動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年11月05日

トラブルも勃発?「ドッグラン」を犬と楽しむ方法

読売新聞


愛犬のリードを外して、自由に運動をさせる専用スペース「ドッグラン」が人気だ。大きな公園や、高速道路のサービスエリア(SA)などに設置されるケースが増えてきた。しかし、そこでは犬同士、飼い主同士などのトラブルも起きているという。犬と飼い主が楽しく過ごすためには何が必要なのか。ペット専門サイト「ペトハピ」編集長の國久豊史さんが解説する。
NY発祥、プール付きの豪華版も

写真はイメージ
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 ドッグランは、一定のエリア内で飼い犬を自由に遊ばせる運動施設です。多くは、芝生のグラウンドなどの一部を丈夫なフェンスで囲い、周辺に水飲み場、足洗い場、日よけ、ベンチなどの施設を備えています。

 小型犬、大型犬など「犬の大きさ」で使用エリアを区切る施設や、アジリティーと呼ばれる犬専用の遊具やプールなどを併設する施設もあります。

 施設内では、散歩の時と違って愛犬を思い切り走らせることができるので、運動不足やストレス解消に役立つのはもちろん、その姿を見る飼い主も大変楽しい時間を過ごすことができます。

 ドッグランの起源は1980年代のニューヨーク(NY)。防犯対策のため、公園利用者に散歩の時などに犬を同行させるように行政が勧めたのがきっかかけでした。その後、犯罪は減少傾向をたどりましたが、一方で犬の排泄はいせつ物問題が発生し、解決策の一つとして公園の一部にフェンスを設け、その中で犬を運動させることにしたのです。

 以降、ドッグラン(欧米ではドッグパーク)は世界中に広がりました。日本では2000年代に整備が始まり、03年5月、国営昭和記念公園(東京都立川市など)に公設第1号のドッグランが完成しました。今では全国各地に様々な形態のドッグランが整備され、その数は公営、民営などを合わせ、数百か所と言われます。

公営、民営、SA併設……運営形態は様々

写真はイメージ
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 公営のドッグランは公園などに併設されているケースが多く、無料で利用できる施設が大半です。有料の場合は、登録料のほか、1回500円程度の利用料がかかるケースもあります。利用前に飼い主にガイダンスの受講を義務付け施設もあります。

 一方、民営の場合はペットショップや動物病院などのペット関連施設に併設されているケースもあります。利用料は、1回300円程度から会員制で年間数万円までと幅広いのですが、大半は公営と同様、利用登録が必要とされます。

 最近は高速道路のSAや、道の駅などに併設されるケースも増えてきました。ドライバーへの配慮から「24時間、無料開放」の施設も見られます。

 このように飼い主にも愛犬にもメリットが多く、全国でポピュラーな存在になりつつあるドッグランですが、残念ながら施設内でのトラブルも目立ってきました。私が実際に愛犬家たちから聞いた実例を紹介したいと思います。

犬同士、飼い主同士のけんかやトラブル……

実例1:興奮して頭をかんだボーダーコリー

 犬種に制限を設けていないドッグランの「フリーエリア」で、愛犬のウィペット(中型犬)と遊んでいた飼い主の話です。そこに、ほかの飼い主が2頭のボーダーコリー(中型犬)を連れてやってきました。

 活発な性格といわれるボーダーコリーは到着早々、興奮気味で、飼い主がリードを外すや否や、ウィペットを追いかけ始めました。ウィペットは驚き、鳴きながら逃げ回ったそうです。しかし、ボーダーコリーの飼い主は笑いながら「ダメだよ〜」と言うだけで、何の対処もしませんでした。

 その直後、ウィペットの大きな鳴き声が……。ボーダーコリーが離れたすきに飼い主が駆け寄ったところ、ウィペットの頭から血が流れていました。ボーダーコリーにかまれたようです。

 ボーダーコリーの飼い主は、笑いながら「すいませ〜ん」の一言だけ。ウィペットの飼い主が「興奮状態が収まってからリードを外すべきだったのでは」と抗議しても、聞く耳を持たなかったそうです。ウィペットの傷はそれほど深くなかったものの、人間で言うところの「トラウマ」が残ったのか、車に乗せると震えるようになってしまいました。

実例2:ルール違反をしながら相手を責める

写真はイメージ
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 小・中型犬エリアで、知人が愛犬のトイプードル(超小型犬)を他の利用者の柴犬(小型犬)と遊ばせていたところ、ミニチュアダックスフント(小型犬)を連れた老夫婦と孫がドッグラン内に入ってきました。

 しばらく楽しく遊んでいたところ、柴犬に飛びつかれ、孫は転んで頭を打ってしまい、大声で泣き始めました。「孫に何かあったらどう責任をとるつもり!!」――老夫婦は柴犬の飼い主を激しく叱責した後、連絡先などを聞いてから孫を病院へ連れて行くと言って去っていったそうです。

 しかし、このドッグランのルールは「小学生以下の入場は禁止」。つまり、ルール違反だったのは老夫婦の方なのです。柴犬の飼い主は一方的に悪者にされ、納得がいかない様子だったそうです。

実例3:けんかで愛犬が大けが、相手は音信不通に…

 ラブラドルレトリバー(ラブラドル=大型犬)の飼い主がドッグランで愛犬と遊んでいると、アメリカン・ピット・ブル・テリア(ピットブル=中型犬)を連れた女性が入ってきました。

 その施設には「おもちゃの持ち込み禁止」というルールがありましたが、女性はバッグからボールを取り出し、ピットブルと遊び始めたそうです。

 ラブラドルも興味を示し、一緒にボールを追いかけ始めました。ラブラドルがボールを口にくわえたところ、ピットブルが奪おうとして争いになり、一方的に攻撃されたラブラドルは血だらけになってしまいました。病院に連れて行ったところ、18針も縫う大けがだったそうです。

 後日、ラブラドールの飼い主が、ドッグランで聞いた連絡先を手がかりにピットブルの飼い主に連絡すると、「あなたの犬が、私の犬のボールを取るから悪いのよ!」と言われ、一方的に電話を切られてしまいました。その後、何度か連絡しても、居留守を使われているのか、連絡が取れない状態のままだそうです。

なぜ問題が起きてしまうのか……

写真はイメージ
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 愛犬と飼い主が気分良く過ごすためのドッグランで、なぜこのようなトラブルが起きてしまうのでしょうか。私は、一部の飼い主たちが、リードをつけた散歩との「差」を見落としがちであることが一因ではないかと考えています。

 不特定多数の人と犬が利用する施設内で、リードを外して人の手を離れた犬が好きなようにふるまえば、思わぬ事態に発展しても不思議ではありません。ですから、多くのドッグランはルールを細かく設定しているのです。

 犬の性格や状態によっては、そもそもドッグランの利用に適さないケースもあります。他の犬と上手に接することができない、飼い主が呼んでも戻ってこない、健康状態に問題がある――などの傾向が見られるなら、他の犬や人がいる施設内でリードを外して自由にすることは避けるべきなのです。

 先述した3例のトラブルは、飼い主たちがこうした点を見落とし、ドッグランのルールを軽視したために起きたと言えるでしょう。

「守るべき10か条」

 トラブルを避け、愛犬と有意義な時間を過ごすために、ドッグランを利用するときに守るべき「10か条」を作ってみました。ドッグランに通う飼い主の方はこの10か条をぜひ頭に入れておいていただきたいと思います。

その1 予防接種を済ませておく

 万一の際に愛犬を守るため、「狂犬病予防接種」などの各種接種は必ず利用前に済ませておく必要があります。施設によっては、予防接種を受けたことを示す証明書の提示を求められることがあります。

その2 様子を見てからリードを外す

 先に遊んでいる犬がいる場合には、しばらく様子を見て安全を確認してからエリア内に入ります。そして、愛犬が落ち着いてから、他の犬から離れた場所でリードを外すようにします。

その3 常に愛犬から目を離さない。

 飼い主同士で話し込むなどして犬から目を離すことがないように、常に愛犬の様子を観察します。何か問題が起きたら飼い主がすぐに対応できるように、常に愛犬の近くにいることを心がけることも必要です。

その4 排泄物は自己責任で処理する

 あくまで施設の中であっても、排泄物の管理は飼い主の責任です。犬のフンをきちんと持ち帰り、尿をした場所には水をかけるなどという処理を徹底しましょう。

その5 発情期には利用を控える

 発情している雌犬がいると、周囲の雄犬たちが興奮してしまいます。過って交尾してしまったり、雄同士がけんかしたりする原因にもつながりますので、利用は控えるべきです。

その6 おもちゃや食べ物は持ち込まない

 犬たちの間で取り合いになり、けんかの原因になります。施設によっては「持ち込みOK」のケースもありますが、それでも持ち込みはできる限りしないほうがいいと思います。

その7 他の犬と交流するときは飼い主に一声かける

 犬の性格は様々です。初めて出会う犬への反応も同様です。トラブルを避けるために、交流する前に飼い主に声をかけるべきです。

その8 使用可能なエリアを守る

 ドッグランによっては体の大きさや犬種などにより、様々なエリアに区分けされています。それぞれの施設の区分けを守ることがトラブル防止につながります。

その9 勝手な写真撮影、またブログなどへの掲載をしない。

 飼い主に許可を得ずに他の犬を撮影し、ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などに掲載するのはトラブルの原因になります。必ず飼い主の許可を得る必要があります。

その10 利用前にドッグランのルールをしっかりと確認しておく

 ドッグランによって、ルールは少しずつ違います。それぞれのルールを事前にしっかりと確認したうえ、きちんと守って使うよう心掛けましょう。


 ドッグランの正しい利用とトラブル回避は、すべて飼い主が「自己責任」でなすべきことです。ドッグランという“社交の場”では、全員が「愛される飼い主と犬」を目指し、楽しい時間を過ごしてほしいと思います。

posted by しっぽ@にゅうす at 08:46 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

学生と『大学猫』...共に生きよう 福島大で野良猫の命守る活動

福島民友


大学キャンパス内で暮らす野良猫「大学猫」と学生の共生を目指す福島大のサークル「福島大学ねこサークル」は12月、国内各大学で同様の活動に取り組むサークルが集う「大学猫シンポジウム」を本県で初開催する。代表の北村はるかさん(24)=大学院人間発達文化研究科修士2年=は「大学キャンパスという特殊な環境で、人と猫とが共に生きる在り方を考え、理解を広めていきたい」と決意を語る。

 大学キャンパスは餌をやる人が多く、隠れるための建物も多いことから野良猫がすみ着きやすく、各地の大学にはこうした大学猫との付き合い方を考えるサークルがある。

 北村さんは福島大に健康状態が悪い多くの大学猫がいるのを見て、昨年4月に一人でサークルを創設。毎日の餌やりを通じた猫の健康管理や、TNR(T=トラップ、捕獲すること。N=ニューター、不妊手術を施すこと。R=リターン、元の場所に戻すこと)と呼ばれる活動を通じて、大学猫の一代限りの命を見守る取り組みを進めてきた。

 共生のために学生側の意識も変えようと、猫が建物に侵入するのを防ぐためにドアを閉めるようポスターで呼び掛けたり、猫に人の食べ物を与えないよう注意喚起を行った。

 「学生が安易に命に手を出すな」との批判を学内外から受けることもあったが、日々更新するツイッターなどで活動の意義を発信した。

 福島大にいる大学猫約35匹のうち、現在までに29匹の不妊手術を終えた。活動前と比べて、猫の健康状態は格段に良くなった。以前とは見違えるようになった茶色の「もしゃ」は、今では学生の人気者。部員は34人に増えた。

 大学猫シンポは今回で4回目になる。北村さんが本県の大学猫への意識を高めようと提案し、福島大での開催が実現した。早大や京大、立命大などのサークル約10団体が参加し、地域や行政に大学猫への理解を求める方策について議論を深める予定だ。北村さんは「命を尊重し、殺処分を減らすためにできることをしたい。猫との共生を巡る関心が福島で高まってほしいと思う」と話す。


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殺処分ゼロへ 熊本県と動物愛護11団体が初の合同譲渡会

熊本日日新聞

熊本県は5日、県内の動物愛護11団体と初の合同犬猫譲渡会を熊本市中央区の県庁プロムナードで開く。県動物愛護センター(同市東区)や保健所、各団体が保護している犬や猫計約50匹の新たな飼い主を探す。

 県が目標に掲げる犬や猫の「殺処分ゼロ」に向けた取り組み。同センターでは今年5月から断続的に犬の感染症が発生し、センターでの譲渡会を休止していたが、9月下旬以降は新たな発症例がなく再開にこぎ着けた。県庁開催は、昨秋に続き2回目。

 当日は午前11時〜午後2時。リードやキャリーケース、運転免許証などの身分証のほか、アパートやマンション居住者は動物を飼えることを証明する規約などを持参する。県から当日譲渡を希望する場合は、正午までの受け付けが必要。

 各愛護団体や県獣医師会の協力を得て、会場にしつけ相談コーナーも設ける。同センターは10月25日現在、犬と猫計128匹を収容している。(太路秀紀)



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<杜の都のチャレン人>小さな命に向けるまなざし 猫の殺処分ゼロへ願い込め

Yahoo! JAPAN


◎地域猫活動を行う学生サークル「とんねこ」代表 千田紘之さん(21)

【写真】厳粛な会場にネコ一匹

 暗闇に包まれた公園内、街路灯に照らし出された広場の一角。到来を察知した小さな獣たちが、植え込みの根元や葉陰から、用心深げに姿を現す。白、黒、三毛にキジトラ。3年前に始めた「地域猫活動」の一環で世話をしている猫たちだ。1匹1匹の健康状態を確認しながら、サークルの仲間と一緒に、夕食のキャットフードをボウルに移す。小さな命へ向けるまなざしは優しい。

 東北大生でつくる猫ボランティアサークル「とんねこ」の活動風景。毎日朝夕2回、約40人のメンバーと分担し、青葉区中心部の公園で、地域猫への給餌活動を行っている。

 幼い頃から猫が好きだった。中学の時、保護した野良猫を腎臓の病気で死なせた。「助けてやれなかった」。無念さが残った。獣医師になりたかったが、実家の建設会社を継がねばならず、大学は工学部建築学科に進んだ。

 入学間もない頃、地域猫活動を知った。野良猫を捕獲、避妊・去勢手術を施し、元いた場所に戻して地域で共同管理する。「殺処分を減らし、猫を救うことができる」。すぐさまサークルを立ち上げた。保健所から捕獲器を借り受け、活動を始めた。これまでに保護した猫は20匹に上る。

 年中無休、天候に関係なく行われる野外での活動は楽ではない。単なる「餌やり」と勘違いされ、住民とトラブルになり、市内のベテランボランティアが仲裁に入ってくれたこともあった。それでも続けているのは「関わった命に対する責任感」からだ。

 「ありがとう」。先日、通りがかった高齢女性から突然声を掛けられた。活動が認められたようでうれしかった。

 継続的な活動に向け、後輩の指導に力を注ぐ。捕獲器の扱い方や、動物病院との交渉など、教えるべきことは多い。「仙台での殺処分ゼロが願いですから」(や)

[ちだ・ひろゆき]96年北上市生まれ。「とんねこ」は「東北大生の猫サークル」の意。15〜20日、仙台市青葉区の「またたび堂」で猫グッズを販売、収益を活動資金に充てる。連絡先はtonneko2014@gmail.com


posted by しっぽ@にゅうす at 08:41 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペットの不調に気づけなかった…手遅れを引き起こす、人間の心理

Yahoo! JAPAN


<16歳の愛犬を亡くした心理カウンセラーが考えるペットロス Vo.8>

 どんな別れにも心残りはつきものです。それが分かっていても、辛かった野良生活に終止符が打たれ、「これからようやく幸せになれる」というときに、あっけなく自動車事故で逝ってしまった猫のタリのことを思うと、やりきれなさでいっぱいになります。

⇒【写真】16歳で亡くなったケフィ。

 あまりにも苦労と幸せのバランスが悪すぎるような気がしてしまうのです。

◆うちの子になる寸前で、逝ってしまった猫のタリ

 運命という言葉で割り切ってしまうには、あまりにも残酷な現実を私はまだ受け入れられません。

「いったいタリはなんのために生まれ、どうして私と出会ったのか」

「私に何を教えようとしてこんなにも生き急いでしまったのだろう」

 タリを思い出しては、そんなことばかり考えています。でも、ひとつだけ分かったことがあります。

「生きている間にできる限りのことをしてあげることが、愛する者を失った後の後悔を軽くしてくれる」ということです。

◆ペットの老いや病気に「気づきたくない」心理

 そのためには、ペットの老いや病気に敏感でなければなりません。ところがこれが、けっこう難しいのです。

 なぜなら人は「受け入れたいと思うものしか見ようとしない」生き物だからです。その人にとって受け入れがたいこと、不快な感情や不安などを引き起こす出来事に直面したとき、たとえ目の前で起こっていたとしても、無意識的に「無かったこと」にしてしまったりします。

 これは、辛い事実や悲しい出来事によって心が壊れないようにするための大切な防衛手段です。そうやって私たちは身を守ります。

 いつでも自分を頼り、自分に無条件の愛情を向けてくれる子どものような存在であるペットが、自分より先に老いていくという現実を受け入れるというのは、なかなか簡単にはいきません。私もそうでした。

 以前に撮影した写真と見比べると毛並みがぼそっとした感じになって白髪が増えたり、眠っている時間が増えたり、高いところへの上り下りがおっくうそうになったり・・・・・。

 今思えば、猫のでんすけも大型犬のケフィも、病気を発症する前にも明らかに「老いの前兆」と思えることがいくつもありました。

 よく旅行に連れて行っていたこともあってケフィの変化は、でんすけよりも、さらに分かりやすかったように思います。

◆ケフィ・12歳のときに異変を感じたのに

 私の心に、ケフィの老化に関して一抹の不安がよぎったのは、確かケフィが12歳になる年の宮古島旅行でのことです。

 それまでは、人間が外出の支度をすると「ひとりで宿に置いていかないで!」と、なんとかして一緒に車に乗り込もうと大騒ぎしていたのに、「まぁ、いいか」とでも言うように、あきらめがよくなったのです。

 泳ぎ慣れているはずのビーチで、海に投げたボールを取りに飛び込んだものの見失い、大慌てしたのもたぶん同じ頃だったと思います。

「ほら、ケフィすぐ後ろにあるよ!」と声をかけても、波の加減なのか、太陽が水に反射して光ってしまうせいなのか、見えないらしく懸命にクルクルと泳ぎ回って探していました。その頃から、自宅近所の公園でボール投げをしていても、ボールが飛んだ方向とは違う方向に走り出すなんていうことがたまに起こり始めました。

「最近、移動しながらトイレをすることも増えたし、後ろ足で立ち上がることも減った気がする。もしかして老化が始まっているんじゃない?」

 ケフィの様子を見た家族が、そんなことを言うたびに、私は強く否定しました。

「何歳になっても筋肉は鍛えられるって言うでしょ。あんなに運動させているんだから、足腰が弱るなんてことはあり得ない」

 そう言っては、散歩のときには足腰を鍛えるためにわざとアップダウンの多いコースを選んだり、「足を意識して使うので筋肉が付く」というので足首にサポーターを巻いて歩かせたりしていました。

◆ケフィの老化を認められなかった

 ゴールデン・レトリーバーの平均寿命は10歳から12歳と言われています。子犬の頃からお世話になっている動物病院では「この年で、こんなに元気なゴールデンはめったにいない」と言われたり、旅行先で「10歳過ぎのゴールデンとは思えない!」と言ってもらえることが多かったケフィですが、老いは着実に始まっていたのだと思います。

 でも、その頃の私はけっしてそれを認めようとはしませんでした。

「こんなに食欲もあるし、みんな『10歳過ぎとは思えない』と言ってくれる。まだまだボール投げだってできるし、何一つ持病も持っていない。ケフィはまだまだ大丈夫」と、思い込もうとしていました。

 2014年11月3日、ケフィが特発性メニエール病を発症して倒れるまでは・・・・・・。

<TEXT/木附千晶>

【木附千晶プロフィール】

臨床心理士。IFF CIAP相談室セラピスト。子どもの権利条約日本(CRC日本)『子どもの権利モニター』編集長。共著書に『子どもの力を伸ばす 子どもの権利条約ハンドブック』など、著書に『迷子のミーちゃん 地域猫と商店街再生のものがたり』など

女子SPA!

posted by しっぽ@にゅうす at 08:40 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする