動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2016年12月16日

塩村あやか:「闇処分」を生みだした「ペット殺処分ゼロ」の罠

Yahoo! JAPAN


政治家を目指すきっかけとなった動物愛護問題
 今回は、私が精力的に取り組んでいる活動のなかでも、政治家になった理由のひとつでもある「動物愛護問題」についてお話したいと思います。

 そもそも、動物愛護に興味を持ち始めるようになったのは、現在一緒に暮らしている黒猫の「たまこ」とキジ白の「ちみ太」という2匹の猫たちがきっかけでした。2007年に住んでいるマンションがペット可になり、商店街を歩いていたところ、「里親募集」という黒猫の写真を発見。うちで引き取ろうと考え、愛護団体に連絡をしたのが最初の出会いです。

 その後、「預かりボランティア」という動物愛護活動を始めることになり、5〜6年ほど「処分寸前の子猫を預かり、里親を探す活動」をやっていましたが、動物殺処分問題は解決されず、「それなら自分でやった方が早いのではないか」と気づき、政治の勉強を開始しました。東日本大震災や非正規雇用で生活が安定しないことなど、日々さまざまなことに問題を感じており、そこに動物愛護問題も重なることで、その気持ちは揺ぎ無いものへとなったのです。

 今、たまことちみ太は11歳ですが、せめてこの子たちが生きてる間に動物愛護法の法改正をと願い、日々活動をしています。それは、「8週齢規制」の改正と「飼養施設基準」の2つです。

 まず、8週齢規制というのは、生まれて8週間は親元や生まれた環境から離してはいけないというもの。なぜこの規制が必要かというと、幼少期に親兄弟と過ごすことで動物にとって社会化ができます。早くに親から引き離すと免疫の面でも未熟になってしまう可能性が指摘されています。2013年に改正された動物愛護管理法で「8週齢規制」が設けられましたが、「附則」が付いていて、骨抜きになってしまっているのです。

 そして、飼養施設基準とは、日本のペットショップのような狭いところに詰め込んで飼育してはいけないという趣旨で数値規制が各国では敷かれています。例えば、ドイツではどんな小さな犬でも2メートル四方より狭いところに入れると違法です。日本のようにペットショップで狭いガラスケースに入れられて売られていることも、子犬繁殖工場といわれている狭小ゲージの中で劣悪な環境下で子犬を生産している「パピーミル」も存在しないのです。

動物福祉にかなう形の法改正を
 ドイツでは「ティアハイム」と呼ばれる民間のシェルターが全国に約1000施設で動物を保護していて、そこから譲渡を受けるという形が一般的です。ペットショップがあったとしても、存在が許されているのは極めて厳しい数値基準を満たしたショップだけなのです

 ところが、できるだけ幼齢を好み、狭いペットショップで売っている日本では、ビジネスモデルとして成り立たないので、これらの基準を低くしようという勢力があります。日本も2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、動物福祉先進国にならなくてはいけません。動物福祉にかなう形の法律にしなくては、世界から訪れる人に対して日本は恥ずかしいのです。私は世界のペット先進国と肩を並べる国に日本を変えたくて、政治家になったといっても過言ではありません。

 これらの法律を制定できると、パピーミルでどんどん繁殖させることができなくなります。犬をどうしても購入したい人は専門ブリーダーに注文をします。ブリーダーは注文にあわせて繁殖をさせていくことになるため、「動物福祉」と「質の向上」につながります。結果、売れ残って闇へ流されたり、衝動買いで捨てられたりする数も減るはずです。そこを目指すべきなのです。つまり、法改正でやるべきは、命を無駄にしないようにペットを量産しにくいシステムを作ることです。大切なのは、そのことによって、いかに動物福祉を保てるかということなのです。

 しかしながら、現在の動物殺処分問題について、具体的に知らない方も多いと思うので、問題点を簡単にご説明したいと思います。まず、動物愛護では、「殺処分ゼロ」というのを達成した自治体が近年はたくさん出てきているので、処分は減ってるんだと思う人が多いかもしれません。しかし、それは半分正解で半分不正解。確かに各自治体の動物愛護センターや保健所で殺処分する数自体は減っていて、ゼロになっているところもあります。しかし、その一方で議会や有権者が殺処分ゼロを求めるあまり、引き取りを絞り、譲渡を拡大することで「殺処分ゼロ」を達成している自治体もあるからです。

前回の法改正で新たな問題も
 実は、前回の法改正で、動物愛護センターや保健所が「業者からの引き取りを拒否」することが可能となったため、引き取りを絞ることでゼロに近づけたり、譲渡の拡大でゼロにしていったりしている自治体もあるのです。一方で、努力を重ねてゼロにしている自治体もあり、殺処分ゼロの形態にはさまざまなものがミックスされているのが現状です。

 昔は「迷惑をかけるんだったら殺処分」という流れでしたが、最近では、動物愛護の意識も高まってきているので、「譲渡をして命を生かそう」という流れが生まれています。それは正しい考えですし、私も大賛成です。

 しかし一方で、自治体が譲渡の拡大を声高に主張することで、一部の愛護団体たちに負担を強いていて、崩壊状態になっている団体もでてきているという新たな問題もあるのです。私が知っている人でも1人で何百頭と引き受けて飼っているような人もたくさんおり、さらにそれを支援する人が必要になるというような状況なので、それでは抜本的な解決とはいえません。小池知事も「殺処分ゼロ」と言い始めましたが、本当にゼロと言えるかというとそこは要注意だと感じています。

 また、全国的にみてもペットショップで動物がガラスケースに入ってたくさん売られていますが、全部が売れているわけがありません。売れ残った動物たちがどこにいっているかが一番の問題でもあります。法改正により、行政は業者からの持ち込みを拒否できることになり、拒否された売れ残りのペットがどこでどう処分されているのかも行政では把握ができなくなりました。

 このため、それらの動物たちをペットショップから引き取る「引き取り屋」という業種が出てきており、一部は繁殖に回されていることが明らかになりました。こうしたペットは、行政からの監視もない状態で、狭くて汚い場所で何回も繁殖をさせられているのです。繁殖の上限というのはだいたい5〜6歳といわれているので、天寿を全うするまでそこにいられるわけではなく、繁殖の適齢期を終えたら、その犬たちはどこかに消える運命なのです。

殺処分ゼロの裏に隠された真実
 2014年、栃木県の鬼怒川の河川敷で大量の犬が遺棄された事件もありました。引き取り屋が、繁殖の役目を終えた犬たちを運ぶ途中で死なせてしまったから捨てたということでした。これは氷山の一角で、たまたま明るみに出たため事件として報道されました。しかし、他の犬たちもまともなところに行っているとは思えません。

 つまり、行政で行われる表の殺処分がゼロになっているだけであり、裏で処分されている動物たちの数が増えているということなのです。表の数字だけ見て「殺処分はゼロになったからもう問題ない」と思ったら大間違いです。こうした誤った考えが流布する危惧があります。

 殺処分ゼロを目指した法改正の裏で、このように闇で処分されている動物たちが増えているというのが現実です。そこに目を向ける必要があるのです。

 ペットショップで売れ残った犬を保護犬だと言って、ペットショップの客引きに使う悪質な業者も思っているよりも多いのです。それに騙されないことも大事です。そうでないとこうした悪質なペットショップに加担することになり、本来、保護して欲しい飼い主を求めているペットたちの行き場がなくなってしまうことにつながるのです。

 保護犬や保護猫を引き取る場合でも、自分で調べることはもちろん、信頼できる専門家の意見を聞くことが大事になってくるでしょう。

 残念ながら、「殺処分ゼロ」や「動物愛護」という言葉には気をつけなければいけなくなってきているのです。

 小池知事が殺処分ゼロの方針を打ち出したのはいいことではありますが、東京都のやるべきことは、まず国に対して「ペットの大量生産ができる現状を改める」法改正をしっかりと要求することです。そして、狭いところに詰め込んで乱売するような行為をやめさせることなのです。

ぜひ保健所や動物愛護団体からの引き取りを
 現在のペット産業は1兆5000億円という規模であり、ペットの数は子供の数よりも多いのです。つまり、いまや業界団体の動きは政治にも関わってきています。実は、小池知事は国会議員だったとき、自民党動物愛護議連の会長でしたが、そのときに8週齢規制に大きな抜け穴を作ってしまいました。

 それによって闇での処分が増えているのが現実であり、小池知事には表の処分だけに注力するのではなくて、そのときの責任も踏まえ、8週齢規制と飼養施設基準の法改正について行動に移して頂きたいと思っています。

 私は法改正については、都議会議員としても、個人としても声を上げていきますし、これからもできることはやりながら、どんどんと発信はしていくつもりです。私と同じように本気で殺処分ゼロにしたいと考えている人には、譲渡という言葉だけに騙されずに、裏で増えている問題にも気がついてもらいたいです。

 次の法改正が迫っていて、話し合いが始まっていくところなので、国の方でもドイツのような動物福祉に鑑みた施策を入れてほしい、と皆さんも声をあげてください。

 うちの猫たちは保護団体から引き取った雑種ですが、本当にかわいい家族です。ペットに興味のある皆さんにはぜひ動物愛護センターや保健所、または、きちんとした考えを持って活動をしている動物愛護団体から引き取ってほしいと思っています。

(インタビュー・構成=志村昌美)



posted by しっぽ@にゅうす at 07:51 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬が社会性を身につけられるかは、飼い主の『あなた』次第です

ネタりか


自分の犬が問題行動を多発

私の愛犬は中型のミックス犬です。
3か月の時に購入し、室内飼で共働きの為、1日10〜12時間の留守番をさせていました。

散歩は1日3回で、1回がだいたい30分程度なのですが、散歩中に他の犬を見るとぐいぐいリードを引いて飛びつこうとするので大変困りました。
朝の仕事前の散歩は時間も無いので、私も気が焦っており、散歩中は他の犬に近づけないようになってしまいました。

遊びを覚えさせるため、たまにドッグランに連れて行きましたが、他の犬に追われて走るだけで、遊ぶとか友達になるという形ではありませんでした。

歯が生え変わる頃からは噛みつきやイタズラがひどくなり、部屋中どこでも家族を後追いする始末。
そして10か月になった頃、いよいよトレーニングに出そうかと本気で悩んでいる時に、『なぜこんな事になったんだろう』と原因について色々と考えてみました。
その中で、問題行動の多くが社会性が身についていないことが原因であるということに行き着きました。

社会性が身についていない・身につかない原因

飼い主べったりの子犬時代

親兄弟から離される時期が早い

日本の場合、多くの方はペットショップで、子犬の一番かわいい時期である2〜3か月未満の子犬を買うことが多いかと思います。
しかし、本当は、2か月程度までは母犬や兄弟と一緒にいることで、悪さをすれば母犬が怒り、兄弟で遊ぶことで噛み具合やルールを覚え、そんな生活の中で社会性が身につくのです。

これは売る側・買う側の都合により、家族という最初の社会から早く引き離され、社会性を学ぶ一番良い機会を失った典型と言えます。

室内飼による社会化不足

飼い主が決まると、昨今では室内飼が主流ですから、外飼と違って人間との距離や密接度がより濃くなります。
飼い主は愛情をたっぷり与えたいと思い、在宅時は常に撫でたり声をかけたり、一緒に寝たり膝に乗せてテレビを見たりなど、過度にスキンシップを取りたがる為、犬は飼い主依存になりやすくなります。
そのため留守番の時間が長くなるほど、犬は不安やストレスを溜めていき、場合によっては「分離不安」になることがあります。
これは過剰な吠え、不適切な場所での排泄、破壊行動などをおこすと言われています。

私の場合、帰宅すると寂しかっただろうと思い、ずっと膝の上に乗せ体中を撫でまわしていました。
そのうちにいつしか破壊行動と噛みつきを起こすようになり、迷惑になるからとよその家に連れていかれず、家にも人を呼べず、大事な幼少期に家族以外との接触の機会を奪ってしまいました。

噛みつきで悩んだ頃

歩くだけを優先しがちな散歩

これは多くの方が心当たりがあると思いますが、毎日の散歩の目的が「とりあえず運動と排泄」になってしまいがちということ。
散歩の時間は、『犬種によってこの位は必要』という情報がよくありますが、なかなかそれを実現することは難しい場合があります。

特に私の様に共働きですと、忙しい中でその時間をなんとか確保しなくてはと思い、散歩(歩く)時間を優先し、すれ違う犬とゆっくりコミュニケーションを取らせようとしなくなります。
これらが重なっていくと、家でも外でも犬と触れ合う機会が無いまま、他の犬との接し方を覚えられずに大人になります。
場合によっては、自分が犬であることを自覚できなくなり、人や犬に噛みつくようになることがあります。

私の場合、『噛むかもしれない』『時間がない』と散歩中はただひたすら歩くだけで、他の犬や人となるべく遠ざけるようになってしまいました。

社会性を身に着ける機会があるかは飼い主次第

遊べないからこそ犬に近づける

ちょうど悩んでいた頃、「遊べるようになったら」行こうと思っていた場所に犬を連れて行きました。
そこは、毎朝近所で数匹の犬が集まって遊んでいるところです。

犬たちの輪の中に連れて行くと、私の犬はルールも流儀も知らずむやみに飛びつくので、オス犬に怒られて上から抑え込まれ、すっかり怯えてしまいました。

初めて犬社会で経験した彼らのルールでしょう。
私自身も初めてでうろたえました。
しかし、他の飼い主さん達はここで懲りてはいけないと、犬たちが見える程度の犬たちの輪の外を、私の犬が思うままに連いて歩いてくれました。

このまま帰るとトラウマになってしまうので、嫌がらない程度に犬を見せておくことが大事だと教えられました。
怖くて下がっていた尻尾が段々上がってきて、うろうろしながら輪になった犬たちが遊んでいるのを見るようになりました。

社会性が身につくと落ち着いてくる

先に述べたように、社会性が身につかない子供時代を過ごしているのですから、考えてみたら何もせずに「遊べるようになったら」という日が来るわけがありません。
本来は、遊べないから積極的に遊べる環境に置いてあげなくてはいけなかったのです。

『このままでは飼い主のせいで外で遊べない犬になってしまう』そう感じた私は、忙しい時間をやりくりして、休日は積極的に集まりに連れて行きました。

まず集まりに慣れるまで1か月程かかりました。
その後次第に気が合う友達ができ、じゃれあいを教えてもらうようになり、徐々にじゃれ合う相手が増えました。

お友達は多種多様

平日は集まりに行かれないため、歩く時間が減っても散歩中に犬を見かけると、なるべく近づけさせてもらいました。
繰り返すうちに犬への接し方が落ち着いてきて、平日の短い散歩でもお友達が出来るようになりました。
長い留守番は相変わらずでしたが、気が付くと散歩中に無理にリードを引いたり、むやみに犬に突進しなくなりました。
イタズラも減り、聞き分けも良くなりました。
ストレスを解消できる「楽しみ」を得たのでしょうか、情緒が安定してきた感じです。

飼い主が諦めたら犬は機会が得られない

「私の犬は犬嫌いで困る」という飼い主さんとよく出会います。
話している間、犬が飼い主さんの後ろで吠え続けていたり、暴れていることもよくあります。
「うちは大丈夫だから近づけてみていいですよ」と言っても、そういう飼い主さんはまず遠慮します。
気持ちはわかりますが、慣れない犬に近づけて良いと言ってくれる相手はそうそういませんから、こんな機会を逃さず、チャレンジしてみてください。

でもこの時に大事なのは、無理に近づけないことです。
よく、いきなりお尻をかがせようとする方が多いのですが、それは禁物です。
犬同士がやるまで人間が強要するものではありません。
まずは吠えても暴れても、犬達自身が近づこうとするまでじっと待つことです。
今回はダメでも、次に会ったらまたじっと待つ、ダメならその次、いつの日か距離が縮まるかもしれないし、吠えるのが減るかもしれません。とにかく飼い主の根気です。

散歩が出来ないほど無駄吠えがひどかった犬が、これを繰り返して、集団の中で遊べるようになりましたし、何か月も遊んでいる犬を見せ続けてやっと仲間を作った犬もいます。
喧嘩を売って仕方がなかった犬とは、今ではお兄ちゃんと慕ってもらうお友達です。

まとめ

インターネットや本など、犬を飼うための情報はたくさんあります。実際、私もしつけや社会性を身に着けさせるための情報をたくさん読み端から試しました。
しかし、自分の犬と情報の中に居る犬は全然違いました。

まずは自分の犬の状態をよく把握することから始めないと、『どうしてうちの犬はできないの?』と思ってしまいます。
そのうち、『うちの犬はできないんだ』と諦めてしまいます。
問題行動を起こし始めると、言うことを聞かなくなり状況は悪循環に。

まずは、飼い主が機会を与える勇気と、諦めない覚悟を持つことが重要です。
勇気と覚悟が決まったら、犬なりを待てるゆとりを持って下さい。
ここで言う犬なりは、全てのことで放任とか自由にさせるという意味ではありません。
あくまでも、犬同士のコミュニケーションを取り始める時に、犬の気が向くまで飼い主が諦めない、強要しないという意味です。
そして犬なりを許容できれば、時間がかかっても犬はしっかりと自分なりの社会性を身に着け、もっと楽しい飼い主さんと犬との生活が送れるようになると信じています。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:44 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペットの死を受けとめるために

リスク対策.com


おかげさまで、この連載を読んでくださっている方々のペットセーバーズ受講(「ペットの救急法」と「ペットの防災について」)が増えています。

受講者のご職業はペット事業者、トリマー、ペットシッター、しつけトレーナー、ペットホテル運営者、動物看護士などのペット関連事業者、消防士(救助隊員、救急隊員)、看護士、そして一般の方々です。

一般の受講者の方々の多くは、以前飼っていたペットが交通事故、転落事故、溺水事故、ペット同士のけんかにより瀕死の重傷を負ったときに何もできず、そのままペットの死に遭遇してしまった方々。なかには、ご夫婦でやっと前に飼っていたペットの死の悲しさを克服し、新しいペットを迎える気持ちになって受けに来られた方もいらっしゃいました。

病気で長い間にわたって病床に伏しているペットとの別れは心の準備ができていることもあるかもしれませんが、突然の事故によるペットロスは、人生で忘れられない悲しい出来事になってしまいます。


出典:Dallas Highway Animal Hospital, LLC http://www.dhah.org/pet-loss/
消防現場でペットの死に遭遇したとき、不慮の事故でペットを亡くしてしまったとき、または一緒に住んでいたペットが天国に旅立ったとき。私たちはどのように受け止めればいいのでしょうか?

今日はペットの死の受け止め方についてお話しいたします。

ペットはかけがえのない友人であり、家族であり、心のよりどころでもあります。その死を迎えることはとてもやりきれない気持ちになると思います。

私はマウイ島に住んでいた20年間、牧師としてペットの散骨式(祝別式)の司祭を数々と行ってきました。それぞれの参列者が読みあげる「最後の手紙」を聞くたびに何度も涙があふれてきて、そのご家族がどれだけペットと楽しく過ごされたか、映像として垣間見ることができるほど一緒に生きた時間がいかに貴重で美しい人生の一部であったことが伝わってきました。

手紙を読み上げたあとは一人ひとりが、ペットの骨灰の入った水溶性の紙パックに別れのメッセージを書いたものを、祈りとともに、波打ち際まで届く夕日の光の道に託して流し、その魂を西の水平線に向かって送ります。

さざ波のやさしいお迎えにゆりかごのように揺れながら、骨灰の袋が徐々に溶けていき、波間を白く飾りながら、引き波とともにゆっくりと旅立っていきます。そのときに、参列者の顔が徐々に涙から笑顔になっていきます。


出典:YouTube/Sarah Brightman & Andrea Bocelli - Time to Say Goodbye (1997)

その経験から、死の原因がどうであれ飼い主として、また現場で最後のバイスタンダーとして、きちんとその死を受け入れ、礼を尽くして魂を送ることが心の整理につながると感じています。


出典:Pet Loss Grief Support | Okanagan Pet Cremation http://www.okanaganpetcremation.ca/pet-loss-grief-support/
ペットの死に遭遇したときには、小さくてもいいのでセレモニーをしてあげることで、お互いに心の整理がつくような気がいたします。

飼い主であれば想い出の場所に行って、別れの式を行うのもいいでしょう。現場の消防士であれば、ペットのご遺体が土やすすで汚れていれば、きれいな水で体を清めて手を合わせ、声は小さくてもいいので、「安らかにお眠りください」など、魂に正対して別れを告げ下さい。

何もせずに現場から立ち去ったときの気まずい気持ちを引きずるより、今生きているペットたちの命を救えるように火災予防を教えたり、事故予防を伝えたりすることで、死が無駄にならず、魂が生かされると思います。

またそうすることで、飼い主による不慮の事故で命を落とした場合や、現場で助けられなかった場合でも恨んだりすることはなく、逆に一緒に過ごした時間に対して「ありがとう」という気持ちで旅立っていくのではないでしょうか。


出典:Pet Loss Grief Support | Okanagan Pet Cremation http://www.okanaganpetcremation.ca/pet-loss-grief-support/
よく、「これ以上悲しい別れをしたくないからペットを2度と飼わないという」方がいらっしゃいます。確かにその気持ちは深く察しますし、辛い思いをされていることも伝わってきますが、それと同時に「きちんとお別れを行っていないのではないのかな?」と思うことがあります。

次のビデオをご覧下さい。


Dealing with pet Loss(出典:YouTube)

彼女はとても上手に、心を込めてペットとの別れを行い、ペットとの想い出のアルバムを作ったり、一緒に過ごした日々の日記を読み返したりしています。また、家族とともにペットを受け入れた日のビデオを見ることで自分の悲しい気持ちを解くとともに、天国のペットに今でも愛していることを伝えています。

また「なぜ、ペットが長生きしないのか?」を伝えています。それは「人間がよい存在になるためにはとても長い時間が必要だけど、ペットは短い命でも毎日を楽しく生きることを知っている」からだそうです。さらに以下のように続けます。

「ペットは飼い主がどのような見かけでも、性格でも、お金がなくても、どのような仕事でも人間を差別することはありません。ペットが唯一知っているのは、飼い主への愛し方です。どうぞ、一緒に暮らしているペットとできる限り一緒に過ごしてください。人間は自由にどこにでも簡単に行けますが、ペットはうちであなたの帰りを待っています」。

とてもステキなメッセージよね。

いかがでしたか?

消防士が現場で遭遇するペットは、ただの犬や猫ではなく、飼い主との深い愛と固い絆で結ばれている存在でもあります。どうぞ、飼い主のためにも一緒に助けてあげてください。

すでに飼い主の方、これからペットとの生活を考えていらっしゃる方は、どうぞ「ペットの救急法」や「ペットの防災」についても身につけてください。

きっと、人生でかけがえのない楽しい時間を、思いっきりペットと過ごすことができると思います。

最後に、私がレスキュー隊や救急隊員時代に、私の腕の中で息を引き取った方々へ送っている大好きな歌の一つをご紹介いたします。


出典:YouTube/ Jackson 5-I'll Be There

みなさんのペットライフがかけがえのないものでありますように!

ここにご紹介したコンテンツは、私がインストラクターとして所属している2つの団体、アメリカ最大のペット救急法指導団体であるPetTech の「The PetSaver™Program」と、消防士のためのペット救急法指導団体、「BART(Basic Animal Rescue Training)」から出典しています。

■PetTech
http://www.pettech.net/

■BART(Basic Animal Rescue Training)
http://basicanimalrescuetraining.org/

■BARTのブログで紹介されました。
http://goo.gl/ZoJoX6

■ペットセーバー
http://petsaver.jp

(了)


posted by しっぽ@にゅうす at 07:44 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「地域猫」 カギは人間にあり

読売新聞


猫嫌いの自治会長が「餌やり禁止」にした地域猫に餌をやり、会長と口論となった神戸市の聡子さん(54)(仮名)の体験を先月紹介したところ、多くの反響が届きました。

 〈小さな命を見捨てられない聡子さんに賛成〉〈フンや鳴き声は大迷惑〉など、どこまでも平行線をたどりそうな賛否の数々でした。

 地域猫は、繁殖力の強い野良猫に不妊手術を施し、殺処分せずに地域住民みんなで世話する猫のこと。国も野良猫対策として後押しし、自治体によっては、不妊手術費用の補助を行っています。

 本日はこうした自治体のことも紹介します。電話したのは保健所や動物愛護センターを設置する政令市と中核市など計90自治体。私は数日間、コールセンター状態でした。

 電話の結果、90のうち約6割の58自治体が、地域猫の手術費用を一部か全額負担する制度を設けていることがわかりました。22自治体はこの3年間に新設し、対策に力を入れ始めた様子がうかがえます。

 このうち盛岡市では、昨年度までの6年間で計160匹の野良猫(メス)を地域猫にし、譲渡にも力を入れ、殺処分を7割減らしました。

 鹿児島市では市内75地域で平均約13匹いた地域猫が約5年で8匹に減り、うち2地域ではゼロに。野良猫が地域猫になり、その地域猫も徐々に減っている状況です。

 両市では、野良猫の苦情も減っているそうですが、「地域猫のモデル事業が、住民の苦情で中止になった」(さいたま市)との例もあり、合意形成の難しさを思いました。

 大阪府の黒崎亜子さん(56)は、地元で多数の地域猫を飼育するボランティア団体の活動を教えてくれました。

 〈団体は周囲に迷惑をかけないよう、トイレをつくり、清掃もきちんとしています。猫嫌いの人の気持ちは分かるのですが、野良猫を減らしていくには、猫嫌いの人こそ協力してほしい〉。黒崎さんは団体から、なついた地域猫2匹を引き取ったそうです。

 成否はフンの清掃も含めた世話なのかもしれません。その点で、今も隠れて餌やりする聡子さんには<こっそり餌やりするのは身勝手。トイレ掃除、体調管理までして世話です>との意見もありました。

 その声を聡子さんに伝えると「個人の力は非力です」との言葉が返ってきました。私の方で補足しますと、聡子さんは自己負担で不妊手術を行うなどした4匹の猫を飼育し、最近も市の施設から子猫を引き取りました。

 多くの意見を聞き、地域猫は現実的な野良猫対策だと思いました。

 もう一つ。地域猫は「猫」の問題というより、考えが違う者同士がどう折り合えるかという「人間」の問題だと感じました。(松永喜代文)

2016年12月11日 Copyright c The Yomiuri Shimbun


posted by しっぽ@にゅうす at 07:43 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

競馬のムチはパッド付きに限定します! JRA動物愛護の観点から世界標準に

産経新聞


日本中央競馬会(JRA)は12日に大阪市内で開いた定例記者会見で、騎手が競走で使用するムチをパッド付きのムチに限定すると発表した。運用は来年1月1日から。動物愛護の観点から馬への負担軽減のためで、主要国では既に義務付けられている。また騎手と馬の保護を考慮し、落馬後の再騎乗が禁止となる。

 ホームページで公開している重賞レースの「全周パトロールビデオ」を来年1月14日から全レースに拡大することも発表された。

posted by しっぽ@にゅうす at 07:43 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする