動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年10月07日

繁殖施設での犬の福祉を科学ベースで確立するための研究が始まった!

ネタりか


商業的繁殖施設における犬の福祉と健康
授乳中のローデシアンリッジバック

アメリカに、「犬の福祉と健康のための研究」を支援することを目的とした、スタントン財団という団体があります。インディアナ州にあるパデュー大学動物福祉科学センターの研究チームが、この財団から198万ドル(約2億1000万円)の助成金を授与され、新しい研究が開始されました。

研究の内容は『商業的繁殖施設における犬の福祉』です。犬の商業的繁殖施設と言うと、多くの人が思い浮かべるのはパピーミルと呼ばれる、犬の健康や福祉のことは全く考えられていない、利益追及だけを目的にした繁殖業者です。

しかし、この研究が対象にするのは、そのようなパピーミルとは一線を画した、アメリカ農業省の認可を受け、定期的な査定で合格基準を満たしている繁殖施設です。

対象となる繁殖施設の規模は、一般の住宅で少数の繁殖だけを手がけるブリーダーから、大規模施設で年間に何百匹もの子犬を送り出す施設まで、様々です。

アメリカのペット市場でも純血種の子犬の需要は高く、商業的な繁殖施設を頭から否定することはできないのが現実です。そのような施設に科学をベースにした、犬の福祉と健康のための明確な基準を作ろうというのが、この研究の目的です。

具体的にどのような研究が予定されているかをご紹介していきます。

床材のチョイスは犬たちの福祉と衛生にどんな影響がある?
繁殖施設のセントバーナード

犬舎の床材のチョイスは、掃除のしやすさや、犬の健康を左右する重要な要素です。アメリカ国内の施設の床のタイプと、そこに暮らす犬たちの健康状態や衛生状態の関係を調査して、様々な相関関係を見いだし、理想的な床材を探っていきます。床のタイプの違いによる、犬の快適性や行動の違い、犬の好みについても調査が行われます。

繁殖犬たちの歯周病の有病率をリサーチ
犬の歯とデンタルミラー

パピーミルのような酷い施設ではなくても、歯周病は繁殖施設で飼育されている犬の最も一般的な健康上の問題点です。しかし、現在のところ、繁殖施設の犬たちがどのくらいの割合で歯周病にかかっているかという研究は行われていません。この歯周病に関するリサーチでは、繁殖犬たちの歯周病の罹患率の割合と、効果的な検査の方法を探すことが目的です。

犬たちの福祉がどのくらい守られているかの評価ツールの開発
犬舎の犬とクリップボードを持った女性

「犬の福祉に配慮した倫理的な施設の運営」というような曖昧な表現では、全国的な基準を作ることも正しい評価もできません。繁殖施設で暮らす犬の福祉と健康を守り改善するために、信頼性が高く標準化された明確な評価スケールを作成することが研究されています。

繁殖犬の引退時期とリホームについてのついての考察
スピッツの母犬と子犬

商業的な繁殖に使われた、親犬の引退とリホーム(家庭犬として新しい飼い主を探す)のための最良の方法を確立することが研究されます。これらのことをビジネスオーナーの個人的な判断ではなく、客観的で科学的なバックアップをベースにして基準を作る必要があります。

大規模な犬舎の中でしか暮らしたことがない繁殖犬が、引退後に普通の家庭犬としてスムーズに馴染めるような準備プログラムも研究されます。

まとめ
ご飯を食べるハスキーの子犬たち

アメリカのパデュー大学の研究チームが、商業繁殖施設における犬たちの福祉と健康に関する研究をスタートさせたという情報をご紹介しました。

アメリカの話ではあるのですが、「商業的な繁殖施設を頭から否定することはできない。それなら犬たちの健康と福祉が守られるための明確な基準を作ろう。」という姿勢は、日本でも大いに参考になるのではないかと思います。

ここで紹介したような研究が実を結んで、繁殖犬たちが衛生的で、健康に暮らすための基準が作られ、国際的な広がりになることを願ってやみません。

《参考》
https://vet.purdue.edu/discovery/croney/current-research-welfare-breeding-dogs.php
posted by しっぽ@にゅうす at 06:23 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

