動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年04月03日

ブームの影で増加「保護猫カフェ」の厳しい実情…医療費・エサ代 動物愛護はお金がかかる

産経WEST


世間が猫ブームに沸き立つ影で、「保護猫カフェ」が少しずつ数を増やしている。その名の通り、飼いきれずに捨てられたり、ケガをしていたりという事情で保護された猫たちがいる猫カフェで、多くが新たな飼い主への譲渡を目的としている。猫好きに癒やしを与え、殺処分減少にもつながると期待される半面、利益を出すのが難しく、保護猫を人に慣れされるまでの手間や病院代などのコストが想像以上にかかることも珍しくない。動物愛護と経営のはざまで奮闘する保護猫カフェを取材した。(桑島浩任)

労力もお金も…

 平成27年10月に奈良県生駒市にオープンした里親募集型保護猫カフェ「ディアキャット」では、多いときには30匹を超える猫を保護している。きれいに掃除された店内は手作りの遊具などが並び、リラックスした猫たちと触れあえる癒やしの空間になっている。

 代表の澤江奈緒子さん(31)が家族の手を借りながら、ほぼ一人で切り盛りしており、定休日は毎週金曜のみ。平日の午前中は買い出しや動物病院の受診などで忙しく、要保護の猫がいれば現場へ駆けつけることも。

 店では猫たちの状態のチェック、掃除、年齢や体調に合わせたエサやりを1時間半〜3時間かけてこなす。開店後も新たな猫の保護や引き取り相談の電話対応のほか、店の猫のけんかを仲裁したりと仕事は尽きない。「24時間、猫のための生活。それを負担に思うなら、保護猫カフェは難しいかもしれない」と澤江さんは話す。

金銭面はさらにシビアだ。賃料はどんなに安くても10〜20万円。エサや消耗品などの費用に加え、室温を一定に保つための電気代などが固定費としてかかる。さらに猫を保護すればするほど医療費がかさむ。

 ノミ・ダニの駆除や寄生虫・感染症の検査、ワクチンの接種…。去勢・避妊手術が必要な月齢だと1匹あたり3〜5万円かかり、病気やケガがあれば10万円を超えることも。昨年保護した猫は約100匹で、医療費だけで数百万円かかった計算になる。

 当然、猫カフェの収入だけではやっていけず、新たな飼い主が見つかったときにもらう譲渡費用やエサ・消耗品などの寄付、預かりボランティアの協力が頼みの綱だ。澤江さんは「余裕がなくて保護の依頼を断るのはつらいが、限界を超えて引き受けてしまえば、猫を不幸にしてしまう」と苦しい胸の内を明かす。

必要なのはビジネス視点

 「保護猫カフェは、猫の保護・譲渡活動としてだけでなく、ビジネスの視点を持つべきだ」と話すのは、NPO法人「東京キャットガーディアン」の山本葉子代表(57)だ。

 同団体は20年から保護猫カフェや猫グッズのショップを兼ねたシェルター(保護施設)などを運営し、これまでに譲渡した保護猫は6千匹以上。猫の不妊去勢手術専門の動物病院の経営や、保護猫を借りて暮らせる猫付きマンション、猫付きシェアハウスなど猫の居場所を作る取り組みも積極的に行っている。

東京で月1回、保護猫カフェの運営について学べる「猫カフェスクール」も実施。参加者は毎回10人以上、多いときには50人もの開業希望者が都内だけでなく、北海道などの遠方からも訪れるという。喜ばしいことかと思いきや、山本代表は「やめるよう説得することの方が多い」と話す。

 すでに書いた通り、保護猫カフェの経営は厳しい。小規模でも人件費を考慮すると、月100万円は経費がかかり、客単価は1000〜1500円程度で回転率は悪い。営利目的の猫カフェですら、すぐに潰れるのが現実といい、「独立ビジネスで成功できる人でないと難しい。愛情だけではやっていけない」(山本代表)という。

 問題は金銭面だけではない。猫パルボウィルス(猫汎(はん)白血球減少症)という感染症はワクチン未接種の場合、高確率で感染し、一説には子猫だと致死率が90%に上るという危険な病気だ。保護猫がパルボなどの危険な感染症や寄生虫を持っていることも少なくなく、管理には細心の注意が必要になる。

 また、人に慣れさせ、しつけをするのに数カ月かかることも。そのためのノウハウを得るのも簡単ではない。

猫の保護活動に潜む崩壊リスク

 猫の生態に詳しい帝京科学大学の加隈(かくま)良枝准教授(動物福祉・行動学)は「猫の指導や訓練をできる人が、日本にはごく少数しかいない」と話す。獣医でも猫の行動学を学んでいる人は少なく、各保護団体が経験則などによる独自の方法論で対処しているのが現状。その結果、「感染症などへの知識や飼育のノウハウに格差が生じている」という。

環境省によると、28年度の猫の殺処分数は4万5574匹で、5年前の約3分の1。背景には飼い主からの引き取り件数が減ったことに加え、愛護団体による引き受けの増加があると考えられるが、加隈准教授は「無理をして引き受けている団体が少なくない。キャパシティを超えると管理が行き届かず、多頭飼育崩壊(多数の動物を無秩序な飼い方で過剰繁殖させ、飼育できなくなること)が起きる」と懸念する。知識やノウハウの格差と限界を超えた猫の引き受けが、潜在的なリスクとなっているのだ。

 問題を解決するには一般への譲渡を増やすことが重要だ。だが、行政が運営する動物愛護センターなどは、中心市街地から離れたアクセスの悪い場所にあることが多く、譲渡会も月に1度など限られた範囲でしか開催されていない。そこで「街中にあり、引き取りを待つ猫にいつでも会える保護猫カフェが重要な役割を果たす可能性はある」(加隈准教授)という。

 殺処分ゼロの道のりはそう簡単ではない。保護猫カフェのような民間の「施設」が経営や飼育ノウハウなどの課題を乗り越えて営業を続けることが期待されている。



posted by しっぽ@にゅうす at 08:38 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬猫482匹譲渡、殺処分減 みやざき動物愛護センター1年

宮崎日日新聞


県と宮崎市が共同で運営する「みやざき動物愛護センター」(宮崎市清武町木原)は1日、開設1年を迎えた。譲渡会などを通じて計482匹(犬138匹、猫344匹=3月20日時点)を新たな飼い主へ引き渡し、野良猫に不妊・去勢手術をして地域で面倒を見る「地域猫」活動を支援するなどして、目標に掲げる殺処分ゼロに向けて一定の成果を上げてきた。ただ、センターへの置き去りや引き取り相談が相次ぐなど新たな課題も生じている。

posted by しっぽ@にゅうす at 08:37 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

子どもと学びたい、絶滅動物を守るために私たちができる5つのこと

現代ビジネス


ライオン、ゾウ、キリン、ゴリラ、コアラ、ホッキョクグマ、チンパンジー。一見、動物園の人気動物ランキングに思うかもしれないが、実は、これらはすべて、“絶滅危惧種”に指定されている動物たちだ。

子どもの頃から当たり前に存在していた動物たちが、地球上からいなくなってしまうかもしれない……!! そんな信じられない危機が彼らに訪れていることを、あなたは知っていただろうか? このまま何もしなければ、環境を破壊してきた私たちのせいで、子どもたちの世代で消えてしまう命がこんなにたくさんあるのだ。

キリンが絶滅危惧種に認定された Photo by iStock
でも正直、“絶滅動物”と聞いても、私たちに何ができるのか、具体的なアクションを思いつく人は少ないはずだ。果たして私たちには、一体何ができるのだろうか?

絶滅危惧種が増えるということは、単に「可愛い動物を見ることができなくなる」ということではない。生態系が崩れてしまうとすれば、それは我々人間にも大きな影響があり、未来を担う子どもたちも危険にさらされることになるのだ。つまり、私たちが今からでもできることを「子どもと一緒に知る」ことは、子どもたちが自分の未来を考えることにもつながる。

そこで、“子どもといっしょに考える”という視点で、絶滅危惧種の専門家に話を伺った。さらに、私たちの環境保全への理解をより深めてくれ、「子どもと一緒に学ぶ」イベントの主催も行っている、ブラザー工業が展開する“Brother Earth”という取り組みについても一緒にご紹介しよう。

まさか‼が絶滅リストに入っている現実
「絶滅危惧種というと、珍しい固有種のことだと思っている方も少なくありません。ですが、実は身近な、私たちに馴染み深い動物たちが、絶滅危惧種のリスト(レッドリスト)に加えられています。16年に絶滅危惧種として指定されたのは、キリンやコアラ、トナカイです。キリンもトナカイも約30年でなんと40%近くも減少していることがわかってきました。コアラは地域によってばらつきはありますが、約20年で約30%近く減少しています。」

こう話すのは、世界で絶滅危惧種のリサーチを進めている国際自然保護連合日本委員会(以下IUCN-J)副会長の道家哲平氏だ。

現在、地球上には、約3000万の生物種が存在しているといわれている。その中で、学名がついているものは既知種173万種。絶滅危惧種の基礎資料を作るIUCNでは、既知種の91523種のデータから、25821種を絶滅危惧種に指定した。なんと35%が絶滅種だったことになるのだ。

生態系がここまで変わった原因は「人間」
「絶滅危惧種の調査は、国や研究機関、大学、NGO、セミプロの方の調査などからデータベースを作って作業していくため、地道な作業です。レットリストに載っていない=絶滅危惧種でない、ということではなく、調査データがないというだけです。実は氷山の一角で、まだまだ膨大に存在すると考えられています。

そもそも、地球の上では、人類が進化する前までは、年間100万種あたり絶滅する種は1種以下とされてきました。ところが、20世紀以降は、年間100万種あたり100〜1000種が失われていることが明らかになっています。明らかに、地球の生態系を変えているのは、“人間”といえるわけです」(道家氏)

また、日本人にとって食としても身近な、マグロやうなぎもレッドリストに入っている。他には、どこの小川にもいたあのメダカさえも、今は絶滅危惧種に指定されてしまった。20〜30年前に当たり前であった環境が大きく変わりつつあることを、絶滅危惧種は私たちに問いかけているのだ。

“感じながら”子どもと考える5つのキーワード
しかし、「動物たちを救いたい」と思っても、実際に何をしていいか考えると途方に暮れてしまうはずだ。子どもにどうしたらいいの? と聞かれても、きちんとした答えはなかなか出てこない。

「絶滅危惧種に関して、守ろうといっても、遠い国の動物たちに何ができるのだろうか? と行き詰まってしまう。特に子どもたちに伝える場合は、“絶滅”という言葉ばかりが先行してしまうと、絶望感しかなくなってしまうこともありますよね。

私自身、トナカイが絶滅種に指定された話をうちの4歳の娘にして、失敗しました。ちょうどクリスマス前だったこともあり、『”じゃぁ、サンタさんはもう来ないんだね”と泣いている』と、海外出張先のメキシコまでうちから電話がかかってきたんです(笑)。現実を伝えることは大切ですが、それだけにとどまらず、自然を考えるアクションにつなげていくとがなにより大事だと思っています」(道家氏)

そこで、道家氏に、私たちがすぐにできること、子どもといっしょにできる5つのキーワードをあげてもらった。

1.  ふれてみよう
自然や生物について実際にふれてみる、感じてみることが大事。机上の空論よりも目で見て、時にさわることで、リアルさは高まる。近所の公園、動物園、水族館、植物園はもちろん、海や森、川など、いっしょに遊びながら、自然にふれることで、自然界に起きていることを身近に感じられるように。

「動物園でも動物をみながら、ちょっとした豆知識を教えてあげると子どもたちは驚くほど、興味を持ってくれます。豆知識を得るには大人たちも絶滅動物について調べたり、学んだりしなくてはいけないので、おすすめです」

愛知の東山動物園では、絶滅危惧種であること、レッドリストのどのランクであるかを表示して、動物たちを紹介している 撮影/伊藤学
2. 食べよう
季節外れの農作物を作るためには、エネルギー資源を多く使用してしまう。地球環境のことを考えると、できる限り季節に採れるものや無駄な加工などがないものを選ぶのが望ましい。

「食べるというと意外に思うかもしれませんが、自然の循環ということを考えるうえでも、地産地消、旬のものを食べるということも、絶滅動物を救う手段になります。徹底する必要はありません。でも、こういった意識を持つことが環境保全に影響することを、子どもたちに伝える材料にもなります。もちろん、健康にもいいので一挙両得です」

3. えらぼう
環境を考えた製品を購入したり、環境保護の活動をしている企業を応援したりする。

「個人個人の力も大事ですが、やはり大きいのは企業などの力です。最近は環境について真剣に取り組む企業も増えています。安かろうばかりで購入するのではなく、環境保全を考えている企業なのかを調べ、そういった企業に協力することは、持続性可能な活動のためにもとても大きな支援になります」

東山動物園のコアラ館「コアラフォレスト」はブラザー工業がバックアップ。こういう企業の協力もあるのだ 
4. 守ろう
毎日のゴミの分別、削減に気を配ることはもちろん、海や山、川などで行われる清掃活動や植林などにも参加してみよう。

「NPOだけでなく、企業でもさまざまな清掃や植林活動なども行っています。そういったものに参加することで、現状を知って、よりリアルに問題意識を自分のものにすることができます。敷居高く考えず、ボランティアに参加してみるといいでしょう」

5. 伝えよう
自分が得た絶滅危惧種の知識を自分だけにとどめず、少しずつでも周囲に伝えていく。絶滅危惧種の問題は、そのまま環境問題と言える。

「ひとりの力は小さくても、伝えていくことでその力は大きくなります。子どもたちに、絶滅動物がいること、そして動物はもちろん、自然や地球を大事にする大切さを伝えていく。また、それを友達にも伝えていく。高らかに叫ばずとも、小さな思いを伝えることで、多くの人と意識を共有することができます。これが現状を変える力になります。

そして、ここに挙げた5つ、すべてできなくてもいいのです。できそうなものから始めてみる。そんな意識で、まずは子どもたちと絶滅危惧種について、生物多様性について話してみてほしいですね」

5つのことのほとんどを体験できるイベントって?
3月17日・18日、中部国際空港セントレアで、絶滅危惧種について親子で楽しく学び、伝えていく、まさに前述の5つのほどんどを体験できる『Brother Earth Academy』というイベントが開催された。

空港内に木のぬくもりを感じるようなスペースが 撮影/川柳まさ裕
参加者はまず、スマトラトラ、ニシローランドゴリラなどの絶滅危惧種の動物ワッペンと動物たちが抱える絶滅の状況を伝えるカードが入ったトートバッグをもらう。そして絶滅危惧種について考えながら、トートバッグにワッペンを貼り付けて、思い思いにオリジナルバッグを仕上げていくのだ。

小学生の男の子2人と母親の参加者は、「たまたま、空港に来たらおもしろそうなイベントをやっていて参加しました。絶滅危惧種についてはよくわかっていませんでした。知っている動物がこんなにも絶滅危惧種になっていることに驚き、子どももそのことでより関心が持てたようでした。こうやって遊びながら、作りながら学べると、子どもも積極的に参加しますね。帰ってから家族で色々調べてみたいと思っています」と話していた。

赤ちゃんから大人までが、楽しくものを作りながら絶滅動物について学ぶことのできるイベントだ 撮影/川柳まさ裕
「“絶滅危惧種”という言葉だけでみると遠いことに感じてしまうかもしれません。でも、私たち人間も動物たちと同じ、地球に生きる一員です。絶滅危惧種を生む、生態系の乱れは、未来を担う子どもたちにも関係します。しかも、私たち人間が生態系の変化に影響を及ぼしているという現実があります。

環境保全活動をするうえで、大事なのは、間口を広げるということ。絶滅危惧種に関しても、多くの人は、『よくわからないけれど、まずいことが起きている』ということはわかっています。

その“よくわからないけれど”の部分を難しくせず、身近なこととして考えてもらうために、今回のイベントを企画しました。トートバッグの絵柄、ワッペンの刺しゅうはそれぞれブラザー製のガーメントプリンター(布用プリンター)、刺しゅうミシンで作成されたものです」

と語るのは、このイベントを企画したブラザー工業株式会社のCSR&コミュニケーション部コミュニケーショングループブランド推進チーム・シニア・チーム・マネージャーの岩田俊夫氏だ。

動物を考えることは環境を考えること
ブラザー工業は、ミシン修理・部品会社として1908年に創業した企業だが、現在では、プリンターなどの情報機器でのシェアを世界的に拡大している。製品は、最新の省エネ技術を搭載など、地球環境への負担軽減などにも取り組み、それと合わせて、90年代から地道な環境保全活動にも力を注いでいる。

2010年には、"Brother Earth"という環境スローガンを設定した。

今回のイベントの軸となる絶滅危惧種に関しても、『絶滅動物園 × Brother Earth』というウェブコンテンツを運営。東山動物園で撮影した、絶滅危惧種の動物たちのメッセージ性が高い写真とともに、絶滅動物の問題をわかりやすく提示している。絶滅の原因などをインフォグラフィックスなどを使って紹介しているので、子どもたちといっしょに学ぶこともできる。IUCNも情報協力をし、今までにない質が高いコンテンツを展開している。

「絶滅動物園×Brother Earth」の一コマ。素晴らしい写真と共に現状を教えてくれるサイトだ
「私たちは環境学や動物学のプロではありません。でも、身近に起きている問題を企業として、サポートして、伝えていくことはできます。東山動物園とは84年にコアラ舎を寄贈してからのおつきあいです。そのコアラをはじめ、ユキヒョウなど、東山動物園を通して、多くの動物たちが危機に直面していることを知って、私たち自身も伝えるべきことだと感じるところがありました」と岩田氏は言う。

ブラザー工業のイベント会場には、可愛い動物のイラストに説明書きが 撮影/川柳まさ裕
90年代以降、企業も社会的責任、いわゆるCSRを求められることが増え、環境保全活動はその代表的なものでもある。でも、蓋を開けてみると、持続性がなかったり、名ばかりの環境保全活動をしていたりという企業も少なくないという。しかし、ブラザー工業は他とはちょっと違う。単なる寄付で終わらず、世界12カ国で行われている環境保全活動にも従業員自らが参加している。岩田氏自身も多くの活動に積極的に参加しているという。

社員が本気で環境保全
「世界各地で、現地の社員自らが出向き植林活動など行っています。日本では毎年5月ごろと11月ごろに、岐阜県郡上市で植樹活動を行います。バスでみんなで出向きます。自然を直に感じることができるので、自分自身も楽しみにしている活動のひとつです。5月にはここで、貴重な固有種のギフチョウを見ることができるんですよ。活動を始めてから少しずつですが、増えているようです」

”知ること、感じることが、自分たちのアクションを変えていく”ということを、従業員が体感してきた。それによって、ブラザー工業の環境保全意識は、自然に広がりを見せていったと岩田氏は言う。

「環境に関して、理念だけを語ってもなかなか伝わらないことも私たちは長い経験で知っています。高らかに環境保護を叫ぶのではなく、まずは現状を知ってもらうことから始めたいと常に思っています。絶滅危惧種だけでなく環境保存活動全体を身近に“自分事”として感じられるきっかけづくりをしたいと考えています」

道家さんが提案する「私たちができる5つのこと」を企業として進めようとしている気持ちが、ここにはある。

取材・文/伊藤学

posted by しっぽ@にゅうす at 08:29 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

規制強化が呼ぶ経営破綻、動物販売やパチンコで

日本経済新聞


国内の著名な動物園を得意先として動物を販売していた「有竹鳥獣店」が2月28日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。国内で数少ない動物園・水族館向け鳥獣販売事業者だったが、最近は売り上げ確保に苦戦し、債務超過の状態にあった。売り上げ不振の背景には、動物園や水族館の数が飽和状態だったこともあるが、ワシントン条約という法規制も影響していた。この業界に限らず、法規制で営業環境が激変し、倒産の引き金になるケースは多い。

■業歴110年を誇る老舗の鳥獣販売店の倒産


企業信用調査マンの目
信用調査会社、帝国データバンクで企業の経営破綻を専門にする第一線の調査マンが破綻の実例などをケーススタディーにし、中堅中小の「生き残る経営」を考察します。隔週火曜日に掲載
 有竹鳥獣店は1908年の創業で、53年に法人化された。長年の業歴に加えて国内でも数少ない動物園・水族館向け鳥獣販売事業者として一定の営業基盤を確立し、上野動物園などの有名動物園や水族館を取引先にしていた。同社の最大の強みは長年の業歴で築かれてきた国内外のネットワークだった。それが調達、販売の両面に生かされ、得意先の大半は官公庁や地方公共団体の施設が占めていた。

 このため猫や犬のような一般のペットショップ向けにはほとんど販売していなかったが、一部には研究施設向けも扱い、2003年10月期には約4億3000万円の売上高をあげていた。

 しかし業種柄、需要にあった動物がすぐに手配できない難しさから、獲得できるまで一定期間が必要になることもあった。このため計画的な売り上げの確保が難しい状況だった。さらに地方公共団体の財政が厳しくなり、得意先の予算も厳しさを増していた。これらを背景に売り上げは減少傾向をたどり、ついには倒産に至ってしまった。

■法規制が業績に影響

 有竹鳥獣店の倒産には需要の伸び悩みという市場の飽和状態が影響しただけでなく、法規制も影響していたようだ。動物によってはワシントン条約で売買が禁止され、需要があっても売買が成立しないケースがでてくる。環境破壊や乱獲など原因はさまざまだが、規制される動物の種類が増えると、同社のような業態の企業には大きな痛手となる。これまで当たり前のように動物園で見られた動物が姿を消す可能性が話題となるが、そうなれば取引機会が減少し、売り上げに影響する。

 このほかにも、これまで法規制によって影響を受けた業界は多い。それが倒産にまでつながってしまうケースも多くみられている。

■パチンコ業界は射幸性の低下が集客に影響

 規制強化で注目されている業界の一つにパチンコがある。パチンコ業界は2016年末までに非適合機種の撤去期限を迎え、17年9月末にはパチスロ5.5号機の新台リリースを中止。その後に射幸性を調整した5.9号機へ移行するなど、多くの規制が繰り返されてきた。今年2月には1日の遊戯時間を4時間と想定したうえで出玉を従来の3分の2にする規制強化が始まった。これまでもギャンブル依存症対策として何度も規制が強化され、経営に影響を受けてきたパチンコ業界だが、今回の規制強化では既に倒産している関連事業者が確認できている。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:26 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の運動会はいつまで続く? やめさせる方法やマンションでの対策を紹介

ペトこと


猫の飼い主さんは、夜中や明け方に愛猫が急に走り回ったり暴れたりしたという経験があるのではないでしょうか。この様子は「猫の運動会」という呼び方で知られています。いくらかわいい愛猫の行動でも、時間が時間なので眠れなくて困ったり、ご近所への騒音が気になったりする飼い主さんもいるかもしれません。今回は、なぜ猫は運動会を開催してしまうのかや、暴れる猫たちへの対応策について紹介します。

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猫の運動会とは
猫が夜中や明け方、急にテンションが上ってきたかと思ったらダダダッと走り出し、高いところに上ったり駆け下りたりし始めてビックリしたという経験がある飼い主さんは少なくないと思います。特に子猫の時期に多いこの行動ですが、一般的に「猫の運動会」として知られています。


正式名は「真空行動」
実は「猫の運動会」には正式名称があり、「真空行動」といいます。真空行動とは目的を達成するための行動ができないため、その代わりとして生まれる行動のことです。なぜ「真空」という言葉が使われているのか少し疑問ですよね。

真空とは、通常は「空気などの物質がそこに全く無い」ことを指します。何も無いのに行動するから真空行動なのでしょうか。真空行動は英語の「Vacuum activity」から来ています。Vacuumには「真空」だけでなく、「空虚」という意味もあります。空虚……。何もなくて空っぽというこの意味が示すところは、「暇」ということ。真空行動と聞くと何やら難しい専門用語ですが、別の言い方をすれば「暇行動」。つまり、「暇ですること無いから、とりあえず走っておくか!」という行動なのです。

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運動会は何歳まで続く?
猫の運動会は子猫が走り回れるようになる生後2〜3カ月ほどから始まり、何歳まで続くのかは個体差が大きく一概には言えません。

筆者の経験では、5〜6カ月から2歳くらいまでが一番激しく運動会が開催されるように思います。この頃は人間の年でいうと10代から20代前半で、エネルギーがあり余って精神的にも成熟していません。猫は身体的には生後半年で成熟しますが(体は1歳〜2歳頃まで成長し続けることもあります)、精神的には2歳頃になると落ち着いてくると言われています。

2匹の子猫
筆者が保護している子たちは、2〜4歳頃まではときどき運動会を開催しますが、それ以上になるとほとんど大暴れしなくなります。猫は夜行性(薄明薄暮性)なので早朝や夜間に暴れてしまうのですが、人間と一緒に暮らしているうちに人間の行動パターンにあわせるようになり、夜は一緒に寝てくれるようにもなります。長年筆者と暮らしている子は、筆者が寝ているときは寝ていて、筆者が行動し出すと起きるということが多いです。

ただし、6歳以上のシニアの子でもたまに突然走り回ったりするとことがありますし、10歳以上になっても運動会を開催する子もいるようです。

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猫が運動会を開催する理由
猫はなぜ運動会を開催するのか。前述した「真空行動」という正式名称が示すとおり、ずばり「暇だから」です。家の中と外を行き来する猫は室内での運動会をあまり開催しないと言われており、特に完全室内飼育の猫によく見られる行動のようです。現代社会で猫が幸せに暮らすためには完全室内飼育は必要ですし、大切だと考えますが、外の世界に比べると刺激が少なく暇な生活なのかもしれません。

また、猫はもともと肉食獣として狩りをして生活をしていたという歴史も関係しています。狩りをする時間帯は明け方や夜ですから、その時間帯は猫の本能や狩りへの欲求が駆り立てられるというのも運動会の一因にあるのでしょう。早朝や夜中は獲物を探すためにテンションが上がって本能がスイッチオンになった状態なので、運動会が開催されるのは自然なことといえます。

運動会をしない猫もいる
全ての猫が運動会を開催するわけではありません。個体差がありますし、家の外に出る猫は運動会を開催しないかもしれません。筆者の経験では、のんびりした性格の子や穏やかな性格の子は、運動会をあまりしない傾向があるように思います。やんちゃな子がスイッチオンになったときのテンションの上がり方は半端なく、飼い主であろうと敷物の一部か飛び石くらいにしか思っていないではないかという扱いですが、穏やかな子はそこまで興奮度マックスにならないようです。

猫の運動会は本能によるもので完全にやめさせることはできませんし、無理にやめさせようとすればストレスが溜まってしまいかわいそうです。しかし、「連日の運動会で寝不足になる」「ご近所さんへの騒音が心配でやめてほしい」という飼い主さんもいるでしょう。完全にやめさせることはできませんが、飼い主さんがうまくエネルギーを発散させてあげることで開催を減らしたり、騒音を減らしたりすることができます。
たっぷり運動をさせる
猫の運動会が開催される大きな理由の一つは「暇だから」。エネルギーが発散できていないことが理由の一つにあります。特に子猫〜2歳くらいまでの若い猫は力があり余り、運動したい欲求も遊びたい欲求も強く持っていますから、そのエネルギーをうまく使わせてあげる必要があります。

まずは猫が好きなおもちゃを使って十分遊んであげることです。猫は大好きな飼い主さんと楽しい時間を過ごせますし、エネルギーも発散できて充足感を得ることができます。若い猫と遊ぶときは、猫が走り回れるような遊びをするのがオススメです。長めの猫じゃらしを大きく振ったり、猫が好きなおもちゃを投げてあげたりすると、猫も喜んで走り回ります。

飼い主んさんも猫が夢中になる猫じゃらしの操作法を勉強するといいですね。ただ振ってるだけでは喜んでくれませんので、緩急をつけて狩猟本能をくすぐってあげることが大切です。また、猫と遊ぶときは短い時間を数回に分けて行いましょう。長い時間を1回だけより、短い時間を数回の方が猫の満足度が上がります。そしておもちゃは出しっぱなしにせず、遊び終わったら片付けて新鮮さを保つようにしましょう。

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一人遊びできるおもちゃを用意する
猫も疲れるほど遊べばぐっすりと寝てくれるのですが、猫が疲れるほど遊ばせるのは飼い主さんも大変です。飼い主さんが相手をしてあげられないときは、狩りの欲求や遊びたい気持ちを少しでも満足させてあげるように一人で遊べるおもちゃを用意してあげましょう。最近では電動のおもちゃも販売さていますので、それらを活用してもいいですね。ただし、これもいつも出しっぱなしだと猫は飽きてしまいますよ。


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多頭飼育をする
同レベルで遊んでくれる相手がいれば、飼い主さんが留守中や忙しいときも、追いかけっこをしたりプロレスをしたりしてエネルギーを発散することができます。だだし、特に子猫のときは2匹で大運動会を開催することも珍しくはありませんので注意が必要です。



キャットタワーを複数設置したり、家具の配置を工夫することで部屋の中をアスレチック場にしてしまうという方法もあります。筆者は保護猫がたくさんいるという理由もありますが、キャットタワーは2台設置し、さらに棚やタンスの配置を工夫して、猫が床に降りずとも高い場所を移動できるようにしています。キャットウォークを設置してもいいですね。


気にせず放っておく
猫の運動会は本能によるものです。無理にやめさせることはできませんし、ケージなどに閉じ込めてしまってはかわいそうです。運動会は20分〜30分程度暴れまわれば閉会となりますから、その間は猫の好きにさせて放っておくというのも一つの方法です。

筆者はキャットタワーなどの対策をしていますが、それでも2歳未満の子たちは運動会を開催することが多いので、放っておいています。永遠に暴れまわるわけでなく短い間で終了しますし、閉会すればウソのようにおとなしくなって寝てくれます。夜間や早朝なのでうるさいと感じることもありますが、筆者はもう長年にわたってこの状況で暮らしているので、さほど苦痛ではありません。猫が楽しいならそれで十分です。

猫が夜中に暴れるときの対策
筆者は気にしませんが、気になって眠れない方もいるでしょうし、マンションなどでは階下の住人への影響も気になりますよね。夜中の騒音を減らす対策を紹介します。

床にマットを敷く
床がフローリングだと猫でもバタバタと走り回る音は結構します。一軒家であれば気になりませんが、マンションだと階下への影響などが気になりますね。そんなときは床にカーペットをしきましょう。おすすめはタイルカーペットです。自然吸着型のタイルカーペットであれば、汚れた部分を取り外して交換したり洗ったりできます。キャットタワーの下にコルクマットなど衝撃を吸収しやすいマットを置くのも効果的です。コルクマットは猫が爪とぎをしやすい素材でボロボロになりやすいので、安価で何度も交換できるものがいいでしょう。



猫の運動会もかわいらしいものだと思えることが大切
猫の運動会は人間が寝ている時間に開催されることが多く、うるさいと感じたりやめさせたいと思ったりすることもあるでしょう。しかし、本能によるものであるので完全にやめさせることはできません。人間のほうがうまく付き合ってあげられるように対処していくことが猫と楽しく暮らすコツですね。運動会に限らず、猫と暮らすには「猫がすることへの対処を楽しんで行うこと」と「許す心」が大切です。さまざまな工夫や対応を含めて「猫を飼う」ということなんだと思って、楽しんでいただければと思います。


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