買ってきたら……

新しく買った爪とぎグッズにマタタビを散布することは、一定の効果があります。新しいものに対する猫の警戒心を軽減させるからです。そして、新しい爪とぎグッズは猫がよく爪とぎをする場所の近くに設置しましょう。

やってほしくない場所のとぎ心地を下げる

次に、やってほしくない場所のとぎ心地を下げましょう。以下の方法があります。

・両面テープ
古典的な方法ですが効果的です。爪とぎをしてほしくない柱の角などに両面テープを貼ります。猫は手がべたつくことをとても嫌い、そこで爪をとがなくなります。粘着力が強力すぎると、家具そのものがダメージを負ったり、猫が怪我したりするので、気をつけて下さい。しばらくテープを貼っておき、猫が学習するとそこではしなくなります。

・引っ掛かりをなくす
木製の家具や柱は厚めにニスを塗ると、爪が掛かり辛くなるのでとぎ心地が下がります。壁紙には透明のカッティングシートを貼る方法もあります。もし家の設計時から猫を飼うことを決めている場合は、引っ掛かりが少ない壁紙を選ぶと良いでしょう。

・猫除けグッズ
近づくと風が発生する装置や、猫が嫌うにおいのスプレーなどもあります。スプレーは猫にとって嫌なにおいが部屋に残るので、あまりオススメしません。また風発生装置はシャイな猫だと風を怖がりすぎることがあり、ストレスの原因になります。性格を見極めて検討しましょう。

もしかしたら不安があるのかも

もし爪とぎをする場所が特定の場所ではなく広範囲に広がっていたり、ドアや窓の近くに集中していたりする場合は、猫が不安になっている可能性があります。何かに不安があると、身を守るために過剰なマーキングをするからです。

この場合は、不安の原因となる問題(外猫、外部の音、不仲な同居猫の存在など)を解決しないと爪とぎ行動はおさまりません。

原因を特定するのは簡単ではありませんので、かかりつけの獣医師に相談することをオススメします。また、不安を軽減させるための猫の人口フェイシャルフェロモン(フェリウェイ)を散布することで爪とぎが減ったという報告があります。

新しく設置した場所と、昔の場所で爪とぎをしてしまう場合

今までといでいた場所でやらないようにさせることを成功させるには、時間と根気が必要です。結局、前の場所と新しく設置した爪とぎの両方で爪とぎしてしまう場合は、まずは爪切りをして家具へのダメージを減らしましょう。

また、ソフトクローといって、ビニール製のキャップを爪につける方法があります。爪切りよりも家具へのダメージはさらに少ないですが、猫によっては嫌がってすぐに外してしまうこともあります。

抜爪術といって、外科的に爪を取り除く方法もあります。しかし、倫理的な理由から、英国では法律で禁止、米国では条例で禁止されている州があります。日本では特に法的な制限はありませんが、決して安易に行ってはいけません。どんな手術なのか、どのような影響が出るのか十分に理解した上で、獣医師と十分に協議をし、判断をしなくてはいけません。

最後に

猫が爪とぎをすることは自然な行動なので、決して叱らないようにしましょう。怒られても、猫は混乱するだけです。もし爪とぎの原因が外部からのストレスであった場合、叱ることでさらに状況が悪化することも考えられます。

人間側が猫の気持ちを理解することが、爪とぎ問題の解決の手がかりになります。爪とぎで困っている方は「どんなんとこで爪をとぐのが好きなのか? 」「どんな素材が好きなのか? 」愛猫の立場に立って対策を考えましょう。
posted by しっぽ@にゅうす at 07:44 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月23日

「災害時 ペットを守れるのは あなただけ」環境省がペットとの避難生活の指針を公開

ハザードラボ


14日に起きたマグニチュード7の地震から10日目を迎え、被災者の間では避難生活の疲れもピークに達している。被害が激しかった熊本県南阿蘇村では、不明者の捜索活動が進められる一方、家族同様に暮らしていたペットとはぐれた飼い主の間では情報を求める声が高まっている。

 政府の非常災害対策本部のまとめでは、熊本県を中心に倒壊した家屋の数は全半壊・一部破損を含めて約5200棟。熊本県では現在658の避難所に10万人近い避難者が避難生活を送っている。

 公式の数字でははかれないが、ペットの被災も深刻な問題だ。5年前の東日本大震災では、避難所でのペットのトラブルなどの報告が相次いだ。熊本地震でも、家族同様暮らしていたペットとはぐれたり、ペットと車中泊する飼い主の健康状態が悪化するなどの問題が報告されている。

 NGO法人ピースウィンズ・ジャパンは、最初に震度7の揺れがあった益城町(ましきまち)の総合体育館の芝生広場で、ペット連れの被災者のためのテントやシェルターを提供している。

 また東日本大震災の後で、福岡県獣医師会が発足させた獣医と看護師らによる「災害派遣獣医療チーム(VMAT)」も熊本県入りし、被災状況の把握を始めた。

 とはいえ、人間の被災者に対する活動と比べれば、ペット向けの支援はまだ不十分。環境省の動物愛護管理室は、東日本大震災の教訓を生かし、「災害時におけるペットの救護対策」をまとめ、飼い主向けのガイドラインをホームページ上で公開している。

 それによると、災害時は飼い主はペットと「同行避難」することが基本としている。ふだんからペット用の避難用品や備蓄品の確保(5〜7日分)を行い、災害時に、ペットが迷子にならないようマイクロチップの装着と個体識別登録を済ませることを推奨している。また、避難所生活を想定し、飼育マナーや寄生虫の駆除やワクチン接種などの健康管理を徹底するよう呼びかけている。

 災害が発生した場合は、ペットもパニックになり、ふだんとは違う行動をとるケースもあるので、リードやケージに入れるなどの安全確保を優先。万が一、ペットとはぐれた場合は、あらかじめ用意したペットの写真や特徴を記したものを、自治体の動物愛護センターや保健所、警察などに届けてほしいとしている。

 災害が発生してから飼い主ができることは限られていることから、環境省のガイドラインでは、「災害が起こる前の日ごろからの備えの重要性」を説いている。

 いざというときに、大事な家族を守れるのはあなただけなのだ。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:11 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

獣医師会と環境省、被災者のペット無料一時預かりで支援

サンスポ


環境省は22日、被災者から犬や猫などを無料で一時預かりする支援を、23日から始めると明らかに。「ペットが心配で避難所に入れない」といった声が県などに多く寄せられたため。熊本県獣医師会が主体となり、最寄りの動物病院などを紹介する。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:09 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペット猫の飼育数、激減の犬を逆転間近?手間のかからなさや費用安も原因か

Business Journal


最近、「猫の飼育頭数が犬に肉薄している」という調査結果が発表された。猫派が増えた背景には、犬の飼育の大変さやコスト高があるという意見も見られる。

 そこで、データを参考に犬と猫の飼育数の変化を分析し、その背景を探った。
経済効果2兆円の「猫ビジネス」


 昔から、ペット好きの間では犬派と猫派に分かれる傾向があり、それぞれのかわいさを主張し合っていたが、ここ数年は猫派の勢いがすさまじい。
 2010年代に入った頃から空前の猫ブームが到来し、全国各地に“スター猫”が誕生、猫グッズ、猫雑誌、猫カフェ、猫ゲームと、猫ビジネスが花盛りになっている。その経済効果は2兆円以上と推定され、「ネコノミクス」として、経済ニュースに取り上げられることも多くなった。
 このブームを受けて、日本のペットの中心的存在である犬の飼育数を猫が上回るのは時間の問題とされているが、いよいよ、その差が縮まってきたようだ。今年1月にペットフード協会が発表した「平成27年 全国犬猫飼育実態調査」によると、飼育数は犬が991万7000頭、猫が987万4000頭で肉薄している。
 12万人以上の会員数を誇るペット愛好家のブログコミュニティサイト「アセラブログ」で、犬と猫に関するブログの開設比率を見ると、犬の8万6720(90.6%)に対して猫は9020(9.4%)と、ここでは犬の圧勝である。
 しかし、3年前と比べて猫ブログは増えており、ブログの更新頻度やPV(ページビュー)数の割合に限れば、猫ブログのほうが勝る。また、PV数では猫が全体の30%に迫っており、「自分で猫ブログを開設しているわけではないが、閲覧はする」という猫ファンが増えていることになる。
「最近の傾向としては、猫の保護活動や地域猫活動のブログが増加しています。ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどの手軽な情報発信ツールが増える中、写真をたくさん載せながら猫に関する活動をたっぷり報告するには、ブログが適しているのかもしれません」(「アセラブログ」担当者)
犬派減少の裏に高齢化社会と不景気の波


 猫派が急増する一方、前出の「全国犬猫飼育実態調査」を遡ってみると、実は猫の飼育数が増えているだけでなく、犬の飼育数が激減していることがわかる。犬の飼育数は08年の1319万1000頭をピークに年々減少しており、この7年間で約24%も減っているという。
 その理由について、同協会は「1人暮らし世帯の増加や飼い主の高齢化により、散歩などの世話が必要な犬の数が減った」と分析している。本格的な高齢化社会の到来が、飼育に体力が必要な犬の数を減らし、家でゴロゴロしていても飼える猫の飼育比率を高めているというわけだ。

また、飼育コストの高さも、犬の飼育減少の理由のひとつとされている。同調査によると、医療費などを含む犬の飼育に関する支出総額は1カ月当たり7841円。猫は5087円なので、年間で3万3048円の差が出る。不景気な世の中では、猫のほうが飼いやすくなっているのだ。
 こうしてみると、高齢化や不景気という退行的な社会情勢が、猫人気を高める要因になっていることがわかる。
 00年以降、行政による殺処分数は犬より猫のほうが圧倒的に多い。「ネコノミクス」によって猫への関心が高まり、殺処分の現状を知って、保護された猫を飼い始めるケースも増えており、それが猫の飼育数を増やしている一因にもなっている。
 高齢化や不景気だけでなく、ペットを取り巻く環境を考える飼い主たちによって、猫の飼育数が犬を追い越すようなことがあれば、犬派と猫派の双方に良い影響を与えるに違いない。
(文=ソマリキヨシロウ/清談社)


posted by しっぽ@にゅうす at 08:08 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする