動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年05月16日

海外で注目「VSW」、社会福祉に潜む「動物問題」

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最近、メディアでも「ケアマネージャーが高齢者の自宅を訪問すると、適切な飼養管理ができていない大量のペットがいて、対応に困った」などという話をよく耳にします。社会福祉関係職であれば、「家庭内暴力の疑いで家庭訪問した家において、人間の家族だけではなく、ペットも虐待されている痕跡があった」など、人間に社会福祉の支援の手が必要な状況において、動物も助けが必要なのでは?と疑う現場に遭遇したことがあるのではないでしょうか。(寄稿・一般社団法人アニマル・リテラシー総研理事=山崎 佐季子)

このような人間側の社会福祉の課題における「動物問題」、すなわち人間と動物双方に支援の手を差し伸べなければならない状況に対応する領域として、海外では「Veterinary Social Work (VSW)」という概念が注目され始めています。

VSWは、「獣医療とソーシャルワークの実践が交差する場面における人間のニーズに対応する」1)領域として、2000年代初頭にアメリカのテネシー大学により初めて提唱された概念です。

実際、獣医療(動物にかかわる問題)とソーシャルワーク(人間社会の課題)が交差する現場は多岐にわたり、人間のニーズに対応するためには、結果として動物にも目を向けそのニーズに対応せざるを得ない場合が多々あります。



例えば、先の大量のペットが不適切に飼養管理されている高齢者の自宅については、もし、住環境が大量の動物とその糞尿や食べ残しで極めて劣悪な衛生状況であれば、そこに住んでいる高齢者のためにも、汚れを清掃し、動物の世話を手伝ってもらえるようなサービスと高齢者をつなげる必要があります。

人間の住環境を整えるために、結果的に、その人間に付随する動物の福祉も維持する必要があるのです。また、この高齢者が福祉施設に入所しなければならない、となった場合… 「家族の一員」として生活を共にしていたペットを残し入所するのは高齢者にとって心理的負担であると同時に、彼らが入所を拒否する可能性も出てきます。

もし、ペットを幸せにしてくれる新しい飼い主を斡旋できるサービスがあれば、高齢者も安心して施設に入所でき、人間側の要支援者の心の安定に寄与しますが、動物の将来の生活環境を整えるという意味で、結果として動物を支援するということにもなります。

もちろん、ソーシャルワークは、人間に社会福祉的な支援を提供する領域であり、決してその担い手である社会福祉専門職が「ペットも支援しなければならない」ということではありません。

VSWが提唱している点は、飼い主という人間にとっては動物が人間家族と同じ位置づけにあり、人間を支援するためには、その人間が大切にしている動物にも対応する必要があるということです。人間に対する支援をより良いものにするためにも、社会福祉専門職と動物関係者が連携し、日本においてもVSWが対応すべき領域に目を向けていく必要があるのではないでしょうか。


注釈:
1) https://vetsocialwork.utk.edu/
posted by しっぽ@にゅうす at 07:13 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬・猫殺処分ゼロを目指す! 全国ワースト1の香川でプロジェクト

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「Change.org」というWebサイトをご存知だろうか。どこかの誰かが問題提起し、賛同した人が「賛同ボタン」を押す。つまりインターネット上の署名活動で、世界196カ国で活用され、日本でも多くのキャンペーンが立ち上げられている。問題解決につながったケースも少なくないようだ。

【グラフ】これがワースト1の実態…香川県・犬の殺処分数と殺処分率の推移

 そのサイトに「香川県動物行政へ、保護犬理解促進の為に、殺処分ワースト返上タウンミーティングへの協力を!」というキャンペーンが立ち上がった。発信者は澤木崇氏で、全国でいち早く生体販売をやめ、保護犬譲渡に踏み切ったペットショップの運営に携わった人物である。なぜ香川なのか、今後どのような活動をしていくのか、お話をうかがった。

 −−今回のキャンペーンを立ち上げた経緯は。

 澤木 香川は犬の殺処分数が5年連続、殺処分率が8年連続、全国ワースト1位です(環境省発表は平成29年度まで)。しかも、殺処分数は2位徳島と大差の断トツ1位(香川:1687頭、徳島:608頭)。そういう状況で、今年3月に「さぬき動物愛護センター」がオープンしたのですが、オープン前に「Change.org」に行政に批判的なキャンペーンが立ち上がりました。新しいセンターができることで殺処分が増えると。それに対して疑問視する投稿をしたり、県に電話で確認したりする中で、香川のボランティア団体の方や行政の方とつながりができたんです。

 私は岡山でペット業界の仕事をしてきましたが、岡山は殺処分数が少なく譲渡返還率が高い。それは長く活動してきた方々の努力の積み重ねで、愛護団体と行政がうまく連携しているからだと感じています。一方で、私の故郷でもある香川は全国ワースト。その香川の状況を変えていくには、民間だけでは難しい。だから今回、キャンペーンを立ち上げました。行政主導でと言っているのではありません。私たちが開催するタウンミーティングに参加するか、せめて傍聴だけでもしてほしい。会場提供でもいい。不名誉な記録を更新しないよう、一緒にやっていきませんかということです。

 −−賛同者も増えています。

 澤木 おかげさまで、1万5000人の目標に対して1万3000人近い方が賛同してくれています。新しいセンター長とお話しする機会もあり、いい関係を築けそうだと感じました。

 −−以前、勤められていた岡山のペットショップでは2015年に犬の生体販売をやめ、保護犬譲渡を始めました。澤木さんが発案者とか。

 澤木 まだ生体販売をしているとき、お客様に愛護団体の代表の方がいて、保護犬・保護猫事情について知る機会を得ました。当時は全国で約12万8000頭の犬・猫が殺処分されていて、その数を減らそうと活動している人たちがいるのに、ペット業界は増やし続けている。そこに大きな矛盾を感じたんです。一時的に売り上げは落ちますが、通信販売によって補えることをしっかりプレゼンしたので、社内で反対はありませんでしたよ。

 −−実際、そのペットショップは収益を伸ばしました。

 澤木 その通りです。私は今、その会社を離れてフリーランスですが、同じような取り組みをしたいというショップから相談を受けて、コンサルタントの仕事もしています。岡山の「Pet Life Potter」では昨年11月に生体販売をやめました。私はそこで通販部門を立ち上げて、担当しています。他の県にもそういうペットショップができつつありますし、最初のショップがビジネスモデルになったのならうれしいですね。

 世論は生体販売に厳しくなってきていますから、いつまでも旧態依然とした経営では立ち行かなくなる。生体販売市場は縮小していくと思っています。

 −−今後の活動予定は。

 澤木 岡山県の吉備中央町にある廃校を利用して、犬・猫のシェルター、そして犬の介護施設を作る計画が進んでいます。廃校を買い取ったのはペット業界で仕事をしていた友人で、私も参画する予定です。まず猫の保護施設を2階にオープンし、次に1階で犬の保護施設、3階は老犬ホームにと考えています。広大な敷地を利用してドッグランも作れますし、獣医師に常駐してもらい、保健室を使って治療や手術を行う計画もあります。

 従来の寄付やボランティアに頼る運営では継続が難しいですから、オーナーが代わっても継承、継続できるように、職員にもしっかり給与を払えるように、企業を中心にスポンサーを募って、ビジネスとの融合を考えています。保護犬や保護猫でビジネスをするのではなく、ビジネスで保護犬や保護猫を救うという発想です。

 −−成功すれば、それがまたモデルケースとなるかもしれません。

 澤木 犬や猫を救うことができて、さらに廃校を活用することで過疎化の進んだ町に人が集まる。そういうビッグプロジェクトにしていければと思います。

  ◇  ◇

 環境省の発表によれば、平成29年度は4万3000頭を超える犬・猫が殺処分された。この数字を「0」にするには、澤木氏のように新しい発想で、新しい取り組みができる人たちの存在が必要不可欠だ。(まいどなニュース特約・岡部充代)
posted by しっぽ@にゅうす at 04:59 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

殺到したのはもらい手ではなく野良猫の引き取り依頼…ペットボックスの飼い主探し、個人は対象外

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ペットボックスを経営するオム・ファム(北谷町)がボランティア団体が保護している犬や猫を引き取り、飼い主を探す取り組みをしていることを紹介した12日の本紙記事を受け、個人から犬や猫を引き取るよう依頼する電話がペットボックスに殺到している。ペットボックスで引き取りをするのはボランティア団体が保護する犬猫のみで年間最大6匹まで。個人からの引き取りや相談は受け付けていない。

 ペットボックスによると、引き取りの依頼は12〜13日で35件ほどあった。ほとんどが野良猫の引き取り依頼で、「子猫を拾ったがどうしたらいいか」との問い合わせもあった。

 野良猫を一時捕獲し、不妊・去勢手術を施して放す「TNR」の啓発活動を行う「琉球わんにゃんゆいまーる」の畑井モト子代表理事は「捨てる人が増えないか心配だ。動物の遺棄は動物愛護管理法違反で犯罪になることをちゃんと知ってほしい。最後まで飼うのが飼い主の責任だ」と話した。

 飼い主がいない猫に関する相談は市町村の担当課や県動物愛護管理センターで受け付けている。

琉球新報社
posted by しっぽ@にゅうす at 03:47 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫は安全な室内飼育を… 外に出す際に気をつけるべきことは?

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今年4月、英国王立協会の専門誌『バイオロジー・レターズ』に「屋外でも飼育されている猫は、完全室内飼育の猫に比べ、病原体や寄生虫に感染する確率が3倍近く高い」という論文が掲載された。

【写真】この猫ちゃんも超キュートです!

 そこには、猫が運んでくる病原体の多くが、人間にも伝染する恐れがあることから、猫と飼い主の健康を守るためにも、猫は室内で飼うべきとの見解が述べられていた。

 日本でも、環境省をはじめ多くの地方自治体が、感染症や交通事故、近隣トラブルなどのリスクから、猫の完全室内飼育を推奨している。

 とはいえ、最終的な判断はあくまで飼い主に委ねられている。ペットフード協会が発表した「平成30年全国犬猫飼育実態調査」によると、約2割の飼い主が散歩で猫を外に出したり、“放し飼い”など、なんらかの形で猫を外に出しているとの結果になった。

 猫専門病院Tokyo Cat Specialistsの獣医師・有田早苗さんによると、特に田舎や郊外など交通量の少ない地域では、放し飼いにしている飼い主が多いという。猫を外に出す場合、飼い主がすべきことは3つある。

 まず1つ目は、連絡先を記入した首輪(セーフティーバックル付きのもの)やマイクロチップを猫につけて身元がわかるようにしておくことだ。

 これは、万が一事故にあった時の身元確認や、野良猫に間違われて保健所に連れて行かれないようにするためだ。

 2つ目は、不妊・去勢手術を行うこと。さらに、感染症・寄生虫の予防も必要だ。猫カリシウイルスや猫免疫不全ウイルス感染症(通称、猫エイズ)などのウイルス感染症は、グルーミングやけんか、交配など、感染している猫との接触で感染してしまうからだ。

「感染症に感染すると、目ヤニや鼻水といった風邪に似た症状が出て、場合によっては命の危険も。ワクチンを打ったからといって感染症を完全に予防できるわけではないですが、症状の重篤化を防ぐためにも必要なのです」(有田さん・以下同)

寄生虫には、ノミ・ダニ・シラミなど皮膚に寄生するものをはじめ、回虫・瓜実条虫など腸に寄生するもの、さらに暖かい時期になると蚊によって感染するフィラリア症などがある。

「これら寄生虫による病気は予防薬や駆虫薬によって対処できるため、屋外に出す場合は必ず使用しましょう」

 そして、家の外の環境を把握することも大切だ。交通量や野良猫の数が多かったり、大型機材がある工事現場などが近くにあるのは危険なので外に出すのはやめた方がいい。

「猫にとって外に出ることは運動不足の解消など、いい面もあります。その一方で事故や病気などのトラブルと隣り合わせ。家の中でも退屈せず過ごせる環境を用意してあげれば、無理に外に出そうとしなくても大丈夫です」

犬のようにリードを用いて猫に散歩をさせるのは難しいという。室内飼いの猫にとっては、外の世界は縄張り外のため警戒心が働いてしまうからだ。ストレス解消どころか恐怖を与えてしまうケースすらあるという。

 安全な家の中と比べ、外の世界は危険がいっぱい。愛猫の命を守るためにも猫の飼育は“完全室内飼育”を選択した方がいいのかもしれない。

※女性セブン2019年5月23日号
posted by しっぽ@にゅうす at 02:25 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

松前町で観光中に飼い猫失踪…町職員ら尽力し無事発見


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【松前】「松前さくらまつり」会場の松前公園を訪れていた観光客の飼いネコ「はな」(推定2歳)が4日朝に失踪し、町職員らの尽力で5日後に飼い主の元に戻る騒動があった。飼い主は「松前は人がやさしくてとてもいい町。感謝しています」と話している。

 飼い主は、十勝管内幕別町の会社員、山口詞絵(のりえ)さん。山口さんと「はな」は、夫の修さん(52)と、飼い犬「しゅう」(推定9歳)とともに3日から6日までの日程で道南を訪れていたが、松前町役場裏の馬坂付近で、「はな」が突然修さんを噛んで逃げ出したという。

 山口さん夫妻は迷いネコのチラシを貼りだすなどして探し回ったが手がかりはなかった。翌5日からは町町民生活課長の川合秀樹さん(56)ら町職員も捜索に協力したが、見つからないまま連休最終日の6日を迎え、山口さん夫妻は「また探しに来ます」と松前を離れた。

 手がかりが見つかったのは8日朝。町の女性職員から「福山の住宅地で見た」という情報が入り、川合さんがマグロ缶を置いたところ、この日の夕方、元気な姿でマグロを頬張る「はな」を発見、無事保護された。

 「はな」は一晩、川合さん宅で預かり、翌日に山口さんに引き渡された。山口さんは「元野良猫のせいか、やんちゃで活発で、でも人懐こい子でよかった。私たちが川合さんに会っていなければ見つからなかったかも」といい、「松前にはまた絶対行きます」と話している。

函館新聞電子版
posted by しっぽ@にゅうす at 01:54 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする