動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年06月04日

「譲渡前に不妊去勢を」米国獣医師、犬猫愛護で講演 高知市

高知新聞



各国の犬猫の過剰繁殖問題に精通する米国の獣医師、ジェフ・ヤングさん(62)が5月29日夜、高知市内で講演し、県と高知市が計画する動物愛護施設の機能について、獣医師を常駐させて譲渡前の犬猫に不妊去勢手術を行うよう助言した。

 ヤングさんは、衛星放送「アニマルプラネット」の番組で「ドクタージェフ」として知られる。不妊去勢手術の重要性を訴え、30年で約17万件の手術を実施。各国の動物保護施設の実態調査に加え、メキシコなどで動物愛護の人材育成にも努めている。

 ヤングさんは、保護した犬や猫の「殺処分ゼロ」を掲げる保護団体や施設が「多過ぎる頭数を受け入れ、劣悪な環境に陥っている」と指摘。病気やかみ癖などで譲渡が難しい犬猫は「安楽死も必要」とし、過熱する「殺処分ゼロ」運動に警鐘を鳴らした。

 県などが計画する動物愛護施設については「収容する犬猫を減らすことが最も重要だ」と強調。譲渡前に不妊去勢手術を行う獣医師の体制▽手術を譲渡の条件にするルール作り▽責任ある飼い主を育てるための教育▽かみ癖などの問題行動がある犬の矯正プログラムの導入―などを課題に挙げた。

 講演会は「アニマルレスキューシステム基金」(神戸市)と「県動物愛護教室から命を考える会」が共催。約130人が耳を傾けた。(早崎康之)


posted by しっぽ@にゅうす at 09:28 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬の「延命治療」と「緩和治療」 愛犬と闘病生活を送るすべての飼い主さんへ

ネタりか



犬の延命治療と緩和治療
ダックスフントの目のアップ

人間よりもはるかに短い犬の平均寿命。どの飼い主さんも、いつか来る愛犬の最期の時のことを一度は考えたことがありますよね。
【その時】のこと、考え決めていたとしても思い描く通りの現実は訪れません。

愛犬にとって、「延命治療」は苦しめるだけなのか?

緩和治療はいつまで続くのか?

愛犬にとって、どんな治療が最善なのでしょうか?

飼い主のエゴ?病に苦しむ愛犬に治療を続けるということ
悩む犬の飼い主

さまざまな病気で「終末期」に入った愛犬に対して何をしてあげられるのか?
何かしてあげられる選択肢は残っているのか?

癌をはじめとする様々な病気で「余命宣告」を受けた時、飼い主の葛藤が始まります。
ふと気が付くと辛そうにしている愛犬の様子に、「このまま治療を続けていることは、ただ苦しみを引き延ばしているだけなのではないか?」という思いがよぎります。

ですが今、全ての治療をやめてしまえば悪化する病気の症状で余計に苦しめることになってしまう。
でも、治療を続けていても「完治」はなく、最悪の状態よりは良いという状態にするのが「できる限りのこと」。

そんな時、「安楽死」を選択する飼い主さんもいます。
日本では少ない例ですが、海外では、これから訪れる病気の進行で苦しむことを考えて早い段階で「安楽死」を選択する飼い主さんも少なくありません。

経済的な事情ももちろんあります。ペット保険に加入していても、長期にわたる治療継続は高額になり家計を圧迫します。

苦しみながらも、愛犬が自ら命の終わりを迎えるまで出来る限りの治療をして寄り添っていくことが「愛情」なのか?
早い段階で苦しみから解放してあげたいと「安楽死」を選択することが「愛情」なのか?

どちらが正しいのか?ではなく、その答えは【どちらも愛情だ】ということです。

犬の延命治療とは
服を着たダックス

人間でも延命治療については、さまざまな意見があります。現在では、終末期に入った患者さんの意思が尊重されることが増えてきましたが、家族の想いとは異なることもたくさんあります。

それでは実際の犬の【延命治療】とはいったいどんな状態でしょうか?

✔脳死
✔人工心肺
✔昏睡状態
✔心肺停止

人間がこのような状態になった時、患者の意思で「無理な延命治療は拒否します」と予め意思表示することができますが、愛犬の場合はどうでしょうか?

一時的な心停止から蘇生生還する事例もたくさんありますが、終末期を迎えた愛犬の場合、一定時間蘇生措置を行い心肺回復が無ければ獣医師から「死亡」を伝えられます。自ら自発的な呼吸や身体機能が全停止した状態で、さらに延命を望むことは「苦しみを引き延ばすだけ」になってしまうでしょう。

つまり一般家庭の「愛犬」にとって、生命維持装置を使う【延命治療】というのは、ほぼ存在しないのです。

犬の緩和治療とは
クッションでくつろいでいる柴犬

一方、多くの飼い主さんが直面するのは【緩和治療】です。

✔輸血
✔点滴
✔透析
✔手術
✔強制給餌
✔抗がん剤
✔放射線

など、終末期でなくとも完治を目指す治療でも行われる治療です。

終末期に入った愛犬にとって、これらの治療は「命を引き延ばすため」の治療ではなく【今を快適に生きる】ための治療です。

どんな治療を続けていても、命の終わりは必ず来てしまいます。ですが、それまでの期間をどれだけ穏やかに命をまっとうさせてやることができるのか?そのためには、どんな治療が残されているのか?少ない選択肢の中から選ばれた治療は「延命」ではなく「緩和」なのです。

✔「治療を続けて苦しめてしまった。」
✔「自分の気持ちだけで痛い思いをさせてしまった。」

きっと、飼い主さんは悩み、後悔していることがたくさんあると思います。ですが、その「愛情」は愛犬に必ず届いていますし、気持ちを深く理解しています。

犬の緩和治療 QOL【クオリティー・オブ・ライフ】
赤い服を着ているダックス

QOLとは、適切な治療を行うことで苦しみ・痛みを予防したり和らげたりすることで、現在、愛犬を苦しめている病状を改善することです。

そして、これは医療行為だけでなく、愛犬の「余命」を告げられた家族の心や生活、経済負担、愛犬の死の受け止め方など幅広い意味を持っています。手術や高度医療を行わないという選択も緩和治療の1つです。

「病気と懸命に闘う愛犬が、少しでも痛みや苦しみから解放され、美味しいご飯が少しだけでも食べられる。」

「残りの時間を、いつもの場所、いつもの環境で家族と過ごすことができる。」

「手術を乗り越え、完治はなくとも痛みだけでも取り除いてやれる。」

守ってあげたい、改善してあげたいことはそれぞれの家庭で違って当然なのです。

例えば、「癌で片足を切断すれば現在の危機的状況からは脱して命は助かる(延命できる)」と診断を受けた時、「可哀そう」「生活の質が落ちる」「無理な延命だ」などという意見も耳にしますが、本当にそうでしょうか?
癌の転移、再発のリスクは完全にゼロにはならないかもしれませんが、そのまま放置して癌が進行していくのが「自然の流れ」として愛犬にとって最良の選択でしょうか?

犬は、順応、適応能力に優れています。
体の一部を失ったとしても、意識があり喜怒哀楽が表現できて甘えられる飼い主さんが傍に居てくれる環境があれば、元気に走り回れる、ご飯が食べられる、好きなことができる、どれか一つだけだったとしても、それが一時の改善だったとしてもそれは愛犬にとって幸せな「緩和治療」なのです。

飼い主さんの気持ちも大切
老犬の散歩

「終末期」の愛犬にとって、一番心配なのは普段と様子の違う飼い主さんのことです。体の変化を感じながら、痛みや不快に耐える日もあるでしょう。そんな時ほど愛犬は飼い主さんの変化を敏感に感じています。

「迷い」「不安」はもちろんですが、溢れるインターネットの情報に一喜一憂して心が疲れてしまいます。
【愛犬にとって最善の選択】をしたい深い愛情が、自分自身を苦しめることになってしまいます。

ですが、「これでいい!」と突き進み穏やかに最期を看取った飼い主ですら「後悔」は残ります。

愛犬に何をしてあげたいのか?
人間の言葉を持たない愛犬と向き合う「緩和治療」には、飼い主さんの気持ちや想いも大切なのです。

なぜなら、緩和治療は家族の苦しみも改善させるものだからです。

正解がなかなか見つけられない、愛犬の治療で飼い主さんが苦しみ続けていては愛犬にとっても「生活の質」が落ちてしまうことに繋がりかねないのです。

愛犬はやはり、いつもと変わらない飼い主さんの様子に安心するのです。

愛犬のことは飼い主さん家族にしか分からない
犬を抱っこしている飼い主さん

例え獣医師が「手の施しようがない」と言っても、余命が1週間だと言ったとしても、これまで愛犬を大切に育ててきた飼い主さんだからこそ"感じること"があります。
その為に【セカンドオピニオン】があります。
一人の獣医師の判断ではなく、複数の獣医師の診断、判断を仰げは、新たな発見があるかもしれません。例え、今の診断と同じ回答だったとしてもそれは「納得」に繋がるのです。

検査は、確かに愛犬への負担もあります。負担と希望どちらを優先するのか?選択するのか?治療前にも選択を迫られる場面もあるかもしれません。治療に「絶対」は無いので、納得できるまでたくさんの情報収集は必要です。

ですが、やはり一番愛犬のことを理解している飼い主さんの判断と、これまで愛犬の健康管理を手伝っていただいたかかり付けの獣医師さんの判断は、的確なことが多いのです。

限りがある現実と治療への希望
曇り空

緩和治療として、輸血や手術などに挑む時限界にぶつかってしまうことがあります。

✔年齢
✔供血の確保
✔愛犬の性格
✔既往症 など

高齢犬の場合、手術に耐えられる体力、心肺機能面を考えた時、選択肢が無くなってしまうこともあります。また、ひどく臆病な性格であったり持病があったりすると、緩和が望める治療でも受けられない場合もあります。この判断は、飼い主さんにしかできません。

愛犬の全てを把握している飼い主さんと、愛犬の体調を把握している獣医師さんが、限りある治療の中から希望を見つけ出すしかないのです。それでも、【完治】ではなく【緩和】なのです。

経済的な事情も現実
お金を目の前にしているポメラニアン

命を前に【お金のことなんて】という愛犬家の意見をよく耳にします。ですが、病気の発見からさまざまな治療を試みて最善を選び続けて今にいたり、もちろん治療にはお金がかかります。その内容によっては数十万円から数百万円と上限がありません。

病気やケガ、完治させられる軽度の傷病にもかかわらず適切な治療を受けさせないことを経済的理由にするのは「適正飼育」とは言えません。犬を飼育するということは、大小かかわらず動物医療には人間の病院代よりも高額負担があるのは誰しもが安易に想像できることだからです。

ですが、終末期に入る愛犬に対し、すでに高額医療費を負担し続けている飼い主さんに、さらに高額、高度医療だけを薦めることには疑問が残ります。

あくまでも【完治】ではなく【緩和】のための医療に、人間の生活がままならないほどの負担が長期間のしかかるのは、生活の質は破綻していると言えます。

それでも、我が子のために借金をしてでも財産をはたいてでも医療費をかけてあげられる飼い主さんもいれば、【限界】を迎えて治療を中断して最低限の医療に切り替える飼い主さんもいます。

どちらも我が子のために【最善】を選び、愛情を尽くしていることに変わりありません。飼い主さんの心の余裕、経済的負担も考えながら選択をしていくことが【緩和治療】なのです。

もし、これ以上の経済的負担はできないとギリギリのところまで頑張られているのであれば、どうかご自身を責めないでほしいのです。

犬の緩和治療は必要な治療の1つであるという認識
こちらを見つめている犬

犬は最期の一呼吸まで、懸命に生きようとします。

寝たきりになっても、食事が摂れなくなっても、痛みがあっても、飼い主さんを見つめる目には生気が輝き、呼びかけに応えようとします。

どんなに治療を続けても、どんなに延命しようとしても、命の終わりを迎える時は来るのです。

それまでの間、痛みに苦しんでいても「生きたい」「頑張る」という愛犬の声は飼い主さんにしか聞こえません。

そして、その判断も飼い主さんにしかできないものなのです。

獣医師でも分からない犬の気持ち
獣医さん

動物の高度医療に対応する専門の動物病院の獣医師が、手の施しようがない犬の飼い主に病状を伝えた時こんなことを言いました。

「検査も、もう必要ないとも言える状況で明日かもしれないし、3カ月後かもしれない。誰にも分からない。でも、きっと飼い主さんならこの声が聞こえる時が来るのはないですか?」

一件目の病院では、今日明日亡くなってもおかしくない状態。
二件目の病院でも、なにもしなければ苦しんで一週間もたないだろう。
そして、三件目の病院で言われたこの言葉は残された時間がとにかく短いことを意味していました。

あまりに苦しむのであれば「安楽死」の選択も考えなければならない。できることは、痛みをコントロールしながら食べられるものを食べさせる。それだけでした。

ですがこの犬は、それから2カ月の間、ご飯もよく食べて運動もし、毎日キラキラと輝きながら最後の時までを生き抜きました。

吐血、貧血、痙攣発作、さまざまな症状が現れては対症療法で飼い主さんはこの犬に寄り添い続けました。
きっと、辛い、苦しい、気持ち悪いなど、この犬は感じたこともたくさんあるでしょう。ですが、毎日嬉しそうに笑顔で、大好きなおやつを食べて飼い主さんに抱きしめられて眠るこの犬が、最期の時まで穏やかに生きられたのは【緩和治療】があったからです。

そして、この犬の生きる力を信じ寄り添った飼い主さんが最後にできるプレゼントだったのです。

「もう死にたい」
「治療をやめて」

と犬が言うわけでもなく、あかの他人から見れば「可哀そうに」とか「自然の流れに反している」と言われるかもしれません。ですが、家族として一緒に生きていた愛犬を苦しませたくないという飼い主の気持ちと、それに応えようとする愛犬の心の声は深い絆が無ければ分からないことなのです。

愛犬の死を受け止める期間
海辺の夕日を見つめるゴールデンレトリバー

突然の事故や病気で、闘病することも何かを選ぶこともなく愛犬を失ってしまうこともあります。どんな場合でも愛犬を亡くすのは辛いことです。

闘病生活を送りそれでもやってくる最期の時、そして愛犬が旅立ったあとの飼い主さんの生活。これは、なんの心の準備もなく迎える死と、できることをしてあげられて迎える死とでは、大きすぎる違いがあります。
家族の心や精神面の改善も緩和治療としてとても重要なのです。

もちろん緩和治療ですら、あまり良い効果を実感できない場合もあります。もどかしさ、ふがいなさを感じることもたくさんあります。

ですが、緩和治療は闘病生活を送りながら、初めて愛犬を抱きしめた日のことやこれまでの思い出や、今生きてくれていることに心から感謝できる大切な時間です。たくさん愛犬と話し向き合う時間です。

病気になったのは、誰のせいでもありません。死を迎えることは罰ではないのに、飼い主さんはどうしても自分自身を責めてしまいます。

愛犬を想い選んだ治療、方針はどれも【最善】なのです。

緩和治療を【延命治療】と否定的な意見
暗い場所にひっそりと佇む犬

「無理やり、愛犬が死を望んでいるのに飼い主のエゴで命を引き延ばしている」
「動物は自分の命を引き延ばしたりしない」

などという言葉を浴びせられ傷つく飼い主さんが多くいます。ですが、死を望んでいるか?生きたいと頑張っているのか?は飼い主さん家族にしか分からないことです。
重病で完治できない犬に、それ以上の苦しみを与えるのは【悪】であるという価値観があることも事実です。ですが、なにを選ぶのも決定するのも【飼い主家族】です。

延命を望まない飼い主さんはいません。いつまでも一緒に元気で傍に居てほしい。幸せにしてあげたい。とはじめて抱きしめた日からずっと願っています。

動けなくても、食べられなくても、愛犬がこちらを見て懸命に応えようとする姿や、飼い主さんの声に反応して尻尾を一振りしてくれた。それだけのことでも、「生きたい」「ここにいるよ」という愛犬の声が飼い主には聞こえるのです。
そして同じように、「もう逝くからね」という声が聞こえるのも飼い主さん家族だけなのです。

愛犬への負担と治療の効果、迎える最期の時までの時間。どのように過ごすのか、なにを選ぶのか?

