動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年07月12日

[猫の法律] 首輪のついている猫の飼い主さんをどう捜す?


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首輪を付けた、おそらくどこかの飼い猫と思われる猫が、自分の家の敷地内に居着いてしまったらどう対処すればいいのでしょうか。今回は迷子猫の飼い主さんの捜し方について法律の観点から弁護士の渋谷先生におうかがいしました。

首輪などに連絡先が付いていなければ警察に相談して
外に自由に出られるようにして飼われている猫もいるので、すぐに保護するのはNG。家に帰っている様子がない、痩せ細っているなどの様子が見られたら、保護を考えましょう。
しばらく様子を見て迷子猫のようなら、まずは首輪に飼い主さんの連絡先が書いていないかの確認を。連絡先がわかれば、直接やり取りをして引き渡しましょう。

連絡先がわかっても引き渡しが難しい、または連絡先がわからない場合は、近くの警察署や交番に遺失物として届けます。 そこでも飼い主さんの見当がつかないときは、警察から保健所や愛護センターなど都道府県の施設に移されます。「すぐに殺処分されてしまうのでは?」と心配する方もいると思いますが、平成24年の動物愛護管理法の改正により、殺処分数を減少させるため、飼い主さんの捜索や一般の方への譲渡に努めることが定められました。そのため、保健所によっては迷子猫の情報をホームページに掲載するなどして、積極的に飼い主さんを捜すことも多くなっているようです。

ちなみに法律上、所有者がいないノラ猫は、警察ではなく保健所などの都道府県に引き取りを求めることになっています。しかし飼い猫かノラ猫かの判断は、見た目だけでは難しいこともあるので、「飼い猫かも?」と思ったら警察に相談するのがベターでしょう。

[猫の法律] 首輪のついている猫の飼い主さんをどう捜す?
眠る飼い猫
知っておきたい法律 『遺失物法』
飼い主さんがわからない猫は、法律上では落し物の扱いが近いようです。しかし、落し物のようにすぐに拾って届けるのではなく、しばらく様子を見てから飼い主さんの連絡先などを調べるようにしましょう。もし保護することになったら早めに元の飼い主を見つけられるといいですね。

参考/「ねこのきもち」2017年7月号『もしものときの法律相談所』(監修:渋谷総合法律事務所 渋谷 寛先生)
文/浪坂一
イラスト/ナカオテッペイ
※この記事で使用している画像は2017年7月号『もしものときの法律相談所』に掲載されているものです。
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

ねこのきもちWeb編集室
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猫の7歳は老化の始まり!食事やトイレのお世話の見直し方って?

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飼い主さんなら、愛猫にはできるだけ元気で長生きしてほしいものです。シニア期の始まりといわれる7歳を期にお世話の仕方を見直すことで、愛猫の身体の負担を減らすことができます。年齢に合ったお世話でいつまでも元気に過ごしてもらいましょう!

猫の7歳は老化の始まり!食事やトイレのお世話の見直し方って?
猫の7歳はシニア期の始まり
若く見えても老化は始まっている
「猫のシニア期は7歳から」というのは、愛猫家ならばご存知ですよね。しかし食事や生活環境の向上によって長生きする猫が増えている現代では、7歳を迎えた愛猫に対して「シニアになった」と実感するのはなかなか難しいかもしれません。実際に7歳になったとしても、見た目も動きも若い猫とほとんど変わらないことが多いでしょう。しかし個体差はあるものの、猫は7歳ころから代謝や身体の機能が低下し始めます。このシニア期の入り口に合わせて、食事やトイレなどのお世話を見直してみましょう。

猫にもあるの!?「厄年」
災いに遭いやすく、忌み慎むべき年齢だとされている人の「厄年」。実は猫にも、似たような年齢の目安があるのです。猫の厄年とされる7歳は、人間で換算すると44歳くらいにあたります。44歳ともなれば、見た目や動きが若くても、代謝や身体の機能が落ちてきやすい年齢ですよね。代謝が悪くなるので、肥満にも注意しなければなりません。好奇心はまだまだ旺盛ですので、飼い主さんから積極的に遊びに誘いましょう。
猫の厄年は、老化が表れやすい「節目の年齢」の目安といえます。ちなみに、7歳以降の猫の厄年は、11歳(人間なら60歳)と15歳(人間なら76歳)です。11歳になると、動きが鈍くなり、加齢性の病気のリスクが高まりやすくなります。15歳は感覚器の機能が衰え、感染症にかかりやすくなる年齢といわれています。この厄年ごとにお世話を見直すことは、飼い主さんが愛猫にしてあげられる「厄払い」ともいえるでしょう。

猫の7歳は老化の始まり!食事やトイレのお世話の見直し方って?
7歳からは食事も見直そう
7歳からは食事も見直そう。年齢に合わせたフード選びで健康維持
最近では、猫のシニア用フードも充実しています。機能や形状、愛猫の好みを考えながら、体調に合うものを選んであげましょう。シニア期から進行しやすい病気として、腎機能低下や高脂血症などの生活習慣病がありますが、食事管理でそれらの悪化を防げることもあるので、獣医さんに相談してフードの切り替えを検討してみると良いでしょう。


食べ方の変化に気付こう
病気の兆候は、食べ方にあらわれる場合もあります。愛猫がフードボウルの前でじっとしていたり、食べたあと口を気にしたりするのは、病気のサインの可能性があります。愛猫の異変に早く気が付けるように、普段から食事の様子をよく観察しておきましょう。

水は数ヶ所に置こう
動きが鈍くなるシニア期の猫。水を飲む量も減ってしまい、脱水が進んでしまう恐れがあります。対策としては、愛猫が水を飲みたいと思ったときにいつでも飲めるように、生活スペースの数ヶ所に水を用意してあげてください。

食べやすいようにフードにもひと工夫
シニア期の猫には、食欲が落ちたり胃腸の働きが弱くなったりする傾向があります。そこでフードにひと工夫加えてみましょう。たとえば、ウェットフードなら温めて香りを立たせて食欲を刺激してみたり、水分を加えて消化しやすくしてみてください。
それでも食べてくれないときは、栄養たっぷりの猫用ミルクを試してみましょう。猫用ミルクはお腹を壊しにくく、シニア期に摂りたいカルシウムなどの栄養を補うことができます。ただし明らかな食欲の低下は病気の可能性もあるので、やはり早めに動物病院へ行くようにしましょう。

足腰のためにトイレもひと工夫 @ステップ台でトイレをまたぎやすく
人間同様に足腰が弱ってきたシニア猫は、ほんの少しの段差でもまたぐのが一苦労。そのためトイレ以外の場所でオシッコしてしまったりと、粗相の原因になることもあります。そんなときはトイレにひと工夫。ステップ台をトイレの横につけるなどして段差を少なくすると、愛猫がトイレにまたぎやすくなります。ステップ台には、使い古したタオルなどをたたんで置いてあげても良いでしょう。

Aオシッコの量やニオイに合わせた対策
シニア期には、泌尿器系の病気や糖尿病によりオシッコの量が増えたり、粗相をしたりするようになることがあります。そんなときは、あらかじめトイレのまわりにペットシートを引いて粗相対策をしたり、飛び散りにくい商品を選んでおくといいでしょう。また、猫は7歳ころからオシッコのニオイがきつくなる場合があります。オシッコの匂いが気になる場合は、ニオイにより配慮したトイレに替える方法もあります。愛猫の生活の様子に合わせて、検討してみてくださいね。


健康管理のためにできること 「健康診断の頻度と項目を再確認」
猫の1年は、人間でいう4年分に相当するといわれています。加齢期の病気にかかりやすいシニア期には、通常の健康診断項目に加え、受ける頻度や検査項目の見直しが必要となるでしょう。また、動物病院に慣れさせるためにも、若いうちから1年に1回は動物病院で健康診断を受けさせましょう。猫は不調を隠そうとする動物なので、年齢に限らず病気のサインを見落としがちです。定期的に健康診断を受けていれば、病気にも早めに気付くことができますよね。高齢になって通院の回数が増えることに備えて、若いうちから動物病院に慣れさせることはとても大事です。

「移動距離を考え、近くの動物病院もチェック」
シニア期の猫は、急に体調を崩すこともあります。そのようなときに備えて、家から近い動物病院を事前に見つけておきましょう。移動時間が短い分、愛猫のストレスを軽減できます。また、移動時は安定感のあるキャリーケースを選びましょう。安定感のあるハードタイプは中で落ち着けるので、シニア期の猫にとくにおすすめです。さらに側面と上部が開くタイプなら、診察室で猫を出すときもスムーズです。

猫の老化の始まりである7歳を期に、愛猫のお世話を見直してみましょう。年齢に合ったケアをすることで愛猫が過ごしやすい環境をつくり、元気なご長寿アクティブ猫を目指しましょう!

出典/「ねこのきもち」15年11月号『めざせ!アクティブシニア猫!若いうちからできる長生きのヒケツ』(監修:東京・六本木の小動物診療所獣医師 徳留史子先生)
文/kate
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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愛犬が「生活習慣病」に!? 飼い主さんがやりがちなNG習慣とは

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私たち人間は「生活習慣病」での問題を抱えている人もいますが、犬も生活習慣病になってしまうものなのでしょうか? 

大好きな愛犬には、いつまでも健康でいてもらいたいもの。もし生活習慣病になるのなら、どんな原因があるのでしょうか?  

いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました!

愛犬が「生活習慣病」に!? 飼い主さんがやりがちなNG習慣とは
眠るコーギー
犬にも生活習慣病はあるの?
ーー犬にも生活習慣病はあるのでしょうか? 
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「犬も人と同じように生活習慣病はあります。とくに最近では、獣医学の進歩によって寿命が延びたことにより、生活習慣病といわれる病気は多くみられるようになりました」

ーー犬の生活習慣病の種類としては、どのようなものがありますか? 
獣医師:
「糖尿病、心臓病、関節疾患、歯周病などがあります」

愛犬が「生活習慣病」に!? 飼い主さんがやりがちなNG習慣とは
寝転ぶシベリアン・ハスキー
生活習慣病になる主な原因は?
ーー犬が生活習慣病になるのには、どのような原因があるのでしょう? 
獣医師:
「生活習慣病になる主な原因としては、肥満が多くあげられます。

肥満はそれ自体も生活習慣病のひとつなのですが、心臓病、関節疾患、糖尿病など、さまざまな病気を引き起こしてしまう原因となるので、注意が必要なのです」

愛犬が「生活習慣病」に!? 飼い主さんがやりがちなNG習慣とは
見つめるトイ・プードル
愛犬が生活習慣病にならないための対策
ーー飼い主さんは、日頃からどんなことに気をつければいいでしょうか? 
獣医師:
「肥満の予防はとても大切です。室内飼いの場合には運動不足になりがちですので、お散歩など定期的な運動は、健康的な生活を送るうえで重要です。

また、ストレスを解消して、健康的な生活を送るためにも適度な運動は大切です」

ーーやはりお散歩は愛犬の健康のためにも必須ですね。
獣医師:
「ただ、ワンちゃんは運動だけでは肥満の解消にはつながりにくいため、食事管理がとても重要になります。体重管理をすることで肥満の予防を行い、生活習慣病の予防につなげましょう。

また、歯周病の予防のために、歯磨きなどのデンタルケアをしっかりと行うことも大切です」

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愛犬が「生活習慣病」に!? 飼い主さんがやりがちなNG習慣とは
見つめるダックスフンド
愛犬が生活習慣病になってしまう、飼い主さんのNG習慣
ーーよかれと思ってやる飼い主さんの行動で、愛犬の生活習慣病につながる恐れのある習慣はありますか? 
獣医師:
「おやつや人の食べ物を犬にあげすぎてしまうことは肥満のリスクが高くなりますので、ご褒美はほどほどにしましょう。

また、『運動不足の解消のために』と、あまりに激しい運動を行うことは関節を痛めてしまう危険があるので、注意が必要ですね」




愛犬のゴハンやお散歩などのお世話をするのは飼い主さんです。しっかりと食事や運動の管理をすることが、生活習慣病の予防となります。

愛犬の健康を考えて、ぜひ見直してみてくださいね!

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/凛香

いぬのきもちWeb編集室
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ペット保険 青森県内で浸透、小動物対応も

ウェブ東奥



ペットを飼っている多くの家庭にとって、動物たちは癒やしを与えてくれる家族同然の存在。だが、病気やけがで治療を受ければ、医療費は高額となりがちで、請求額の高さに驚いたという飼い主も。こうした状況の中、金銭的負担を軽くする「ペット保険」の需要が青森県内でも高まっている。同保険を取り扱う会社は全国15社で、中には従来の保険適用申請に必要な手続きが簡略化できる商品もある。同保険関係者は「人間と同じように、ペットにも『万が一の備え』という意識を持ってほしい」と話す。
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ペットを自然に放してはいけない、その理由

ナショナル ジオグラフィック



 6月10日、米マサチューセッツ州環境警察(同州で環境やレクリエーションを管轄)は変わった通報を受けた。「自宅の裏庭に約1メートルのトカゲがいるというのです」と、同警察のタラ・カーロー警部補は振り返った。

 マサチューセッツ州チコピーにある現場に到着した警察官が目にしたのは、不機嫌そうな顔をしたこの家の住人と、大型のトカゲ、アルゼンチンテグーだった。南米各地の熱帯雨林や平原が原産のトカゲで、体長1.2メートルを超えることもある。

 だが、それがチコピーに現れても、カーロー氏は驚かなかった。「この手の通報は、年に1回はあります」

 マサチューセッツ州ではアルゼンチンテグーは広く売られており、一般の人が所有するのに許可はいらない。テグーは脱走の名人だとカーロー氏は言い、逃げ出したテグーが見つかるのも決して初めてではない、と続けた。

理解しないまま購入する人々
 どういう事態が起こるか理解しないままエキゾチックペット(風変わりな野生動物のペット)を購入する人が少なくないと、カーロー氏は指摘する。テグーのほかニシキヘビやオウム、フクロモモンガなど、多くの動物がエキゾチックペットとして売られているが、中には20年以上生きるものもいる。長命のエキゾチックペットを世話するには費用がかかるうえ、危険な場合もある。飼われることに慣れていない動物は、予想外の行動に出ることがあるからだ。非営利団体「ボーン・フリーUSA」によると、1990年以来、米国で少なくとも300人がエキゾチックペットに襲われている。

 エキゾチックペットが脱走したり、飼い主が野生に放したりするのはそういう理由だ、とカーロー氏は話した。(参考記事:「【動画】絶滅危惧のスローロリス、ペットから森へ」)

 だが、ペットが野に放たれると、大きな問題を引き起こしかねない。自由になった動物が繁殖し、「侵略的外来種」と化す可能性があるからだ。侵略的外来種とは、外来生物のなかでも、その土地の自然で繁殖することで、本来の生態系を脅かしてしまう生物を指す。


参考動画:侵略的外来種とは
世界経済に毎年1兆ドルを超す損失を与えるとも言われる「侵略的外来種」。在来ではない生物がどのように生態系に持ち込まれるのか、地域社会にどう影響するのか、導入阻止のためにどんな対策が取れるのか見てみよう。(解説は英語です)

今やエキゾチックペットの取引は、侵略的外来種が拡大している大きな原因の1つに数えられるとする論文が、学術誌「Frontiers in Ecology and the Environment」に6月3日付けで掲載された。論文によると、エキゾチックペットの取引は数百の侵略的外来種の定着につながっているのに加え、今後さらに多くの種の定着を招くだろうという。(参考記事:「珍しい動物のペットが中国で人気上昇、心配の声も」)

「エキゾチックペットの取引がどれほど大規模になっているか、多くの人が十分に把握していないと思います」と、論文の筆頭著者で、米ラトガース大学生態・進化・自然資源学部のジュリー・ロックウッド氏は話す。「世界規模で取引される脊椎動物の量は衝撃的です。この問題を比較的長く研究してきた生物学者から見てもそうです」

 侵略的外来種は、世界中で生物多様性が失われている2番目に大きな要因とされている。これによって米国が被っている損失は年間1200億ドルと推定され、米国で絶滅危惧と指定されている種のうち40%以上は、侵略的外来種が原因だ。侵略的外来種は、生息地を様変わりさせ、食物連鎖を壊し、餌となる生物たちを食べ尽くし、捕食者の数を減らす。(参考記事:「アジアの女郎グモ、米国へ侵入・定着」)

ペットが野生に放たれ脅威に
 エキゾチックペット取引は数十億ドル規模の産業であり、爬虫類、両生類、魚類、鳥類、哺乳類など膨大な数が売買されている。ウェブサイトやソーシャルメディアなど、従来とは異なる市場が台頭してきたことなどもあり、過去20〜30年で特に大きく成長した。だがエキゾチックペットの取引に関するこれまでの研究は病気の広がりやペット捕獲による影響に焦点を当てたものがほとんどで、侵略的外来種としての影響にはあまり触れられてこなかったと、論文の著者らは述べている。

「この問題に対処するには、エキゾチックペット市場を後押ししている社会的・経済的な力をもっと理解すること」だと著者らは述べており、人々がエキゾチックペットを野生に放す理由の解明も必要だと指摘している。

 エキゾチックペットが野生化する理由がきちんと解明されていないと、マーク・ホドル氏は言う。同氏は米カリフォルニア大学リバーサイド校侵入種研究センターの代表で、ロックウッド氏らの論文には関わっていない。(参考記事:「ペットの溺愛がもたらす人獣共通感染症にご用心」)

「ペットが飼育場所から逃げ出すこともあれば、飼い主が面倒を見きれなくなって放すこともあります」とホドル氏。宗教上の理由や、周囲の環境を「もっと面白く」するために、外来生物を故意に放す人もいるという。


蔓延を止めるには
「何であれ、ペット取引を介して持ち込まれた動物の拡大に対処する最善の方法は、啓発、早期の発見、すばやい対応です」と話すのは、米フロリダ大学野生生物生態学・保全学部で外来種を研究する生物学者、クリスティーナ・ロマゴサ氏だ。今回の論文で共著者に名を連ねている。

 フロリダ州では残念ながらテグーがすでに定着し、在来の動物たちの巣をたびたび襲っている。その1つで、絶滅の恐れがあるアナホリゴファーガメは、他の数百種の生物に巣穴を提供する、生態系のなかの重要な種だ。(参考記事:「ゾウの足跡がカエルを育てる、研究」)

 侵略的外来種のなかで、テグーはほんの新顔でしかない。悪名高いビルマニシキヘビは、2000年ごろフロリダ州に完全に定着し、州の哺乳類の多様性が低下した原因に挙げられている。同様に、猛毒を持つ観賞魚のハナミノカサゴは1980年代後半にフロリダの海に持ち込まれ、サンゴ礁にすむ海洋生物の豊かさと多様性が大きく損なわれた。(参考記事:「動物大図鑑 ミノカサゴ」)

「ハナミノカサゴがいるところは明らかに魚が減っています」と、同州で長年漁師をしてきたジャラッド・トマソン氏は、以前ナショナル ジオグラフィックに対して語っている。

【参考ギャラリー】ちょっと変わった「エキゾチック・ペット」の写真10選 (クリックでギャラリーページへ)

牧場で生まれた盲目のオジロジカ「ディリー」は、母親が子育てを放棄したため、オハイオ州の獣医師メラニー・ブテラ氏に引き取られた。最初はブテラ氏と一緒に寝ていたが、今は自室をもらって「まるでお姫様のような」暮らしを送っている。 (PHOTOGRAPH BY VINCENT MUSI, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)
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 ロマゴサ氏は啓発が特に重要だと強調する。エキゾチックペットを買う際、その生物をきちんと理解している消費者は、のちに手放す可能性が低いことを彼女は明らかにしている。同じくらい重要なのがさらなる研究だ、と同氏は言う。

「ある動物がなぜペット市場に持ち込まれるのか、なぜ脱走したり手放されたりするのか、情報が乏しいのです」とロックウッド氏は話す。「人々がエキゾチックペットを飼うことができつつ、新たな侵略的外来種が生まれないようにするには、こうした情報が必須です」

 マサチューセッツ州のテグーがなぜ、どのように外に出たのかは、まだわからない。逃げ出したテグーは今、爬虫類保護施設で暮らしており、警察が飼い主を探している。

文=ANNIE ROTH/訳=高野夏美
posted by しっぽ@にゅうす at 09:28 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする