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2018年08月30日

犬は虫歯にならないって本当!? 獣医師がその理由や治療・予防法を解説

ペトこと



子犬を迎えた飼い主さんからよく「歯磨きをちゃんとしないと虫歯になりますか?」とか、少し付き始めた歯石を見て「虫歯になってしまいました!」と言われることがあります。そんなとき、私に限らず獣医師は、「犬はほとんど虫歯にならないんですよ」と答えているかと思います。なぜ犬は虫歯になりづらいのでしょうか? 万が一なったときどうすればいいのでしょうか? 今回は犬の虫歯について、バンブーペットクリニック院長の藤間が解説します。

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犬の虫歯とは
我々人間にとってはなじみの深い「虫歯」。虫歯とは、歯が酸で溶かされている状態のことをいいます。同じ歯だと思って「愛犬の歯も虫歯になるのでは?」と心配される飼い主さんが少なくありませんが、犬はほとんど虫歯になりません。実際、臨床現場でもほとんど目にすることはありません。代わりに犬で多いのが歯石の沈着や歯肉炎などです。数えきれないほどの歯科治療を行ってきましたが、「虫歯」に関してはここ10年で数える程度しか治療を行った記憶がありません。

そのため、この記事を作成するに当たって本棚から歯科系の獣医学書や獣医学雑誌を引っ張り出し、虫歯に関する知識を整理しようと思ったのですが、まったく虫歯について触れていない本もあれば、書いてあったとしても1〜2行さらっと書いてあるだけという状況でした。

このことからも、「虫歯」は犬ではあまり気にする必要がないんだと安心していただけたらと思います(他にもっと気にすべき病気があります)。ちなみに猫でも虫歯の報告はほとんどなく、「破歯細胞性吸収病巣(はしさいぼうせいきゅうしゅうびょうそう:ネックリージョン)」と呼ばれる虫歯によく似た状態を見かけることがありますが、それはまた別の話です。

では、どうして犬は虫歯になりづらいのかご説明いたします。

犬が虫歯になりづらい理由
犬が虫歯になりづらい理由は、主に3つ挙げられます。

人の唾液は弱酸性(pH約6.5)であるのに対し、犬の唾液はアルカリ性(pH約8.5)であるため、犬の口の中は虫歯菌が繁殖しづらい環境です。


人の歯は平らで歯と歯の隙間が空いていないので歯垢がたまりやすいのに対し、犬は歯と歯の隙間が広く歯がとがっているため、歯垢が溜まりにくい作りになっています(そのため虫歯になるなら平らな奥歯が多いです)。


虫歯菌は糖質をエサとし、粘り気のあるグルカンを生成して歯にごびりつきます。人は唾液にアミラーゼという消化酵素を含み、口腔内で炭水化物を分解して虫歯菌のエサにもなる糖分を作るのに対し、犬は唾液にアミラーゼを含まないため、口腔内で糖分が作られることはありません。

ハスキー

虫歯になりやすい犬種・年代
前述した通り、犬の虫歯については情報が多くありません。そもそもの症例数が少ないので、子犬だから老犬だからとも言えません。ただ、犬は小型犬でも大型犬でも歯の数が変わりません。口の大きさが違うのに歯の数が同じということは、大型犬より小型犬のほうが歯と歯の間隔が狭くなります。もちろん歯自体の大きさが違いますので「比較すれば」というレベルの話でしかありませんが、大型犬よりは小型犬のほうが虫歯になりやすいかもしれません。

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犬の虫歯の原因
本来虫歯になりづらい犬の口腔環境ですが、体質だったり慢性的に人の食べ物を与えてしまっていたり、糖分の多いおやつを与えたりして虫歯になることもあります。飼い主さんとの過度のスキンシップによって、発症には至らずとも人の虫歯菌が犬に感染している可能性は大いにあり得ます。

犬の口腔内で虫歯菌は繁殖しづらいため、犬から人に虫歯菌がうつる可能性は低いと考えられます。ただ、犬の口腔内には虫歯菌以外にもさまざまな雑菌が存在しますので、やはり過度なスキンシップはおすすめできません。


