動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年08月26日

“犬と猫のマイクロチップ装着の義務化”どう思う? |「改正動物愛護法」とペットの健康を考える

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9月20日〜26日は動物愛護週間。ペットブームが続く中、今ペットの健康や介護にも関心が高まっています。

国内1,300社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット(https://www.planet-van.co.jp/)がペットとして一般的な犬と猫に的を絞り、「ペットと高齢化」について行ったアンケートから、飼っている犬・猫の年齢や健康のために気をつけていること、ペットへのマイクロチップ装着に関する意見などのまとめをご紹介します。

“犬と猫のマイクロチップ装着の義務化”どう思う? |「改正動物愛護法」とペットの健康を考える
自宅で犬か猫を飼っているか、または飼ったことがあるか
飼い主が高齢になると、犬より猫を飼いやすい?
まずは、自宅で犬か猫を飼っているか、または飼ったことがあるかを聞きました。すると、【犬】も【猫】も1割強の人が「現在、飼っている」と回答。2018年の調査結果と比べ、【犬】も【猫】も増加していました。また、【犬】のほうが【猫】より少し高く、これも2018年と変わりません。「現在は飼っていないが、以前飼っていた」も【犬】のほうが高く、今も昔も“犬派”が優勢のようです。ただし、【犬】では“以前は飼っていたが、今は飼っていない”が多いということでもあります。犬を飼うのを辞めた人も多いと言えます。

“犬と猫のマイクロチップ装着の義務化”どう思う? |「改正動物愛護法」とペットの健康を考える
現在、猫を飼っているか
性年代別で「現在、飼っている」に注目すると、やはりほとんどの性年代で【犬】が【猫】を上回っています。しかし、男性では50代、女性では60代以上のみ、【犬】より【猫】が高くなっていました。また、男性の60代以上では、【犬】の「現在は飼っていないが、以前飼っていた」が目立って高いのです。年代が高くなると、【犬】より【猫】を飼う人のほうが増えるようです。【猫】のほうが長寿で長く飼い続けているとも考えられますが、加齢に伴い、飼育に手間や体力が必要な【犬】よりも、手のかからない【猫】を飼いやすくなるのでしょう。

“犬と猫のマイクロチップ装着の義務化”どう思う? |「改正動物愛護法」とペットの健康を考える
飼っている犬・猫の年齢は
飼っている犬・猫の最多年齢層は人間でいえば50〜80代!
次に、飼っている犬・猫(以前飼っていた人は、最も長寿だった犬・猫)の年齢を聞きました。【犬】も【猫】も、最も高いのは「10〜15歳くらい」。

以前飼っていた犬・猫の最長年齢では、【犬】では「7〜10歳くらい」が次いで高いのですが、【猫】では「15〜20歳くらい」が続き、「20歳以上」も8%。猫のほうが長生きしているようです。とはいえ【犬】も【猫】も「15〜20歳くらい」が2割近くを占めています。犬・猫の10歳は50代、15歳は70〜80代、20歳は100歳くらいに当たると言われます。飼い主がペットの健康を気遣ったり介護の心配をしたりするのも無理はありませんね。


飼い主の愛情のあかし! ペットグッズをそろえているのは圧倒的に女性
飼っている犬・猫のため、どのようなペットグッズを使っているかを聞きました。上位のアイテムほど、ペットを飼う上で欠かせないグッズだと言えるでしょう。【犬】では「首輪」が1位、【猫】では「ペット用トイレ」が1位。ただし、「ペット用トイレ」は【犬】でも2位に入っています。「ペット用トイレ」が上位なのは室内飼いの犬・猫が多いことを反映していると思われます。一方、【猫】では、【犬】で1位の「首輪」よりも、「猫つめとぎ」や「キャットタワー」が上位。「キャットタワー」も室内飼いの猫には欠かせないアイテムですね。

“犬と猫のマイクロチップ装着の義務化”どう思う? |「改正動物愛護法」とペットの健康を考える
どのようなペットグッズを使っているか 猫の場合
犬で6位の「ハーネス」(胴輪)にはなじみのない人もいるかもしれません。首輪より安定感があって引っ張られても体に負担がかかりにくい「ハーネス」を、散歩のとき利用する人が増えているようです。

男女差に注目すると、【犬】も【猫】も、トップ10についてはすべて女性が上回りました。女性のほうが、嬉々としてペットグッズをそろえている様子が目に浮かびます。“うちの子”専用のグッズは飼い主の愛情のあかしですね。

“犬と猫のマイクロチップ装着の義務化”どう思う? |「改正動物愛護法」とペットの健康を考える
どのようなことに気をつけているか
至れり尽くせり…オーガニック素材やシニア向けのペットフードも
ペットの年齢を聞いた調査の結果(表2)から、犬・猫が想像以上に長生きをすることがわかりました。今度は、飼っている犬・猫の健康のため、どのようなことに気をつけているかを聞きました(表4)。1位は「食事・おやつに気をつける」、次いで「適度な運動・遊びをさせる」「清潔を保つ」。4位の「定期的に健診を受けさせる」も3割に達しています。

“犬と猫のマイクロチップ装着の義務化”どう思う? |「改正動物愛護法」とペットの健康を考える
健康に配慮したペットフードの利用状況
最近は市販のペットフードも、年齢別や犬種別、シニア向けのものなど、びっくりするほど種類が豊富です。そこでさらに、健康に配慮したペットフードの利用状況について調べました(表5)。すると、利用している、または利用したことがある1位「国産、無添加、オーガニックなど安心素材のもの」に続いて、2位に「シニア(高齢犬・猫)向けフード」がランクイン。ペットのいない人にはそんなペットフードがあることすら初耳でしょうが、3割近い飼い主に利用されていました。3位の「健康サポート効果のあるもの」、4位の「ヘルシー素材のもの」も、ほぼ4人に1人が回答。まるで人間の中高年の食事を話題にしているかのようですが、表2でわかった犬・猫の年齢を思うと納得です。


“マイクロチップ装着”に賛成? 反対?…「改正動物愛護法」をどう思うか
6月に成立した「改正動物愛護法」では、販売用の犬や猫にマイクロチップ装着を義務付けることなどが定められました。ペットの遺棄や虐待を防いだり、迷い犬・猫の飼い主の特定に役立つと考えられています。ここでは、このマイクロチップの装着についてどう思うかを聞きました。

すると、“賛成”計が6割以上。犬・猫の飼育経験で分類したいずれの属性でも“賛成”の声が多数派でした。“賛成”が最も高かったのは、猫を飼ったことがある人。自由に家を出入りできるようにしていた飼い猫が、家から出たまま見つからなくなった経験のある人が少なくなさそうです。

ただし、個別の項目で比べると、いずれの属性でも最も高いのは「どちらかと言えば賛成」。装着によるメリットを好意的に受け止めながらも、“条件付き賛成”という人が多いようです。

“迷子のとき安心” “人間の勝手すぎる”…マイクロチップ装着にさまざまな声
マイクロチップ装着に関する質問(表6)で、賛成・反対と答えた理由、またマイクロチップ装着に対する意見を自由回答で教えてもらいました。賛成の人、反対の人、それぞれの経験や立場からの声が集まりました。代表的なものを中心にできるかぎり紹介します。ペットのいる人もいない人も、あらためて考えるきっかけになったらいいですね。

『マイクロチップ装着に対する“賛成派”“反対派”の意見】
【賛成・どちらかと言えば賛成】
● 犬や猫が災害などでいなくなったときやはぐれたときに役立つから。またマイクロチップはそこそこ高価なので義務付けによって安易な気持ちでペットを飼う人が減ると思うから。(女性・20代/飼ったことはない)
● 初めに飼育した犬(かなり弱っていた)が亡くなる前に突然いなくなり、チラシを配布したりして捜したが、結局見つけてあげることができなかったから。(女性・40代/犬を飼っていた)
● 迷子だけでなく犯罪に巻き込まれる可能性もあるので、マイクロチップが入っているほうが安心できると思う。(女性・20代/現在、犬を飼っている)
● ペットを飼っている人のマナーの悪さが目立つ。また、避妊手術をせず、生まれた子に責任を持たない人も多い。飼育する人や企業に責任感を持ってもらうためやむを得ない。(男性・60代以上/飼ったことはない)
● マイクロチップで管理すれば、むだにされるペットの命が減るから。(女性・20代/犬・猫を飼っていた)


【反対・どちらかと言えば反対】
● 猫の体に害はないのか。害が少しでもあるならいやだ。費用の面も不安。(女性・20代/猫を飼っている)
● 飼い主が責任を持って管理すれば、やらなくてもよいことだと思うから。(男性・40代/犬を飼っていた)
● 不測の事態にはしかたないが、無責任な飼い主についてはもっと別の方法がないか考えたほうがよい。自分に着けられたらどう思うのか考えてみたほうがいいと思う。(女性・60代以上/現在、犬・猫を飼っている)
● 人間の勝手すぎると思うから。(女性・20代/飼ったことはない)

【こんな意見も…】
● 生き物にマイクロチップって。動物はよいとなったら、人間にもいつか…とか思ってしまいそう。また、倫理的にモヤっとするため。(女性・20代/どちらかと言えば反対/飼ったことはない)
● 個人情報が歩き回っているようなもの。万が一情報がもれた場合、責任の所在はどこにあるのか。(男性・30代/反対/飼ったことはない)
● 災害時に身元がわかるなどメリットもあるが、今のわが家の猫はもう高齢で病気なので、うちの猫には装着はさせない。(女性・40代/どちらかと言えば賛成/犬を飼っていた・現在、猫を飼っている)
● 着けるか着けないか、ペットに選ばせたい。選べないのなら、着けるべきではないと思う。(女性・30代/どちらかと言えば反対/現在、猫を飼っている)

調査機関:インターワイヤード株式会社による、「ペットと高齢化」に関する意識調査。
期間:2019年7月12日〜7月16日、インターネットで1,101人から回答を得ています。

※2018年の調査は、2018年8月8日〜24日に実施し、3,640人が回答したものです。
posted by しっぽ@にゅうす at 10:07 | 法律 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大阪ミナミに置き去りにされた犬…「噛み癖」を許容し、寄り添い続けてくれる家族と幸せに

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チワワMIXのロッティちゃんはキャリーバックに入れられ、大阪・心斎橋に置き去りにされていました。今から3年前のことです。幸い、行政機関に保護され、捨て犬や捨て猫の保護・譲渡活動を行う団体「LOVE&PEACE NOA」に引き取られましたが、それまでの飼い主の飼育方法に問題があったのか、悲しい体験が原因か、ロッティちゃんには“噛み癖”が出てしまいます。NOAの関係者も、預かりボランティアさんも、その家族も、みんなひと通り噛まれました。

【写真】歯をむき出して威嚇中!かわいいお顔をして実は噛み癖が…

 噛み癖や吠え癖など問題行動のある犬は、里親が見つかりにくいものです。もしかすると、病気を抱えた子よりもハードルが高いかもしれません。でも、ロッティちゃんには優しい里親さんが現れました。

 「それまで飼っていたチワワを16歳で亡くして、使わなくなったオムツやトイレシーツを保護団体に寄付したんです。そこで保護犬を見て、次に飼うなら保護犬にしようと。でも、なかなか決心がつかなくて…。そんなとき、NOAさんのサイトに、1年近く引き取り手のいないワンコがいて、緊急で預かりボランティアを募集するとあったんです」

 そう話してくれたのは、ロッティちゃんの里親になった石橋敦子さん。先代犬を介護の末に看取り、まだ新しい子を迎える気持ちになれなかったとき、一時預かりならと手を挙げました。

 石橋家に初めてやって来た日。送り届けてくれたNOAの担当者が帰ると、ロッティちゃんはしばらく玄関で鳴いていたそうです。また置いていかれたと思ったのでしょうか。ただ、敦子さんはその日のうちに、噛まれることなく抱っこすることができました。ご主人の秀哲さんには歯をむき出して威嚇し、馴れるのに1週間以上、掛かったそうですが…。

 「ロッちゃんは男の人、特に体格のいい男性が苦手みたいで、私の弟が家に来たときは、1時間に3回噛みました。夫の友人で、犬の扱いには慣れていると自信を持っていた男性にも、腕に噛みついてしまって…。動物病院の先生からは、警察官に保護された犬にそういう傾向が見られると聞きました」(敦子さん)

 元の飼い主が体格のいい男性で、厳しくしつけられていた、ということも考えられます。敦子さんによれば、家に来た当初、髪をかき上げようとしただけで、ロッティちゃんはビクッとして体をすくめていたそうですから。

 犬同伴で行けるカフェの店員にも歯を立てるなど、さまざまな“事件”を起こしてしまったロッティちゃん。途中で預かりボランティアを辞退されても不思議ではありませんでしたが、結果は違いました。

 「それまでずっと老犬の介護をしていたので、久しぶりに若い子のお世話をしたら、こんなに楽なのかと(笑)。自分で歩くし、食べるし、オシッコするし」(敦子さん)

 普通に思えるそんなことが、敦子さんにとっては喜びでした。そこで、預かって3カ月後に正式譲渡を申し出。改めて1カ月のトライアルを経て、今度は“家族”としてロッティちゃんを迎えたのです。

 「最初から里親希望でトライアルに入っていたら、1カ月で無理だと判断していたかもしれません。でも“預かり”という立場で長く一緒にいたから、ロッちゃんのいろいろな面…前の子より賢いとか(笑)、そういうことも分かったんです」(敦子さん)

 ロッティちゃんにとっては、いろいろなことが“追い風”でした。

 預かり期間を含めて約2年。まだ噛み癖は直っていません。他の問題行動が出た時期もあり、敦子さんは涙したこともあったそうです。それでも、ロッティちゃんへの思いは変わらず、優しく寄り添い続けました。

 最近は、自宅を訪ねて来た人に対して威嚇する傾向が強くなっています。そのため、取材は特別に許可してくれたカフェで行ったのですが、ロッティちゃんはイヤな思い出があるはずのキャリーバックに入って、おとなしく待っていてくれました。そして、スプーンにのせたオヤツをあげるなど、少しずつ距離を詰めていくと、帰る頃には、大好きなキュウリを私の手から食べてくれるまでに!(スティック状で口と手は触れない)石橋夫妻が動物病院で行動学に基づいたカウンセリングを受け、しつけ教室にも通い、ロッティちゃんができるだけストレスなく暮らせるよう努めてきた成果でしょう。

 自宅への訪問者に敵意を見せてしまうのは、「私の大切なおうちに入って来た、あなたは誰?」と警戒し、楽しそうに話す姿を見て、「私のパパやママを取らないで!」と訴えているのかもしれません。もちろん、噛んでいいわけではありませんが、それだけ家が居心地のいい場所に、パパとママが大好きな存在になったとも考えられます。

 ロッティちゃんを保護していたNOAが目指しているのは「命に優しい社会づくり」。一つの命が、優しい社会に救われました。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:57 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

飼い主見つけた猫写す 金沢・鞍月のペットショップで写真展

Yahoo! JAPAN



野良猫を減らす活動に取り組む「猫の避妊と去勢の会」(金沢市鞍月3丁目)の「ウィズ幸せつかんだよ!写真展」(本社後援)は25日、戸板西1丁目のペットショップ「with金沢示野店」で始まり、保護の後に育て親が見つかった猫たちの姿を写した作品が並んだ。

 同会は2017年から県内で保護された猫の譲渡会を開いている。展示会には、新たな飼い主となった家庭47世帯が写真とメッセージを寄せた。

 この日は譲渡会も開かれ、5匹の里親が新たに決まった。次回は9月15日で、写真展は同25日まで。

北國新聞社

最終更新:8/26(月) 1:43
北國新聞社
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広がる“犬の介護”問題、専門誌語る「シニア犬との愛ある生活」

千葉日報


いつの時代も人間を癒してくれるペット。特に昔から人間と暮らしてきた犬は変わらず人気のペットだ。SNSでは人気ユーザーなどによる幸せな投稿で日々盛り上がっているが、近年は人と犬の距離が近づいたからこそ「介護」の問題も。シニア犬とは一般的に6〜7歳から呼ばれ、日本の飼い犬たちの半数を占める。そんなシニア犬情報を専門としたフリーペーパー『ぐらんわん!』の編集長・中村真弓さんに、「シニア犬介護」の意識変化や、シニア犬の魅力などを聞いた。

【写真】犬ってこんなに笑うの? ニコニコ笑顔で表紙を飾るシニア犬たちズラリ

■創刊当時は「商品にシニアのイメージつけたくない」とメーカーに広告を断られ…

――『ぐらんわん!』を創刊されるまではどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

【中村真弓】本業はグラフィックデザイナーです。15年前に会社を辞めて自分でデザイン会社を立ち上げました。その時に、せっかく独立したんだったら好きなことを、と思い、野球も好きなので、最初は野球と犬のフリーマガジンを作っていました。

――そこから『ぐらんわん!』の創刊に至るきっかけは?

【中村真弓】学生時代に飼い始めたシーズーの子が実家にいたのですが、自分の事務所を構えた時にずっと一緒にいられるからと14歳だった子を東京に呼び寄せました。そうしたら生活面において沢山の不具合が出てきて。シニアだからということで色んなことを断られるんです。シャンプーやトリミングも断られたり、ペットホテルにも預けられなかったり。動物病院も「こんなシニアの子いきなりは見られないから、今まで行ってた病院に戻ったらどうですか」なんて言われて。

――中村さんご自身がシニア犬と暮らすときに不便なことがあったんですね。

【中村真弓】はい。調べても全然情報が出てこなくて。結局、個人の飼い主さんのブログに行き着きました。今でこそシニア犬に関しても情報過多な世の中ですが、当時はみんな困っていて、互いに情報交換しながら助け合っていたんです。犬の雑誌も子犬や、若いわんちゃんとの遊び方が多くて、老犬のページっていうのは1冊の本の中で2ページくらい。じゃあ自分がやろうかなと思ったのが、『ぐらんわん!』を立ち上げたきっかけですね。

――創刊は2008年。当時と比べて、今のシニア犬を取り巻く環境はいかがでしょうか?

【中村真弓】すごく変わりましたね。フリーペーパーなので、主に広告で運営をしているのですが、立ち上げの時はメーカーさんに「うちの商品にシニアのイメージつけたくないんだよね」と断られることもあったんです。ところが、創刊から5年くらい経つと、ちょっとずつ変わってきて。最初に変わったのはフードメーカーさんでした。だんだん犬の半数以上がシニアだということが認知され始め、一斉に細かくライフステージを分けて商品を出すようになったんです。そこから急速に色んなメーカーさんがシニア犬に注目して、異業種の参入が増えたという感じですね。

――異業種の参入というと?

【中村真弓】例えば学生服のトンボさんが歴史ある製法技術と生地で、老犬用のハーネスを作ったんです。後ろ足が弱くなった子用になど、トンボさんの技術で作ってくれるので、やはり評判が良くて。今のシニア市場が盛り上がったのは、異業種の参入が増えてきたおかげですね。今までは本当に、暗い老犬生活っていう表現が多かったんです。本とかも、とても痛々しい写真をいっぱい載せて、飼い主が希望を持てない内容が多かった。でもそうじゃなくて明るい未来があるよっていうのが、近年はかなり認知されていると思います。

■「介護ではなく介助を」 今日できたことを、明日も自分でできるよう手助けする

――『ぐらんわん!』内では“犬の介護ゼロプロジェクト”という言葉も出てきていました。改めてどんなプロジェクトなんでしょうか?

【中村真弓】犬も年を取ったら介護が絶対必要なんだ、と世の中で認知されてしまっていますが、そうじゃなくて「介護しなくてもいい状態にしてあげるっていうのが本来の務めなんじゃないか」という所から生まれたのが“犬の介護ゼロプロジェクト”です。介護を上手にできるようにするより、介護しなくていい育て方、暮らし方をしていきましょう、というプロジェクトです。

――介護ではなく、介助ということでしょうか?

【中村真弓】そうです。介助はするけれど、できるだけ老犬扱いせずに、介護ゼロである状態を作っていきましょう、と。そして、介助しながらワンちゃん自身の力を生かしてあげる。例えば首が曲がらなくても、水を飲ませてあげるのではなく台を高くしてあげて自分の力で飲む行為を続けさせてあげる。足腰が弱ってきてちょっとフラフラしても、それに付き合ってお散歩ゆっくりしてあげるとか。

――人間の介護でもできることを続けるのは大切だと聞きます。

【中村真弓】そうですね。私自身、人間のホームヘルパーの資格も持っていますが、人間のサポートも犬のサポートもマインド的にはあまり変わりがないように思います。今日ワンちゃんができたことを、明日もワンちゃん自身でできるようにしてあげる。それが”介護ゼロプロジェクト”です。

――飼い主さんの意識を変えていくことが大事だと。

【中村真弓】はい。「介護をしない、助けない」ということでは無く、飼い主さんの意識の違いですよね。また、飼い主さんの中には添い遂げていく中で少しずつ気持ちの整理ができて、お別れの覚悟と準備ができるという方が多くいます。あとは19歳や20歳くらいのワンちゃんを失くした方もやり切った感があって、ペットロスになりにくいみたいなんです。そういった意味でも介護ゼロで、ワンちゃんの生きる力を最後まで支えてあげるっていうのはペットロス予防としても必要だと思っています。

■シニア犬は少しずつできないことも増えていくけれど、それも含めて愛おしい

――ペットを飼うということについて、社会や飼い主の意識などがどのようになるのが理想でしょうか。

【中村真弓】犬はもう人間と共生していくには、人の手を借りないと暮らしていけないですし、犬を飼うということは、社会的な責任も果たしていかなきゃいけない。なので、飼い始めはそれなりの覚悟と、10年後、15年後に自分がどうなっているかをまず考えてから飼い始めてほしいですね。私はもう犬がいない生活は考えられないんですし、飼ったことのある人はわかると思うんですけど、犬を飼うって本当に素晴らしいことだと思うので。

――シニア犬の良さや魅力がこれからもどんどん広がっていって欲しいですね。

【中村真弓】はい。そして人間のシニアの人にこそ、ぜひシニア犬の保護犬を迎えてほしいんです。例えば、65歳の方が子犬を飼うと、人間もたくさんのエネルギーが必要です。だとしたら10歳くらいの落ち着いたシニア犬を飼うことで生活スタイルが意外と一致しているものなんですよ。うちの常連読者さんたちは、みんな自分の子が亡くなったら子犬を飼わずにシニアの保護犬を迎えることが多いんです。1つは『ぐらんわん!』に載りたいって理由もあるらしいのですが(笑)。もう1つは、自分の子を最後まで看取り切った自信があるから。シニアの良さを知ってしまった人たちは、シニアを飼いたくなるみたいなんです。少しずつできないことも増えていくけれど、それも含めて愛おしい、と(笑)。

――シニア犬と向き合うことで豊かに生きられそうですね。

【中村真弓】そうですね。命が短くなっていくにつれて、この子と過ごす時間が1日、1日削られていくんだって言う意識があると、今日を大事にする。1日が愛おしくなる。それがシニアの良さなのかなぁって思いますね。やっぱり、命に向き合うってすごく大事なことですから。

――では最後に。今後の夢や、すでに実現に向けて動いていることはありますか?

【中村真弓】目標は一都道府県に1店、今回のようなお店を作ること。そして、「シニア犬ってこんなに可愛いよ、楽しいよ」というのどんどん浸透させていきたいですね。最後を看取るまで犬を飼うのはとても大変なことなんですけど、そこまで責任を持てるように、「一緒に頑張れたね、ありがとう」っていう飼い方をしていけるように、サポートができたらといいなと思います。

(インタビュー・文/岩崎香織)
posted by しっぽ@にゅうす at 09:54 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヒグマ駆除に道外中心批判200件 札幌市対応に苦慮

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札幌市や近郊で今月、ヒグマの出没が相次いでいる。14日には同市南区藤野でヒグマ1頭がハンターによって駆除されたが、依然として果実などが食い荒らされる被害が続き、市や北海道警は、クマを寄せ付けないよう電気柵の設置や、生ゴミを放置しないよう呼びかけている。一方、市には駆除に反対する意見も多数寄せられ、対応に苦慮している。【源馬のぞみ、澤俊太郎、土谷純一】

 市によると、札幌のヒグマの目撃情報は4月から今月23日までに174件と、昨年度の137件を大幅に上回っている。また道警のまとめでは、道内でヒグマについての通報は22日までに1362件あり、昨年同期比で153件増えた。市街地に近づき農産物を食べたりするヒグマが繰り返し出没したことや、盛んに報道されたことによって通報が増加したとみられる。

 札幌市では、南区藤野付近で頻繁に出没していた雌のヒグマ1頭が14日に駆除されたが、その後も区内の簾舞や豊滝などで目撃や痕跡についての情報が相次いでいる。また、豊平区西岡では22日に、親子のヒグマが歩いているのが目撃された。

 同市西区小別沢では20〜23日、農園でプラムやプルーンなどが食べられた跡があった。24日には江別市で飼料用トウモロコシが食い荒らされ、18〜19日には北広島市の畑でもメロンやトマトが食べられる被害が確認されるなど、札幌近郊での目撃情報や被害も後を絶たない。

 札幌市は電気柵の設置がヒグマを寄せ付けないために効果的としてホームページで動画を公開。また、残飯の味を覚えて人里に出てくるのを防ぐため、家庭の生ゴミを夜間、家の外に放置せず、収集当日の朝に出してほしいと呼びかけている。

 一方、札幌市によると、14日にヒグマを駆除して以降、21日までに全国から約600件の意見が寄せられた。うち駆除に批判的な意見は207件あった。

 中には「殺処分すべきではない」「麻酔銃を使って山に返すべきでは」といった駆除への抗議もあり、こうした声は道外から寄せられたものが多いという。

 秋元克広市長は23日の記者会見で、駆除について「やむを得ない措置だった。これだけ大きな動物だと麻酔銃で静かになるには数時間かかり、仮に山に返しても、人里でおいしいものを食べられることを学習した(また人里に近づく)危険な個体だった」と説明。今後の対応については、専門家の意見も聞きながら決めるとした。
posted by しっぽ@にゅうす at 02:00 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする