動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年10月15日

辛いからと逃げないで!愛犬の最期の瞬間を看取ってほしい…

ネタりか



犬は大切な家族
白い犬を抱きしめる女性の後ろ姿

人は裏切ることがあります。人は嫌ったり、嫌われたりすることもあります。しかし、4つ足の家族は、私たち人間を裏切ることはありません。どんなに酷い飼い主であろうとも、彼らは飼い主のことを嫌いになったりはしないのです。

彼らにあるのは、”永遠の愛”。それだけです。彼らが与えてくれるのは、”無償の愛”なのです。

犬の寿命と人の寿命
老夫婦と散歩するダックスフンド

例えば、犬の平均寿命は犬種や体の大きさからも異なりますが、大体12〜15年と言われています。大抵の場合、愛犬の死の方が、飼い主さんのそれより早く訪れます。また、そうでなければいけません。犬の寿命を考えて、その犬と暮らし始めなければなりません。これは生きものと一緒に暮らす上での、基本中の基本です。飼い主さんが老齢のため先に亡くなって、愛犬が取り残されるというのは、避けなければなりません。

犬の寿命を考えると、人間が70歳を過ぎると、もう子犬から一緒に暮らし始めるという考えは生まれないはずです。いや、60歳でも、もう子犬からは一緒に暮らすのは避けたいですね。後継者がいないのであれば、自分より長生きしそうな犬と、一緒に暮らし始めるのはどうかと思います。

安楽死という辛い選択
お昼寝している白いチワワ

そうはいっても、犬も病気になります。寿命よりもはるかに短くして、この世を去る子も当然いるでしょう。

もしも、あなたの愛犬が、もう手の施しようもないほどの重篤な病に陥って、その痛みで毎日苦しんで、食べることも寝ることもできなくなったとしたら、あなたはどうしますか?

この場合、獣医さんは『安楽死』を勧めてくるかもしれません。それは、本当に辛い選択です。

殺処分の現状
こちらにアピールする犬たち

まだ生きられるのに、予算や収容場所の関係から、強制的に殺してしまわなければならない保健所の『安楽死』と呼ばれているものはこの場合、違います。保健所での殺処分は、”安楽死”とは程遠いものです。

地区によって、その方法が違う場合も多少ありますが、殆どの地区で行われている日本の保健所(動物愛護管理センターとも呼ばれています)は窒息死です。15分以上も、もがき苦しむガス室での殺処分が行われています。

最期まで、愛犬の傍にいてほしい
病院で治療を受ける犬と撫でる飼い主

犬にも、人と同じ”感情”というものがちゃんと存在します。死ぬ最期の瞬間まで、犬も様々なことを考えています。

愛犬が最も求めるものは、何だと思いますか?

それは飼い主さんの姿です。愛する飼い主さんには、できるだけ一緒に傍にいてほしいと、犬は常に思っています。ましてや、いつも痛いことをする動物病院などでは、特にそうでしょう。

知らない場所、怖い場所、嫌な場所、そういう所では、愛する飼い主さんが傍にいてくれるだけで、かなり落ち着きます。

本当の意味での苦渋の選択とは
病院のベッドの上で治療を待つ犬の足

もう手の施しようがなく、苦しみから愛犬(猫)を解放してやるために、人々は時に”安楽死”を選択するときがあります。その決断を下さなければならないというのは、苦渋の選択となります。でも、本当はその選択を下した後の決断が、最も大切なことをあなたはご存じですか?

獣医さんの悩み
病院で犬の治療をする獣医師たち

「もう助からないのであれば、これ以上苦痛を与えたくはない、安らかに眠らせてほしい」と安楽死をやっとの思いで決断したとします。その後、あなたはどうしますか?愛犬が薬剤を投与されて、息を引き取るまでちゃんと立ち会えますか?

「とてもそんな勇気はない…」
「そんな姿を見たらトラウマになる…」
「怖すぎる…」

と大抵の場合、飼い主さんは、”安楽死をしてください”と獣医に意向を伝えると、立ち去ってしまうそうです。それが獣医さんの悩みでもあることをご存じですか?

病院で点滴を受けながらこちらを見つめる犬

安楽死を望む飼い主さんの約90%が、最期の瞬間には立ち会わないそうです。これは海外のある獣医さんの言葉です。(※安楽死の方法は病院によって違うかもしれません)

「安楽死の場合、点滴で薬剤を注入していくわけなので、最期の瞬間が来るまで時間があります。その間、犬は、飼い主がどこかにいないか部屋中を目で探し回ります。でも、どこにも愛する飼い主は見当たらない。ただでさえ不安なのに、ずっとそばにいてほしいのに、最期の瞬間が来るというのに、愛する飼い主さんはどこにもいないのです。」

最後に
病院で治療中の犬を励ます飼い主

それをずっとなだめているのは動物看護士さんだそうです。頭をなでたり体をさすったり…。本来そうするのは、愛する飼い主さんの役目ではないでしょうか?

参考資料:https://www.shared.com/vet-pets-final-moments/

筆者は安楽死を推奨しているのではありません。でも、もしも安楽死を苦渋の決断で選ばざるをえなくなったとしたら…どうか最期の瞬間が訪れるまで、ずっと傍にいてあげてください…。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:31 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

欧米では一般的な「アニマルポリス」 日本でも本格的導入を 人とペットの赤い糸

Yahoo! JAPAN


【人とペットの赤い糸】

 日本では、「動物と愛護及び管理に関する法律」があるが、現在改正に向けて議論されている。

 この法律は、動物の虐待および遺棄の防止、動物の適正な取り扱い、そのほか動物の健康および安全の保持などに関して定められ、人と動物の共生する社会の実現を目的としている。だが、違反した人を取り締まる組織が充実していないのは残念といわざるをえない。

 一方、飼い主からひどい扱いを受けている犬、猫、亀などがいると通報するのが常識となっている欧米では動物虐待や不適切な飼育を取り締まっている「アニマルポリス」という組織がある。通報を受けて現地に向かい、問題のある飼い主への指導をはじめ、傷つけられた動物の保護を行っており、国によって違いはあるにせよ、その権限がしっかりと定められている。

 英国でのアニマルポリスは歴史が古く、警察ができるよりも前、1824年に設立されている。昔は鞭で打たれる馬や、酷使される畜産動物が多かったので、貴族が金を出し合って捜査員を雇ったのが始まりだったといわれている。現在は英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)がその役割を担っている。警察と同等の権限はないが告訴は可能で、動物に関しての法律のほか、獣医学の基礎を学ぶ必要がある。

 米国では主要な動物保護団体が2つある。政府からの資金援助と寄付金で運営されている米国動物保護団体(HSUS)、寄付金のみで運営されている非営利団体の米国動物虐待防止協会(ASPCA)だ。HSUSは、1954年に設立された米国最大の動物愛護団体。ASPCAは1866年に設立され、警察官に動物に関する指導を行っている。

 米国では食べ物をあげない、散歩させない、いつも鎖でつながれているなど、動物を適正に飼育しない場合は虐待とみなされ、州によって虐待がひどいときには、禁固刑も課せられる。アニマルポリスには警察と同様の捜査権と逮捕権があり、州によっては銃や手錠の携帯が許可されている。救助活動、災害救助、移動獣医クリニックなどの活動も行っており、志望者は多い。専門学校も存在するが、狭き門である。

 またサンフランシスコの警察局、保健局、動物保健管理部門では、攻撃的な犬を保護するなど一般市民の安全を確保するとともに、危険な犬に対しての監視や服従訓練なども行っている。

 日本では、2014年1月に兵庫県警本部にアニマルポリス・ホットライン((電)078・371・8974、受付は平日午前9時から午後5時まで)が設置され、兵庫県下における動物虐待に関する相談を受けている。今やペットも家族の一員であることを考えると、アニマルポリスの活動が日本でも本格的に全国レベルで展開される日が早く来ることを望みたい。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:30 | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ペットの高齢化」で注目 往診、訪問看護の新サービス

日経トレンディネット


家庭での飼育数が、犬が約892万頭、猫が952万頭(2017年、ペットフード協会)。2008年のピーク時に比べて犬が約3割、猫も約1割ほど減少しているが、依然としてペットブームが続いている。だが、その一方でペットの高齢化が深刻な事態となっている。

 往診専門動物病院「わんにゃん保健室」の江本宏平院長は、「30年ほど前は、犬も猫も平均寿命は7歳程度だった。だが、現在は犬が約14歳、猫が約15歳と2倍ほど長生きになっている」と話す。ペットの長寿化には、フードの改良とともに医療技術の進化も大きく関わっている。現在は、アレルギーをはじめ多くの病気が発見され、治療できるようにもなった(関連記事「ペットがアレルギーを発症? 検査拡大の理由」)


ペットフード協会によると、家庭での飼育数は犬が2008年に約1310万頭、猫が約1089万頭だったが、2017年は犬が約892万頭、猫が952万頭と減少している(写真:Anurak / PIXTA)
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 「高齢で体力が衰えたり、加齢に伴う病気で衰弱したりしていると、ペットにとって通院が体力的にも精神的にも大きな負担になることがある」(江本院長)。だが一般の動物病院では、診療時間以外は手術や検査に充てられることがほとんどで、往診まで行う余裕があるところはごくわずかなのが現状。そんななかで注目されているのが、わんにゃん保健室のようなペットの往診サービスだ。

 通院が難しくなる理由には、飼い主の高齢化もある。特に、大型犬を飼っていたり、多頭飼いだったりすると、高齢者は体力的に動物病院に連れていくのが難しくなることが多い。そうした人たちにも往診サービスは歓迎されているという。


2018年7月に開設された「わんにゃん保健室」。往診の基本料金は5000円(事前予約した場合。対象エリアは要確認)。そのほかに初診料、再診料などがかかる。17年3月1日の開院から18年8月15日までの往診回数は累計で1400回、月平均で80回ほど。
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往診では血液検査や糞便検査、超音波(エコー)検査などを含めた健康診断のほか、ワクチン接種やフィラリアやノミ・ダニ予防などの予防医療も行う
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 往診専門は医師にとってもメリットがある。「往診は開設にかかる費用が動物病院開設に比べて圧倒的に安いので、獣医師であれば大きな借金を抱えることなく気軽に開業できる」(江本院長)。また、1日の診療数をある程度コントロールできるため、ひとつの症例に十分な時間を取って、しっかり診察することができるという。

 また、往診希望の3、4割は高齢のペットに対する緩和ケア(完治を目的とした治療ではなく、痛みや苦しみを少しでも減らすためのケア)とのこと。「ペットの介護は入院して集中治療を行うことだけが正しいと考えられがち。だが、『最後の時間を病院ではなく自宅で』と考える人もいる。動物医療にもさまざまな選択肢があったほうがいい」(江本院長)。

看護師に「精神的サポート」を求める飼い主も
 高齢ペットのための往診サービスとともにニーズが高まっているのが、訪問看護・介護サービス。16年に開業した「CARE PETS(ケアペッツ)」は専属の動物看護師による愛犬・愛猫のホームケアサービスをフランチャイズ展開しており、加盟企業は73社(2018年7月現在。開業していない企業も含む)。通常のペットシッターサービスも行っているため、高齢ペットは全体の約半数だという。

 30分から利用可能で、ウエアラブルカメラ装備、専属動物看護師は全員女性というのが特徴。これは、同社の藤田英明社長がかつて小規模デイサービスを運営していた経験から着想したものだという。フランチャイズ方式で全国に多店舗展開している理由は「ペットの看護、介護に対する考え方や感じ方が地域によって違いがあるから」と同社ケアペッツ事業担当の菊地美咲氏は話す。


一人暮らしの女性の飼い主も多いため、女性の動物看護師に限定しているという。基本料金は30分2000円〜(エリアによって異なる)
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 高齢のペットの場合、通常の看護や介護以外の依頼もある。重病でひとときも目が離せないペットがいるが、どうしても外出する必要がある飼い主からの終日の付き添いの依頼や、みとりが近くなってナーバスになった飼い主から「何もしなくていいから一緒にいてほしい」という、精神的なサポートの要請があったりするそうだ。

サービスの認知度向上のため、異業種と積極的に提携
 注目度の高いサービスながら、一般の認知度はまだまだ低い。そこでケアペッツでは異業種企業との業務提携を積極的に行っている。「犬を飼っている人は自動車を所有している場合が多いので、JAFと提携。現在は都内限定で、JAFの加入者に対して利用料の割引を行っている」(同社広報)。今後はペット共生型マンションを所有する不動産会社との提携も視野に入れているという。

 わんにゃん保健室の江本院長も、「今後はひとつの動物病院だけではなく、他の動物病院や他業種との連携が必要」と話す。「各科専門医が日替わりで各地域を訪れ専門診療を行うことができれば、飼い主も高度な治療を受けるために遠くの医療施設まで行く必要がなくなる。高齢ペット向きと思うサービスがあれば、積極的に連携していきたい」(同氏)。


「通院できない状況になると、責任感の強い飼い主ほど一人で悩みを抱え込んでしまいがちだが、適切な緩和ケアを行うことで、残された時間のQOL(生活の質)を高めることができる」と話すわんにゃん保健室の江本宏平院長
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(文/桑原恵美子)
posted by しっぽ@にゅうす at 09:29 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

知っておきたい愛犬の介護に役立つ犬用グッズと介護の心得

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シニア期に入ると、今までできていたことができなくなるなど、愛犬の体にさまざまな変化が起こります。そのため、これまでのお世話を見直し、愛犬に介護が必要になることも。そこで今回は、シニア犬の介護をはじめるにあたって知ってほしい「介護の心得」と、便利な犬の介護用品をご紹介します。

知っておきたい愛犬の介護に役立つ犬用グッズと介護の心得
13才のフラットコーテッド・レトリーバー
手伝いすぎないことが愛犬のためになる
人と同じように犬も年を重ねると、動作がゆっくりになって、若いときのような身のこなしができなくなります。愛犬が立ち上がって歩き出すのに時間がかかっても、飼い主さんはゆっくり待ってあげられる心の余裕を持って接してあげましょう。

また、立つことさえできれば歩ける犬には、立ち上がるときだけ手助けをし、あとは自力で歩かせることも大切です。自分でできることは自分でやらせる、そうすることで今ある機能を活かし、健康寿命を延ばす助けとなります。

それでは、実際に愛犬に介護が必要になったときに役立つ、犬の介護用品をご紹介します。

知っておきたい愛犬の介護に役立つ犬用グッズと介護の心得
散歩が大好きシニアのラブ
散歩や移動に役立つ犬の介護用品
歩行補助ハーネス
足が不自由、またはふらつくなどの犬には、飼い主さんが持ち上げることで犬の足腰にかかる負担を軽くする「歩行補助ハーネス」が役立ちます。シニア犬にとって歩くことは、筋力の維持やストレス解消など非常に重要な役割があるので、歩行補助ハーネスを使って積極的に歩かせましょう。

犬用車いす
ヘルニアや関節などの病気や老齢による歩行困難をサポートする「犬用車いす」。歩けなくなった犬だけでなく、犬用車いすを支えに自力で歩くことで、筋力を維持し、脚力の衰えを遅らせる効果も期待できます。飼い主さんの支えが必要な歩行補助ハーネスとは異なり、犬が自分で移動できるのもメリットといえるでしょう。

介護用ドッグキャリー
犬を車に乗せたり、家の中で居場所を移動させたりするときに便利な「介護用ドッグキャリー」。さまざまなタイプがありますが、床ずれ防止マットとしても使えて、なおかつ持ち手がついているタイプなら、マットごと運べるので体重のある中〜大型犬の移動が、安全で手軽に行えるようになります。

室内での生活を快適にする犬の介護用品
床ずれ防止マット
犬が寝たきりになると、体重のかかる部分の皮膚が長時間圧迫されることで血行が悪くなり、皮膚表面の組織が壊れて炎症を起こす「褥瘡(じょくそう)」という症状が現れます。これがいわゆる「床ずれ」です。

床ずれを予防するためには、床ずれになりやすい、ほおや肩、腰、前足、後ろ足などのパーツと寝床との圧迫を最大限減らしてあげることがポイントです。低反発の床ずれ防止マットや、やわらかい素材の床ずれ防止クッションに犬を寝かせて、2〜3時間おきに寝返りさせてあげましょう。

犬用紙おむつ
老化が進むと肛門の筋肉が弱くなり、排泄のコントロールができずにそそうをしてしまうことがあります。また、消化機能が衰えて下痢をしやすくなることも。長時間の留守番などやむを得ず排泄のお世話ができない場合は、「犬用紙おむつ」を使用し、そそうを防ぎましょう。また、おむつを替えるときは優しく声をかけながら行い、おむつに排泄したことが悪いことだと思わせないようにすることも大切です。愛犬が年を重ねて介護が必要になったということは、飼い主さんと愛犬が長い年月をともに過ごしてきた証拠。ここまでしっかりと愛犬を育ててきたことに自信を持って、気負いせずに介護やお世話をしてあげましょう!

参考/「いぬのきもち」2017年6月号『愛犬と過ごす「これから」を考えよう すこやかなシニア犬になるための20のことば』(監修:キュティア老犬クリニック院長 佐々木彩子先生)
文/hasebe
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

いぬのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 09:26 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

同じ犬種でも値段に違いがある理由とは?

ネタりか



同じ犬種でも値段に違いがある理由とは?
コーギーの子犬たち

今回は同じ犬種でも値段に違いがあるということに注目し、お話ししていきます。犬が好きな人にとっては「なぜ」「すべての犬に価値があるはずでは」と複雑な気持ちになってしまう犬の値段設定ですが、一体どのような基準で値段は決定されているのでしょうか。主な基準5つをご紹介します。

1.被毛の色
トイプードルの子犬たち

まずは被毛です。被毛の艶、綺麗さはもちろんですが、中でも被毛の色が値段決定に大きく関わってくることが多いと言います。同じ犬種の同じ被毛の色であっても、その色の濃さやミスカラー(単色の犬の被毛に違う色が混じっていること)の有無によって値段が変動してしまうのです。

特に日本国内でも人気の高いプードル犬種はこの差で大きく値段が変わるといわれています。多くのカラーがあるトイプードルですが、ミスカラーが少しでもあると判断されただけで、大幅に値段が下がってしまうことが多いです。

2.サイズ
手の平で寝る子犬

スタンダード基準から見てサイズが大きいか小さいかという点も大きな判断基準になります。値段の基準としては、スタンダード基準から見て大きいと判断されると下がり、小さめと判断されると上がる傾向にあるようです。

これは日本では小さめのサイズの犬が好まれやすいという現状が影響しているものと思われます。少しでも他の同犬種より大きいと判断されれば万単位で下がることも珍しくありません。

3.月齢
ブルドッグの子犬たち

月齢も関係してきます。ペットショップで過ごしている子犬たちの多くは、生後2〜3ヶ月ほどです。その子の生まれた日付を見ると、「今、この子は○ヶ月くらいだ」ということがおわかりになるでしょう。

しかし、中には様々な理由からどうしても新しいお家に行くことができない子もいます。そうすると4ヶ月、5ヶ月と月齢が経過してしまい、お店側も値段を下げることで新しい家族の元に送りだそうとします。

その過程の中にイベント(夏休み、冬休みなど)が挟まると、「SALE」という表示がされてしまうこともあり、「見ていて悲しい気持ちになった」という経験を持つ人も多いでしょう。

4.病気の有無
床に顎をつけている子犬

病気の有無は大きく値段に変動を与えます。お店側も細心の注意を払ってはいるものの、まだ子犬のため、どうしても風邪をひいてしまったり、感染症にかかってしまったり、寄生虫が体内にいることが発見されることもあります。

このような事態に陥ってしまった場合、一旦動物病院に預けられたり、裏で特別なお世話をしてもらうことで治療し、再び店頭に戻ってくることが多いです。

しかし、それにより値段を引き下げられてしまい、結果として安い価格で販売されてしまうことがあるのです。

5.血統書の有無
書類に肉球を載せている犬

犬を家に迎える際、保護された犬などでなければ、ペットショップやブリーダーさんから血統書を渡されます。これはその犬の両親、そしてその上の祖父母がどのような犬であったかが記入されたものです。

血統書の中にはある大会での優勝経験を持った犬が親であるなど、特別な要素を含む血統書付きの犬である事があります。このような犬は優秀であると判断されることが多いため、値段が上がる判断基準となりやすいです。

値段の差…意見は賛否両論
価格とお金

上記でお話ししたように、同じ犬種であっても値段に差がついてしまう光景はペットショップに立ち寄ると見かけます。しかし、やはりこの犬に値段を付ける、ましてや同じ犬種であるはずなのに値段に大きな差ができてしまうという現実に納得のいかない人も多くいます。

筆者も感情だけでどう思うかと聞かれれば、やはり否定的な意見を持たざるを得ません。「こっちの犬が可愛いから」「色が綺麗だから」「サイズが小さいから」などさまざまな理由がありますが、多くは見た目が判断基準になりがちです。

どんな犬であっても、家族として迎え入れた家の環境や飼い主のお世話の仕方などで大きく変わります。しっかりしつけを行えば良い子に育ちます。値段が高かったから必ずしもしつけがし易いとも限りませんし、自分の家の犬として迎え入れれば、基準である「可愛い」から遠いと判断されたとしても、「他のわんちゃんより可愛い!」と飼い主は思うものです。子どもと同じです。

しかし、ペットショップという生体販売店という業務形態上、犬に値段を付けなければいけないことは重々承知です。またペットショップの店員さん達は、犬や猫を愛しており、私たち飼い主の家に送り出してくれるまでの親のような存在です。店員さん達こそ、「値段を付けたくない」「みんな可愛いのに」と葛藤している人も多いでしょう。

この問題に関しては簡単に議論できることではありません。現状として、ペットショップから犬を迎えるという人が圧倒的に多いことも事実ですし、しっかり最期までお世話をし、愛犬を大切に愛情深く育て上げるのであれば、それが悪いとも思いません。

しかし、筆者の個人的な感想としては、ペットショップに行くたび「SALE」なんて文字を見ると胸が痛みますし、それ以上に「店員さん達も複雑だろうな」と思ってしまいます。

まとめ
ハイタッチする子犬と女性

いかがでしたでしょうか。犬を飼っている人、犬が好きな人からすれば「なぜ値段を」と思いますよね。1つの大切な命、しかも同犬種の中で値段の善し悪しが決まってしまうのは非常に悲しいことです。今回はなぜ値段に差ができてしまうのかをご紹介しましたが、犬は見た目で決まりません。新しく犬を迎えようと考えている場合は、しっかり相性を確かめ、最期までお世話できるかどうかに重点を置き決めましょう。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:25 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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