動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年04月22日

犬への「優しい虐待」って?犬の命を脅かす過剰なお世話とは


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犬に対する「優しい虐待」「見えない虐待」とは
犬に対する虐待のニュースを耳にすると悲しい気持ちになります。虐待には種類があって暴力や飼育放棄だけが動物虐待だけではありません。今回は、愛情をかけ過ぎることで結果的に愛犬の幸せを脅かすような、「優しい虐待」や「見えない虐待」について考えます。

【関連記事】愛犬がほかの犬に噛まれたら?知っておきたいとっさの対応

犬への「優しい虐待」って?犬の命を脅かす過剰なお世話とは
笑顔 トイプー
いろんなことを経験して慣れる機会を奪うこと
過剰なお世話をしてしまうことで、愛犬が自ら経験をする機会を奪って、不安や恐れを感じやすくなり、愛犬が周囲の環境に慣れていくことが難しくなってしまいます。

犬を甘やかして必要なしつけをしないこと
可愛いから、何でも甘やかして自由にさせてあげたいと、愛犬に基本的なしつけを全くしなかったら、その犬は、おそらく問題行動を起こすようになり、人間と暮らすことはもちろん、他の犬とも接触することができなくなってしまうでしょう。

犬の体調や体重の管理をしないこと
おやつを使うと言うことを聞くから、喜ぶからという理由で、たくさんおやつを与えたり、人間の食べ物を与えることで肥満や病気になってしまいます。
コロコロした犬の見た目は可愛いと思っても、太り過ぎて呼吸が苦しいこともあります。

また、病院が苦手だからと定期健診に行かなかったり、必要な予防接種を受けさせないことは、深刻な病気に気がつけず、取返しのつかないことになることもあります。

本当に愛犬のためになるお世話をしよう
いかがでしょうか? 可愛いから、喜んでいるから、いやがるからと、愛情をかけ過ぎるお世話は、愛犬に悪い影響となってしまう可能性があることを忘れないでいてくださいね。

監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

いぬのきもちWeb編集室
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猫のトイレ事情(種類や場所・トイレトレーニング・掃除法)


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今回は、猫のトイレの種類や選び方、トイレの設置場所や掃除方法について解説します。また、トイレトレーニングの方法とちょっと気になるフシギな行動エピソードもあわせてご紹介します。ぜひ、愛猫の快適なトイレ作りやお悩み解決に役立ててみてくださいね!

【関連記事】ちょっとしたコツで解決!我が家の猫トイレ、快適にするには

猫のトイレ事情(種類や場所・トイレトレーニング・掃除法)
可愛いそらちゃん
猫のトイレタイプは5種類!選ぶポイントは?
猫を飼うことになると揃えなければならないグッズはいくつかあります。その中でもトイレ選びは慎重に行いたいことの一つです。まずはトイレの種類をみていきましょう。

オープンタイプ
四角い箱型をしたオープンタイプのトイレ。フチが低いものだと、猫砂が飛び散りやすいですが、シンプルな構造なので猫が入りやすく、掃除もしやすいといったメリットがあります。

ハーフドームタイプ
ハーフドームタイプのトイレは、猫が猫砂をかいても、高い壁が飛び散りをガードしてくれます。ただし、砂をかく方向によっては猫砂が飛び散ることもあるので、こまめな掃除が必要になることも。

ドームタイプ
ドームタイプのトイレは屋根が付いていて、周りが囲まれているので、猫が安心して排せつできます。多少、掃除に手間を取りますが、猫砂の飛び散りも防げ、排せつ物のニオイもガードできるメリットもあります。

システムタイプ
システムタイプのトイレは「砂落とし型」ともいわれているトイレです。オシッコを吸収した特殊な猫砂が、すのこ状のトレイを通過して下にたまります。ウンチの処理はその都度必要ですが、オシッコの処理頻度、掃除の頻度は少なくて済みます。また、消臭効果に優れている商品もありますので人気が高いタイプです。

上から出入りするタイプ
上に出入り口があるタイプのトイレもあります。子猫や足腰の弱いシニア猫には向いていませんが、もっとも猫砂の飛び散りが少ないトイレです。サイズの大きいものが多いので、ケージに入れる場合はサイズを確認しましょう。

猫トイレの選び方
トイレ選びで重要なのは「猫との相性」と「掃除のしやすさ」や「ニオイ対策」などです。猫との相性は、使ってみなければ分からないことが多いですが、ドームタイプや上から出入りするタイプは、穴ぐら好きの猫なら安心して使用できるでしょう。
一方、掃除のしやすさを考えるなら、オープンタイプやハーフドームタイプ、システムタイプがよいかもしれません。システムタイプは砂によってはオシッコの固まりや色を確認できるので、健康管理がしやすいといったメリットもあります。

猫のトイレを置く場所はどこがいい?
排せつしたいときに安心してトイレを使用できないと、我慢をしてしまう猫もいます。猫が行きやすく、飼い主さんが掃除しやすい場所に置くことが好ましいため、猫のトイレを置く環境選びはとても重要です。

トイレはリビングが最適
人と猫が多くの時間を過ごすリビングは、トイレを置くのにもっとも適した場所でしょう。猫がトイレに行きやすいだけでなく、排せつのチェックがしやすくなるため、すぐに掃除ができ衛生的です。また、温度管理ができることもリビングがトイレ置き場に適している理由の一つです。

こんな場所もおすすめ
人のトイレや洗面所は換気扇があるので、ニオイが気になるタイプの場合はおすすめです。猫の排せつ中の様子を目にする機会が減りますが、人が定期的に使う場所なので、その際に排せつ物はチェックできます。ドアが閉まって愛猫が挟まれないように、ドアストッパーなどを利用しておくことが大切です。

廊下や玄関は要注意!
「猫の通り道だから」といった理由でトイレを廊下に置いている場合や、「ほかに置き場所がない」という理由から玄関にトイレを置いているケースがあります。しかし、冬の寒さが苦手でトイレに行かなくなり、愛猫が泌尿器系の病気になってしまう恐れも。玄関や廊下にトイレを置く場合は、ドームタイプのトイレにしたり、風よけを作ったりして対策をしてあげましょう。

猫のトイレ事情(種類や場所・トイレトレーニング・掃除法)
兄ちゃんのおさがり
トイレトレーニングをしてみよう
トイレを選んで置く場所を決めたら、さっそくトイレの練習を始めましょう!実は、猫にトイレの場所を覚えさせるのは、比較的簡単だといわれています。

トイレトレーニングのやり方
愛猫が床のニオイをクンクン嗅ぐ、お尻をムズムズさせるといったしぐさをしたら、そっと抱きかかえてトイレの上へ乗せましょう。トイレで上手く排せつできたら、しっかりと褒めることを繰り返すうちに、猫はトイレの場所を覚えます。もし、違う場所で排せつしても叱ってはいけません。ニオイが残っていると、その場所をトイレだと勘違いしてしまうのですぐ掃除をし、ニオイをしっかりと消してください。

猫のトイレ事情(種類や場所・トイレトレーニング・掃除法)
眠くてたまりません
トイレのお手入れ方法とは
普段のトイレ掃除は、ウンチと周囲の砂、オシッコで固まった砂を取り除き、容器が汚れている場合は、お掃除シートなどで拭き取る程度でOKです。トイレのタイプにもよりますが、2週間に1回くらいはトイレを丸洗いする習慣をつけ、清潔を保ちましょう。

トイレを丸洗いする方法
トイレは、お風呂場などに持って行き、中性洗剤を使ってスポンジでやさしくこすり汚れを落とします。その後、容器に水を張って規定量の塩素系漂白剤を入れたら、約30分漬け置きしましょう。このとき、猫がお風呂場に入らないように気を付けてください。
漬け置き洗いが終わったら、乾燥させ新しい猫砂を入れて元の位置に戻します。トイレ周囲も拭き掃除をすれば、スッキリ清潔な空間になりますよ。

では最後に、飼い主さんに聞いたトイレで見せる猫のフシギな行動をご紹介します。

猫のトイレ事情(種類や場所・トイレトレーニング・掃除法)
保護ネコの銀次
飛び散った猫の砂を食べてしまう
排せつ後の砂かきで飛び散ってしまった猫砂。飼い主さんが気が付くと、愛猫が食べていたことがあったそうです。これは、好奇心から口にしている可能性が高いですが、異食症などの心配もあるようです。

トイレのフチに前足を乗せる
トイレのフチに足をかけて排せつする猫は少なくありません。しかしこれは、不満からくる行動かもしれないので、オス猫の場合はトイレサイズを大きくしたり、メス猫なら、猫砂を変えてたりしてみるといいかもしれません。

猫のトイレに関する悩みや疑問を抱えている飼い主さんは少なくありません。いろいろ試してみても状況がよくならない場合は、プロに相談するのもひとつの手です。

参考/「ねこのきもち」2018年1月号『小説家も、漫画家も、歌人も、読者も、トイレについての話は尽きません。』(監修:聖母坂どうぶつ病院 獣医師 鵜飼佳実先生)
   「ねこのきもち」2016年7月号『飛び散りニオイはみ出しにサヨナラ!!快適ねこトイレ計画、始めよう!』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
   「ねこのきもち」2018年7月号『よかれと思って置いているけれど…みんなのおトイレMAPこれでOK? 』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

ねこのきもちWeb編集室




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犬のために100万円を超える借金を抱えた でも後悔していない

BuzzFeed




飼っていた犬が命に関わるがんと診断されたとき、私は治療のために1万ドル(約110万円)以上の借金を抱えた。私はそれを後悔していない。

私のシティバンクのクレジットカード請求額は、1万7000ドル(約190万円)弱。その大部分、正確に言えば、1万1000ドル(約120万円)は、X線、CTスキャン、心エコー、化学療法の費用だ。ただし、いずれも私のために行ったことではない。すべて私の犬、パールのためだ。

レイバー・デー(アメリカの祝日、9月の第1月曜日)の週末、パールの口の中にイチゴ色の腫瘍があることに私は気付いた。パールが特大のあくびをしたときに見えたのだ。数週間前に健康診断を受けたときはなかったが、この不穏な赤い塊をやり過ごすべきでないのは明らかだった。

これからの数ヶ月を想像した私は、台所の床に泣き崩れた。パールは管や針を体に刺され、恥ずかしいエリザベスカラーを首に巻かれ、命懸けで腫瘍と闘うことになるのだろう。そうした最悪の暮らしが待ち受けていることなどつゆ知らず、パールは幸せそうにしている。私はその事実に安心し、同時に、とても悲しくなった。

その先のビジョンはなかったが、正式な診断を待つしかなかった。月曜日はレイバー・デーで、動物病院が開くのは火曜日だ。ボーイフレンドの誕生日もあったが、悪いニュースがやってくるかもしれないということに頭を支配され、祝福どころではなかった。

私はその週末、なるべく考えないように努めながらも、取りつかれたようにGoogleで検索し続けた。10歳のペットのがんを疑っているときには決して検索すべきでないあらゆることを。パールはいつもと同じように見えるが、私は確かに塊を見た。パールは死んでしまうかもしれない。

火曜日の朝、何かがおかしいという私の予感は正しかったと証明された。動物病院に行った日から、世界は完全に変わってしまった。私には選択肢があった。次の段階に進み、治療を受けるか、死を前提にした緩和ケアを選択するかのどちらかだ。


Courtesy of Elizabeth Ann Entenman
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2010年、パールは全速力で私の人生に駆け込んできた。「手に負えない」という理由で誰かに捨てられ、テキサス州コッペルの殺処分施設にいたところを、アニマルレスキュー組織に保護されたのだ。

ほとんどの人に「手に負えない」と思われている私にとって、「手に負えない」パールは完璧な犬だった。元気すぎると思う人もいるだろうが、私には生きる力そのものに見えた。世話が焼けると思う人もいるだろうが、私には忠誠心と共感力に見えた。私たちはとても強い友情で結ばれた。共依存に近いものがあった。何と言えばよいのだろう? 人間とは全く違う方法で、パールは私のために存在してくれた。

パールを引き取った当時、私は「大うつ病エピソード」のさなかにあった。母親は肺がんで、3年半にわたる闘病生活の2年半目だった。近い将来、母親がいなくなると知りながら、卒業後の大人の生活に適応しなければならないというプレッシャーもあり、私の感情は限界に達していた。

多くの人がやさしく警告してくれた。現状を考えると、犬を飼うことは賢い選択ではないというのだ。しかし私は無視した。私は愛する人を失おうとしている。私がそれを乗り越えるとき、そばにいてくれる誰かがどうしても必要だった。パールはまさにそのような存在であり、それ以上だった。

パールは、母親の思い出を共有できる貴重な相手だ。さらにパールは、母親がいたときの私を知っている。パールはどん底の状態にあった私を知っていて、最もつらい日々でさえ、ベッドから起き上がる理由になってくれた。パールを救ったのは私だが、パールも私を救ってくれた。陳腐な表現だが、私の本心だ。

自分が気分よく生きられるように犬を飼う、というのは自分勝手なことではないか、とはしばしば思った。ただ私は、自分の親友でいてくれることへの感謝を示すため、パールに最高の毎日を贈ろうとしてきた。だからこそ私は費用のことなど考えず、パールに新たなチャンスを与えようと思ったのだ。


Courtesy of Elizabeth Ann Entenman
引き取ったとき、たちの悪い耳の感染症だったことを除き、パールは10年以上にわたって健康そのものだった。私は誰よりパールのことを知っていた。パールは無限のエネルギーや、果てしなく前向きな姿勢をもち、出会ったすべての人と触れ合い、挨拶したがる犬だった。そうしたことを考えると、パールは病気と闘いたいに違いないと私は思った。

パールは心身ともに強い犬だったから、私は治療を受けさせることにした。パールを生かすためであれば何でもするつもりだった。ペットの飼い主にとっては当たり前の決断だが、犬のためにこれほど大きな金額がかかる決断を下したということは罪悪感を生んだ。この決断は銀行口座もむしばみ、その結果、私はさらに良心をむしばまれた。心を消耗させる悪循環だった。

治療は高額なもので、精神的につらいものだとは知っていたが、どの程度になるかは全くわかっていなかった。まずは歯のX線撮影(全部で3回、1回140ドル)から始まり、それから、生検(顕微鏡診断を含むIDEXX社の生検、336.38ドル)、歯肉の塊の除去(25ドル)、門歯4本の抜歯(1本80ドル)、CTスキャン(造影剤、麻酔込み、2カ所1125ドル)と続いた。

言うまでもないが、検査(1回65ドル)、診察(1回180ドル)、点滴(カテーテルと薬剤を使用、1回75ドル)、麻酔(吸入200ドル、注射52.14ドル)、薬(クリンダマイシン75mg、28カプセル35.16ドル、カルプロフェン5カプレット15ドル)の費用もかかる。しかも、これらは私の安眠を妨げた治療費の一部にすぎない。

数回の病理診断を経て、ついに正式な診断が下された。上あごの線維肉腫、つまり、あごの骨をむしばむ悪性腫瘍だった。この時点で、私は数千ドルを投じたが、パールの口の中にはまだ腫瘍があった。それでも、私たちはここまで来た。今やめてどうなるというのだろう? 私は、いつも予想外で、呪文のように名前が難しく、それでも必要な診療項目の海を泳いでいた。

なかでも最悪だったのが、上顎骨切除術という難しい手術だった。診療項目は1ページに収まらず、5326.58ドルを請求された。動物病院の集中治療室(ICU)に2泊3日で入院しなければならなかったが、目障りな赤い塊はついに除去された。

わずかながら残されていた私の正気とともに、パールの上あごの大部分は消え去った。パールの顔の一部は垂れ下がってしまった(実際の外見はそれほどひどくない)。

こうしていろいろと重なり、気付いたころには、犬のために深刻な借金を抱えていた。あっという間の出来事だった。診療項目は5、10、50と増えていき、私は借金で首が回らなくなっていた。

パールはペット保険に入っている。仕組みは人間の医療保険と同じだ。保険証券番号、月々の保険料、年間の自己負担額があり、人間と同じように、アプリで保険金を請求する。自己負担額を超えたら、保険の対象となる治療について、一定の割合で払い戻しを受けることができる。自己負担額と払い戻し率は、保険に入るとき、ペットの年齢や病歴、既往症などの要素を基に算出される。

ペットが若くて健康なうちに加入すれば、保険料と自己負担額は低く、払い戻し率は高くなる。私のように、高齢期に加入した場合、払い戻し率は悪くないが、それほど良くもない。最も重要なのは、悲劇に見舞われる前に加入しておくことだ。

すべてのペット保険が同等につくられているわけではない。ワクチン接種は対象で、避妊・去勢手術は対象外という保険もあれば、年1度の健康診断は対象だが、年間または生涯の払戻額に上限を設けている保険もある。

自分のペットに何が起きるかを予測するのは不可能だが、ペット保険に入っておくこと、それも早いうちに加入することをお勧めする。ペットが高齢になるか、最悪のことが起きたら、数年にわたって毎月支払い続けてきた保険料は取り戻すことができる。

動物病院の治療費が雪だるま式に増え始めたとき、払い戻しの小切手は、借金整理の郵便でいっぱいになったポストの明るい光になる。ただし、小切手は助けになったが、私の金銭問題が魔法のように消え去ったわけではない。

私の当座預金口座には、パールの緊急鎮痛剤である、メサドンの注射やフェンタニルのパッチに数千ドルを支払う余裕は残っていなかった。細胞診や手術の費用を支払う余裕もない。しかし、私には信用があった。

そのため、私はクレジットカードを使い続け、借金を増やしていった。親友を失うことに比べれば、クレジットスコアが一時的に低い状態で生きる方がましだったからだ。私が湯水のように投じていた金は、使う必要のない金だったのだろうが、使うのをやめようと思うことは一度もなかった。いったん犬の健康状態を調べ始めたら、それを続けない方が難しい。

どうすればいいのだろう。親に助けを求めるという選択肢は私にはない。特に、親が1人になってしまってからは。

クラウドファンディング「GoFundMe」で治療費を集めるのは嫌だった。もし治療してもらうなら、ぐずぐずしている暇はない。

治療しない選択はありえなかった。だから私は、クレジットカードを使い続けた。

もっと良い方法はあっただろう。それは認める。でも本当に、ほかの選択肢はないと思った。そして今もそう思っている。パールを失うよりは、借金をする方がマシだ。

私はすべてをとても深刻に受け止めた。パールよりも深刻に。パールは、たくさん点滴や注射をされたにもかかわらず、獣医さんのいる動物病院に通うのが大好きだった。病院では多くの人間に会い、かわいがってもらえたからだ。

私は、パールの健康問題は自分のせいだと思い込み、自分を激しく責めていた。

もっと頻繁に歯を磨いてやればよかった。毎朝毎晩口の中をチェックして、何か悪い兆候がないか確認してやればよかった。そうすれば、こんなことにはならなかったのに。

何週間も寝られなかった。私にできるのは、夜中にパールを抱いて、息をしていることを確認し、自分が愛されていると感じるようにしてやることだけだった。

私は、お金のことを考えながら、眠れない夜を過ごした。

精神的な支えを友だちに求めたが、すぐには見つからなかった。

治療を続けるという私の決断に、多くの人が(とても気軽に)水を差した。「本当にそうしたいの?」「いくらかかるか、考えたことある?」「それ払えるの?」

私のことを思って言ってくれたのはわかるが、彼らの意見は彼らの胸にしまっておいてほしかったと今でも思う。

自分の犬でなければ、アドバイスするのは簡単だ。自分が気になることや、自分の決めつけを口にすることなくサポートするのは難しい。

クレジットカードで数千ドルも借金することに、罪悪感はない。

そして、罪悪感がないことに、罪悪感を感じている。私は、自分の財政状態やクレジットスコア(信用度)を考えることなく、カードを通している。

私に何か問題があるのだろうか。自分の犬を生かしておくためにクレジットカードを使うことは、奇妙な形の特権だということはわかっている。

誰もがそれだけの信用を持っているわけではないし、誰もが犬の口の手術が必要だと考えるわけでもない。

しかし、私はそうすることができたので、そうしたのだ。

私は、自分と同じ考えの人はほかにはいないと思い始めた。そこで、友だちに精神的支えを求める代わりに、インターネットで見知らぬ人に相談し始めた。

Twitterで「vet bills(動物病院の請求)」と検索するだけで、私と同じような状況に陥っている、犬、猫、モルモット、ハムスター、爬虫類の飼い主が無数に見つかった。

彼らはペットのために、悪びれもせず深刻な借金をしていた。

学生のトム・ニールは、セラピーキャットの治療のために借金をしている。

「飼っている猫が不健康になるくらいなら、自分が飢える方がマシだと考えるのは、ちょっと変だということはわかっています。でも、彼は僕の親友なんです」とニールは私に語った。

「僕は彼のことが大好きです。治療しないで苦しませたくありません。でも、2週間後までに治療費を支払えるだけのお金が手に入らなかったら、もう自分には何ができるのかわかりません」

編集者のレイチェル(本人の希望により、苗字は公表しない)は、数年前に両親が辛い決断をしたことを覚えている。

家で飼っていた猫のガスが、1万ドルほどかかる緊急手術が必要になった。

「動物病院で、私たちはすっかり途方にくれました。あまりに高額です。でもガスを死なせることはできません。そんな選択はあり得ません。とはいえ1万ドル?わが家では、ペットの治療費で、1度にそんな大金を払ったことはありませんでしたから、衝撃を受けました。でも数分後、父は、翌日の手術の支払いに使える新しいクレジットカードのアカウントを開設することに決めたのです。父がそのカードを、ガスの手術にしか使わなかったことは確かです」とレイチェルは私に語った。

「今、私は1人で猫のチェスターの面倒を見ていますが、もし同じ状況になったら、すぐに自分のクレジットカードを使うか、新しいカードをつくるだろうと考えています。ほかに何ができるというのでしょう」

フリーランスのライターで、アーティストのディアナ・ピンギチャは、飼っている猫のジューバスが膀胱結石と診断されたとき、切羽詰まった状況に陥った。

治療は、診察や緊急検査、レントゲン、手術、それに1泊の入院が必要だった。

「私は何週間もパスタとツナ缶だけを食べていましたが、同じ状況になればまた同じことをするでしょう。そうしなければ、ジューバスが死んでしまうからです」とピンギチャは語った。

多くの飼い主が、ペットの高額な医療費の足しになればと、「GoFundMe」でクラウドファンディングを開始している。

物やサービスを提供して資金を集める人もいる。私が調べたところ、Twitterではたくさんのユーザーが、クローゼットの洋服からハンドメイドのアクセサリー、音楽のプレイリストまで、あらゆるものを売っていることがわかった。

たとえばピンギチャは、新しいビジネスにつながることを期待して、自分のスケッチを割引価格で提供している。私が話をした人はみな、口をそろえてこう言った。

「バカバカしいと思われるかもしれませんが、ペットのためなら何でもします」

同じ経験をしている飼い主に話をしたことで、ペットのために負った破格の借金のことで、自分がどんなに居心地の悪い思いをしてきたかが意識された。

でも、もふもふした毛の生えた友だちのためなら、金銭的に不安定になってもかまわないという人が私だけではないことは明らかだ。

わたしはパールと出会ったその日から、パールがいつか死んでしまうことが悲しかった。

その日が来ることを常に知っていた。いずれパールは年を取るか、病気になるか、その両方になって、私は難しい決断を迫られるのだと。

でも私には、その決断は信じられないほど簡単だった。

多くの人にとって、老犬を生かしておくために数千ドル払うという状況は、最悪のシナリオだろう。しかし私の考えはずっと変わらない。「死んでしまったら、それよりもっと悪い」

ペットを飼うことを自分勝手な行動だと考える人もいる。自分が満たされたいがために動物を家に連れてきて、辛いときには頼りにし、何かあれば、ペットの気持ちを考慮することなく、彼らの代わりに重大な決断をしてしまう。

評論家のジョン・バージャーが、1980年に書いたエッセイ「Why Look at Animals? (なぜ動物を見るのか)」の中で指摘しているように、家畜をペットとして飼うことは、「近代の」概念だ。時間とともに動物が周縁に追いやられてきたことについて研究してきたバージャーは、動物をペットとして飼うことは、「動物を不妊化もしくは性的に孤立させ、運動を極端に制限し、ほかの動物とのほぼすべての接触を奪い、人工的な食べ物を与えること」だと論じている。

彼の考え方はちょっと極端だと思うが、言いたいことは理解できる。

パールと私の関係を考えると、自分がいかに自己愛的であるかがわかる。

自分が気分良くあるために犬を飼い、パールがもっと私の気分を良くし続けられるよう、金銭的に無責任な選択をした。

それは本当だろう。だが、何よりも私は、美しくて賢い、好奇心いっぱいの元気な自分の友だちに、生きていてほしかっただけだ。

彼女は何年も前、人生で私にもう1つのチャンスをくれた。私は同じことを彼女にしてやりたい。


Courtesy of Elizabeth Ann Entenman
待合室で待っていた私のところに、獣医の助手が、上顎骨切除手術が終わったパールを連れてきた。2泊3日離れて過ごしたあとで、とうとう私はパールの前足をなで、耳の後ろをかいてやることができた。涙があふれた。寂しかったからではなく、私が、私たちにとって正しい選択をしたことがわかったからだ。

7日間悶々と過ごしたあと、電話があった。手術は成功し、腫瘍はすべて取り除くことができた。

この件はまだ終わっていない。医療費は下がってきたが、今も続いている。パールは現在、3週間おきに化学療法(アドリアマイシン、173.25ドル)を受けながら、同時に、転移の可能性を減らす、あるいは少なくとも遅らせるための一連の治療(静脈内カテーテル100.43ドル、化学療法48.50ドル)もしている。それでも、彼女は幸せで健康で、勇敢に治療を受けており、副作用はほとんどない。診察に行くのは大好きだ。手術のあとのパールが見せる笑顔は少し歪んでいるけれど。

私は少しずつ、治療費による借金を減らしている。けれども、クレジットカードの支払いが5桁から4桁になるのは、もうしばらくかかりそうだ。

私は、治療費を払い終えるころには、パールは元気になるだろうと楽観視している。けれども、もしそうならなくても、またためらうことなく、クレジットカードで治療費を払うだろう。高額な一連の治療費のすべてを。

この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:米井香織、浅野美抄子/ガリレオ、編集:BuzzFeed Japan

posted by しっぽ@にゅうす at 09:23 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イースター後の「捨てウサギ」急増、加州が阻止作戦

ロイター



[ニューヨーク 18日 ロイター] - 今年のイースター(キリスト教の復活祭)では、米カリフォルニア州の住民は好きなだけウサギの形をしたチョコレートを食べたり、アニメ「ピーター・コットンテール 幸せを運ぶウサギ」のぬいぐるみを抱きしめたりして過ごすことになりそうだ。

だが、イースターの贈り物として生きたウサギを購入したいと考えている人は、ペットショップでウサギを目にすることはないだろう。カリフォルニア州は、イースター休暇後に大量のウサギが捨てられたり安楽死させられたりするのを防止するための法律を全米の州で初めて可決した。

1月に発効したこの法律は、商業目的で繁殖された犬や猫、ウサギをペットショップが販売することを禁止するものだ。狙いは、保護された動物の里親になることを推奨し、「パピーミル(子犬工場)」や「キティファクトリー(子猫工場)」、「バニーバンドラー(ウサギ繁殖業者)」によるペットの販売を取り締まることにある。

同様の法案がニューヨーク、マサチューセッツ、コネティカット、ペンシルベニア各州でも検討されている。都市レベルでは、ボストンやシカゴ、ソルトレークシティーなど数多くの都市ですでに法律が制定されている。

遺棄や安楽死はとりわけ、ペットショップで買われたウサギで深刻な問題となっている。ウサギは、特にイースターの数日前に衝動的に買われる傾向にあるからだ。

「イースター後の数カ月間はいつも、保護されるウサギの数が急増する」と、ウサギ保護団体のアン・マーティン氏は言う。

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「北カリフォルニアだけで、数千匹の野良ウサギや望まれないウサギが自治体に保護されるが、そうしたウサギの大半は1歳未満だ」

多産と復活のシンボルであるイースターバニーは、イエス・キリストの復活を祝う春の休暇において親しみやすい役割を担っており、親は家族のためにかわいらしいウサギを買いたくなる。

だが多くの人は意外に思うかもしれないが、ウサギの飼育には毎日の掃除や、専門の医療が必要だったりするなど、手間がかかると飼い主は言う。

<意図せぬ動物虐待>

「ウサギはただケージの中に座ってニンジンを食べているというありがちな誤解がある」と話すのは、皮膚科医のジェイコブ・レビットさん(44)だ。レビットさんはまだ若いウサギ8匹を保護し、ニューヨーク市の豪華マンションの自宅で放し飼いしている。

ウサギを閉じ込め、正しい食事である牧草の干し草を与えないのは「意図せぬ動物虐待」だと、レビットさんは言う。



ファルビオ・ローマンさん(32)の婚約者はペットショップでウサギを「衝動買い」した。世話をするのに準備不足だったとローマンさんは認める。

ウサギは抱っこされるのを嫌がり、エアコンのコードをかみ、大家から返金不可の保証金1000ドル(約11万2000円)を要求されたため、ローマンさんらは飼い始めてから8カ月後にはウサギを保護施設に手放した。

「ウサギの世話がどれだけ大変か、誰もが知っているわけではない。私たちはそれを身をもって体験した」とローマンさんは言う。

ウサギの平均寿命は10年で30日ごとに繁殖し、平均8匹の子どもを産む。前出の保護団体によると、ペットショップでウサギに去勢手術をすることはまれだという。

カリフォルニアの法律では、消費者は動物を保護施設から引き取るか、あるいはブリーダーから直接購入することができる。

米ペット用品協会(APPA)によると、米国でペットとしてウサギを飼育する世帯数は280万世帯。一方、犬の飼育世帯数は6020万世帯、猫は4710万世帯、鳥類は790万世帯、馬は260万世帯だという。

前出の保護団体によると、米国で捨てられている動物のうち、ウサギは3番目に多い。

Slideshow (2 Images)
米国人道協会のジョン・グッドウィン氏は、イースターの贈り物として生きたウサギを購入しないよう訴えている。

「ウサギの形をしたぬいぐるみやチョコレートはいっぱいある」

(翻訳:伊藤典子 編集:山口香子)
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孤独死の犠牲になった悲しきペットたち。飢えて共喰いした形跡も…

ネタりか


年間約3万人といわれる孤独死――。少子高齢化で、単身世帯が急増する中、孤独死は、もはや誰の身にも起こってもおかしくない。

 拙著、『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』の取材に当たっては、数々の孤独死現場を取材したが、その過程で驚かされたのが、飼い主と共に犠牲になるペットたちの存在だ。熱帯魚や、亀、ハムスターなど、孤独死現場では数多くのペットたちの亡骸を目にする。あまり知られていないが、孤独死現場では、犬や猫などのペットが遺されて、悲惨な結末を迎える例が少なくない。

 そこには飼い主の亡き後、飢えや喉の渇きなどとともに、壮絶な苦しみの中で命が尽きた動物たちの姿がある。

 原状回復工事(特殊清掃)に携わって10年以上になる武蔵シンクタンクの塩田卓也氏は、ペットと孤独死の現状についてこう語る。

「孤独死した人と共に、犬や猫などのペットが犠牲になるケースは決して少なくありません。孤独死した人は、生前に疎遠だったケースがほとんどなので、例え運よく生き残ったとしても、親族が引き取ってくれるのは稀です。慌てて止めましたが、残された猫をその場で絞殺そうとした心のない大家さんもいます」

◆猫屋敷で共食いの果てに

 そのいくつかの例をご紹介したい。

 東京都内の築50年ほどのアパートは、猫屋敷だった。10畳ほどの二階部分のガラスは、所々ヒビが入っていて、布テープで補修しているのが外からもわかった。塩田氏は、その隙間から漂う強烈なアンモニア臭と腐敗臭に、驚きを隠せなかった。塩田氏は通常、目をゴーグルで覆い口と鼻は防毒マスクで防御しながら突入していく。しかし、そのゴーグルの隙間からも、強烈な臭いが侵入してくる。

 塩田氏が部屋の中に入ると、そこはあまりの惨状だった。20匹は下らないほどの猫の屍がいたるところに無残にも転がっていたのだ。

「猫たちの死体は、ただ息絶えているものや、頭以外はしかばねのものなど、壮絶でした。完全に骨と化している猫もいて、凄まじい異臭だったんです。僕は数々の特殊清掃に携わっていますが、その臭いは人間の死体をはるかに超えるものでした。猫は飼い主が亡くなると、最後には飢えて共食いをしていたようです。猫たちの悲しみが伝わってくる、本当に可哀そうな現場でした」

 塩田氏が猫たちの亡骸を片づけて、飼い主の遺品を整理していると、この部屋の主の男性のものと思われる遺品が出てきた。写真を見ると、男性はリーゼントヘアで、肩には入れ墨があった。若い頃には、威勢が良いタイプだったが、年齢を重ねてからこのアパートに引きこもるようになったらしい。そのうち、寂しさを覚えたのか、避妊手術を受けていない猫たちを引き取るようになり、そのまま繁殖を野放しにして、鼠算式に増えていったのだろう。

 飼育能力を超えた数の動物を飼う行為は、アニマルホーダーと呼ばれ、近年大きな社会問題とになっている。飼い主が生前から孤立していたケースも多く、孤独死した末に何日も発見されず、ペットが悲惨な結末を迎えることが多くなるのだ。孤独死の8割を占めると言われるごみ屋敷などのセルフネグレクト(自己放任)は、様々な理由で離職や離婚など、誰でもふとしたきっかけで陥るが、このようなアニマルホーダーもセルフネグレクトの一種である。

◆悲しき小型犬の死

 塩田氏によると、猫と違って犬の場合は、ひっそりとその生涯を閉じることが多い。そこは神奈川県の高級分譲マンションの一室だった。住民の50代の女性は一人暮らしで、孤独死して死後二週間が経過していた。

 玄関からゴミの山が溢れていて、掻き分けるようにして、匍匐(ほふく)前進で前に進まなければいけなかった。

 机には、大量のサプリが無造作に置かれていて、部屋の中心は大量のペットボトルがあった。ごみの頂点は、腰辺りまでの高さになっていた。

 一メートル四方の毛布が掛けられた箱の辺りに、臭いが充満していたため、毛布を取ると、ケージの中で、白と茶色の小型犬二匹が、寄り添うように亡くなっていた。

「孤独死現場ではペットの死骸が見つかることが多いのですが、この二匹はお互い頭と頭をくっつけて、お互いに寄り添うように亡くなっていたんです。きっと二匹は仲が良かったのでしょう。2匹の遺体を見た瞬間、思わず涙が込み上げてきました」

 塩田氏は、女性がセルフネグレクトに陥り、無気力となり、毛布をケージにかけて放置したのだろうと推測する。そして、二匹は生きたまま、ゴミの山に埋もれて、亡くなっていった。塩田氏は、その二匹の苦しみを思うと、胸が締めつけられたという。

 少子高齢化、単身世帯の増加に伴い、孤独死は近年増え続けているという実感がある。世知辛い世の中でペットは私達の心を癒してくれる大切な存在だが、その命を道連れにすることは決して飼い主も望んではいないはずだ。<取材・文/菅野久美子 画像提供・武蔵シンクタンク>【菅野久美子】(かんの・くみこ)ノンフィクションライター。最新刊は『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』(毎日新聞出版)『孤独死大国 予備軍1000万人のリアル』(双葉社)等。東洋経済オンライン等で孤独死、性に関する記事を執筆中
posted by しっぽ@にゅうす at 09:17 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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