動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年08月12日

あなたのペット大丈夫?マダニ感染症

NHK


森林や草地などにいるマダニが媒介する感染症SFTS=重症熱性血小板減少症候群。先月下旬までに国内で58人の死亡が確認されています。危険なSFTSのウイルスを運ぶマダニが、犬や猫などのペットにもつくことがあることがわかってきました。ペットがSFTSに感染することはあるのか、人への感染、対策は。マダニ感染症の最新報告です。(ネットワーク報道部 高橋大地)
世界初 猫が発病
「猫にSFTSのような症状が出ているので調べてほしい」。

ことし4月、山口大学共同獣医学部の前田健教授のもとに、西日本の動物病院から連絡が入りました。前田教授は、5年前、日本で初めてSFTSウイルスを分離することに成功した専門家です。

イメージ写真 感染した猫ではありません
症状が出ていたのは、2歳のメスの飼い猫でした。4月中旬、突然食欲を失い、動物病院に連れられてきました。その日はいったん家に戻りましたが、3日後に、39度5分の高熱を出します。状態はかなり悪く、入院して、点滴や抗生物質での治療を受けました。

連絡を受けた前田教授は、遺伝子検査を実施し、SFTSへの感染を確認しました。

SFTSは、マダニが媒介するウイルスで発症します。
人間の場合、感染すると、発熱やおう吐、下痢などの症状が現れ、重症の場合は、出血が止まらなくなったり、腎臓の機能が低下したりして死亡することもあります。この5年間で280人が感染、このうちおよそ2割にあたる58人が死亡しています。

しかし、前田教授によると、これまで猫がSFTSを発症した例は知られておらず、これが世界初の事例となりました。
前田教授は「高熱が出たり、血小板の数が減ったりと人間の症状とよく似ていた。これまでネコでは、発症した例はおろか、感染した例も知られていなかった。とうとう見つかったかという感じでした」と話しています。その後、ネコは、治療のかいあって元気になったということです。
マダニがペットの猫につく例が増えている?
今回、SFTSを発症した猫は、野外でマダニにかまれることでウイルスに感染したと見られています。でも、主に野山などにいるマダニがペットの猫につくことはよくあることなのでしょうか。
マダニがペットの猫につく例が増えている?
NHKの取材チームは、ちょうど先月、強い毒を持つ南米原産のヒアリが国内で見つかったことの取材をきっかけに、マダニをはじめとしたほかの危険生物に関する情報提供をホームページなどで呼びかけていました。

寄せられた情報の中に「最近、ネコにマダニがついている例が増えている」という、鳥取県の獣医師からの投稿がありました。
その獣医師に話を聞いたところ、「犬にマダニがつくケースは多く見てきたが、これまで猫につくケースはあまり見なかったので、なぜ増えているのか気になった」と答えてくれました。

この投稿をきっかけに、NHKは今回、「猫にマダニがつくことがあるか」を全国の動物病院にアンケート調査することにしました。

これまでのところ74の動物病院から回答があり、このうち47の病院が猫にもマダニがつくと回答しました。ペットの猫にマダニがつくことは、かなり頻繁に起きていたのです。

猫にマダニが 投稿で寄せられた写真
身近なペットのネコになぜ
なぜ、ネコにマダニがつく例が増えているのか。ダニに詳しい国立環境研究所の五箇公一さんは、シカやイノシシなどの野生動物が、人間の生活圏に入り込んでくるようになったことと関係していると指摘します。

もともと、マダニは野山に多く生息して、シカやイノシシなどの野生動物の血を吸って生きていますが、その体や毛についていたマダニが、都市部の畑や公園などにも広がり、犬や猫などにつくケースが出てきたと考えられると言うのです。

五箇さんは、そのうえで「ペットの猫にこれだけのマダニが付いていることを考えると、相当身近なところまでマダニが来ていると考えられる。飼い猫のマダニは、どこまでマダニの生息域が広がっているかを知る1つの指標になるのではないか」と話しています。
ペットの犬と猫の感染はどこまでペットの犬と猫の感染はどこまで
猫よりも野外で活動することが多い犬は、マダニにかまれるリスクはより高くなります。

前田教授が、40の都道府県で飼い犬を調べたところ、SFTSウイルスの抗体が陽性、つまり感染したことがある犬は、山口県と熊本県、それに宮崎県のあわせて3県で見つかりました。

場所によっては16%が抗体をもっている県もあり、地域によって差がありました。

一方、ペットの猫に関しては、前田教授は、これまで300例余りを調べましたが、最初に紹介した猫を除いて抗体が陽性だった猫は見つかっていません。

これについて前田教授は、猫はSFTSに感染すると重篤化して死んでしまうことが多いためではないかとしています。
ペットから人への感染は
さらにペットから人へと感染したと考えられるケースも確認されています。3年前、愛媛県で暮らす60代の男性がSFTSに感染、一時入院しました。

前田教授が調べたところ、男性が飼っていた犬は、大量のマダニにかまれ、SFTSに感染していました。

男性は、犬に付いていたマダニを手でつぶしていたと証言していて、前田教授は、犬から男性に感染した可能性があるとしています。

また、50代の女性が、去年、SFTSに感染していた疑いのある野良猫に手をかまれ、SFTSを発症して、その後死亡していたというケースが、先月、明らかになりました。

前田教授は「犬などが外にでかければ、かまれなくても毛について家にまで持ってくることはある。ペットを通して人に感染する可能性はあるので、特にペットの体調が悪いときは、ふんの処置に気をつけるなどしてほしい」と話しています。
どう防ぐペットの感染
人への感染にもつながるおそれのあるペットへの感染。どう防げばいいのでしょうか。マダニはSFTSだけでなく、様々な病原体を媒介する可能性があります。かかりつけの獣医師に相談して、ペット用のダニの駆除剤などを使うのが効果的です。薬によっては首筋に垂らすだけで成分が全身に行き渡るタイプのものもあります。
どう防ぐペットの感染
また、外から戻ってきたときには、ペットの体にマダニがついていないか、よく確認し、目の細かいくしなどを使って取り除くことも有効です。

マダニがペットの体に深くかみついている場合、無理やり引き抜くと、マダニの口の部分が皮膚に残ってしまうこともあります。化のうや病原体に感染する原因にもなり得るので要注意です。

また、飼い主の手などに傷があった場合、自身が感染するリスクもあるので、獣医師に取り除いてもらうことが大切です。

NHKでは、引き続き、猫や犬にマダニがついているケースなどマダニに関する情報を集めています。情報やご意見がある場合はぜひお寄せください。取材の結果は、公開中の特設サイトに掲載していきます。https://www3.nhk.or.jp/news/special/kikenseibutsu/


posted by しっぽ@にゅうす at 08:21 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫は「人とのふれあい」が好きな動物だ!

@DIME


猫は人とのふれあいが好き!?
猫にしつけやトレーニングというと、なかなかうまくいかないんじゃ?と思っている人もいるかもしれないが、いやいや、そんなことはない。

参考までに、下の2つは猫にトレーニングをした動画(注:音楽あり)である。まぁ、これらはしつけというより、いわゆる“トリック”のカテゴリーに入るものであり、ゲーム感覚で楽しみながら、猫とのコミュニケーションづくりにもつながるといったところだろうか。





ところで、トレーニングというと、やはりモチベーションになるものが必要になってくる。犬では食べ物やオモチャ、撫でる、一緒に遊んであげる、というようなものがよく使われるが、猫ではどうなのだろう?

アメリカのオレゴン州立大学の研究チームは、家猫とシェルターにいる猫を対象に、「食べ物」「オモチャ」「香り」「人との社会的相互作用(交流)」の4つのうち、何をもっとも好み、刺激を受けるのかということを調査した。

それによると、それぞれの猫によって好みには差があるものの、多くの猫が「人との社会的相互作用」と「食べ物」を好んだそうだ(*1)。

一般的に、猫はどこか素っ気なく、自分の世界が中心のようなイメージを抱かれることが多い。しかし、実際は人と触れ合うことをとても好むというわけだ。

ということは、猫をトレーニングする時のモチベーションとして、「人とのふれあい」を用いるのは十分アリだということになる。

犬のトレーニングに関しては情報も溢れ、近年さらに濃度が増した感があるのに対し、猫の場合はそこまでには至っていない。そもそも猫は特別社交的でもなければ、トレーニングもできないという一般的な思い込みが、猫トレーニングの発展の足かせになってしまっているのかもしれないが、研究者は、猫が何を好むのか、何がいい刺激になるのかといった知識や情報が十分ではないことも理由の1つになるのでは?としている。

しかし、一口に猫は人とふれあることが好きとは言っても、猫によって背中を撫でられるのが好きとか、一緒に遊ぶのが好きなどいろいろあるだろう。少なくとも、自分の猫は何が好きなのか、何がもっとも好ましいモチベーションになるのか、それを見極め、トレーニングの補助的効果として用いることで、猫の“できること”はもっと広がるのかもしれない。

もっとも、「あの素っ気なさ、わがままぶりがいいんだよなぁ」という猫好きの方には、トレーニングでいろいろ覚えさせるより、そのままでいることこそが魅力なのだろうが。



参考資料:
(*1)Social interaction, food, scent or toys? A formal assessment of domestic pet and shelter cat (Felis silvestris catus) preferences / Kristyn R. Vtale Shreve et al. / Behavioural Processes, 24 March 2017, http://doi.org/10.1016/j.beproc.2017.03.016

文/犬塚 凛

構成/ペットゥモロー編集部

posted by しっぽ@にゅうす at 08:18 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

愛犬に良い刺激を与えることができる5つのこと

ネタりか


愛犬に良い刺激を与えよう!

ランニングする犬

愛犬が子犬の頃はトイレトレーニングや、「オスワリ」や「マテ」などといった基本的なしつけのトレーニングをしますね。お散歩デビューも待っています。このように子犬の頃は、愛犬にとって刺激のある毎日と言えるでしょう。

しかし、愛犬が成犬になってしつけも一通りマスターしてからは、判を押したような単調な毎日になっていませんか?人間もそうですが、単調な毎日は刺激がなく退屈なものです。そんな毎日ばかりを送っていると

✔食べることしか楽しみがなくなり肥満になる
✔ストレスが溜まる
✔認知症になるリスクが高まる

など、愛犬の心身の健康に良くない結果を招く可能性があります。

では、そのような結果を招かないようにするにはどうしたら良いのでしょうか?その答えは…愛犬が退屈しないように良い刺激を与えてあげれば良いのです。そうしてあげることで愛犬の脳が活性化され、生き生きとした毎日を送ることができるでしょう。「でも、愛犬に良い刺激を与えるにはどうしたら良いの?」そんな疑問を持たれる飼い主さんもいらっしゃるかと思います。そこで今回は、愛犬に良い刺激を与えることができる方法を5つご紹介します。

その1:お散歩コースを変える

散歩する犬

お散歩は、足の裏で感じる地面の感触、様々なにおいや音、風景、すれ違う人や犬などから刺激を受けることができますが、毎日同じコースでは新鮮味がなくなり飽きてしまいます。ですからたまには、お散歩コースを変えてみると良いかもしれません。きっと、初めてのにおいや風景が愛犬に良い刺激を与えてくれるでしょう。

私は時々、いつものお散歩コースを逆まわりで歩きます。そうすると愛犬は新鮮に感じるのか、よく歩いている道でもにおいをクンクン嗅ぎながら楽しそうです。また、お散歩コースが何パターンかあるので、その日の気分で変えたりもしています。

その2:知育玩具を与える

おもちゃを咥える犬

最近は様々な犬用の玩具が販売されていますが、知育玩具は犬の脳に良い刺激を与えてくれます。知育玩具も簡単なものから難易度の高いものまで種類が豊富にあるので、愛犬に合ったものを選んであげましょう。また、同じ玩具ばかりを与えていると飽きてしまうので、いくつか用意して時々変えてあげると良いでしょう。

その3:ドライブや旅行に連れて行く

ドライブする犬

愛犬をドライブや旅行に連れて行くのも良い刺激になります。なかなか遠出のドライブへは連れて行ってあげられなくても、車で「ちょっとそこまで」のお出かけに愛犬も一緒に連れて行ってあげれば、ちょっとしたドライブ気分が味わえるのではないでしょうか。

最近はホテルからキャンプ場まで、犬と泊まれる宿泊施設が増えてきています。もし可能であるならこういった施設を利用して、愛犬と一緒に旅行に行ってみてはいかがですか?旅にはたくさんの刺激が待っています!

その4:芸のコマンドを教える

犬と女性

「オスワリ」や「マテ」といったしつけのコマンドをマスターしているのであれば、次は愛犬に芸のコマンドを教えてあげると良い刺激になります。

しつけは日常生活に必要なものですが、芸は必要ないかもしれません。ですが、芸の中にはハイタッチをしたりバックをしたりおじぎをしたりと、普段はしない動きをするものが多くあります。こうした芸を敢えて教えることで愛犬の筋肉や脳に良い刺激を与え、筋力の強化や脳の活性化につながります。

その5:マッサージをする

マッサージされる犬

飼い主さんがマッサージをしてあげると愛犬の体全体に刺激を与えることができます。また、マッサージによって血行も良くなるため脳の活性化が期待されます。マッサージは愛犬とのコミュニケーションツールにもなるのでオススメです。

まとめ

笑う犬

愛犬が成犬になると生活が単調になってしまいがちです。単調な毎日は、肥満やストレスや認知症などを招いてしまうかもしれません。そうならないために是非、ご紹介した5つを参考に、愛犬の性格に合った方法で良い刺激を与えてあげて下さいね。それが、皆さんの愛犬の健康と長生きにつながることを願っています。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:17 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

どうして犬は人間に懐くのか?

ネタりか


犬が人間に懐く理由とは?

犬と子供

犬と人間の歴史について

私たち人間と犬は1万年以上も昔から繋がりを持っているとされています。
1万年以上も前、犬はオオカミのように群れを作って生活していたそうです。

今では人間から食べ物をもらって生活していますが、群れで獲物を追いかけ、獲物を狩って食べていたのです。
人間も同じように獲物を狩って食べていましたが、その人間が食べ残した動物の骨や肉を食べるようになった犬は、人間と一緒に移動するようになり、やがて人間と一緒に生活するようになりました。

人間は犬を番犬として飼うようになり、犬は人間から食べ物を与えてもらうようになり、警察犬や盲導犬や軍用犬などその高い能力を生かして人間の役に立ち、家族の一員として暮らすようになりました。
これが私たち人間と犬との長い歴史です。

犬が持つ群れの習性について

犬と家族

犬は生後半年くらいになると一緒に暮らす人間のことをよく観察するようになります。

✔この人間はそれぞれ家族の中でどんな存在なのか?
✔この人間は自分にとってどんな存在なのか?
✔この家族の中でリーダーは誰なのか?
✔この家族の中で自分の順位は何番目なのか?

家族内の自分の順位決め

私の二代目ワンコがつけた順位は「父 母 私 一代目ワンコ 二代目ワンコ 弟」という順位でした。
父や母や私が弟のことを年下として扱うため、自分よりも下だと判断したようです。
ずっと昔、犬は群れを作り獲物を狩って生活していましたが、リーダーに従って狩りをしていました。
それが現在になっても群れで生活していた名残りなのか、人間と暮らすようになった今も家族の中でリーダーを決め、自分の順位を決め、生活しているのです。

なぜ、私には懐かないのか?

ポメラニアン

「私が一番お世話をしているのになぜ私には懐いてくれないのか?」

そんなことを考えている人もいらっしゃるようです。
うちの一代目ワンコは家族の中のリーダーを父、次に母、そして私、その次に自分というように順位を決めていたようなのですが、一番懐いていたのは私でした。

リーダーに懐くという訳ではない

リーダーには決して逆らわないけど、一緒に過ごそうとも決してしないのです。
一緒に寝るのも私、おやつをおねだりするのも私、一緒にソファーに座るのも私、玄関でお出迎えをしてくれるのも私だけでした。
母親のように思っていてくれたのか、姉妹のように思っていてくれたのか、それは一代目ワンコにしか分からないことなのですが、群れの中でも誰と共に過ごすのかを決めているのかもしれません。

愛犬に懐いてもらうためにはどうしたら良い?

犬と握手 124637867

犬は人間の気持ちを理解しているんです

犬は人間の言葉を理解することはできません。
言葉を話すことだってできません。でも、人間の気持ちを理解しています。

✔どんな気持ちでいるのか?
✔どんなことを考えているのか?
✔嬉しいのか?
✔悲しいのか?

ご主人様の声色や表情や自分に対する態度などから読み取っているのです。
人間が犬を怖がっていては懐いてくれません。
人間が犬を苦手だと感じていては懐いてくれません。
しっかり感じ取っているのです。

怒鳴ったり叩いたりしていませんか?

悪いことをしたから、躾のためだからといって、怒鳴ったり叩いたりしていては、犬は人間を怖がるようになってしまいます。
犬は怒鳴っても理解できません。叩いても理解できません。人間の言葉も分かりません。
あなたが何を伝えようとしているのかを理解できるまで根気強く教えてあげましょう。

可愛がるだけではダメなんです

犬と仲良くなるためにはたくさんのスキンシップとコミュニケーションを取りましょう。
遊んであげること、おやつをあげること、甘やかしてあげることなど、可愛がることだけが犬と仲良くなる方法ではありません。
それだけでは犬との信頼関係を築くことができません。

「この人の一緒にいると楽しい」
「この人と一緒にいると嬉しい」
「この人と一緒にいると幸せだ」
「この人と一緒にいると安全だ」

そう思ってもらえるような存在になりたいですよね。

悪いことをしたときや危険なことを教えてあげるとき、怒鳴ったり叩いたりするのではなく、言葉と表情と仕草でダメだということを理解できるまで教えてあげましょう。
犬も理解できるととても嬉しくて一緒に喜んでくれます。

まとめ

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私たち人間と犬の歴史は1万年以上も前からずっとありました。
お互いがお互いを支え合って生きてきたのです。そして現在、犬は私たちの生活に欠かすことのできない存在です。犬は苦手だ、犬は大嫌いだ、そんな人間もいます。

しかし、地震や災害が起きたとき、行方不明になった人間を命がけで探し出し助けようと頑張ってくれている犬がいます。
目や耳や身体が不自由な人の目や耳や手足となり、生活を支えてくれている犬がいます。

犬が人間に懐くことは、その犬と一緒に暮らす人間にとって大切なことなのですが、日本はまだまだ犬と人間が一緒に暮らすために快適な国だとは言えないのではないでしょうか。

犬は人間が大好きです。
犬と人間がもっと仲良く楽しく幸せに暮らせる国になっていけたら嬉しいなと思います。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:16 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クリッカートレーニングは本当に最強なのか

ネタりか


クリッカートレーニングと従来型トレーニングの違い

クリッカーと犬

プラスティック製の小さな箱のボタンを押すと「カチッ!」とクリック音が出ます。犬が望ましい行動をした時に、この音を鳴らし、犬へ「正解だよ!」と伝えるために使われます。犬は正解を理解し、正しい行動を学習します。クリッカートレーニングでは、事前にクリック音の意味を教えるために、クリック音と食べ物を何度も対に提示してクリック音を報酬として学習させます。この学習が定着するとクリック音が第二の報酬として機能します。

一方の従来型トレーニングでは、正解を知らせるのにクリック音ではなく言葉を用います。「いい子!」や「良し!」などがこれに当たります。犬がうまくできた時には、この言葉を使って報酬を与えます。これも前者と同様に、事前に言葉と食べ物を対に提示して学習をさせておきます。

両者の違いは音の出方だけです。クリッカーは機械なので常に一定の音を発します。一方の声は人間が発するので、その時々で音声は異なります。声のトーンは、感情や気分によって変化します。また、体調などによっても変化が起こります。いずれも意識的に制御するのは難しいため、一定の音を出すにはクリッカーに軍配が上がります。一定の音を発することができれば、犬にとっても理解しやすく、学習の妨げとなる差異は無くなります。クリッカートレーニングを最強だとするトレーナーは、この利点を主張しますが、それを裏付ける根拠は示せていないようです。

実際に行われた実験

イタリアのトリエステ大学の研究者は、クリッカートレーニングが最も効果的なメソッドなのかを検証しました。研究者らは、ハンドルが付いた箱を使い、箱の中にはパンを入れて置きます。犬がハンドルを押し上げると箱が動き、中のパンを食べることができます。このハンドルを押し上げる動作を犬に訓練します。

実験では51頭の犬を17頭づつの3つのグループに分け、それぞれ別の方法で同じ作業のトレーニングを行います。第一グループにはクリッカーを使用します。第二グループでは音声信号(実験では「ブラボー!」を使用)します。第三グループでは二次報酬なしで行いました。それぞれの訓練では、ハンドルを押し上げる動作を教えるために、シェーピング(逐次近似法)という方法を使って段階的に教えていきます。各動作の報酬には、手法の違いを問わず、ソーセージやチーズを用いたので、犬はとても意欲的に学習しました。

ちなみに第三の報酬なしのグループでは、ハンドラーの動きに期待的な反応が起こり、これが視覚的な合図となったようです。
各グループの犬は1日3回のセッションで訓練し、10回中8回での割合で成功するまでになりました。

この一連の訓練の後、一週間後に再検査して元の学習がどれほどに維持できているかを検証しました。この時には、2種類の箱を用意します。一つは簡単なテストで、パンの入った箱を訓練の時に使用した箱に似た別の箱を使います。もう一方の難しい箱では、プラスティック製ではなく木製にしたため、幾らか複雑な物にしました。

実験結果

研究者らは、クリッカーの持つ独特な音が効果を発揮すると期待していため、結果には驚いたようです。全ての犬で全く同じ学習結果が得られることが証明されました。どの犬も10回中8回の成功を見せます。また、最初の訓練に用いられた訓練時間、シェーピングによる段階数も共に同じだったことがわかりました。この結果は、犬と馬を使ったそれぞれ別の研究室で行われた実験と同じ結果です。すなわち、クリック音、言葉の報酬、視覚信号では全く同じ結果が生み出されるということです。

つまり、二次報酬がなんであろうと、それが報酬として機能すれば、犬はスムーズに学習できるということです。これには正しいタイミング、誘導などが必要です。こうしたトレーニングの基礎さえ理解していれば、どれを用いても成功し、どちらか一方が優れているわけではないことが判ります。

ベンチに飛び移る犬

私も過去に、同じ犬でクリッカー、声の報酬、視覚信号をそれぞれ別の内容の訓練に使ったことがあります。訓練の内容が違うので厳密な比較にはなりませんでしたが、どれも有効に働くことが判りました。クリッカーでの訓練は、それはそれで楽しいものです。一列に並んだベンチを飛び渡る作業を教える際にクリッカートレーニングを採用しました。訓練はとてもスムーズに進み、毎日5分程度の練習を行い、一週間ほどで訓練できました。その後はクリック音を徐々に減らし、最終的にはクリックなしでも動作するようになります。

まとめ

トレーニングする犬と人

ある種の新しいメソッドは、常に誇張される傾向にあります。「これこそ、最高のメソッドだ!」と過剰に持ち上げられることも多々です。しかし、学習の理論は心理学である程度解明されており、この基準さえクリアしていれば、どんなものも同じ効果だということです。なので、我々は冷静に判断するべきでしょう。個人的には、声による報酬が好きです。クリッカーで片手が塞がることはないですし、何より私自身の声を報酬とすることで、生活の中での様々な状況で、声を報酬として使えます。クリッカーがなくても使えるのが利点ですね。

トレーニングに興味のある人は、クリッカートレーニングを試してみるのもまた一計です。これはこれで楽しいですから。

《参考》
Stanley Coren(2017),Is Clicker Training the Most Effective Way to Train Dogs?
Is a word of praise as effective as a clicker sound for dog training? ,Psychology Today. Sussex Publishers, LLC.
Cinzia Chiandetti, Silvia Avella, Erica Fongaro, Francesco Cerri (2016). Can clicker training facilitate conditioning in dogs? Applied Animal Behaviour Science.


(ドッグトレーナー提供:ドッグビヘイビアリスト 田中雅織)


posted by しっぽ@にゅうす at 08:16 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする