動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2016年11月30日

野良猫の不妊手術は本当に「かわいそう」なのか?

毎日新聞


不妊手術・現場ルポ(1)
 捨て猫は大量に繁殖して、悲惨な死に方をする。この不幸の連鎖を止めるには不妊手術しかないのが実情だが、「かわいそうだ」と二の足を踏む人も多い。だが、そういう人ほど、不妊手術がどんなものなのか、知らないのではないか。
 そこで不妊手術の現場を2回に分けて報告しよう。国内のあちこちに出かけ、野良猫の一斉不妊手術を無料で行っている団体がある。公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県芦屋市)だ。
 どうぶつ基金は、11月24、25日の2日間、新潟市で一斉不妊手術を行い、計59匹を手術した。今回の対象は、新潟市の東のはずれ、新潟東港釣り公園に住む猫たちだ。県の指定を受けている釣り場管理団体「ハッピーフィッシング」と、新潟の動物保護団体「あにまるガード」が、同基金に依頼して一斉手術が実現した。
一斉手術が行われた動物保護団体「あにまるガード」の拠点の小屋=駅義則撮影

捕獲器の外から麻酔を注射
 11月25日。一斉手術の2日目に現場を訪れた。新潟市南西部の山すそにある、「あにまるガード」の活動拠点の小屋で手術が行われた。新潟東港の公園で捕獲された猫が、ケージや捕獲器に入れられ、車で次々と運ばれてきた。そのほとんどが子猫だった。
 手術にあたるどうぶつ基金の獣医師は2人、それにあにまるガードのスタッフら数人が補助を行う。猫の不妊手術が可能になる目安は、生後半年以降か体重2キロ超とされる。ただ、医師の腕次第では、もっと早くても大丈夫だ。
 まずはケージや捕獲器の外から、体格に応じた量の麻酔薬を数回に分けて注射していく。逃げられたりかまれたりしないようにするためだ。完全に麻酔が効いたら外に出す。
捕獲器の外から麻酔を注射する=駅義則撮影
捕獲器の外から麻酔を注射する=駅義則撮影
 次に不妊手術の証しである耳カットを行う。地域や団体、医師によって先端を平らに切ったり、オスは右耳、メスは左耳の先を切ったりするなどの違いがある。どうぶつ基金の場合は性別を問わず右耳の先端をV字にカットする。その耳の形から、手術後の猫を「さくらねこ」と呼ぶ。
 切った後ははんだごてを使って傷口を消毒。合わせて手術を行う下腹の部分の周囲の毛を、バリカンで注意深くそる。

麻酔し、右耳の先端をカット=駅義則撮影
 手術の日は、朝から食事させないのが通例だ。全身に麻酔が効くと嘔吐(おうと)することが多く、胃に固形物が残っていると逆流してのどに詰まり、死んでしまいかねないからだ。一斉手術の場合は野良猫なので、そうした管理も難しく、ときには糞尿(ふんにょう)を漏らしている猫もいる。その場合は、腹をマッサージしてすべて排出させる。
 いよいよ手術台に向かう。手術自体の話は次回、詳しくリポートする。
漁師にも見守られる猫たち
 不妊手術が終わると、もとの港に放される。これから冬本番の新潟で、猫は大丈夫なのかとも思う。だが、あにまるガードの本多明代表によると、港の近くに液化天然ガス(LNG)施設があって身を隠すところがあり、冬場でも生きていけるという。漁師たちも売りものにならない魚を分け、猫たちを常に見守っているという。

「あにまるガード」の本多明代表(右手前)ら=駅義則撮影
 次々に猫が手術を受けるそばで、県動物愛護センター主査で獣医師の上杉晶さんが手術の様子を熱心に動画撮影していた。上杉さんの名刺の裏には「新潟県動物愛護センターは毎日が譲渡会! たくさんの犬や猫が新しい飼い主を待っています」との文字と、猫の写真が印刷されていた。
 センターは、保護している動物の情報をインターネットで詳細に見られるようにしている。その情報に携帯電話ですぐアクセスできるよう、上杉さんの名刺の表にQRコード(二次元バーコード)が。ここまでの情報が記載された名刺は初めて見た。「新潟県は動物の愛護意識が高いですよ」との彼女の言葉に納得する。
 どうぶつ基金は全国で出張不妊手術を行っている。NHKの「クローズアップ現代+」で11月半ば、大量繁殖した猫が飼い主の手に負えなくなる「多頭飼育崩壊」が取り上げられた。その番組で、この団体が80匹の不妊手術をした例が紹介された。
 次回は手術の状況に加え、どうぶつ基金の全国での活動を紹介する。
 <次回は12月7日に掲載予定です>


posted by しっぽ@にゅうす at 08:10 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の首に結束バンド巻き付け、頭を足蹴に 容疑で男を追送致

Yahoo! JAPAN


福岡県警早良署は29日、福岡市早良区の無職男(34)を、動物の愛護および管理に関する法律違反容疑で福岡地検に追送致した。同署によると、男は11日、同区内の河川敷で、猫の首に結束バンドを巻き付けて地面に垂らすようにしたほか、猫の頭を数回足で蹴って傷つけた疑い。男は同日、銃刀法違反容疑の現行犯で逮捕されている。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:04 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

危険だらけの「動物治療」からペットを守れ!

エキサイトニュース


しゃべれないワン……。
 近年、多くの飼い主が愛犬のケガ治療に悩みを抱えています。
 飼い犬がケガを負い、獣医の治療を受けてもなかなか完治しない。ようやく治ったと思ったら、以後、骨折を繰り返すようになったり、歩行障害が出てしまったり――。特にチワワやトイ・プードルなどの小型犬に人気が集まる現在、ちょっとしたことで重傷を負うケースも多く、ペットのケガ自体が増えています。
 飼い犬が突発的な事故で大きなケガを追ったとき、飼い主の多くはかかりつけの獣医に助けを求めます。ところが、獣医の診断のもとで手術を受けたにもかかわらず、数カ月たっても正常な歩行ができなかったり、再発を繰り返したり……そして、再手術、再々手術、二次診療施設へのたらい回しという事態が続出しています。
 もちろん獣医はペット治療のプロですから、誤診や手術ミスではないはずです。しかし、何人もの獣医に診てもらっても改善しない。誰を頼ればいいのかわからない。飼い主には費用の負担と悩みが募るばかりです。
ではなぜ、このような事態に陥ってしまうのか――。実は買い主を悩ませる根本原因は、古くから推奨されているペット手術の方法にあります。
 たとえば、獣医大学で正しい術式として指導されているものに、「プレート」を使用した骨折治療があります。骨折箇所を手術で大きく開き、金属のプレートを直接骨に当ててネジで留めるのですが、プレートを装着することで、骨折が治らなくなったり、骨が細く弱くなってしまい、骨折しやすくなったり歩行障害になったりするケースが多いのです。

とりわけ小型犬はもともと骨が弱いため、障害を負うリスクが高くなっています。
 当然、獣医もこのリスクを知らないわけではありません。ただ、今の獣医のガイドラインでは他に推奨される方法が載っていないために、たとえリスクが高くても他の選択肢が知られていないという事情があります。また、それだけでなく、プレートを使用する手術を行えば「とりあえずお金になる」というビジネス上の理由から、リスクを知りながら積極的に手術をすすめてくる例もあるのが実態です。
 飼い犬が大ケガをすれば、飼い主は獣医を頼る以外にありません。ところが治るかどうかわからず、むしろかえって悪化することさえあるとしたら、不安で仕方がないはずです。このまま一生歩けなくなるかもしれない――確実に愛犬のケガを完治させ、不安を解消するにはどうすればよいのでしょうか。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:48 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の手作りごはんは特別な食事♪でも知識がないといろんな危険につながります。

ネタりか


手作りごはんはポイントを押さえれば最高の食事



手作りごはんのメリット

安全性

ドックフードはたくさんの企業から発売されています。中には、外国で製造されて日本へ輸入されているものもありますよね。「高価なもの」「安価なもの」「幼犬用」「シニア用」「肥満防止」または犬種別や体格別など多種多様です。
その原材料が本当に安全なものか、腐敗や変質を防ぐ為の添加物が本当にワンコにとって無害なのか、完璧に調べる事は可能でしょうか?
もし可能だとして、その調査を実行し、最高に安全安心なドックフードを探し出しますか?それにはどれだけの労力や知識が必要になるのでしょうか。

また、私達は食料はなんでも「国産」が安全だと信じていますが、実はドックフードに関しては「国産」だから「外国産」より安心安全な品質であるとは言い切れないのをご存知でしょうか?
「国産」のドックフードは「雑貨」として扱われるので、その製品に使われている食品の安全基準は人が口にする食品の安全基準と比べてかなり甘く、残留農薬や有毒な添加物が含まれている場合も考えられます。
逆に、日本よりもドックフードに関して安全基準の厳しい国で作られた「外国産」のドックフードは、その国の安全基準をクリアして輸入されているので「国産」より安心と言えます。
ただ、そんなドックフードはお値段も高い上にホームセンターなどでは手に入らず、ワンコに与えるドックフードに関して非常にこだわりを持っているペットショップでしか手に入らない物が多いそうです。

それに対して、手作りごはんは人が食べる食材を使います。それも飼い主さんがワンコの為に選ぶ食材なのですから、人体に有害な添加物や防腐剤の心配もなく、これ以上新鮮で安全な物はないかもしれません。

「体臭」「口臭」「アレルギー」「涙焼け」などを改善

ワンコは飼い主さんが与えた食べ物しか食べる事が出来ません。手作りごはんを与えていると、食べ物が体調に与える影響は私達人間が思っているよりも大きい様に感じます。
「涙焼けがなかなか治らない」「体調が悪い訳ではないのに毛艶が悪い」「体臭や口臭が強い」といった事が当てはまるなら、ドックフードが原因である事も考えられます。
ワンコの体調に気を配りながら、ドックフードから手作りごはんへの切り替えを試してみてはいかがでしょう。

ワンコの体調の異変に気が付きやすい

飼い主さんが材料から選び、心を込めて作ったごはんです。きれいに残さず食べてくれるかなど、食いつきが気になります。食べる勢いがなかったり、残している…といった異変にすぐに気がつきます。
また、排便した排泄物の状態も水分が多いか少ないか、与えたごはんの中に消化不良のものはないかなどが気になり、内容物を観察して消化器官に異常がある場合などに早く気がつく事も出来ます。

加齢による消化不良にも、飼い主さんの調理法を工夫して、長時間煮たり、小さく刻んだりして対処出来ます。

ワンコの体重をコントロール出来る

人間の食事も、一日の食事で全ての栄養素をまんべんなく摂る事は出来ません。ワンコの食事も同じです。なので、そんなに神経質になる必要はないのです。長いスパンでまんべんなく、ワンコに必要な栄養素が摂れたら問題はありません。

さらに、運動不足だったり肥満気味な体型になった時は糖質と炭水化物を減らして、繊維質・タンパク質・ビタミンを増やして食いしん坊のワンコでも満足する様なごはんを作って与えれば、ワンコもごはんを減らされるストレスを感じる事なく、健康的に肥満が改善されます。

手作りごはんのデメリット

最低限の栄養学を知らなければならない

食べてはいけないもの、食べさせるべきものは、最低限知っておかなければなりません。食物によっては、人間には害が無くても、ワンコには重篤な中毒を引き起こすものもあります。
また、人間よりも多く摂取しなければならない栄養素もありますので、ワンコの健康のために、基本中の基本、最低限の知識だけは身に付けておきましょう。

非常時にドックフードを食べないリスク

飼い主さんが急病だったり、ワンコを誰かに預けなければならない時、または災害時など、手作りごはんを用意出来ない時にドックフードを食べない可能性があります。ご褒美用のおやつに、食事用のドックフードを与えて慣らしておくのも良いかも知れません。

獣医さんに反対される

手作りごはんを与えていたら絶対に病気にならない、という訳ではありません。アレルギーや下痢、嘔吐などで獣医さんに診て貰う時、「手作りごはんを与えている」と言うと「ドックフードに替えて下さい」とかなり厳しく反対される事があります。
獣医さんは手作りごはんの専門家ではありませんが、動物の内臓の働きや動物の栄養学については私達がどう理論武装しても、太刀打ち出来ようはずがありません。
獣医さんの反対意見を理解しつつ、その反対意見を払拭出来る知識を持つ為の努力か、あるいは手作りごはんに理解のある獣医さんを探す努力が必要になります。

お腹が緩くなる

ドックフードを食べていたワンコにいきなり手作りごはんを与えたら、当然排泄物に大きな変化が見られますし、内臓に大きな負担がかかります。少しづつ移行していくにしても、生まれつきお腹が緩くなりやすいコはなかなか排泄物の状態が安定しないかも知れません。
ワンコの食欲や体調の様子を見ながら食材の種類を絞りこんだり、ドックフードとの配合の割合を替えてみたりすれば改善出来ます。

手作りごはんにおける4つのポイント

ごはん

@犬に必要な栄養素がバランス良く含まれているか

特に炭水化物・タンパク質・脂肪は生命維持に欠かせない「三大栄養素」と呼ばれています。

炭水化物

生き物が生きる為にはエネルギーが必要で、口から摂取出来て効率良くエネルギーに変換出来る栄養素が炭水化物です。米,小麦、芋類、トウモロコシなど。
しかし、与え過ぎると肥満を招いたり、繊維質が消化不良になったりするので気をつけましょう。

タンパク質

生き物の身体を作り、代謝と免疫力を保つ重要な栄養素がタンパク質です。鶏肉、牛肉、豚肉、羊肉、馬肉、魚など。

脂肪

効率よくエネルギーに変わり内臓を保護し、被毛や皮膚に潤いを与えます。また、脂溶性のビタミンの吸収を助けて、身体の隅々までビタミンを運搬します。オリーブ油、ゴマ油、キャノーラ油など。

ビタミン

炭水化物、タンパク質、脂質それぞれの働きを助ける働きがあります。また、ビタミンは身体の中で作る事が出来ません。ビタミンには種類によって働きや効能が違い、含まれる食材も様々です。

ミネラル

骨格や歯を構成し身体の構成成分となるなど様々な種類があり、その成分によって様々な働きをします。海藻、乳製品など。

A犬に食べさせてはいけないものが入っていないか

ネギ、ニラ、ニンニク、チョコレート、ぶどう、キシリトールなど。煮汁の中にもその成分が含まれるので、絶対にワンコの口に入らない様に気をつけましょう。

Bきちんと冷ましてあるか

適度に温かいごはんがワンコは大好きです。ですが犬も猫舌であり、出来たての熱々だと食いしん坊なワンコは口内を火傷してしまうかもしれないので、ほんのりと温かいぐらいに冷ましてから与えましょう。

C量は適量か

少なすぎれば栄養不足で痩せてしまいますし、与えすぎたら当然太ります。
ドックフードから移行して行く過程で、ワンコの毛艶や排泄物の状態、体重の増減などに気を配り、適正な量を飼い主さんが責任を持って見定めましょう。

まとめ

犬と人

手作りごはんをワンコに与えるという事は、あなたの作った食事であなたのワンコの身体は作られていく事になります。そう思うと、責任重大で荷が重いと感じるかもしれません。

ですが、ワンコの為に考え、ワンコの為に学び、ワンコの為に工夫し、ワンコの為の食事を作れる事を楽しみ、ワンコと共に生きて行くからこそ出来る幸せな経験だと感じられる様になれば、野菜や肉を刻んでごはんと煮込む事など、少しも面倒だとは思わなくなるのではないでしょうか?


posted by しっぽ@にゅうす at 07:48 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

飼い主の思い 寄り添う ペットの永代供養塔建立

日本海新聞


「家族同然のペットをきちんと供養したい」−。飼い主の気持ちに寄り添おうと、兵庫県美方郡内でもペットのための永代供養塔が増えている。新たに建立した新温泉町諸寄の龍満寺の梅垣裕之住職(63)は「供養の方法に悩む飼い主も多い。愛されたペットのみ霊を大切に預かりたい」と優しく手を合わせる。

新たに建立されたペットの永代供養塔=新温泉町諸寄の龍満寺
 「亡きペットを家族と同じように眠らせたい」という檀家(だんか)や地域住民の相談と要望を受け、今年11月建てた永代供養塔「龍騰苑(りゅうとうえん)」の横に、ペット専用の永代供養塔も設けた。

 火葬後の骨つぼを対象とし、数十柱が納骨できる。毎年彼岸と盆に法要を営み、三十三回忌以降は合祀(ごうし)する。同町内では、2004年から熊谷の善住寺(山地康照住職)にも建てられ、現在約20柱が納骨されている。

 一般的にペット供養は、私有地に土葬するほか、葬儀業者が火葬して霊園や家墓に納骨、または手元供養する例が多い。ところが、亡きがらを埋葬すると完全に土に帰るのは数十年後。その間、衛生上の問題が起きたり、野生動物に荒らされたりすることがあるという。

 また近年は、跡取りの不在や子の負担を減らそうと墓じまいを考える世帯が増加しているのに伴い、ペットの骨つぼの管理に悩む飼い主も増えている。

 梅垣住職は「昔に比べてペットと人の絆が強くなっている分、供養もより手厚くなった」と分析する。自身も大の動物好きで、1匹の猫をかわいがっている。これを機に、以前飼っていた別の猫の遺品供養も行いたいという。

 「生前には家族を癒やしてくれたペットたち。飼い主の思いを受け継いで大切に供養していきたい」と、供養塔を優しく見守っている。(松本妙子)


posted by しっぽ@にゅうす at 07:47 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月29日

犬猫の問題行動に「心の病」

読売新聞


室内飼いのストレス、治療で改善

 飼い主をかんだり、留守番中に家具を壊したり――。犬や猫の問題行動が、「心の病」と関係しているケースもあることが分かってきた。室内飼いの増加など、犬や猫にとってストレスや不安を抱えやすい環境が背景にあるようだ。




 東京大学付属動物医療センターでは最近、問題行動を抱えた犬猫の来院が増えている。同大学准教授の武内ゆかりさん(動物行動学)は「問題行動が理由で、1週間に2匹は新たな犬や猫がやってくる。対応を始めた15年程前は2週間に1匹でしたから、随分増えました」と話す。

 これまで、同センターに問題行動で来院した犬猫は600匹以上で、犬のほうが多い。犬も猫も、多くは室内で飼われていた。武内さんは「犬や猫にも心がある。人とペットの距離感が近くなる中で、ペットが飼い主に依存してしまったり、飼い主が叱るタイミングを誤ったりすると、不安やストレスをため込んでしまう」と説明する。

 犬の症状で最も多いのは、人をかむなどの「攻撃行動」だ。原因の一つとして武内さんは生まれた直後の過ごし方を挙げる。「誕生後2か月程度は母犬やきょうだい犬と一緒にいたほうがいい。すぐに引き離されてしまったために社会性が身に付かず、必要ないのにかんでしまったりする場合もある」と話す。

 不適切な場所での排せつ、家具の破壊、無駄ぼえといった問題行動を留守番中など飼い主の不在時にするケースもある。「分離不安」と呼ばれる。下痢や食欲不振になる場合もある。

 同じ行動を過度に繰り返す症状は「常同障害」と呼ばれる。自分の尻尾を追うようにぐるぐる回り、時に尻尾をかみ切ってしまうことも。このほか、光や影を追いかけたり、自分の体をなめ続けたりする。

 攻撃行動などの症状は犬だけでなく猫にも表れることがある。問題行動の治療を行っている井本動物病院(横浜市)院長、井本史夫さんによると、引っ越しによる環境の変化、多頭飼いなどストレスの様々な原因が考えられるという。

 猫は単独行動を好むとされているが、「室内飼いが増えた結果、分離不安の症状が見られるケースがあります」と指摘する。「猫は気まぐれだから」と異常を見過ごしやすい面もある。

 こうした問題行動の多くは治療によって改善できる。動物病院でカウンセリングをして原因を突き止め、飼い主とペットとの関わり方を改めるなどする。場合によっては、犬や猫に薬を投与することもある。

 問題行動を治療する動物病院は増えている。2013年には、獣医師らで作る「日本獣医動物行動研究会」が、専門性を持つ獣医師を認定する制度も作った。現在、東京、神戸市などの7人が認定されている。

 ペットを心の病にしないためにどうしたらいいか。

 武内さんは「愛犬や愛猫の普段の様子を意識的にチェックして」と話す。例えばトイレに行く回数、排せつの量などを覚えておく。変調があった時にすぐに気付ける。「あくびや舌なめずりが増えるのもストレスのサインなので、気になったら病院に相談してください。早期発見、早期治療が大切です」と助言する。

 井本さんは「おもちゃで遊ばせ、ドッグランに連れて行くなど日頃からストレスを発散させてください」と呼びかけている。

自分の生活に合う犬種

 ヤマザキ学園大学講師で獣医学博士の茂木千恵さんの話


 核家族化や共働き家庭の増加も、ペットの問題行動が増えた要因の一つだろう。子犬の時期から長時間の留守番をさせたりしていると、暇を持て余していたずらをしたり、もの音に過剰に反応してほえたりする場合がある。心身ともに満たされていれば、そうした行動はしない。

 犬種によって特性は異なる。その犬種が自分の生活スタイルに合っているか、飼う前によく考えてほしい。運動が好きな犬種なら、飼い主にもそれなりの体力が必要だ。自分に合った犬を選ぶことが、ともに健康的に過ごす大前提だ。猫は、上下に移動する運動ができるようキャットタワーを設けたり、多頭飼いならトイレを複数用意したりといった配慮が必要。室内環境を整えストレスを軽減させることが大事だ。

犬の飼育「室内」8割近く


 

 ペットフード協会(東京)の調査によると、犬の飼育場所は「室内のみ」「散歩、外出時以外は室内」を合わせると8割近くを占める。中でも、「室内のみ」は年々増加しており、2015年は4年前に比べ9.2ポイント増えて4割を超えた。

環境整える工夫が必要

 ◎取材を終えて 問題行動を抱える犬猫の多くは室内飼育という。だからといって屋外で飼えばいいというわけでもない。猫の場合、交通事故や伝染病などのリスクもある。室内飼育の環境を上手に整える工夫が必要だ。そういえば、昔飼っていた猫がソファに何度も粗相をして困ったことがあった。死んでしまったのは15年前。犬猫に心の病があることは、今ほど知られていなかった。愛猫は何を訴えていたのか、今さらだが気になる。(山村翠)

2016年11月29日 Copyright c The Yomiuri Shimbun


posted by しっぽ@にゅうす at 07:11 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

被災ペット新たな“家族” 県が保護の犬猫初譲渡会2016年11月28日

くまにちコム


県は27日、熊本地震後に飼い主とはぐれるなどして県が保護した犬猫の譲渡会を、熊本市中央区の県庁プロムナードで開いた。犬2匹、猫5匹の新しい飼い主が決まった。

 保護された動物を身近に知ってもらおうと初めて県庁で開催。健康状態が良く、人に慣れている犬8匹と猫15匹の飼い主を探した。

 親子連れなど約70人が、保護当時の状況を聞いたり、腕に抱えて相性を確かめたりした後、飼育の講習を受けた。子猫を引き取った大分県の会社員阿部清志さん(67)は「震災の混乱で引き取り手がない動物がいると知り、足を運んだ。新しい家族として大切に育てます」と話した。

 地震後、熊本市を除く県内10保健所と県動物管理センターが10月末までに収容した被災ペットは約2千匹。このうち約7割がもとの飼い主に返還されたり、新しい飼い主に譲渡されたりした。ただ、収容数は限界を超えており、県は病気に感染した動物などに限り、見送ってきた殺処分を再開する。

 県は今後も月1回程度、譲渡会を開く。県外自治体の協力による引き取り手探しも続ける。(中尾有希)


posted by しっぽ@にゅうす at 07:11 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする