動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年04月15日

熊本の被災地で見えた“ペット防災“の今、批判あれど「同行避難こそのメリット」

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甚大な被害をもたらした熊本地震から、早くも3年が経過した。人間の防災・避難はもちろんだが、人口の2、3割がペットを飼っているという現在、“ペット防災”もまた、見過ごせない問題である。実際に、熊本の被災地でも多くの飼い主やペットが困難に陥ったが、自らの病院を“人とペットが24時間一緒にいられる同伴避難所”として開放して救ったのが、獣医師の徳田竜之介先生だ。ノンフィクションの児童書『竜之介先生、走る! 熊本地震で人とペットを救った動物病院』(ポプラ社)で、その奮闘ぶりを記録した著者・片野ゆか氏に、被災地で起こった混乱と、ペット防災の今を聞いた。

【写真】被災地でもたくましく! 益城町や避難所で暮らす犬猫たち

■3.11を教訓に建て直された病院でペット同伴避難を受け入れ

 「熊本の被災地を取材して一番感じたのは、動物を連れていることによって、飼い主自身も”弱者”になってしまう、ということ。災害で飼い主が動揺すると、それはペットにも伝染する。普段はおとなしいペットでも鳴き続けてしまい、避難所では『うるさい』『迷惑だ』と非難されてしまうんです。もし怪我をしていたら、攻撃的にもなります。パニックの動物を抱えて、避難に困ってしまう飼い主の姿をたくさん目にしました」

 “犬の殺処分ゼロ”を誇る熊本を、震災の前から幾度となく取材で訪れていたという片野さん。第二の故郷のように感じている熊本が被災し、居ても立ってもいられず取材する中で、獣医師・徳田竜之介先生と出会った。3.11を教訓に、災害時を想定して建て直された病院で、延べ1500組のペット同伴避難を受け入れた竜之介先生から学ぶことは、非常に大きかったという。

 「熊本には古い家屋が多く、建物は次々に崩壊し、残った住居の中も倒れた家具や割れたガラスなどでいっぱい。そんな中、自身や病院スタッフも被災者であるにも関わらず、竜之介先生は行き場のない飼い主とペットに病院のビルを丸ごと開放されました。ニュースも届かず、自分の置かれている状況すら把握できない中で様々な判断を下すことは、あとあと責任を問われかねないことも多かったはずです。でも竜之介先生は、“迷うくらいならやる!”という信念の持ち主。同伴避難所の開設は、行動の早い竜之介先生だからこそ、成し得たことだと思います」

■明確なルールがないから、一人の不満の声が多数派となる

 そんな獣医師たちの奮闘も直接的なメッセージとなり、ペット防災に注目が集まってきたのは事実。多くの人々がペットと暮らしている現在、飼い主のみならず、行政レベルの取り組みがより重要だと片野さんは考える。

 「2013年、環境省は災害時に飼い主の責任で、ペット同行避難をすることを基本にするガイドラインを策定しました。ただ、実際の取り組みは、各地方自治体によって様々。避難所の運営は市町村ごとの判断になるので、ペット対応の準備をするかどうかは、体育館を管理する学校や団体などによります。フードの備蓄やキャリーを準備している自治体もあれば、何をすればいいかすらわからない自治体もある。そんな現実を見ると、ガイドラインだけでなく、行政が具体的なやり方を紹介したり、明確なルールを作ってくれれば、誰もが従いやすいと思うんです。

 きちんとしたルールがないから、誰か一人があげた不満の声が多数派となり、ペット同伴がリスクになってしまう。これは動物だけに言えることではなく、赤ちゃんや高齢者、身体の不自由な方、同伴している方にも言えることでしょう。ケアを必要とする人が弱者になってしまう、そんなことにならないようしなければいけません。動物が好きな人もそうでない人も協力しあえるように、時代の流れとともに変化するペット防災について、飼い主が知っておくことが重要です」


■中越地震、東日本大震災を経て変化…ペット同行避難のメリット
 「2004年に新潟中越地震が起きた当時は、『ペットは置いて避難するべき』というのがルールでした。ところが、さらに大きな東日本大震災が起きた際には、置いていったペットの救出や処置で、のちのち多大な時間や経費、労力がかかってしまった。それによって、最初から飼い主がペットを連れて避難したほうが後々の負担が軽減する、ということを行政も学んだんです。それからペット同行避難への理解が増し、改善の方向へと進みだしました。

 とはいえ、最近の災害の際にも、ペット同行避難の映像がニュースで映ると、一部で批判の声が聞かれることもあります。同行避難は、実は“人間の救助に集中できる”という大きなメリットがあるということを、より多くの方々に知ってもらいたいと思います」

■被災地の現実を知る片野氏が提言、同行避難を想定した準備

 さらなる行政の対応を待ちつつ、飼い主それぞれが備えることももちろん大切だ。災害時にペットを連れて避難することを想定して、いかなる準備をすべきだろうか。被災地の現実を知る片野さんならではの、具体的なアドバイスを聞いた。

【フードと水の用意 】
 「普段より食べる量が減ることが多いので、フードは5日分くらいを用意しておけば、救援物資が届くまでもつでしょう。水については、人間用の物資を転用すると批判が起こりかねないので、ペット用はできるだけ飼い主が用意したいところ。ある避難所では、人間用とまったく同じ水でも、『ペット用』とマジックで大きく書かれていました。しっかり区別がついているだけで、ペットにまつわるトラブルは減るかもしれません」

【普段使っているケージで避難】
「災害時には動物もショックを受けるため、慣れた環境に少しでも近いものを用意してあげる必要があります。ケージはいわば自分専用の部屋であり、ベッドごと移動しているようなもの。慣れたケージに入って避難するだけで、ペットの安心度も違います」

【常用薬や療法食を準備】
 「病気療養中のペットにとって、一番大切なもの。避難時に薬も持ち出せればいいのですが、できないこともある。そんなときのために、薬の銘柄と量をあらかじめ控えておく。または写真を撮っておくと良いでしょう」

【迷子札とマイクロチップを装着】
「ペットが驚いて家から飛び出してしまうこともあるので、首輪に迷子札をつけたり、マイクロチップを使うことをお勧めします。飼い主と離れて迷子になってしまった子は、痩せて首輪も外れてしまうので、マイクロチップの併用をお勧めします」

【外の環境に慣らしておく】
「犬は日頃からドッグカフェなどに行っておくことで、家とは違う室内でも静かにしていられるようになります。他にも、ドッグランなどで多くの犬と触れ合ったり、いろんな経験をしておくといいでしょう。猫であれば、ハーネスをつけて散歩の練習をすることも有効です。避難所では猫はケージに入れっぱなしになってしまうので、リードをつけた状態でも運動ができるようにしておくといいと思います。いつもと違う環境でも怖がらない、そういう訓練が災害時に犬猫の命を救うことにもつながるんです」

【飼い主同士での連携】
「災害発生から数日すれば、同伴避難所や動物病院についての情報がネットなどでも伝わってきます。ただそれも、受け入れや救出に限界があるため、普段から近所の飼い主同士で連携をとれるようにしておくと、何かと心強い。飼い主が外出中の被災や、自分が怪我をして迎えに行けないとき、ペットを託せるような協力体制を築いておくといいと思います」

【ペットの預かり先は自治体などに相談】
「災害時、動物を無料で預かってくれるボランティア団体もありますが、中には後になって費用が必要だと言われたり、ペットを返してもらえない…といったトラブルも発生しています。どうしても預けなければいけない場合には、自治体や動物病院から紹介してもらったボランティアにお願いすることをお勧めします」

■閉塞感漂う避難所の癒しに…守るだけでなく、動物から得られるメリット

人と動物が安全に、安心して避難できるように。まずは日頃から行政の動きに注目し、必要なものを備えた上で素早い判断と行動ができるよう心の準備をしておくべきなのだ。愛すべきペットを守れるのは、私たち人間だけなのだから。

「私が訪れた熊本の避難所では、性格が穏やかなゴールデンレトリーバーが避難所の人気者になっていました。誰もが不安で傷つき、やることもなく閉塞感が漂う避難所では、動物に癒されることも多いんですよね。守るだけではなく、大変なときだからこそ動物から得られるメリットがあることを、たくさんの方に知ってもらいたいと思います」

(文:川上きくえ)
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困ってしまう愛猫の「プシュー!」 スプレー行動を軽減する5つの対策

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いつもの尿とは違って、立った姿勢のまま腰を高くあげて、キツいニオイのオシッコを吹きかける猫のあの「プシュー!」という行動、「スプレー行動」に悩んでいる飼い主さんはいませんか?  独特なニオイを家のあちこちに吹きかけられると、お掃除が大変ですよね。この記事では、「猫のスプレー行動を軽減するのに効果的な5つの対策」を解説します!

【関連記事】去勢手術をしたのにオス猫が「スプレー行動」。改善しないケースも

@去勢・避妊手術を行おう!
スプレー行動の抑制にもっとも効果的とされているのが、去勢・避妊手術。まれに術後も行ってしまう猫もいますが、できれば早めに施術して愛猫の体や心の負担を軽減させたいですね。

メス猫もスプレー行動をする!
ちなみに、メス猫もスプレー行動をするのを知っていますか?  スプレー行動はオスだけの行為と考えられがちですが、じつはメスもするのです。避妊手術前の発情期にすることもあれば、同居猫や部屋の環境へのストレスですることも。

Aおもちゃ遊びでストレスを発散させよう!
どのスプレー行動も、多少のストレスを感じて行っている場合がほとんどです。おもちゃ遊びで、エネルギー消費とストレス発散をさせてあげましょう! 1日10分ほど遊びの時間をつくるとグッド◎

B一度スプレー行動をした場所には、近寄らさせない!
いくらニオイを消したとしても、ふとしたきっかけでスプレー行動を再びすることもあります。可能なら、一度スプレー行動をした場所には猫を近付けないことで再発を防ぎましょう!

困ってしまう愛猫の「プシュー!」 スプレー行動を軽減する5つの対策
スプレー行動をした場所は、徹底的に掃除を!
Cスプレー行動をした場所は、徹底的に掃除を!
スプレー尿のニオイは強く、そのニオイに釣られて二度目のスプレー行動を引き起こしやすくなってしまいます。しっかりとニオイを除去することで、再発を防ぎましょう!

D猫を叱らないで!
スプレー行動は、本能的な行動のひとつ。たとえ叱っても、スプレー行動を軽減させることはできません。むしろ、愛猫との信頼関係を悪化させることもあるので、絶対に控えてくださいね!

以上が、スプレー行動軽減のための5つの対策でした。スプレー行動は、「オスの性衝動スプレー」「ノラ猫退治スプレー」「同居猫キライスプレー」「部屋環境のストレススプレー」の4つに分けられます。いずれのケースにも5つの対策は効果的なので、お困りの飼い主さんはぜひ試してみてくださいね。

出典/「ねこのきもち」2016年9月号『\シリーズ第三弾/だって猫だもの “プシュー”とするときもある… 4大“スプレー行動”のお悩みを解決せよ!』
文/Honoka
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」に投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

ねこのきもちWeb編集室
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逆効果なしつけの飼い主さん急増!? 愛犬への「飼い主さんNG行動」を解説!

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熱心なのはわかるけど…もしかしたら逆効果?
犬はいつもかわいくてかけがえのない存在。だからこそ、飼い主さんは「しつけを頑張ろう!」と思うものです。しかし、「しつけのために」とった行動が、かえっていたずらや問題行動の原因になってしまうことも。ここでは、「しつけのために」と飼い主さんがついついやってしまいがちな『NG行動』をご紹介します。

【関連記事】それは困る! いままでで一番驚いた「愛犬のイタズラ」を大調査

逆効果なしつけの飼い主さん急増!? 愛犬への「飼い主さんNG行動」を解説!
お気に入りのおもちゃで遊ぶハクくん
いたずらに大きく反応することは『NG行動』なんです!
「やっと遊んでくれる!」と勘違いすることも
犬は退屈している時にいたずらをすることが多いと言われていますが、この時に飼い主さんが感情的になって叱ってしまうと逆効果です。なぜなら犬は、飼い主さんが「やっと構ってくれた!」と勘違いしてしまうからです。

また、何かいけないものを噛んでしまっている時に、飼い主さんが大きく反応し、無理に取り上げてしまうのもNG。犬は「遊んでくれてる!」と勘違いして、興奮してしまうことに。

この時の正しい対処法
この場合は、噛んでも良いゴム製のおもちゃや、時間をかけて噛むタイプのガムのおやつなどを与えると効果的だと言われています。また噛んでいるものを取り上げるときは、少量のフードをばらまくなどして、気を反らせた隙に噛んでいたものを片付ける方法もおすすめです。

逆効果なしつけの飼い主さん急増!? 愛犬への「飼い主さんNG行動」を解説!
怒られてシュンとするそらまめちゃん
声かけは「タイミング」を間違えると『NG行動』に!?
吠えたら構ってくれると覚えてしまう可能性が
犬のしつけのお困りごとの一つに「無駄吠え」があります。「構って欲しい」と犬が吠えているときに「○○ちゃん!静かにして!」と名前を呼んで注意をする飼い主さんも多いでしょう。

しかしその注意の仕方だと、「吠えれば飼い主さんが構ってくれるんだ」と勘違いして、さらに吠えるようになってしまうことも。名前を呼んで注意をするしつけは、タイミングや方法を間違えると逆効果になってしまうので気を付けましょう。

この時の正しい対処法
犬の無駄吠えのほとんどが要求吠えです。吠え続けている場合は目線を反らし、徹底して無視を決めこみましょう。そして一瞬静かになった時を見計らって、名前を呼んで褒めてあげてください

もし無視しても鳴きやまない場合は部屋から出て行き、「吠えるといなくなっちゃうんだ」と覚えさせることが大事です。そして犬が吠えるのをやめたら部屋に戻って、必ず褒めてあげましょう。


この時の注意点
吠えている時に、おやつで気を反らせようするのはNGです。「吠えたらおやつをもらえるんだ!」と勘違いしてしまいます。ただし、吠えずにいられた時におやつをあげるのは効果的。

逆効果なしつけの飼い主さん急増!? 愛犬への「飼い主さんNG行動」を解説!
おやつをもらって嬉しそうなジャックくん
犬のしつけは何よりも褒めることが大事◎
犬は叱られるより、褒められる方が良く覚えます。飼い主さんがいかに冷静に対応するかが、しつけの成功のカギとなるでしょう。いたずらをしている最中にこちらの要求に答えた時は、いつもより高い声で「良い子!」などと必ず褒めてあげましょう。この時、少量のおやつをあげるのも効果的です。そうすることで、いけないことと良いことの区別を覚えるようになるはずですよ。飼い主さんとしては、叱って注意しているつもりでも、犬はそれを「やっと構ってくれた!」と勘違いしてしまうことがあります。愛犬と快適に暮らすためには、叱るのではなく「上手にできた時は褒める」を徹底し、メリハリのある関係を築いていくことが大切ですよ。

参考/「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『おねだり行動対策〜イタズラ・要求・飛びつき〜はじめてしつけコンプリートドリル vol.08』

「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『約4割の飼い主さんが勘違い!「やめなさい!」と愛犬を叱るのがNGなワケ』

「いぬのきもち」WEB MAGAZINE『犬の無駄吠えの原因とを止めさせる方法、しつけ』

文/Un
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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トイレ掃除が楽になる、猫砂の飛び散り防止策と選び方ポイント


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猫のトイレについて悩んでいる飼い主さんはたくさんいます。その中でも多いのが「猫砂の飛び散り」でしょう。ここでは、飛び散る理由や飛び散りを防ぐアイデアをはじめ、猫砂の種類や特徴、トイレカバーのつくり方、トイレの掃除法について解説します。

【関連記事】猫トイレが臭くなる? ニオイ解消のお手入れ方法

トイレ掃除が楽になる、猫砂の飛び散り防止策と選び方ポイント
悟空!仙豆だ!!
猫砂が飛び散る理由は?
愛猫がトイレから出てくるたびに、猫砂が飛び散って困る…というお悩みを抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。掃除をしていると「ここにも!あそこにも!?」と驚くようなところにも猫砂があることもあります。
ではなぜ、トイレにあるはずの猫砂が散らばってしまうのでしょうか。

猫が排せつ物に砂をかける
野生で暮らしていた猫は、自分の気配をほかの動物に悟られないように排せつ物を隠す習慣がありました。この習慣は今も猫に残っており、排せつ物に砂をかけてニオイを消そうとするのです。慎重な猫はトイレに入るとまず穴を掘ってから排せつし、その上に砂をかけてしっかり排せつ物を隠そうとすることも。後ろ足で砂をかけたり、念入りに砂をかき出したり、猫によって砂のかけ方は違いますが、これが、トイレの外に猫砂が散らばる原因のひとつなのです。

肉球に猫砂が挟まる
トイレの周辺に猫砂が飛び散るのは分かりますが、キャットタワーや玄関などトイレと離れたところに猫砂が落ちていることがあります。この場合は「肉球に挟まった砂が落ちた」という可能性が高いでしょう。人も砂利道を歩くと、靴の溝に砂利が挟まることがありますよね。その砂利は靴に挟まったまま、いろいろな所へ移動します。この場合と同じように、猫砂が挟まったまま愛猫はいろいろな所を歩くので、驚くようなところで猫砂を発見することがあります。

トイレ掃除が楽になる、猫砂の飛び散り防止策と選び方ポイント
ジャンケンぱぁ〜
猫砂の飛び散りを防ぐ4つのアイデア
【アイデア1】トイレのタイプや大きさを変える
トイレのサイズが小さい場合、猫砂をかくと周りに飛び散りやすくなります。特に、体の大きい猫や活発なオス猫は、一般的な大きさのトイレだと排せつ自体がしにくいことも。その場合は、トイレのサイズを大きいものに変えてみましょう。さらに、ドームタイプのトイレやシステムトイレの中には、猫砂の飛び散りがグッと抑えられるものもあります。上まで囲われているドームタイプは、縦長のものやコーナー型などさまざまな種類があるので、お部屋に合ったものを選べます。

【アイデア2】トイレの出入り口にマットを敷く
肉球に挟まった猫砂は、トイレの出入り口で落としてもらいましょう。人が靴の砂利を落とすとき、マット使うことがあるように、猫にも凹凸のあるマットを用意し、トイレの周りに敷いてみてください。猫がマットを踏むと、肉球の間に挟まった猫砂は落ちやすくなり散らかることは少なくなります。猫のトイレマットにもさまざまな種類がありますが、洗濯できるタイプだと衛生的です。

【アイデア3】トイレの置き方を変える
「トイレハイ」という言葉を聞いたことがありますか? これは、トイレの後(主にウンチ)にテンションが高くなり、トイレから勢いよく飛び出し、走り回ったり鳴いたりと興奮している状態のことをいいます。
この行動をとる猫の場合は、トイレの入り口を壁側に向けると猫砂の飛び散りを抑えられます。壁から15cmほどの隙間があれば、猫は出入りができますが飛び出すことは難しくなるでしょう。

【アイデア4】猫砂を見直す
猫砂にはさまざまな種類があります。吸収力や固まり具合、消臭効果、エコ素材、サイズの違いなどがあり、どれを選べばいいか迷ってしまうでしょう。猫砂の飛び散り防止だけを考えると、肉球に挟まりにくく掃除がしやすい大粒タイプを選ぶのがベストです。

しかし、それ以外にも飼い主さんにとって、ニオイや素材、掃除のしやすさなど、猫砂には気になることがたくさんあるでしょう。そこで次に、猫砂の種類と特徴についてご紹介します。

猫砂の種類と特徴
・鉱物系
重さがあるので飛び散りは比較的少ない猫砂です。自然の砂に近いのでホコリが立ちやすいですが、穴掘りができるので猫は喜ぶでしょう。オシッコやウンチのニオイをしっかりと閉じ込め、固まりやすいので掃除もしやすいです。

・食品系(おから・お茶など)
食品系は誤って口に入っても安心です。しかし、商品によっては固まりにくく、粒が小さめなので足に付きやすいものも。軽いのでストックしておくにはいいかもしれません。

・木材系
ひのきやおがくずなどの間伐材が使われていることが多く、環境に優しい猫砂です。そのままの木の色なので、オシッコの色が分からないのがやや難点。しかし、消臭効果や吸水性は高く、燃えるゴミに出せるので便利な猫砂です。

・紙系
パルプが主な原料なので、軽さはダントツです。消臭力や固まり具合は弱いため、こまめに猫砂交換をする必要があるでしょう。しかし、トイレに流せるタイプが多いため、簡単に掃除できます。

・シリカ系
原料は乾燥剤として使用されることが多いシリカゲルです。脱臭・消臭力に優れており、オシッコを素早く吸収し乾燥させます。オシッコの量や色が確認できないのが難点です。長期間取り換え不要とされていますが、定期的に交換してトイレを清潔に保ちましょう。

トイレ掃除が楽になる、猫砂の飛び散り防止策と選び方ポイント
目はグリーン
トイレカバーを作ってみよう!
猫砂の飛び散りを軽減するために、トイレカバーを作ってみてはいかがでしょうか? 今回は、手軽に作れる段ボールを使ったトイレカバーをご紹介します。

トイレカバーの作り方
1. まずは、猫のトイレを囲うように設置するのか、天井を付けるのかなど、大きさを決めましょう。

2. 大きさが決まったら段ボールを用意し、切ったり組み立てたりつなげたりするだけです。内側には消臭効果のあるシートを、外側はインテリアに合わせたリメイクシートなどを貼るとオシャレになります。

この他にもワイヤーネットを使ったり、小さな机を使ったりと、いろいろなもので作ることができます。しかし、ニオイがついたらすぐ洗えるものや、取り替えられるもので作った方が衛生的といえるでしょう。


トイレがにおう場合は、漬け置き消毒を
消臭剤や脱臭機を使ってもニオイがこもる場合は、猫のトイレを漬け置き洗いしてみましょう。オシッコの成分は結晶化し、トイレシートなどで拭くだけでは取り除けないことがあります。1〜2週間に1回は砂を全部交換して、その際にトイレを水洗いして漬け置き消毒を。細かい傷に入った汚れや結晶化したオシッコの成分をしっかり取り除きましょう。または、トイレのタイプを見直す手もあります。

猫の飼い主さんの悩み事で多いのが「トイレの悩み」です。「ねこのきもち」読者アンケートによると、ニオイやはみだしといった悩みや「猫砂の飛び散り」が上位でした。愛猫の性格に合った方法やトイレ、砂のタイプを試して、猫砂の飛び散りを軽減しましょう。

参考/「ねこのきもち」2016年7月号『飛び散り ニオイ はみ出しにサヨナラ!!快適ねこトイレ計画、始めよう!』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/HONTAKA
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なぜ犬は吐きやすいの?様子見でいい場合と危険な場合の違いは?

ネタりか



なぜ犬は吐きやすいのか?
伏せているブルドッグ

犬は四足歩行の動物で胃が横向きになっており、さらに胃・食道・口の高さが平行に近いため吐きやすい傾向にあります。また、胃液が濃いことも犬が吐きやすい理由のひとつと言えるでしょう。人間が吐くとかなりつらいため、犬が吐く姿を見るとかわいそうに感じてしまうことがあると思いますが人間が吐くのとは少し異なるようです。

犬の中でも特に吐きやすいとされているのは、気管が細い短頭種のフレンチブルドッグやブルドッグ、チャウチャウ、ボストンテリア、パグ、シーズー、チンなどが挙げられます。チワワやポメラニアン、トイプードルなどの超小型犬や誤飲が多い子犬、消化能力の弱りがちな老犬も比較的嘔吐が多いとされています。犬種といわれています。また、胸の深い大型犬の場合は胃捻転や胃拡張になってしまう危険性が高く、胃捻転の場合は吐きそうな仕草を見せながら実際には何も吐き出さない様子を見せます。胃捻転や胃拡張は特にボルゾイ、グレートデン、シェパード、ダックスフント、コッカ―スパニエル、レトリーバーなどに多く起こりうるトラブルです。

様子見でいい場合と危険性が高い場合
食事を食べるノーフォーク

犬が吐いた時様子見でいい場合
犬は体の構造上吐きやすい動物のため、吐いてもそれほど緊急性がなく様子見をしていていい場合があります。吐いても様子見をしていていいと考えられるのは、以下のような状況です。

✔急いで食べた食事を未消化のまますぐに吐き出す
✔空腹で胃液を吐いた
✔車酔いで吐いてしまった
✔散歩中に草を食べた後吐いた

これらの場合は病気などが原因ではない嘔吐のため、そのまましばらく様子見をしていて問題ないと考えられます。

犬が吐いた時危険性が高い場合
犬は吐きやすい動物ですが何らかの病気やトラブルが原因で吐いた場合はすぐに対処が必要です。犬が吐く原因には、胃腸などの内臓や食道に異常があらわれている場合や何らかの中毒症状を起こしている場合などが考えられます。何度もくり返し吐く場合や吐いたものに血が混ざっている、吐いた後ぐったりしている、下痢を伴っている時などは緊急性・危険性が高い嘔吐の可能性があるのですぐに病院に連れて行くようにしましょう。

犬が吐いた時の見極め方と対処法
診察を受けるダックスフンド

犬が突然吐くと慌ててしまうことが多いと思いますが、嘔吐の様子をしっかりと確認して把握しておくことが大切です。

✔何を吐いたか、どんな色か?
✔何回吐いたか?
✔どれくらいの頻度で吐いたか?
✔吐いた後の様子はどうか
✔嘔吐以外に変わった症状はあるか

犬は吐きやすい動物であることから、吐いたことだけで病気などを判断することはむずかしいため万が一病院に連れて行くことになった場合のためにも、犬の状況をしっかりと観察しメモしておくといいでしょう。また、原因を見極めることで吐きにくいような食事や環境づくりを行うこともできます。

吐いた後は無理に水を飲ませたり食事を与える必要はありません。問題のない嘔吐の場合は犬が自然に飲食をすると思いますし、もし胃腸にトラブルがある場合は吐いた直後に飲食をさせるとそれが刺激になりまた嘔吐してしまう可能性があるので、しばらくそっとしておき様子を見ながら休ませてあげましょう。

犬が吐くことに関するまとめ
ソファで寝る白茶の犬

犬が吐くと飼い主は慌ててしまうことが多いと思いますが、嘔吐は犬に起こりやすいトラブルのひとつです。ちょっとした胃の不快感などからわざと草を食べて吐きすっきりする、ということも多く見られることですし、食べることが大好きな犬が急いで食べたフードを全部吐き出してしまうということもめずらしいことではありません。犬が吐いてしまった時に大切なのは、なぜ犬が吐いたかを見極めること。そのためにはどういうものを何回吐いたかなどを、きちんと把握する必要があります。犬種や年齢だけでなく、それぞれの犬によって体質が異なるためちょっとしたことで吐いてしまう犬や全く嘔吐をしない犬もいると思います。日頃から愛犬の体調や体質を把握しておくことができるようしっかりと観察するようにしましょう。
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