動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年08月18日

甘く見ちゃダメ! 愛犬の散歩を怠る「3つのリスク」とは?

Yahoo! JAPAN



犬を飼ううえで欠かせない日々のお散歩。シニア犬であったり、病気を患っているワンちゃんをお散歩につれて行くのは困難かもしれませんが、健康なワンちゃんは毎日お散歩に行きたいところ。

でも、「愛犬が健康なのに散歩につれて行かない派」の飼い主さんもいるようなのです。いぬのきもちWEB MAGAZINEで飼い主さん1,044名にアンケート調査をしてみると、6.1%とごくわずかではあるけれど該当する結果に。

「気が向いたときにしか行かない」

「仕事でなかなか散歩の時間がとれなくて」

「めんどくさくて……」


と答えた飼い主さんが見受けられましたが……これって、犬の立場に立つとどうなのでしょうか。
今回は、「健康な犬を散歩につれて行かないリスク」について、獣医師にくわしく解説してもらいました! 

甘く見ちゃダメ! 愛犬の散歩を怠る「3つのリスク」とは?
散歩するトイ・プードル
犬を散歩につれて行かない3つのリスク
ーー元気なワンちゃんを散歩につれて行かないことに、なにか問題はありますか?  

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「散歩をしないリスクは大いにあります。心身の健康を保つためにも、散歩は重要な意味があるのです。

私たち人間は仕事、友達、趣味など外の世界があります。気晴らしにと自ら外出できる自由があります。でも、犬にはそれができません。

飼い主さんが散歩してあげることは、安定した精神と身体を維持するためにも、お互いの絆にとっても大切なことです」

ーー人が外に行かない場合の気持ちや影響を考えてみると、犬にとっての散歩の必要性がわかりやすいですね。

甘く見ちゃダメ! 愛犬の散歩を怠る「3つのリスク」とは?
散歩するバーニーズマウンテン
リスク1:運動不足による肥満
獣医師:
「では、ここから散歩をしないリスクについて見ていきましょう。

まず、食べて寝るだけの生活では、人と同じように運動不足から肥満になります。すると心臓に負担がかかったり、首周りについた脂肪が気管を圧迫して呼吸がしにくくなったり、糖尿病になる可能性もあります。

重たい体を支える関節も痛め、回復させることは難しくなります。また、犬は歩かないと筋力がどんどん落ちて、取り戻すためにはとても時間がかかります。

小型犬では膝蓋骨脱臼の持病のあるコも多いですが、そういう持病のあるコは筋肉で支える必要があるのです」

リスク2:ストレスから咬む、吠えるなどの問題行動を起こすことも
獣医師:
「飼い主さんからの相談で多いのが『咬む、吠える』。その多くが散歩をしておらず、ストレスを抱えた犬の様子がうかがえます。

ほかにも食糞、家の中の物を壊す、おしゃぶりのように自分の手足の先をなめ続ける肢端舐性皮膚炎 (したんていせいひふえん)といった、飼い主さんを悩ませる問題の引き金にもなります」

甘く見ちゃダメ! 愛犬の散歩を怠る「3つのリスク」とは?
見つめるペキニーズ
リスク3:社会性が身につかない
獣医師:
「車や電車の音、ほかの犬が残したニオイを嗅ぐこと、ほかの犬や知らない人との出会いーーすべての刺激が脳を活性化させ、犬の社会性につながっていきます。

たとえ同じ散歩道でも、同じことが毎日起こっているわけではありません。その日その日で感じるニオイも、音も違う刺激があるのです。

散歩をしないと社会性が育たず、小さな刺激にも敏感なコは警戒心が強く怯え、見知らぬ人に吠えたり雷パニックなどの問題行動につながることがあります。

社会性を身につけて犬に自信をつけることは、飼い主さんとの生活や関係を安定したものにしてくれるのです」

甘く見ちゃダメ! 愛犬の散歩を怠る「3つのリスク」とは?
散歩するヨークシャーテリア
基本的な散歩の頻度・時間の目安について
ここで、適切な散歩の頻度と時間について解説します。目安として、飼い主さんはぜひ覚えておいてください。

□小型犬:1日2回、1回あたり約15分程度、もしくは1日1回20〜30分程度

□中型犬:1日2回、1回あたり約30分程度

□大型犬:1日2回、1回あたり約1時間程度

※体が大きくなるほど散歩の時間も必要になります。


ここまで、散歩に行かないリスクについて見てきました。下記では、アンケートのなかで見られた飼い主さんの「散歩に行かない理由」について、獣医師がアドバイスをしていきます。

同じような悩みがある飼い主さんは、ぜひ参考にしてみてください! 

甘く見ちゃダメ! 愛犬の散歩を怠る「3つのリスク」とは?
散歩する犬
飼い主さんの都合で散歩に行けない場合は?
ーー飼い主さんのなかには、散歩に行きたいけれど体調が悪かったり、仕事に都合で時間がとれないなどのケースがあります。どうしても散歩に行けない日は、どうしたらいいですか? 

獣医師:
「飼い主さんの仕事や体調、悪天候で行けない日もあると思います。どうしても行けない日は無理せず、行けたときに少し長めで楽しい散歩をしてあげてください。

ペットシッターや家族、友人など、散歩に協力してくれる人をあらかじめ決めておくこともおすすめします」

ノミ・ダニが怖くて散歩に行かせたくない場合
ーーアンケートのなかで、ノミやダニなどの害虫が怖くて行けないという声もありました。

獣医師:
「病院で処方される予防薬は効果がありますから、ぜひ使ってください。予防薬を使うことでノミ・ダニがついても一時的ですみます」

甘く見ちゃダメ! 愛犬の散歩を怠る「3つのリスク」とは?
散歩する柴犬
愛犬がどうしても散歩に行きたがらない場合
ーー飼い主さんは散歩に行きたいけど、愛犬が嫌がるケースもあるようです。

獣医師:
「散歩に行きたがらない理由はなんでしょうか?  『どこか体調が悪い? 』『外で怖い思いをしたことがある? 』などの見極めが必要です。

ケガをしている、元気食欲がないなどの体調不良があれば、まず治療を優先させましょう。シニア犬では足腰の関節の痛みを抱えていたり、体力的に今までと同じ距離や時間の散歩がつらくなっている場合も考えられます。

犬の様子を見ながら、散歩の内容を見直してみましょう」
ーー外が怖いワンちゃんには、どうしたらよいですか? 

獣医師:
「外の世界が怖いのであれば、小型犬であれば抱っこから始めて、公園の土の上に少し座らせてみるだけなど、時間をかけて慣らしていきましょう。

ただし、『散歩を嫌がったら抱っこしてもらえた』と甘えにつながることもありますので、健康であれば嫌がっても少しずつ歩かせてみてもいいかもしれませんね」

甘く見ちゃダメ! 愛犬の散歩を怠る「3つのリスク」とは?
散歩する犬
首輪・リードを嫌がる場合
ーー首輪やリードをつけて歩くのを嫌がる犬には、どうしたらよいでしょうか? 

獣医師:
「引っ張られることが嫌だったり、首に違和感を感じるコもいますね。まずはリードをつけたままで、家の中で過ごす練習からしてみましょう。

犬の体格に合わない、細くて軽い紐のようなものからでもかまいません。飼い主さんはリードを持たず、床に垂らした状態でいいです。

そのときは、床に垂れたリードが犬の足に引っかかってケガをしないように注意してください」ーー日常生活の中で慣れさせることが大事なんですね。

獣医師:
「リードをつけたままでゴハンを食べてみる、遊んでみる、寝てみるなど、ふだん通りに過ごさせます。気にせず過ごせたら大げさにほめてあげて、おやつを与えてもいいです。

慣れてきたら、引き続き家の中で飼い主さんがリードを持って歩く練習をしてみましょう」

ーー散歩中に走って引っ張ってしまい、首元が苦しそうなコもいますよね。

獣医師:
「もし首輪にリードをつけて、散歩中に引っ張られて苦しいなど犬なりに理由があるのであれば、ハーネス(胴輪)にリードをつけると首への負担も減りますし、犬に引っ張られても飼い主さん側もコントロールしやすいのでおすすめです」

愛犬がアトピーなどで皮膚が弱い場合
ーーアトピーなどの皮膚病を患っていて、外に出すのが不安だという飼い主さんもいました。

獣医師:
「かかりつけの獣医師さんと相談しながら、草むらは避けて芝生や土の上をわずかな時間でも歩かせてみてはいかがでしょうか。

アトピーの治療をしながら散歩することは可能です。むしろ、散歩でストレスを解消したほうが免疫力も上がりますし、治療の助けにもなるはずです」

甘く見ちゃダメ! 愛犬の散歩を怠る「3つのリスク」とは?
見つめる犬
シニア犬でお散歩に行けない場合の対処法
ーーここまで健康なワンちゃんのケースについて見てきましたが、シニア犬の場合はお散歩に行かない代わりに、なにかしてあげたほうがいいことはありますか? 

獣医師:
「介護や闘病中で散歩ができず、家の中で過ごす時間が長いコは、飼い主さんがたくさん声をかけて、なでてあげてください。

犬のそばに好きなおもちゃや敷物など、安心できる環境を作ってあげることも大切です。ブラッシングも、皮膚に刺激を与えていいとされています」

ーーそのようにしていれば、外に出て歩かなくても犬のためにはいいということですね。

獣医師:
「できれば中型〜大型犬は、5分でも10分でも散歩で歩いて筋力を維持したほうが、寝たきりになるリスクは減ります。

歩けないコはバギーに乗せたり、小型犬なら抱っこして外の空気や太陽の光を感じるだけでも脳の刺激になります。

毎日ではなく時々でかまいません。一緒に外に出る時間を作ってあげてほしいと思います」



散歩に行かないことによるリスクを考えると、お散歩嫌いをできるだけ克服したり、飼い主さんが散歩の時間をとってあげることがいかに重要なのことなのか。

人が運動しないでいることをイメージしてみると、どんな影響があるかわかりやすいですよね。

これまで怠ってしまったという飼い主さんは、いまからでも散歩に行く習慣をつけてみましょう! 

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
『いぬのきもちWEB MAGAZINEアンケート vol.36』
参照/Instagram(@ringorogram、@bon2277、@loki_._nico、@kon_808、@g_moko0619、@eimi4u、@maron7799、@a4r.sa11u_mi13bygoing、@lion_0913、@momomomo1119、@grancuoco)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/凜香

いぬのきもちWeb編集室
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猫は外に出るのを嫌がる、往診専門の動物病院も誕生

Yahoo! JAPAN



現在、猫の飼育頭数は952万6000頭(一般社団法人ペットフード協会調べ)。犬の飼育頭数を上回り、猫ブームが起きている。そんな中、飼い主なら誰もが一度は苦労する「猫を病院へ連れて行く方法」について、最近はこんな新しい動きが…。

 かつて、猫の飼育方法といえば、家の外と中を自由に行き来できる“放し飼い”が主流だった。しかし今は室内で飼うのが一般的。「平成29年全国犬猫飼育実態調査」(一般社団法人ペットフード協会調べ)でも、飼育場所が室内のみという“完全室内飼い”の猫は74.9%にものぼった。東京都も、交通事故や感染症のリスク、近隣住民とのトラブルなどを防ぐため、猫は室内飼育を推奨している。

 猫は犬ほどの運動量が必要なく、上下運動のできる環境があれば、室内でも飼育は可能なのだ。むしろ猫は、家の中を自分の縄張り=テリトリーと思うので、安心して過ごせるという。とはいえ、室内飼いの猫もどうしても外に出ないといけない時がある。それは動物病院へ行く時だ。

「キャリーバッグに入れようとすると暴れて嫌がりませんか? それは過去にキャリーバッグに入れられて怖い思いをした経験がトラウマになっているから。犬より猫の方が病院が苦手な子は多いです」

 と、往診専門動物病院「わんにゃん保健室」院長の江本宏平さんは言う。猫は犬の鳴き声やにおいも苦手なので、最近では、犬と猫で待合室が別だったり、猫専門の動物病院も増えている。さらに前出の江本さんのように、獣医師が自宅に来る往診スタイルも登場した。

「往診の場合、利用者の約6割が猫です。猫は外に出るのを極端に嫌がるので、私たちがご自宅にうかがっています」(江本さん)

 往診では診察後、その場で注射や薬を処方。ワクチン接種なども対応している(基本料金5,000円〜、対応エリアは都内およびその近郊)。また、高齢猫や病末期などで、病院まで連れて行けない子の緩和ケアも行っている。

「本当に獣医療を必要としているのは、通院できずに寝たきりの子だったりします。往診だとそのような子たちにも手を差し伸べられると思い、往診専門の動物病院を開業しました」(江本さん)

 さらに往診することでペットたちの生活環境を直接見られるのもメリットだという。

「高齢猫の場合、皿の位置が低いと前足に負担がかかってしまいます。“電話帳の上に置いてあげて”など生活環境がわかるからこその、的確な指示が出せます」(江本さん)

 ほかにも、動物病院に連れて行けない人を支援するサービスも増えている。その中の1つ「ペットの救急車」は、緊急性に特化したものだ。

 ペットの様子がいつもと違うなどの緊急時に動物看護師が自宅まで駆けつけ、必要であれば動物病院への搬送や付き添いなどを行ってくれる。連れて行こうにも嫌がる猫はもちろん、マイカーを持っていない、高齢で自分では動物病院へ連れて行けないなどの理由で利用する人が多い。

「東京23区内を対象に、24時間365日稼働しています。“持病の症状が普段より悪化したので、急いで病院へ連れて行きたい”“食べてはいけないものを口に入れてしまった”などという飼い主に対応しています」(CARE PETS・神谷愛美子さん)

 今後もさまざまな形の医療サービスが登場しそうだ。

※女性セブン2018年8月23・30日号
posted by しっぽ@にゅうす at 07:44 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ペットを飼うと幸せになる」は事実だった

東洋経済


愛するペットといると幸せになれる――飼い主なら当たり前に感じることだがそれを裏付ける研究結果が発表された。
人間にかけがえのない愛と癒しを与えてくれるペットたち。家族の一員として認められ、旅行に連れていったり誕生日パーティーを開催したりと人間同様に扱い愛情を注いでいる人も多い。


当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら
愛するペットといると幸せになれる――飼い主たちにとっては言うまでもない、当たり前の事実だろう。しかし、そのことを科学的に裏付ける興味深い最新の研究結果が発表された。

ペットがいる人の方が自分が成功していると感じている
英インデペンデント紙によると、ペットと一緒に暮らしている人は、そうでない人よりも幸せになりやすいことが明らかになった。

英国のMcCarthy & Stone社が実施した同調査では、55歳以上で犬猫の飼い主1000人と、同年齢層で犬猫を飼っていない1000人を比較。その結果、「犬猫とともに暮らしている人の方が、そうでない人に比べて自分のことを成功していると考える割合が多く、その差は2倍」であることがわかった。

具体的には、「ペットと暮らす人はそうでない人に比べて、結婚して、子どもがいて、大学の学位も保有しており、さらに理想通りの仕事に就いていることが多い」のだそうだ。


さらに、ペットと一緒にいることで笑顔になれるし、精神的にもリラックスできる。散歩に連れ出すために外出する頻度も多くなり、飼い主は必然的にアクティブになり健康リスクも低くなる。

今や孤独が健康に及ぼすリスクも周知されてきているが、ペットと一緒にいると孤独感を感じにくくなるため、肉体的のみならず精神的な健康にも好影響をもたらしてくれる。

心理学者で作家のコリン・スウィート氏は、同紙の取材に対し「ペットを飼うことによる心理的、感情的なメリットはメンタルヘルスの専門家の間ではよく知られている。ペットと親密な関係を築くことで、エンドルフィンやオキシトシンなど、幸せを感じる化学物質の分泌が促進される。その結果、飼い主は自宅でもリラックスして穏やかで、幸せな気分でいられる」と語った。

注意欠陥多動性障害の子どもの症状が改善された報告も
実は似たような研究結果はこれまでにもいくつか報告されている。カリフォルニア大学アーバイン校が「人と動物の相互関係についての報告(Human-Animal Interaction Bulletin)」に発表した注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもに対するアニマル・セラピーの実験結果について、英ザ・ウィーク誌が報じている。

同実験では、ADHDと診断された、まだ薬物治療を受けていない7歳から9歳の子どもを被験者とした。犬によるアニマルセラピー(動物介在療法)を受けた結果、被験者の子どもたちの注意欠陥症状は改善し、社会性も改善されたことが確認された。

また、英国にある猫の保護団体キャット・プロテクションと英メンタルヘルス・ファウンデーションが2011年夏に共同で実施した調査でも、猫と一緒に暮らすことで幸福感が増すことが報告された。

同調査では、猫を飼っている人の87%が「猫が自身の幸福感に好影響をもたらしている」、76%が「猫のおかげで日常生活を楽しく送ることができている」と回答した。

これらの研究結果から改めて動物の偉大さを実感させられる。モフモフな家族たちへの感謝の気持ちを忘れないようにしたいものだ。

(文:吉野潤子)
posted by しっぽ@にゅうす at 07:43 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏に多い犬の病気5選

ネタりか



夏に多い犬の病気@ 熱中症
背景の青い空と犬

毎年のように夏になると、車内でお留守番していた犬が亡くなるニュースを目にします。

原因は熱中症です。車内での犬の熱中症による死亡事故は、夏だけではなく冬にも起きています。

それだけ犬は熱中症になりやすいということです。お留守番中の室内での熱中症にも、十分に注意したいです。

熱中症になりやすい時期と時間帯
初夏は、昼間は暑いけど朝晩は肌寒いという日がありますよね。まだ夏の暑さにカラダが慣れていないため、熱中症にかかりやすいとされています。

熱中症は午前よりも午後の方がかかりやすいとされており、気温だけではなく湿度にも注意が必要です。

夏に多い犬の病気A 脱水症状
手から水を飲むジャックラッセル

夏はカラダの水分を奪われやすく、カラダの水分と一緒に電解質(イオン)も奪われてしまいます。普通のお水を飲むだけでは脱水症状を防げない場合があります。

夏のお散歩や運動の後の水分補給は、普通のお水よりも犬用のスポーツドリンクがおすすめです。電解質が含まれていると、より良いです。

あまり水分を飲んでくれない犬の場合は、レタスやキュウリやトマトなどの水分を多く含んだ食べ物をドッグフードと一緒に与えるのも良いです。

冷たすぎるお水に注意
お散歩の後など激しくパンティングをしていると、氷でキンキンの冷やしたお水を飲ませてあげたくなりますが、お腹を壊してしまったり、下痢の原因になったり、胃腸の機能が低下してしまうこともあります。

私はお散歩の後は、冷蔵庫で冷やしたお水と常温のお水を5:5で割ってあげるようにしていますが、水分補給には常温のお水で十分だと思います。

夏に多い犬の病気B 夏バテ
舌を出して眠るパグ

犬は人間のように、汗をかいて体温を調節することができませんし、全身を被毛でおおわれています。私たち人間が夏の暑い日に毛皮のコートを着るようなものです。何もせずにジッとしているだけでも暑さに疲れてしまいそうですよね。

犬が夏バテをすると、元気や食欲がなくなります。もしかして夏バテかな?と感じたときは、食事を工夫したり、犬用のスポーツドリンクを与えたりするなど、対応してあげましょう。

症状が重い場合には軟便や下痢をしたり、嘔吐したりすることもあります。あまりにも長く続くと脱水症状を起こしてしまう事もあるため、すぐに病院で診てもらいましょう。

夏に多い犬の病気C 食中毒
ペットボトルにアゴをのせる犬

お皿の中に入ったままのドッグフードやお水が、夏の暑さによって傷んでしまい、細菌が繁殖してしまうことがあります。そのまま食べてしまうと食中毒を引き起こす危険があります。

暑さだけではなく、湿度の高い室内には置きっぱなしにしないようにしましょう。お水はこまめに取り換えてあげると良いです。

盗み食いに注意
意外と多いのが、ゴミ箱に捨てられた食べ物や残飯を盗み食いしてしまったことによる食中毒です。夏は腐りやすいので、犬の届かない場所にゴミ箱を置く、残飯は外のゴミ箱に捨てるなどの対策をしましょう。

夏に多い犬の病気D 外耳炎
病院で耳の検査を受ける犬

夏場は外耳炎になりやすくなります。耳の中が蒸れやすくなってしまうことと、細菌の繁殖が活発になってしまうことが原因です。特に垂れ耳の犬は注意が必要です。

痒がったり、足でかいたり、頭を振るなどの仕草をします。膿や耳垢がひどい場合にはすぐに病院で処置してもらいましょう。

まとめ
砂浜で遊ぶ二頭の犬

うちの愛犬も夏バテで何度か病院へ行ったことがあるのですが、冬よりも夏の方が急患が多いです、と獣医さんも話されていました。

ほとんどの飼い主さんが、愛犬の症状が重症化してから気づくため、処置が遅れてしまうことが懸念されます。必ず初期症状がありますので、愛犬の様子をしっかり観察してあげましょう。

人間と犬とでは体感が違うので、飼い主さんが涼しいと感じていても、愛犬はひどく暑いかもしれません。特に車内はエアコンが効いていても、犬にとっては暑い可能性があるので、夏の遠出は控えた方が良さそうです。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:31 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

学生の表情が変わる−四條畷学園大教授・嘉田良平さん&マル、「命」考える“ペット連れ”講義

産経WEST



「マルが教室にいるだけで、学生の表情が変わるんです」

 そう話すのは、四條畷学園大学教授の嘉田良平さん(69)。同大学は看護学部とリハビリテーション学部からなる医療系大学。卒業生は将来、医療従事者として「死」に向き合う職に就くことが多いが、核家族化の中で親族の看取りの経験もほとんどない。そこで、嘉田さんは身近なペットという存在を通して、命の問題を考える“マル連れ”講義を企画した。

 マルの正式な名前は「マルシア」。出会いは平成27年、介助犬の普及を目指すNPO団体がタウン紙に出した「ラブラドール、もらってください」の飼い主募集のお知らせがきっかけだった。

▼【幸せペット時間】出会ったときはすでに8歳…大津市長・越直美さん癒やしの甘えん坊・ロンは元保護犬

 嘉田さんは当時、胃がんで胃を全摘。医師から「退院したら運動を!」と言われていた。子供のころからいつも犬がそばにいたという嘉田さんにとって、毎日の犬の散歩は続けるのに最適な運動。いつか、大型犬を飼いたい、という秘めた思いもあった。

 問い合わせると、マルは介助犬候補としての訓練も受けたが、繁殖犬となり、4回出産したと知らされた。

 初対面時は、5歳の、どこか遠慮がちな犬だった。それが今や、キュウリとキャベツとバナナに目がない、嘉田家のマルちゃん。毎朝午前6時、嘉田さんの枕もとに座り、肘の下に首を入れて起こす、“目覚まし”犬としての重責も担う。「起きないと、『ワン!』と一声鳴いて、伏せの体勢に。それでも起きないと、大きな体でグイグイ押してきます」

 人が大好きで、散歩コースのバス停に座っている人がいると、「ごあいさつ」に。「だから講義が終わって、学生に囲まれても平気なんです」。講義後の学生のリポートには、「犬と一緒に勉強することで心が落ち着いた」「命の大切さを改めて感じた」などの声が寄せられたという。

 「マルはいつも私のことをじっと見つめてくれる。そんな『頼られ感』は、人間関係では味わえない幸せです」と嘉田さん。学生たちは、前後期の講義で一度ずつある“マルちゃん”の登場を心待ちにしている。

(文・写真 服部素子)
posted by しっぽ@にゅうす at 07:30 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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