動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年01月12日

地域猫、広がる理解 山形・みしま町内会、活動開始から1年

山形新聞


山形市中心部のみしま町内会が地域猫活動を始めて1年余りが過ぎた。保護した猫は約30匹に上り、子猫の譲渡も進んだ。地域で野良猫を管理しようという取り組みは共感を呼び、飲食店街を抱える周辺の地域にも広がっている。

 「人懐っこい子で良かった」。活動の代表相橋恭子さん(67)は表情を和らげた。市内の飲食店で昨年11月中旬、白い子猫を店主の60代女性に譲渡した。女性が手を差し伸べるとするりと飛び移り、肩によじ登った。

 女性は相橋さんが保護する様子を見掛けて譲ってほしいと申し出た。「とても元気だね」。真っ白な毛並みをなでてほほ笑んだ。

 活動は2016年11月に始まった。ふんや尿の苦情などを元に籠を仕掛けて保護し、不妊去勢手術とワクチン接種を行う。大人の猫は地域に戻し、餌場を限定するなど管理する。子猫は有志に託し、譲渡先を探す。約20人が役割を分担して取り組んでいる。むやみに餌を与えないという約束事も住民に根付いてきた。

 近接する七日町地区にも活動は広がった。相橋さんたちの協力を得て17年夏から3町内会が餌やりの防止などに取り組んでいる。飲食店が多く「猫対策は衛生面、景観面で課題だった」と料亭関係者は話す。文化施設や教育施設のある地域からも問い合わせや勉強会の依頼が届いている。

譲渡された白い子猫。新たな飼い主の肩にするするとよじ登った=2017年11月、山形市内
譲渡された白い子猫。新たな飼い主の肩にするするとよじ登った=2017年11月、山形市内
 県村山保健所のまとめでは、16年度に県内で757匹の猫が殺処分され、うち98匹が山形市域だった。特に子猫は動物愛護センターに収容されても命を落とす例が多いという。みしま町内会は保護した子猫6匹全てを新たな飼い主につないだ。預かっていられる頭数に限界はあるが「活動は殺処分の抑制につながるはずだ」と感じている。

 活動を通じて地域の雰囲気も変わったという。顔を合わせる機会が増え、あいさつする関係が広がった。高齢者の1人暮らしや空き家など地域の課題も共有されていった。「人が集まれば何かが変わるという自信になった」。地域を良くすることがこの活動の意義だと相橋さんは考えている。

 みしま町内会は昨年、山形新聞社のクラウドファンディング「山形サポート」で資金募集に挑戦し、目標金額を上回る80万5千円を集めて地域猫活動の経費に充てた。

◆地域猫活動 野良猫に不妊去勢手術を行い、地域ぐるみで世話する取り組み。繁殖を防ぐとともに、保護した猫の新しい飼い主を探して安全な飼育につなげる。餌や排せつ物を住民たちで管理していくため、地域の理解が欠かせない。手術をして地域に戻すまでの活動は「TNR(トラップ・ニューター・リターン)」と呼ばれる。

27日、山形で講演会
 市の市民活動支援補助金(公開プレゼンテーション補助)事業の一環で、みしま町内会は県獣医師会と共に1月27日午後1時半、市内の遊学館で講演会を開く。「『地域猫』のすすめ」の著者・黒沢泰さん(神奈川県動物愛護協会常任理事)が講師を務める。問い合わせは相橋さん023(622)5840。


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保健所に連れて行かれそうになった子犬と私の出会い

ネタりか


我が家に来たばかりの愛犬は問題犬
伏せして下を向いている犬

我が家には4歳になるボストンテリアの男の子がいます。
愛犬が我が家に来た当時は、毎日毎日悲し気な声で鳴き、家具を噛んで壊してしまったり、ゴミを散らかしたり、ベットの上でもどこでもお構いなしにトイレをしてしまい、手に負えない状態でした。賃貸マンションに住んでいた私は近所の迷惑になってしまうのではないか、留守中に怪我をしてしまったらどうしよう等、色々と悩み仕事にも集中できない状態になってしまいました。

室内犬と一緒に生活をした事が無かった私は、仕事の合間をみては犬のサイト等で犬の飼い方や躾方等を勉強しました。休みの日など家にいる時に、愛犬にトイレの場所やルールを教えようとしても失敗ばかり、散歩をしている最中に暴れて愛犬を落としてしまい、骨折してしまったこともありました。
愛犬とどうやって接して良いのか分からない状態でした。

愛犬の事で悩んで泣いた日もあります。
お散歩を嫌がり、いう事を聞かない愛犬に対して酷く怒ってしまった事もあります。
今、考えると愛犬に対して言い分を押し付けるだけで、私から歩み寄ろうとしていなかったのかもしれません。突然知らない場所、知らない人のところに来て、大好きな人から離れてしまったら混乱してしまうのも当たり前の事です。

ギブスをした犬

保健所に連れて行かれそうだった愛犬
悲しそうな顔の犬

私の元の来る前の愛犬は、私の友人が同棲していた彼氏さんからプレゼントとして頂いたというわんこさんでした。しかし、わんこさんをプレゼントされてから3か月後位に、彼氏さんと別れてしまった友人は、引っ越しをすることになり、犬が飼えない状況になってしまいました。彼氏さんの方も事情があり、犬が飼えない状況との事でした。

当時、私は飲食店の店舗責任者の仕事をしており、お家を留守にしがちでした。それだけでなく、我が家にはお年寄りのフェレットが2匹とフクロモモンガが1匹いました。

友人から「わんこさんを預かって貰えないか?」と頼まれたのですが、仕事に追われる日々でとてもではないけど、犬と一緒に生活をする状況ではなく、わんこさんを迎える事で我が家の小動物達にストレスがかかるのではないか等を考え、その時は断りました。

友人は暫くわんこさんの引き取り先を探していたみたいでしたが、それでも引き取り手が見つからず、保健所に連れて行く事を検討し始めていました。
その当時、保健所がどういう所か知らなかった私は、「保健所」という言葉が気になり、保健所に連れて行かれた犬達の事を調べてみました。調べてみるとどのサイトでも「殺処分」という恐ろしい言葉が書いてありました。

スマホの写真しか見た事のなかったわんこさんでしたが、まだ生まれて6ヶ月くらいで、天国に旅立ってしまう可能性があると思うと不憫に思い、引き取る事にしました。

愛犬と出会って生活環境が変化しのんびりライフに
笑顔の犬

愛犬とどう接して良いのか分からなかった私は、色々な人に相談し色々調べて愛犬との接し方を考えました。そして、愛犬と向き合い愛犬との時間を増やしていき、休みの日は一緒にサイクリングや小旅行、ドッグランや一緒にショッピングを楽しんだりして、愛犬と一緒に休日を楽しむようにしました。

すると、愛犬は私の事を信用してくれたのでしょうか、問題行動が減り以前はお散歩を怖がるような臆病な性格でしたが、他のわんこさんも他の人にも友好的な性格のわんこさんになりました。

菜の花畑と犬

現在、私達は都内から地方に引っ越し、のんびりライフを満喫しています。時間があれば愛犬とサイクリングを楽しんだり、登山を楽しんだりしています。愛犬に出会わなければ、まだ都内で忙しく働いていた事でしょう。
我が家に来たばかりの愛犬は困ったちゃんでしたが、今では私の良きパートナーとなり私の事を支え、私に色々な事を気付かせてくれました。愛犬に感謝しています。

この経験を通じて他の飼い主さんに伝えたい事
黄色い服着た犬

大好きな人と別れてしまったわんこさんは、心に深い傷を負っている事が多いです。大好きな飼い主さんと別れ、寂しさや悲しみ等の感情から問題行動を起こしてしまう可能性もあります。

我が家も愛犬と良好な関係を築けるまで、長い時間がかかりました。愛犬と良好な関係を築けるまで悩み、苦しみ、愛犬を引き取った事を後悔した事もありました。しかし、愛犬に一生懸命向き合い、愛犬が私の愛情に一生懸命答えてくれた時の感動で、愛犬へのネガティブな感情がすっ飛んでしました。

わんこさんの問題行動で悩んでいる飼い主さんは沢山いると思います。愛犬の問題行動で悩み苦しむ日々はとても辛い事だと思いますが、途中で愛犬との関係を築き上げる事を諦めずに、長い時間をかけて向き合ってあげて下さい。愛犬が気持ちに答えてくれた時の感動は、とても素晴らしいものです。

そして、どんな状況があっても愛犬を愛して下さい。愛犬は飼い主さんの事が1番大好きなのです。

これは余談なのですが、以前私が仕事で愛犬と2ヶ月間離れて生活しなくてはいけない時がありました。その為、愛犬を暫く親戚に預ける事になりました。
離れていて寂しかった私は、愛犬に電話を繋いでもらったりしていましたが、愛犬は私よりも寂し気持ちでいっぱいなのと不安だったようで、愛犬の毛が薄くなってしまい、痩せてしまっていました。

愛犬を迎えに行った時に、嬉しそうに飛び跳ねたと思ったら、安心したかのように私の膝の上でいびきをかいて寝てしまいました。お留守番に慣れていて、我慢強い愛犬ですが、行動等に現さないので不安な気持ちに気づいてあげられなかった事に凄く後悔しました。

わんこさんを家族に迎えた以上は、無責任な理由でわんこさんを保健所に連れていく事は避けましょう。保健所以外にもきっといい方法があります。今まで一緒に生活をしていた愛犬が、殺処分になってしまった時の事を考えてみて下さい。きっと後悔の気持ちでいっぱいになると思います。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:19 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ペット可」物件だったのに、突然の規約変更で「禁止」に…愛犬はどうなる?

弁護士ドットコム


マンションでも、猫や犬と暮らせる「ペット可」物件が増加してきている。しかし中には、突然の規約変更で「ペット禁止」となってしまうこともあるようだ。弁護士ドットコムの法律相談コーナーに、入居して10年となるマンションが突然、「ペット禁止」の規約を変更しようとしていると相談が寄せられた。

「(マンション管理組合の)臨時総会でペット禁止が決まった場合でも、法律的に我々家族を救済できる方法はありますか?」。相談者は、愛犬を「家族」だと考えている。

このような住環境を大きく変える規約変更は有効なのか。またすでに入居している人は、ペットを買い続けるなら引っ越しをせざるを得ないのだろうか。あるいは、すでに入居していたペットは住み続けることができるのだろうか。永井博也弁護士に聞いた。

●ペット禁止の規約変更は「有効」
「ペット飼育は一般的にマンションの他の区分所有者(居住者)に有形無形の影響を及ぼすおそれのある行為であり、ペット飼育を一律に禁止する規約は有効とされていますので、ペット禁止とする規約の変更自体も有効となります。

しかし、区分所有法31条1項で、規約の変更が一部の区分所有者の権利に『特別の影響を及ぼすべき』ときは、その承諾が必要とされており、ペット禁止への規約変更もペットを飼育している相談者の権利に『特別の影響を及ぼすべき』ものであるとして、相談者の承諾を必要とすると主張することが考えられます」

●ペット飼育は生活を豊かにする意味はあっても、生活・生存に不可欠とまでは言えず
「『特別の影響を及ぼすべき』か否かは、規約の変更等の必要性・合理性と、これによって一部の区分所有者が受ける不利益を比較して、その区分所有者が受忍すべき限度を超えるか否か、で判断されます。

ペット飼育を一律に禁止することの必要性・合理性は認められる一方で、ペット等の動物の飼育は、飼い主の生活を豊かにする意味はあるとしても、生活・生存に不可欠のものというわけではないと評価されており、原則として『特別の影響を及ぼすべき』場合には該当しないと考えられます。

たとえ、ペットを家族同然に扱ってきていたとしても、そのような主観的事情だけでは、生活・生存に不可欠のものと評価されません(東京高裁平成6年8月4日判決)」

●盲導犬や専門治療のためとしてであれば「該当する」
ではどういった場合に生活・生存に不可欠なものと評価されるのか。

「盲導犬の場合やペットの飼育が専門治療上必要である場合などは、ペットの飼育が生活・生存に不可欠とされ、『特別の影響を及ぼすべき』場合に該当し、ペットの飼育者の承諾のない規約変更は無効であると主張できます。

したがって、相談者が愛犬を家族と考えており、しかも相談者の承諾なく管理規約がペット禁止に変更されてしまっても、ペットの飼育が客観的に生活・生存に不可欠といえる場合でない限り、その変更は有効であり、それ以後もペットを飼い続けることは規約違反となってしまいます」

(弁護士ドットコムニュース)


posted by しっぽ@にゅうす at 08:19 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬のてんかんの種類と対処法

T-SITE


突然起こる「てんかん」発作。突然の事態に少しでも冷静に対処できるように、今回はてんかんの種類と対処法について調べました。

犬のてんかんとは



「てんかん」とは痙攣などの発作が繰り返し起こる脳の疾患です。犬種は関係なく、どんな犬でも発症する可能性があるのだそう。発症する原因として大きく「特発性てんかん」、「症候性てんかん」の2つにわけられます。


特発性てんかんは、遺伝的なものが原因で起こる以外に原因がないものをさします。つまり、原因が不明のてんかんです。これらは遺伝的なものが関係している可能性もあるであろうけれども明確な「原因が不明」な場合に診断されます。犬のてんかんのほとんどはこの特発性てんかんだともいわれています。

症候性の原因としては、脳疾患や脳炎、脳腫瘍、水頭症などの頭の疾患が原因となるものをいいます。つまり原因が不明なのではなく、原因が特定されているものを指します。また、交通事故などの外傷による後遺症が原因となることもあります。


主にこれらの2つが原因となり、てんかんの発作が起きるといわれているため、どんな犬種でもてんかんが起こる可能性はあるといえます。しかしながら、その中でも発症しやすい犬種として、以下の犬種が挙げられます。


ダックスフント
ビーグル
ミニチュアシュナウザー
プードル
シェルティー
シェパード
ハスキー


また、これらの犬種と共に「テリア系」や「レトリバー系」の犬種も遺伝的なてんかんの要素を持っているといわれています。特に注意が必要な犬種だといえそうです。




犬のてんかんの症状



てんかんの症状としては、主に「全般発作」と「部分発作」の二つが見られるそうです。

全般発作

全般発作は全身性の発作のことで、脳全体が一斉に興奮状態となることで発作が見られます。初めに「落ち着きがない」「よだれを流す」「嘔吐する」といった前兆が起こり、突然「両前後足がピンと伸びる」「横転」「のけぞる」といった症状が表れます。その後、「足や口を震わせる」「手足を激しく動かす」といった症状が続き、「目の瞳孔が開く」、「失禁」「脱糞」「泡を吹く」といった様子が見られます。また、この時、犬には意識がありません。


通常はこれらの症状が「数十秒〜3分」程続き、その後は普通の状態に戻るといわれています。重度の場合、これらの症状が短い間隔で繰り返し何度も起こる場合があります。

部分発作

部分発作は体の一部分だけに起こる発作のことで、脳の一部分だけが興奮状となることで発作が見られます。前脚のみ、顔面のみといったように、興奮している脳に関係する一部だけが反応を起こします。また、身体の動作だけでなく「呼びかけに反応しない」「顔面の痙攣」「よだれを流す」「瞳孔が開く」といった、意識に関する反応に影響が出る場合もあります。
てんかんの対処法



病気の治療として、遺伝的なものが原因だと思われる(原因が不明の)「特発性てんかん」は、抗てんかん薬による「薬物治療」が行われます。効果がない場合は、薬の種類を変えながら治療が行われますが、すべての薬が効かないといったケースの場合もあります。また、病的なものが要因となる「症候性てんかん」については、要因となる疾患を治療することが対処となります。 ただ、頭の中の疾患が原因となるので、難しい場合もあります。その場合も抗てんかん薬を使用することもあります。


それでは私たち飼い主が普段できる対処はあるのでしょうか。


てんかんが起こるパターンを観察する
発作の状況を正確に把握する
発作が起きても慌てない


てんかんは何かがきっかけとなり発作が始まることがあるといわれています。そのためにも飼い主さんは「てんかんが起こるパターン」を観察しておくことが重要です。例えば気圧の変化や季節の変わり目、電話が鳴る、玄関のチャイムが鳴るといった、何かしらのきっかけがある場合があります。それらを把握することで、少しでも遠ざけることができます。


また、てんかんが起きても、少し時間が経つと普段通りになる犬がほとんどです。しかし、てんかんは繰り返し起こることが考えられます。発作が見られたら、動物病院へ連れていくようにしましょう。そのためにみ、発作が起きた際の状況を飼い主さんは正確に説明できるようにしておきましょう。どういった発作がどれくらい続いたのか、過去にもあったのか、特別に食べたものがなかったかな、といった情報が治療の役に立つことがあるのだそう。可能であれば、動画は診断の大きなヒントになるので、撮影できるのであれば動画をとりましょう。


何より大切なのは「飼い主さんが慌てない」ことです。いざ目の前で愛犬が苦しんでいるのを見ると、簡単ではないかもしれません。しかし、通常のてんかん発作で死ぬということはほとんどありません。


てんかんで亡くなる場合、長時間発作が続き、脳にダメージを与えてしまうことが原因となります。通常の発作であれば長くても3分ほどで収まります。まずは冷静に愛犬の様子を観察し、発作が落ち着いてから病院へ連れて行きましょう。もちろん発作が5分以上続くなど、長時間にわたって痙攣が続いている、発作の間隔が狭まっているようであれば、至急、動物病院へ連絡をしてください。

まとめ



突然、愛犬の様子が変わってしまう「てんかん」。今回ご紹介したような症状が起こることを考えるだけでも怖いですよね。しかし、まずは飼い主さんが冷静に対応することが何よりも大切です。起こり得る症状を認識し、いざという時に冷静に対応できるようにしておきたいものです。
(獣医師監修:加藤桂子先生)


posted by しっぽ@にゅうす at 08:18 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エリート税理士が"猫に熱湯"自慢した末路

Yahoo! JAPAN


「内輪だけ」の盛り上がりは、ときに身を滅ぼすリスクをもたらす。昨年、13匹の猫を虐待する様子を撮影し、ネットに動画を公開していた元税理士が、動物愛護法違反で逮捕され、有罪判決を受けた。なぜ犯罪の動かぬ証拠を、ネットで公開していたのか。人間を暴走させる“承認欲求”の怖さとは――。

【写真を見る】"承認欲求"が虐待動画を公開させた

■13匹の「虐待動画」をネット上で公開して、お縄

 昨年12月、ノラ猫をいたぶって殺害したりケガを負わせたりして、動物愛護法違反の疑いで起訴された元税理士(52)の初公判。東京地裁前に定員30名ほどの傍聴券を求めて300人以上が集結したのもすごいが、抽選に外れた人たちが去ろうとせず、公判が終わるのを待っていたのには驚かされた。

 大半が女性で、猫をモチーフにしたバッグやアクセサリーを身につけている人も多い。近くで様子をうかがうと、団体で押しかけたのではなく、少人数のグループが主流のようだ。マスコミが注目するような事件では傍聴希望者も殺到するが、抽選に外れればクモの子を散らすようにいなくなるのが普通。それなのに、こんなに残っているのはなぜか。聞き耳を立てているうちに、立ち去りがたい心情がわかってきた。

 事件の概要はつぎのようなものである。

 <被告人は2016年3月〜2017年4月にかけて、わななどで捕獲した猫に熱湯をかけたり、ガスバーナーであぶったりして9匹をショック死させ、4匹にけがをさせた。また、虐待する様子を動画撮影し、インターネット上で公開。虐待を繰り返すうちに虐待に楽しみを覚え、動画をネットで公開することが目的化していた>

 ▼全国の愛猫家が集結「執行猶予付判決許すまじ」

 残虐性の高さもさることながら、その様子をネットで公開したことで発覚したのが、この事件の特徴だ。被告人は罪を認めているので争点らしきものはなく、初公判の今日、一気に求刑まで行われる可能性が高い。

 しかし、動物愛護法違反の罪は<懲役2年以下、罰金200万円以下>。違反といってもさまざまなレベルがあるだろうが、このようなひどい事件が起きることを思うと「軽いな」という印象だ。

 しかも、被告人は初犯なので、執行猶予付判決になるのではないかと目されている。怒っているのは裁判所前の人たちだけではない。事件にショックを受けた全国の愛猫家やペットを家族のように愛する人たちはネットで署名を集め、被告人に実刑を与えるよう裁判所に嘆願書を提出した。その数は16万人以上に達したという。SNSがエスカレートさせた犯罪行為に怒った人たちが、SNSを使って結集し、動物虐待家にプレッシャーをかけているのだ。

■結局、廃業した税理士「害獣駆除だから犯罪ではない」

 ロビーで公判が終わるのを待っていると、さっそく情報が回ってきた。検察の求刑は1年10月。

 いったいどこに2カ月減らす酌量の余地があるのだ、とそばにいたグループが憤慨している。執行猶予付判決が下れば被告人が同じ行為を繰り返すのではないか。実刑にならないとなれば、虐待する人間が後を絶たないのではないか。それを防ぐためにも、法律の許す範囲でもっとも厳しい罰を与えるべきなのに、と嘆いていた。

 判決は懲役1年10月、執行猶予4年(税理士の仕事は廃業)。予想通りの結果といえるが怖さは残る。

 被告人は当初、猫殺しについて「害獣駆除だから犯罪ではない」と開き直っていたという。もし、生き物をいたぶって殺すことに快楽を感じていたとしたら、最悪、対象が人間にエスカレートすることだってあるかもしれない。

 そういう意味で、筆者が気になったのは初公判で結審、次回判決という、この裁判の素早さだった。被告人がもともと持っていたであろう残虐性を、フルに発揮させることになったSNSの魔力について、踏み込んだやり取りが行われなかったのは残念だ。

 ▼なぜ、税理士は犯罪の証拠をネットで公開したのか

 それにしても、なぜ被告人は虐待している動画を次々にネットにアップしたのだろう。子どもじゃあるまいし、ガスバーナーで猫を焼き殺す動画が犯罪の証拠になることは、少しでも冷静さがあれば気づくはずだ。

 被告人が動画をアップしていたのは“動物虐待家”が集まるネット掲示板。アップした動画を虐待家たちに絶賛され、次第にエスカレートしていったらしい。ひどい動画を投稿するたびに有名になり、「神」と持ち上げられ、ネット上の“オーディエンス”の期待と要望に応えるべく、つぎの獲物を探すようになっていったようだ。

 犯罪行為と知りつつ調子に乗った、いや周囲に乗せられたというべきだろうか。いわゆる“承認欲求”が満たされるというやつだ。仲間内でこっそりやっていたつもりなのだろうが、これだけの内容をネットで公開すれば、発信元がバレるのは当然のこと。社会人にもなって、どうしてそんなことに気づけないのかと誰もが首をかしげるに違いない。くだらない自己満足のために犠牲になった猫がふびんだ。

■虐待犯を「神」と崇めたネット住人は一目散に逃げた

 でも、読者のみなさんは、「SNSではしゃいだことはない」と言い切れるだろうか。

 SNSへの書き込みで「問題化」するのは、政治経済のような大きな話題より、個人的なことが多い。仕事の愚痴を書きつらねる、知人・友人・会社関係者への個人攻撃、などである。こういうことは立場を同じくする人の間で盛り上がりやすいし、話が具体的になればなるほど「さすがだね」「鋭い指摘だね」といったコメントをもらいやすい。悪気はなくても、ついついやらかしてはいないだろうか。

 称賛されれば悪い気はしないのが人間だ。フォロワー間ではしゃぐくらいはかまわないだろうという油断もある。が、“密室”のつもりでいても、どこからか内容が拡散してしまうのがSNS。実際は、駅前に立って大声で悪口を言っているに等しいと思ったほうがいい。それが本人にまで伝われば、その人が抱く嫌悪感は“飲み屋のグチ”の比ではないはず。さらに、それまで称賛していた人は応援団になってはくれず、孤立してしまうのがオチ。逆の立場なら、あなたもそうするのではないか。

 ▼SNSで何か発信する前に“音読”を実践せよ

 実際、前出の猫の虐待犯が捕まったとき、それまで「神」とあがめていたネット掲示板の住人たちは、かばうどころか一目散に掲示板から逃げ出したという。顔も名前も知らず、SNSだけでつながった人間関係なんてその程度のものと考えたほうがいい。

 とはいえ、SNSには良い面もたくさんある。一切断つのももったいない。そこで、調子に乗って墓穴を掘らぬよう、筆者がSNSで何かを発信する前に実践しているのが“音読”だ。

 この言葉を発信して大丈夫だろうかと迷う書き込みを声に出して言ってみるのである。それだけで想像力が膨らみ、誰かに聞かれても問題ない発言かどうかがわかる。とくに「自慢」「嫉妬」「誰かの発言にカチンときて発する感情的な発言」はかなり防げるので良かったら試してみてほしい。

コラムニスト 北尾 トロ 写真=iStock.com

posted by しっぽ@にゅうす at 08:15 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする