動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年07月01日

日本一終電が早い駅 柴犬“駅長”がお見送り 「インスタ」通し話題

産経新聞社


JR新十津川駅で“駅長”と呼ばれ、親しまれる柴犬のララ=17日、北海道新十津川町
 「日本一終電が早い駅」として知られるJR北海道・札沼線の新十津川駅で、駅長風の制服を着た柴犬のララ(雌、推定10歳)が乗降客に愛嬌を振りまいている。

 JR新十津川駅で“駅長”と呼ばれ、親しまれる柴犬のララ=17日、北海道新十津川町
 毎週土曜と日曜の朝、近くに住む飼い主の高橋一正さん(55)との散歩で駅に“出勤”するララ。高橋さんの知人らがプレゼントした制服や帽子を身に着けた姿が、写真共有アプリ「インスタグラム」を通して話題になり、ララに会おうと駅を訪れる人が増え始めた。

「駅の存続に役立てれば」

 利用者が少ない札沼線は一部区間の廃線もとりざたされ、始発・終着の同駅を行き来する列車は1日1本。ララは午前9時28分に到着した客を出迎えると、12分後に折り返す列車を慌ただしく見送る。高橋さんは「訪問者が増えることで駅の存続に役立てれば」と期待を込めている。


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130匹を世話、常に赤字状態 苫小牧の市民団体「猫の隠れ里」

苫小牧民報


「ミミちゃん調子はどう? 風邪は良くなったかな」「クルクルちゃんとクララちゃんはいつも仲良しね」「ミニパトちゃん、そんなに怒らないで。大丈夫だからね」

 女性が声を掛けながら、ケージの中を掃除する。ペット用トイレの砂をスコップでかき回し、尿やふんで固まった砂を取り除く。作業に当たる女性にすり寄り甘えたり、「シャー」と威嚇しながら前足でパンチを繰り出したり。「この子はここで長い間暮らしているんだけど、いまだに心を開いてくれないの。本当はかわいい子なのに」

 苫小牧市東開町の住宅地に建つ2階建ての一軒家。一見ごく普通の住宅だが、ここに住むのは猫。ボランティア団体「猫の隠れ里」が運営するシェルター施設だ。飼い主の事情で行き場所を失ったり、市内や近郊の保健所から引き取って保護した約80匹が暮らす。

 取材を始めた5月中旬、シェルターを訪ねると、同団体の2人の女性メンバーが1階と2階を何度も行き来しながら猫の世話をしていた。1匹、2匹であれば、あっという間に終わる作業だが、ここでは餌や水の交換、トイレ掃除など必要最小限の世話をするだけで精いっぱい。この日も午前10時ごろから作業を始めた2人が、ようやく昼食を取ったのは午後3時近くになってからだった。

 構ってもらえる時を待っていたのだろうか。女性メンバーが腰を下ろすと、1匹の猫がすかさず膝にひょいと乗ってきた。「本当はもっと、それぞれ時間をかけて接してあげたい。そうすれば、今は人が嫌いな子も少しずつ人に慣れて、新しい飼い主が見つかるかもしれないのに」。女性メンバーは、もどかしい思いをのみ込むかのように食事を口に押し込み、また慌ただしく猫の世話に戻っていった。

    □□

 団体の代表を務める藤田藍さん(36)が保護活動を始めたのは、今から6年ほど前だ。最初は個人的な活動だったが、猫の数はどんどん増えてシェルターを構えるほどに。今ではシェルターと藤田さんの自宅を合わせ、130匹を数える。

 5、6月は出産シーズンのため、飼い主のいない野良猫が産んだ子猫の保護依頼が急増する。藤田さんが自宅で預かり、3時間置きに授乳する。授乳の合間を縫ってシェルターを訪れた藤田さんの顔には、疲労の跡がくっきり刻まれていた。「何日もまともに寝ていないので、さすがに体がきついですね」。そう言って座り込んだ途端、携帯電話が鳴った。屋外で母猫がいない子猫を保護したという人からの連絡だ。

 しばらくして籠に入れられた子猫が数匹、シェルターに持ち込まれた。「ミイー、ミイー」と小さな鳴き声を上げる姿を目に、「生後1週間というところでしょうね。よく太っているし、大丈夫かな」。藤田さんはひょいと抱き上げ、少し安心した表情を浮かべた。

 だが、人の手で子猫を育てることは容易ではない。藤田さんから数日後、すべて死んだという残念な知らせを受けた。「手を尽くしても亡くなってしまうことも多い。特に子猫は体調を崩したら、あっという間に死んでしまう。命を預かる責任の重さに全てを投げ出したくなる時もあるけど、猫の幸せのために踏ん張っています」。藤田さんは、自分に言い聞かせるようにそう言った。

    □□

 団体では基本的に、保健所からの引き取り以外、依頼者から餌代などの費用を負担してもらっている。しかし、130匹もの猫が食べる餌やトイレ砂などを買うには、依頼者の費用負担だけでは足りず、常に赤字状態。シェルターでの世話もボランティアのメンバー10人ほどが交代で当たっているが、十分な人数ではない。毎日が綱渡り状態だ。

 保護した猫を新しい飼い主へ譲渡しているが、引き取ってくれる人はそう多くはない。つらい活動だが、それでも猫の命を守りたいという熱意が背中を押す。

 藤田さんは5月下旬、飼っている猫が子を産んで10匹以上に増えてしまったという高齢女性の自宅を訪ねた。この高齢女性の身内から、増え過ぎた猫を保護してほしいとの依頼を受けたからだ。記者も同行し、藤田さんが猫を引き取ろうとした際、高齢女性から「何であなたはこんなことをしているの?」との言葉を掛けられた。「猫が好きだから」。答えは明快だった。

 誰よりも猫を愛し、命の重さを実感している。だからこそ、命を粗末にする人間の身勝手な行為には憤りを覚えるという。「聞いてください。高丘の動物火葬場に生きたままの子猫が段ボール箱に入れられ放置されていたんです」。先日、怒りで声を震わせた藤田さんからそんな連絡が入った。
 「どうしたら、命が軽んじられない世の中になるのでしょうか」。その問いに記者は何も答えられなかった。


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溺れているペットの助け方

リスク対策.com


過去の洪水発生状況も把握しておこう
一般社団法人日本防災教育訓練センター/
代表理事 サニー カミヤ

サニー カミヤ
サニー カミヤ

元福岡市消防局レスキュー隊小隊長。元国際救急援助隊所属。元ニューヨーク州救急隊員。台風下の博多湾で起きた韓国籍貨物船事故で4名を救助し、内閣総理大臣表彰受賞。人命救助者数は1500名を超える。世田谷区防災士会理事。防災コンサルタント、セミナー、講演会など日本全国で活躍中

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※写真はイメージです(画像:Pixabay)
これから雨が多い季節になってきますが、洪水などで流されたり、岸に上がれなくなった動物を見つけたら、あなたはどうしますか?



Police Rescue Drowning Dog from River(出典:YouTube)

上記のビデオは狭い川幅の濁流における勇敢な警察官による救助でしたが、実際に、このように何も準備していない状態で遭遇することが多いのかもしれません。

しかし何も考えず、準備もせずに助けにいくと自分の身の危険を守れません。どうやって助けると安全なのか?どのような救助方法があるのか?どの程度の道具が必要で、どんな訓練が必要なのか?を知っておく必要があります。‘

濁流に流された動物を助けるには次のことが必要です。

・救助者はライフジャケットやヘルメットなどの十分な浮力体を着装
・個人装備:手袋、フェルト靴などの滑らない靴、ロープ(小綱、30m)
・持ち手が長く編み目の大きな魚釣りのネット
・濁流時の流れのスピード3〜5m/秒を超える脚力。
・流速が急激に落ちる淀みに先回りして待ち構える先読力。
・水から助け上げた後の救急法(保温、CPR等)、観察法、搬送法。
・予備のケージやリード、ハーネス、毛布、水、フード。
など
1、気象情報を知っておく
気象庁が例年6 月 1 日の気象記念日に発表している「気象業務はいま 2017」の「降水の将来予測」によると、地球温暖化に伴う気候変動により、さらなる災害の激甚化が懸念されているなか、近年は雨の降り方が局地化、集中化、激甚化してきており、これから洪水害が増加すると予測されています。

■「気象業務はいま 2017」(気象庁)
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/hakusho/2017/HN2017.pdf

■第3章 降水の将来予測 「大雨の発生回数」(27P)(気象庁)
http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/GWP/Vol9/pdf/03.pdf

普段から天気予報はチェックされていると思いますが、地域によって具体的な堤防の場所や水位による危険度などを公表していますので、ご自身の住んでいるエリアにおける洪水害情報を調べてみてください。

例)埼玉県朝霞市
http://www.city.asaka.lg.jp/uploaded/image/278.jpg

下記で住所情報を入力すると地域の災害リスクを知ることができます。

■ハザードマップポータルサイト〜身のまわりの災害リスクを調べる〜
(国土交通省)
http://disaportal.gsi.go.jp

2、取り残された動物の救助
一般の方々が濁流に流されていく動物を助けるのはかなり大変ですが、洪水害後に家や中州などに取り残された動物であれば、比較的簡単にレスキューできると思います。

下記のビデオをご覧ください。災害時のアニマルレスキューに必要な個人装備や捕獲用具などがわかると思います。



South Carolina Flood Cat Rescue (出典:Youtube)

では、レスキューした動物たちはどうしたらよいのでしょうか。アメリカではアニマルレスキュー時の活動レポートとして、「Animal Incident Report (AIR/動物事故報告書)を助けた動物ごとに作成し、地域の動物管理センター等に連絡します。センターの収容状況を確認し、空きのあることを確認して、一時的に保護を依頼します。動物管理センターによっては、既存の動物事故報告書のようなものがあると思いますので、直接確認してみてください。

■Animal Incident Report (AIR)
https://www.uoguelph.ca/research/system/files/Animal%20Incident%20Report%20form.pdf

ちなみに日本では、環境省や各自治体が動物救護ガイドラインを作成しています。

■ペットの災害対策(環境省)
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/disaster.html

いかがでしたか?

広域的な洪水害が発生すると消防、警察、自衛隊は行方不明者の捜索等を行いますが、公的な組織での動物のレスキューを行うのは状況によると思いますので、民間団体が行う可能性が高くなると思います。具体的な救助救急等レスキュー方法を指導したり、災害時の動物救助を行える実働部隊チームを編成している団体をもっと増やす必要があると思います。

そのためには、過去の洪水害の被害状況(例:平成27年常総市鬼怒川水害)などを研究し、日本で何ができるかをしっかりと先読みし、年間訓練計画などを作成して、活動を通じて成長させていくことが望ましいと感じます。

■被害状況一覧(茨木県常総市)
http://www.city.joso.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/13/dai1kai-higaijyoukyou.pdf

それでは、また。

■ペットの救急法「ペットセーバープログラム」
〜助かる命を助けるために〜
http://petsaver.jp
info@petsaver.jp

(了)
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殺処分される猫なくしたい 保護シェルター開設

ニュース和歌山


殺処分される野良猫を救おうと活動を続ける城下町にゃんこの会の奥康子代表が、里親に引き渡すまで預かる保護シェルターを和歌山市中心部で始めた。昨年末にクラウドファンディングで寄付を募り、自己資金を加えて6月20日に開設。「不幸な猫をなくし、猫と人間が共生できる社会を実現したい」と思いを強めている。

 シェルターでは、保健所や動物愛護センターなどから引き取った野良猫、捨て猫を、里親が見つかるまで保護。現在、17匹を飼育する。

 県内で殺処分された猫は2015年度で2478匹。06年度の3951匹から4割近く減ったが、全国3番目の多さだ。大半が生後間もない子猫で、殺処分前に死ぬことも少なくない。

 奥さんは10年ほど前から、猫を保護し病気治療や不妊去勢手術を施してきた。昨年7月、40匹を超す猫の里親を探すことになり、譲渡会を初開催。以来、毎月開き180匹以上の飼い主を決めた。

 保護する猫は、たいてい猫かぜにかかっており、寄生虫がいることも多い。シェルターでは体調が安定するまで別々のケージで飼育する。元気になり里親に渡せるようになるには、たいてい1ヵ月以上。それまでの治療費や不妊去勢手術費、飼養費はほぼ自腹だ。

 「和歌山は猫を家の外に放し飼いする人が多いのも、野良猫が増える一因」と憂う。今後、保護活動を続けながら、不幸な猫が増えないよう、飼い猫の不妊去勢手術徹底を呼びかける。

 7月16日(日)午前11時〜午後3時に、和歌山市十三番丁のポカラで「保護猫マルシェ」を開く。譲渡会や撮影会、雑貨市がある。譲渡会は毎月第3日曜開催。詳細は城下町にゃんこの会フェイスブック。

写真=シェルターで保護中の子猫を抱く奥さん

(ニュース和歌山/2017年6月28日更新)

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イヌやネコはなぜ死んだ飼い主を食べるのか

National Geographic


 1997年、ドイツ、ベルリンの科学捜査官が、ある珍しい事件に関する論文を学術誌「Forensic Science International」に投稿した。事件の夜、31歳の男性が母親の家の裏庭にある、物置を改装した小屋にこもっていた。彼はそこで飼いイヌのジャーマン・シェパードと一緒に暮らしていた。

 午後8時15分頃、小屋のほうで銃声が鳴ったのを、近隣の人々が耳にした。

 45分後、その男性が拳銃で口を撃ち抜いて死んでいるところを母親と隣人たちが発見した。男性の手にはワルサーの拳銃が、テーブルの上には遺書が置かれていた。つらく悲しい出来事ではあるものの、ここまでは特別に珍しいことでもない。ほかと明らかに違っていたのは亡きがらの状態だ。彼の顔と首の大半は消え失せ、傷の縁には歯型が付いていた。床には、半分まで餌が入ったイヌ用の皿が置かれていた。(参考記事:「真犯人を追う 科学捜査」)

 ジャーマン・シェパードは落ち着いた様子で、警察官の指示にもきちんと反応した。動物保護施設へ向かう途中、シェパードは飼い主の体の組織を吐き戻し、その中にはひと目でヒゲとわかる毛の生えた皮膚も含まれていた。(参考記事:「ヒトの死体の骨を食べるシカ、はじめて観察」)

どの子が好き?愛らしいイヌたちの写真9点

フォトギャラリーはこちら(4ページ)(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK)
 ペットが死んだ飼い主の体を食べるという事件は、どのくらいの頻度で起こっているのだろうか。それを追跡調査した記録はないが、科学捜査関連の学術誌には、そうしたケースが過去20年ほどの間に数十件報告されている。これらの記録からは、ひとりで死んで飼いイヌに食べられるという、人間にとってはぞっとするような状況がどのように発生するのか、その実態が見えてくる。(参考記事:「遺体の腐敗状況を研究する「死体農場」」)

 今回の記事では、学術誌に掲載された20件ほどのケースに加え、屋内で起こった63件のケースをまとめた2015年の研究を精査し、イヌが死んだ飼い主を食べる理由を探った。

ネコのケース

 ネコという動物は、隙あらば飼い主を食べたがっているという、いわれのない非難を受けることがよくある。また、確実な情報ではないものの、救急の現場で働く人々からは、そうしたケースは実際に珍しくないという声も聞かれる。英ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)の法医人類学者カロリン・ランドー氏によると、現実の事件においてネコが飼い主を食べる場合、彼らは顔、特に鼻や唇といった柔らかい部分を選ぶ傾向にあるという。(参考記事:「ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究」)

「私もネコを飼っていますが、ネコのそうした行動を意外とは思いません」と彼女は言う。「人が寝ているとき、ネコはこちらの顔をパシパシと叩いて起こそうとしますから」(参考記事:「ネコの尻尾は何を伝える?」)

 一方で、学術誌「Journal of Forensic and Legal Medicine」には、2010年にこんなケースが掲載されている。ある女性が動脈瘤で亡くなり、翌朝、浴室の床に倒れているところを発見された。法医学検査によって明らかになったのは、飼いイヌが彼女の顔の大半を食べたこと、そして2匹の飼いネコは、飼い主には一切手を付けなかったことだった。

 法医学の専門誌に掲載されているケースのうち、人間を食べた動物としてもっとも頻繁に登場するのはイヌだ。とはいえ、これはイヌのそうした行動を目にした法医学者が、他の動物の場合よりも大きな衝撃を受けることも理由のひとつだろうと考えられる。

原因は空腹?それとも…

「イヌは狼の子孫です」。イヌに関するテレビ番組の司会や書籍の執筆をしている心理学者のスタンリー・コーレン氏はそう語る。「もし飼い主が亡くなり、そこに食べるものが何もなかったとしたら、彼らはどうするでしょうか。近くにある肉を、それがなんであれ食べようとするはずです」(参考記事:「犬がテレビに夢中になる理由」)

 いくつかのケースでは、動物たちは明らかに生き延びるために飼い主を食べていた。2007年に提出されたある報告には、チャウチャウとラブラドールのミックス(雑種)が、飼い主の死骸を食べて約1カ月間生き延びたとある。飼い主の体は、頭蓋骨の上部と、バラバラの骨のかけらしか残っていなかった。

 しかし冒頭に紹介した1997年のケースでは、ジャーマン・シェパードは飼い主が死んだ後、すぐにその死骸を食べはじめている。

「本来は行儀のよいペットが、空腹でもないのに、なぜそれほどすぐに飼い主の死骸を食べようとするのか、その理由は考察に値する」。科学捜査官のマーカス・ロスチャイルド氏の論文にはそうある。

 2015年の研究で対象とされたケース(関わった動物はすべてイヌ)のうち24パーセントでは、体の一部を食べられた死骸が発見されるまでに、1日もたっていなかった。しかも一部のケースでは、イヌがアクセスできるところに普段から食べている餌があり、そちらには手が付けられていなかった。

 また、イヌが人間の死骸を食べる際の行動パターンは、野生のイヌ科動物の摂食行動とも一致しない。屋内でイヌが死んだ飼い主の体を食べる場合、そのうち73パーセントのケースでは顔を食べている一方で、腹部を食べたものは15パーセントにとどまっている。(参考記事:「イヌ属で150年ぶりの新種見つかる」)

 これとは対照的なのが野生のイヌ科の行動パターンで、彼らはまず胸部と腹部を開いて栄養豊富な内臓を食べ、その後から四肢へと進む。野生の仲間の場合、頭部に傷をつけるケースは全体の10パーセントしかない。

人間を食べるのは「悪いイヌ」か

 イヌと深い絆で結ばれ、イヌを大切に扱っていたなら、たとえ自分が死んだとしても彼らに食べられることはないだろう。そう思いたい人もいるかもしれない。(参考記事:「犬は飼い主の言葉を理解している、脳研究で判明」)

 しかしイヌの行動は、それほど単純なものではない。今回調べたケースにおいては、飼い主が過去にイヌを虐待していたことを示す証拠は一切見つかっていない。それどころか、いくつかのケースでは、友人や近隣の人たちが、飼い主はイヌと非常に良好な関係にあったと証言している。(参考記事:「カリスマ ドッグトレーナー、シーザー・ミランに聞いてみた」)

 ここで注目すべきはペットの心理状態だ。「ああした行動の説明としてひとつ考えられるのは、ペットが意識を失った飼い主を助けようとしている、というものだ」とロスチャイルド氏は書いている。「動物は最初、顔を舐めたり、そっと押してみたりするが、それでも事態が変わらない場合、彼らは逆上してパニックになり、それが噛むという行動に繋がっている可能性がある」

「噛む」が「食べる」へと変化するのは、そう難しいことではないとランドー氏は言う。「必ずしもイヌが食べたがっているわけではなくても、血の味に刺激されて、食べるという行為が促されるわけです」(参考記事:「絶滅と考えられていた犬、半世紀ぶり見つかる」)

犬種による違いは?

 イヌは種類によって気質が異なり、それが飼い主の死に対する反応に影響をおよぼす可能性があるとランドー氏は言う。とはいえ、飼い主を食べたケースを扱った法医学論文にはさまざまな犬種が登場し、その中にはいかにも愛らしいラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーも含まれている。(参考記事:「犬の遺伝子を科学する」)

 今回参照したケースの中にも、雑種もいれば、狩猟犬や職業犬もいる。全体として見ると、イヌの大きさは概ね中型から大型で、もっとも小さい犬種はビーグルだった。ただし、体が大きく力が強いイヌほど死骸に大きな損傷を与えやすくなるため、そうしたケースの方が人の注意を引きやすい傾向にあるというのも否定できない。(参考記事:「戦場で兵士を守る犬たち」)

 たとえば、頭が切り離されるほど飼い主の死骸が食べられた例が別々に3件あり、そのすべてがジャーマン・シェパードによるものだった。しかしおそらくは、ポメラニアンやチワワであっても、もしもっと力があれば人間の首を落とすのではないだろうか。

 ランドー氏は、重要なのはあるいは、犬種よりも個々のイヌの気質ではないかと考えている。飼い主と離れることに対して常に不安を感じているような、自信のない臆病なイヌが、パニックに陥って飼い主を舐め、それが齧ったり食べたりといった行動にエスカレートしやすいと考えられるためだ。

飼い主にできる対策は?

 あなたが死んだときに、ペットが絶対にあなたを食べないようにするには、ペットを飼わない以外に方法がない。ハムスターや鳥でさえ、人間を食べた記録がある。(参考記事:「風変わりなペットたち」)

 飼い主が講じられる最善の対策は、あなたの姿がしばらく見えなかったときに、様子を見に来てくれる人を確保しておくことだとランドー氏は言う。そして、もしあなたの近所に高齢者や病気の人がいるなら、定期的に顔を見にいくようにすべきだろう。

「こうした対策を心がけることは、周りの人々と関わるためのちょうどよいきっかけになるでしょう。歳を重ねた人が社会の活動に参加するのは、誰にとっても益があることです」

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