動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年02月23日

耳をカットされた猫…虐待ではなく、実は意義ある社会活動の一環 どんな取り組み?

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2月22日は「2(ニャン)月、2(ニャン)2(ニャン)日」で「猫の日」です。世は空前の「猫ブーム」ですが、先日、ネット上で「耳がカットされた野良猫がいる。虐待では?」と話題になりました。調べてみると、事故や虐待ではなく、意味のある取り組みの一環のようです。誰が、どのような目的で猫の耳に切れ目を入れるのでしょうか。動物愛護の取り組みを行う公益財団法人どうぶつ基金(兵庫県芦屋市)理事長の佐上邦久さんに聞きました。

【写真】耳に切れ目の入った猫

不妊・去勢手術を行う「TNR」とは
Q.なぜ、猫の耳に切れ目が入っているのですか。

佐上さん「猫の耳に入っている切れ目は、野良猫の不妊・去勢手術を行った目印です。この取り組みを『TNR』と呼んでいます。『T』はTrap(トラップ、捕獲すること)、『N』はNuter(ニューター、不妊・去勢手術)、『R』はReturn(リターン、猫を元の場所に戻すこと)の頭文字を取った造語です」

Q.なぜ「TNR」を行うのですか。

佐上さん「野良猫の繁殖を防ぎ、『地域の猫』として1代限りの命を全うさせることで、野良猫に関わる苦情の減少や殺処分される猫の減少につなげるためです。耳に切れ目を入れることで、『その地域の野良猫が管理されている』ことが可視化できます」

Q.どのような団体・人が「TNR」を行うのですか。

佐上さん「地域に密着した、動物愛護のNPOやボランティアが行います。これらの団体や個人が、まず野良猫を捕まえ、不妊・去勢手術を行う獣医師に引き渡します。そして、手術を終えた野良猫を再び引き取り、元の場所に戻すという流れです。NPOやボランティアだけでなく、最近は地方自治体も積極的に関わり始めました」

Q.対象は野良猫だけですか。

佐上さん「一部ですが、飼い猫でも不妊・去勢手術ができておらず、子どもが増えすぎて飼い主が対応しきれない場合、飼い主に代わって不妊・去勢手術を行い、耳をカットします」

Q.野良猫の耳に切れ目を入れる意味を知っている人は少ないのでしょうか。「虐待だ」と通報してくる人もいますか。

佐上さん「以前、テレビなどで報道され、『TNR』への認知度は上がっています。しかし、広く世の中に知られているかというと、まだまだそのレベルには達していないと思います。『虐待だ』と通報してくる人は、どうぶつ基金に対してはいません。通報されれば、耳をカットする背景や意味を説明し、理解してもらうつもりです」

Q.一文字やV字型など、切れ目には複数のパターンがあるようです。どのようなパターンがありますか。

佐上さん「耳の切り方は、団体により一文字にしたり、V字型(さくら型)にしたりと、ばらばらです。どうぶつ基金ではV字型に統一しています。切り方は角度が60〜90度、幅は1センチ。V字型にしているのは、一文字型では猫の耳の毛が伸びてきたとき、カットされているのか見分けがつきにくいからです。雄は右、雌は左に切れ目を入れる場合もありますが、どうぶつ基金では、性別に関係なく右耳に切れ目を入れています」


切れ目がある猫は約20万匹
Q.野良猫を見つけて捕まえるのは大変では。

佐上さん「地域に密着したNPOやボランティアが、餌付きのおりで猫を1匹ずつ捕まえています。彼らは、どのような場所に野良猫が出やすいのかを把握しており、おりの設置は簡単です。餌は、キャットフードやちくわなどを用意します。一口サイズのから揚げを餌にするところもあります」

Q.不妊・去勢手術はどのように行うのですか。

佐上さん「どうぶつ基金では、捕まえた猫をNPOやボランティアから預かり、提携先の獣医師さんに連れて行きます。手術は全身麻酔なので、猫は痛くはありません。まずはおなかの毛を刈り、不妊・去勢手術を行います。同時に耳もカットします。手術時間は獣医師さんの腕によりますが、雄で30秒〜1分、雌で5〜15分です。慣れた獣医師さんは、1日50匹の手術を行います」

Q.現在、耳に切れ目のある猫は日本にどれくらいいますか。

佐上さん「どうぶつ基金では昨年、2万数千匹の猫に不妊・去勢手術を行い、耳にカットを入れました。これまでの累計は約8万3000匹です。どうぶつ基金の支援を受けずに、自腹で行った人や団体もあり、それが累計で8万3000匹ほどいます。これらを含めると、耳をカットされた猫は、日本に約20万匹はいるのではないでしょうか」

Q.「TNR」を行うことで、殺処分の減少以外にもよいことがあるのでしょうか。

佐上さん「雄に去勢手術を行うと、おしっこのにおいが弱くなります。雄のおしっこには、自らの縄張りをマーキングする物質が含まれ、とても臭いです。雄の猫は、縄張りの上にさらにおしっこをかけ、自分の縄張りにする習性があり、さらに臭くなりますが、手術をすることでそれがなくなります。また、野良猫が夜中に鳴き、迷惑に感じることがありますが、これは雄の雌に対する求愛行動です。去勢手術を行った雄は、求愛行動では鳴かなくなります」

Q.耳に切れ目を入れられた猫を見たとき、私たちはどのように思えばよいですか。

佐上さん「耳を切られた猫の後ろには、世話をしている人がいると思っていただき、温かく見守ってほしいです。TNRの詳細はどうぶつ基金のホームページ(https://www.doubutukikin.or.jp/)をご覧ください」

オトナンサー編集部
posted by しっぽ@にゅうす at 06:01 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

飼い犬を蹴る動画が炎上、飼い主は「しつけ」と反論…「動物虐待」にあたらないの?

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散歩中の飼い犬を女性が蹴りあげる――。そんな衝撃的なところが撮影された映像が、ツイッターに投稿されて、ネット炎上に発展した。この女性は、テレビ局の取材に対して「しつけだった」と話しているという。

映像は、2月8日に投稿された。白い犬に首輪をつけて、散歩している女性が映っている。女性は突然、犬の横腹あたりを蹴り上げる。犬はその場に倒れ込んで、飼い主を見上げる。そのあと歩きはじめるが、女性は再び犬を蹴りあげる。

現場は、京都市の住宅街で、映像がツイッターに流れて炎上。警察が出動する事態になったという。犬はすでに動物保護団体に保護されているそうだ。女性はFNNなどの取材に対して「しつけだった」と反論したという。

はたして、動物虐待にあたらないのだろうか。鈴木智洋弁護士に聞いた。

●動物虐待にあたる可能性

――動物虐待にあたらないのでしょうか?

動物愛護法では、「愛護動物」をみだりに殺したり、傷つけることが禁止されています。これに違反した場合、2年以下の懲役または200万円以下の罰金となります。犬も「愛護動物」に含まれています。

この法律の「みだりに」という言葉は、「特段、理由や必要性もなく」といった程度の意味だと考えてもらえれば大丈夫です。

今回のケースは、SNSにアップされた動画を見るかぎり、特段、理由も必要性もないのに散歩中の犬を突然複数回にわたって相当の力で蹴っているように見えます。みだりに傷つけたとして、動物愛護法違反と考えてよいのではないでしょうか。

――飼い主が処罰される可能性はあるのでしょうか?

今回のケースは、SNSにアップされた動画を見るかぎり、特段、理由も必要性もないのに相当強い力で複数回にわたって蹴っているように見えますので、その行為の態様は悪いものだとは思います。

しかし、過去に実際起訴されて有罪判決が下されたというケースは、対象となった動物が多数にのぼっていたり、死亡しているようなケースが多く、仮に死亡してなくても相当に重い傷害を負ったようなケースであることが多いです。

今回のケースは、犬がどのようなケガを負ったのか、といった結果についてはわかりませんが、対象の犬が1匹であること、死亡していないこと、蹴った人の飼い犬であること、といった事情からすると、過去の事例との均衡も考慮し、起訴されて有罪判決が下される、というところまですすむ可能性は低いように思います。

●「物」はものでも「命あるもの」

――なぜ、「処罰が軽い」のだろうか?

動物、特に、自分の飼っている動物に対して傷害を負わせたというだけで刑事事件となるというケースは、過去にくらべれば増えてきたものの、今のところ、そこまで多くない状態で留まっていると思います。そのような状態について、処罰が軽いと感じる人もいるかもしれません。このような現状となっているのには、さまざまな理由があると思います。

たとえば、人間が人間を傷つけたら、暴行罪(刑法208条)や傷害罪(刑法204条)が成立することになりますが、その場合であっても、当事者の関係性、行為やケガの態様などにもよりますが、被害者と示談が成立したような場合には起訴されることなく終わることも多いのです。そのように、人間にケガをさせたようなケースでも起訴されない場合もあることとの均衡も考えられているでしょう。

また、動物が法律的に「物」とされていることや、動物愛護や動物虐待防止という考え方がまだ国民全体に浸透していない、ということも理由として挙げられるかもしれません。

ただし、刑事事件の取扱いの現状がどうであれ、また、動物が法律的には「物」とされているのだとしても、命あるもの、生きているものであることは間違いありません。正当な理由なく、動物を殺したり、傷つけることが許されるものではない、ということは間違いなくいえるでしょう。

【取材協力弁護士】
鈴木 智洋(すずき・ともひろ)弁護士
専門は労働法(使用者側限定)、行政法(行政側限定)、動物法・ペット法。動物法・ペッ
ト法に関しては、ペット法学会に所属する他、国立大学法人岐阜大学応用生物科学部獣医学課程の客員准教授も務めている。

事務所名:後藤・鈴木法律事務所
事務所URL:http://www.gs-legal.jp/index.html

弁護士ドットコムニュース編集部

posted by しっぽ@にゅうす at 04:00 | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

愛犬の肥満と適切なエネルギー量の関係〜原因・チェック方法・対策


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「うちの犬、太りすぎ?」と気になることはありませんか。避妊後や去勢後は太りやすくなるとも。また、かわいいあまり、フードのほかにおやつをあげすぎてしまうことはありませんか。人と同じく、犬でも万病のもととなるのが肥満です。飼い主がしっかりケアしてあげましょう!

愛犬の肥満と適切なエネルギー量の関係〜原因・チェック方法・対策
犬の肥満は飼い主の責任 体重と体型でチェックを!
犬の肥満は飼い主の責任 体重と体型でチェックを!
 体脂肪が体に過剰に蓄積されると、肥満になります。動物の場合、一般的に理想体重より15〜20%以上増加した状態のことです。
 犬の体重には個体差があります。成長が止まったときの体重を目安に、その後の体重管理に活かすとよいでしょう。愛犬が理想体重であるかどうかは、定期的に獣医師の判断も仰ぎましょう。
 太った犬はかわいくもあり、肥満そのものは病気ではないと思うかもしれませんが、肥満はさまざまな病気を引き寄せてしまいます。犬ではすい炎の原因となったり、心臓や呼吸器にも負担がかかったります。

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愛犬の肥満と適切なエネルギー量の関係〜原因・チェック方法・対策
どうして肥満になってしまうの?
どうして肥満になってしまうの?
 病気が原因である場合を除けば、肥満は、食事で摂取したエネルギーが消費エネルギーを上回ることで起きます。
 高カロリーの食事をしていたり、人の食べ物をもらったりしていると肥満になります。毎食のフードが適正量よりちょっと多いだけでも、続ければ摂取エネルギーが、大幅にオーバーしてしまいます。
 そのほか、避妊・去勢手術後は運動量が減るなどして消費エネルギーが減るので、手術前と同じ食事を続けていると、太りやすくなることがあります。室内飼いや高齢のために運動量が減ることも、原因の一つです。
 日頃から、愛犬の状態に合った栄養管理で肥満を予防しましょう。

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愛犬の肥満と適切なエネルギー量の関係〜原因・チェック方法・対策
うちのコは肥満? それとも大丈夫!?
うちのコは肥満? それとも大丈夫!?
いざ肥満になってからダイエットするのは、犬にも飼い主にもつらいことです。日頃から、愛犬の状態に合った栄養管理で、肥満を予防することが大切です。
 飼い主が感じる「太っている」「太っていない」の感覚は甘いことが多いものです。また、自己流の減量は、空腹を感じる愛犬のおねだりに負けるなどして、うまくいかないことが多いようです。なんとなく太ってきたと感じたら、まずは獣医師に相談しましょう。
 動物病院では、BCS(ボディ・コンディション・スコア)やその他の方法で肥満度を判定し、目標体重の指針を出してもらえます。その後は獣医師の指導にそって、肥満用の療法食の選択もふくめて、栄養管理をしていきます。

肥満状態を抜け出すために 飼い主はどうしたらいいの?
 肥満が軽度であれば、食事も含めた生活環境の改善でダイエットの効果がのぞめます。おやつの与えすぎを改めるだけでも効果が出る場合もあります。知らないところで勝手にフードやおやつを与えている人がいないかも、チェックしましょう。
 動物病院の指導にもよりますが、肥満の場合の食事量は、目標体重でのRER(安静時エネルギー要求量)とすることが推奨されています。フードに記載されているエネルギー量をもとに与える量を調整しますが、それまで食べていたフードの量を減らすと、必要な栄養素まで不足するおそれがあり、満腹感が得られないことも。その場合はエネルギー量が少なく、必要な栄養素が充分に含まれた減量用の療法食を処方してもらうとよいでしょう。



引用元:いぬのきもち『愛犬の栄養学事典』

いぬのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 03:37 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

冬に子犬を家族に迎えるときの準備2つ

ネタりか



子犬は冬に弱い?
雪道の上で座っている茶色い犬と立ち上がっている白い犬

愛玩犬は強くない
犬は基本的に夏の暑さが苦手です。
そのため冬は夏に比べて、比較的過ごしやすいかもしれません。
しかし、それはもともと野外で生活していた体の機能がしっかりと働いた場合です。

愛玩犬として進化してきた犬の場合は、厳しい環境では生きていけません。
何も対策をしていないと冬の寒さに体がついていかずに、命を落としてしまうこともあります。
また子犬の場合は特に寒さには弱く、気温の管理には気を使う必要があります。
寒さから体が弱り、病気になることも考えられます。

体が小さい犬は寒さに弱い
動物は同じ種類でも寒い場所に住んでいるものほど体重が重く、体が大きいという話があります。
体が大きくなるほど体積に対しての表面積が増えるため、体温が奪われにくいということです。
逆を言えば、体が小さな動物は体温を維持するのが難しくなります。
小型犬や子犬は気温の影響を受けやすく、寒さに弱いと言えるでしょう。
他の犬よりも体が大きな大型犬の子犬でも、成犬に比べて小さいことにかわりはありません。
体温調節機能もまだ成長していないため、気をつけてください。

冬に子犬を迎えるときの心構え
雪の上に座る白いゴールデンレトリバーの子犬

子犬は体温調節機能が育っていない
子犬は成犬に比べて、まだ体温調節機能が育っていないため、自分で体温を調整することが難しく暖房器具が必要になる場合があります。
ペット用のヒーターやエアコンなどを使いましょう。
ただし冬は乾燥しやすいため、暖かくすると同時に湿度の調整もしてください。
濡れたタオルを干すのもいいのですが、一番良いのは加湿器を使ってしっかりと湿度を調整することです。
温度計と一緒に湿度計も購入すると良いでしょう。
最近は温度計と湿度計が一緒になっているものもありますので、探してみてください。

最適な室温を知る
冬は子犬にとって最適な室温を保つことが難しいので、こまめに室温をチェックしておく必要があります。
子犬にとって最適な室温は、大体25度前後だと言われています。
温度計を購入して、子犬が生活するスペースに設置してチェックできるようにしておきましょう。
気密性が低い住宅では人がいる場所といない場所とでは、温度に差が生じるため、子犬の生活するスペースがどこなのかも重要なポイントです。

一般的に犬は人間の足元で生活するため冷たい空気の影響を受けやすく、人間が思っているよりも寒い思いをしていることが多いです。
できれば足元、大体床上20cmのところに温度計を設置して、温度を確認できるようにしておきましょう。

迎えるときの2つの準備
エアコンを操作する女性

暖房器具や加湿器を用意しておく
一部の地域を除いては、暖房器具を用意しておく必要があります。
成犬であれば大丈夫な気温でも、子犬にとっては辛いことが多く注意が必要です。
また冬は乾燥もするので、加湿器を用意しておいてあげると良いでしょう。

おすすめの暖房器具はエアコンとペット用ヒーターです。
エアコンは部屋全体を暖めてくれるためとても便利です。
また、直接触れることもないので火傷の心配もありません。
ただ床付近にまで温風が届いていない場合があるため、サーキュレーターなどで暖かい空気をうまく循環させてやる必要があります。

ヒーターは子犬がよく過ごす場所に置いておくといいでしょう。
ただし長く触っていると低温やけどなどをする場合があるため、飼い主さんの目が届く範囲で使ってください。
注意点として、暖房器具を使う場合は、必ず暑くなったら逃げられる場所を作っておく必要があります。
冬に暖房器具で熱中症になるということもありますので、犬が避難できる場所を作っておくことは重要です。

子犬が生活するスペースをよく考える
人が生活しているスペースは家の中でも比較的暖かく、人がいない場所は寒くなっていることが多いので、子犬がどこで生活するのかを考えてやる必要があります。
室内で飼う場合は人がいるスペースで飼うことが多いと思いますが、室外で飼う場合はその場所が寒くないかを確認してください。
もし寒い場合は何らかの対策をとるか、場所を移動させてあげましょう。

また人がよく出入りする場所は気温の変化が激しく、子犬が生活するには向いていません。
人の出入りが少なく、人がよく過ごす場所で飼うのが良いでしょう。
室外で飼う場合もある程度の大きさになるまでは室内で育てた方が良いかと思います。

まとめ
暖炉の前で飼い主とくつろぐ犬

子犬を冬にお迎えするには準備が必要です。
まず子犬が寒さに弱いことを知り、暖房器具や加湿器などを準備してあげる必要があります。
犬種によっては洋服を着せるなどしなければならないこともあるので、犬種の特徴なども調べておきましょう。

子犬は成犬よりも、まだ体のいろいろな機能が発達していないことを理解しておきましょう。
子犬が生活するスペースも重要なポイントです。
寒い場所や気温の変化が激しい場所は子犬が過ごす場所には適していません。
家に迎える前に子犬の生活するスペースも考えておくと良いでしょう。
posted by しっぽ@にゅうす at 02:44 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

なんとなく優しくなりすぎて、どんどん壊れていく世界

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日本のイルカ追い込み漁について「イルカは知能が高いのに惨殺するのは虐待である」として国際的な非難が高まっておりました。いまでもワイワイ話題になっておるわけですが、同じ日本人として、別にイルカを食べるつもりもないんだけど、イルカ漁をして生活している日本人漁師が特定地域にいるとするならば、そういう人たちに対する生活の保障も含めた検討をしないで反対だ反対だ言ってもしょうがないんじゃないの、とぼんやり思っておりました。

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穏便な性格で事なかれ主義の私でも
 一方で、お隣の韓国では「犬を食べる」文化があり、犬は共に暮らすものという印象を強く持つ私なんかは心から「何してんだよ」と思ったりもします。かといって、そういう文化を持たないからと言って日本人である私が韓国人に対して「おい、犬は可愛がれよ。食べるな」と申し上げるのも筋違いな気がして、たまにネットに流れてくる犬食文化のニュースを見るたびただただ「ちょっと、何してんだよ」と思いながら接しているというのが現状です。

 そればかりか、中国やベトナムの一部、あるいは南米の特定の地域では、私たちが大好きな「猫ちゃんを食べる『猫食文化』」があり、穏便な性格で事なかれ主義の私でさえ心の中で怒りを抑えることのできない行動様式を持ち暮らしている人たちがいたりします。猫ちゃんを愛する気持ちは私個人のものであり、仮に猫食文化を否定したところですべての猫ちゃんを私が救えるわけではないと思えば理性としてはスルーせざるを得ないのは理解できるわけですけど、家族団欒の食卓で調理された猫ちゃんがお皿に盛られて出てきていることを思うと怒りと悲しみを禁じ得ないのであります。にゃんこを食すなんて、断じて許せん。

アツアツの白飯にガンガンにタレかけた肉
 そういう私は家族で食べる焼き肉が大好きです。自宅でも焼肉屋さんでも一家5人、あるいは祖父に祖母に親戚の面々も集まってわいわい肉を焼きながら幾種類ものタレやお塩やレモンなどを駆使してお腹いっぱい食べものを詰め込むのが大好きです。アツアツの白飯にガンガンにタレかけた肉を全力で食べろ。その空っぽの胃に大量の野菜と共に牛肉を、白身魚を、ソーセージを放り込むのだ。いやー、家族飯の団欒も煙もうもうの肉食で彩られた食卓で賑やかに送れるのが最高の喜びなわけであります。

どこからともなくやってきた菜食主義者の皆さんが
 しかしながら、面倒は他所からやってきます。先日某所にそのような個人的な楽しい焼肉画像を掲載したところ、どこからともなくやってきた菜食主義者(ヴィーガン)の皆さんから「肉を喰うな、この下等動物め」「地獄に落ちろ」などの揶揄も含めたクソリプを頂戴し、それを読んだ当初は「うわ、ヴィーガンうぜえな」ぐらいの気持ちで接しておったわけです。なんで楽しく肉喰ってて第三者に罵られる要素があるというのだ。クソして寝ろ。そのように思うわけであります。

 それも、せっかく楽しい山本家の焼肉シーンに文句をつけてきた一人は、大学時代から仲の良かった後輩でありました。しばらく音信不通で共通の友人同士「あいつどうしたんだ?」と思っていたら、家族そろってヴィーガンになって帰ってきていました。なんなんだ。

 ムカつき半分で「お前が菜食主義なのは分かったけど、拙宅の焼肉にいちゃもんつけるこたあないだろ。押し付けだ」と申し上げたところ「肉食は地上から排除されなければならない。全員ただれろ」という素敵な問答が。こうなると、長年の知人であっても許容できる余地は畳半帖分も無くなります。「馬鹿」「お前こそ馬鹿」という定番の煽り合いの果てに敢え無くブロック合戦となりました。

 それにしても、この元知人、ヴィーガン生活をFacebookでアップしていたのですが、まあ元気そうにしている割に奥さんはもちろん育ちざかりのように見える歳のお子さんたちもガリッガリに痩せて、そのままにこやかな笑顔で焼肉弁当をご自宅に届けたい気分になるぐらい、可哀想な体格をしておられました。親は痩せててもまあ「あいつ馬鹿だねえ」で済むだろうけど、子どもたちはちょっとなあ……。

無差別的にクソリプをぶん投げている
 私としては楽しく焼き肉してただけなのに、元知人を含めヴィーガンを名乗る人たちはなんでそんな文句を言うに至ったのだろうと興味を持ち、しげしげとそのクソリプ主たちの書き込みを追跡し遡っていってみて二度ビックリ。あらゆる肉食画像を掲載している人々や、焼き肉屋、精肉店、日本ハム、食品スーパーの肉の特売セールなどなど、目につく食肉文化に関わるところに無差別的にクソリプをぶん投げていることが判明するわけです。「牛に土下座しろ」とか「朽ち果てろ」などと罵詈雑言がこれでもかと列挙されています。ご苦労なことだ。これはいったい何の宗教なんだよ。

 ただまあ、よく分かりませんが人間いったん何かに思い詰めると、目についたこと全部が悪に見え、クソでも漬物石でも投げ込みたくなる気分は分かります。そこへ正義感やら折れない心やら面倒くさい属性がつくと、一人十字軍になって敵発見からミサイル発射まで一目散で、行動ポイントボーナスがついて一気通貫続々とゴミを投げ続ける無敵の人になるのも長い人生一度はあるもんです。

見つかって批判されると面倒くさいから
 おそらく本気で肉食は身体にも環境にも悪いと思っていて、悪しき文化だと考えているのであろう人々の行動も、いざ俯瞰して見てみると身勝手だけどまあ分からんでもないところであります。人間誰しも言いたいことはあるからね。

 かといって彼らの希望通り「はいそうですか」と肉食をやめるほどこちらも人間ができているわけでも覚悟が据わるわけもなく、結論としては「お互い妥協してなるだけ肉食は減らそう」……とはならず、なるだけこういう価値観の違う馬鹿どもを刺激することのないように、なるだけファミリーの肉食画像を人目に付くような場所に掲載しないようにしよう、という大人の解決になっていくわけであります。

 必然的に、批判されそうな肉食やら不謹慎な面白画像やら楽しい家族動画とかは掲載しないような知恵がつくようになります。馬鹿に見つかって批判されると面倒くさいから。

 いまでこそバカッターとかバカスタグラムなどを若い人がやって、ネット上だけでなくテレビにまで出てきて大炎上して、店ごと潰れたり損害賠償をおっかぶされて若い人生がいきなり暗転したりすることも珍しくなくなっているわけですけど、一般論として「ネットって怖ろしいね」っていう簡単な総括ではとどめられないぐらい「違う価値観の人たちに見つかって面倒なことになるリスク」ってのがどんどん表面化していっているのもまた情報化社会の怖ろしいところなわけですよ。

確かに人間と昆虫は共生するべきなんだろうけど
 同じ日本人同士でさえここまで分かり合えないのに、少し海外ニュースを見てみると、ドイツでは「昆虫は保護されるべきだ」と昆虫保護法なるものが制定されようとしており、まあ確かに人間と昆虫は共生するべきなんだろうけど「虫のいるところで殺虫剤削減」とか「虫が迷うから夜間の照明制限」などと言われても途方に暮れる部分はあるんじゃないかと思うんですよね。法律で制限するべきことなのかよく分かりません。

ドイツ、「昆虫保護法」の制定検討 環境相、殺虫剤の使用削減など計画(AFP)
http://www.afpbb.com/articles/-/3211615

 加えて、フランスでは同性婚カップルの心理的負担を考えて学校の書類において伝統的な「父」「母」ではなく「親1」「親2」といった表記にするという法律が可決され、こっちはこっちでどうなのよと感じる部分はあります。逆差別とまでは言わないけど、普通に異性婚して子どもを儲けている家庭の便益はどうなっちゃうの。

フランスでは「親1」「親2」と呼ぶのか、そして途方に暮れる - ネットロアをめぐる冒険
https://www.netlorechase.net/entry/2019/02/19/073000

「ちょうどいい」領域がせまくなって窒息していく
 なんかこう、もうちょっと「ちょうどいい」方法ってのはないのかと思うわけなんですが、世の中が多様になって、マイノリティとされてきた人がいままで黙っていたところをきちんと権利主張できるようになった、のは素晴らしいことだとして、昔なら許されていたことがどんどん「あれは駄目」「これはいけない」という話になった挙句、「ちょうどいい」領域がせまくなって窒息していく雰囲気がするわけでありますよ。

 ポリコレ(ポリティカルコレクトネス=政治的正しさ)もありつつ、仮に他人が不快な表現をしているものだとしても、あるいはそれが社会的に定着しているものだとしても、みんな少しずつ妥協し、不快な表現も容認しつつ表現の自由が成立し、お互いちょっとずつ不便も不快も享受しながら同じ社会で暮らしていっているもんだと思うんですよねえ。

 特定の人たちの権利を阻害してクレームが来るのだから、そういうことへの配慮をしよう、というのは、まあ必要なことだとは思うんですよ。ただ、その価値観が成立しているのは理解するし尊重するとはいえ、その問題をこちらに押し付けて来ないで欲しいという偽らざる心証もまた抱くわけであります。

 通勤電車で痴漢が多い? それは大変だ。分かった。それは認めよう。痴漢をする男は許せないよね。だから痴漢対策のために女性専用車両を作ろう。え、あ、うん。

 テレビ番組でのバラエティにいじめを想起する表現があった? あー、まあそうだな。昔といまは違うもんな。んじゃ、規制。ついでに性的暴行やらかした俳優が出てる番組があったな。お蔵入り。全部。あ、これから封切りになる映画もな。全部ボツ。

同調圧力と忖度ばかりの世の中になるんじゃないか
 いやあまあ犯罪は許せないし、いろんな表現で傷つく人はいると思いますよ。文化の違いで不愉快なことを感じることもあるでしょう。分かる。それは分かる。でもなんか誰も傷つけないようにしようと思いすぎるあまり、あるいは、誰かが主張する狭い範囲の権利主張に配慮した結果、なーんか世の中が思い切り息の詰まる方向に行き過ぎてやしないですかねえ。

 これって世の中が進歩して、良い方向に確実に向かっていっている、ということなんでしょうか。それが「あれ、なんか違わない?」と思うことも批判されてしまうのだとすると、なんだか物凄く狭量な世の中で、誰かの価値観を押し付けられたまま、くだらない同調圧力と忖度ばかりの世の中になるんじゃないかと物凄く心配になるんですが。

 ヘイトスピーチであれポリコレ棒であれ、燃やし燃やされネット内でやってるうちはそれほど大きな問題でもなかったものが、ネットの炎上が容易に社会問題になり、みなが炎上を避けようとし、文春に砲撃されないよう慎ましやかになっていった結果が、誰もが誰もの顔を窺うようなつまらない社会にならないことを願う次第でありますよ。

山本 一郎
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