それは、他人には評価批判できるものでは決してありませんし【否定】など絶対にあってはならないことです。

まとめ
風船に囲まれて笑顔を見せる犬

この記事のまとめとして、今現在完治が望めない「終末期」を愛犬と一緒に過ごされている飼い主さんすべてに、【その選択は最善だ】ということを届けたいと思います。

✔苦しんでいれば、和らげたい。
✔お腹が空かないようにしてあげたい。
✔最期は、できれば眠るように旅立たせたい。

そんなふうに愛情が溢れている、飼い主さんたちを心から敬愛します。

さまざまな意見、価値観がありますがどうか今の選択が、その子とだから選べる時間なのだと、たくさん褒めてあげてください。

全ての飼い主さん家族と愛犬は、【唯一無二】で特別なのです。

何度お別れを経験しても、後悔は残ります。それは最期の緩和ケアだけに限らず、「もっとワガママ聞いてあげればよかった。」「あのオヤツ、もっと買ってあげればよかった。」「ちょっとくらい太っててもダイエットなんてさせなければよかった。」など、なんだか「ごめんね」と言いたくなく思い出も蘇ってきて寂しくもなります。

ですが、今、今を懸命に生きている愛犬に対して飼い主さんたちは「無理やり命を引き延ばしている」のではないこと。ご自身を責めることなく、心無い言葉で傷つけられることなく、限られた時間を心穏やかに愛犬と過ごしてほしいと、心から願います。

あなたの愛犬は「幸せわんこ」です!


posted by しっぽ@にゅうす at 09:26 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

杉本彩さん「人は動物に救われ、大きな力を与えられている」 愛護法「厳罰化」への思い

弁護士ドットコム


動物愛護法の改正が予定されている今年、動物愛護団体から、動物取扱業に対する規制を強化すべきという声が強まっている。動物愛護活動に取り組む女優で、公益財団法人 動物環境・福祉協会 Eva 代表の杉本彩さんは、動物虐待の「厳罰化」をうったえる。ペットブームの影で、目を覆いたくなるような虐待事件が起きているからだ。杉本さんに、法律のあり方や動物への思いについて聞いた。

●撮影所で病気の子猫を保護した
――動物愛護の活動にかかわるようになったきっかけは?

20代のころ、仕事中に撮影所で一匹の病気の子猫を保護しました。その子を看病し、里親さんを探し譲渡しようとしたのですが、しばらくお世話をしていたので情が移ってしまい、譲渡するときに号泣してしまいました。だからと言って、そのときの感情に流され、自分の手元に置くのは違う、そうしてしまったら、この子と同じような子に今後遭遇したときに、手を差し伸べるのを躊躇してしまうと思いました。それが私の動物愛護の第一歩でした。今から思うと、そのときは、ここまで活動を広げるとは考えてもみませんでした。

そのあと、地域の動物たちにアンテナを張るようになったからだと思いますが、同じように助けをもとめている猫に遭遇するようになりました。個人的に地域密着型の保護活動をしていくうちに、ご近所のいろいろな方とつながり、次第に私のところに相談が来るようになりました。

たとえば、「明日取り壊される建物で、猫が出産した」という情報提供があって、夜中に懐中電灯を持ってレスキューに行ったり、野良猫に不妊・去勢手術をしたり、地道な活動をつづけていました。活動していくには、不妊・去勢手術費など、どうしても費用がかかってくるので、近所のバイク工場を借りて、チャリティーバザーをはじめ、自分の服やバッグを売っていました。

――そうした活動を本格化させた転機は?

経営破綻した犬のテーマパークで、たくさんの犬が放置されて、衰弱した状態でみつかる事件がありました(2005年・ひろしまドッグぱーく事件)。テレビの報道番組で知り、いたたまれなくなって、すぐに現地に向かいました。地元の人から話を聞いていく中で、日本の法律やルールに問題があるということを知りました。

そして、「いかに啓発活動が大切か」ということ考えました。使命感にかられて、個人で保護活動しながら、啓発活動にも取り組むようになりました。ただ、活動を続けていくと、個人の限界を感じました。それで、組織をつくって、大きな声にしていかないと、物事は変わっていかない、というところにたどりついて、動物環境・福祉協会Evaを立ち上げました。

●動物虐待の動画に「心が壊れそう」になることも
――活動をつうじてショックを受けることは?

やはり、動物虐待ですね。通報があるかぎり、しっかり確認しないといけないのですが、いつも心が壊れそうになります。集中的にああいうものを見てしまうと、「世の中ってどうなっているんだろう」「人間っておそろしい」という絶望的な気持ちになります。でも、あきらめて、目を反らすことはできません。誰かが気付いて、行動していかないと、ますます世の中が悪い方向にむかっていくと思います。

――動物愛護法の厳罰化は、むずかしいのか?

動物愛護法を厳罰化する場合、ほかの法律との整合性やバランスを踏まえて検討していくのはわかります。ただ、動物虐待において、そんなに整合性やバランスをとることがはたして必要なのでしょうか。今起きている動物虐待事件をしっかり直視していただいたうえで検討してもらいたい。先日も、法制局の人たちにそう訴えかけました。

ところが、「そもそも動物に福祉という考え方は日本の法律の中にない」とバッサリと切られてしまいました。「動物愛護法は本当に限界がある」ということを突きつけられました。いまの法律は、「人間」と「モノ」という2つしかありません。そこに「動物福祉」を反映させていくためには、生半可なやり方ではなくて、根本のところを変えていくしかないのです。

――法律そのものが「人間中心的」。このあたりについてはどう思うか?

動物愛護を検討している人たちは、人間の権利や営業の利益を守ることが中心となっているため、本来の動物愛護から論点が反れていると思います。これでは、何も変わりません。動物を通して利益を得る人たちを守る組織と、動物愛護を推進していく組織を分けるべきでしょう。そして、動物愛護じゃなくて、やはり動物福祉ですよね。その考えをもっともっと法律に反映させていくようなベースをつくらないと限界があると思います。「かわいい」や「かわいそう」など、同情の次元じゃないんですよね。

●「動物をモノというカテゴリーから離すべき」
――なにを変えればいいか?

やはり、動物を「モノ」というカテゴリーから離すことが重要だと思います。そうすれば、動物の戸籍もつくれたり、ペット税も創設できたりします。あと、虐待をしている人は、自身の所有権を行使できなくなるでしょう。さまざまな問題にぶつかったとき、必ず難点となるのが「動物=モノ」なのです。そして、警察の中にも「動物愛護法ってなんですか?」という人が少なくありません。動物愛護法という特別法でなく、しっかり刑法など、法律全般に入れていくことも重要だと思います。

――ペット業界に対する規制強化の声もあがっている。

「モノ」ではなく「命」として捉えている人間にとって、やはり、一部ペット業界における動物の扱い方は本当に受け入れがたいものがあります。だけど、法律において「モノ」として定義づけられているから、業者の人にとっては、たいして悪いという意識がないんですよね。根本的に「モノ」という意識が見え隠れするんですよ。

●証拠を残さない「虐待事件」が増えている!?
――今回の改正で、一番ゆずれない部分は?

動物虐待の「厳罰化」です。動物虐待がいかに重い犯罪か、ということを決定づける根幹になります。法定刑が引き上げられないかぎり、業者を取り締まろうとしても、限界があります。昨年には、元税理士が、熱湯をかけたり、バーナーであぶるなど、わかっているだけでも13匹もの猫に虐待を加え、殺傷する事件がありました。

(編集部注:元税理士は、虐待の様子を撮影して、ネット掲示板に投稿していた。掲示板ユーザーに煽られて、犯行をエスカレートさせていったとされる。東京地裁で、懲役1年10カ月、執行猶予4年の有罪判決が言い渡された)

どんなに残虐であっても、今の法定刑(懲役2年以下または罰金200万円以下)であれば、あの程度の判決になってしまう。ネグレクトのような、積極的ではない虐待も取り締まることが難しいでしょう。だから、厳罰化は絶対です。ネット上のあおりについても、教唆罪がしっかりと適用されていかないと、犯行がエスカレートしていくと思います。

――なぜ、動物虐待をしていると思うか?

良心やモラル、感情が欠如しているのだと思います。痛みや苦しみ、悲しみを共感できる感情を持っていたら、絶対にできない行為だからです。弱者を一方的に虐待することが、一種の快楽になっているのかもしれません。専門家によって、しっかりとしたカウンセリング・治療を受ける必要があると思います。

今後ますます表には出ない動物虐待が増えると思います。動物虐待を趣味とする異常者が集う5ちゃんねる「生き物苦手版」では、捕まるから動画や画像は載せるなといった書き込みがあり、証拠を残さないようになってきています。そこには「これらの書き込みは想像上の作り話」という前提で書き込まれています。しかし、その内容を読むと、こと細かに、どういたぶったかまで書いてあります。あまりにその描写がリアルで、実行したそのものの様子を書いているのだと思います。

――動物虐待をしている人たちに、どう理解してもらう?

理解はもとめていませんが、犯した罪に対して、それなりの償いをさせなければいけないと思っています。法律で、適正に裁かれてほしい。繰り返しになりますが、法定刑の低さが、ああいう虐待事件を助長させているように思います。

●「虐待の厳罰化は、人を守るためでもある」
――動物と人間が共生していくためには?

人間が残酷で愚かな生き物だから、法律やルールが必要になるわけです。本当に、人間が健全な心を持っていたら、そもそもそんな法律はいりません。

同時に、いかに健全な心を育む社会を作れるかだと思います。子どものうちに、何を見て、何を聞いて、それをどう感じ心の奥にとどめることができるか、その子がどういう経験を積み人格を形成するかは周囲の大人にかかっているのです。

動物虐待は、どんどんエスカレートして、今度は動物では飽き足らず、人間にも危害を加えていきます。そこも踏まえて、「虐待の厳罰化は、人を守るためでもある」ということを社会全体が認識して声を上げていかないといけません。

――今後の活動はどうしていく?

なかなか世の中が変わらないことは、承知しています。しかし、やり続けるしかない、言い続けるしかない、と思っています。自分の人生の最後に「どこまで進んだか」ということなのかもしれません。心のどこかでは、劇的に変わることを期待していますが、そうじゃなくても、絶望してはいけないし、あきらめてはいけないと常に自分に言い聞かせています。

私の人生に与えられた使命かもしれません。人間の言葉を持たない動物は、社会の中で一番の弱者。そんな動物たちの存在に救われながら、潤いのある人生・大きな力を与えられていると感じています。本当に素晴らしい存在です。だからこそ、なんとかしないといけないという思いに駆られています。

(弁護士ドットコムニュース・山下真史)

(弁護士ドットコムニュース)



posted by しっぽ@にゅうす at 09:24 | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高齢者の猫、助けたい 大分市のNPOが保護活動

大分合同新聞



大分市のNPO法人「ねこの糸」(村上由香里代表理事)は、高齢者が病気などで飼えなくなった猫の保護活動に取り組んでいる。数が多過ぎて世話が行き届かず、生活に支障を来す「多頭飼育崩壊」も問題化。一時的に預かる施設の開設準備も進める。「動物と飼い主。どちらも幸せにする」のが目標だ。
 大分市の主婦三重野すみ代さん(42)方の自宅2階。小さな段ボール箱に2匹が肩を寄せ合い、じっと人の様子をうかがう。いずれも飼育できなくなった高齢者から保護した猫だ。今年2月からボランティアで一時的に預かっている。
 多頭飼育崩壊の環境で育った猫は、餌だけ与えられて人と触れ合う時間が少なく、慣れていないことが多いという。「3カ月がたち、ようやく抱き上げることができた。世話の難しさを感じる」。新しい家族を見つけるには環境整備が欠かせない、と三重野さんは感じる。
 同法人は2016年6月に設立。複数の猫を飼う高齢者や、飼い主を介護するヘルパーから「病気で世話ができない」「入院で家を空けることになった」という相談が寄せられるようになった。
 初年度は1世帯から12匹、昨年度は2世帯から計27匹を預かった。▽去勢手術をせずに繁殖させ、近所とトラブルになった▽ふん尿の悪臭や不衛生な環境により、飼い主の健康状態も悪くなった―といった例も少なくなく、村上代表理事(40)は「猫が心配で入院を拒む人もいた」と語る。
 現在は緊急を要する場合に限り、譲渡先が見つかるまで保護している。「受け入れに協力してもらえる家庭が不足し、限界がある」と同法人。新しい飼い主が見つかるまで一時飼育が可能な施設(室内スペース)の開設を計画しており、来年4月からの運営を目指している。
 新施設はNPOを支援する「おおいた共創基金」(大分市)を活用。さまざまな専門家からアドバイスを受けながら、支援者を増やすための広報活動にも取り組むことにしている。
 同法人への問い合わせは、メール(neconoito@gmail.com)で。一般家庭の猫の引き取りは受け付けていない。



posted by しっぽ@にゅうす at 09:23 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1371頭が活躍、人々の安全を守る警察犬

zakzak


警察犬は1896年にドイツで初めて活動を開始し、ヨーロッパを中心に普及、現在では世界のほとんどの国で活躍している。

 日本に警察犬が紹介されたのは、1912年にイギリスからラブラドルレトリバーとコリーを受け入れたことに始まり、昨年末現在で1371頭の警察犬が活躍している。

 犬は一人一人の体臭の元となる酢酸の臭いを嗅ぎ分ける能力があり、人と比べて約1億倍嗅覚が優れていることから、警察犬は、主に次のような活動に従事している。

 (1)捜索活動

 徘徊(はいかい)の高齢者、迷子の子供、行方不明者、遭難者や遺留品の臭いからの捜索。最近は、高齢化率も27・7%となり、軽度の認知症を含めると現在約800万人の認知症患者がいると推測されている。2025年には1200万人と予測され、警察犬の活動機会も増えそうだ。



(2)臭気(しゅうき)選別活動

 遺留品の臭いと容疑者の臭いを選別する業務。犯人の臭いを特定し、警察官が容疑者を逮捕する手助けを行う。

 (3)パトロール活動

 主にパトロール、監視、護送などの仕事。警察官とともに行動し、時には警察官・トレーナーの指示に従って犯人を取り押さえるため、俊敏な身のこなしや牙で、勇猛果敢に戦う大型犬もいる。

 以前は警察犬というとジャーマン・シェパード、ドーベルマン、エアデール・テリア、コリー、ボクサー、ラブラドルレトリバー、ゴールデン・レトリバーの7犬種だったが、現在では、小型犬のトイプードル、ロングコートチワワ、ミニチュア・シュナウザー、柴犬などの犬種も活躍している。

 警察犬の所属について大別すると、各警察に所属し、訓練される「直轄警察犬」と民間の訓練所で訓練されている「嘱託警察犬」に分けられる。昨年末現在、直轄警察犬が157頭、嘱託警察犬が1214頭だ。

 直轄警察犬の訓練は各都道府県の警察が行う。トレーナーになるには、まず警察官採用試験に合格しなければならないが、必ずしも警察犬のトレーナーに配属されるという保証はない。訓練は約18カ月間行われ、「上級検定」に合格した犬が警察犬として活動できる。


一方、嘱託警察犬の訓練は民間の各訓練所が行う。嘱託警察犬のトレーナーを目指す場合は、民間の訓練所に入所して3〜6年間学び、公認訓練士の資格を取得しなければならない。また、嘱託警察犬も約18カ月の訓練を要す。警察犬の訓練には服従訓練、嗅覚訓練、警戒訓練などが行われている。警察犬の犬種にもよるが、約2歳から約10歳までが活躍している。

 引退後はトレーナーと暮らすケースが多いが、里親に引き取られる場合もある。

 東京家畜博愛院には警察犬慰霊碑があり、人々の安全を警察官とともに守り続けた警察犬への感謝と慰霊として、毎年、春・秋のお彼岸に慰霊祭が開催されている。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。




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