動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年10月03日

「闇に葬られるペット増えている」「虐待称賛の投稿が掲示板に」 杉本さんら訴え

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動物愛護について考えるシンポジウムが9月30日、埼玉県朝霞市で開かれ、動物愛護活動に取り組む女優の浅田美代子さんや杉本彩さんらが登壇した。秋の臨時国会で予定されている動物愛護法改正に向けて、浅田さんはペット業者に関する「数値規制」の導入を、杉本さんは動物虐待の「厳罰化」をそれぞれうったえた。シンポ主催は、同市のNPO法人「にゃいるどはーと」(代表:東江ルミ子)で、約500人の一般参加者が聞き入った。

●浅田さん「本当に地獄のような環境にいる」

浅田さんはシンポで、悪質なペット繁殖業者(ブリーダー)の問題点を指摘した。「ペットショップに陳列されている犬や猫の親は、本当に地獄のような環境にいます」「(行政による)殺処分数は減っていますが、それは一生懸命に保護して、里親を探す努力をしているからです。殺処分数に含まれず、闇に葬られている子が増えています」と述べた。

劣悪な環境のもと、人気の種の犬が、何度も繁殖させられているところもある。しかし、現行法では、繁殖回数や施設に関する数値が、細かく規制されていないために、悪質な繁殖業者を「取り締まることができていない」という。浅田さんは「今回の法改正では、かならず『数値規制』を入れてほしい」と力説した。

また、浅田さんは、折れ曲がった小さな耳で知られる猫種、スコティッシュフォールドの遺伝的な軟骨異常(遺伝性骨軟骨異形成)をあげながら、「ペットショップで猫を見かけたら、単に『かわいい』じゃなくて、その子の親はどんな環境にいるのだろうかと、思いとどまってほしい」と話した。

●杉本さん「軽い刑罰では増長させてしまう」

一方、杉本さんは、動物虐待をテーマに話した。殴る・蹴る・熱湯をかけるような行為や、病気になっても放置したり、劣悪な環境に置いたりする「ネグレクト」に触れて、「動物にとって、肉体的・精神的にきつい状態です。その動物の立場になって、想像力を働かせることがすごく大切だと思います」と切り出した。

昨年、埼玉県の元税理士が、野良猫に熱湯をかけたり、バーナーであぶったりするなど、虐待を加えて、13匹を殺傷した事件があった。厳罰をもとめる声があがったが、刑事裁判の結果、執行猶予付きの有罪判決(懲役1年10カ月・執行猶予4年)となっている。杉本さんは「動物虐待が適正に罰せられる社会をつくっていかないといけない」と述べた。

さらに、杉本さんは、ネット掲示板「5ちゃんねる」(旧2ちゃんねる)の「生き物苦手板」の問題にも踏み込んだ。この掲示板では、「黒ムツ」(黒いムツゴロウ)と呼ばれる動物虐待を趣味とする人たちによって、虐待方法や残虐性を称賛・挑発するような書き込みがおこなわれている。

杉本さんは「掲示板があることで、負の連鎖が起きていることは間違いありません。動物虐待は、人目のつかない密室でおこなわれています。(現行法や運用では)犯罪をおかしても実刑になりません。軽い刑罰では増長させてしまいます」「動物虐待を見逃さない、許さない、救いたいという気持ちが社会を変えていく」と強調していた。

弁護士ドットコムニュース編集部
posted by しっぽ@にゅうす at 08:41 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の”出戻り”がないよう、確実な譲渡を増やしたい」 奈良県中和保健所動物愛護センターの活動

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※この記事の情報は、2017年4月10日段階のものです。

JR奈良駅から車で1時間ほど南に行ったところにある、うだ・アニマルパーク(以下、「パーク」)。その敷地内に2008年に開設されたのが、奈良県中和保健所動物愛護センター(以下、「センター」)。保護猫・保護犬のお世話をメインに行う一方で、従来の「保健所」のイメージとしてつきまとう殺処分もやむを得なく行っている施設です。センターとパークは今、県の抱える深刻な問題をどうにかすべく、一丸となって解決に取り組んでいます。

センターの外観。パーク内にあるので、近くには遊具が。親子連れも親しみやすい環境が、来場者数につながっています

「猫の”出戻り”がないよう、確実な譲渡を増やしたい」 奈良県中和保健所動物愛護センターの活動
撮影/尾崎たまき
「譲渡しても殺処分が減らない」。県が抱える問題に立ち向かう
奈良県は、2015年に、犬猫の殺処分率で全国ワースト1に。「その年は、保護した犬猫の93。5%が、殺処分になりました。酷なことですし、もちろん殺処分数は減らしたい――。しかしこれは、県が抱える問題を解決するためにどうしても避けられない“苦肉の策”がゆえの結果だったのです……」と話すのは、センター所長の本岡直樹さん。
センターには、日々多くの猫が持ち込まれますが、それはノラ猫だけでなく、中には「虐待や無計画な繁殖など、飼い主の意識の低さゆえに、『不適正飼育』を受けた猫も。……殺処分率上位という汚名を返上するには、譲渡率を上げるのが一番ですが、単に人の手に渡るだけでは、猫は幸せにはなれないのです」(本岡さん)。

「猫の”出戻り”がないよう、確実な譲渡を増やしたい」 奈良県中和保健所動物愛護センターの活動
撮影/尾崎たまき
そこで、センターが重きを置いているのは、譲渡の「質」を上げること
たとえば、このセンターでは、譲渡時に飼い主の審査と飼い方の講習会を設けています。また、譲渡の前後には、スタッフが新しい飼い主さん宅へ訪問し、飼育環境をチェック。猫たちを安心して託せるよう、あえて譲渡の敷居を高く設けているのです。
また、「飼い主になった人が安心して飼える猫であることも大切」ということで、猫の管理の徹底にも努めます。このセンターでは、猫を2段階に分けて管理。まず保護直後は、病気の蔓延を防ぐため、隔離された棟で健康診断をします。その後、猫が病気や人に危害を加える心配がないことが確認できると、別の棟に移され、譲渡が決まるまでそこで飼育されます。『飼ってみたら攻撃してきた』などの理由で“出戻り”がないよう、性格面でも猫を見るようにしているのです。

(写真)猫が最初に収容される棟は、関係者以外立ち入り禁止。棟内では、猫が写真のケージで1匹ごとに管理されます。「繁殖期には、ここも子猫であふれ返ります」(本岡さん)

「猫の”出戻り”がないよう、確実な譲渡を増やしたい」 奈良県中和保健所動物愛護センターの活動
撮影/尾崎たまき
センター内には、手術室も
猫たちはここで健康診断や、場合によっては去勢・避妊手術を受けます「殺処分ゼロ」よりも「不適正飼育ゼロ」を目下の目標にし、適正譲渡に取り組むセンター。「譲渡した猫に、再びここで会わないようにするために、地道にがんばっていきたいと思っています」(本岡さん)。

問い合わせ先
奈良県中和保健所動物愛護センター
TEL:0745-83-2631
センターの活動内容などについては、ウェブサイトにも記載されています。
出典/「ねこのきもち」2017年6月号「猫のために何ができるのだろうか」
文/「ねこのきもち」編集室
撮影/尾崎たまき

ねこのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 07:57 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

もしあなたが犬を手放さなければならないとしたら?命を繋ぐ選択とは

ネタりか



やむを得ない事情で愛犬を飼育できなくなってしまったら 命を繋ぐ選択を
額を合わせる少女と犬

災害、病気、事故、離婚など犬を飼えなくなってしまう事情は、それぞれの家庭によって異なります。ペットは飼い主さんがいなければ生き場所を失ってしまいます。
ペットを飼うときには【どんなことがあっても終生適正飼育】できなければ、ペットを飼う資格はありません。
ですが、誰にでも起こりうる万が一のとき、飼い主さんの生活を維持すること、ペットが幸せに暮らしていくことを両立できなくなります。
そんなとき、どうか【命を繋ぐ選択】があることを知っておいてほしいのです。

犬を手放すとき 飼い主さんの選択肢
山で座る男性と犬

✔1.知人友人、親類に引き取ってもらう
✔2.里親を探して譲渡する
✔3.愛護団体や動物ボランティアに引き取ってもらう
✔4.購入したブリーダーさんに引き取ってもらう
✔5.有料終生飼育施設、有料ホームなどへ預ける
✔6.各市町村の保健所、愛護センターへ持ち込む

犬が飼えないとなったとき、これらの選択肢があります。大切に育ててきた愛犬が自分のもとを離れた後も幸せに元気で暮らしてほしいと願わない飼い主さんはいません。
ですが、どの選択にしても愛犬の終生の幸せのために注意しなければならないことがあります。

1.知人友人、親類に引き取ってもらう場合
日頃から交流があり、愛犬も懐いているお宅なら安心して愛犬を託せます。たまに様子を知らせてもらえ、会いに行くこともできる関係が継続できれば飼い主さんにとっては一番良い形ではないでしょうか。ですが、先住犬との相性がどうしても合わないと居場所を失うこともあります。新婚家庭、高齢者家庭の場合には家族構成の変化や、万が一のときが遠くない未来に起こるかもしれません。
安心できる場所に託すことができても、また、愛犬の生き場所がなくなってしまう可能性もあります。
愛犬を託す前に、先住犬との相性、家族構成の変化があっても犬を飼育できるか?もし、飼えない場合には協力して愛犬の次の生き場所探しを手伝ってもらえるか?など、慎重にお話を重ねて判断しましょう。

「親戚が飼えなくなったといってかわいそうで引き取ったけど、子供が産まれるから飼えない」
「いつも一緒に遊んでいた友人の犬を引き取ったけど、うちの子がストレスでご飯を食べなくなった」
「近所で飼えなくなった犬を引き取ったけど、何度も脱走して元の家へ帰ってしまう」
「友人が亡くなって犬を引き受けたけど、全くなつかない」

これらは、実際に飼い主さんのやむを得ない事情を知り、かわいそうだからと犬を譲り受けた方が【飼えなくなった、飼いきれないかもしれない】となってしまった事情です。
珍しいことではなく、引き取ってくれた方のもとでうまく行かなくなり、元の飼い主さんとも連絡が取れず、協力もしてもらえない状況になり、保健所や動物保護団体に相談が入ります。

交流があるお宅へ愛犬を託すときにも、愛犬の生き場所が失われないよう飼い主としての責任を持つ必要があります。

2.里親を探して譲渡する場合
インターネットや新聞などで個人の飼い主さんからの里親募集も多く目にするようになってきました。
このとき、注意しなければならない点が5つあります。

A.金銭トラブル 

個人間の動物の譲渡には、金銭のトラブルが多くなります。
動物を譲渡する側が譲受け者に対して金銭を要求することはできません。
生体の販売になってしまうため、法律で禁止されていますので無償譲渡になります。
どんなに希少犬種であっても、購入価格が高額であっても、個人間での動物の生体を譲り渡す際に金銭を受け取ることはできません。
また、譲渡後に病気になったとして、医療費を元飼い主さんに請求する里親さんもいますが、譲渡の際にきちんと契約書を書面で交わしていない場合に、トラブルになってしまいます。
個人間で譲渡する場合には、金銭のこと、譲渡後の費用負担ができないこと、返還には応じられないことなど、詳細に明記する必要があります。
安易な譲渡は、愛犬も不幸になってしまいます。

B.里親詐欺

人気犬種や希少犬種、流行のミックス犬などの里親になるふりをして、譲受け後に販売をする里親詐欺も多発しています。
無償譲渡で譲り受け、繁殖犬としてつかう違法繁殖者も多くいます。
見極めはとても難しく、騙されて不幸になってしまう動物が多くいますので、個人間での譲渡の際には必ず避妊去勢を済ませ、譲渡後1年程度は定期的に近況確認をする必要があります。

C.動物虐待

動物虐待を目的とした譲受けをする人が後を絶ちません。
犬に限らず猫や小動物の里親に名乗り出て譲受け後音信不通になり、変わり果てた姿で保護される犬猫が多くいます。
見知らぬ人に命を託すということは、どのような人なのかを慎重に見極めなければ犯罪の被害にあうのは動物たちなのです。
保護された動物たちは不幸中の幸いですが、悪意による里親詐欺で引き取られ、人知れず虐待によって命を落としている動物がたくさんいます。

D.面会、報告トラブル

譲渡契約時に、定期的な近況報告をお願いしている場合。
定期的な面会をお願いしている場合に、年数が経過してくると里親さんからの連絡が途絶えることがあります。
譲渡契約書に書かれている内容であっても、手放した犬に定期的に会わせてほしいという希望には、何年にもわたり対応してくれる里親さんは多くありません。
幸せに暮らしていることが分かり、新しい家族の一員として受け入れてもらえていることがしっかり確認できれば、長期間にわたる面会や報告の強制は現実的ではありません。
譲渡後の報告、確認は1年程度が望ましいと言われています。
里親さんとの、人間関係にもよりますので、できる限り良好な関係を築く必要があります。

E.返還トラブル

一度、里子に出した愛犬を、環境が変わり飼育できるようになったからと言って返還要求する方がいます。譲渡時に契約書を交わし、里子に出した愛犬は2度と戻りません。
一度でも手放してしまえば、家族として戻ってくることはありません。
泣く泣く手放した愛犬への気持ちや、愛情は消えることはないかもしれませんが、譲渡したとき、愛情をもって引き取ってくださった里親さんの気持ちを踏みにじるような返還要求はしてはいけないことです。

3.愛護団体や動物ボランティアに引き取ってもらう
全国の愛護団体、個人の動物ボランティア、どちらも収容動物であふれかえっています。
個人の飼育放棄(愛犬を手放すこと)に対応してくれるところは少ないかもしれません。

✔躾がしっかりできている
✔人懐っこく人間が大好き
✔他動物とも上手に暮らせる
✔病気がない(治療中ではない)

など、里親さん募集をする際に問題となる行動や、病気がない犬であれば、引き取り後に譲渡会やインターネットなどで里親を探し、新しい家族を見つけてもらえることもあります。
引き取りなどはしてもらえない場合でも、譲渡会へ参加させてもらえたり、里親募集の注意点や、見極め方などのアドバイスをもらえたりする場合もあります。
特に譲渡契約書は個人で作成すると、漏れや不備が出てしまうので、アドバイスがあれば個人での里親募集にも役立ちます。

4.購入したブリーダーさんに引き取ってもらう場合
愛犬をシリアスブリーダーから購入した場合、まずブリーダーさんへ相談してみましょう。
ブリーダーさんには、これまで飼い主になった方や、同じ犬種の里親さんになっている方の情報もあります。やむを得ない事情で手放さなければいけない場合でも、信頼できる次の飼い主さんへ託してくださる可能性が高まります。

※シリアスブリーダーとは、犬種の特徴を最大限に引き出し、より良い個体を産み出すために、愛情をもって飼育、繁殖をしている犬舎を指します。無理な繁殖、無計画な繁殖、ペットショップへの卸販売専門ブリーダーは、シリアスブリーダーではありません。

ペットショップで購入した場合でも、出身犬舎が分かる場合があります。
ですが、直接対面販売を行わないブリーダーはシリアスブリーダーではなく、引き取ってもらえたとしても、繁殖に回されたり転売されたり、さらなる不幸を招きかねません。
シリアスブリーダーは、誰にでも犬を販売するわけではなく、飼い主さんと十分なコミュニケーションを取り【任せられる】方にしか販売しません。
対面販売を行わず、ペットショップに託すということは、商品として犬を出荷している業者と同じです。

5.有料終生飼育施設、有料ホームなどへ預ける場合
飼いきれなくなった犬を、有料で引き取ってくれる民間運営の施設があります。
年額、数万円〜数十万円や引取り料一律数万円〜数十万円など、金額も施設によって大きく異なります。里親募集の代行業者(有料〜数十万円)もあります。
このような施設に預ければ、たくさんの犬たちと終生施設内で暮らしていくことになります。
ですが、一般家庭とは大きく異なり、1頭1頭十分な愛情を注がれて生きていける場所ではありません。
寝るときや決められた時間以外は、それぞれの犬舎に入り一人で過ごします。飼い主さんと一緒に寝転んでテレビを見るような環境ではないことは、知っておかなければいけません。

6.各市町村の保健所、愛護センターへ持ち込む場合
飼い主によるペットの持込み=殺処分依頼は、特別な理由がなければ覆ることはありません。
飼いきれない、引取り先もない、捨てるよりは保健所へと持ち込まれる方が後を絶ちません。
保健所や愛護センターも、収容動物でいっぱいです。
何の罪もない犬を、飼い主の都合で命を絶つなどこれほど非情なことはありません。
保健所は、犬を引き取ってくれる=生かしてくれる行政機関ではないことを理解しましょう。
全国では、飼い主からの持込みであっても、その命を新たな飼い主さんへ繋ぐために、ボランティアの方々が懸命に活動しています。
全国各地で、動物愛護センターが設立され、できる限り殺処分をしない取り組みが進んでいます。
ですが、それでも、収容施設には限りがあり、収容数をオーバーしたり施設内で他犬から感染症などが蔓延したりすれば、高い確率で殺処分になってしまいます。

愛護センターや保健所では、民間の動物愛護ボランティアとの連携が進み、積極的な譲渡活動をしてくれている市町村もあります。
ですが、あくまでも一度持ち込んでしまえば【いつ殺されても良い】というサインをして愛犬を捨てることになります。
持ち込む前に、職員さんへ相談することをお勧めします。
全ての愛護センター、保健所の職員さんが対応してくれるわけではありません。ですが、殺処分や遺棄といった最悪の形ではなく、別の選択肢があることを教えてもらえるチャンスがあります。

かかりつけの動物病院などでも、里親募集の相談ができる場合もあります。

犬を手放すということ
道路に一人ぼっちで座る犬

一度は終生適正飼育を約束して、家族に迎え入れた犬を手放すということは【命への責任を放棄する】ということになります。
日本ではペットは【所有物】としての扱いになり飼い主を失うということは【死】に直結します。

やむを得ない事情、万が一のことは誰にでも起こりうることです。
飼い主さんが、適正飼育をできない環境であるにもかかわらず、ペットを手放さず幸せな暮らしをさせてあげられない状況であれば、手放すという苦渋の選択も愛犬にとっては幸せに繋がることもあります。

愛犬にとっても、飼い主さんにとっても別れは訪れてほしくないこと。とても悲しく苦しいことです。ですが、手放す愛犬の命を繋ぐ選択があるということを忘れないでほしいのです。

そして、それは無責任な飼い主ではなく最後まで愛犬に愛情をもって責任を持てる選択だということです。
里親探しや、愛犬の預け先を見つけたり施設へ入れたりと選択肢はあり、どれも選ぶのが難しいことだと思います。慎重に、判断しなければいけません。

そんなときは、どうか一人で抱え込まずに専門知識がある人へ相談してみてください。
保健所や動物保護団体、ボランティア活動者など、なんとか愛犬の幸せを願って託そうとしている飼い主さんに、多くのアドバイスをくれます。

まとめ
重ね合わせた犬と人の手

愛犬を手放さなければならない【やむを得ない事情】とは、飼い主さん自身が健全な生活ができない切迫した状況や、飼い主さんの死亡、事故。
また、家族構成の変化で愛犬にとって望ましい環境での飼育ができない事態のことを指します。
愛犬の幸せは、まずは飼い主さん自身が犬を適正に飼育できる余裕がある環境にあることが大前提です。
病気になったからいらない″吠えるからいらない″思ってより大変で飼いきれない″など、このような身勝手な理由で飼育放棄することは、許されないことです。

愛情をもって育ててきた飼い主さんだからこそ、手放すという苦渋の決断をしなければならないとき、その先の愛犬の幸せを考えて選択できることがあります。
まずは、命を繋ぐためにはどんな方法があるのか?どんなことに注意したらよいのか?
それを、多くの飼い主さんに知っていただけたら嬉しいです。
posted by しっぽ@にゅうす at 07:56 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

被災保護犬、飼い主に会わせたい 南三陸で写真展へ

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2011年3月の東日本大震災後、宮城県内で保護された犬を引き取った男性(67)が「犬の寿命が尽きる前に元の飼い主に会わせられないか」と、飼い主を探している。相談を受けた大津市社会福祉協議会が、友好関係にある同県南三陸町の社協に協力を依頼。10月に写真パネル展を開くことになった。
 京都市中京区で貸自転車業を営む佐藤研二さん。震災後、飼い主の被災や避難などで行き場をなくした動物の存在を知り、11年10月に宮城県富谷市にあった県被災動物保護センター(当時)でオスの雑種犬(推定7歳)を引き取った。
 中型で茶色い毛は長め。センターでの登録番号「33」と、太陽や息子を意味する英語から、「サン」と名付けた。「おとなしくて人なつこい。お手もおかわりもできて、しっかり育てられたんだろうと思った」
 近所の住民にもかわいがられて推定14歳になり、不自由な目や耳に加え、足腰も弱ってきた。「あと1年くらいの命か」。佐藤さんは元の飼い主が会いたがっているのではと思い、関係施設に問い合わせたり、動画投稿サイトにサンの映像をアップしたりしてみたが、手がかりは得られなかった。
 大津市社協に相談したのは、南三陸町社協との交流を8月25日付の京都新聞で読んだのがきっかけ。放浪していたサンが保護された登米市は、南三陸町と20キロ程度しか離れていない。佐藤さんは、祖母が残した町家でサンと暮らしてきた7年間を写真パネルにまとめ、大津市社協の原田清文主任に託した。
 原田さんは南三陸町にパネルを送り、約1カ月間展示してもらう予定。復興商店街で知られる「南三陸さんさん商店街」での展示計画もある。佐藤さんは「被災地ではペットどころではない厳しい生活を強いられてきたと思う。元の飼い主に京都で元気に暮らしてきた事をお伝えし、できればサンの生い立ちを聞きたい」と、期待を寄せている。
posted by しっぽ@にゅうす at 07:53 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

飼い主にとっての「理想の犬」を愛犬に押し付けてはいけない

ネタりか


飼いやすい「理想的な犬」とは?
茶色の子犬

みなさんにとって「理想の犬」とはどのような犬ですか?無駄に吠えず、言うことを素直に聞いて逆らわず、いつも機嫌よく遊んで誰ともどんな犬とも仲良く出来る。ご飯は何でも喜んで食べて健康を保ち、散歩もきちんと横について歩いて引っ張ることもない。家では穏やかにのんびりと過ごし、飼い主が悲しんでいる時はそっと寄り添ってくれる。絵本や映画に出てくる犬の中にはそんな天使のような犬もいますが、現実にはなかなか出会えるものではないと思います。特に飼い始めたばかりの子犬は、とにかく遊びたがりで言うことを聞かず、トイレのしつけやいたずらの対応にてんてこまいになることも少なくないでしょう。

飼い主の理想を犬に押し付けるデメリット
人の手を噛んでいるチワワ

犬を飼う時に愛犬と一緒に「あんなことがしたい」「こんなところに行きたい」とたくさんの夢や理想を描いている人は少なくないと思います。特に犬を飼うことに長く憧れていた人にとっては愛犬との生活はとても楽しみだと思いますし、期待することもたくさんあるでしょう。しかしながら、ここまででも書いてきたように犬というのは、楽しく穏やかな時間を共有出来る相手であるとは限りません。犬全般のイメージや自分が思い描く犬の理想とはかけ離れた犬もいますし、そればかりは本当にそれぞれの個性によるとしか言えません。

犬にも人間同様個性があるといっても、思い描いていた愛犬との理想的な生活が送ることが出来なかったり、思っていた以上に手がかかったりすると期待が大きいほどがっかりしてしまうのではないでしょうか。がっかりしてしまったり「犬を飼うのって大変だな…」と感じてしまったりすることは当然のことであり、そう感じること自体は悪いことではないと思います。しかしそこで犬の個性に向き合わず、理想ばかりを押し付けて犬との関係性作りに失敗してしまったり、犬との関係性作り自体を諦めてしまうことは決してしてはいけないことです。

愛犬との生活を諦めないで
日本では犬の殺処分数が先進国の中では非常に多く、その理由が飼い主の勝手な都合であることが多いというのも特徴的です。最も多い理由は「引っ越しで犬を飼えなくなる」というものだとされていますが、それ以外にも「思っていたよりも大きくなった」「思っていたよりも手がかかる」「思うように育てられない」という理由とも言えないような理由で飼育放棄がされているのです。すでに生活を共にしている愛犬に対して自分の理想を一方的に押し付けること、また理想通りにいかないからと犬との生活を諦めるということは絶対にしないでください。

犬の個性に合わせた関わり方をしよう
おもちゃをくわえて走るビーグル

犬に、そして犬との生活に理想を思い描くことは悪いことではありません。大切なのはその理想とはかけ離れた状況になった時、どのような対応を取るかということだと思います。理想通りであろうと理想とかけ離れていようとも、一度犬との生活を始めたらそれをやめるわけにはいきません。飼い主に出来ることは愛犬との生活をより心地よく、楽しいものにしていくためのしつけやコミュニケーション。愛犬の個性をしっかりと見極めて理解し、それに合わせた関わり方やしつけを行うことが大切です。その個性を理解して寄り添うことが出来ず悩んでいる時、どう接していけばいいかわからない時などは獣医師やドッグトレーナーなどのプロに相談するということもおすすめです。

飼い主が思い描く「理想の犬」についてのまとめ
犬と女性のシルエット

犬との生活はとても楽しいものです。ですが、それ以上に大変なことや面倒なこともあると思います。そんな中で自分の思い描く理想の犬と異なるからといって愛犬に対してきつく当たったり、関係作りを諦めたりしてしまうことは飼い主にとっても愛犬にとっても不幸なことでしょう。犬を飼う前に理想を思い描くことは決して悪いことではないとも思います。ウキウキわくわくしながら愛犬との新生活をスタートすることは本当に楽しいものだと筆者自身もよく分かっているからです。しかし、理想を思い描くと同時に理想通りにはいかないかもしれないということも覚悟しておく必要があると思います。そして、理想の犬に育て上げるだけでなく、自分自身も愛犬にとって理想の飼い主になれるように一緒に育っていくことが大切なのだと思います。

最後に犬を飼い始める前に思い描く理想と飼い始めてから知る現実について、とても分かりやすく描かれた読み物を紹介したいと思います。東京都福祉保健局が出している漫画読本なのでお子さんのいる家庭などにもおすすめです。犬を飼うことを検討している人や、飼い始めてから理想と現実の違いに悩んでいる人はぜひ一度読んでみてくださいね。

犬を飼うってステキですーか?(東京都福祉保健局 動物愛護読本)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/aigo/yomimono/dokuhon.html
posted by しっぽ@にゅうす at 07:48 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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