動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年07月06日

獣医師・徳田竜之介さん(3) ペットと離ればなれはいけない

産経ニュース


《動物看護師や愛玩動物飼養管理士を育成する「九州動物学院」を平成16年に開校した。学校法人「昭徳学園」も設立し、23年から理事長を務める》

 学院設立は、動物病院を開業して10年目でした。経営は順調に推移しており、事業拡大を検討しました。分院をつくることも考えましたが、運営を別の獣医師に任せざるを得ません。難しいと感じました。

 竜之介動物病院は、私の名前で納得できる獣医療サービスを提供しています。それを人に任せると、違ってくる。

 腕が良いとか悪いとかではなく、獣医師が違えば、やり方や考え方は、どうしても異なるのです。

 そこで、人材育成に取り組もうと決めました。特に力を入れたかったのが、動物看護師の育成です。看護や介護、飼育技術を学ぶだけでなく、命との関わりを学んだ人材を、動物病院やペット産業の現場に送り出したいと考えた。

 動物の地位向上を目指しても、私1人では限界がある。多くの人に、人間と動物の関係を理解してもらい、考え方を広めようと考えたのです。

 《診療の合間に、九州動物学院の教壇にも立つ》

 授業では、獣医の現場で起きたことも話題にします。

 学生と接していると、これまで葬式に一度も参列したことがない若者が多くいました。動物ではなく人間の葬式です。医療技術が進歩し、人生80年時代です。人の死に接することがなくなった。死は身近なものではなく、ゲームの世界にしかない。

 動物の命は15〜16年サイクルで、生き死にを教えてくれます。今の時代、動物を通じて人間の命を考える「動物介在教育」は、重要だと思います。

 《ペット関連でいろいろな肩書を持つ。意外なところでは無線機販売会社の社長も務める。院長室には、アマチュア無線の交信も入る》

 両親の趣味が、アマチュア無線だったんです。影響を受けた私も、少年時代から始めました。

 より遠く、世界とつながることができるのが何よりの魅力です。

 その縁で平成23年、無線機器を扱う「熊電総業」の社長に就任しました。熊電総業の先代社長が父の友人だったのです。その社長が亡くなられたので、私が引き継ぎました。

 無線機は今も狩猟の場面などで活躍しています。動物とまったく無関係ではないんですよ。

 《23年3月、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が起きる。被災地では多くの家畜やペットが置き去りにされた》

 動物の行き場がなく、困っていると聞き、何かできることはないだろうかと考えました。23年の暮れに、現地に行きました。

 100頭ぐらい引き取って世話をしようと思った。しかし、家畜やペットには、所有者や飼い主がいる。所有権を放棄してもらわないと、勝手に連れて帰ることはできないんです。

 何もできなかった。「やはり飼い主とペットは、離ればなれになってはいけない」。そう痛感しました。

 いざというときに備えて、避難所機能を備えた病院にしよう、と決意しました。

 《動物病院の建て替えに着手した。その機能は熊本地震で役立った》

 災害への備えを啓発しようと、取り組んだ面もあります。建物は耐震構造にし、自家発電機や貯水タンクも設けました。念には念を入れました。

 思い切って大きな設備投資をし、「熊本でそこまでの耐震設備はいらない。やりすぎだ」ともいわれましたよ。実際に稼働しなければ、無駄遣いですものね。

 その設備を、こんなに早く使う日が来るとは思ってもいませんでした。それでも、昨年の熊本地震では多くのペット連れ家族を助けることができた。ペット同伴避難の啓発もできたと思います。

posted by しっぽ@にゅうす at 07:24 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の車酔い、訓練で克服

毎日新聞


犬を車に乗せて出かけたら、具合が悪くなってしまった、という経験はないだろうか。動物にも乗り物酔いはある。旅行や帰省のシーズンを前に対策をまとめた。

 ●小刻みに段階踏む


犬のしつけや問題行動に詳しい増田宏司・東京農業大教授(動物行動学)によると、犬の乗り物酔いは人間と同じメカニズムで、耳の中の三半規管が振動で刺激されて起こる。嗅覚が鋭いため、家にないにおいに敏感に反応してしまう。主な症状として、落ち着きがなくなる▽表情がうつろになる▽よだれを垂らす▽ほえる▽震える▽あくびや嘔吐(おうと)−−が知られる。

 動物病院へ連れていくときだけ車に乗せていると、緊張や恐怖といった過去の嫌な記憶を思い出し、車を見ただけで乗り物酔いの症状が出る犬もいる。「車に乗るといいことがある」と思えるよう、日ごろから公園など楽しい場所にも車で行き、一緒に遊ぶとよい。子犬の頃から慣れさせるのが一番だが、成犬を譲り受けた場合でも、訓練で車への抵抗をなくすことは可能。(1)抱っこして車を見せる(2)抱っこしてドアに触る(3)一緒に車に乗る(4)エンジンをかける(5)家の周囲を1周(6)近くのコンビニまで−−といった具合に小刻みにステップをたくさん作り、各ステップを10回程度繰り返しながら徐々に車に慣れさせる。落ち着きがなくなったり呼吸が荒くなったりするようなら、一つ前に戻ってやり直す。また、小型犬なら普段からハウスをクレート(運搬ケース)にしておき、クレートごと車に乗せるようにすると、いつもと同じ環境で落ち着いて過ごせる。「災害時の避難にも有効なので、クレートトレーニングを諦めないでほしい」と増田教授。

 ●乗せない選択肢も

 車内ではケージやクレートを揺れの少ない場所に固定。犬が興奮したり暴れたりしないようにする。満腹や空腹を避ける▽マットやクッションなど普段使っている「におい」を車に持ち込む▽窓を少し開けて空気の流れを作る▽休憩をこまめに取って外で遊ばせ、疲れたところで車に乗せる▽安全運転を心がけ、振動や音の少ない車(電気自動車など)に乗せる▽犬用のアロマオイルを活用する−−も予防になる。増田教授は「あまり神経質にならず、犬と飼い主の双方に負担にならない方法を試す。『連れていかない』選択肢も含め、お互いが幸せでいられる生活を考えてほしい」と話している。

 ●ハリネズミも苦手

 ほかの動物に乗り物酔いはあるのか。鳥と小動物を専門に診察する、みわエキゾチック動物病院(東京都豊島区)の三輪恭嗣院長は「移動のストレスはどんな動物にもあり、揺れに強い動物と弱い動物がいる」と説明。揺れに弱い小動物としてハリネズミを挙げ「車で来院するハリネズミのうち5%程度は、途中で吐いている」と経験を語る。

 数は少ないがフェレットやヒョウモントカゲモドキも、車で具合が悪くなることがあるという。一方で、バランス感覚がある鳥類やリスは揺れに強く、酔うことはほとんどない。ウサギやモルモットも体のつくりが嘔吐できないようになっているので、戻す心配はないそうだ。

 本来なら連れ歩かないほうが動物のためにはいいが、通院や引っ越しでやむを得ず車に乗せることもある。ハリネズミを移動させるときは、キャリーにフリースやタオルを軽く詰め、揺れで体が不安定になるのを避ける。もぐったり隠れたりする場所があれば落ち着く。

 前もって分かっていれば、犬と同様、少しずつ車に乗る時間を延ばして慣れさせておく。キャリーは膝に抱き、なるべく振動を抑えるとよい。冬場にカイロで温めるときは高温になりすぎないよう、またカイロが酸素を消費するため酸欠にならないよう気をつける。「車酔いを何度も繰り返している子は、誤嚥(ごえん)を防ぐために乗る直前はえさを与えず、水も控えめに」と三輪院長はアドバイスする。【銅山智子】


posted by しっぽ@にゅうす at 07:16 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬が雷を怖がるのはなぜ? 雷恐怖症の解説とその対処法

ペトこと


犬は雷を怖がると震えたり逃げたりするだけではなく、ストレスによる嘔吐や下痢、時には過呼吸を引き起こすこともあります。雷恐怖症の犬には怖がるレベルに応じた対策をしてあげる必要があり、原因なども知っておくとワンちゃんに合った対策が見つかるかもしれません。今回の記事では詳しい対処法や有効なグッズなども紹介します。

目次 [閉じる]
1 なぜ犬が雷を怖がる?
2 犬の雷恐怖症とは?
2.1 雷恐怖症の症状
3 犬を落ち着かせるための対策
3.1 安心できる場所をつくる
3.2 飼い主さんは平然とする
3.3 系統的脱感作と逆条件付け
3.4 サンダーシャツやストームディフェンダーケープを使う
3.5 薬事療法
4 気長に対応しましょう
なぜ犬が雷を怖がる?

犬が雷を怖がるのは音に恐怖心を抱いているからだと思われがちですが、その他にも要因があります。犬によって何に恐怖心を抱いているかは異なるので、飼い主さんは犬の様子をよく観察し、不安材料を取り除いてあげるようにしましょう。

雷の音や光
静電気による不快感
気圧の変化
雷雨に夜オゾンの匂い
雷を怖がる犬は実際に多く、パニックに陥った犬が散歩中に飼い主さんを振り切って逃げてしまったり、家を飛び出したりしてしまうことがあります。実際、雷雨だった日は普段よりも迷子の犬が増えるそうです。ワンちゃんがパニックになっても迷子にならないよう、戸締りはしっかりとし、万が一に備えて迷子札などは常に着けておきましょう。

関連記事:犬が迷子札を着けてないと再会率は0.5%? おしゃれを楽しみながら迷子対策
犬の雷恐怖症とは?

雷恐怖症とは、雷の発生によって犬が異常なまでに恐怖反応を示してしまう状態を指します。恐怖反応の度合いは人間と同じように個体差があり、症状もさまざまです。飼い主さんが雷恐怖症の犬に対し怒ったり、過剰にかまう行為は犬の恐怖反応を助長させてしまうことにつながってしまいます。雷恐怖症の症状を理解し、気長に対応してあげましょう。

雷恐怖症の症状

雷恐怖症の症状は犬によって異なります。ただ落ち着きがなくなってしまう犬もいれば、恐怖心から嘔吐や下痢、過呼吸まで引き起こしてしまう犬もいます。犬によっては雷によるパニックが原因でショック死してしまう子もいるようです。症状の度合いによっては個人での対策では限界があるので、動物病院で相談するようにしましょう。

落ち着きがなくなる
吠える
小刻みに震える
息が荒くなる
ご飯や水に口をつけない
嘔吐や下痢
お風呂場などの水場に逃げる
逃避、破壊行動
最悪の場合ショック死
雷の発生による静電気の不快感が強い場合、体に溜まった静電気を放電するために水場に逃げたがる犬もいるようです。犬が雷の時に落ち着ける場所を確保してあげられるとよいですね。

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犬を落ち着かせるための対策

まずは犬の恐怖心が個人で対処できるものなのかを判断する必要があります。雷が鳴っている間はいくら呼びかけても耳に入っていない様子のワンちゃんもいます。恐怖心が嘔吐や過呼吸にまで発展してしまうようだったら、個人で対処しようとすると悪化の原因になるので、獣医さんに相談しましょう。

安心できる場所をつくる

犬が恐怖を感じている時は、犬自身が安心できるよう自由に逃げ込める環境を作ってあげるとよいでしょう。飼い主さんのベッドの隙間や、普段から使っているケージにブランケットをかけておくなど工夫してあげると犬も安心して身を隠すことができます。

ただ、雷が鳴って犬がケージをなどに逃げ込んだ時はケージの扉を閉めずに、いつでも移動できるようにしておく必要があります。扉を閉められ行動が制限されてしまうと、パニックが増してしまう恐れがあるのです。その場合ケージなどの破壊行動につながる可能性もあるので気をつけましょう。

飼い主さんは平然とする

犬は飼い主さんの様子に非常に敏感です。飼い主さんが雷に怖がっていると「やっぱり怖いものなんだ……!」と余計に恐怖心をあおってしまいます。しかし安心させようと必死に抱っこしたり、かまったりするのも「いつもと違う!」と思わせてしまうようです。飼い主さんはなるべく平然とし、優しく声をかけるようにしてあげてください。

雷を怖がって落ち着きなく走ったり吠えたりしてしまう犬もいますが、間違っても叱ってはいけません。なるべく犬が落ち着ける場所を見つけられるようにサポートしてあげましょう。


系統的脱感作と逆条件付け

雷恐怖症以外でも、何か苦手なものを怖がらないようにするためのトレーニングとして有効なのが系統的脱感作(けいとうてきだつかんさ)と逆条件付けという行動療法があります。二つの療法を組み合わせて少しずつ苦手克服を目指します。

系統的脱感作(けいとうてきだつかんさ)
系統的脱感作とは、犬が苦手なもの最小限の刺激から与えて徐々に慣らしていく方法です。雷が苦手な犬に対して系統的脱感作を行う場合、雷の音を小さく流し少しずつ音量を上げるなどして行うことができます。

逆条件付け
逆条件付けとは、苦手なことが起こっている時に犬にとって嬉しいことをすることで、苦手意識を払拭する方法です。雷がなっている間はおやつがもらえたり、おもちゃで遊んでもらえたり嬉しいことが起こることを教えると雷へのイメージが変わります。

系統的脱感作と逆条件付けは同時に行うことで効果が出ます。例えば雷の音が苦手な犬の場合、CDなどで雷の音を消音で流しておやつを与えたり優しくなでてあげたりします。少しずつ音量を上げながら繰り返すことで、雷の反応が変わってくるでしょう。しかしこれはあくまで雷の音に対してのイメージに限るので、静電気や気圧の変化による不快感が主な原因の場合効果的とは言えません。

サンダーシャツやストームディフェンダーケープを使う

犬が雷を怖がる原因には音や光だけではなく、雷による静電気などもあるようです。その場合は犬用に開発されたストームディフェンダーケープというものを使うと、静電気の不快感を軽減してくれるので犬が水場に逃げ込み震える必要がなくなります。装着してすぐに効果を実感する犬もいれば時間がかかる場合もありますが、不快感が減ったことを認識できれば自然と落ち着くようになってきます。

ストームディフェンダーケープ

サンダーシャツ
また、同じような形式でサンダーシャツというものもあります。これは犬の行動学に基づいて設計されたもので、犬の体に適度な圧力をかけることで安心感を持たせるのだそうです。不安解消に効果的なため、雷だけではなくドライブや分離不安症状の対策にも役立ちます。

 
薬事療法

犬によっては飼い主さんができる範囲の対策では、恐怖心を改善できないほどの症状を抱える場合もあります。そのような時は動物病院で相談してアドバイスをもらいましょう。トレーニングで改善できる範囲なのか、お薬によって不安症状を軽くするのがよいのかを判断することが大切です。

薬に関しては飼い主さん必要不要を判断することはせず、必ず獣医さんの意見を聞きましょう。実際に重度の雷恐怖症を抱えている場合は飼い主さんが声をかけても効果がないので、嘔吐や下痢、ショック死の危険性を考えると薬事療法が有効な対策になります。

気長に対応しましょう

雷を怖がる犬は決して少なくないです。不安がどのような行動に現れるかも犬によって異なり、適した対策も試行錯誤してあげることが必要です。しかし飼い主さんが雷に対し平然とした様子を見せつけ、焦ることなく気長に対応をしてあげることで解決策は見えてくるでしょう。犬が恐怖心から興奮してしまって落ち着きがなくなっても、決して怒らず気長にかまえてあげてください。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:15 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペット避難考えるシンポ

大分合同新聞


 災害時のペットとの同行避難をテーマにしたシンポジウムが9日午後1時から、別府市のビーコンプラザで開かれる。昨年の熊本・大分地震では犬猫と一緒に避難所へ身を寄せようとした人が受け入れを断られるなどの課題が浮き彫りになり、今後の対策を探る機会にしようと県、県獣医師会が初めて企画した。
 基調講演では計3人が登壇。東日本大震災、熊本・大分地震などの被災地を支援してきたペット災害対策推進協会(東京)の青木貢一理事長が「災害時のペット救護」と題して話す。環境省の動物愛護担当者、熊本県内の動物支援ネットワーク代表も、それぞれの取り組みについて紹介する。
 パネルディスカッションもある。講演する3人に加え、動物愛護ボランティアと別府市の防災担当者らを交え、同行避難の在り方を考える。
 国は東日本大震災を踏まえてガイドラインを設け、災害時には飼い主がペットと同行避難するのを原則としている。県も昨年2月に「被災動物救護対策指針」を策定。避難所の一部などにペット用のスペースを確保するよう求めた。ただ、熊本・大分地震は市町村へ指針が浸透する前に発生し、飼い主が同行避難をためらったり、避難所で断られるケースもあった。
 シンポジウムは入場無料。問い合わせは県食品・生活衛生課動物愛護班(TEL097・506・3054)。


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「猫カフェ」、経営者失踪で廃業の悲惨 店内には「汚物とゴミと猫の死骸」

J-CASTニュース


営業を停止していた鹿児島市内の猫カフェ「にゃんCafe猫之坊」の経営者が、店内に計17匹の猫を放置したまま行方をくらました問題が波紋を広げている。市では動物愛護法違反に該当する可能性があるとして、経営者の行方を探すとともに、警察への相談を進めている。

現場を訪れて猫を保護した動物愛護団体などによれば、店内は「ゴミ屋敷」のような状況で、室内には大量の汚物が放置されていた。発見時、大部分の猫は衰弱しており、うち4匹はすでに死んでいたという。

荒れた店内に猫が放置されていた(写真は清掃後、「犬猫と共生できる社会をめざす会」提供)店内は汚物だらけで、エアコンも破損している(同)ガラスにも汚物のようなものが(同)
荒れた店内に猫が放置されていた(写真は清掃後、「犬猫と共生できる社会をめざす会」提供)

「汚物とゴミにあふれ異臭が・・・」

放置された猫を保護しているのは、鹿児島市の動物愛護団体「犬猫と共生できる社会をめざす会」(以下、めざす会)だ。今回の問題は、同会が2017年6月28日にフェイスブックを通じて「猫之坊」に関する情報を発信したことで明らかになった。

同団体のフェイスブック投稿では、猫を保護した際の店内の状況について、

「店舗内は汚物とゴミにあふれ異臭が漂い、ノミが大量発生していました。その中で、子猫3匹と成猫1匹がすでに亡くなっていました」
と説明。また、団体事務局の中村順子さんは6月30日のJ-CASTニュースの取材に対し、生き残った13匹も衰弱しており、一部はノミのアレルギーで毛が抜け落ち皮膚が露わになっていたと説明。続けて、

「見つかった猫は、とにかく怯えている様子で、そのケアにも時間がかかると思います」
と話していた。

鹿児島市保健所獣疫係の担当者も取材に、「猫之坊」にテナントを貸していた大家から聞いた話だとして、「店内はまさにゴミ屋敷のような状況。汚物の量もかなり多かったことから、猫はそれなりの期間、放置され続けていたのではないか」と説明した。

ただ、残っていたゴミの内訳や猫の大部分が生き残っていた点などから、市の担当者は、

「経営者はゴミ屋敷のようになった店内に寝泊まりし、そこで最近まで猫の世話を続けていた可能性がある」
とも推測していた。ただ、テナントの大家をはじめ鹿児島市側は経営者と連絡が取れない状況が続いており、いつ経営者が店を空けたのかは分からないという。

「あってはならないことが起きてしまった」

「猫之坊」は2013年3月に鹿児島市側へ営業申請し、営利目的で動物を展示する際に必要な「第一種動物取扱業」に登録。13年4月から営業を開始し、店の公式SNSを通じて飼育している猫の情報などを積極的に発信していたが、その更新は15年7月でパタっと止まっていた。

いったい、「猫之坊」の営業はいつから停止していたのか。市の担当者に聞くと、

「室内の状況を見ると、かなり前から営業は止めていたようだ」
としつつも、正確にいつから廃業していたのかは「不明」としていた。市では現在、経営者の行方を探すとともに、動物愛護法違反に該当する可能性があるとして警察に相談している段階だという。

なお、猫を保護した「めざす会」では、17年6月28日からフェイスブックを通じて寄付や物資の支援を募るとともに、猫の「里親」探しを始めている。ただ、猫のアレルギー検査や体調回復に時間がかかる見通しで、さらに13匹の中には不妊手術を受けていない猫もいるため、その対応なども含めると1〜2か月近くは引き渡しができない状況だという。

今回の騒動について、先述した「めざす会」事務局の中村さんは取材に対し、

「あってはならないことが起きてしまった、という感想です。経営者に非があるのは確かですが、行政側の猫カフェに関する管理が行き届いていれば、防ぐことができた問題ではないかと考えています」
と訴える。
「営業停止」の段階で気付けなかったのか

そもそも鹿児島市では、猫カフェやペットショップなど「第一種動物取扱業」の店舗については、定期的な営業状況の検査を一切行っていない。登録申請時の審査と年に一度の参加が義務付けられている講習会を除けば、運営は「基本的に事業者にお任せしている形」(保健所担当者)だという。

中村さんはこうした管理体制について、

「営業の許可を出すからには、自治体側にも定期的にチェックを行ってほしいと思います。仮にそうした仕組みがあれば、今回の件も『猫之坊』が営業を停止した時点で何かしらの対応ができていたはずです」
と問題提起。ただ一方で、軽い気持ちで猫カフェを新たに開業する経営者も増えて生きているとして、

「生き物の命を預かる業種だけに、経営状況が悪くなったらすぐ廃業するという選択はとれません。しかも、猫は繁殖しやすい動物ということもあり、開業当初よりも多くの猫を抱えるケースがほとんどです。そうした『責任』を取る覚悟がないのに、気軽に動物を扱うことは辞めて欲しいです」
とも指摘していた。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:15 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする