動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2016年08月18日

国内初の業務停止命令も、数カ月で営業再開――「猫カフェ」をめぐる行政の盲点

日刊サイゾー


ペット業界を知り尽くしたライターが業界の内側に迫る、短期集中連載。
 某CMが発端となり、白いチワワがもてはやされた時代がありました。ちょうどその頃、私は店頭で犬を売る側の仕事に就いていました。とかくはやりもの(命ある商品もしかり)を欲しがる客層は偏りがちで、来る客来る客に同じ質問をされ、同じ回答を繰り返し、辟易した思い出があります。
 時代が変わり、現在は空前の猫ブームが到来し、猫の飼育率が犬を凌駕する勢いだそうです。「ネコノミクス」という言葉がマスコミを騒がせ、ペット業界でも猫を意識したサービスや商材へのシフトが進みつつあります。
 店頭で犬や猫を売っている、いわゆる生体販売の現場では、展示ケースの中は犬より猫のほうが多くなり、ペットフードやグッズのメーカーでは、猫商材のラインナップが進んでいます。サービス業では、猫専用もしくは猫対応のペットホテルが目立ち始め、犬主体であったトリミングでも猫向けのサービスが続々と出てきています。また、さまざまな種類の猫と触れ合いながら、至福のひと時を過ごせる「猫カフェ」も人気を博していますね。
 カフェと銘打っていますが、猫カフェは飲食より猫とのふれあいがメインとなる店が大半で、業種的には「動物取扱業」の展示の分類となります。同じカフェと銘打った「ドッグカフェ」は、愛犬と一緒に利用できるカフェですので、飲食業の部類に入ります。当然、猫カフェに在籍している猫たちは、カフェ側で飼養している猫ということになります。
 この飼養の形態によって、猫カフェもいくつかの種類に分類されます。経営者の趣味で飼養する複数種の猫たちと純粋に触れ合うことが目的の「癒やしメイン型の猫カフェ」。繁殖用の猫を展示し、ふれあいを通して子猫の販売を目的とする「生体販売型猫カフェ」。行政や地域からの保護猫を展示し、新しい飼い主を探すことが目的の「保護シェルター型猫カフェ」などが挙げられます。
 猫たちの現状を見てみると、平成26年の飼育数は、犬は約1,034万6,000匹、猫は約995万9,000匹で、飼育率でも世帯数の15.1%が犬を、2.2%が猫を飼っているという統計となっています。同年度の環境省統計、犬猫の収容数と殺処分数を見ると、犬の引き取り(狂犬病予防法等に基づく捕獲収容を含む)5万3,173匹、猫の引き取り9万7,922匹、合計15万1,095匹。殺処分は、犬2万1,593匹、猫7万9,745匹、合計10万1,338匹となっています。
 冒頭のテレビCMが話題となり、チワワが普及した平成16年の数字を見てみると、引き取り数で犬は18万1,167匹、猫が23万7,246匹。殺処分数は犬で15万5,670匹、猫で23万8,929匹となっています。
 この10年で行政での収容数は犬で約3分の1に、猫で半数以下と減少しており、それに伴い、殺処分数も犬で約7分の1、猫で3分の1と減少傾向にあります。平成25年に施行された改正動物愛護法により、繁殖業者や明確な理由のない飼い主から犬猫の引き取りを拒むことができるようになったため、この年からの引き取り数は、さらに減少する傾向にあると考えられます。とはいえ、統計を見ると、いまだに毎年15万匹以上の犬猫が収容されており、10万匹が殺処分の必要な状況であることに変わりありません。
 行政での収容数・処分数は見かけ上、減少傾向にありますが、その分、動物保護団体に収容される犬猫、特に猫の数が増えています。行政が引き取った個体の多くを保護団体に譲渡することで、その管理数を減らしているのです。いろいろな見方ができますが、殺処分を蔑視する風潮が引き起こした事態でもあり、本当の意味で“無駄な命”を作り出さない仕組みを確立しない限り、この現象は続くでしょう。
■野放しにされる、悪質猫カフェ
 またブームに乗って、猫の乱繁殖を行う業者も増えているようです。一例として、少し前に話題になった東京の生体販売型猫カフェは、まともな健康・衛生管理ができず、業務の取り消し処分を受けました。業務として店舗運営するためには、「第一種動物取扱業」の届け出が必要ですが、これを取り消される国内初の事例となりました。その後、この業者は保護施設を有する保護団体向けの「第二種動物取扱業」を届け出ることにより、「保護シェルターカフェ」として営業を再開するという“離れワザ”を披露してくれました。環境も施設も変わらず、蔓延した病気を罹患した猫たちが生み出されています。これを許した管理自治体もどうかと思いますが、現行の法制度では合法であり、自治体担当者も歯ぎしりをする結果となっています。
 犬は狂犬病予防法や動物愛護法によって、ある程度の実態数(販売数・野良の捕獲数・飼育数など)は読み取ることができます。ところが、猫の場合、個体数を把握するための法整備がなされていないため、飼い主のいない猫の数は把握できていません。また、野良猫を捕獲して処分するための制度もありません。そのため、野良を含む飼い主のいない猫の数は、公表されている数字の何倍もいると予想されています。これだけあふれ返っている猫がいる中でのブームです。需要に応じてこの猫たちを供給できれば、大きな無駄を省く効果があるのですが……。
 ブームとはにわか景気。過去に何度もペットに対するブームが起こり、そのブームによって多くの命が不当に放棄されてきた歴史があります。単なる商品であれば、飽きて捨てることも、リサイクルショップで換金することも可能でしょう。命ある商品は健全に生き続けることに価値があります。「飽きたから」「要らないから」といって、簡単に処分できる類の商品ではありません。
 誰かが、どこかだけが間違っていると言い切ることができる事態ではありません。このブームを先導し、煽り、衝動に駆られたすべての人間、飼い主には飼い主の責任が、販売する側、生み出させる側、管理する側にはそれ以上に命に対する責任があります。このブームを猫たちのためと考えるのであれば、いま猫たちが置かれている現実に目を向け、何ができるかを考えてみてください。もちろん、善良な人間として。
「この世でどうネコに接するかが、天国でのステータスを決める」ロバート・A・ハインライン
(文=成田司)
●なりた・つかさ
ペットビジネスライター。動物福祉の発想に基づく日本版ティアハイム設立を目指す「Giraf Project」を主宰。共著に『ペット市場の現状と展望2013-2014』(JPR)がある。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:05 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

にゃんこブームの影で 「保護猫」という選択 カフェやネコビル、子猫リレー事業も 大阪市獣医師協会など注力

産経WEST


 空前の猫ブームといわれる。だが一方で、環境省によると全国で年間約8万匹の猫が殺処分されているという(平成26年度)。そうした中、野良猫や飼い主に捨てられた後に保護された「保護猫」を飼おうという動きが注目を集めている。大阪では、大阪市獣医師会が中心となって、保護された子猫をボランティアらが育て、若い世代に譲渡する「子猫リレー事業」がスタート。保護猫の譲渡に力を入れる「保護猫カフェ」も登場している。(服部素子)

子猫を救おう!

 大阪市東成区にある「おざさ動物病院」。同病院長で、大阪市獣医師会理事の小笹孝道さん(47)が2匹の生後3カ月のキジトラの子猫を抱いて目を細めていた。この2匹は、同獣医師会の「子猫リレー事業」の対象として小笹さんが預かっている保護猫だ。

「子猫リレー事業」の仕組みはこうだ。大阪市動物管理センター(同市住之江区)が引き取った、飼い主のいない子猫を、まず生後3カ月まで、同獣医師会の会員の病院が引き取って飼育する。その間、ウイルスをチェックしたり、ワクチン接種したり医療ケアも施す。次に、「キトンシッター」と呼ばれる、原則として60歳以上のボランティアが育てる。生後6カ月に達すると、再び、動物病院が引き取り、避妊・去勢手術を施す。その後、最終飼育者となる、原則40歳未満の若い世代に譲渡する、という試みだ。

 同動物管理センターと同獣医師会の協働で、来年4月からの本格実施を目指して昨年10月から試験的にスタートした。今年7月末現在で、23の動物病院が計80匹を引き取り、このうち17匹がキトンシッターに預けられ、12匹が最終譲渡されている。

この事業を発案した、同獣医師会の細井戸大成会長(60)は、「発端は、シニアボランティアに飼育に関わってもらうことで、自分の死後を心配してペットと暮らすことをあきらめている高齢者の生きがいづくりになれば、という思いだった。同時に、シニア世代と動物病院、そして最終飼育者となる若い世代が子猫の飼育をリレーすることで、地域ネットワークの構築にもつながれば」と話す。

 今年度の目標は、年間で400匹の飼育リレー。これは、大阪市動物管理センターで1年間に安楽死処置される子猫のうち、手をかければ育つと思われる数に匹敵するという。殺処分の減少にもつながる試みとしても期待される。

心斎橋ネコビルに保護猫カフェ

 カフェで保護猫に触れ合ってもらい、譲渡にもつなげようという「保護猫カフェ」も登場している。

 今年5月、大阪・心斎橋にオープンした5階建ての通称「ネコビル」。入居する雑貨店やカフェバーなどすべてが、保護猫に関連した店という珍しいビルだ。3階の保護猫カフェ「ネコリパブリック」では、猫とふれあうことができ、同店の審査基準を満たせば譲渡も可能。すでに5匹が引き取られたという。

同ビルを手掛け、東京などでも「ネコリパブリック」を展開している、ネコリパブリック代表の河瀬麻花さん(41)は、東日本大震災で被災したペットの支援がきっかけで、保護猫カフェを始めた。「猫と暮らすライフスタイルを提案することで共感を得られれば、里親捜しとビジネスを両立できるのではないかと思ったんです」と河瀬さん。

 今年7月に開業した「ネコリパブリック東京中野店」は、猫エイズ陽性の保護猫7匹が過ごす。人に感染することはないが、「エイズは怖い」といった偏見から引き取る人はなかなかいない。正しい知識を持ってほしいという。

 河瀬さんは「猫を飼うなら保護猫、という文化を日本で広げていきたい」と話している。



posted by しっぽ@にゅうす at 07:02 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

飼い猫をスムーズに動物病院に連れて行く方法

@niftyニュース


■連載/ペットゥモロー通信

【PETomorrow(ペットゥモロー)】

Dr.林のにゃんこの処方箋
猫を動物病院に連れて行くコツ

猫ちゃんを動物病院に連れて行く場合、結構大変で、猫ちゃんにも飼い主様にもストレスになってしまうことがあります。今回は動物病院にスムースに連れて行く方法をお話しします。

1)キャリーの選び方
ちなみにキャリーとはプラスチックや布でできていて猫を安全に移動する入れ物のことです。

ペットショップには様々な形や素材のキャリーが売っていますが、なんといっても天井と前面(後面)が空く、ハードタイプのものがベストです。真ん中でふたとボトムをわけられるタイプのものだとなおいいですね。こういうタイプのキャリーだと、病院で怖がっている猫さんやどこかに痛みがある猫さんを、無理に外に引っ張り出さずにボトム部分にいれたまま診察することができます。

近頃はビニール製や布製のおしゃれなキャリーも出回っていますが、車で来院するにしても、やはりシートベルトでしっかりと固定して猫さんの安全を守らなければならないので、頑丈なプラスチック製のものにしてあげてもらいたいです。また、車に乗ることに慣れていない猫さんのほうが多いと思いますので、見慣れない風景などにおびえてしまいます。キャリーにはブランケットやバスタオルをかけてあげると良いでしょう。


こういったキャリーがベストです(出典:https://www.richell.co.jp/shop/pet/detail/s0000000050

2)キャリーで快適に過ごせるように
動物病院に行くのにキャリーに入ってもらう必要があるわけですが「キャリー=嫌!」「怖いところに連れてかれる!!」と、多くの猫ちゃんは思っているかもしれません。

だからこそ、キャリーは快適で、自分から入りたくなっちゃう場所と思ってもらえるようにしたいものですね!そうするためには

(1)キャリーを猫ちゃんのお部屋にいつでも置いておく
病院に行くときだけキャリーを出してくるようだと、キャリーが出てくると警戒してしまいます。いつもいる場所にいつでもあれば、嫌なこととの関連ができにくくなります。

(2)お気に入りの毛布、家族の服などを入れておく
普段と同じ場所の匂いがすると、いざ移動の時も安心してもらえます。

(3)おやつやおもちゃをキャリーの中に入れておく
普段からキャリーの中に猫ちゃんの好きなおもちゃなどを仕込んでおきましょう。もしかしたら、誰もいない時にもこっそり入って遊んだりしてくれるかもしれません。

とはいえ、猫ちゃんたちがキャリーに対する警戒心をなくしてくれるのはなかなか大変です。もしかしたら何日も、何週間もかかるかもしれません。静かに、辛抱強く、時間をかけてわかってもらう必要があります。キャリーと猫ちゃんが仲良くなれるように、特別なキャリーの工夫を凝らしてみましょう。上手にキャリーに入ることができたらご褒美をあげたりして、キャリー嫌いを克服しましょう!

3)気の進まない猫をキャリーにいれるには
キャリーに慣れてくれた子は心配なく、動物病院に連れて行けますが、病気は突然やってきます。まだキャリーに慣れていない猫さん達はどのようにしたら病院へ連れていけばよいのでしょうか。

その方法は2つあります。

(1)ほとんど隠れる場所のない小さな部屋にキャリーを入れてお部屋のドアを閉める。ゆっくりと穏やかに、けっして猫さんを追いかけたりせずお菓子やおもちゃを使ってキャリーの中に誘導してみる。

(2)歩いて入ってくれない場合は上が開くキャリーであれば上部を取り外し置いておき猫さんをゆっくりとそこへ運ぶ、あるいは歩いてはいってくれるのを待ってから上部のふたを静かにかぶせる。

さらには、キャリーの中にいつも猫さんがつかっているお布団をいれたり、猫フェイシャルフェロモンスプレー(フェリウェイ)をキャリー使用の少なくとも30分前に吹きかけておくことも穏やかに移動する手助けをしてくれます。

どの方法が自分の家の猫さんにあっているのか事前に試してみるのもいいかもしれませんね。

4)病院の待合での過ごし方
よほど病院慣れしている猫さん以外は、病院の待合室はストレスフルな空間と感じています。ほかの猫のにおいや鳴き声、聞きなれない人間の声、機械の音、処置室から聞こえてくる叫び声などなど。

待合室ではなるべくほかの猫さんから離れた場所を選ぶようにし、キャリーのドアを飼い主さんのほうに向けてあげます。また、バスタオルをキャリーにかけて外が見えないようにしてあげるのも良いでしょう。日頃、猫さんが好んでいるタオルなど臭いが付いてるものがあればより落ち着きます。

もし、待ち時間が長くなりそうな場合は、車の中で待たせてもらうことも提案しましょう。

動物病院に連れて行くことが、お互いのストレスにならないようにいろいろな工夫をしてみてくださいね。

文/林 文明(はやしふみあき)

1988年北里大学獣医学修士課程修了。1998年コロラト?州立大附属獣医学教育病院に留学し、欧米の先進動物医療を学ふ?。現在は、山梨・東京・ヘ?トナムて?5つの動物病院を経営。獣医師、日本動物医療コンシェルジュ協会代表理事。
日本動物医療コンシェルジュ協会
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posted by しっぽ@にゅうす at 06:59 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「犬のブリーダー」ってどんな仕事?

@niftyニュース


【PETomorrow(ペットゥモロー)】

どんなブリーダーか自分の目で見極めよう!
犬を購入する場合、ブリーダーから購入という選択肢がありますが、そもそもブリーダーとはどういう存在なのでしょうか?

ブリーダーは、特定の犬種や血統などにこだわり交配を行っている人たちのことをいいます。その犬種を心から好きになってブリーダーになった人やその犬種の血統を守るためにブリーダーになった人など、理由はさまざまです。

当然、1匹1匹本当のわが子のようにかわいがり、子犬をただの商品ではなく愛情を込めて新しい飼い主に引き渡すブリーダーもいますが、中には究極に営利目的で繁殖している悪質ブリーダーが存在するのも確かです。いわゆる「パピーミル(子犬製造工場)」です。

もしブリーダーでの購入を検討している場合は、直接ブリーダーのもとを訪れ、飼育環境を確認することが大切です。たとえ遠方だらかといって、ネットの写真や動画などで判断をせず、狭い空間に閉じ込められていないか、不衛生で劣悪な環境で育てられていないか、犬たちはどんな雰囲気か、などを自分の目で確認するようにしましょう。

また、同じ母親に短い期間で無計画に産ませている場合は、犬に負担をかけていることも考えられます。ですので、母犬の出産情報もしっかり確認しましょう。

最近ではブリーダーのように、1匹1匹のことをしっかり見て出産計画をし、新しい飼い主に引き渡すペットショップも増えてきていますし、里親になるという選択肢もあります。

犬を飼う際には、選択肢を増やし、それぞれ疑問点が残らないようにしっかりと考えてから決断するようにしましょう。

文/大原絵理香

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posted by しっぽ@にゅうす at 06:56 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クマに襲われ従業員が死亡 「楽しい場所なのに」 県も立ち入り調査 /群馬

毎日新聞


群馬サファリパーク(富岡市岡本)で16日、巡回中の女性従業員がツキノワグマに襲われ死亡した。サファリでは過去にも従業員や客が動物に襲われ死傷する事故が起きている。巡回体制や安全管理に問題はなかったのか。県警は原因を調べている。県も立ち入り調査に乗り出した。【杉直樹、畑広志、吉田勝、山本有紀】

 死亡した従業員は富岡市上小林の斎藤清美さん(46)。勤続年数約26年のベテランで、1年9カ月前から事故が発生した「日本ゾーン」を担当していた。このゾーンではツキノワグマ、ニホンジカ、ニホンザルが放し飼いで展示されている。

 同パークなどによると、日本ゾーンでは通常、1〜3人の従業員が複数の車に乗って巡回する。この日は斎藤さんだけだった。

 巡回用の車は、窓にステンレス製のパイプ1本が横向きにネジで留められただけのジープ型の軽乗用車。クマの力でネジの片方が外れ、車内で襲われたとみられる。

 巡回の主な仕事は、車の中から動物と客を監視し、客が自家用車のドアや窓を開けたりしないよう客に注意を呼びかける。夕方には動物に窓から餌を投げ与える。巡回中、車からは降りないが、異音などに気づけるように窓を閉めたまま作業することは難しいという。

 埼玉県川越市から家族で訪れた男性会社員(32)は「救急車の音が聞こえた後に日本ゾーンを車で通ったが特段異様な雰囲気はなかった。楽しい場所のはずなのに……」と驚いた様子で話した。

 サファリパークの近くに住む女性(57)は「動物と純粋に触れ合いたくてよく遊びに行くが、いまは事故で動物への恐怖を感じている。もう二度と事故を起こさないようにしてほしい」と声を震わせた。

 事故を受け、県は16日、県動物愛護センターの職員2人を現地に派遣して立ち入り調査を始めた。事故の発生状況について把握するとともに、県は動物愛護法の基準に照らしてハード、ソフトの両面で不備がなかったのかどうか調査する。県はクマやトラなど動物愛護法の特定動物の飼養許可を与えている。

 ◆群馬サファリパークで起きた主な事故◆

1983年11月 観光バスにライオンが入り込みバスガイドの女性が重傷

  90年 8月 ゾウ舎で飼育係の男性がゾウに前足で踏まれ死亡

  97年 8月 自家用車で見学中の老夫婦が途中で車を降りたところをトラに襲われ死亡

2016年 8月 女性従業員がツキノワグマに襲われ死亡


posted by しっぽ@にゅうす at 06:50 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする