動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年07月14日

【ホントにあった犬の事件簿】譲渡した保護犬を「返してほしい」と裁判に!気になる判決は?

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ホントにあった、犬にまつわる事件簿を紹介!
この連載では、過去に実際に起こった犬がらみのトラブルと、それに対して裁判所から下された判決について解説します。同じような事件が起こった場合の参考になります。

今回ご紹介するのは、東京地方裁判所で平成27年6月24日に判決が出た事例です。

※この記事の解説は、ひとつの例にすぎず、まったく同一の解決・判決を保証するものではありません。個々の事件の判決については裁判所に、解決策はその当事者に委ねられます。お話してくれたのは、渋谷 寛先生。
弁護士/渋谷総合法律事務所。ペット法学会事務局次長。動物の医療過誤訴訟を担当するなど、ペットと法律の問題に力を注ぐ。共著に『Q&A ペットのトラブル110番』(民事法研究会)など。

譲渡したペットを後から「返してほしい」と裁判に!
【ホントにあった犬の事件簿】譲渡した保護犬を「返してほしい」と裁判に!気になる判決は?
イラスト/別府麻衣
仮設住宅では、犬や猫の治療も充分にできない状態だった
Aさんは当時、東日本大震災で被災し、仮設住宅に暮らしていました。震災で行き場をなくした犬1頭と猫14匹を保護して飼っていたものの、4畳半の狭い部屋の生活で、物資も限られており、犬や猫のお世話を充分に行えない状態でした。動物を保護するボランティアをしていた獣医師のBさんは、Aさんが困っていると連絡を受け、仮設住宅に出向いて話を聞き、犬1頭、猫4匹を引き取ります。

一時的に引き取り手が見つかったAさんは喜びますが、1カ月後、犬や猫に会わせてほしい、返してほしいとBさんに連絡すると、犬や猫はすでに新しい飼い主さんに譲られたあとで、個人情報の関係からその人の連絡先も教えてもらうことができませんでした。Aさんは怒って、犬猫の返還と慰謝料など330万円をもとめてBさんを訴えました。

取り返したい犬や猫の情報が少なく、特定できないと判断
Aさんには、取り返したい犬や猫について、写真と名前、保護したときの状況を記した書類しか裁判所に提出できるものがありませんでした。裁判所は、取り返すためには、その手続きを行う第三者にとってもその犬や猫が区別できなくてはならず、Aさんの情報では犬や猫が特定できないと判断しました。また、当時の状況からは、Aさんが犬や猫の新しい飼い主さんを探すためにBさんに引き渡したと受け取られてもしかたがなかったと判断し、Aさんの訴えを却下しました。

【ホントにあった犬の事件簿】譲渡した保護犬を「返してほしい」と裁判に!気になる判決は?
イラスト/別府麻衣
飼い主さんの訴えが却下された!
震災や災害などの非常時に、愛犬とはぐれてしまったり、知らない間にほかの人に引き取られてしまうことは充分にあり得ます。第三者の助けを借りて愛犬を探すときに、誰にとっても愛犬が特定しやすいよう、愛犬に鑑札をつけたり、マイクロチップの挿入などを検討してみましょう。

参考/「いぬのきもち」2016年6月号「ホントにあった犬の事件簿」
イラスト/別府麻衣
いぬのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 07:47 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本でも気をつけたい、野犬が持っている病原体の研究

ネタりか



オーストラリアにおける大規模な野犬の感染症調査
検査をしている研究員

人間が捨てたり、その後繁殖したりして野生化した犬は、様々なレベルで人間の生活を脅かすおそれがあります。直接的な襲撃はもちろん危険ですが、気づかないうちに被害を受けているかもしれない人畜共通の感染症や、寄生虫の問題も無視できません。

先ごろオーストラリアのクイーンズランド大学、メルボルン大学、ペストアニマルリサーチセンター、児童健康リサーチセンターなどの科学者が共同で、オーストラリアの都市近郊の野犬における人畜共通感染症病原体の保有の調査を行い、その結果を科学誌に発表しました。

