動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年02月08日

動物保護施設の獣医、安楽死の薬を自分に注射 台湾

Yahoo! JAPAN


台湾では今月、保護施設に収容された犬や猫の殺処分を廃止する新法が施行された。今から1年近く前、殺される動物たちが見るに忍びないと、施設で働いていた女性獣医が自殺し、台湾に衝撃が広がっていた。BBCのシンディー・スイ記者が取材した。

動物が大好きだった獣医の簡稚澄さんは、動物保護施設で働いていた。別の仕事、別のタイミングだったら、もしかすると避けられた悲劇だったのかもしれない。

台北に近い桃園市の施設で捨て犬の保護活動に関わっていた簡稚澄さんの同僚、ウィニー・ライさんは簡さんについて、「しょっちゅう残業していて、めったにお昼休みをとらなかったし、いつも犬を気にかけて、犬のために休日を犠牲にしていました」と語った。

最難関の台湾大学を卒業し、公務員試験をトップの成績で合格した簡さんは、中央官庁のデスクワークに就くこともできたが、たくさんの捨て犬の世話をすることを選んだ。

保護施設のロビーには、訪れる人に犬の里親になってもらおうと簡さんが描いた犬の絵が飾られていた。しかし、犬の多くは安楽死させられる運命にあった。

2016年5月5日、簡さんは自らの命を絶った。動物たちを安楽死させる同じ薬品を使って。迷い犬がどんな目に遭うか、台湾の人々に理解してもらいたいという書き残して。

彼女の死が報じられると、台湾には怒りと当惑が溢れた。若い女性の命がなぜこのような形で終わってしまったのか、悲劇を大勢が理解しようとした。

一方で、捨て犬や捨て猫の現場で奮闘する職員が、なぜこれほどのプレッシャーを感じなくてはならないのか問う声もあった。

簡さんは地元CITテレビからインタビューを受けた際、初めて殺処分に立ち会った時のことを語っていた。

「家に帰って一晩泣き明かしました」

しかし、メディアに出たことがきっかけで、簡さんに対する個人攻撃が始まった。簡さんが2年間で700匹を殺処分したと報じられると、一部の人は簡さんを「美しき虐殺者」と呼んだ。

保護施設の職員は、できる限り殺処分などしたくない。しかし簡さんたちは、引き取り手がなく、老いていたり、里親が見つかりにくい動物たちが、過密状態の施設で病気にかかる危険にさらされるより、安楽死の方が良い選択肢だと考えていた。

簡さんの同僚、高瑜婕さんはこう話す。「彼女(簡さん)のことを肉屋と呼ぶ人がいました。(中略)私たちは怒鳴りつけられることも多く、地獄に落ちるだろうと言う人もいる。私たちが喜んで殺しているとか、残酷だとか。だけど、犬は今でも捨てられています。犬が狂暴だとか、逆に弱すぎるとか、鳴き声がうるさい、ちゃんと吠えないなど、いろんな理由が付けられて」。

高い殺処分率

台湾は捨て犬の問題で2つの大きな課題を抱えている。捨てられるペットの数と野犬の避妊措置だ。

実際のところ、10年前に比べると状況は改善した。国民の意識が向上し、保護施設の関係者や活動家らが、捨て犬を思いとどまらせ、里親を呼びかけるなどしたからだ。

しかし、殺処分される動物の数は依然として多く、保護施設では資金や人手が不足している。業務も重労働で長時間働かなくてはならない。一部の保護施設では収容された動物の半数が殺処分される。

2015年には約1万900匹が処分された。また病気などが理由で約8600匹が死亡した。

簡さんはCTIのインタビューで、殺処分の手順を説明している。

「まず散歩に連れて行き、軽く食べさせて話しかけます。それから『慈悲の部屋』に入れます」

「台の上に乗せると、とても怖がって、体じゅうが震えているんです。だけど薬を注射すると3秒から5秒で震えが止まる。実際とても悲しいことです」

職員たちには心理カウンセリングが提供されていない。台湾では、このような保護施設だけでなく、心の面での支援があるのはほぼ皆無だ。

桃園の保護施設は国内でも最も安楽死率させる率が低く、里親が見つかる比率は最も高かった。

しかし、簡さんの遺書の内容から、犬の境遇に対する心痛が自殺のきっかけだった様子がうかがえる。同僚たちの話もそれを裏付けている。どんな自殺の背景にも多くの複雑な要因が絡んでいるものだというのが、専門家の意見だが。

前出のライさんは、「(簡さんは)とても自分に厳しかった。動物のことをとても気に掛けていたし、仕事のプレッシャーが強かった」と語った。

簡さんの遺書にはこう書かれている。「私の死によって、捨てられた動物にも命があるということを皆さんに分かってもらえればうれしいです。(問題の)原因に対処する重要性を政府に理解してもらいたいです。命を大切にして」。

「命を大切にして」という言葉を残して、若い女性が命を絶った。その事態はあまりに皮肉で、大勢がその意味を受け止めた。誰のせいだと責める責任者探しもすぐに始まった。

台湾の新聞各紙は、政府が簡さんを「殺した」と非難。多くの新聞は、政府が捨て犬や避妊に効果的な策を打ってこなかったと指摘した。

簡さんは仕事のプレッシャーに耐えられなかっただけだと、「高級官僚ら」が国民に思い込ませようとしている――そう非難する新聞もあった。

施設の職員を批判するのはたやすいが、社会全体が責任を感じるべきだとコメントする識者もいた。

多くの人は、動物の不妊と去勢に関する現行法制がきちんと執行されていないことが、問題の根源にあると考えている。

台湾行政院(政府に相当)の農業委員会で動物保護を担当する江文全さんは、犬の不妊・去勢処置を義務付ける法律は最近施行されたばかりで、すぐに罰金を科すことはできないと説明した。

職員は毎年、6万匹の犬の飼い主を訪問し、新たな法律の順守を促しているが、不妊・去勢処置をうけた犬は、台湾全体の170万匹のうち3割に留まっている。

「あまりに人手が足りない。動物保護スタッフは台湾全体でわずか140人しかいない」と江さんは話す。「仕組みそのものの問題だ。安楽死を止めて保護施設や職員の陣容を拡大するだけでは、問題は解決しない」。

台湾では、不妊・去勢処置が犬の性格を変えてしまうと反発する人もいる。また、子どもを産ませて友人にあげたり、売ろうと考える人もいる。

短期的な措置

簡さんは自殺する前、犬猫の殺処分を禁止する新しい法律が間もなく施行されると、承知していた。

今月4日に施行された新法によって、捨て犬や猫の殺処分は廃止された。予算は4割増加。検査官が増員され、保護施設にペットを持ち込む人からは125ドル(約1万4000円)が徴収される。

当局者らは新法と簡さんの死とは関係がないとしている。簡さんが置かれていた状況と彼女の自殺は、単に人間的な悲劇だと。

台湾政府は、保護施設の予算増と人員増強のほか、心理カウンセリングを提供すると約束している。しかし、多くの人はそれが目先の対応にしかならなないとみている。

活動家らは政府に対し、ブリーダーの取り締まり強化、不妊・去勢処置を提供するNGO(非政府組織)への資金援助、迷い犬を保護する団体への支援を求めている。

簡さんの死が改革を後押したわけではないかもしれない。しかし同じように動物保護に携わる簡さんの夫や同僚たちは、簡さんの死に衝撃を受け、嘆き悲しみ、そして動物を愛する彼女の気持ちを忘れることはないだろう。

(英語記事 The vet who 'euthanised' herself in Taiwan)

(c) BBC News
最終更新:2/7(火) 16:00


posted by しっぽ@にゅうす at 08:36 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日米で獣医師として活躍、西山ゆう子先生が語る「多頭飼育崩壊と高齢者問題」

WPN


 2月12日(日)午後2時から、広島県社会福祉会館講堂で、NPO法人SPICA(スピカ)が主催する西山ゆう子トークイベント「これからの動物愛護について〜高齢化社会、多頭飼育崩壊の時代に向けて〜」が開催される。

 NPO法人SPICAは、人間と動物の新しい共存のかたちを探り、よりよい社会の実現をめざし、2012年に設立された。過去にもさまざまなトークイベントや「動物体験ボランティア」など、動物愛護に関わる啓発活動を行っている。

 今回の講演は、アメリカと日本で獣医師として活動し、動物福祉問題にも詳しい西山ゆう子獣医師を講師に迎え、「高齢化社会と多頭飼育崩壊」をテーマする。

 動物の習性や生態を無視した不適切な飼い方をしたり、不妊・去勢を行わずどんどん繁殖させ、やがて手に負えない数にまで増やしてしまったり、病気や高齢になったなどという理由で安易に捨ててしまうなど、人はどのように動物と関わらるべきなのか、「保護動物アドバイザー」として活動する西山先生が問題の原因や解決方法など、広い視点から具体的なトークを行う予定だ。

 終了予定は午後4時半。入場は無料、事前申し込みが必要。問合せは、NPO法人SPICA(082-894-8686)まで。

posted by しっぽ@にゅうす at 08:35 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「飼い犬が死んだので休みます」で、上司の意見がまっぷたつに分かれた! どちらが正しいと思いますか?

BLOGOS


Q&AサイトのYahoo知恵袋!に、こんな相談が寄せられていました。質問者のb20161002さんの会社では、先日「飼い犬が死んだので」という理由で欠勤した社員がいたのだそうです。これを聞いた直属の上司は、

「あいつ、仕事ナメてんのかぁぁ!!!」

と、ひどく怒ったとか。すると、それを聞いた社長が「家族が死んだら会社を休むのは当然だろ、貴様はバカかぁぁぁ!!!!」と大激怒したのだそうです。(ライター:Makiko.N)

「権力ある社長」が言えば正しいことなのか
社長が怒る姿を見た上司は、「……え、……え??」と動揺したとのこと。社長に褒められるとでも思っていたのでしょうか。質問者さんも「上司と社長、どっちが正しいと思いますか?」と尋ねています。

社長の反応から推測すると、実は相当な犬好きなのではないかと思われますが……。この質問には、何が正しいか正しくないかは会社それぞれなので、「社長がOKと言ったのならそれが正しいこと」という意見が寄せられています。

「正しいも何も、会社は縦社会。権力ある社長が認めたのだから、欠勤は許されたのではないかと」(curseandloveさん)

忌引きを申請した訳ではないので、会社のトップが許可したのであれば、直属の上司の考えにかかわらず、休んでも問題ないという意見です。しかしこれでは逆に、社長がダメと言ったら休めないということになりますが、それでもいいのでしょうか?

その一方で、社長の意向にかかわらず「ペットの死を理由に仕事を休むのは仕方がない」「良いと思う」という意見も複数あります。悲しいだけでなく、事後処理も必要になるというのです。

「飼い犬が死んだら火葬したり、埋めたりと大変なんで、休みがあってもいいと思いますが…」(uipwhe2916さん)
「我が家も飼い猫が亡くなったとき、ペット葬儀をしまして、遠方まで出向き、葬儀や火葬で1日かかりました」(g_goken_flushさん)

個人の事情で休みを申請して何が悪いの?
今は「ペットロス」なんて言葉もある時代。ペットを大切な家族の一員と考えて、人間同様に別れを惜しんだり、葬儀・火葬をしたりするという人が増えています。

今年1月5日付け日経新聞によると、ユニ・チャームは社員のペットが死んだ場合に1日の特別休暇を取得できる制度を作ったそうです。当面は犬・猫のみだそうですが、同社がペット用品を販売しているという背景もあるのでしょうね。

また時事通信によると、「ペット保険」を扱うアイペット損害保険では、昨年7月から犬や猫と暮らす社員が、ペット死亡時に兄弟や祖父母が亡くなった場合の忌引き期間に相当する3日の休暇が取得可能になったとか。まさに「ペットは家族」の発想です。

最近になって、ようやく「有給休暇の取得に理由がいらない」ということが浸透してきました。失恋であろうが飼い犬の死であろうが、個人の事情で休みを申請することが「仕事をなめている」と批判される憂鬱な世の中は、早く終わって欲しいものです。

posted by しっぽ@にゅうす at 08:34 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タニタ、歩数が動物愛護活動への寄付金になる「ワンコとお散歩活動量計」

家電アスキー


タニタは2月7日、歩いた歩数が動物愛護活動への寄付金になる「ワンコとお散歩活動量計」を同社オンラインショップで数量限定発売すると発表した。2月7日より予約受付を開始した。

 インターネットを使った会員制の健康管理サービス「からだカルテ」と連動して歩数や活動量の経時変化をチェックできる活動量計。ユーザーが身に着けて歩いた歩数に応じて売上の一部が寄付金として換算、滝川クリステルさんが代表理事を務める一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルが取り組んでいる犬猫の殺処分ゼロを目指す活動「Project Zero」に寄付される。

 価格は7020円(「からだカルテ」3カ月分の利用料金を含む)。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:32 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペット専用温水プールも 現代病を予防する動物病院、さいたまに開院

埼玉新聞


ペットにも肥満などによる現代病が増えている中、通常の治療のほか、生活改善を促して病気を予防する動物病院「ドルフィンアニマルホスピタル浦和美園動物医療センター」が19日、さいたま市岩槻区美園東3丁目(尾ケ崎新田)に開院する。獣医師で総院長の渡澤英範さん(42)は「動物と人とが幸せな人生を送れるよう、最適な医療を」と話している。

■恵まれた時代

 渡澤さんは動物病院での勤務を経て、2003年に同市緑区東浦和に動物病院「ドルフィンアニマルホスピタル」を開院した。そこで感じたのは、通常のけがや病気による来院に加え、食べ過ぎや運動不足が原因の肥満、関節痛、アレルギー、高齢化による運動機能低下など、人間と同じ「現代病」の症状を訴えるペットが増えていることだった。

 最近はペットの室内飼いが増え、人と同じ環境に住んでいる。ペットフードの種類も豊富。ペットにとって「恵まれた時代」となり、長生きできるようになった。その半面、室内で飼っていると、どうしても運動不足になりがちに。飼い主は身近な場所で生活するペットに愛情を注ぎ、「喜ぶから」と餌を与え過ぎてしまうことも。

 これらは飼い主の注意で事前に防げること。病気の治療だけでなく、生活改善を促して病気を予防する施設づくりを目指すことになった。

■良きパートナーに

 同センターは埼玉スタジアムの東側約1キロにある新興住宅地にある。最大の特徴は室内に設けられた2メートル×5メートルの動物専用の温水プール。体が浮くため、脚や関節に負担が少ない。それぞれの犬に合わせてプログラムを組み、水流による負荷をかけ、運動機能回復や体力向上につなげる。

 また、「餌をあげ過ぎない」といった食事や、散歩などについて、それぞれのペットに合わせた生活指導も行うという。

 そのほか、1階の待合室と診察室は犬と猫のスペースを完全分離。猫が犬の姿や声におびえ、ストレスを受けないよう配慮した。

 プール室の壁面には、多摩美術大学の学生で画家として活動している井上雅未花さん(26)、岡部遼太郎さん(25)、黒沼大泰さん(23)の3人に作画を依頼。草原で自由に遊ぶ犬や猫の絵を描き、明るい雰囲気を醸し出している。

 かつて犬、猫計8匹と一緒に暮らしていたという渡澤さん。その中で「人が動物と暮らす幸せ」と「動物が人と暮らす幸せ」の在り方を考えたという。「ペットは家族だが、人間ではない。まずは動物であるということを理解し、飼うための知識を持ち、動物として命を尊重してほしい」。渡澤さんは獣医師として、人と動物が互いに良きパートナーとして過ごせるよう、呼び掛けている。

【メモ】同センターではペットホテルを併設するほか、保護された犬猫のシェルター開設も予定している。11、12日には一般向け内覧会を実施(予約不要)、時間は両日とも午前10時〜午後6時。開院後の問い合わせは、ドルフィンアニマルホスピタル浦和美園動物医療センター(電話048・798・9912=19日以降)へ。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:31 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする