動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年10月07日

犬と人をもっとシンプルに繋ごう

ネタりか

犬の健康に気を配る

笑顔の犬

多くの飼主にとって、愛犬の健康は最大の関心ごとであり、愛犬に元気で長生きしてほしいと願っています。それは私も同じ思いです。犬の一生は我々に比べれば短く、その輝きはあっという間に過ぎ去ってしまいます。我々飼主はこれを素直に受け入れるしかなく、抗うことはできません。

犬に限らず、我々の健康は、健康診断だけでは測ることができません。健康診断の数値はもちろん大切な情報ですが、あくまでもそれは現時点での数値にすぎません。この数値をいかに向上させ、安定させるかは日頃の生活習慣にかかっています。これには遺伝的要因、食べ物、運動量、飼い主との絆、生活環境や生活習慣など、犬が置かれている全ての要因が絡み合います。

犬の心の健康と躾

ハートの柄がついた犬

✔無駄吠え
✔散歩の時の引っ張り
✔興奮が酷い
✔家具を壊す
✔排泄ミスをする…

これら飼い主が困る行動を起こすと、犬のしつけについて調べる人も多いのではないでしょうか。でもこれらの行動は、もしかしたら躾の問題ではない可能性もあります。心の健康が害されていると、これらの行動が現れます。

心の健康の維持には、心理的な要因を切っては考えられません。家の中で十分な活動スペースはあるか、毎日の散歩・運動ができているかも重要なトピックです。運動不足や、犬の本来の行動が阻害されていると欲求不満となり、ストレスは高まります。ストレスが高まることは、問題行動が出るだけではなく、多くの病気の原因にもなります。健康を維持させるには、こうした心理や行動面も十分に考慮されるべきです。

以下に、私が実践している心と体の健康のためにしていることを挙げます。

質の良い食事を与える

生食を混ぜた栄養食を与えます。手作り食も含め、個体の体調に合わせた食事を与えます。添加物や、保存料の多いフードは与えません。体臭はなくなり、目ヤニも減り、シャンプーをする必要もほとんどありません。我が家ではシャンプーは年に1〜2回程度です。

運動量を確保する

たとえ雨でも散歩と運動を欠かしません。雨が苦手な個体へは雨を好きになってもらうように慣らします。運動は筋肉を作ります。若うちの筋肉量は健康寿命を伸ばすという研究もあります。どうしても雨に慣れないようなら家の中でのできるノーズワークなどのイベントで発散させます。

家の中での行動の自由を保障する

犬をケージに入れて閉じ込める行為はしません。犬が立ち入り禁止なのはトイレだけです。各々の(中大型犬が5~6頭います)好きな場所でくつろげるように工夫します。もちろん、寝るときも一緒です。

本能行動を保障する

犬が本来持つ行動をできる限り尊重し、制限しないようにします。本能行動を抑制すると犬はストレスを溜めることになるからです。

過保護にしない

過保護にされた犬の多くは大きなストレスを感じるようになります。一見、矛盾するように思うかもしれません。しかし、人間の過剰な愛情は犬の世界には存在しないものであり、極めて不自然です。不自然な状態が長く続くと動物はストレスに対する耐久性を失い、情緒が乱れます。

コミュニケーションをとる

犬は言語を使いません。しかし、非言語での会話をします。その多くは行動で現れます。そして犬は高い学習能力を持っています。この犬の能力を使って、人は行動で会話をしながら話しかけます。犬は行動と言葉を結びつけて言葉を覚えることと、その意味を理解することができます。多くの会話ができる犬は、飼い主との繋がりを感じ、幸福を感じてくれるでしょう。

ここでは、大枠のみ列挙しました。犬の欲求を満たし、コミュニケーションをとることができれば、犬はリラックスし、穏やかになります。もちろん、これらの条件を実施した上で、興奮している犬を構わないようにするなどの習慣も大切です。外でのトレーニング時や、運動をしているときは、しっかりと興奮させてエネルギーを発散させます。

犬の生活習慣に気を配る

散歩中の犬

私のクライアントの中には十分な散歩や運動ができていないケースが多くあります。これが元で犬の問題行動になっていることが多いです。

犬が問題を起こすのは、犬が幸せではない証拠です。鬱憤の溜まった犬は、吠えたり、家具を壊したり、暴れたり粗相をしたりと散々な結果になります。こうした行動がある場合、犬が悪いのではなく、十分な環境や習慣を与えていない飼主に原因があります。

私の家では、散歩は毎日の日課です。朝晩の2回、十分に運動させ欲求を発散させます。排泄も庭や外ですませるようにします。こうすれば、犬は家の中ではリラックスし、排泄ミスをすることもなくなります。散歩に行かない理由はありません。飼主のどんな事情があろうとも、運動不足は犬を爆発させてしまいます。したがって何があっても散歩と運動は欠かせません。老犬の場合では、歳に合わせた運動量を確保し、無理をさせないようにします。

犬との会話を大切にする

目を閉じている犬

ドッグトレーニンで犬を我々人間にとって都合の良い犬に変える必要はありません。お互いに意思の疎通ができれば大方の訓練は必要ないというのが私の考えです。したがって家庭犬を訓練所に預けることはお勧めできません。飼い主と犬とでコミュニケーションが取れて入れば、狭いクレートに閉じ込める必要もありません。物を壊すイタズラに悩む必要もないでしょう。もちろんこれらを満たすには、先述の生活習慣を改善しなければ成り立ちません。

愛犬を尊重し、愛犬にも尊重してもらう。これを確立させるにはコミュニケーションが必要です。コミュニケーションが取れている犬は、孤立することもなく、安心し、我々を信じてくれるようになります。

まとめ

3匹の犬

色々と決め事を書きましたが、シンプルな感じがしないと思った方も多いのではないでしょうか。でも、私が実践しているのは、人間の家族と暮らすのと同じようにしているだけです。ポイントは犬と人の違いを穴埋めするだけです。根底となる概念を押さえておけば、犬はもっと自然に人と暮らすことができます。

「動物を飼う」という意識から「家族と暮らす」に変えることができれば、とてもシンプルに共生できます。ただし、目の前にいるのは犬であり、その欲求は人とは少し違います。犬のニーズを満たしておけば、犬との暮らしはもっとシンプルに、楽に、ハッピーになると私は感じています。


(ドッグトレーナー提供:ドッグビヘイビアリスト 田中雅織)
posted by しっぽ@にゅうす at 07:58 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペットを飼うということ 食べたら危険な物、まず把握

毎日新聞


人間と一緒に暮らしているペットは、思いもよらない物を誤ってのみ込んでしまうことがある。命に関わることもある誤飲を避けるには、どうすればいいのだろう。

 大阪市の女性(67)は昨年、愛犬の誤飲を経験した。「ちょっと目を離した隙(すき)の出来事。止める暇もなかった」と振り返る。遊びに来ていた孫のゴム製のおもちゃに、ゴールデンレトリバーのレオが興味を示し、口にくわえていたのだ。「駄目よ」と取り上げると、おもちゃの一部が欠けていた。「ひょっとしてのみ込んだの?」。動物病院でレントゲンを撮ったが、何も写っていない。レオはしばらく食欲がなかったが、数日後、おもちゃのかけらが便と一緒に出てきたという。女性は「飼い主の私が気を付けなきゃいけないと反省しました」と話す。

ゴムやプラスチック製品、フライドチキンの骨などをかみ砕いたり、コインや縫い針、菓子を袋ごとのみ込んだり、誤飲にはさまざまなパターンがある。ペット保険大手「アニコム損害保険」(東京都新宿区)によると、誤飲事故は全国で毎月1000件前後起きており、約8割が家の中での出来事だ。コンセントをかみちぎってのみ込んだ犬の場合、約15万円ほどの開腹手術費用がかかったこともあるという。

 アニコムは2012年秋から「STOP誤飲」を呼びかけ、サイト(https://www.anicom-sompo.co.jp/prevention/stopgoin/)で、誤飲の実例紹介や予防策の提案をしている。動物が食べてはいけない食材やのみ込んだら危険な素材=表=を飼い主がしっかりと把握し、注意をしよう。【倉田陶子】

ペットが食べてはいけない食材
タマネギ、ニラ、ニンニク類

チョコレート、お茶類

牛乳などの乳製品

キシリトール入りのガム

アボカドやナッツ

生のイカ、タコ、エビなど魚介類

レーズン、ブドウ

生卵の白身

鳥や魚の骨

生肉

食べたら危険な物
糸やひも状のもの

竹串、画びょう、針

タバコ

ボール、おもちゃ

人の医薬品

保冷剤

靴下、タオルなどの布

観葉植物

posted by しっぽ@にゅうす at 07:55 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の死期はどう迎えたらいい?心の整理のつけ方を投稿者と専門家が回答

ニコニコニュース


みなさん、犬は飼ったことはあるだろうか。犬を始め、ペットを飼うと心癒されるものだが、命あるものは必ず終わりがある――。動物を飼う前に、よくそれを理解できていればいいのだが、やはり亡くなる直前は辛くなってしまうものだ。「教えて!goo」でも、「犬の死期について……」と、まだ飼ってもいないながら犬の死期を思い、死期が近づいてきたら気持ちの整理がつくのかどうか尋ねる質問者を見つけた。果たして動物の死期はどう迎えたらいいのか。実際に苦しい経験をした人たちから、温かい回答が多数寄せられたのでご紹介したい。

■心の整理をつける時間があるかどうか

まず寄せられた投稿のなかで、筆者が目についたのは「愛犬の死期が寿命なのか、病気なのか、事故なのかによって、気持ちの整理のつけ方が違う」という意見である。

「寿命を全うするその時が老衰なのか病気なのか事故なのか、それによって気持ちも違うと思います。私は何度か自分の犬や、友人の犬など看取って来ましたが、一緒に暮らした日々に後悔がなければ、最初は泣き続けるかもしれませんが、きっと優しい気持ちでいられると思います。」(samoyedさん)

特に寿命や病気の場合は、心の整理をつける時間があるのは大きいかもしれない。わかったときは辛いかもしれないが、少しずつでも愛犬との別れを覚悟できるからだろう。

■ペットも愛する家族の元で亡くなりたい

ほかにも筆者の目がいったのは、実際に愛犬を亡くした体験を寄せる声である。

「安楽死は考えたことないです。苦しそうにしていても、それが自然なことだと思うんで、ずっと見てるだけです。なでてなでて、『今まで幸せだった?』とか、『ありがとうね』とか、最後のいい時間を過ごせるように、犬のために、めいいっぱい一緒にいます。(中略)愛情をかけたわんこは、必ず飼い主の目の前でなくなると思います」(nnoname#32115さん)

大好きな飼い主のもとで亡くなりたいというのが、おそらく犬にもわかるのだろう。看取りは辛いが、最後まで愛犬と一緒にいられるのは、両者にとって貴重な時間となるのではないか。

■専門家の回答は……?

専門家の回答はいかがだろうか。ペットケアアドバイザーの橘和子さんが意見を寄せてくれているので、合わせて取り上げてみたい。

「『この子、もうやばい』と思ってから数日間はその子はあなたに与えてくれるはず。あなたに心の整理をする時間を与えてくれます。そしてその子の一生に向き合えば向き合うほど、最期の瞬間をあなたと過ごせるように待っていてくれます。その時になれば、わかります。怖がらずに前に進んでみてください」(橘和子さん)

別れの悲しみ以上に、温かさと優しさで胸が満たされるため、恐れることはないということだろう。また、ペットロスの辛さは誰にでも起こること。アメリカなどでは相談窓口もたくさんあるが、日本では支援体制ができていないことも、飼い主の心情に多かれ少なかれ影響があるかもしれない。

愛するペットが亡くなって心の整理のつけ方に悩んでしまったら、ぜひ各投稿者、専門家の意見を参考にしてみてほしい。

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)

posted by しっぽ@にゅうす at 07:50 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

最近、愛犬がおしっこを失敗しちゃう… 「慣れ」のせい!?

Yahoo! JAPAN


愛犬のトイレは、ワンコと暮らす上ではとても重要です。

 一戸建てで庭があって、広いお庭で用を足せる、そんなおうちはそう多くないのでは? わが家もマンション暮らし。愛犬ぷりぷりを迎え入れたとき、何をおいても最初に教えなきゃと思ったのが、室内でのトイレでした。

【写真特集】瞳うるうる、純真な子犬たち

 まずはペットシーツの感触を覚えさせ、「トイレはペットシーツでする」と理解させるーー。この作戦で行こう! ということで、最初は部屋中にペットシーツを敷きまくりました。

 そして、どのシーツでおしっこやウンチをしても、とにかくほめる、ほめまくる! 「わー! やるねーいい子だね天才だね秀才だねカワイイね超カワイイね!」……って、バカ親だね(笑)。

 そして、ちょっとずつシーツの数を減らしていきました。すると、なんとなく「ペットシーツ=トイレ」と理解し始めたのか、トコトコとシーツに行って用を足すように。最後にはシーツをセットしたトイレのみ残しました。

最近、愛犬がおしっこを失敗しちゃう… 「慣れ」のせい!?
これがアタチのトイレです
 このトレーニング法は王道ではないかもしれませんが、愛犬はこれでトイレを覚えました。当時つけていた育犬日記を見ると、わが家に来て1カ月後には「ちゃんとトイレでおしっこができた!」と書いてあります。

 同じトイレを購入し、実家にも設置。こちらもかなり早い段階でちゃんとできるように。これで実家にも格段と預けやすくなりました。

 それから10年。基本的には問題ないのですが、最近ときどき「失敗」しちゃうのです。一瞬「老化?」とも思いましたが、なんかそういう感じでもない。

 どうも「慣れ」っぽいのです。

 慣れちゃったがゆえに、トイレに前脚さえ入れば「トイレでしてる」という認識のようで、完全にお尻が入る前に「じょー」。ウンチのときも、トイレの中では踏ん張ってるものの、超端っこ。結果、うんちは外にポロン。

 どうもきれいなトイレでしたいらしく、新しいシーツだと失敗率が低い。なので、せっせと取り換え。コストはかかるけど、そりゃきれいな方が気持ちいいよね。

 ウンチはいいとして、おしっこは周辺に飛び散って床を汚してしまいます。そこで、ペット用の床を汚さないシートなるものも敷くようにしました。シートは結構大きいので、半分に切って使用。シーツの回転をよくして、こっちで節約節約。

最近、愛犬がおしっこを失敗しちゃう… 「慣れ」のせい!?
犬種と色をセミオーダー。愛犬に近い感じ
 にしても、ワンコがトイレしてる姿ってなんでこんなに愛らしいんだろ? ……って変? そう思うのって私だけでしょうか??

 以前、そんな私にドツボなグッズとワンコショップで遭遇し、セミオーダーだったので速攻予約しました。

 うんうん! やっぱり同じことを考えてる飼い主さんはたくさんいるんだな〜。なんだかとってもうれしくなりました。

sippo(朝日新聞社)


posted by しっぽ@にゅうす at 07:35 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペットの病気、病院違うと支払い10倍!? 体験を漫画にした投稿が話題 相談機関「獣医が価格決める」

Yahoo! JAPAN

ペットのウサギが体調を崩し、2件の動物病院に見てもらったら、会計が10倍も違っていた…。そんな体験を漫画にまとめた梅山たら子さんのツイートが9月中旬、話題になりました。ツイートの返信には「びっくりしました」「私もぼられたことがある」など、驚きや似た経験の報告がたくさん寄せられています。どうしてこうなるの? そして思わぬ出費を避けるには? 国民生活センターのペット担当者に伺いました。(朝日新聞・長野剛記者)

【話題になった漫画はこちら】動物病院はしごしたら料金10倍の差…その結末は?

5万3千円と5500円
 梅山さんは関東住まいの漫画家さんで、体調を崩したのはウサギのモフちゃん。夏ごろからくしゃみが続くようになったので、近所の動物病院に連れて行くと、レントゲン4枚撮影、血液検査と総合化学検査などをされましたが、「原因は分かりません」と言われました。支払いは5万3千円。

 原因不明では困るので、別の動物病院を訪ねると、今度は触診のみでしたが原因を推定してくれ、薬も出してくれました。ここの支払いは5500円。なお、薬のおかげか、モフちゃんの体調も良くなったそうです。

 最初の病院の費用は、レントゲンや血液・化学検査の部分だけで4万3900円。2件目ではこの部分はなく、費用の大きな違いになっています。ですが、診察料自体も3300円と1400円で、大きく違います。

 梅山さん自身は「最初の病院を批判する気はありません。あのやり方で大きな病気が見つかって助かった動物もいるんだろうなとは思います」とおっしゃっています。ですが、「大掛かりすぎる気はしてます…」とも。釈然としない気持ちはおありのようです。

国民生活センターに聞くと…
 どうしてこんなことが起こるのか。そして、どう気をつければいいのか? 国民生活センターに伺い、過去の消費者からの相談内容をもとに、ご説明を伺いました。

 対応してくださったのは、相談情報部の稲垣利彦さんと大槻祐子さん。全国の消費生活センターに寄せられる相談内容を分析し、国民に向けた情報提供や各地の消費生活相談員にアドバイスをするのがお仕事の部署で、ペット関連の相談も担当しておられます。

「動物の医療費、獣医が決められる」
―こういうことって、よくあることなのでしょうか?

稲垣:動物病院の診療費について消費者からの相談は、昔からコンスタントに続いている相談のひとつですね。例えば、夜にネコの具合が悪くなり、病院に連れて行ったら入院を勧められたが、一晩入院で8万円は高すぎないか、など、いろいろあります。ただ、「治療費が妥当かどうか」という観点で言えば、何も言えないのです。

―どうしてですか?

大槻:公的保険制度がある人間の医療と違い、動物の医療は、獣医師側が自由に価格を決めることができるからですね。あと、獣医師が必要と思ったら、検査や薬が増えて、結果として高くなることもあります。これは人間でもありえることです。

―とはいえ、想像もしないような高額の請求を受けると、困ります。

稲垣:やはりそこは、獣医師さんとよくコミュニケーションをとることが重要ではないかと思います。診療の前に、どのような検査をするのか、何のためにその検査が必要なのか、それがいくらかかるのか。きちんと質問し、納得した上で治療を受ければ、思った以上に高額な治療費を請求されるトラブルも避けられるしょう。最近は、そのあたりを最初から説明してくれる動物病院も多いようです。

初診料は1386円が平均
―ただ、聞いてもそれが高いのか安いのか、分かりません。

稲垣:確かに、業界団体が定価のようなものを決めると、独占禁止法に抵触する恐れもあり、定まった価格というのはあり得ないのです。ただ、日本獣医師会が2014年、動物病院に犬猫の診療料金をアンケートした結果が公表されています。たとえば初診料だと1386円が平均で、輸血なら10542円だと分かります。参考になるのではないでしょうか。

―きちんと診療前に料金を聞いていたのに、それでも避けられなかったトラブルというのはありますか?

稲垣:治療計画を事前に教えてもらったにもかかわらず、そのとき示されたのよりも高い料金を請求された、という事例もあります。獣医師側が「診察を続ける中で、新たに必要な処置が出てきた」と判断し、実施したという例でした。こういった場合に動物病院側に非があるかどうかの判断は難しいケースも多くありますので、困ったと思ったら、まずは局番なしの「188」に電話し、最寄りの消費生活センターにご相談ください。

「ペット医療保険もトラブル」
―いくら事前に説明を聞いても、どうしても医療費が高くなる病気もあるかと思います。そういう時のためにペットの医療保険もありますが、トラブル例はありますか?

大槻:これも毎年、一定数の相談がある分野ですね。典型的なのは、ペットが病院にかかり、保険金を請求したものの、支払われない、というものです。

稲垣:たとえば、ペットが手術をして60万円支払ったが、保険会社から15万円しか支払われず、少なすぎないか、という相談が寄せられたことがありました。そこで、詳しく保険契約の約款を見てもらったところ、そもそも保険会社の契約で15万円が給付の限度額になっており、消費者も納得したという事例もあります。

「病院限定の保険も」
―契約時によく調べておけば誤解は無かった、ということですね。ほかに、契約時に注意すべき点はあるでしょうか?

稲垣:ペットがかかる病院を指定している保険、というのもありますね。こういう保険の場合、近所に保険が使える動物病院があるかどうか、きちんとチェックしておく必要があるでしょう。あと、先天性の疾患は保険対象外など、対象の疾病を限定している保険もあります。

大槻:ペットに限った話ではありませんが、保険契約では約款を確認することが重要です。値段だけを気にするのではなく、補償の内容までゆっくり比較検討して選んで欲しいですね。

火葬中に高額請求の例も
―動物病院以外で、ペットのお金に関わるトラブルでは、どんなものがありますか?悪質な業者などはいませんか?

大槻:いろいろありますが、悪質だったものでは移動火葬業者の問題がありましたね。10年ほど前、一時期寄せられたトラブルです。

―どのようなものですか?

稲垣:ペットが亡くなった際の火葬サービスですが、業者は自宅近くに設備を持ち込み、火葬にします。この際、火葬が始まってから広告とは異なる高い料金を請求され、抗議すると、火葬を中断して生焼けの状態で置いていく、と言って居直られた、という相談が寄せられた時期もありました。

―それはひどいですね。

大槻:この事例は最近ではないですが、やはり、どのようなサービスでも事前にきちんと料金を確認することが大切です。納得したサービスに納得できる料金を払う、というためには、相手方としっかりコミュニケーションをとることが必要だ、ということですね。

お互い、気をつけて参りましょう
 と、いうわけで、当たり前といえば当たり前な対策しかない結果になりましたが、ペットを飼う皆さまにはご参考になりましたでしょうか?

 ウチも犬を飼っていますが、大事な家族ですので、いざというときにお金をケチりたくはありません。でも、思わぬ巨額の出費がつらいのも正直なところです。動物病院も保険会社も、その他のサービスも、きちんと話を伺ってからお世話になろう、と改めて感じる取材になりました。



posted by しっぽ@にゅうす at 07:34 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする