動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年07月17日

子犬期の行動テストから成犬になってからの行動を予測することはできるのか?

BIGLOBEニュース


子犬のうちに成犬になってからの行動を予測できたら…と思う人は少なくないでしょう。一般家庭はもちろんのこと、警察犬やほじょ犬などの育成機関にとっては、早い時期に予測が立つことは労力的にも金銭的にも非常に助けになるはずです。

子犬の頃に行う行動や気質のテストは、成犬の行動を予見するのに役立つのでしょうか?

子犬の行動テストからの将来予測は難しい

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昔も今も探検好き image by Matthew Kenwrick / Flickr

2014年、Clever Dog LabのRiemer博士らが行った研究が出した答えは、「成犬の行動を特異的行動特性を予測するための初期試験の妥当性は限られている」というもの。研究者らはボーダーコリーを対象に、新生児期(2〜10日齢、99匹)、子犬期(40〜50日齢、134匹で前テストを行った93匹を含む)、成犬期(1歳半〜2歳、50匹)の3つの時期に活動を評価するテストを実施し、その結果を分析しました。

新生児期には、子犬が実験者の指をどれだけ吸うか、どれだけアクティブか、母犬から隔離された時にどれほど声を上げるかが確認されました。子犬期のテストでは、見知らぬ人への挨拶や、新しい環境を探索するかなどが確認されました。そして成犬では挨拶や探索に加え、脅威に対してどう行動するのかが確認されました。

結果、年齢間でのテスト結果の相関はほとんどありませんでした。唯一の例外は”探索行動”に関するもので、子犬期に探索を活発に行う犬は成犬になってもこの行動が多く見られたということですが、これ以外に目立つものはなかったそうです。この結果だけを見ると、子犬期の行動から成犬になってからの行動の特徴を予見することは難しいということになります。

生まれた環境が行動に影響する可能性はある

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お母さんといっしょ image by Jan Truter / Flickr

ちょっと残念な結果ですが、同時にちょっと嬉しくなる結果ではないでしょうか。家にお迎えした後の様々な経験が犬の行動を変えていくという方が、育てる側のやる気も上がってくるというものです。

一方で、犬が生まれた環境によって、将来の問題行動をそれなりに予見できるという研究も存在します。2013年に発表された研究[2]によれば、ペットショップで購入した犬は、成犬になってからの問題行動が起こりやすいということです。また、ブリーダーなどで母犬を見てから引き取った犬の方が、問題行動が生じる確率が低かったという研究[3]もあります。

紹介したClever Dog Labの研究は、同じ環境で生まれて育ち、一定の年齢になると家庭などに引き取られたボーダーコリーを対象にしたものです。すなわち良い環境で生まれ育ち、社会化期には適切な社交機会が与えられた心身共に健康な犬が対象になっていたのです。対象範囲を広げれば結果が異なる可能性があることは、心に留めておかなければなりません。

もし”最高の犬”を選びたければ、信頼できるブリーダーなどを選び、実際に会って触れ合うのが最良の選択のようです。コレン博士はブログの中で友人の話を例にとり、気質の安定した犬を飼いたいなら実際に子犬を見るべきだと述べています。ちなみに博士のご友人は、「抱っこして顔を近くに引き寄せたとの子犬の目に恐怖や嫌悪がないか」を見る方法をとっており、それは概ね成功しているそうです。

ちなみに上記のどの記述も、”保護施設出身の犬”については触れていないことを強調しておきます。保護施設にいる犬たちの出自は様々で、必ずしも劣悪な環境で生まれ育った犬という訳ではありません。あなたに出会うことで変わっていく”最高の犬”が、施設であなたを待っている可能性は十分にあります。

◼︎以下の資料を参考に執筆しました。

[1] The Predictive Value of Early Behavioural Assessments in Pet Dogs – A Longitudinal Study from Neonates to Adults (2014), S.Riemer , C. Müller, Z. Virányi, L. Huber, F. Range

[2] McMillan, F. D., Serpell, J. A., Duffy, D. L., Masaoud, E., & Dohoo, I. R. (2013). Differences in behavioral characteristics between dogs obtained as puppies from pet stores and those obtained from noncommercial breeders. Journal of the American Veterinary Medical Association, 242(10), 1359-1363.

[3] Westgarth, C., Reevell, K., & Barclay, R. (2012). Association between prospective owner viewing of the parents of a puppy and later referral for behavioural problems. Veterinary Record-English Edition, 170(20), 517.

[4] Companion Animal Psychology: Do Puppy Tests Predict Adult Dog Behaviour?

Featured image credit Christina Hart / Flickr

posted by しっぽ@にゅうす at 09:07 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

地域猫、企業がお世話…住民と協力し捕獲や手術

読売新聞


野良猫をルールを決めて世話する地域猫活動に、神奈川県川崎市中原区の「三菱ふそうトラック・バス川崎製作所」が周辺住民とともに取り組んでいる。

 ふん尿被害に悩み、一時は地域に餌づけ禁止を求めたが、反発を受けて転換。不妊・去勢手術を施し、社員や住民に譲渡する方向へと発展させた。同活動に取り組む団体からは、「企業の危機管理の面でも好例」と評価する声が出ている。

 

 JR新川崎駅に近い同製作所で先月、同社労政部の富岡秀夫さん(59)や地域住民、「日本捨猫防止会」(東京)の市内の会員ら約10人が集まり、猫が集まりやすい東側の金網フェンス沿いの草むらに、捕獲器を設置した。日没前、捕獲の連絡を受けた富岡さんが急行し、キジトラ猫の雌を確認。動物病院に運んで不妊手術を行い、製作所の敷地内に放した。

 この活動は昨年夏、会社側が住民に、猫への餌づけをしないよう求めたのがきっかけ。同製作所では10年以上前から約33ヘクタールの敷地内に猫が繁殖し、ふん尿をまき散らすなど問題になっていた。外部向けに餌づけ禁止を求めるポスターをフェンスに貼ると、餌やりをしている住民や同防止会から「餌づけを禁止しても猫は減らない」と抗議を受けた。

 社内で検討した結果、捨て猫たちも「被害者」だという考えに至り、子猫を増やさないために、昨年11月から住民らの協力で捕獲と不妊・去勢手術を始めた。同防止会から借りた捕獲器で年末までに雄3、雌9の計12匹を捕獲し、手術後に放した。餌は毎日夕方、フェンス沿い4か所に置くルールも決めた。捕獲前に生まれた子猫6匹は社員と近隣住民に譲渡された。今年になって新顔が現れ、6月から捕獲を再開した。

 同防止会の五十嵐秀美さん(60)は「地域猫活動に企業が住民と取り組むモデルになれば」と期待。富岡さんは「工場から猫を追い出すだけではだめだと考えさせられた」と語る。今後は猫が増えないよう管理しつつ、敷地南側にも活動範囲を広げ、他の工場にもノウハウを伝えていく方針だ。

 市もガイドライン(指針)を作って地域猫活動を推進しているが、担当者は「住民の合意が必要なこともあり、進んでいない」と指摘。各地域で活動を担うボランティアの登録制度などを検討している。(石川祐司)

 ◆地域猫活動=自治会などの地域住民の合意で責任者を決め、飼い主のいない猫の餌やりや清掃などを行って管理する。不妊・去勢手術を施して繁殖を防ぎ、数を徐々に減らしていくのが目的。

2017年07月16日 16時53分 Copyright c The Yomiuri Shimbun


posted by しっぽ@にゅうす at 09:06 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

救助犬伴い「一刻も早く」発見 「2012年九州北部」でも捜索の男性

西日本新聞


福岡県朝倉市などで16日行われた九州豪雨による安否不明者の集中捜索。NPO法人「九州救助犬協会」(熊本市)メンバーの坂本隆之さん(38)=大分県国東市=は、消防団員などとともに捜索に加わった。2012年の九州北部豪雨で救助犬を指揮し不明者の発見につなげた坂本さん。「今回も、何とか見つけ出したい」と力を込める。

 同日午前、流木が散乱する福岡県うきは市の筑後川。「クヴィック、ここ(を調べて)!」。目まいがするような炎天下、坂本さんが救助犬「クヴィック」に指示を出す。人間の1万倍という嗅覚を生かし、鼻を泥や流木にこすりつけるようにしてかぎ回り、時々川に飛び込んで猛暑をしのぐ。ただ手掛かりは乏しい。「(不明者が)何とか出てきてくれないか」。坂本さんの顔に焦りがにじんだ。

 幼い頃からの愛犬家という坂本さんが、救助犬を飼い始めたのは08年。飼い主のマナー向上を目指すイベントで、同協会の犬との出合いがきっかけだった。「愛犬と一緒に社会貢献ができると知り、参加したいと思った」。翌年から訓練を受けた救助犬の「チェイサー」と活動を始めた。

 12年に九州を襲った豪雨では、チェイサーと熊本県南阿蘇村の土砂災害現場で活動。大雨が続き土砂崩れの危険も迫る中、チェイサーは他の救助犬と一緒に不明者の存在に気付き、自衛隊員が深さ4メートルから救助。助け出された人は亡くなっていたが「どんな形であれ、一刻も早く家族の元へ帰すのが使命。見つかって良かった」と振り返る。昨夏死んだチェイサーの役目はクヴィックが受け継ぐ。

 協会では今回の豪雨災害で6日以降、延べ32匹の救助犬を投入。坂本さんは16日で計6日目の活動となった。16日は不明者の発見には至らず、同協会は捜索活動にいったん区切りを付ける方針だ。それでも坂本さんは「何度でも捜しに来たい」と、クヴィックを見つめた。

=2017/07/17付 西日本新聞朝刊=


posted by しっぽ@にゅうす at 09:04 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬は共働きでも飼える?やっておきたい4つの対策

ネタりか


共働きの問題点…犬は長時間留守番できるの?

犬が留守番している

共働きで犬を飼う時に問題になるのが「犬に長時間の留守番をさせる」ことだと思います。

では、「何時間なら犬をひとりにさせておけるのか」というと、明確に”何時間なら大丈夫”という答えはなく、”犬による”という答えになります。

例えば子犬のうちは消化器官が未発達のため、ご飯を与える回数も1日3〜5回と定期的に与える必要がありますし、老犬も運動量の減少に応じて回数や量のコントロールが必要です。しかし成犬であれば朝と晩の2回だけという場合がほとんどだと思います。

犬が留守番することに慣れているかどうか、留守番できる性格かどうか、などによっても変わってきます。そのため「犬が留守番できるかどうか」というと「子犬や老犬はごく短時間」、「成犬は訓練次第で数時間」であれば可能といえます。

犬を留守番させることで発生する問題と対策

不安そうに見つめる犬

成犬であれば訓練次第で留守番が可能であるとお伝えしましたが、実際に留守番させた場合に発生する問題と対策について考えてみましょう。

1.分離不安への対策

犬が飼い主と離れることで、過度な不安状態となり問題行動を引き起こす状態を「分離不安」と呼びます。犬が分離不安になってしまうと「破壊行動」「自傷行為」「過剰な吠え」「トイレ以外での排泄」といった問題行動が見られます。

留守番をさせることでこの分離不安を発症させてしまう可能性がありますが、分離不安になる理由としては一般的には以下があげられます。

✔社会化不足
✔飼い主の過度の愛情
✔留守番中のトラウマ
✔過剰なしつけ
✔血統
✔健康に問題

飼い主が犬を過度に甘やかしている場合、犬はひとりにされた時に反動で不安が押し寄せます。過剰なしつけをしている場合も、飼い主さんがいなくなった途端に何をしたらいいのかが分からなくなり、分離不安を発症することがあります。

また、生後3か月の社会化期において極端に社会と接する機会が少なかった場合も、飼い主への依存心を高めます。もしくは、留守中に大きな地震や雷、事故や病気になどでトラウマを抱えた場合も分離不安になる可能性があります。

これらの対策としては「しつけ方法の見直し」「愛犬との距離感の見直し」など、飼い主が接し方を工夫する必要があります。「飼い主がいなくても犬が”心から安心”できる環境」を構築してあげましょう。

2.体調不良への対策

毎年、夏場の暑い時間に暑さ対策を十分にしておらず、留守中に愛犬を熱中症で亡くしてしまうといった悲しい事故が発生しています。それ以外にも、飼い主の留守中には愛犬に起こる様々な体調変化に気付くことができません。

これらの問題には「犬」という「動物の生態」に合わせて、事前に十分な生活環境を用意することで防げることもあります。リスク対策の視点をしっかりと持ちましょう。

3.事故や怪我への対策

体調不良以外にも、飼い主の目が届かない場所では事故や怪我への十分な配慮が必要です。

においが付いたごみ箱のごみや、床に落ちていた髪ゴムや紐、子どものおもちゃ等を誤飲。最悪の場合は開腹手術などの事態となることもあります。犬が動き回ることで家具が転倒して怪我を負ったり、高い場所から飛び降りて骨折など、怪我のリスクも高まります。

体調不良への対策と同様に飼い主は「危険物になる可能性があるもの」への事前対策を十分に行う必要があります。

4.暇への対策

犬は本来、群れで社会性を持って生活する動物です。人間と過ごすようになってからも、人間から「役割」を与えられ、人間と「触れ合う」ことで生活してきました。

ひとりで小さなゲージに何時間も閉じ込められるといった環境は、犬の本来の姿ではないどころか大きなストレスになります。

留守の時間はお気に入りのおもちゃを与えたり、ある程度ひとりで歩き回れる範囲を作ったり、「犬に暇を感じさせない工夫」をしてあげましょう。(もちろん安全には配慮しましょう)

まとめ

夫婦と犬

犬を飼う場合は「10年以上共に暮らす覚悟」が必要です。安易に犬を飼う前に「共働きでも飼えるのか?」といった疑問を持つことはとても大事なことだと思います。

必ずしも長い時間一緒にいることが正解ではありませんし、飼い主さんと愛犬それぞれの形に合った関係性を築いていってくださいね。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:15 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小さな動物愛護 犬や猫のため、愛護センターにタオルを送っています

Yahoo! JAPAN


あれはまだ寒いときのことだったと思います。珍しく、夜、眠れずにFacebookを見ていたところ、広島県動物愛護センターで、タオルや毛布が不足していて、犬たちが冷たい床の上で寒い思いをしている……という、恐らくボランティアの方からの投稿が目に入りました。

【写真特集】保護犬から“日本一の美柴”に 看板犬

 暖房も満足ではないだろうし、ただでさえ鉄格子の中は寒いし辛いし悲しいだろうし不安でしょう。

 既に床に入っていたのですが、ムクッと起き上がり、家にあったバスタオルやハンドタオル、ピンが生前に使っていたマットなどをかき集め、次から次へと畳んで段ボールに詰め込みました。

 実は、ピンがリンパ腫の治療で赤坂動物病院に通っていたときは、家にあるタオルや毛布などは同病院に寄付していたのです。院内には確か「入院中や、お泊まり中の犬や猫がいつもフカフカのベッドで寝られるように……」と貼り紙があったように記憶しています。

 結果、ピンは、同病院で過ごした最後の日も、フカフカのタオルの上に居られたのです。

 宿直の先生が、「ピンちゃんは、夜中、そこでトイレもできて、湿った箇所が『イヤだ』と僕に教えてくれた」と後で聞いたときには、ピンの、いい意味でのプライドの高さを知ることができ、誇らしくなったものでした。

 あ〜……、あの日のことを書き始めると、また涙が出て来てしまいます。

 最後、ピンが発作を起こしたとき、全身をずっとなでてはあげていたものの、まさか、その20分後に息をひきとるとは思っていなかった私は、看護師さんに「抱っこしてあげてもいいですか?」と聞けなかったのです

 そのことがいまも悔やまれて、毎朝、ピンの遺影に向かって「あのときは、ごめんね」と謝っている私。

 それでも、ピンがフカフカのタオルの上に寝ていたということだけが、わずかな慰めになっているのです。

 だから、広島県動物愛護センターに保護されているわんちゃんたちが、冷たい床の上で寝ていることを想像しただけで、「できるだけ、たくさん送ってあげなければ」と思ったのです。

 これまで同センターには、大きな段ボール4箱分のタオルや毛布、マットなどをお送りしています。

 その都度、印刷のはがきではありますが、センターからはお礼状が届きます。「お陰をもちまして、暑い夏、寒い冬の間も、犬や猫たちが快適に過ごすことができました」……。

 幸せをつかんでほしいと願うと同時に、「収容される犬や猫が少しでも少なくなっていくよう、取り組んでいきます」という職員の皆様の努力に頭が下がりました。

 動物愛護というと、ものすごくハードルが高いように聞こえるかもしれませんが、こうして家にあるタオルや毛布を送ることも小さな小さな動物愛護だと私は思っています。自分にできることを探して、続けていきます。

(山田美保子・放送作家)

sippo(朝日新聞社)

posted by しっぽ@にゅうす at 08:15 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする