動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年10月11日

茨城県動物愛護条例の罰則強化 「野犬を薬物駆除?」懸念

茨城新聞



先月の県議会で、「県動物愛護管理条例」の罰則強化が成立したことから、「野犬を薬物で駆除するのでは」との懸念が一部で広まっている。同条例の改正により、犬の放し飼いをした飼い主の罰金は「5万円以下」から「30万円以下」に強化されるが、野犬を駆除するために県が置いた薬物を撤去、移動した場合も同様の厳罰化が図られたためだ。過去20年以上、県が薬物駆除をした記録はなく、県も「薬物使用を促進する意図はない」としている。ただ、条例改正に賛成した自民党からも「説明不足気味で、改正は性急だった」と批判が出ている。

▽項目一律
「野犬を排除するために薬物を使用することに対し、動物愛護団体などから削除を求める声が強く出されている」。9月27日の県議会第3回定例会最終日、共産議員が反対討論で改正に異を唱えた。議員は2016年12月に施行された「県犬猫殺処分ゼロを目指す条例」を示し、「整合性をどう取るのか」と疑問を投げ掛けた。

これに先立つ県議会保健福祉医療委員会でもこの問題が議論された。自民のベテラン県議は議論の最後に「条例でも縛っている。軽々しく(薬物駆除を)使わないということだ」とくぎを刺した。

懸念を生んだのは、罰則を一律に強化したためだった。県が条例改正を図ったのは、犬の適正飼育徹底へ「罰則を全国で最も厳しい水準に引き上げ、殺処分数を減らす」(県生活衛生課)のが目的だった。ところが、放し飼いを禁ずる「係留義務」の違反と合わせ、条例の項目を一律に罰則強化したことから、「薬物駆除を進めるのでは」と勘ぐる向きが出た。

▽3年前の事例
「薬物駆除強化説」が浮上したのは別の理由もあった。05年に鳥インフルエンザが発生した常総市内の養鶏場跡付近で15年、野犬の繁殖が判明し数十匹が群れをなしていた。県は薬物駆除を検討、手続きに従い住民説明会を開いたが、動物愛護団体などの反発もあり実行に至らなかった。野犬は県や市、愛護団体などが作業部会を立ち上げ、時間をかけて保護したという。3年前に薬物駆除に着手しようとした事例が、疑念を深める一因となった。

かつては県内でも薬物駆除が行われていた。当時を知る関係者によると、以前は野犬にかまれる事故が県内外で多発し、1974年の茨城国体など大イベント前には駆除用の毒入り団子がまかれた。子どもがかまれる事故も今より多く、1985年のつくば科学万博の頃まで続いたという。

県はこの20年以上、薬物駆除の実績がゼロ。仮に着手するとしても、野犬が(1)人に危害を加えたか危害の恐れがある(2)捕獲困難-の条件を満たした上で、近隣住民に周知する必要があると愛護条例で定める。

動物愛護関係者は「駆除条項を削除すればいい。罰則を一律上げたのも納得いかない」と憤りをみせる。

▽意見聴取

これに対し県生活衛生課は、駆除実行のハードルが非常に高いことに加え、捕獲数減少で駆除行為そのものが不要になりつつあると説明する。その上で、狂犬病予防法にも駆除の規定があるものの、「想定外の感染症流行や緊急事態に備える必要がある」として、条項削除はしない考えだ。

複数の県議は、県が薬物駆除の条項をそれほど重視しないまま改正に臨んだのでは、と推察する。

問題に詳しい自民県議は、自民主導で議員提案し全会派の賛成で成立した殺処分ゼロ条例を例に挙げ、「愛護団体からも意見聴取し、丁寧な議論を重ねて条例をつくり上げた。今回の改正も県は県民意見の聴取手続きを取るべきだった。議論が深まらなかったのは残念」と振り返る。「もっと時間があれば罰金額に差を設ける議論もできた」としつつ、「罰則強化を『毒殺推進』とするのは論理の飛躍がある」とも指摘した。

改正条例は県議会での成立を受け、来年4月1日に施行される。

(黒崎哲夫)
posted by しっぽ@にゅうす at 08:23 | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ノネコ」殺処分、どう減らす? =山で野生化、固有種に危害―鹿児島・奄美大島


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 世界自然遺産登録を目指す鹿児島県の奄美大島。

 アマミノクロウサギなど固有種が生息するが、飼われていたネコが山に入って野生化し、希少種を捕食する問題も発生している。環境省は生態系の保全を目指し、こうした「ノネコ」の捕獲を開始。ただ、飼い主が見つからなければ、安楽死させることになっており、動物愛護団体などからは「1匹でも殺処分は減らしたい」との声が上がる。

 環境省奄美自然保護官事務所などによると、2008年ごろから森林内に設置されたカメラで、ノネコの繁殖や希少種の捕食が確認された。これを受け、同省や奄美大島5市町村などは、推定600〜1200匹生息するノネコの管理計画を策定。捕獲した後、地元自治体が保護して飼い主を探すが、見つからなければ殺処分する内容だ。

 同省は計画に基づき、今年7月から捕獲を開始。かごわなを100基設置し、これまでに16匹を捕獲した。いずれも個人や団体に引き渡されたが、奄美市環境対策課の担当者は「今後捕獲数が増え、飼い主が見つからなければ、計画に基づき、安楽死させざるを得ない」と話す。

 これに対し、動物愛護団体「NPO法人ゴールゼロ」(東京都)代表理事で獣医師の斉藤朋子さん(44)は「世の中は殺処分を減らしていこうという流れ。計画は、殺処分はやむを得ないという考えだ」と反発。16匹のうち1匹を引き取った。

 また、公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県芦屋市)は8月、野良猫の不妊手術などを無料で行う「あまみのさくらねこ病院」を奄美市に開設。佐上邦久理事長(58)は「野良猫はノネコの発生源となる。不妊手術をすることで、ノネコの繁殖を抑え、結果として殺処分をせずに済む」と強調している。 
posted by しっぽ@にゅうす at 08:02 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【ABC特集】年間4万5000匹が殺処分 ネコの命を救う「譲渡会」 新しい飼い主との幸福な生活

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去年初めてペットの数でイヌを上回ったネコ(ネコ:約953万匹、イヌ:約892万匹 2017年度 一般社団法人ペットフード協会調べ)。
しかし、人気の裏側で捨てられて行き場がなくなってしまったネコも数多くいます。処分されてしまうネコの数を1匹でも減らそうと奮闘するNPOの取り組みを紹介します。

【ABC特集】年間4万5000匹が殺処分 ネコの命を救う「譲渡会」 新しい飼い主との幸福な生活
神戸市内で開かれた「譲渡会」
「きれいでふわふわ」 かわいいネコたちがいっぱい
「こちらでは保護ネコの譲渡会が行われています。子猫を含むおよそ50匹のネコが新しい飼い主との出会いを待っています」(ABCテレビ・大野聡美記者)

 神戸市内で行われた譲渡会には、捨てネコや野良ネコが多く集められています。たくさんの人が参加しやすいように、市街地の中心部で定期的に開催されています。

「かわいそうなネコちゃんが多いのかなと思ったんですけど、きれいなネコちゃん、ふわふわでかわいいネコちゃんがいっぱいでとても見やすいです」(来場者)

「結構たくさんの方々が参加されていて、びっくりしました。殺処分されてしまうネコちゃんたちをいただいた方が、少しでもボランティアになるかなと思って」(来場者)

会場では、早速引き取りを希望して申し込む人の姿もみられました。

【ABC特集】年間4万5000匹が殺処分 ネコの命を救う「譲渡会」 新しい飼い主との幸福な生活
もとは捨てられていたネコたちを治療して、新しい飼い主に引き渡す
譲渡会を主催するNPO法人の代表は…

「(保護されたときは)風邪をひいているとかお腹に寄生虫がいたり、ノミ・ダニが付いていたりとか、それはすべて獣医さんの所で治療して健康になった時点でこちらに参加しています。最後までかわいがってくださる方が望みですね」(NPO法人神戸猫ネット代表 杉野千恵子さん)

【ABC特集】年間4万5000匹が殺処分 ネコの命を救う「譲渡会」 新しい飼い主との幸福な生活
譲渡会での椛ちゃん。殺処分直前で助けられた
新しい飼い主との生活は・・・
 実際に譲渡会で新しい飼い主に出会い、幸せになったネコを訪ねました。飼い主の膝の上で幸せそうにおやつを食べる椛(もみじ)ちゃん。1年半前、殺処分直前だったところを助け出されました。

「動物愛護センターにおった時は、汚い話ですけれどもうんこまみれやったと(聞きました)」(飼い主の若槻吉由哲さん)

「(当時は)ガリガリで、保護主さんが(家に)連れてきてくれた時もすぐすみっこの方に、1日目はずっといて。翌日の朝ぐらいからお腹がすいてきたから(部屋を)ウロウロしてくれて」(妻・留美子さん)

【ABC特集】年間4万5000匹が殺処分 ネコの命を救う「譲渡会」 新しい飼い主との幸福な生活
今では若槻さん夫婦のもとで幸せな日々を送る
「テレビを見てたら『かまって、かまって』と甘えてきたり、寝てても枕元に来たりとかね」(吉由哲さん)

「すっかり”甘えたさん”ですね」(大野記者)

「そうですね」(留美子さん)

【ABC特集】年間4万5000匹が殺処分 ネコの命を救う「譲渡会」 新しい飼い主との幸福な生活
飼い主の愛情で最期まで幸せに
今も年間で4万5000匹が殺処分に
 椛ちゃんのように幸せな日々を送るネコがいる一方で、殺処分されるネコは年間およそ4万5000匹にも及びます。高齢化で飼い主が先に亡くなり野良ネコになってしまうケースも増えているということです。

どうすれば幸せに暮らせるペットが増えるのか?みなさんも考えてみませんか。


【神戸猫ネットの譲渡会】
11月18日(日)午後0時半から午後3時
神戸・須磨区 エスパスフェリシモホール
posted by しっぽ@にゅうす at 08:00 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬目線で考えた! 犬のストレスになる飼い主さんのダメ行動3選

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犬目線で考えた! 犬のストレスになる飼い主さんのダメ行動3選
生きていくうえで、ストレスはつきもの。
犬が感じるストレスの中には、飼い主さんがついそれと気づかずに与えてしまいがちな悪いストレスがあります。犬目線で、飼い主さんのどんな行動が悪いストレスなのか考えていきましょう。

犬目線で考えた! 犬のストレスになる飼い主さんのダメ行動3選
叱られたってわからないからストレス
【1】叱られたってわからないからストレス
たとえば犬がそそうをしたとき、厳しく叱れば次からは叱られるのが嫌でそそうをしなくなる……。
一見、筋が通っているように見えますが、これは犬に通じにくい方法です。犬には飼い主さんの怒った雰囲気しか伝わりません。
そそうの対策ならば、むしろおやつなどでトイレへ導き、上手にトイレ内に排泄できたらほめて、よい行動を教えるようにしましょう。

犬目線で考えた! 犬のストレスになる飼い主さんのダメ行動3選
かまわれすぎがストレス
【2】かまわれすぎがストレス
犬とふれあうことはよいことですが、四六時中、家族の誰かしらがかまっているという状態は犬にとってかなりの苦痛。
犬が単独でリラックスできる場所や時間を確保してあげることも大切です。
また、複数の来客を迎えるときは、お客さんが犬に対してどう接しているか、飼い主さんが観察しながらふれあってもらうようにしましょう。犬が警戒しているのなら、少しずつ慣らしながら相手との距離を縮めていくようにしましょう。

犬目線で考えた! 犬のストレスになる飼い主さんのダメ行動3選
飼い主さんの不安もストレス
【3】飼い主さんの不安もストレス
犬は、いつもいっしょに暮らす飼い主さんの行動をよく見ています。そのために飼い主さん自身が不安を感じていたり、家族内で争いが起こったりすると、そうしたことに影響されて犬も不安を感じて、ストレス状態に陥ることがあります。
飼い主さんにとっての悪いストレスは、犬にとっても悪いストレス。くれぐれも、犬のいる前では悪い感情や不安をあらわにしないよう気をつけて。

あなたに当てはまる行動があれば今すぐストップ!
犬がかわいくて迎え入れた飼い主さんなら、まず悪いストレスを与えることはないでしょう。
でも、今回紹介をしたような飼い主にとっては何気ないことが犬にとってストレスになることも。
当てはまることがあれば今すぐストップしましょう!

参考/「いぬのきもち」2017年9月号『犬にいいストレス 悪いストレス』(監修:Can ! Do ! Pet Dog School代表 西川文二先生)
文/\(m.h)/

いぬのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 07:59 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

被災動物シェルター「SORAアニマルシェルター」スタッフの想い

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東日本大震災後の原発事故で、取り残された犬たちの救出活動から始まった被災動物シェルター「SORA(ソラ)」の活動を紹介します。
出典/『いぬのきもち』2017年2月号
取材・撮影・文/尾アたまき

※保護犬、飼い主さんの情報は2016年10月30日現在の情報です

緑あふれる環境で、トライアル中の笠井さん夫婦と散歩をする秋田のモニーくん

被災動物シェルター「SORAアニマルシェルター」スタッフの想い
撮影/尾アたまき
施設に足を運んで以降、 ブログを見るのが夫婦の日課に
『SORAアニマルシェルター(以降ソラと表記)』からモニーくん(秋田)を引き取り、現在トライアル中なのが笠井憲司さん清美さんご夫婦です。震災後、新婚旅行を兼ねて東北へ復興支援に行ったことがきっかけで、ボランティアの旅は夫婦の毎年の恒例に。そんななかボランティアスタッフを必要としているソラのことを知った笠井さんご夫婦は、犬たちのお世話や掃除をするため、2014年、初めてソラに足を運びました。

以降は、犬たちの現状が書かれているソラのブログを見るのが夫婦の日課に。ブログには、初めてソラに行ったときに会った2頭の秋田、あきたくん・モニーくんもたびたび登場していましたが、あるとき笠井さんは、あきたくんの体調が芳しくなく、ガンに侵されていることを知りました。

大好きな毛布で引っ張りっこをして遊ぶモニーくん実はかつて、笠井さんご夫妻にはジローくん(10才)という秋田との出会いがありました。縁あって迎え入れたものの、その後骨肉腫が見つかりわずか8ヵ月で他界。短いながらもともに過ごした時間はかけがえのないものでした。そんな経験もあり、あきたくんの体調が心配で会いに行きましたが、それから間もなく、あきたくんは亡くなってしまいました。

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被災動物シェルター「SORAアニマルシェルター」スタッフの想い
撮影/尾アたまき
トライアルを経てつながった縁
あきたくんの死以降も毎月ソラへ足を運ぶなかで、笠井さん夫婦はある決断をしました。モニーくんを家族に迎え入れたいと申し出たのです。お試しのお泊まりも経て1カ月のトライアル。「何度か噛んだとも聞かされていましたが、わが家に来てからはそんなそぶりもなくとても穏やか。歯みがきや爪切りだってさせてくれます。もうじき1ヵ月、正式に迎えられます。これから楽しい思い出をたくさんつくりたいです」と話す笠井さんの手には「モニーくん日記」と書かれた1冊のノートが。これから新しい思い出が書き記されていくのでしょう。

笠井さん夫婦による「モニーくん日記」。予防接種の記録やプロフィール、トライアル中の思い出などが書かれている

笠井さん夫婦とモニーくん。大好きなふたりに囲まれて幸せそう

犬も人も楽しく過ごせる。みんなに愛されるシェルター
シェルターがつくられて5年半、多くのボランティアさんが手伝いに来て、心をこめて動物たちのお世話や掃除をし、笑顔で帰っていきます。ソラを生きがいにしているボランティアさんのなかでは、「ソラ病」という言葉が生まれるほど、みんなに愛されるシェルターなのです。

トイレの介護が必要なカズオくんをこまめに洗ってあげるスタッフの高畑さんと菊地さん「スタッフのなかには、以前看護師として動物病院に勤めていたり、大学で動物学を学んでいたりした方もいますが、みんな以前からボランティアで来てくれた人たちなんですよ。そんな頼もしいスタッフたちと常々話しているのが、とにかく動物たちのことをいちばんに考えた、どこにもないほど楽しいシェルターにしたいということ。暗い顔をしてお世話をしていたら、犬たちも暗い気持ちになってしまうから」と二階堂さん。たしかに、犬たちは広々とした環境でのびのびと過ごし、みんな幸せそうな表情をしています。

これからのソラについて代表の二階堂利枝さんが語ってくれました。
「新しい家族のもとでお互いストレスなく生活できるよう、犬たちにトレーニングをしていきたいですね。それに、スタッフやボランティア、みんなのおかげでソラはどんどん進化しています。これからも動物たちのために、人も動物も幸せになれる、
すばらしいシェルターへ成長できたらと思っています」

二階堂利枝さん
SORAアニマルシェルター代表。福島の被災動物を中心に保護活動中。

いぬのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 07:37 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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