動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年11月19日

犬の社会化不足と問題行動 3/3:第二社会化期

ネタりか


犬の「第二社会化期」とは

服を着ている犬

第一社会化期は、生後4週齢〜13週齢ごろとされています。その後の13週齢〜1歳2ヶ月(学説によっては1歳6ヶ月ごろ)までが第二社会化期となります。この第二社会化期では、第一社会化期で作った基盤を生かし、長い時間をかけた社会化の仕上げの期間となります。

方法は第一社会化期よりも行動範囲を広げ、多くの犬と遊べる環境に置くようにします。犬の幼稚園などを週2~3回ほど利用するのが良いでしょう。または、犬が多く集まる公園に通い、他の犬やその飼い主さんに触れ合ってもらいます。

第一社会化期でしっかりとした社会化ができていれば、この第二社会化期は随分と楽に過ごすことができます。反対に第一社会化期がうまくできなかった場合では慎重に進めていく必要があります。

犬の警戒心が高まる頃

警戒している犬

13週齢〜14週齢頃になると、脳の感情を司る器官である扁桃体や側坐核の発育が進み、警戒心が高まります。今までは怖がることのなかった対象に、少しづつ怖がるような行動が現れるようになります。これには個体差がありますが、大なり小なり警戒心が高まってきます。

第一社会化期で沢山の物や生物に慣らしておけば、ここで多少怖がっても、すぐに慣れることができます。反対に第一社会化期が失敗している場合では、様々な対象に恐怖心を抱くので少々てこずることになります。

犬の第一社会化期での実践が結果を分ける

こちらを見ているチワワ

では、第一社会化期をうまく過ごせたケースと、失敗したケースで比較をしてみましょう。

第一社会化期を成功させた場合

✔散歩を怖がらない
✔他の犬と遊べる、挨拶が上手になる
✔他の人へフレンドリーに振る舞える
✔車やバイクなども気にせずやり過ごせる
✔来訪者にもフレンドリーに振る舞える

第一社会化期が失敗した場合

✔散歩に出ても外を怖がり連れ出せなくなる
✔他の犬がいると怖がり吠える、または逃げる
✔他の人がいると怖がり吠える、または逃げる
✔車やバイクなどが近づくと吠える、または逃げる
✔来訪者に激しく吠えて威嚇する

これはほんの一例にすぎませんが、第一社会化期で失敗していると、いわゆる問題行動の代名詞のような行動の前兆が見え始めます。これらの行動は、徐々に強まっていくので飼い主は見落としがちです。もしこのような行動が見られるようになったらすぐに専門家に依頼し、恐怖心を克服するようにしましょう。行動が悪化する前なら比較的にすぐに慣らすことができます。

この頃に見せ始める行動を放置していると、あっという間に行動はより激しくなり、一度吠え始めると中々落ち着くことができなくなります。こうした行動に対し、困った飼い主が吠えを止めようとすると噛まれるなどの攻撃性も出る可能性があります。

こうした行動が現ると、いよいよ大変になってきます。なんとか散歩に慣れさせても、他の犬が入れば激しく吠え掛かり、車やバイクも怖がるかもしれません。家に訪れる来訪者へも激しく吠え続ける可能性も高まります。

犬の第一社会化期を成功させた場合の対処

散歩中の犬

一方で第一社会化期が成功していれば、多少怖がることがあっても、対象をよく観察させたり、怖がる対象が現れた時に食べ物を与えたりすることで恐怖心を簡単に下げることができます。生後4週齢〜13週齢の短い時間での出来事によって、こうまでも行動が変わってしまいます。これ故に第一社会化期が最も大切な時期だと言われるのです。

犬の第一社会化期が失敗した場合の対処

悲しい顔をする犬

第二社会化期に入る頃にはワクチンも終わっている頃です。怖がりが悪化する前に積極的に外界に慣らします。犬が何を怖がっているかの観察をしっかりと行います。尻込みをしたり、逃げようとしたり、吠えるなどの行動があれば、その対象を覚えておきます。ここでは幾つかの例を挙げて対処法を考えて見ます。

外を怖がる場合

玄関から出てすぐの場所で、おもちゃで遊ぶや、食べ物を与えます。玄関の近くでも怖がるようなら、玄関のドアを開けて家の中から初めて怖がないようなら徐々に外に向かっていくようにして移動します。これには数日〜数週間かけます。

他の犬を怖がる場合

犬が他の犬を見ても一切の反応をしない距離まで離れます。距離は個体差があり、数メートルの場合もあれば100m以上距離が必要なこともあります。安全な距離をとったら、犬が相手を確認した時点で直ちに食べ物を与えます。もしここで食べないようなら、さらに距離をとって食べられるようになる距離を探します。適度な距離が取れたら、日を追うごとに距離を縮めます。

他の人を怖がる場合

このケースでは協力者が必要になります。外などで他人から食べ物を貰うのが良いでしょう。あまりに怖がりすぎて他人からは食べない場合は、上記の” 他の犬を怖がる場合”の方法を応用して徐々に近づく練習から始めます。そして相手から食べ物がもらえるようになるまで行い、徐々に慣らします。

家にも人を呼びましょう。客人が家に入ることができる場合は、玄関などで食べ物を与えてもらいます。家に入るのが困難な場合は玄関の外から始め、徐々に家の中へと移動します。これには数日間かかるかも知れません。

この際、協力者には事前のルールとして、犬の目を見ないこと、触らないこと、話しかけないことを徹底して貰うのが成功させるコツです。

犬の第二恐怖期

怖がっている犬

第一社会化期の中に第一恐怖期があったのと同様に、第二社会化期にも恐怖期があり、これを第二恐怖期と呼びます。生後6ヶ月〜14ヶ月の間の3週間ほどが第二恐怖期に当たります。この期間の中のどこに来るかは予測不能です。第二社会化期の最中は、犬をよく観察し、怖がっていることがあるかどうか目を光らせておきます。

少しでも怖がるような仕草が見られれば、怖がる対象が現れた時に食べ物を与えたりすることで慣らしていきます。またこの期間内に強烈な痛みを伴う出来事などがあるとトラウマになり、その出来事を一生怖がるようになります。

犬の社会化不足と問題行動

花に囲まれる犬

社会化が不足とすると、外界のあらゆる物を怖がるようになります。犬が「外には怖いものがいっぱいだ」と認識していると、犬はいつも不安げになり、日常生活でも大きなストレスを受けることになります。こうした不安や恐怖から攻撃性、分離不安障害などの問題行動が生まれます。

しかも恐怖期に感じた強い恐怖心は永続し、極めて高い攻撃性を引き出すこともあります。犬が一生を快適に暮らすためには社会化が必要不可欠になります。

まとめ

走っている2匹の犬

犬の第一社会化期と第一恐怖期、そして第二社会化期と第二恐怖期これらの期間をいかに過ごすかで、その後の一生の性格や行動が変わってきます。特に重要な第一社会化期は真剣に取り組む必要があります。

私は、仕事を休んで社会化に取り組みました。この時期での出来事は一生取り返しができません。第一社会化期がスムーズに進めば第二社会化期では楽に社会化が行えます。お出かけに連れ出し、多くの犬とも遊べるので、スムーズに社会化が完了するでしょう。

もし、第一社会化期に失敗したら、速やかに慣らすためのアプローチを始める必要があります。1日たりとも無駄にはできません。方法が解らない場合は、有資格者のドッグビヘイビアリストや、確固たる資格(CPDT-KAなど)のドッグトレーナーに相談しましょう。

《参考》
DR. JEN'S DOG BLOG,”THE DARK SIDE OF SOCIALIZATION:FEAR PERIODS AND SINGLE EVENT LEARNING”.

Helen Vaterlaws-Whiteside,Amandine Hartmann(2017).Improving puppy behavior using a new standardized socialization program,Applied Animal Behaviour Science.

Lara Batt BAgSc(Hons),Marjolyn Batt RN,DMU,JohnBaguley BVSc(Hons)MACVScMBA,Paul McGreevyBVSc,PhD,MRCVS,Cert(AS)CABC,Grad Cert H.Ed,MACVSc(Animal Welfare)(2008).The effects of structured sessions for juvenile training and socialization on guide dog success and puppy-raiser participation,Journal of Veterinary Behavior: Clinical Applications and Research,Volume 3, Issue 5, September–October 2008, Pages 199-206.

犬の社会化不足と問題行動
■犬の社会化不足と問題行動 1/3:攻撃性と分離不安
■犬の社会化不足と問題行動 2/3:第一社会化期
■犬の社会化不足と問題行動 3/3:第二社会化期

(ドッグトレーナー提供:ドッグビヘイビアリスト 田中雅織)


posted by しっぽ@にゅうす at 08:50 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の爪が折れてしまった時の応急処置

ネタりか

爪の役割とは?

白い犬の爪

犬の爪は走る時にスパイクのように使ったり、ブレーキをかけるときに踏ん張ったりするときにとても役に立ちます。
また指先をカバーする役目もあり、とても重要な部分です。
爪は伸び続けるため、定期的にカットしないといけません。
爪を伸ばしすぎると肉球に刺さって歩けなくなってしまったり、折れて歩けなくなってしまったりします。

犬の爪が折れる原因は?

伸びた爪

爪折れは犬の怪我の中でも意外と多いです。
散歩中や犬同士の喧嘩、ケージなどの固いものをカリカリしたり、急にスピードを出した時や急ブレーキをかけたときなどに爪の1本に体重がかかることで、折れたり割れたりしてしまいます。
爪の中には血管と神経があり、折れると痛みをともないます。
そういった状態になるには「伸ばしすぎた爪」が原因となります。
数ヶ月に1度だけ切ったり、室内犬で外に出る機会が少なかったりすると爪が伸びてしまいます。
伸びたタイミングできちんと切れればいいのですが、気付かずそのまま伸ばしていると爪が折れる原因となってしまいます。
また爪の長さ以外にも、爪の一部がアスファルトなどにひっかかることがあるため、ヤスリがけも必要でしょう。

爪が折れてしまったときの応急処置

獣医に前足を持ち上げられる犬

折れているだけで出血はしていない場合

人間と同じように犬の爪にも神経や血管が通っています。
深爪すると血が出ますし、痛い思いもします。
白い爪であればよく見ると赤い血管が通っているのがわかると思います。
爪の折れたところから出血はなく、その周りを触っても痛がらないようなら2〜3日様子を見ても良いかもしれません。
もし痛がったり、元気がなくなる、餌を食べなくなる、足を気にしてなんども舐める、足をひきずる、などの症状や行動をとるようになったら病院へ連れて行ってください。

爪の先端が折れて出血している場合

爪の先端から出血している場合は、爪切りの時に使う止血剤を使って止血してあげてください。
その後、折れた部分のまわりを触ってみたりして痛がらないか確認してください。痛がらないようであればそのまま様子を見ても良いでしょう。
爪の付け根が腫れたり、痛がっているようであれば動物病院へ連れて行ってください。
止血剤は爪切りと一緒にホームセンターや動物病院などで売っています。もし止血剤などがない場合には、動物病院へ連れて行って止血してもらってください。

根本から折れて出血し痛がっている場合

爪の根元から折れている場合、爪だけではなく強い衝撃で指の骨まで折れてしまっている可能性があります。
優しくタオルでくるんで止血をしながら動物病院へ連れて行ってあげてください。
もしタオルを当てるのも嫌がるようでしたら、無理に触ろうとせず撫でてあげたりして落ち着かせながら動物病院へ連れていきましょう。
またここでひとつ気をつけることがあります。それは犬に傷口を舐めさせないことです。
舐めることで口内にいる細菌が傷口に付着し、化膿させてしまうおそれがあります。
そうなると治りも遅くなってしまうので、できるだけ傷口は舐めさせないようにしましょう。

普段から爪のケアをしてあげよう

つめきりをする犬

爪が伸びすぎると折れる可能性も高くなります。
日頃から爪のケアをしておくことで、折れる可能性をできるだけ低くしてあげましょう。
爪を切る際は犬用の爪切りと止血剤を用意してはじめましょう。

爪切りの回数

爪切りの頻度は散歩の量や犬種によって異なります。
あまり頻繁に切りすぎると血管を切ってしまう可能性が高くなりますし、逆に切らな過ぎると中の血管が伸びてきてしまって、少しの爪切りですぐ出血してしまうことがありますので大体月に1回、ペットショップやペットサロンなどで切ると良いでしょう。
動物病院でも爪切りを行っているところはあります。
どうしても自分で切るのが不安ならプロにまかせても良いかと思います。

爪切りのやり方

つめきりをするビーグル

白い爪の場合

白い爪の場合は血管がうっすら赤く見えるので、その手前までをカットします。
カットした後は角をやすりで削り滑らかにします。

黒い爪の場合

黒い爪の場合は、白い爪と違って血管が見えないので少し難しいです。
そのため血管を切ってしまわないように注意しながら少しずつ切っていく必要があるでしょう。
切っていると爪の断面の中央に黒い点が出てきますので、それを目安にしてください。
黒い爪の場合も白い爪と同じように切り終わったらやすりで削り滑らかにしてあげましょう。

血が出てしまった場合は?

爪を切りすぎて血が出てしまった場合に止血剤が必要です。
ティッシュで血を拭いたあと、止血剤を出血した部分に塗ってください。もしなければ小麦粉を代用することができます。
それでも止まらないようであれば動物病院へ連れて行ってください。

まとめ

茶色い犬の前足

犬にとって爪はとても大事な部分です。
爪は一生伸び続け、飼い主さんがカットしてあげないと肉球に刺さったり折れたりする原因になります。
折れた場合、様子をみて大丈夫そうであればいいのですが、腫れてしまったり、痛がったりした場合はすぐに動物病院に連れていきましょう。
日頃のケアで爪が折れるリスクを回避することができるので、コミュニケーションを取りながら爪を切ったりヤスリで削ったりとケアしていってください。


(獣医師監修:加藤桂子先生)



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犬を飼うと死亡リスク低下、1人暮らしで顕著 スウェーデン研究

CNN.co.jp


(CNN) 犬を飼うことは心血管疾患や死亡のリスクの低下と関連がある――。そんな研究結果が17日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表された。1人暮らしの人の場合、犬を飼うとペットを飼っていない人に比べて死亡リスクが33%、心血管疾患に関連する死亡のリスクが36%低減する可能性があるという。
複数人の家族がいる世帯でも犬の飼い主には恩恵があったが、その度合いは1人暮らしの場合と比べると少ない。こうした犬の飼い主の間での死亡リスクは11%、心血管疾患で死亡する確率は15%低下した。
論文の著者であるスウェーデン・ウプサラ大の博士課程生は、今回の研究で非常に興味深い発見として、「1人暮らしの人を守る要因として犬を飼うことが特に顕著だったこと」を挙げた。
1人暮らしの層に関しては以前、複数人の家族がいる世帯に住んでいる人よりも心血管疾患や死亡のリスクが高いことが報告されていたという。

1人暮らし飼い主の場合、結婚したカップルや子どものいる家庭とは異なり、ペットと散歩したり触れ合ったりする唯一の人物となる。
犬を飼っている人は、天候がどうであれ犬の散歩に出かけるなど、一般的に肉体的な活動のレベルが高いという。今回の研究は、そうしたことが、心血管疾患や死から身を守る確率の増大につながっている可能性があるとしている。
今回の研究では、スウェーデンの国家データベースや双子登録プロジェクトからサンプルとして抽出された40〜80歳のスウェーデン人340万人以上を対象に、12年間にわたり調査を行った。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:21 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国によって異なる犬の避妊去勢手術の考え方

Yahoo! JAPAN


あなたの愛犬は避妊去勢手術をしているだろうか? 一口に避妊去勢手術と言っても、メリットとデメリットがある。

【グラフ】国によって異なる犬の避妊去勢手術の考え方

日本やアメリカなどでは、将来的になるかもしれない性ホルモンに関連する病気を予防するため、もしくは望まない繁殖を避けるといったことを目的に避妊去勢手術が選択されることが多く、またそれが推奨されている感がある。

一方、ヨーロッパ在住の方に話を聞いてみると、スウェーデンに代表されるようなヨーロッパの国ではむしろ逆で、避妊去勢手術は極力避ける傾向にあり、手術を施すということは、飼い主が自分の犬をきちんと管理できないことの表れでもあるという考え方が主流になっているという。

どちらが正しいというわけでもなく、お国柄というか、犬とのつきあい方の違い、また犬環境の違いなど諸々の理由によって考え方が分かれるといったところだろう。

さて、ここ10年ほどで避妊去勢手術が犬の健康に及ぼす影響についていくつかの研究調査が行われたということであるが、この度、Veterinary Medicine and Scienceに発表されたBenjamin Hart教授(UC Davis School of Veterinary Medicine)らのジャーマン・シェパード・ドッグを対象にした新しい研究調査によると、1歳になる前に避妊(卵巣摘出)去勢手術をした犬では、特に前十字靭帯断裂のような関節障害のリスクが約3倍になることが見い出されたとのこと。

この調査では、14年半分(2000.1.1〜2014.6.30)にわたる動物病院の記録を用いて1,170頭のジャーマン・シェパード・ドッグ(オス犬705頭=未去勢460頭、去勢済245頭/メス犬465頭=未避妊172頭、避妊済293頭)を避妊去勢していない犬、避妊去勢手術を生後6ヶ月前に受けた犬、生後6ヶ月〜11ヶ月の間に受けた犬、生後12ヶ月〜23ヶ月(1歳)の間に受けた犬、2歳〜8歳の間に受けた犬、の5つのグループに分けて分析。

オス犬の場合、1つ以上の関節障害があったのは、去勢手術をしていないオス犬では約7%であるのに対して、生後6ヶ月未満で去勢手術をしたオス犬では約21%、生後6ヶ月〜11ヶ月で去勢手術をした犬では約16%、これを1歳前に去勢手術をした犬として見ると17.8%だったそうだ。

同じく、メス犬では避妊手術をしていない犬では約5%であるのに対して、生後6ヶ月未満で避妊手術をした犬では約13%、生後6ヶ月〜11ヶ月で避妊手術をした犬では約17%、1歳前に避妊手術をした犬として見ると16.4%であった。

また、乳腺腫瘍について見てみると、生後6ヶ月未満で避妊手術をした場合は0%であるが、それ以降徐々に増え、避妊手術をしていないメス犬では4.1%となる。

次いで、尿失禁では逆に避妊手術をしていないメス犬では0%で、避妊手術をした時期が若くなるにつれパーセンテージが高くなる傾向にあり、発症平均年齢は5.2歳となっている。

実は、同じBenjamin Hart教授らによって2014年に発表された同様の研究調査では、ラブラドール・レトリーバーの場合、1歳前に避妊去勢手術をした犬では1つ以上の関節障害をもっている率が約2倍となり、ゴールデン・レトリーバーの場合は約4倍になるという結果が出ている。

性ホルモンは骨の成長軟骨板の閉鎖と大きく関連があるそうで、早期に避妊去勢手術を施すことによって骨や関節の成長に影響が出るのではないかということが注目されているようだ。

これらの数字だけを見ると、飼い主としては、特に病気を予防することを目的に避妊去勢手術を考えるとするなら、メス犬の場合、乳腺腫瘍と関節障害とどちらを優先させるかと悩みたくもなるだろう。

研究者は、「関節障害のリスクを減少させるために、この研究調査が、いつ子犬に避妊去勢手術をしたらいいのかを決めるガイドラインになることを望みたい」と言っている。手術をするのであれば、そのタイミングというのは考えてあげる必要があるのだろうが、ただ、多くの犬種について調査が行われたわけではない現段階においては、更なる情報を待ちたいものだ。

参考資料:Neutering of German Shepherd Dogs : associated joint disorders, cancers and urinary incontinence / Benjamin L. Hart1,*, Lynette A. Hart2, Abigail P. Thigpen2 and Neil H. Willits2 / Version of Record online: 16 MAY 2016 DOI: 10.1002/vms3.34 / Veterinary Medicine and Science
Early Neutering Poses Health Risks for German Shepherd Dogs, Study Finds / UC DAVIS

文/犬塚 凛

@DIME編集部


posted by しっぽ@にゅうす at 08:15 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

許せない!「ペット業界」悪徳実態告発レポート

ニコニコニュース


長い時間を一緒に過ごし、もはや、家族同然とも言えるペット。その飼い主の愛情につけ込み、金儲けしか考えていない業者が跋扈しているという――。

■ズサンな動物病院の実態
 日本は今、史上稀に見るペットブーム。犬、猫の飼育世帯数1300万世帯超え(ペットフード協会調べ)の昨今、次のような声が聞こえてくる。「動物病院を、なんとかしてほしい」「ペットの葬祭で、とんでもない目に遭った」など……。そこで、本誌は飼い主たちが遭遇した、ペット業界のトンデモ実態をレポートする。

「ひどいんですよ。話し合いをしたのに、それを平気で破って勝手に輸血をするわ、説明もなく毎回、違う薬が処方されるわ。この前なんて、入院をさせにいったら、小さいカプセル型のケースに入れられて、すぐ目の前が手術台なんですよ。そんなものを見せられる、この子のストレスとか考えないんですかね? 人間の場合だったら、絶対にありえないことですよね」

 動物病院に対してこう憤るのは、とある愛犬家の男性だ。今、飼い主たちが動物病院の対応に疑問を呈する事例が増えているという。動物愛護法に詳しい弁護士の渋谷寛氏が言う。「ペットの飼育世帯数の増加は落ち着きつつある一方、動物病院に関する相談件数は増加傾向にあります。その理由は、ペットを病院に連れていく回数が増えたことにあると思います。ちょっとしたことで検査をしてもらったりと、ペットを放っておけない飼い主が増えた印象です」

 つまり、飼い主の意識が変化しているということだろう。1997年から動物の殺処分問題を取材し続けている、フォトジャーナリストの児玉小枝氏も、その変化を肌で感じていた。「97年頃は殺処分数が70万匹を越えていましたが、昨年は5万匹までに減少しています。その背景には、99年に動物愛護法が改正されて以降、法律が、動物の命を守る方向に舵を切ったことがあります。それと比例して、ペットが大切なパートナーとして家族化しているんです」

 大切な家族の健康を願い、守りたいのは当然のこと。しかし、「ズサンな病院の実態は、20年前と何も変わっていない」と話すのは、捨て猫ボランティアとして、多くの動物病院と関わってきたAさんだ。「昔は、こんなことがありました。病院の院長の奥さんが、獣医師の資格もないのに手術室に入ってきて、不安で騒いでいる犬を床に叩きつけたり、また、あるときはキャリーで預けられたウサギをそのままにしておき、翌朝開けたら死んでいて。“なに、このキャリー。ああ、昨日来たウサギ。手遅れね”で終わり。そんなことを知り合いの動物病院スタッフに話すと、“今でも、そういう病院はありますよ”なんて言うんです」

●簡単な手術中に医療ミスも
 Aさん自身も、良心的な病院にたどり着くまでに、悲しい経験を経ていた。「普通の病院って、ドアを開けたら待合室があって、診療室、手術室と続くじゃないですか。でも、開けたら、すぐに診療室なんて病院があったんです。うちの猫を連れていくと、案の定、ドアが開いた隙に外に逃げ出して、それから今まで戻ってきません。簡単な手術中に死んでしまったこともあります。“うちの子は、あいつに殺された”と確信していますが、証拠がないんですよ」

 渋谷氏の元にも、そうした、いわゆる“医療過誤”の相談がたびたび舞い込むという。「“薬の副作用が出た”“避妊手術のような死ぬ危険のある手術ではない最中に死んでしまった”など、たいていは医療過誤訴訟の相談です。専門知識が必要ですし、証拠もない難しさをはらんでいるわりに、人間の医療過誤訴訟では数千万から億単位の賠償金を勝ち取ることもできますが、動物の場合は勝っても数十万〜100万円前後。ですから泣き寝入りは多いと思います」

●“インフォームドコンセント”は蚊帳の外
 近年、医療現場に浸透しつつある“インフォームドコンセント”(医師が患者に対し十分に説明し、質問に答え、治療法の同意を得る)も、動物病院は蚊帳の外なのか。「“治療法は、これしかありません。僕がこう言うんだから、こうしなさい”と、上から目線で決め込まれることも、いまだにある」(前出の児玉氏)

 さらに動物病院では、通常の病院では考えられないことが起こる。「診療費や治療、手術、予防接種や薬に至るまで、病院によって金額が違うんですよ。同じ予防接種なのに、値段はピンキリ。ボッタくろうと思えば、いくらでもボッタくれる世界なんでしょうか、悪質な病院があるとは聞きます」(前同)

 そうした被害に遭わないためには、「口コミでいい病院を探し、病気のことをある程度勉強したうえで、妥協せずに医師と渡り合い、それで信頼できるところを探すしかないでしょう」と、児玉氏は提案する。

■葬儀や霊園の悪徳業者も増加
 ペットの家族化に伴って問題が噴出しているのは、病院だけではない。最近、ペットの最期に関するトラブルがたびたび報じられているのだ。冒頭の男性は、こう怒りの声を上げる。「愛犬が亡くなり、霊園に連れていくと、ドアを開けるなり、目の前に犬の遺体が入ったダンボールが放置されていたんです。その後、スタッフから“お経をあげましょう”と言われるんですが、それが録音テープを流すだけなんです。愛犬を失った家族からしたら、ふざけるなと怒りますよ」

 前出のAさんもペット霊園の現状についてこう話す。「人間レベルの豪華なお葬式をあげてくれるところも増えていて、一番オーソドックスな式で30万円以上かかることもあります。お金を惜しまない人が多いからか、騙してくる悪徳業者も増えているんです」

 実際、2010年には、このような事件があった。「埼玉県飯能市の山林に、犬の死骸が入ったポリ袋が散乱していました。中にはリボンをつけたままだったり、千羽鶴が側にあったりと、明らかに火葬前の姿。のちに逮捕されたペット葬祭業者の男が、飼い主から亡骸を引き取り、“火葬する”と偽って料金を取ったうえで、遺棄していたんです」(前同)

●“移動火葬業者”はトラブルが多い
 また、火葬をしたとしても、「1か所に火葬場を据えず、軽トラなどに火葬炉を備えた“移動火葬業者”は、トラブルが多いと聞きます。供養は、その場で簡単にお経をテープで流すだけで、広告に掲載されている金額よりも高い額を請求されたり、“個別火葬”を謳っているのに、他の子と一緒に火葬をされたり……。骨壺が返ってきても、自分の子の骨が入っているのかは分かりません」(前出の児玉氏)

 と、ズサンの実態が浮き彫りになる。こうしたトラブルが起こる原因の一つに、規制が緩いことが拳げられる。「昨年4月の時点で、やっと159の自治体が規制の条例を整備し始めましたが、いまだにペット霊園なんかは、特別な資格や自治体の許可なく、誰でもできちゃうんですよ。北海道の友人から聞いた話では、“北海道は地価が安いし、広すぎて規制も行き届かず、ペット霊園が続々とできている”そうです。中には、反社会組織が関わっているところもあると言います」(Aさん)

■飼い主ネットワークの口コミで自衛を
 死は突然、訪れる。悲しみに暮れる中でトラブルに発展しても、そう簡単に立ち向かえないのが多くの飼い主の心情だろう。そうした“弱み”につけ込まれないようにするには、やはり「自衛が必要」と、児玉氏は話す。「私が利用したところは、知人からの口コミで出合いました。動物愛護活動をされている寺で、葬式から火葬、お骨拾いまで、目の前で、きちんとしてくれます。金額も、はっきりと提示してくれました。亡くなって慌てて探すのではなく、事前に普段から飼い主ネットワークの口コミを意識しておくことが、飼い主ができる自衛ではないでしょうか」

 悪徳病院や葬祭業者から自分たちの“家族”の命を守れるのは、家族しかいないのだ。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:10 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月18日

殺処分減へ民と連携/保健所

宮古毎日新聞


「ボランティア譲渡」盛り込む/犬猫の譲渡取扱要領を改正

 宮古保健所の「犬猫の譲渡取扱要領」がこのほど改正された。「譲渡対象者」の項目で「犬猫の譲り受けを希望する者が、新たな飼い主を捜すことを目的とした個人または団体への譲渡(ボランティア譲渡)」が新たに盛り込まれた。これにより、県では殺処分件数の減少を目指している。

 今回の改正は、県動物愛護管理推進計画の一環で、殺処分削減に向けた取り組みとして返還、譲渡を推進するために民間の動物愛護団体等へのボランティア譲渡を図るとしている。

 ボランティア譲渡については、県への登録が必要で、登録された団体や個人は引き受けた犬や猫についての「しつけ」を行い、新しい飼い主を見つけ、正しい飼い方を呼び掛けながら譲渡していく。

 今回は、殺処分削減に向けた要領の改正ではあるが、宮古においては野犬などの捕獲収容頭数がなかなか減らない状況が続いており、課題が山積している。

 宮古保健所生活環境班の中込秀子主任技師(獣医師)は「飼い主が管理しきれずに増えてしまったペットを引き取るボランティアができたから良かったということではない。受け入れる収容数にも限界があるし、まずはそうした状況にしないために飼い主の意識改革が大前提として必要」と訴えた。 

 年間の管内における犬の収容頭数は、人口が宮古島市の約240倍の東京都とほぼ同数の400頭前後だが、その処理のされ方で大きな違いがある。

 2015年度において東京都の場合は「来所返還」や「譲渡」により、そのほとんどが飼い主か新たな飼い主に引き渡され、殺処分になったのは年間で20頭だった。

 これに対して宮古は、引き取りは19頭、返還が36頭、譲渡が21頭に止まり、東京都よりも300頭以上多い、325頭が殺処分となっている。

 今年の1月から宮古でも一部の民間ボランティアが動き出し、捕獲収容された犬たちの新たな飼い主探しが展開された。

 新たな飼い主探しは島内だけでなく、本土へも広がり、多くの犬が引き渡され、16年度の殺処分件数は141頭と大幅に減少している。

 今年度もこれまでに158頭が捕獲されたが、そのうち民間ボランティアなどの取り組みで127頭が譲渡されている。

 保健所によると、沖縄本島への移送頭数は今年度12頭だが、このうち10頭前後は新たな譲渡先が本島で見つかったとしており、これまでの殺処分頭数は2〜3頭としている。

 中込技師は「保健所に相談することがすぐに殺処分ではないということを理解してほしいが、簡単にペットを増やしていいということではない」と訴える。

 さらに「まずはボランティア譲渡の受け皿拡充を図ることが大切だが、この問題の『蛇口』を閉めるために宮古全体で考える必要がある」と話した。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:18 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

<出版>絵本になった繁殖犬 石川の小4と母、命の尊さ描く

Yahoo! JAPAN


病気や加齢を理由に、一部の心ないブリーダーに捨てられる繁殖犬の存在を知ってもらおうと、石川県七尾市の小学4年、滝沢亘昭(のぶあき)さん(10)と母るみ子さん(50)親子が制作を進めていた絵本が先月、完成した。インターネットのクラウドファンディング(CF)で、目標額を上回る制作費が集まった。親子は絵本を学校や動物保護団体に贈り、「支援してくださった人の思いと一緒に、これからも命の尊さを伝えていきたい」と意気込んでいる。【石川将来】

 10月上旬、滝沢さんの自宅に製本会社から絵本210部が届いた。寄付金が目標の20万円を大幅に上回ったため、予定の100部の倍を印刷することができた。「おー」。段ボールいっぱいに詰まった絵本に、亘昭さんの表情が緩む。タイトルは「ほご犬くろんとゆき」。自宅で飼う2匹のトイ・プードルの日常を描いた。

 制作のきっかけは昨春。一家で犬を飼うことになり、里親を募集していた岐阜県の動物保護団体を訪れ、種犬として頻繁に交配させられた後に捨てられたという「くろん」(雄、推定8歳)と出会った。抱っこしようと近づくと、人間におびえてパニックを起こし、かみつこうとした。「つらい思いをしたのだろう」。滝沢さん親子は、役目を終え「廃棄」された繁殖犬たちの厳しい現実を知った。

 昨夏には、弱視や白内障を抱える「雪」(雌、推定5歳)を引き取った。一緒にソファでくつろいだり、庭で遊んだりするくろんと雪の姿を亘昭さんが絵に描き、捨てられる繁殖犬についての説明をるみ子さんが書いて、1冊の本にまとめた。

 今、滝沢家には4匹のトイ・プードルがいる。親子は絵本の献辞に「これからは普通の犬の暮らしをしてほしい」という亘昭さんの言葉を記し、CFで寄付してくれた46人の支援者への感謝の手紙には「いらない命はない」と書き添えた。

 滝沢さん親子は絵本のうち約70部を、支援者や動物保護団体、七尾市内の小中学校などに贈った。先月15日には、県内の動物保護団体主催のチャリティーバザーに参加。すぐに50部が売れ、収益は全額、保護団体に寄付した。

 「救える命はたくさんある。ペットショップに行く前に少し立ち止まって、捨てられた動物たちのことを思い出してほしい」。親子は、絵本の寄贈先となる学校や団体、施設を募集している。問い合わせは滝沢るみ子さん(090・6272・9299)。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:18 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする