動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年08月04日

犬の老衰・老化のサインや症状は? 対応策や安楽死の考え方を獣医が解説

ペトこと


犬と暮らしていれば必ずやって来る「老化」。子どものように思っていた我が子(愛犬)も、いつの間にか飼い主の年齢を追い越して……。できれば健康に過ごし、苦しまず寿命を全うして眠るように最期を迎えてほしい。家族であれば誰もが願うことです。しかし、実際には病魔や老化による身体の不調を避けて通ることは簡単ではありません。いざという時に慌てないためにも、心の準備をし必要な事を知識として覚えておくと安心です。今回は犬の老化・老衰のサインや症状・対応策について、ペットの往診・在宅ケア専門サービス「にくきゅう」代表で獣医師の立石が解説します。

目次 [閉じる]
1 犬の老化(老衰)のサイン
1.1 犬の老化のチェックポイント
1.2 食事量は減っているのに、太りやすくなった
1.3 若い頃と比べて、明らかに寝ている時間が長くなった
1.4 「遊んで!」とキラキラした目で見上げる仕草が減った
1.5 散歩時の歩くペースが遅くなった
1.6 急に触られて驚く、呼びかけに反応しない回数が増えてきた
1.7 新しい物に対しての警戒心が強くなった、あるいは興味を示さなくなった
1.8 好きな物は食べるが、選り好みして食べる総量が減った
1.9 口臭がひどくなる
2 犬の平均寿命
3 犬が老衰死する前の症状・対応
4 安楽死という選択
5 愛犬にとっての幸せとは
犬の老化(老衰)のサイン

犬が年を取ると、睡眠時間が長くなったり、散歩を嫌がるようになったりといった日常的な変化から、白髪が増えたり、口臭が強くなったりといった身体的な変化まで、さまざまなサインが出てくるようになります。飼い主さんは、それが正常な老化なのか、病気によるものなのか、早く気付けるように愛犬をよく観察してあげてください。

犬の老化のチェックポイント

犬の老化のチェックポイント

それでは犬の老化の代表的な症状を紹介していきます。

食事量は減っているのに、太りやすくなった

老犬の体重増加の原因として、食事量と運動量の低下のバランスがとれていないことと、身体の代謝が落ちているために痩せにくくなっていることが考えられます。

甲状腺機能低下症
特に去勢済みのオスの老犬に多いのが「甲状腺機能低下症」です。代謝が極端に落ちる病気で、太りやすく痩せにくくなります。病気によって活発さが無くなるので歳のせいと思われがちですが、短期間で体重が増加した場合は病気を疑ってください。この病気は治療によって改善できる可能性がありますので、早く気付いてあげることが重要です。

ドーベルマンなど一部の犬種では、身体がむくんでブヨブヨするため太っているように見える症状「粘液水腫」が出ることがあります。これは昏睡状態から死に至る恐ろしい病態ですので、早期発見・早期治療が必要です。皮膚の代謝にも異常が出るため、脱毛や皮膚の黒ずみ、かゆみ、皮膚炎などが起こりやすくなり、老化による免疫力の低下が加わると、ニキビダニ症などを併発することがあります。

若い頃と比べて、明らかに寝ている時間が長くなった

人間も年を取ると1年があっという間に感じますよね? 犬も年を重ねると周りの刺激に対して新鮮さを感じなくなり、興味を示さなくなっていきます。また疲れやすくなり、関節の痛みや動くことで苦痛を感じるような身体の病気があると動くことを避けるようになるため、結果として寝てばかりになると考えられます。

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「遊んで!」とキラキラした目で見上げる仕草が減った

新しいものに対して興味が薄れると同時に、体力の低下や運動するのがつらいなどの症状があれば、遊ぶことに消極的になるのは当然です。また、白内障や核硬化症など、眼が白く濁ったようになる病気は老化とともに多くなります。視力の低下よりも眼の輝きや表情の変化の方が、飼い主は気付きやすいかもしれません。

散歩時の歩くペースが遅くなった

体力の低下から、動きが鈍くなっていると思われます。また、関節炎や靭帯の異常から、歩くことで痛みを感じている可能性もあります。早い段階で発見できれば、サプリメントや体重管理などで状態の悪化を先延ばしできるかもしれません。

急に触られて驚く、呼びかけに反応しない回数が増えてきた

犬の聴覚は人間の4倍以上と言われています。また、人間よりも多方向からの音を感知することができます。年を取ると、この感覚は衰え、音に気が付かなくなっていきます。視力も同時期に衰えていくため、急に触られるとびっくりして、時には攻撃的になることもあるので注意が必要です。触るときには必ず、「声掛けをする」「視界に入るように近づく」などの配慮をしてあげましょう。

新しい物に対しての警戒心が強くなった、あるいは興味を示さなくなった

老化により興味を示さなくなることが増える一方、今までとは違う感覚に慣れることが困難になるため、知らないものに対して異常に警戒し、吠えたり怖がったりするようになることもあります。性格によって真逆の反応になるので、元々の性格がどちらなのか、その変化に気付くことが大切です。無関心であれば害はないのですが、恐怖心を抱いているようであれば、刺激を避け、穏やかに過ごせるよう気遣ってあげてください。

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好きな物は食べるが、選り好みして食べる総量が減った

人間だって、食欲が無い時でも好きな物なら少しくらい食べられますよね。ワンちゃんも何らかの体調不良で食欲が無い時は、好きな物や匂いの強い物なら口にする傾向があります。ただのワガママと見分けるのは難しいかもしれませんが、食べる量や仕草をよく観察していると、どちらなのかわかることもあります。老犬の場合、消化管の衰えや活動量の低下から身体が要求する食事量は減っていくことが一般的です。急に食べなくなった時は病気を疑った方がいいと思いますが、年単位で少しずつ減っていくようなら、老化のサインかもしれません。

口臭がひどくなる

年とともに歯周病で口が痛くて食べられないことも増えていきます。当然、口臭もきつくなりますし、痛みから口を触られるのを嫌がるようになります。歯磨きの習慣は若い頃からの積み重ねが大切です。まして痛みが出てからでは、触ることすらできなくなる可能性が高いです。歯石や歯垢の除去などのクリーニングは老齢になる前から定期的に行うことが重要です。

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犬の平均寿命

犬の平均寿命
出典:アニコム損害保険
アニコム損害保険の調査によると、犬の平均寿命は13.7歳でした。一般的に、大型になるほど寿命が短いと言われています。これには所説あり、犬種によってもバラつきがあるのでハッキリしたことは言えませんが、小型犬の方が長いのは室内犬が多いため、異常や病気のサインに気付きやすいということも考えられます。特に大型犬では、高齢になって寝たきりの状態になった際は、体重の負担から内臓の血流が悪くなりやすく、余命が短くなる傾向が強いよう思います。床ずれなども体重が重いほうができやすく、痛みなどで食欲が落ちる場合は体力の低下も早めてしまいます。

犬が老衰死する前の症状・対応

近年、人間の老衰(虚弱)を意味する言葉として、「フレイル」が使われるようになってきました。日本老年医学会の提言によると、フレイルは以下のように説明されています。

高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態で、筋力の低下により動作の俊敏性が失われて転倒しやすくなる
Frailtyの日本語訳についてこれまで「虚弱」が使われているが、「老衰」、「衰弱」、「脆弱」といった日本語訳も使われることがあり、“加齢に伴って不可逆的に老い衰えた状態”といった印象を与えてきた。しかしながら、Frailty には、しかるべき介入により再び健常な状態に戻るという可逆性が包含されている。従って、Frailty に陥った高齢者を早期に発見し、適切な介入をすることにより、生活機能の維持・向上を図ることが期待される。
つまり高齢期に何らかの慢性疾患になり、その悪化によって死を迎えた場合は老衰とは定義されないようです。老衰死する間際の症状としては、病気にかかったような目立った症状は無く、強いて言うなら

寝ている時間が長くなり、呼吸が弱くなる
食が細くなり、それに伴って排泄量(尿、便)が少なくなる
意識がもうろうとしている時間が頻繁に訪れる
といった状態が見られます。飼い主さんであれば、この状況になるまでに、徐々に体重が減り、痩せて活動量も減っていく様子に気が付いていると思います。フレイルの説明にもありましたが、その段階であれば、できるだけ食べやすい形状の食事を人肌程度に温めて口元に運んであげたり、排泄場所に連れて行ってあげたり、といった介護をすることで、愛犬のQOL(Quality of life)を向上させることができます。

しかし老衰死する間際になると、

床ずれが出来ないように体勢をこまめに変える
身体を起こした状態で、匂いが立つように温めた食事や水分をスポイトで口に少量入れてみる(ただし、意識が無い場合は窒息の恐れがあるため、避けた方が安全)
身体をさする、話しかける、など、意識が遠のくのを防ぐ
など、できることは限られてきてしまいます。この場合は、限られた時間をどう過ごすのか、最期の時をどう迎えるのかを考えながら、できるだけそばにいてあげられるよう家族で話し合って協力することが大切です。

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安楽死という選択

日本においては、老衰であれば安楽死という選択はされないのが一般的だと思います。前述した通り、老衰の場合、生命の機能が低下することで本人が苦しむ様子はあまり見られないからです。海外では、安楽死は飼い主の責任として受け入れられている場合もあるようですが、日本では倫理的に受け入れられていません。

獣医師の間でも、「安楽死は絶対にしない」と決めている先生もいらっしゃいます。飼い主さんの希望があっても実施されない事もあります。ただ、安楽死をする獣医師が冷酷なわけではなく、どちらが良い悪いという問題ではないと思います。獣医師の立場から安楽死を提案することで、気持ちが楽になったという飼い主さんもいれば、傷ついたり憤慨したりする方もいます。

一つ言えることは、飼い主さんと獣医師の双方が納得して安楽死が実施されるケースは、以下の条件を満たしている場合のみであるということです。

動物が生きることに苦しみや激しい痛みを感じており、それを回避する方法が無いこと
飼い主である家族全員の同意が得られていること
苦しんでいる我が子を前に、何もしてあげられないことほど、心苦しいことはありません。安楽死という選択死は最終手段だとしても、本当にそれで良かったと納得ができるかどうかは別問題だと思います。「最期は苦痛なく逝かせてあげたい」という思いから安楽死を選択することはあると思いますが、本当にそれがベストな選択だったかは、犬本人が語らない限り、誰にも決められないことだと思います。また動物を愛しているからこそ獣医師になった人間にとって、その手段がどれだけつらく、無力感に満ちた行為であるか、理解していただけると幸いです。

愛犬にとっての幸せとは

命にはいずれ終わりがやってきます。だからこそ、生きている一日一日を充実させることが一番です。

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愛犬はいま何を望んでいるのか?
愛犬にいま必要なのは何か?
最善の選択ができるのは、飼い主だけです。どんな選択をしたとしても、共に過ごした時間を笑顔で思い出してあげられることが、愛犬にとって最大の喜びであることを忘れないでください。


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歳をとった犬の性格が変化 「それ、認知症かもしれません」 獣医師が解説

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Q:9歳になる日本犬を飼っています。穏やかな性格でしたが、ここ1年で突然激しくほえたり、尻尾を追いかけながらくるくる回ったりするようになりました。何かの病気でしょうか?

【写真特集】くりくり、まん丸目の柴犬


A:飼育環境に大きな変化があった場合には、同じ行動を繰り返し続ける常同障害や分離不安など、精神疾患が考えられます。心の病の診療が得意な動物病院に相談してみましょう。一方でもし、これまでと同じ環境で飼育を続けているのにそういった症状が見られるのだとしたら、加齢にともなう認知症かもしれません。

 高齢になると、犬も認知症になることがあります。部屋の中を同じ方向に回り続ける旋回運動や夜鳴き、不適切な排泄(はいせつ)などがその典型的な症状です。個体差がありますが、10歳前後で見られるようになる病気です。犬種別では、日本犬やその雑種、特に柴犬で多いとされています。

 犬の認知症は、まだあまり解明されていないのですが、動物病院ではサプリメントを処方して対応するのが一般的です。また予防法としては、ドコサヘキサエン酸(DHA)が多く含まれたドッグフードをあげるのが良いとされています。

 なお、急に激しくほえたり、かみつこうとしたりするのも加齢が影響している場合があります。犬も年を取ると聴力や視力が衰えます。急に触ろうとしたりすると、びっくりしてしまいます。その時の反応が、人間からすると暴力的に見える可能性があるのです。

 犬は7歳を超えるとシニア期に入ります。日ごろから体調や行動の変化をよく見ておいてあげましょう。

(山根義久・動物臨床医学研究所理事長)

sippo(朝日新聞社)

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覚えておきたい愛犬の病気サイン

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見逃さないで愛犬の病気サイン!
オシッコとウンチは体からのメッセージ(1)【オシッコ編】

愛犬の健康状態を知るには、日頃から、オシッコの回数や量、色、飲み水の量についても気にしておくことが重要です。オシッコに変化は見られなくても、病気によっては下痢や嘔吐で症状が現れる場合もあります。注意深く観察して、愛犬の異変を早めにキャッチしましょう。

水を多量に飲み、オシッコの回数や量が多い場合考えられるのは、尿崩症、甲状腺機能亢進症、糖尿病、ストレスなどです。また、避妊手術を受けていない7歳以上のメス犬は、子宮蓄膿症の可能性もあります。その他、排尿の姿勢をするのにオシッコが出ないことも……。このような時は、尿道がふさがっている、もしくは腎不全の場合もあるので、すぐに動物病院で診察を受けさせてください。

水を多量に飲むからといって、必ずしも疾患があるわけではありません。フードの中でいちばん飲み水を必要とするのは、ドライタイプのフードを与えている場合です。オシッコの色に異変がなければ健康面の問題はないと思うので、しっかりと水分補給をさせてあげましょう。

オシッコの色をチェックしよう
健康な犬のオシッコの色は薄い黄色ですが、濁っている場合は、細菌感染が疑われます。では、正常なオシッコとされる薄い黄色以外の場合は、どのような原因が考えられるのでしょうか。オシッコの色のチェックは、排尿したペットシーツを見る、排尿後のオシッコの上にティッシュを落とす、排尿中にティッシュに染み込ませるなどの方法で確認できるので、やってみてください。

■濃い黄色……オシッコが濃い黄色、白目の色が黄色なら、黄疸が出ている可能性も。肝臓、胆嚢の病気が考えられます。

■茶色……血が混じると、オシッコは茶褐色になります。腎臓や膀胱などに出血がある場合は、排尿に時間がかかり、黒っぽいオシッコになります。

■キラキラしている……オシッコの成分が結晶化すると、キラキラと光って見えます。その場合、膀胱炎の可能性が考えられます。

■赤色……ネギや玉ねぎなどを食べると、オシッコが赤色になることがあります。軽症であればすぐに改善しますが、重症の場合は輸血を要する場合もあるので、オシッコの色が赤いと感じたら、すぐに掛かりつけの病院で診察を受けさせてください。

“おかしい”と感じたら採尿を!
少しでも愛犬のオシッコに異変を感じたら採尿して、掛かり付けの動物病院で検査してもらいましょう。オシッコはすぐ酸化する特性があるので、採尿後はなるべく早く動物病院で検査してもらうこと。犬の採取には、コツが必要です。動物病院によっては犬用の採尿キットが用意されている場合もあるので、採尿方法を相談してみることをお勧めします。

文/マルヤマミエコ

@DIME編集部


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犬や猫の急患に多い誤飲・誤食 特に注意すべき有害物4つ

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動物病院の夜間救急に多い症例の一つが、犬や猫の誤飲や誤食。約2割を占めるという。チョコレートや玉ねぎなど人間が普段から口にしている食べ物でも、動物の身体には有害なものもある。

【写真特集】くりくり目、ふわもこ系の柴犬「だいふく」

 ペットの手が届かないところに保管すれば、誤飲・誤食の多くは防げるので、飼い主は普段から注意してほしい。

 動物病院での処置は、「トランスエキサム酸」という薬を注射して、食べたものを吐かせることが多い。異物を詰まらせた場合は動物専用の内視鏡を使って、取り出すこともある。

◆特に注意したい身近なもの
(1)玉ねぎ、ニラ、ニンニク

 赤血球が弾ける「溶血」になり、貧血を引き起こす。煮込むなど火を通してもダメ。これらの食材の煮汁を飲ませるのもダメ。ネギも同様の理由で食べさせてはいけない。

(2)キシリトール入りガム、タブレット

 ダイエット甘味料のキシリトール成分が有害に。腎臓が反応してインシュリンの分泌を促進して、低血糖になってしまう。

(3)チョコレート

 症状は不整脈や嘔吐など。チョコレートに含まれるテオブロミンという成分がよくない。特にブラックチョコレートは注意。

(4)ガマガエル

 動物に襲われると毒をだす。食べて死ぬこともある。雨上がりには都会でも道路に出没するので、犬の散歩時には注意しよう。

sippo(朝日新聞社)


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愛犬、愛猫の“もしも”に備えた健康管理術 [おとなスタイル]

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老犬の預かりボランティアをされているインテリアデザイナーの小林マナさんと16歳のチョコちゃんたちとの暮らしをご紹介します。

愛犬、愛猫の“もしも”に備えた健康管理術 [おとなスタイル]
インテリアデザイナー 小林マナさん × 柴犬 チョコちゃん(16歳)
今回は、“老犬や老猫との暮らしと健康管理”についてお届けします。

愛犬、愛猫の“もしも”に備えた健康管理術 [おとなスタイル]
タケ(ユーザー:Mana Kobayashi)
お手製の『お世話手帳』で、自分が出来る範囲で健康チェック
2012年から保護犬の預かりボランティアとして、活動されているインテリアデザイナーの小林マナさん。最初に預かったのが、福島から来た14歳のタケという大型犬。ご家族がバラバラに避難されてタケといっしょに暮らせない状態に。また一緒に暮らせる日まで、ということで、マナさんの家にやってきたといいます。

愛犬、愛猫の“もしも”に備えた健康管理術 [おとなスタイル]
可愛いイラストが表紙の「お世話帳」。
「タケは、13歳という年齢で我が家に来たので、一生面倒を見るという覚悟で、預かりを引き受けました。けれども、預かって7か月後に、残念ながら急に調子が悪くなって旅立ちました。救急動物病院に福島の家族も急遽上京してもらい一緒に看取りました。よく計算してみると15歳かもしれないと福島のお母さんが言い出して、“15歳だったら大往生だったね”と話ができたことが本当に良かったです。
人間もそうですが、年を取るとやはり急に体調が悪くなることがあります。ご飯をちょっと食べないな、おしっこが少ないかも? あれ? と思っている間に、具合が悪くなってしまうことがあります。そういう基本的な部分はできるだけ毎日チェックするようにしています」とマナさん。

【チェックする基本項目】
うんち
おしっこ
ごはん
みず
さぷり
くすり
げんき

他に、散歩やトイレトーニング、体重など、そのコたちのケアしたい状況に応じて確認する項目を増やしていくといいます。それらをマナさんお手製のイラスト表紙つきの『お世話帳』に記入していく、というしくみです。

愛犬、愛猫の“もしも”に備えた健康管理術 [おとなスタイル]
ギルバート(ユーザー:Mana Kobayashi)
「こういうととても几帳面に確認しているように感じるかもしれませんが、細かく量まで計測して記入しているわけではありません。あまり几帳面にすると続かない(笑)。○×で記入する程度なら続けられる、という感覚です。続けることで変化がわかると思うので、その人なりにできる項目、出来る形で健康記録をすればいいと思います。
うちは、犬や猫のケアも考えて、自宅と事務所を昨年いっしょにしました。そんなこともあり、チョコは日中オフィスにいて、みんなで気づいたらケアして、手帳にも記入するという感じです。その点は変化にも気づきやすい環境ですし、みんなケアしてくれるので、とても助かっていますね」

最初は、預かり犬のために始めたお世話手帳ですが、猫たちにも同じように活用しているといいます。
「我が家は1階がオフィスと犬スペースで、2階が住居と猫スペースになっています。2階には16歳のおじいちゃん猫のギルバートと8歳のマロンがいます。ギルバートは年齢とともに体調を崩すことも増えて、投薬も必要になってきました。また、マロンは食いしん坊でちょっとメタボ気味(笑)。ご飯の管理をしないと太ってしまうので、そういった意味からも手帳は役立っていますね」

もしもに備えて、健康情報はまとめておきたい
もうひとつ、健康管理に役立っているのが、『ほぼ日のいぬねこ健康手帳』。まるで人間の母子手帳のように、いぬねこの基本情報、ワクチン記録、通院記録などを記入できるというもの。マナさんのおうちでは、チョコちゃんをはじめ全員分のいぬねこ健康手帳がわかりやすい場所に保管されています。
「緊急で何かあったときにも、ここに記録して、医師に見せれば今までの経過をすぐに把握してもらえます。我が家のように多頭飼育の場合、それぞれの健康状態を把握したいので、とても便利ですね」


特別なことではなく、無理なくできる範囲で、健康状態を記録し把握する。
シンプルだけれど、大事なことをマナさんから教えてもらいました。


撮影/清水奈緒

posted by しっぽ@にゅうす at 07:28 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする