動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年08月07日

「災害時の避難 ペットはどうする?」(くらし☆解説)

NHK



◆全国で犬と猫だけでも1800万頭以上が飼育されていると推計される中、西日本豪雨のような自然災害が起きたら飼い主はペットをどうしたらいい?

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 一昨年の熊本地震の際の避難所ではペット連れの人とそうでない人との間のトラブルなど混乱もあったので、環境省がこの春、新たなガイドラインを出したばかりです。これによると原則は「自助」、つまり災害時にペットの安全を確保するのは飼い主の責任となっていて、避難が必要な状況になったら基本は「同行避難」することとしています。

◆「同行避難」と言うのは一緒に避難所に行けばいいということ?

 必ずしもそうでは限りません。一緒に避難所に入るのは「同伴避難」と呼ばれていて、その意味ではないとしています。避難所でのペットの扱いは自治体や管理者の判断に委ねられていて、ちゃんとしたルールが定められていない所も多いようです。
 「同行避難」というのはあくまで「飼い主が自らの安全を確保した上でペットも安全な所につれて行く」という意味で、その行き先は、避難所に入れるかもしれないが、ペットは人と分かれて外に置く形かもしれないし、避難所では受け入れてもらえず知り合いに預けたりする場合も含んでいます。

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 例えばこちらは熊本地震の10日ほど後の益城町のある避難所の様子です。ここでは、NPOの支援で屋外にケージが並べられ、そこにペットを入れて中で暮らしている飼い主が世話をしに来る屋外別居の形でした。
 ただ、こうした支援があったのは恵まれた方で、ペットはお断りという避難所もあり、それで避難所に入るのをあきらめて車中泊をしたり、壊れかけた自宅に留まる方もいたと言います。
 人命が最優先ですし大規模な災害の直後は人の避難場所も不足する中で、ペットを受け入れたくてもその余地が無い場合もあります。また、避難所の室内にペットを連れ込むことは、鳴き声などの問題だけでなく、アレルギーを持っている人もいますし、人畜共通の感染症のリスクも、特に断水して衛生状態が悪い状況などでは普段以上に懸念されます。一方で今回の西日本豪雨の被災地のように猛暑の中の避難生活で、外にペットを置くのは熱中症の危険もあります。

◆では、どうしたらいい?

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 地域ごとに事情も違い難しい問題です。一例として倉敷市真備町の岡田小学校では、体育館が主な避難場所になっていてそこはペット禁止ですが、これと別にある教室をペット連れの人専用にしました。つまりペットがいる場所といない場所をわけてどちらも屋内で暮らせるようにしました。真備町に隣接した地区にある穂井田小学校では、豪雨から2週間後にペット同伴者専用の避難所を開設してペット連れの避難者を受け入れています。このようにペット連れとそうでない方を部屋で分けたり避難所自体を分けたり出来れば、どちらにとっても悪くないと思います。ただ、実際はこうした所はごく一部です。
 環境省によると7月20日の時点で、広島・岡山・愛媛3県の避難所150か所の合計で、犬と猫あわせて66頭しかいませんでした。避難者の総数から考えると非常に少ない数で、やはりペット連れで避難所に入るのは大変だと言えます。
 今回、獣医師会がペットの一時預かりなどを行ってくれた所もありますが、日頃からいざというときにペットを預けられる先を考えておくなど備えが重要です。

◆他に飼い主が日頃備えておくべきことは?

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 まずはペットがいなくても同じですがお住まいの地域のハザードマップを見て、避難場所や避難ルートを確認しておく必要があります。そしてその避難所ではペットの受け入れはどうなるか?そもそもルールはあるのか?など事前に問い合わせておいた方がいいでしょう。
 また人間同様、ペット用にも避難時に持ち出すものを準備しておきましょう。ガイドラインでは持ち出し品として特に優先順位が高いものを幾つか挙げています。例えばキャリーとかクレートとも呼ばれる携帯できるハウス。移動時も休むときにも使います。首輪やリードは当然かもしれませんが、フードと飲み水も5日分は用意し、食器と共に持参するよう挙げられています。また周りを汚さないようにペットシーツやトイレ・排泄物の処理用品も必要ですし、必要な薬などがあれば欠かせません。この他にお気に入りのおもちゃなども持って行けるといいですね。これらは普段使っているものでいいのですが、予めリュックや鞄にまとめておく方がいいでしょう。
 自治体によってはペット連れの避難訓練などを実施している所もありますし、平時に避難所まで移動してみるといいでしょう。

◆あらためてペットを飼うことは責任が大きいと感じられるが?