犬の虫歯の症状
人の虫歯と同じように、酸で歯が溶けて小さなくぼみができるのが犬の虫歯です。そこに色素沈着が起きて黒く見える場合もあります。そのほとんどが上顎の第1後臼歯と呼ばれる、かなり奥の歯の咬合面に発症します。熱心な飼い主さんでないと気づかないでしょうし、かなり協力的な犬でないと獣医師であったとしても見付けることは困難かと思います。

初期ではエナメル質と呼ばれる歯の表面が溶かされているだけですが、末期には歯髄(しずい)と呼ばれる神経や血管が集まっている部分にまで虫歯が到達し、痛みや神経過敏といった症状がみられるようになります。このレベルまで到達しないとなかなか飼い主さんが異変に気付くことは難しいと思います。

固いドライフードを嫌がるようになったり、逆にウェットフードや冷たい水がしみているような素振りをしたりします。歯周病の臭いと区別することはできませんが、口臭を主訴に来院されて我々獣医師が発見するといったパターンがほとんどです。人のように綺麗な歯に虫歯がポツっと存在することも珍しく、無麻酔では歯をじっくり観察することが難しいため、診察時には歯石による歯周病と診断し、麻酔をかけて歯科処置を行ってはじめて虫歯を発見するという場合も少なくないかと思います。末期の虫歯が歯石によって隠されている場合も大いにあるからです。

犬は痛みに強く(悪く言うと鈍感)、虫歯があったくらいでは症状がはっきりと出ず、飼い主さんが気付かずに放置されてしまうのも仕方がないかと思います。



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犬の歯周病ってどんな病気? 症状や治療、予防法を歯の専門医が解説

犬の虫歯に似た病気
犬の場合は、先ほど紹介した猫の吸収病変(破歯細胞性吸収病巣)のように酷似したものはないですが、歯の溝にできる黒い色素沈着を飼い主さんが虫歯と勘違いすることは多いです。歯石で黒く見えていた場合は歯科処置で除去できますが、色素沈着の場合は取れないこともあるので特に処置をする必要はないです。人でいうホワイトニングの範ちゅうで、治療ではなく美容です。

犬の虫歯の検査・診断法
診断は目で見て判断するしかありません。虫歯であると確定診断をするためには菌の培養や抜いた歯を病理検査に出す必要がありますが、何より歯が溶けているのでその処置が優先であり、診断することを優先する必要はあまりないかと思います。

犬の虫歯の治療法
初期に見つかった場合は人間と同じように患部を削り詰め物をします。ですが先述したように発見は末期になってからが多いです。その場合、当院では抜歯をおすすめしていますが、全身麻酔をかけて処置する必要があります。

人と同じように歯髄治療(俗に言う神経を抜く処置)を行うこともできますが、歯髄がなくなって死んだ状態の歯はもろくなっており、ただでさえ噛む力の強い犬が遠慮なく固いものを噛んでしまったりするせいで、せっかく治療した歯がかけて折れてしまったり、詰め物が取れてしまったりと再び麻酔をかけて処置をしなければならなくなることも少なくありません。

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犬の麻酔を専門医が解説|鎮静・全身麻酔と局所麻酔の違いや死亡率の考え方まで

犬の虫歯の予後


犬の虫歯も人と同様に放置していれば悪化していきます。患部から菌が全身に周り、臓器に悪影響を与える場合もあるので、早めに処置をしましょう。最悪の場合は歯周病と同じように周囲の顎の骨まで溶かしていき、顎の骨が病的に骨折することもあるでしょう。

処置内容によって予後も変わってきますが、抜いてしまえば歯そのものがなくなるので今後その歯に関して何かが起こることはありません。人の場合、若くして歯を抜いてしまうとその後うん十年の人生に影響を与えてしまう可能性がありますので、愛犬も同様に考えてしまう方が少なくありません。しかし、残念ながら犬の寿命は人に比べて短いので、抜歯をして数年でそのことが何か悪影響を及ぼすということは考えづらいです。

また、人の場合は抜かずに処置した歯に何かトラブルが生じたとしても全身麻酔をせずに処置をすることができますが、犬の場合は全身麻酔をかけなければなりません。「ドライフードを食べられなくなってしまうのではないか?」と心配される方も多いですが、人と違ってよく噛んで食べる習慣と必要のない犬では、ドライフードなんて歯の有無に関係なくほぼ丸飲みです。むしろ痛みから解放されてよく食べてくれるようになる子がほとんどです。

それでも歯を残してあげたいという思いも良く分かりますので、歯髄治療という選択を否定しません。特にトラブルがなければ予後は良好といえるでしょう。ただし、ただ抜歯するよりもかなり高額になりますし、詰め物が取れてしまったり、治療した部位から感染を起こしてしまったりする可能性もゼロではありません。メリット、デメリットをよく獣医師と相談し、その子に最適な処置をお選びになってください。


犬の虫歯の予防法
犬にとって虫歯は通常ならならないものですので、過度に人の食べ物をやおやつを与えないことが一番の予防といえます。ただ、それは虫歯予防に限ったことではなく、愛犬の健康のためにしていただきたいことです。歯磨きやデンタルガムを与えることも、虫歯の予防、歯の健康のために有効といえるでしょう。

犬の虫歯に良い食事・サプリメント
基本的にはドライフードの方が食べかすが口腔内に残りづらいのでおすすめです。口腔環境を整えてくれる経口サプリメントや塗布するタイプのものもありますが、何度も言うように犬で虫歯は少ないので、私の知っている限りそれらは虫歯に特化して作られているわけではありません。虫歯に対する効果は何とも言えませんが、歯周病予防の観点からは与えて損はないはずです。

虫歯に限らず、愛犬の歯のトラブルに注意を


繰り返しになりますが、犬の虫歯は本当にレアです。虫歯だけに限っていえば、基本的にはあまり気にしなくて問題ありません。しかし、犬で3歳以下の子の8割は歯周病を患っているというデータが示す通り、虫歯以外の歯のトラブルは多いので、歯のことを気にしてあげることはとても重要です。

最後に、ペットサロンで無麻酔の処置が行われることがありますが危険です。エナメル質を傷つけて、逆に歯周トラブルを招く原因となってしまいます。これは単なる想像ですが、もしかすると虫歯にもなりやすくなってしまうかもしれません。口の中を触られることが嫌になってしまい自宅でのケアができなくなってしまう場合もあります。歯磨き指導を行っている獣医師に相談して、正しい口腔ケアを行ってください。
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インコとハムスター万引き、「猫の餌に」理由

読売新聞



栃木県警那須塩原署は28日、栃木県那須町大和須、無職藤田孝司容疑者(69)を強盗致傷容疑で現行犯逮捕した。


 発表によると、藤田容疑者は同日午後1時55分頃、同県那須塩原市豊浦のホームセンターで、インコ1羽とハムスター3匹、蚊取り線香など計7点(計約1万1700円)を万引きし、呼び止めた男性従業員(53)から逃げようとして、親指をひっかくなどしてけがをさせた疑い。従業員が取り押さえ、署員に引き渡した。

 調べに対し、藤田容疑者は「インコやハムスターは飼い猫の餌にするつもりだった」と話した上で、「店に戻ってお金を払うつもりだった」などと容疑を否認しているという。

2018年08月29日 18時31分 Copyright c The Yomiuri Shimbun
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2018年08月29日

初対面の犬にやってはいけないNG行為5選

livedoor



初対面の犬へのNG行為1:目をじっと見る


犬にとって、目をじっと見つめることは「敵意がありますよ」という意味を持ちます。

特に初対面の犬は、「どんな人なんだろう?」とあなたのことを警戒しているので、じっと見つめ返してしまうとさらに警戒心をあおることになります。

人間は興味のあるもの、好きなものをじっと見つめて行為を表すことがありますが、それを犬に対して同じように行ってはいけません。

長年ずっと一緒に暮らしている愛犬ならば、目をじっと見つめてコミュニケーションを取ったりできますが、初対面のワンちゃんにはやめておいた方が賢明です。

初対面の犬へのNG行為2:真っすぐ近づく


犬がフレンドリーな気持ちで近づく場合は、半円を描くようにゆっくりと近づきます。

ですので、真っすぐに近づくということはフレンドリーとは逆で、「この人は僕(私)に攻撃しようとしている」と受け取られてしまうのです。

初対面の犬に近づきたい時は、ゆっくりと様子を見ながら円を描くように近づいて行くのが正解です。

初対面の犬へのNG行為3:頭をわしゃわしゃ撫でる


犬を可愛がる、撫でると言えば「頭(目の上)」あたりをわしゃわしゃ、ゴシゴシと撫でる様子を想像する人も多いのではないでしょうか?

でも実はこの行動、犬は嫌がっていることが多いのです。撫でられて嬉しいのは、首から前足にかけてのあたりで、特に初対面のワンちゃんは首のあたりを優しく撫でてあげるとよいでしょう。

初対面の犬へのNG行為4:大きな声を出す


特に若い女性に多いかもしれませんが、「きゃー!かわいいー!」といきなり大きな声を出しながら犬に近づいている人を見かけます。

犬は高めで優しい声は好きですが、突然&大きな声はとてもビックリしてしまいます。

可愛いワンちゃんが目の前にいてテンションが上がってしまっても、落ち着いて「可愛いですね!」と話しかけるようにしましょう。

初対面の犬へのNG行為5:おやつをあげる


ワンちゃんと仲良くなりたいがために、好きそうなおやつをあげようと思うかもしれません。

飼い主さんにちゃんと「これあげてもいいですか?」と確認すれば大丈夫ですが、確認なしにあげてしまうことは危険です。

犬が好きなジャーキー(肉)にアレルギーのある子もいますし、クッキーやボーロに含まれる卵や小麦粉でもアレルギーになる場合があります。

おやつにはそのような危険を伴うことを意識しておきたいですね。

まとめ


いかがでしたでしょうか?

犬好きなら犬に好かれたいと思いますよね。初対面のワンちゃんにも好いてもらえるように、この記事でご紹介した「NG」行為はしないようにしましょう。

おさらいすると、次の5つがNG行為でしたね。

目をじっと見る真っすぐ近づく頭をわしゃわしゃ撫でる大きな声を出すおやつをあげる
これらのことに気を付けて実行すればきっと、ワンちゃんたちの人気者になれますよ。是非、覚えて活用してみてくださいね。
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「猫の島」青島、全210匹の猫に不妊・去勢手術実施 猫捕獲のため「観光客の方は実施期間を避けてご来島ください」

@niftyニュース



「猫の島」青島、全210匹の猫に不妊・去勢手術実施 猫捕獲のため「観光客の方は実施期間を避けてご来島ください」
2018年08月28日 17時45分 キャリコネ

「猫の島」青島、全210匹の猫に不妊・去勢手術実施 猫捕獲のため「観光客の方は実施期間を避けてご来島ください」
「猫の島」青島、全210匹の猫に不妊・去勢手術実施 猫捕獲のため「観光客の方は実施期間を避けてご来島ください」の画像

動物の殺処分ゼロを目指す公益財団法人どうぶつ基金は9月5〜6日、愛媛県大洲市・青島に出張し「さくらねこTNR無料不妊手術」を行う。TNRとは飼い主のいない猫に対し、捕獲し(Trap)、不妊去勢手術を行い(Neuter)、元の場所に戻す(Return)ということ。

青島は"猫の島"として有名で、推定210匹の猫がおり、国内外問わず観光客が猫見物に訪れる。島の人口は今年8月現在9人で、平均年齢は75歳以上。「青島猫を見守る会」の島民3人が世話をしているが、将来的に世話が難しくなるため昨年7月には同市にすべての猫に不妊去勢手術をすることを求めていた。

「一代限りの命を健気に生きる青島の猫たちを温かく見守っていただければと思います」
メディアなどで「猫の楽園」と紹介され、猫好きの聖地と化している青島だが、訪れた観光客からは猫の将来を危惧し、どうぶつ基金に不妊手術を求める声があがっていた。

連絡船を降り島に上陸すると、たくさんの猫がフレンドリーに寄ってくる。しかし同財団は「たまらなくうれしい気持ちになるのですが、一頭一頭をよく観察すると、ケンカで傷ついた猫や虚弱な猫も多く見られました」と指摘する。

同島ではこれまでに愛媛県獣医師会や地元ボランティアらによって80頭の不妊手術が行われているが、未手術の猫が繁殖を繰り返しているという。

今回の一斉TNRによりすべての猫への不妊去勢手術が成功すれば、青島の猫はこれ以上増えることなく将来的には減っていく。同基金は「一代限りの命を健気に生きる青島の猫たちを温かく見守っていただければと思います」と理解を促した。

またTNR実施期間である9月3〜7日は関係者の乗船が優先予約されているので、一般の乗船は極めて困難になる。また猫が捕獲されるため、島に渡っても猫に会える機会は少ない。同財団は「観光客の方はこの期間を避けて来島されることをお願い申し上げます」とコメントしている。

なお無料不妊手術のための寄付も呼びかけている。
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猫1匹でさみしくないの?その疑問お答えします。「おひとり猫」3つのメリット

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1匹でさみしくないかな?
『ねこのきもち』のアンケートによると、猫飼いさんのなかで1匹飼いのおうちは約5割。留守がちなお宅だと「さみしくないかな」「退屈していないかな」「やっぱりもう1匹いたほうが…」と、飼い主さんは愛猫を心配して、アレコレ心配してしまいますよね。
今回はそんな1匹飼いの猫のキモチになって、『おひとり猫』のメリットをご紹介します。

猫1匹でさみしくないの?その疑問お答えします。「おひとり猫」3つのメリット
マイペースでノンストレス
おひとり猫のメリット1:マイペースでノンストレス
実は意外に、猫は「おひとり様」を楽しんでいるそう。

もともと、猫は単独行動する動物ですから、1匹でいるのはごく自然なこと。野性の猫は、たいてい生後5〜6カ月頃になると少しずつ母猫やきょうだい猫から離れ始め、1匹で行動するようになります。

そのため、おひとり猫でも、“ひとりで不安”という気持ちは感じても、人間のような“さみしい”という感情は薄いようです。それよりも、気ままにマイペースで過ごせることのほうが、猫にとってはメリットが大きいといえるでしょう。

猫1匹でさみしくないの?その疑問お答えします。「おひとり猫」3つのメリット
飼い主さんを独り占めできる
おひとり猫のメリット2:飼い主さんを独り占めできる
おひとり猫は、人間でいうところの“ひとりっこ”と同じようなもの。同居猫(=きょうだい)に気を遣わず、思いっきり飼い主さん(=親)に甘えられるのが、最大のメリットでしょう。

ほかの猫がいると、どうしても猫同士が意識しあって、“猫の世界”を形成してしまいます。猫の性格にもよりますが、複数飼いの場合は、飼い主さんと1対1の時間が持ちにくく、甘えたり抱っこをねだったりができない場合も。

猫が気を遣うことなく、飼い主さんと濃密な時間を過ごせるのも、一頭飼いならではのメリットですね。

猫1匹でさみしくないの?その疑問お答えします。「おひとり猫」3つのメリット
手厚く体調管理できる
おひとり猫のメリット3:手厚く体調管理できる
トイレに血尿や吐いたフードなど、飼い猫の健康にかかわる異常を見つけた場合、複数飼いだと「どの猫がしたのかわからない〜」と迷ってしまうことも。でも、おひとり猫の場合、そんな心配はありません。

食事もトイレも1匹のためだけに用意したり確認できるので、細やかなお世話ができ、ささいな変化にも気づきやすいメリットがあるでしょう。

特に、療養食を与えている猫の場合、間違ってほかの猫のフードを食べたり、ほかの猫が療養食を食べてしまうということが起こらないので、体調管理がしやすいですね。

参考/「ねこのきもち」2015年7月号『“おひとり猫”マニュアル』(監修/加隈良枝先生(帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科准教授))
イラスト/山村真世
文/ヤマモト トモミ
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。

ねこのきもちWeb編集室
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ネコの「可愛さ」はずるい。駆除される動物について考える

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小笠原諸島で絶滅危惧種などの鳥を襲うノネコ(野生ネコ)を捕獲した話を読んだ。(「小笠原が救った鳥」有川美紀子著)

 生息数が約40羽まで激減した小笠原諸島の固有種であるアカガシラカラスバトを守るために、この鳥を獲物としていたノネコの捕獲事業を紹介している。その数は800匹近くまでになったようだが、おかげでアカガシラカラスバトも数百羽単位まで増えた……。

 

 なかなか感動的な話なのだが、気になったのは、捕獲したネコは全部東京都の獣医師会に送って里親を探したという点である。なぜ駆除ではなくこの方式をとったのか、なぜ可能だったのか、と考え込んでしまった。

 

 現在、日本国中で獣害が問題になっている。シカ、イノシシはもちろんサルやクマまで、今や日本列島は人間社会に害をもたらす野生動物だらけだ。その中で目立たないが深刻な被害をもたらすのがノネコである。

 ノネコは100%捨てられた(逃げ出した)飼い猫および、そこから繁殖した子孫である。街中で人間とそれなりに関わって生きるノラネコとは別扱いする。彼らが餌とするのもほぼ野生動物となるが、その中には希少種も多く、沖縄ではヤンバルクイナ、奄美ではアマミノクロウサギといった絶滅危惧種を襲っている。鳥獣のほかにも昆虫や両生類なども対象だ。ノネコが増えすぎると、地域の生態系を壊しかねないのである。

 またネコは基本的に日本にはいなかった動物だから、外来種である。

 ネコ害が深刻なところでは捕獲・駆除の対象となる。その点は、ほかの獣害をもたらす野生動物と一緒だ。たとえばシカは、農林業被害だけでなく天然林の植生を破壊しがちで、そのため鳥類の一部が生息しなくなった事態も報告されている。

 だから駆除が求められているのだが、ノネコを対象とした駆除を実施しようとすると、常に「動物愛護団体」からの猛烈な抗議と反対運動が起きる。そのため駆除が進まない。ノネコが殺している鳥獣には向けられない同情がネコには集まる。だからこそ小笠原諸島のように幸運な例も生まれたのだろう。

 だがシカやイノシシなどは、銃でしとめる場合はもちろん罠にかかった個体も最終的には全部殺す(一部に他地域への放獣方式などもある)。むしろ課題は、駆除個体を焼却や埋設処分するのではなく、肉や毛皮を利用できないか、という点に向いている。

 だが、ネコでそんな議論は起きないだろう。一昔前ならネコの皮を三味線に使ったというが……。小笠原諸島の事業でも、最初は殺処分を考えたらしいが、東京都の獣医師会側からの提案を受けて、全部引き取ってもらうことになったそうである。

 しかし、それは捕獲事情の負担を増やすことになった。ノネコのかかった箱罠ごと運び下ろさないといけないうえに、船に乗せるまでの飼育も必要となる。効率やコストを考えると、大変な手間のかかることをしたわけだ。それでも実行したのは、やはりネコを殺したくないという思いからだろう。

 ただ殺処分を行うことになったら、捕獲事業参加者には辛い作業が必要となり、モチベーションが落ちて(島民の支援や理解も望めなくなり)事業を遂行できなくなっていたかもしれない。その意味では、捕獲者の精神的な負担を減らすことと、世間の事業への理解を得る点で大きく貢献したのかもしれない。

 そこで思うのだ。なぜネコは特別扱いなのか。シカやイノシシなどは問答無用で殺されているのに。

 考えて行き着くのが、「ネコは可愛いから」という一点になる。可愛い、しかも人になつく。飼い方次第で身近なペットになるから、殺せないわけである。実際、小笠原諸島のノネコも、完全に野生下で生息していたはずなのに、捕獲後の訓練で人になつくようになったそうである。

 しかし……ちょっと「ずるい」と思う(笑)。シカだって可愛いのに。現に、奈良のシカは天然記念物であり、奈良公園を訪れる観光客のアイドルだ。

 実際、奈良のシカが増えすぎたから頭数制限を……と県が施策を打ち出したら、全国から抗議が殺到したという。なかには「私の住むところではシカを殺しているが、奈良では殺すな」という意見もあったそうだ。

 ところで野生動物を飼育し家畜にするには、いくつかの条件がある。

 まず、人に役立つこと。肉や乳、毛皮、角の提供のほか、人の仕事の手伝い(狩猟や牧畜、門番など)もある。ネコも、本来は人の貯蔵した食糧を荒らすネズミなどを獲ることを求められたはずだ。

 また基本的に飼いやすく餌などの調達も楽であること。ウマはおとなしいから家畜になったが、シマウマは気性が荒くて人の思うように動かすのは難しい。タケしか食べないパンダやユーカリだけのコアラ、アリだけのアリクイなども飼育は難儀だ。

 繁殖させやすいというのも条件だろう。飼育するかぎりは増やすことが必要だからだ。常に野生から捕獲するのは効率が悪すぎる。

 そんな条件を満たした家畜が、ウシ、ウマ、ブタ、ヤギ、ヒツジ……そしてイヌとネコなどではないか。

 そのなかでイヌとネコなどは、人の琴線に触れる仕種をする。とくにネコはツンデレで心を揺さぶる。ずるい。この「可愛い」という感覚、曲者である。これが家畜に留まらせず、愛玩動物化した原動力となったのだから。

 現在、日本では年間19万頭以上のネコが殺処分されているそうである。これは飼いネコ、ノラネコが対象。ノネコは入っていないだろう。それに対して殺処分をゼロにしようという運動も起きて、涙ぐましい努力もされている。捕獲したネコを全部救っている小笠原のケースは特殊と言ってもよい。

 だが、シカやイノシシはどちらも年間60万頭前後駆除されている。それでも獣害は減らず、駆除数を2倍にする目標が掲げられるほどだ。しかし、シカやイノシシの里親を探そうという声はついぞ聞かない。物理的にも無理だろうが。

 シカも可愛いのだけど。イノシシはちょっと怖いが、よく見ると可愛いところもある、と思う。ウサギといい勝負。しかし、ネコには負けるか。。。

 この「可愛い」は、冷静な理屈を飛び越えた行動を取らせる。人の心に与える影響としては、喜怒哀楽以上に最強なのかもしれない。

 おりしも今年は動物愛護法の5年に1度の改正の年。今回は若齢イヌ・ネコの売買規制や、飼育環境の適正化義務が焦点のよう。一部では産業動物(家畜や実験動物など)の扱いも盛り込もうとされているが、ほとんどの目はイヌとネコにしか向いていないだろう。

 しかし動物と向き合う際は、「可愛さ」抜きに冷静な目を持ってほしい。獣害駆除、あるいは食肉化などのため殺す際でも、アニマルウェルフェア(動物福祉)の心がけは忘れないでほしい。

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犬を飼うと困る5つのこと

ネタりか



犬を飼うと困る事って?
ベッドで寝転がる犬

犬を飼おうか迷っているという人の中には、「可愛いから」「犬を飼いたい」といった単純な理由だけで家族に迎えてしまう人もいます。しかし、犬を飼うということは子どもを1人育てるようなものです。思った以上に大変という声を聞くことも少なくありません。そのため、犬を迎える前にはまず、犬を飼うと困ることについて理解しておきましょう。

1.毎月の費用がかかる
まず犬を家族に迎えると、当たり前ですが毎月生活費がかかります。ドッグフード代、おやつ代、おもちゃ代、トイレシートなど、犬のお世話に必要な物は意外と多いです。

筆者の愛犬もそうですが、アレルギー体質の犬であれば市販されているドッグフードが体に合わないこともあります。その時は獣医さんに相談し、病院で販売されている少し高価なドッグフードを買わなければいけません。

また、夏や冬には愛犬の健康のため、飼い主が家にいない時でもエアコンを点けっぱなしにしなければいけません。したがって、電気代も以前よりかかるようになったという声は非常に多いです。

2.しつけをしなければご近所トラブルになることも
鳴く犬

犬を初めて飼う人がまず直面する壁といえばしつけでしょう。家具を噛んでしまったり、いたずらをして部屋の中を荒らしてしまうなど、様々なトラブルが起きるため、しつけはとても重要です。

しかし、最も困るトラブルとして、無駄吠えが挙げられます。無駄吠えをやめさせなければ飼い主側のストレスになる事はもちろん、犬にとっても何かしらストレスがかかっている可能性も考えられます。

さらに1日中鳴いている、夜に夜鳴きが始まるといった場合、近所の方々とご近所トラブルに発展することも少なくありません。この点をしっかりとしつけることも飼い主としての責任です。

3.部屋が荒らされる
部屋を荒らした犬と猫

今までは家の中を綺麗に整理整頓・掃除していたという方の場合、犬を家族として迎えたことによって部屋が汚くなってしまうという困り事も頭に入れておくべきでしょう。

例えば、最初の頃は飼い主さんが出掛けると不安から部屋を故意にぐちゃぐちゃに荒らしてしまったり、やってはいけないことが判断できていないため、ゴミ箱をひっくり返して漁るという行為をする子も多いです。

さらに多くの犬は毛が抜けるため、部屋のあちこちに愛犬の毛が散らばっている…という状況になることもあり、掃除が大変になったという人もいます。

4.愛犬のための時間を確保する必要がある
ゴールデンレトリバーを散歩する女性

今までは1人で外出し、仕事をし、友達と夜遅くまでごはんを食べてから帰宅…という1日の流れを過ごしていた人も、犬を家族に迎えるのであれば、愛犬との時間を毎日確保しなければいけません。

朝晩の散歩(小型犬ならば通常1回15〜30分、中・大型犬ならば1回30〜1時間程度)は毎日必ず行わなければいけませんし、愛犬と絆を深めるためにも毎日のスキンシップは欠かせません。もちろん毎日のお世話もあります。

したがって、以前よりも自分が好きなことをする時間が減ってしまうのは当然です。「今日は友達の家に泊まりたいけれど…」という状況であっても我慢が必要になることがあるでしょう。

5.旅行を簡単にすることができない
旅行へ行く前の準備

旅行が趣味という人にとっては大きな障害となる可能性があります。なぜならば、愛犬を単独で家に残し、旅行することは難しいからです。

ごはんやお水の取り替え、トイレシーツの取り替え、スキンシップ、散歩…毎日様々なお世話をしなければいけません。そのため、何日も家を空けるような旅行が以前よりも気軽にできなくなることは覚悟しておきましょう。

どうしても家を空けなければいけない場合、ご家族に頼めるような環境作りをしておくことが大切です。ペットホテルという手段もありますが、犬によっては過剰なストレスがかかってしまうこともありますのであまり推奨はできません。

最近では犬と泊まれるホテルや犬と訪れることのできるスポットも充実してきていますので、車が利用できる人は一緒に旅行できるとポジティブに考えるのも良いでしょう。

それでも家族として迎える覚悟はできていますか?
家族と犬

いかがでしたでしょうか。今回、5つの困ることをご紹介してきましたが、これを読んでも「それくらい当たり前!覚悟している」と思えるのであれば、ぜひ家族として迎えてあげてください。大変なこともありますが、家族として良きパートナーとなってくれるはずですよ!


posted by しっぽ@にゅうす at 08:33 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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