検査方法と結果
路上に立っている野犬

検査の方法は、クイーンズランドとニューサウスウェールズの都市近郊で211匹の野犬の死体を回収して行われました。全血、血清、便サンプルも採取され検査されました。

その結果、約80%の犬が蠕虫(ぜんちゅう)として知られる寄生虫を持っていました。また、半数以上の犬からエキノコックスが検出されました。他にも5〜6種類の寄生虫が検出され、高い保有率が伺えました。
細菌性病原体ではメチシリン耐性大腸菌、サルモネラ菌、メチシリン感受性黄色ブドウ球菌などが検出されています。これら寄生虫の卵や細菌は野犬の糞便中に混じり、それに接触した人や動物が感染するおそれがあります。

都市周辺に住む野犬の集団に、これらの病原体が存在して公衆衛生上の大きなリスクとなっていることが、具体的な数字とともに明らかになりました。個人的には、野犬にも抗生物質耐性菌が広がっているのにはショックを受けました。

野犬の多い地域での注意や対策
飼い主と一緒に草むらにいるオンリードのジャックラッセルテリア

このオーストラリアの調査では、実態が明らかになり環境を管理する立場の人たちの理解が深まったことで、人畜共通感染症への対策が立てやすくなったと言われています。

日本でも野犬が多い地域がいくつかの自治体で報告されており、「犬を遺棄しない」「餌をやらない」などの注意喚起はされていますが、人畜共通感染症についての注意はあまり見かけません。そのようなリスクがあると知っておくだけでも行動が変わりますし、個人の飼い主ができる対策を立てることもできます。

気をつけたいのは次のようなことです。

✔定期的に犬の便検査を受ける(最低でも年1回)
✔犬をオフリードにしない
✔猫を外飼いにしない(犬も室内飼いが理想)
✔犬の足や人間の手、靴底を清潔に保つ
✔ペットのウンチの取扱いにも細心の注意

これらはとても単純なことですが、野犬によって運ばれる寄生虫や病原体のリスクを軽減するのに役立つと、オーストラリアの研究者は述べています。

まとめ
悲しげな表情でこちらを見ている野犬

日本と同じように、都市近郊に住んでいる野犬が社会問題となっているオーストラリアで、野犬が保有する寄生虫や病原体の大規模な実態調査が行われたという話題をご紹介しました。

野犬の問題というと、人道的な保護の問題が注目されたり、狂犬病や襲撃のリスクが大きく取り上げられたりしますが、狂犬病以外の人畜共通感染症のリスクも知っておきたい問題です。動物を棄てることは犯罪であり、そのようなことをする人がいなくなる世の中を目指して、今目の前にあるリスクの管理も怠らないようにしていきたいと思います。

《参考》
http://www.publish.csiro.au/wr/WR18110
posted by しっぽ@にゅうす at 07:46 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヒグマがまた飼い犬襲撃か 昨年の個体とDNA一致 北海道

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【羅臼】根室管内羅臼町海岸町で11日、民家の飼い犬が血痕を残して不明になり、現場を調べた知床財団(オホーツク管内斜里町)が近くにあったヒグマのふんのDNAを外部に委託して解析したところ、昨年8月に付近で飼い犬2頭を襲った個体のものと一致したことが分かった。2年連続で特定のクマが飼い犬を襲った可能性が高く、同財団や町は住民に警戒を呼び掛けている。

 財団によると、10日夜、民家の庭先に鎖でつながれていた中型の雑種犬がしきりにほえた後に静かになり、11日朝、飼い主が確認すると血痕を残していなくなっていた。通報を受けた財団が民家から数十メートル先の茂みに犬の毛とクマのふんが落ちているのを見つけ、北大大学院にふんを送ってDNA解析を行っていた。

 付近では昨年8月にも別の飼い犬2頭がクマに食い殺されているのが見つかっている。財団は同じクマが犬を襲ったとみて監視カメラや捕獲用のおりを設置して警戒を強めており、「クマが再び民家に訪れ、人と接触する可能性もある」と注意を呼び掛けている。
posted by しっぽ@にゅうす at 07:31 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一人暮らしでも猫は飼える 【猫を飼う条件】

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「一人暮らしだけど猫を飼いたい!」とお悩みの方もいるかもしれません。一人暮らしでも猫を飼うことはできますが、そのためにはさまざまな条件をクリアしなくてはいけないのも現実。ここでは、猫を迎える前に確認しておきたい、猫と暮らすための条件をまとめてみました。いま現在、悩んでいる方はひとつずつ自分にあてはめてみてくださいね。

一人暮らしでも猫は飼える 【猫を飼う条件】
マンチカンのみかんくん
条件@ 金銭的余裕はあるか?
猫を飼うにはお金がかかります。たとえば日々のフードやおやつ、日用品、病気やケガの治療費、ワクチン代、光熱費など、さまざまなものを支払わなくてはいけません。あるアンケート調査では、猫を飼うのに1年間で約20万円の費用がかかったという結果も出ています(※アニコム損害保険株式会社調べ)。このように、猫を飼うのであれば金銭的な余裕が欠かせません。

一人暮らしでも猫は飼える 【猫を飼う条件】
マンチカンの虎乃介くん
条件A 猫を飼える物件か?
猫を飼うためには、“ペット可”の物件に住まなくてはいけません。すでに猫を飼える家であれば問題ありませんが、“ペット不可”の物件の場合は引っ越す必要があります。

一人暮らしでも猫は飼える 【猫を飼う条件】
MIXの藍太郎くん
条件B 緊急時に猫を見てくれる人はいるか?
一人暮らしで猫を飼う場合、緊急時に猫を預かってくれる人や場所を確保しておきましょう。「なるべく家を空けないようにしよう」と思っていても、万が一の場合は猫のお世話をしてくれる人が必要となります。周りに頼れる人を見つけておくか、近隣の動物病院、ペットホテル、ペットシッターサービスなどを探しておきましょう。

一人暮らしでも猫は飼える 【猫を飼う条件】
スコティッシュフォールドのキキちゃん
条件C 責任を持って飼うことができるか?
特に重要なのは、責任を持って猫を飼えるかという点です。猫の平均寿命は約15才(※一般社団法人ペットフード協会調べ、2017年)で、長生きの猫は20年以上生きることもあります。猫をお迎えしたい方は、20年後までしっかり面倒を見ることができるか、最後まで猫を大切にできるかをよく考えてみてください。命ある生き物を迎えるには、飼い主さんの心構えが何より大切です。

一人暮らしでも猫は飼える 【猫を飼う条件】
スコティッシュフォールドのメロンちゃん
条件をクリアして猫をお迎えしよう
一人暮らしでも猫を飼うことはできますが、特に“責任を持てるか”という課題については、よく考えてみる必要があります。しかしご紹介した条件さえクリアできれば、一人暮らしで猫を飼うと、飼い主さんと猫がより強い信頼関係で結ばれやすいというメリットも!
「絶対に最後まで愛し抜く!」という覚悟を持って、猫をお迎えしてくださいね。

参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『一人暮らしで猫を飼う〜心構え・グッズ・注意点・メリットを専門家が解説』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

ねこのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 07:28 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高齢者とペットの問題、外国のアイデアを見てみよう

ネタりか



高齢者がペットを飼うメリットとデメリット
小型犬を抱く年配の女性

先ごろ、オランダのオープン・ユニバーシティの心理学および人類学の研究者が、高齢者が犬や猫を飼うことで得られるメリットを見直すとともに、リスクと今後の課題についてのレポートを発表しました。

一般的に高齢の方は、社会的なネットワークが小さくなっていきがちです。ペットを飼うことで散歩や動物病院に行くようになり、社会との接点が増え孤独感を減らすことができるのは大きなメリットです。

高齢者に限らず、ペットを撫でることで血圧が下がったり、愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されて精神が安定したりするなどのメリットも以前から言われています。世話をする対象がいることで生まれる精神的な張り合いは、ペットから得られるサポートのひとつです。

しかし、当然ながら飼い主が加齢による衰えのために散歩やケアが疎かになったり、負担になったりというデメリットは動物福祉の面からも無視できません。飼い主が介護施設に入所したり、亡くなられたりしたときに、ペットが残されてしまうという最大のリスクもあります。

リスクやデメリットは決して無視できませんが、研究者は「それでも犬や猫と暮らすことのメリットを高齢者も受けられるようにするには、どうすれば良いだろう」といくつかの事例を紹介しています。

キーになるのは様々なタイプの非営利団体
ハイタッチする高齢の男性と犬

昨年多くのメディアなどで取り上げられた、カリフォルニアの104歳の男性がレスキュー団体から保護犬を引き取りたいと希望したニュースがあります。いくつかの団体は男性の年齢を理由にして譲渡を断ったのですが(無理もないですね)あるレスキュー団体が、譲渡ではなく長期的な一時預かりとして1匹のシニア犬を男性に預けました。

一時預かりとは言っても、この犬は一般への譲渡の対象にはなりません。しかし、犬の所有権は預かっている男性ではなくレスキュー団体のままで、犬の医療などについて責任を持つのも団体です。男性に万が一のことがあった場合は、犬は速やかにレスキュー団体に引き取られます。今の所、男性と犬は一緒に元気に暮らしているそうです。

104歳というお年は驚きですが、このような所有権を移さない一時預かりという方法は、レスキュー団体がしっかりしたシステムを提供できるなら、良い解決策の一つと言えるでしょう。また研究者は、高齢者も含む犬の散歩が困難な飼い主のために散歩を引き受けたり、動物病院への運転を引き受けたりするボランティアグループも紹介しています。

オランダのある団体は、ペットを飼っているが昼間は家に誰もいないという家庭とペットを飼っていない高齢者をマッチングして、ペットシッターを依頼している例もあります。リタイア後の高齢の方にとって、動物とのふれあいだけでなく誰かに助けを提供できるというのは精神的に大きなサポートになります。

このように、いろいろなタイプの非営利団体がコーディネートすることで、人間とペットの両方にとって良い環境を作ることもできるということです。

それぞれの環境や背景をよく考えて
犬とハイキングするシニアのカップル

このように、研究者はレポートの中でいくつかの解決策を提案しています。しかし、一口に「高齢者」と言っても60代の方と70代の方では体力なども大きく違います。同じ年代であっても個人差や持病の有無などでも背景は大きく変わります。住居や同居の家族、近所のとの付き合いなどの環境もそれぞれに違います。

研究者は、このようなそれぞれの環境や背景の違いをよく考えて、一人一人が自分自身とペットのためにメリットとデメリットを比較検討しなければならないと結論づけています。

日本の動物保護団体などは年齢で完全に断られてしまうことも多いと聞きます。もちろん犬や猫の幸せを思ってのことですから、それは仕方のないことです。ボランティアに携わる人が少ないために人手が足りなくて、外国のような解決策は不可能という場合も多いでしょう。けれども、こんな例もあると知ることで少しずつ環境が変わっていくと良いなあと思います。

まとめ
犬と肩を組むシニアのカップルの後ろ姿

オランダの心理学/人類学の研究者が発表した、高齢者とペットの問題のメリット、デメリット、解決策などのレポートをご紹介しました。

犬や猫と暮らすことの素晴らしさはみなさんもご存じの通りです。年を取ったときにも、いろいろな形で動物との暮らしの可能性がある社会は素敵だなと思います。

《参考URL》
https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/08927936.2019.1569907
https://www.psychologytoday.com/us/blog/fellow-creatures/201906/the-challenges-and-benefits-pet-ownership-seniors
posted by しっぽ@にゅうす at 07:27 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする