動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年04月01日

保護猫連れ去られる 防犯カメラに男がひもで引きずる姿 三重・鈴鹿

毎日新聞



三重県鈴鹿市で3月中旬、女性が保護していた猫1匹が連れ去られる事件があった。防犯カメラには、男が猫の首にひもを巻き、引きずっていく様子などが映っていた。猫や犬の虐待は増える傾向にあり、ここでも警戒していたさなかの出来事だった。以前から何度も足を運び、保護猫たちの姿を撮影してきた記者が改めて現場を訪ねた。【中部写真グループ・山口政宣】

【男は猫を見つけると、いきなり蹴りつけた】
【動画】猫を蹴飛とばし、首にひも…防犯カメラの映像
<第一報>保護施設に侵入し猫を虐待 防犯カメラに男の映像
【監視カメラより】餌で手なずけて「はと」の首にひもを巻く男
【ひもから逃げようと暴れる「はと」】
【「はと」をぶら下げたまま歩いていく男】
【男に引きずられていく「はと」】
【懐中電灯を持って建物に入ってきた男】
 猫が連れ去られてから1週間がたった24日午前、数匹の猫が、暖かい日差しの下でのんびり遊んでいた。仲間がいなくなったことに気づかないように。


餌で手なずけて「はと」の首にひもを巻く男=三重県鈴鹿市で2019年3月16日
 この場所で定期的に撮影を始めて数年になる。自分が知っている猫スポットの一つだ。交流のあるアマチュアカメラマンを連れて撮影会を開き、その作品を展示したこともある。

 現場となった鈴鹿市内のこの建物は、猫も人も自由に出入りできる。通行量の多い道路からはかなり距離があり、日中でも訪れる人は少ない。たまに猫好きがのぞきに来るぐらいだ。世話をしている女性のおかげで、多くの猫たちは人なつこい。写真の腕を磨くにはもってこいの被写体で、レンズの前で愛くるしいさまざまな姿を見せてくれた。

 防犯カメラには3月8日と16日に不審な男が映っていた。別人とみられる。猫が寝床にしていた発泡スチロールの箱が壊される被害が昨年10月ごろから相次いだため、女性が建物に取り付け、定期的にチェックしていたという。

 8日夜の映像には、懐中電灯を手にした男が、足元に近づいてきた猫を蹴り上げる様子が映っていた。

 そして16日午後3時すぎ、餌を手にしたジャンパー姿の男が猫をおびき寄せ、首にひもをかけて連れ去っていった。かかった時間は1分にも満たない。かなり手慣れているように見える。ひもをきつく締めたらしく、猫が苦しんで跳びはねる様子も映っていた。

 猫の名前は「はと」で、生後半年ほどの雄。生まれて間もなく、この建物に捨てられていた。女性が黄色の首輪を付けて可愛がっていた。今年2月、訪ねた際に遊び回っている様子をカメラに収めてあった。

 女性によると、当日午後2時ごろから、白い袋を手にした人物が、建物の周りをうろついていたという目撃情報があるという。また同時刻ごろから1時間ほど、親子連れが猫をじゃらして遊んでいる様子も防犯カメラに映っていた。男は、人けが無くなるのを待ち、わずかな時間で連れ去ったとみられる。女性が見回りに来たのはその数分後だった。

 女性からの届けを受けた三重県警鈴鹿署が、事実関係を調べている。女性も、男の姿を載せたチラシを作り、情報提供を呼びかけている。女性は「これまでも猫が急にいなくなることはあった。でも、どこか別の場所で暮らしているのだろうと思っていた。それがこのような映像が残ったことに強いショックを受けた」と話している。女性の相談に乗ったNPO法人「グリーンNet」の武藤安子さんによると、周辺では猫が行方不明になるケースが続いているといい「早く解決してほしい。猫が狙われていると思うと、心配でたまらない」と話している。

posted by しっぽ@にゅうす at 09:16 | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

予防薬の投薬期間は?フィラリア症について改めて知ろう!

ネタりか


犬を飼っていらっしゃる方で、フィラリア症を知らない方はいないでしょう。
蚊により媒介される、恐ろしい病気です。
フィラリア 症には予防薬があり、ほとんどの方が対策をされているかと思いますが、予防薬の投薬期間について悩まれた方はいらっしゃいませんか。
ここからは、フィラリア 症の投薬時期をはじめとしたフィラリア症の概要について、お伝えして参ります。

フィラリア症とは
壁に止まって蚊を見る犬

原因
蚊に刺されることにより、フィラリアの幼虫が蚊から犬の体内に入ることが感染源です。
その幼虫は成長しながら血管にたどり着き、体の中心部へと移動していきます。
成長したフィラリアが心臓や動脈にたどり着き、寄生、そこで幼虫を増やします。
体の重要な臓器に大きな虫が寄生した状態になるので、体内に様々な異常をきたします。
また、感染した犬の血を吸った蚊に刺されることで感染するため、他の犬への被害も考えられます。

症状
フィラリアに感染しても、初期は症状が出ません。
徐々に進行すると、まず咳が見られるようになります。
その後、体に様々な症状が出て死に至る場合も。
進行速度は個体により違い、わずかな時間で死亡するケースも報告されています。
症状が出始めた頃には、薬では治療不可能な状態であることも。何より予防が大切です。

✔咳
✔元気がない
✔運動を嫌がる
✔痩せる
✔血尿
✔お腹に水が溜まる
✔貧血
✔臓器不全
✔呼吸困難
✔失神 etc.

フィラリア症の予防法
病院で予防薬をつける犬

投薬
投薬は、普通の錠剤以外におやつ型があり、毎月決まった日に与えるタイプです。
あげ忘れが心配ですが、犬への負担がありません。
また、他の寄生虫対策を兼ねているものもあり、一錠で他のケアを済ませられます。

注射
注射タイプでは、一回打っておけばその年の予防が済みます。
投薬失念がなく、効果は1年間保ちます。

スポット
犬の皮膚に薬を垂らすのがスポットタイプ。毎月行います。

フィラリア症の薬はいつまで?
聴診器を咥える犬と猫

フィラリア症の予防薬をいつからいつまで続けるか、悩まれる方も多いでしょう。
基本的には、「蚊の活動開始から1か月以内」から「蚊がいなくなって1か月後」までとされています。
蚊は平均気温が14度を超え出すと飛び始めると言われますので、春先〜冬先までのケアが必要となります。
関東では5月〜11月半ばくらいの間とされていますが、より南の地域ではより早いケアの開始が必須です。
平均的には、4月〜12月あたりまで投薬しておけば安心かと思われますが、かかりつけの獣医師に相談しながら決めましょう。

フィラリア症ケアの注意点
注意の看板を持ったパグ

投薬の失念
最も怖いのが、薬のあげ忘れです。
フィラリア症の薬は、1か月に1度口から与えるものが多いのですが、与え忘れてしまったという話はよく耳にします。
私たちが夏場に見かけたり刺されたりするように、蚊はごく身近にいる虫であり、それだけリスクは高いと言えます。
カレンダーや手帳に印を付けておく、冷蔵庫やボードに日付の書いた薬を貼っておくなど、投薬を失念しないような工夫をしましょう。

感染の有無
フィラリア症に既にかかっている犬に、フィラリア症予防の薬を与えることも危険です。
既に血管に入ったフィラリアが薬で死に、詰まる危険性があります。
毎年春、フィラリア予防薬の投薬開始前には、必ず動物病院で感染の有無を検査しておき、家庭に残っていた薬などは与えないように。

フィラリアは人間にも感染する!?
医者の説明を聞く人

フィラリアは人間にも感染する場合があります。
現代では症例はかなり少ないですが、過去には、あの西郷隆盛もフィラリア症にかかったと言われています。
これは、感染した犬の血を吸った蚊に刺されることによるものです。
症状が出ないことが多いようですが、稀に咳や呼吸困難などが起こることも。

まとめ
人の手の上に置かれた犬の手

犬のフィラリア症についてご説明いたしました。
フィラリア症は命に関わる恐ろしい病気。しかし、ほぼ100%の予防が可能です。
対象薬の投薬期間をきちんと守り、失念のないよう気をつけましょう。
犬の予防策を徹底することが、人間自身の健康にも繋がります。


(獣医師監修:平松育子)
posted by しっぽ@にゅうす at 09:15 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

拡散・炎上した「虐待状態のワンコがいます」ツイート 投稿者が語った真実とは

ネタりか


しらべぇでも既報だが、3月上旬、ある人物は口輪をする犬の姿が写る動画に「虐待状態のワンコがいます」「飼い主と交渉する予定」とツイートした。

投稿後に間もなくツイートを削除したため、「犬に口輪=虐待」との方法が拡散され、犬の「口輪」について多くの意見が飛び交った。

先日、しらべぇ編集部にはツイッターの投稿主から「飼い主さんのご了承を経て、平和的に解決し、無事に昨日里親さんに当犬の引渡しが完了しました」の説明とともに「詳細を説明したい」と連絡をいただいた。

そこで取材班は、投稿して削除するまで、そしてその後の経緯などを聞いた。



■「虐待状態のワンコがいます」
投稿者は、自身も愛犬家であり動物保護活動もしている、関東南部在住・会社員の男性。3月3日の昼過ぎ、写真とともにツイートした内容はこちら。





「飼い主に常時口輪をされている虐待状態のワンコがいます。柴とビーグルのミックス犬(オス1歳)です。近寄るとお腹を出してしっぽを振るほど人懐っこいです。動物愛護団体関係者と協力して飼い主との交渉をします」



■24時間「口輪」を装着
2歳になる大型犬を飼っているという投稿者は、いつもの散歩コースで常に口輪をしているワンちゃんを散歩しているおばあさんを見かけていたという。

拾い食いを防ぐためや噛みつきを防ぐための道具である「口輪」だが、その犬の口の周りは膿んでしまっていたため、飼い主に直接、口輪をしている理由を聞いたそうだ。

「犬が吠えることに対して、クレームを言ってくる人がいるようで『吠えるから』という理由だけで、24時間口輪をつけっぱなしにしているということがわかりました。



後日、妻とおばあさんのところに訪れると、昼間は庭先に鎖で繋いでいるのですが、犬が横たわることも出来ないくらい、鎖が短すぎる。日が暮れてくると、玄関のたたきに置いてある、手足も伸ばせないような小さいケージに口輪をしたまま閉じ込めてしまっている状態でした。



この姿を見て、なんとかならないものか…という経緯でした。それが1カ月半ほど前の出来事です」

■「虐待になってしまっている」と説明
飼い主は80歳近い女性だが、夫が亡くなったことをきっかけに、近くに住む息子さんが犬をプレゼントしたそう。女性は、「ちゃんと散歩をしてエサをあげていれば問題ないだろう」という認識だったようだ。

「犬は口で呼吸するので、痒いところもかけないし、毛づくろいも出来ない。24時間口輪をするということは、犬にとっては相当なストレスだし、病気の原因にもなってしまう。



飼い主さん自身が意図的に虐待しているという意識はないものの、結果的には虐待になってしまっている、ということを説明さしあげました。ただ、言葉には出さないものの『余計なお世話』といった対応で聞く耳を持ってくれませんでした」



■行政や動物保護団体が説得
その後、犬を連れて集まる近隣の公園で、知り合いに経緯を説明して相談。知り合いの紹介を経て、動物愛護の方を含めた有志4名で保護をする前提で動くことになったという。

そして、動物行政を行っている施設の方が飼育指導や交渉を2回、動物保護団体の代表の方が直々に2回、「手放してください」と保護を前提に説得に行ったそうだ。

「『保護を前提』というのは、飼い主さんが聞く耳を持たないこと、そして80歳近くの一人暮らしの方が1歳のワンちゃんを最後まで面倒を見ることが出来ないので、飼い主さんのことを考えても保護した方がいいだろう、ということです。



この交渉により、飼い主さんのご了承を経て平和的に解決し、無事に里親さんに引渡しが完了して、犬は新しい生活をはじめました」



■「里親募集」に批判意見も
この経緯の中で投稿者は、件の文章をツイートした。ハッシュタグの中に「里親募集」と書かれていることに、批判的なコメントもあったという。投稿後、間もなくツイートを削除したことも物議を醸した要因だが、なぜ削除したのだろうか。

「飼育状況などの詳細も明記していたのですが、口輪=虐待という情報だけがひとり歩きしてしまったことに危惧したこと、そして投稿後すぐに里親が見つかったので、里親さんへの悪影響が出ないようにする目的で削除してしまいました。



成犬となるとなかなか里親が見つからないことも多く、動物愛護団体の方とも話し合った上で、飼い主さんの了承なしに「#里親募集」と記載しました。



先に里親を募集するということは珍しいことではないようですが、SNSという手段を使って表沙汰にしたことに、批判的な意見もいただきました。中途半端な状態でその後の経緯を報告していなかったことは、こちらの責任も感じています」



温度が高くなることで、四六時中口輪をする行為は熱中症になりやすく、心身ともに弱っていただろう。今回の件は、不幸中の幸いだったのではないだろうか。

よくも悪くも大きな影響力を持つSNS。投稿者も受け手も「部分的に切り取られた情報が拡散されることもある」と認識することは必要だろう。

(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)

posted by しっぽ@にゅうす at 09:07 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

赤ちゃんとペットは一緒に暮らして大丈夫?気をつけるべきことは?

TRILL



仕事を終えて帰宅し、玄関を開けた瞬間、犬や猫がお出迎えに来てくれる姿は一日の疲れを癒してくれるものですよね。

しかし、もうすぐ赤ちゃんが生まれる、または今、小さい赤ちゃんがいるけれどペットを飼いたい、そう思った時に「赤ちゃんとペットは一緒に暮らして大丈夫なの?」という不安がよぎるのも事実。

そこで今回は、赤ちゃんとペットが一緒に生活する時に気をつけたいことや、メリットを紹介します。

赤ちゃんとペットが一緒に生活するメリットは?

気になるポイントはあれど、やはり子どもにとってペットの存在というのは大きいもの。まずは赤ちゃんとペットが一緒に暮らすメリットを紹介します。

1: ペットは子どもの心を豊かにしてくれる
小さな頃は、命や自分以外の存在に対する認識が曖昧なものです。そんな時、身近にペットがいると、自分以外の存在を意識し、上手に関わったり距離をとったりという行動を自然と身に付けることができるのです。赤ちゃんが生まれるのと、ペットの飼い始めの時期が近いのであれば、一緒に成長し、兄弟のような存在になってくれることも。

また、すでに家にペットがいて、後から赤ちゃんが生まれる場合にも大きなメリットが!とくに犬や猫のような動物は自分よりも小さな存在を守ろうとする母性本能が働くため、時に赤ちゃんを守ってくれるということもあるのです。自分にとって友人のような存在が常に家にいてくれることで、赤ちゃんに安心感をもたらしてくれます。

2: 免疫力が向上する
最近のアメリカの研究で、小さな頃から身近に動物がいる環境で育った方が、アレルギーを起こしにくいという研究結果があるそうです。赤ちゃんのうちから、ペットを通して様々な細菌に触れる機会が多いため、免疫がつくという説もあるのだとか。

親としては、子どもが健康に育ってくれることが何よりも大きな願いです。ペットが家にいることで、赤ちゃんの精神面だけではなく、健康面でもいい影響を及ぼしてくれるのですね。

3: 初めてのお手伝いのきっかけになる

ペットと一緒に生活することで、子どもにお手伝いをさせるきっかけを作ることができます。赤ちゃんのうちからお手伝いのことを考えるのはちょっと気が早い?と思いがちですが、子どもの成長はあっという間です。

ペットの餌や水やりをお願いする、というところから始めてもOKですが、まずは赤ちゃんのうちからペットにおやつをあげるという行動でお手伝いを経験させてみましょう。自然とペットと赤ちゃんの交流が増えることで、親にとってもその微笑ましい姿を見て癒しの効果を得ることができます。

ペットとの生活で気を付けることは?

ペットと生活するメリットは数多くあれど、やはり気をつけなければいけないことが多いのも事実。それでは、具体的にどんなことに気をつけなければいけないのでしょうか?

1: アレルギー
赤ちゃんとペットが一緒に暮らすことにおいて、多くの人が心配している部分はやはりアレルギーではないでしょうか?大人であれば、自分がどんなアレルギーを持っているかということをすでにわかっている場合も多いですが、赤ちゃんの段階ではわからないことがほとんど。もし、赤ちゃんが生まれた後にペットと暮らすことを検討している場合は、事前にアレルギー検査を受けたり、動物がいる場に連れて行って様子を見たりということをしておいたほうがいいでしょう。

すでにペットが家にいる場合は、アレルゲンとなる物質をできるだけ除去するよう、掃除やブラッシングをまめに行うことが必要です。犬や猫の場合、一日一回床の掃除をする、二週間に一回はシャンプーをするなどして、子どものアレルギー発症を予防しましょう。

2: 予防接種を怠らない
もしもペットが感染症にかかり、赤ちゃんにうつってしまったら、まだ体力のない赤ちゃんは重篤な症状になってしまいかねません。赤ちゃんの予防接種はしっかりと受けているという人は多いですが、ペットの場合は一年に一回だけという場合が多いため、忘れてしまいがちに。ペットの予防接種を受けることは、赤ちゃんだけではなく、一緒に家族として暮らすペット自身の健康を守ることにつながります。

また、猫の場合はトキソプラズマというウィルスにはとくに気をつけましょう。トキソプラズマは予防接種などはありませんが、猫のフンなどから感染することが多いため、トイレの処理をした後はしっかりと手を洗い、また赤ちゃんが猫砂に触らないように気をつけてくださいね。

3: しつけはしっかり!
ペットのしつけはトイレやお散歩、吠え癖などに目が行きがちですが、赤ちゃんや小さな子どもがいる場合には、それ以外にもしつけ面で気をつけておきたいものがあります。

それは、噛み癖や舐め癖。赤ちゃんは抵抗力が弱く、ペットのよだれからなんらかの感染症にかかってしまうことも!また、ペットの甘噛みは大人にとっては可愛いものでも、赤ちゃんにとってはそれが理解できず、せっかく一緒に生活するペットに対して恐怖心を抱いてしまうこともあります。

ペットに対するフォローも忘れずに

赤ちゃんとペットが一緒に生活するとなると、やはり多くの人は赤ちゃんの方に心配の目が向きがち。しかし、もとから家族としてペットが生活している場合は、突然やってきた赤ちゃんに対して警戒心を持ち、時にはペットの方が体調を崩してしまうことも。

赤ちゃんの安全を守るためにも、ペットの健康を守るためにも、ペットへのフォローも忘れずに。しっかりと双方に愛情を持って過ごしていることを見せてあげましょう。

photo/PIXTA
posted by しっぽ@にゅうす at 09:05 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ペット栄養管理士が解説」犬にバナナをあげてOK?バナナの効果とは


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愛犬にバナナをあげていいの? 便秘にも効くの? 今回は、そんな飼い主さんの素朴な疑問にペット栄養管理士がお答えします!また、バナナの栄養素が犬にとってどのような健康効果をもたらすかなどについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

愛犬に与えるのはゼッタイにNGな果物はコレ!

犬にバナナを食べさせても大丈夫?
甘くておいしいバナナ、食べているとその甘い匂いにつられて、愛犬におねだりされるという飼い主さんもいるでしょう。そんなときにふと「犬にバナナをあげても大丈夫なの?」と疑問に思うことはありませんか? まず結論からお答えすると、バナナは犬に与えても問題のない果物です。むしろ、バナナには犬の体にとって良い働きをする栄養素がたくさん入っているので、犬におすすめの果物の一つと言えるでしょう。それでは、バナナにはどのような栄養素が含まれているのか具体的に見ていきましょう!

バナナに含まれる犬に有益な栄養素
たんぱく質犬の必栄養素の一つで、犬の筋肉や骨、内臓など犬の体そのものになる栄養素と言ってもいいほど重要な存在。成長期の犬には特に必要となります。カリウムカリウムは体内に増えすぎたナトリウムの排泄を促す働きや、神経刺激を伝達したり心臓や筋肉の働きを調節したりする役割を担う、重要なミネラルの一つです。マグネシウムマグネシウムは体内で補酵素として働くミネラルで、特にエネルギー代謝のときに重要な役割を果たします。また、神経伝達や筋肉収縮などに必須の成分で、心臓の健康維持に欠かせません。ビタミンB1神経系の機能を正常に保つために欠かすことのできない栄養素で、不足すると疲れが取れにくくなったり、皮膚が荒れたり、毛ツヤが悪くなったりすることがあるので注意しましょう。ビタミンB2犬の活動のエネルギー源である脂質は、ビタミンB2がないとエネルギーに変換されません。ビタミンB6ビタミンB6は水溶性のため不足しがち。不足すると疲れやすくなり、肌荒れや毛ツヤが悪くなる等の症状が現れることも。ナイアシンナイアシンは体内でセラミドの合成を促し、皮膚を乾燥から守る働きをするため、不足すると皮膚が荒れることがあります。葉酸葉酸は神経組織の発達に関与し、貧血の予防にも効果的です。犬の場合、腸内細菌によって多少の葉酸が生成されますが、必ずしも必要量を満たすわけではないため、食事からの補給が必要です。食物繊維お腹の調子を整える効果が期待できます。ポリフェノールポリフェノールには抗酸化作用があるため、シニア犬に特におすすめの成分。また、歯周病の原因となる細菌の、成長抑制効果も期待できます。

1回であげる量は、おやつの範囲を超えないよう注意して!
このように豊富な栄養素を含むバナナですが、与える際の注意点もあります。普段、犬にドッグフードを与える際は、ドッグフードのパッケージに記載された目安量を参考にするのが基本と言われています。それは、犬が必要とする食事の量や栄養素が、性別や年齢、生活状態などライフステージによって異なるためです。子犬の場合は成長期なので、たくさんの栄養素が必要になります。一方で、シニア犬の場合は代謝や運動量が落ちるため、肥満にならないように食事の量や栄養バランスには注意しなければなりません。この時に役立つのが、「安静時エネルギー要求量(RER)」と「1日当たりエネルギー要求量(DER)」という2つの指標です。犬に必要な1日のエネルギー量を計算する方法はいくつかありますが、その中でもこの2つの数値は、さまざまなライフステージに対応できるため、優れた方法と考えられています。

「ペット栄養管理士が解説」犬にバナナをあげてOK?バナナの効果とは
RERとは?
RERとは?
RERとは、健康な動物が常温の環境で安静にしているときのエネルギー要求量のことです。人間でいうと「基礎代謝」にあたるもので、以下のような方法でRERを算出します。

「ペット栄養管理士が解説」犬にバナナをあげてOK?バナナの効果とは
DERとは?
DERとは?
動物の1日あたりの平均エネルギー消費量を知るために必要なのが、DERです。上記の方法で算出したRERに、ライフステージや活動によって異なった係数をかけて算出します。以下の表はそれをまとめたものです。愛犬の体重とライフステージに重なる箇所に記載されている数字が、1日の平均エネルギー消費量、つまり犬の1日にの摂取カロリーの目安になります。(例)4キロの避妊・去勢済みの成犬の場合、317カロリーが目安

バナナを与えるときは主食のドッグフードのカロリーを調整!
バナナを与えようと思ったら、まずは一度上記の方法で、愛犬の1日の必要カロリーを調べてみるのがおすすめです。なお、中くらいの大きさ(可食部分約84g〜100g )のバナナ1の本あたりのカロリーは、約80~90カロリー。つまり、いつもの食事の量にバナナ1本を与えてしまうと、明らかなカロリーオーバーとなり、肥満の原因になってしまうので要注意です!バナナを与えるときの目安は、1回あたり、1本の1/4(20g)程度をおやつとして与えるようにし、主食となるドッグフードの量を少し減らすなどして、カロリーを調整するようにしてくださいね。


バナナケーキ、バナナチップ、皮はあげていいの?
これまで述べてきたとおり、バナナは犬が食べられる食材ですが、バナナチップスやバナナケーキのような砂糖や油を大量に使ったバナナの加工品は与えてはいけません。バナナを与える際は、生のバナナのみを与えるようにしましょう。

バナナの皮を食べてしまっても落ち着いて対処して!
まれに犬が誤ってバナナの皮を食べてしまうこともありますが、バナナの皮は食べてしまっても、大きな問題はないと言われています。皮に付着した農薬が気になる飼い主さんも多いかもしれませんが、農薬による影響はバナナのみならず、すべての食べ物で出てくることです。また、一般的にバナナの残留農薬量は非常に少なく、皮を食べてしまっても体に悪影響が出ることは考えにくいと言っていいでしょう。ただし丸のみしてしまった場合は、うまく消化できず腸閉塞を起こす可能性もあります。食べた皮の量やその後の様子をチェックして、もし嘔吐や下痢などの症状があれば動物病院を受診するようにしてくださいね!

バナナを食べてこんな症状が出たら中止しましょう!
バナナはアレルギーが起こりにくい果物ですが、たんぱく質が含まれている以上、それに対するアレルギー反応が絶対に起こらないとは言い切れません。下痢や嘔吐、蕁麻疹のようなアレルギーの症状が認められたら、すぐに与えるのを中止して獣医師に診察してもらうようにしましょう。

「ペット栄養管理士が解説」犬にバナナをあげてOK?バナナの効果とは
バナナを使ったおすすめ犬おやつレシピ
バナナを使ったおすすめ犬おやつレシピ
ここで、バナナを使った犬用の簡単おやつレシピをご紹介します!

バナナヨーグルト
【材料】
・プレーンヨーグルト(無糖)小さじ2
・バナナ 20g【作り方】
@バナナを小さくカットします。
Aカットしたバナナの上にプレーンヨーグルトをかけて完成!人が食べても抜群の食べ合わせのバナナ&ヨーグルト!作り方はいたって簡単です。バナナだけでは食べないけど、ヨーグルトと一緒なら食べるなんて犬もいるそうですよ。ぜひ試してみてくださいね!ただし、ヨーグルトは乳製品アレルギーなどが出やすい食材です。事前に愛犬ヨーグルトを少量食べさせて、アレルギー反応が出るかどうか確認してから与えるようにしてください。

50%の飼い主さんが愛犬はバナナが好きと回答!
犬とバナナの関係をさらに深掘りするべく、全国の愛犬家さんに、バナナについてアンケート(※)を取ってみたところ、以下のような回答になりました。※「まいにちのいぬのきもち」アプリユーザーアンケート(回答者893名)

「ペット栄養管理士が解説」犬にバナナをあげてOK?バナナの効果とは
バナナを食べさせていいか、食べさせてダメか知っている?
バナナを食べさせていいか、食べさせてダメか知っている?
<回答>
・食べさせていい85%
・食べさせてダメ9%
・分からない6%一般的な飼い主さんの間でも、バナナが犬に与えてもいい食べ物だという認知度は、85%と高いことがわかりました。つづいて「バナナをあげたことがある?」という質問に対しては、53%の飼い主さんが「あげたことがある」と回答。半数以上の飼い主さんがバナナを与えた経験があることがわかったところで、今度はその時の愛犬の反応はどうだったのか、聞いてみました!

「ペット栄養管理士が解説」犬にバナナをあげてOK?バナナの効果とは
愛犬はバナナが好き?
愛犬はバナナが好き?
<回答>
・好きでよく食べる50%
・好きかはわからないが食べる25%
・好きではないが食べる6%
・好きではないので食べない17%【好き派の回答】
・りんごバナナはむき始めるだけで飛んで来ます。
・オペ前の絶食中に、バナナの皮を盗み食いしてオペ中止になった。
・愛犬に見つからないようコッソリとバナナを食べようとすると、匂いを嗅ぎ付けて必ず側に来て座ってもらえるのを待っている。
・バナナは皮をむいた時点でちょうだいアピールします。
・バナナを見ると好きすぎて震えます。【好きではない派の回答】
・バナナはあまり食べたがらない食感がキライぽい
・バナナは絶対食べようとしない。
・バナナが大嫌いで、匂いを嗅ぐだけで逃げてゆきます。
・バナナは嫌いで、プイッとします。
・バナナを見せると逃げて行く!半数の犬はバナナが好物のようですが、やはり犬にも好き嫌いがあることが明らかになりましたね。繰り返しになりますが、愛犬がバナナを好きではないなら、無理に与える必要はありません。「総合栄養食」のドッグフードを正しく与えてさえいれば、栄養バランスには大きな問題はありませんよ。

「ペット栄養管理士が解説」犬にバナナをあげてOK?バナナの効果とは
美味しいバナナで愛犬と楽しく健康に
美味しいバナナで愛犬と楽しく健康に
バナナは栄養価も高く、犬の健康維持に有効な果物であることがわかりました。おやつやご褒美としてバナナを与えると、犬との絆もより深まるかもしれませんよ。カロリー調整やアレルギー対策をしたうえで、今回ご紹介したバナナのレシピなどを参考にぜひ取り入れてみてくださいね♪


バナナの他にもこんなにある!犬が食べられる果物
バナナ以外にも、犬の健康に役立つ果物はたくさんあります。バナナ同様、1回に与える量には注意してあげてくださいね。愛犬の喜ぶ顔も見られて、飼い主さんも犬も幸せ気分になれるかもしれませんよ◎犬が食べられる果物
りんごいちご柿梨メロンアセロラクランベリーアサイーカシスブラックベリー

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「ペット栄養管理士が解説」犬にバナナをあげてOK?バナナの効果とは
犬が食べると危険!犬の体に害になる果物
犬が食べると危険!犬の体に害になる果物
健康にいい果物がある反面、食べると犬にとって害になる可能性のある果物も数多くあります。人にとってはおいしい果物でも、犬にとっては命を脅かすほどの危険な果物の可能性も。与える前には、犬が食べられるのか確認してからにしましょう。犬が食べると危険な果物
ぶどう類レモングレープフルーツイチジクこのほかにも、食べられないわけではありませんが、マンゴーはアレルギーが出やすい果物なので、与える際は注意が必要です。また、オレンジも少量なら問題はありませんが、与えすぎは下痢の原因になることも。さらにオレンジの皮は中毒性物質を含むので、しっかりと皮をむくように気をつけましょう!


文/hasebe
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

いぬのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 08:57 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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