<にゃんとワンポイント・実践編>動物の「終生飼養」 愛情と感謝を込めて

河北新報


私たちは動物から大きな恩恵を受けています。
 例えばペットを飼うと(1)孤独感が低下して自己肯定感が増す(2)世話や散歩で運動機能の改善が得られる(3)動物を通じて人との交流が盛んになる−などの効果があると、研究で明らかになっています。
 動物たちのかわいい、おもしろいしぐさは、テレビやネット動画でも大人気ですよね。笑ったり、いとおしく思ったり、人同士の関係も和やかになります。
 恩恵はもちろんペットオーナーだけではありません。私たちが普段口にする肉、卵、乳製品などは全て動物からのいただき物です。医術の発展も、実験動物の尊い犠牲の上に成り立っています。動物との共存は、地球環境の保全にもつながります。動物がいなくなると、森は現在の姿を保てないのです。
 動物と関わる獣医師会や行政も、ペットの愛護や災害対策など、さまざまな事業に取り組んでいます。仙台市獣医師会は動物愛護週間中の9月24日、仙台市で「どうぶつフェスタ in MIYAGI」を開きました。宮城県獣医師会と共催、市や県の後援です。動物との触れ合いや獣医師の職業体験などを通じ、参加された方はきっと、楽しく感じられたことと思います。
 2013年には、仙台市と市獣医師会が「災害時における動物救護活動に関する協定」を結びました。災害発生時、獣医師たちが被災動物の応急処置や保護、避難所への物資の提供などを行うことを盛り込んでいます。
 近年は大災害が各地で発生しています。ペットを飼っている方は万一の時に備えていますか? 被災の可能性は誰にでもあります。ペットと共に、安全に避難できる準備を、普段からしておきたいですね。
 最後に、ペットが亡くなったときの手続きを知っておきましょう。犬は動物管理センターまたは保健所への死亡届が必要。猫は届け出不要です。遺体はペット斎場で個別火葬しお骨を引き取るか、合同火葬でお願いすることができます。引き取ったお骨は公営・私営のペット霊園に納めるか、ご自宅で保管されることもあります。
 最期まで大切に飼う「終生飼養」は動物愛護法で決められた飼い主の義務ではありますが、愛情と感謝の気持ちを込めて送ってあげたいですね。(獣医師)
posted by しっぽ@にゅうす at 06:19 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫はどんな行動をとるのか。地震などの異常事態のときに飼い主さんができること

Yahoo! JAPAN



地震などの災害や、なにか異常事態が起きたとき、猫も怖い思いをします。大阪北部を襲った大地震のときも、恐怖で逃げ出してしまうコが数多く見られたそうです。

「異常事態が起こると、猫はどんな行動をとる傾向にあるのか」
「屋内外で、どんなところに隠れやすいのか」
「地震などに備えて、愛猫のために日頃からできることはなにか」

など、気になることはたくさん!

いざというときのために知っておきたい猫の行動の傾向と、飼い主さんができることを、ねこのきもち獣医師相談室の先生にくわしく解説してもらいました。

猫はどんな行動をとるのか。地震などの異常事態のときに飼い主さんができること
地震などの異常事態が発生したときの猫の行動
地震などの異常事態が発生したときの猫の行動
動物は、特定の刺激によってなんらかの恐怖や危機を感じた際、その刺激から遠ざかる方向に速やかに移動しようと行動する傾向があります。猫においても、このような行動は見られます。

猫はどんな行動をとるのか。地震などの異常事態のときに飼い主さんができること
家の中にいても、地震のときに猫が外に逃げ出してしまうワケ
家の中にいても、地震のときに猫が外に逃げ出してしまうワケ
地震の場合、動物が恐怖や危機を感じるきっかけになる直接の刺激は、地面の振動や地鳴りなど。
とくに家屋の中にいる場合には、その振動によって家全体がきしむ音がしたり、高いところのものが落ちる音や衝撃があったり、実際に家具が倒れたりなど、動物が恐怖を感じる刺激がさらに多くなる傾向があります。
そのため、それらの刺激から遠ざかろうとして、結果的に屋外に出てしまっているのかもしれません。

猫自身の意思として外に出たくて出ているのではなく、「怖い」と感じた室内の刺激から遠ざかるために本能的に行動し、結果的に屋外に出てしまった状況なのだと考えられます。

猫はどんな行動をとるのか。地震などの異常事態のときに飼い主さんができること
地震などの異常事態の際、猫はどんなところに隠れがち?
地震などの異常事態の際、猫はどんなところに隠れがち?
もともと猫は、リラックスしているときには家具の上やキャットタワーなどのような「周囲よりもやや高くて見晴らしの良い場所」にいる傾向があります。一方で、気持ちを落ち着かせたいときには、押し入れやテレビの裏、段ボール箱など、人の目線が届きにくい、奥まった狭い場所を選びがちな傾向があります。
とくに強いストレスを感じたり、大きな物音など猫にとって不快な刺激を感じた際には、奥まった狭い場所に引きこもり、しばらく出てこないことも。

そのことから、たとえば地震のような不測の災害によって非常に怯えてしまった際には、奥まった狭い場所に逃げ込んで、しばらくじっとして出てこない可能性が考えられます。

家の中に隠れる場合、どんな場所にいるケースが多い?
猫は基本的に、隠れ場所として比較的暗くて奥まった狭い場所を好みます。平常時であれば、そのような隠れ場所は押し入れの中やベッド、ソファなどの家具の下の隙間などが考えられます。
また、稀にフタが開いている洗濯機の中に好んで隠れる猫もいるため、日常的に注意が必要です。

猫はどんな行動をとるのか。地震などの異常事態のときに飼い主さんができること
地震などの非常事態で隠れやすい場所
地震などの非常事態で隠れやすい場所
地震の際に恐怖を感じて逃げ込む場合には、平常時よりもさらに目立ちにくい、奥まった場所を選びがちな傾向があります。一般に、猫は頭の幅が通るところであれば、通り抜けることができる体の仕組みになっています。そのため、転倒した家具の隙間や開いた戸棚の中、飛び出した引き出しの奥など、想像を超えるような狭い場所に隠れてしまう可能性もあります。

災害後にまだ猫が見つかっていない間は、家具を片付ける際にも隙間や奥を慎重に確認しながら行うほうが無難でしょう。

猫はどんな行動をとるのか。地震などの異常事態のときに飼い主さんができること
怖い思いをした家には帰らない猫も……
怖い思いをした家には帰らない猫も……
地震などが起こったときに、猫がまずはじめにとる行動としては、逃げ出したり隠れたりという直接的で本能に基づいた行動が挙げられます。なお、逃げた際に屋外に出てしまった猫については、怖い思いをした家には戻らずそのまま外に居続けたり、行方が分からなくなることもありますので注意が必要です。
さらに、その異常事態の恐怖から一時的に攻撃的になったり、逆に不安感から人のそばから離れなくなったり、人の後を追ってずっと鳴き続けるなど、行動の変化が見られることも。

また、ストレスからの多食や食欲不振、嘔吐や下痢などの消化器症状を起こすこともあります。

猫はどんな行動をとるのか。地震などの異常事態のときに飼い主さんができること
地震などの異常事態の際に、飼い主さんができること
地震などの異常事態の際に、飼い主さんができること
愛猫を抱っこして、人間と一緒にテーブルの下などに避難することが可能であればよいですが、恐怖でパニックになっている猫に無理に触ると、きつく噛まれるなど人間のほうが怪我をする場合もあるので、無理は禁物です。
なお、地震の際には外に飛び出してしまう猫もいます。あらかじめ「迷子札」、もしくは連絡先を直接記載してある首輪をつける習慣を持ったり、マイクロチップを装着するなど、万が一の際に捜索しやすくする工夫についても配慮してみてください。


日頃からの習慣が、緊急時にも役立つ!
また、日頃から猫用の専用ケージやクレートなどを室内に設置し、居心地よく自由に出入りできる空間として慣らしておくことも、万が一の際には役に立つ場合があります。
猫が「ケージは安心できる場所」と理解していると、緊急時にケージを「隠れ場所」として身を隠す行動も、ある程度は期待できます。
地震の際にできることをすることも大切ですが、地震の前から、万一の状況に備えて準備できることも少なくありません。日頃から環境や習慣などの工夫を、できる範囲で少しずつ対応しておくほうがより安心でしょう。

もしものときのために、愛猫を守ることができるのは飼い主さんです。猫の行動の傾向を知っておくことや、日々の備えが、愛猫のためになります。もしものために、ぜひ覚えておいて、参考にしてみてくださいね!

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/凜香

ねこのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 06:13 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

捨て犬・迷子犬がいなくならない理由5つ

ネタりか



迷子犬がいなくならない理由
道路に佇む子犬

最近は一昔前に比べると近所をウロウロしているような迷子犬を見ることが少なくなりました。しかし、だからといって飼い主がわからない迷子犬がいなくなったわけではありません。では、なぜ迷子犬がいなくならないのでしょう。

災害が頻発しているから
まず近年、迷子犬と呼ばれる飼い主がわからない犬が増えている原因として、地震や河川の氾濫などの災害が頻発していることが挙げられます。

毎年、大雨や土砂災害、そして地震などによって避難しなければならず、それによって犬が家に置き去りにされる、あるいは飼い主さんが残念ながら亡くなってしまい、途方に暮れた犬が周辺をウロウロしているといったところを保護されるケースが多くなっています。

ネットなどを使用して犬の飼い主さんを探していますと掲載されていることもありますが、それでも見つからずに迷子犬として引き取り手が現われない犬が増えているのです。

雷や花火に驚き脱走してしまう
花火を見る犬と女性

迷子犬になってしまう犬の日常的な理由として、雷や花火などの突然の大きな音に驚き脱走してしまうという理由が挙げられます。

昔は屋外で犬を飼う家が多く、驚いた犬がそのまま道路に飛び出し迷子犬となってしまう事例が後を絶ちませんでした。今は屋内で飼われている犬が多いですが、窓を閉め忘れていたり、散歩中に雷が鳴り、驚いてそのまま走り出してしまい迷子犬になってしまうというケースが増えています。

マイクロチップを装着している犬の場合、保護されるとマイクロチップの情報を読み取り、飼い主に連絡が来るようになっています。しかし、マイクロチップを埋め込んでいないと飼い主さん探しが困難になるため、迷子犬として扱われてしまいます。

捨て犬がいなくならない理由
檻に入れられる犬

迷子犬も非常に可哀想な話ではありますが、迷子犬の場合、飼い主さんが後々見つかることもあります。しかし、捨て犬がまったくいなくならない現状は無視することができません。昔に比べると大きく減ったと言われていますが、それでも尚、捨て犬がいなくならないのも事実です。

悪質ブリーダーがいなくならないから
まず根本的に悪質ブリーダーがいなくならないという理由が挙げられます。育てられもしないのに、たくさんの犬を強制的に生ませ、売れなかった犬や引き取り手がいなくなった犬は捨ててしまうという残虐な行為を繰り返す人がいます。

他にもブリーダーではなくても自分の許容範囲を超えた多頭飼育をし、多頭飼育崩壊を起こすことで捨て犬が増えてしまう、保護施設に移送されてしまうという自体が今問題視されています。

環境省によって新たに法が規制され、悪質ブリーダーを取り締まるための大きな一歩とはなりましたが、この法の間をかいくぐって違法行為を行う悪質ブリーダーが撲滅しないという現状が残されています。

欲求だけで飼ってしまう飼い主が後を絶たない
ペットショップなどで犬を見ると、つい足を止めてしまうという方は多いのではないでしょうか。可愛い子犬たちがすやすやと寝ていたり、こちらをジッと見つめてくる姿はとても愛らしいと感じます。

しかし、中にはその瞬間の「可愛い」という感情だけで犬を家に迎えてしまう人もいます。通常、どれだけ飼育が大変か、どのくらいお金がかかるのかなどしっかり調べ、自分にできるかどうかを十分考慮した上で迎えるのですが、それをせずに飼ってしまう飼い主が後を絶ちません。

しっかり最期の瞬間までお世話をする人も多いですが、やはり「こんなはずじゃなかった」「しつけが全然できない」という理由で保健所に渡してしまう飼い主もいます。

犬を家族として迎えるのであれば、最期の時まで面倒を見るという事は大前提です。他にもどのようなお世話が必要なのか、どのくらいの費用がかかるのか、病気にかかった場合など、しっかり理解した上で迎えなければいけません。

飼い主が先に亡くなってしまう
高齢者と犬

近年、日本の高齢化が進んでいます。その一方で、飼い主が先立ってしまい、犬が家に1匹で残されてしまうという事態も増えてきています。引き取り手が見つからない場合、そのまま保健所に連れて行かれてしまうことが多く、そのまま里親が見つからなければ殺処分対象になってしまうことも考えられます。

高齢でなくても事故や病気などで急死する可能性も考えて、犬を迎える際はまず自分がいなくなってしまった際に引き取ってくれる家族などに話をしておくことが大切です。

まとめ
女性と犬

このように現在でも捨て犬がいなくなることはありません。理由は様々ですが、今回ご紹介した理由が主な理由です。今後、犬の飼い主さんになる人たちの意識が向上し、捨て犬はもちろん、迷子犬もいなくなるような世界になれば、と思わざるをえません。
posted by しっぽ@にゅうす at 06:12 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫のダイエット 食事は小出しに、回数は増やすことが大切

Yahoo! JAPAN



ここ数年、食事やおやつの与えすぎ、運動不足などが原因で、太りすぎの猫が増えています。とはいえ、猫が自主的にやせられるわけはなく、愛猫の体重管理は飼い主の大事な“仕事”。ここでは、肥満のリスクや猫のダイエット法などについて紹介する。

 アメリカのミシガン州で暮らす、3才の猫・ブロンソンくんは、今、ダイエットに挑戦している。

 それというのも、3才の猫の平均体重は約3〜5kgなのに対し、ブロンソンくんの体重はなんと約15kg。ウエストも約81cmと、誰がどう見てもおデブさんだったから。どうやら亡くなった以前の飼い主が、餌を与えすぎていたのが原因のようだ。

 今年4月に新しい飼い主に引き取られたと同時にダイエットを開始。その様子はインスタグラムで公開され、現在フォロワー数は116万人を超え、注目を浴びている。まん丸の体がかわいらしいが、太りすぎのため、麻酔が使用できず、歯の治療が行えない状態だったという。

 飼い猫の肥満化は、他人事ではない。日本でも肥満気味の猫は増えていると、猫専門病院Tokyo Cat Specialistsの獣医師・有田早苗さんは指摘する(「」内、以下同)。

「人と同じで、消費カロリーより摂取カロリーが多いと猫も太ります。最近は室内飼いの猫も多く、運動不足になりがち。また、不妊手術をした猫は食欲が増しやすく、太りやすいのです」

◆食事量のコントロール+運動で週に1%減を目標に!

 自宅で愛猫が肥満かどうかをチェックする方法がある。

「体毛の上からでも、なんとなく肋骨(あばら骨)に触れられればOK。反対に、肋骨付近を触ってもほとんどわからない時は、太りすぎのサインです」

 横から見てお腹が出ていたり、真上から見て腰のくびれがなかったら、これもまた、太りすぎといえる。

「肥満になると起こりやすい病気としては、糖尿病、脂肪肝、関節炎、心臓病、皮膚病など。それらを防ぐためにも、ダイエットが必要になります」


猫のダイエットは、まず食事管理から。ダイエット時の 1日の摂取カロリーは、

「理想体重×35〜40kcal」

 が、目安となる。愛猫の理想体重は、性別や骨格で変わるので、かかりつけの動物病院で教えてもらうのがベストだ。目標カロリー内に収まる範囲で、ダイエットフードを取り入れてみよう。

 さらに消費カロリーを増やすため、適度な運動も取り入れること。一緒におもちゃで遊んだり、キャットタワーを設置するのもよいという。

「食事制限の負担を減らすためにも運動は重要。また適度な運動はストレス発散にもなるので、一石二鳥です」

 そして、最低でも週に1回は体重を測ろう。

「急激な体重の減少は健康によくないため、週に1%の体重減少を目標にしましょう」

 ダイエットでは、食事の回数を減らすのではなく“増やす”ことが大切。適正量を1日3〜4回、小出しで与えることで、空腹の時間が短くなり、1回の食事での満足度が高まる。

 人間も過度なダイエットをするとストレスがたまり、リバウンドの危険もある。あくまで猫の体調を考慮しつつ、獣医と相談しながら進めよう。

 ちなみに、現在(2018年9月末時点)のブロンソンくんの体重は約13.7kg。ダイエット開始から約5か月でマイナス1.3kgを達成している。人間も猫も、ダイエットは地道な努力が大事ということのようだ。

※女性セブン2018年10月18日号
posted by しっぽ@にゅうす at 06:11 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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