 その通りです。ただ、ペットのための備えを考えることはご自分や家族のための備えを考えることにもつながります。地球温暖化が進むにつれて今後ますます豪雨や洪水などの自然災害が激しくなるとも予測されていますので、ぜひこれを機会にもう一度備えを見直したいですね。

(土屋 敏之 解説委員)
posted by しっぽ@にゅうす at 09:17 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「飼い犬がいるから…」避難指示の中、家から離れない人も。避難生活とペット問題に課題

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7月、西日本を襲った記録的な豪雨。兵庫県宍粟市では土砂災害が発生しました。避難指示が出る中でも、家を離れることをためらう男性がいました。

Q:避難しない理由は?
【男性】
「生き物がおったりするでな。生き物がおったりするで。みんなそうや残ってるのはみんなそうや」

飼い犬が吠えるため、避難所に連れて行けないと考えたのです。この集落では他にもペットを飼っていた2人が避難をしませんでした。環境省の資料によると、国は避難が必要な場合、躊躇せずペットと一緒に避難所に行くことを求めています。放置されたペットから、感染症が蔓延したり、人に危害を加える恐れもあるからです。

街中が浸水した岡山県倉敷市真備町でも、ペットと避難してきた人がいました。真備町の避難所に伺うと、倉敷市では、ペットを飼っている人とそうでない人で避難所の教室を分けて受け入れていましたが、避難生活が長引く中で、問題が出てきました。

【ペットを飼っていない被災者】
「やっぱり知らない人が居たら吠えますからね。

Q:やっぱりペット飼っている人と飼っていない人で別れてるほうが?

【ペットを飼っていない被災者】
「生活はしやすいですからねえー」

倉敷市は動物を受け入れられる施設を探し、2週間後、ペットがいる被災者だけの避難所を開設しました。

【ペットと共に避難してきた被災者】
「犬がいるので(避難所に)はいれなくて、満員で。昨日の夜から初めてこうした部屋で…それまでずっと車の中で…」

周囲に気兼ねなくペットと過ごせることで、辛い現実とも向き合えるようになった人もいました。

【ペットと共に避難してきた女性】
「ここまで水こんから頑張れよーって(犬に)いうてたお父さんが逝ってしまって…(高齢で)いつ逝くかわらん犬が生き残って頑張りよる」

【避難所の女性】
「お母さん守らないとって一生懸命いきようとしてる」

【ペットと共に避難してきた女性】
「それもあるんかなぁ…。犬とはいえね、一生懸命生きとる姿みたらねこっちも励みになるから」

避難所で具体的にどのようにペットを受け入れるか、関西でも決まっていない自治体がほとんです。そんな中、兵庫県宝塚市では、全国でも先進的な取り組みをはじめました。

【宝塚高原ゴルフクラブ 社長 矢野浩臣さん】
「大きな災害があればゴルフ場もどちらにしても営業はできないと思いますので。それでしたら、ゴルフをやらない方にもゴルフ場を利用していただいたほうが、社会貢献にもつながりますし…」

宝塚市は市内2か所のゴルフ場を避難所として、ペットと一緒に過ごせる場所を提供してもらうことにしたのです。郊外にあるため、鳴き声などの心配がありません。およそ400人の被災者をペットと共に1か月受け入れることが可能です。

【宝塚市 総合防災課 係長 嘉村剛さん】
「長期の避難生活になったときにこちらのゴルフ場でペットと一緒に避難生活を送れるという点で非常に向いているかと思います」

ただこの避難所は、『大規模な災害で、避難生活が長引く場合』にのみ開設される予定で、市民への周知など課題も残っています。5世帯に1世帯は犬や猫を飼っている今、ペットがいる避難生活を想定し、準備しておく必要があります。

関西テレビ
posted by しっぽ@にゅうす at 09:16 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の数を把握せよ 米首都で動物愛護団体「世界のお手本に」

IZA



米動物愛護団体や科学者らのチームが米首都ワシントンに住む猫の全数を把握するプロジェクト「DCキャットカウント」を始めた。最大50台の監視カメラと飼い主のアンケートを通じ、猫の動態を把握する。野良猫が増えすぎないよう管理し、動物福祉に役立てるのが目的だ。

 猫は「かわいい」「ネズミ退治をしてくれる」などの好ましい面もあるが、「鳥や希少な動物を襲う」「フンが汚い」といった問題もある。

 野良猫の数をうまく調整する必要があるが、殺処分には批判が根強い。捕獲して不妊手術を施しても、どの程度の効果があったのかは明確ではない。地域で生活する猫の全体像を知る必要があるとの結論に至った。

 プロジェクトには寄付で集めた資金150万ドル(約1億6千万円)を投じる。広報担当者は「どの都市でも対応が求められる問題だ。世界のお手本となるような調査にしたい」と話している。(共同)
posted by しっぽ@にゅうす at 09:15 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

愛犬と一緒に寝るのはダメ?犬にまつわる常識を判定!(健康・生態編)

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巷で耳にする犬に関するあらゆる情報。その真偽について、今回は、犬の「健康・生態」に関するネットの情報を5つピックアップして、犬の専門家の先生に判定してもらいました。さっそく判定結果を見てみましょう! 

愛犬と一緒に寝るのはダメ?犬にまつわる常識を判定!(健康・生態編)
まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ
歯石はできるだけ麻酔を使わずに取ったほうがいいってホント?
答えは「ウソ」!
歯石除去は、歯周病を予防するために欠かせない治療のひとつです。歯石除去のなかでも、上あごの奥歯の内側や歯周ポケット内の歯石は、麻酔なしで除去するのは困難。そのため、動物病院で麻酔を使って歯石を取ったほうが隅々までキレイになるのでおすすめです。

また、犬には歯石を除去する理由が理解できません。麻酔なしで治療を行ってしまうと、苦痛やストレスを強いることになる場合もあります。「麻酔は犬の体に負担になる」という意見もありますが、獣医師が行えばその犬に合った量の麻酔薬を投与し、安全かつ適切に歯石を除去できますよ。

愛犬と一緒に寝るのはダメ?犬にまつわる常識を判定!(健康・生態編)
まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ
愛犬といっしょに眠るのはよくないってホント?
答えは「どちらともいえない」!
「愛犬といっしょに眠りたい」という飼い主さんは多いでしょう。愛犬といっしょに眠ることは、ぬくもりを感じ合えたり、絆が深まったりすることもあるので、一概に「ホント」とは言い切れません。

しかし、健康面や衛生面の観点から考えると、デメリットはたくさんあります。たとえば、皮膚や呼吸器の症状を引き起こす「パスツレラ症」や、寄生虫による感染症のひとつ「瓜実条虫症(うりざねじょうちゅうしょう)」などの、犬から人へうつる病気に感染する可能性が高まることが挙げられます。そのため、絆や信頼関係は遊びやしつけの時に深め、就寝時はほどよい距離を保つことをおすすめします。

愛犬と一緒に寝るのはダメ?犬にまつわる常識を判定!(健康・生態編)
まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ
犬に服を着せるのは、体温調整などによくないってホント?
答えは「ウソ」!
気温が下がる秋冬の季節に、震えていたり、体を丸めたり、好きなはずの散歩をなぜか嫌がったりする様子がみられたら、愛犬が寒いと感じている可能性があります。この場合は、洋服を着せて防寒に役立てましょう。特に、小型犬や寒さが苦手なタイプの犬種にはおすすめです。ただし、とても寒い日に厚着をさせて無理に散歩させる必要はありませんよ。

愛犬と一緒に寝るのはダメ?犬にまつわる常識を判定!(健康・生態編)
まいにちのいぬ・ねこのきもちアプリ
狂犬病のワクチンは毎年受けなくてもいいってホント?
答えは「ウソ」!
「狂犬病」のワクチンは、法律で義務付けられている重要なワクチンです。毎年1回、欠かさず受けさせるようにしましょう。ちなみに、国内の狂犬病ワクチンの接種率が7割を下回ると、集団感染のリスクが高まります。人やほかの犬の健康を守るためには、絶対に必要なワクチンです。


犬も吐くために草を食べるってホント?
答えは「ホント」!
犬も猫のように消化不良などが原因で、吐くために草を食べることがあります。ほかにも、食感を好んで食べたり、空腹や好奇心から食べたりすることもあるようです。ただし、植物のなかには犬が中毒症状を起こすものもあるので、なるべく食べさせないように注意しましょう。胃腸のトラブルがないか、動物病院で検査することも大切ですよ。今回は、5つの犬にまつわる情報の真偽をご紹介しました。常識だと思っていることも、実は思い込みだった、ということもあるかもしれません。愛犬のためにも、正しい情報をもって接したいですね。

参考/「いぬのきもち」2017年10月号『先生たちが判定します! ネットに載っていたこの情報、ウソ? ホント? 』
(監修:東京動物医療センター副院長 南直秀先生、トリマー 前迫光世先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

いぬのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 09:09 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ウサギ虐待死、少女を少年院送致 横浜家裁「矯正教育を」

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横浜家裁は6日、横浜市港北区の幼稚園でウサギを盗み、虐待死させたとして、窃盗や動物愛護法違反などの疑いで家裁送致された住所不詳、大学生の少女(19)について、初等・中等(第1種)少年院送致とする保護処分を決定した。

 決定によると、少女は1月、同区の幼稚園に侵入してウサギ2匹を盗んだほか、同区内のマンションで水をためた浴槽にウサギを放り込むなどして放置し、虐待死させた、としている。

 同家裁は決定理由で、動機について「家族に対する不満や被害感を募らせ、社会にインパクトを与える事件を起こして家族を困らせるとともに、動物の内臓などに興味関心があった」などと指摘。あらかじめ、インターネットでウサギを飼育している学校や幼稚園などを検索していたことや、虐待後に解体して死骸を公共の場所に放置した態様について「強い犯意がうかがわれ計画的。各非行の悪質性は高い」などとした。

 その上で再非行を防止するために「少年院に収容して矯正教育を長期間受けさせることが必要」と結論付けた。
posted by しっぽ@にゅうす at 08:30 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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