動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年10月24日

犬猫をたくさん飼った末に起きた「惨状」の数々

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まれに「犬や猫の多頭飼育が崩壊した」というニュースが流れることがある。

 多くはブリーダーや動物園の経営が立ち行かなくなり、多くの犬や猫が犠牲になったというものだ。「胸が痛い」と感じる人もいれば、自分とは関係なく、どこか遠くの地域で起きている話だと思っているかもしれない。

【写真】多頭飼育が崩壊した現場で何が起きているか

 現実には、自分には思いもよらない隣家で多頭飼育崩壊が起きていてもまったくおかしくない。

 多頭飼育崩壊の現場をよく目にするのは、清掃業の人たちだ。

 ゴミ屋敷、事故物件などの特殊な清掃を専門にする「まごのて」の佐々木久史社長に話を聞いた。

■動物虐待に等しいゴミ屋敷での多頭飼育の現場

 「ゴミ屋敷でペットを飼っている人は意外と多いですね。ほとんどは猫です」

 清掃現場ではゴミの間を猫が歩いていることは珍しくない。当然、排泄物の始末などはしていないので、部屋の至る所に糞や尿が落ちている。衛生面は最悪で、清掃員にとってはつらい仕事になる。

 そもそも“部屋をキレイに保つ”という最低限の自分の世話ができないのに、ペットが飼えるわけがない。はっきり言って動物虐待だ。

 「掃除をしていたらゴミの下からピーピーという音がずっと鳴ってることがありました。電子機器が鳴っているのかと思ったら、鳥かごがいくつも埋まっていました。なんと4羽の鳥がゴミの下で生きていました」

 エサを与えるときは、ゴミの上から適当にまいていたという。周りに散らばった鳥のエサを目当てにゴキブリなどの虫が集まっていた。

 これくらいのレベルのゴミ屋敷は珍しくない。多頭飼育崩壊の現場は熟練のスタッフでも心が折れそうになるほど、酸鼻を極めるものだという。

 「多頭飼育崩壊の部屋の清掃依頼は平均すると月に1件くらいですね。ただ、重なる月は5件を超えることもあります。依頼数は、徐々に増えていると実感しています。

 例えば代表的な例として、猫2〜30匹、ウサギ数十羽を団地で飼っていた部屋の清掃がありました」

 この現場には著者(村田らむ)も同行した。

 エレベーターのない4階建て公営団地の4階が現場だった。

 もちろんペットの飼育は禁止されている。すでに住人は引っ越しをすませ、ペットも運び出された後だと聞いていた。

■汚物にまみれた部屋

 室内に入るとまず、排泄物の臭いが強く鼻をついた。とてもきついアンモニア臭だった。

 猫は放し飼いにされていたらしく、壁やふすまはビリビリに破られていた。

 床にはおびただしい数のゴミ袋が放置されている。中に入っているのは猫やウサギの糞などが多い。家財道具も残っていたが、どれも汚物で汚れていた。

 壁に吊るされたハエ取り紙には、びっちりと黒い大きいハエがついている。部屋の片隅には、殺虫剤の空き缶が山のように積まれていた。いくらハエ取り紙を吊るそうが殺虫剤をまこうが、元を絶たねばハエの数は減らないだろう。住人が退去した後も、ハエはたくさん残っていた。

 その現場ではエレベーターがなかったためゴミを持って1階まで降りなければならなかった。糞は水分を含むために非常に重たい。長年かけてたまった糞の片付けは、かなりの重労働になる。

 そして、なにより驚き、心が痛んだのは、部屋に堆積したゴミに、依頼者の子どもとみられる写真や、子ども用のおもちゃなどが混ざっていることだった。

 「このすさまじい汚部屋の中で子どもを育てていたんだ……」

 と思うと、胸がギュッと苦しくなった。

 だが室内には寝具はなかった。「どこで寝ていたのだろう?」と探していると、ベランダに布団が敷いてあるのをみつけた。部屋には住んでいられなくなって、ベランダで寝ていたのだろう。あまりに悲惨な光景だった。

 清掃が終わって物はなくなった。清掃前よりは薄らいだものの部屋にはきつい臭いが残っていた。畳はまるで土のようになっていたし、壁も猫の引っかき傷で、これでもかというくらい傷んでいた。

 「あの物件レベルになると、汚れや臭いを取るには、内装を解体しないと無理ですね。骨組み以外、全部解体して清掃します。古い団地の場合、そこまでするメリットがないので、封鎖して“開かずの間”にしてしまっているかもしれません。

先日、清掃に行った現場は、同じレベルの汚れ方の多頭飼育崩壊の物件でした。この物件ではまだ住人も猫も住んでました。

 田舎町の3階建てアパートの3階だったんですが、駐車場に車を停めた時点で、すでに悪臭が漂ってきていました」

 部屋に近づくにつれ臭いはひどくなった。ドアにはまるで、一昔前のサラ金の嫌がらせのように、

 「掃除をしろ」

 など、おそらく近隣の人たちが書いたのであろう張り紙が貼られていた。家主は大家からも退去を迫られていたそうだ。

■クロークを開けると猫みっしり

 ドアを開けると無数の大きなハエが、わんわんと飛び回っていた。口を開けているとハエが入ってきそうなくらいだったので、手で口元を押さえながら話さなければならなかった。

 部屋に足を踏み入れると、ずぶりとスネのあたりまで埋まった。長年にわたりたまった糞が堆積しているのだ。

 清掃を始めたが、猫は見当たらなかった。「どこに行ったのだろう?」と思いながら清掃を続けていた。そしてダイニングのクロークを開けると中にはみっしりと猫が並んでいた。そしてコンセントは入っていない冷蔵庫の中にも、猫がずらっと潜んでいた。猫たちはみんなよく似ていた。

 最初は野良猫を1匹拾ってきただけだったが、その後出産してどんどん増えていったという。

 「住人は女性とその息子さんでした。耐えられなくなった息子さんからの依頼でした。

 3LDKの部屋に40匹の猫を飼っていたようです。とにかくひどい状況でした。糞を外に出しても、畳はもうブヨブヨに腐っていました。普通の感覚では、住み続けられる状況ではなかったですね」

 その現場では一部は病気になっていたものの、猫たちは生きていた。

 しかし猫が亡くなっているケースもある。

 「一人暮らしの男性が、10匹の猫を飼っていた現場の清掃に行きました。その人は比較的ちゃんと猫を飼っていたんですが、ある日突然警察に捕まってしまったんです。

 10匹の猫たちは部屋に置き去りになってしまいました」

 逮捕された男性の父親は、部屋の状況を把握していたがしばらく放置していた。そして2周間ほど経った後に、まごのてに相談の電話をしてきた。

 「そんなに時間が経っているから、おそらく全頭死んでいるだろうと思って覚悟して現場に行きました。すると荒れた室内に、猫が1匹だけ生き残っていました」

現場には猫同士で共食いをした形跡が見受けられた。生き残ったその猫は、歯は抜けて毛もボサボサなボロボロの老猫に見えた。

 依頼をしてきた男性の父親に電話をすると、なぜか怒っていた。

 「俺は猫なんか大嫌いだから、適当に外に捨てておけ!!」

 と怒鳴られた。

 もちろん、そんなことはできない。とりあえず会社に持ち帰り面倒を見ることにした。

 「動物病院に連れていっても老猫だと診断されました。しばらくしてから刑務所から出所した家主に聞いたところ、まだ6歳だということでした。まだまだ若い猫だったということにビックリしました。

 その猫は、生物にとってあまりに過酷な経験をしたために一気に老けてしまったのかもしれません。結局、その猫は元飼い主に返されることはなく、現在はまごのてのスタッフが大切に飼っています」

■遺書には「猫ちゃんたのむ」

 ペットを遺し、飼い主が亡くなってしまうケースも後を絶たないという。

 とある自殺現場には、机の上に

 「すみません 死にます 猫ちゃんたのむ」

 遺書はマジックペンでなぐり書きされていた。遺された猫たちが結果どうなったのかは追跡されていないが、結果的に殺処分されてしまった可能性は高そうだった。

 また老人の孤独死の現場では、猫や犬の死体も一緒に見つかる場合が多いという。飼い主の横で寄り添って死んでいる犬を見ると、清掃員たちはとても哀しい気持ちになる。

 多頭飼いはどちらかというと猫が多いが、もちろん犬の多頭飼いもある。

 「1年半住んだ汚部屋を掃除してほしいという依頼がありました。しかし写真を見ると、とても1年半で汚したとは思えない状況でした。荒れ放題で、10年は放置した部屋に見えました」

 現場に行くとその部屋では8頭のダルメシアンが飼われていた。ダルメシアンはディズニー映画『101匹わんちゃん』のモデルとしても有名な、白黒のぶち模様が特徴の大型犬だ。

最初はオスメスの2頭だったのだが、子ども6頭を産んで合計8頭になってしまった。

 「お金持ちの大きな家でしたが、食事以外の面倒は見ておらず部屋はボロボロでした」

 散歩もさせてもらえず、狭い部屋に閉じ込められたストレスで壁や床は剥がれていた。ダルメシアンは体重30キロにもなる。尿や糞の量は人と変わらないほど出る。それが8頭分となればすごい量だ。それが毎日床に垂れ流しになり、放置されていた。

 当然、床板は腐っていた。回復するのが不可能なレベルに家屋は傷んでいた。

 「結局、最初の2頭以外の6頭は全部、保健所で殺処分したそうです。かわいそうで、聞いてられなかったですね」

 以前、ブリーダーをしていたというおじいさんの部屋には大量のカゴが並んでいた。室内には50匹のチワワがいた。

 「歳をとって身体が動かなくなったから、もうブリーダーはやめたい。殺処分はしたくないから、欲しい人に譲りたい」

 という内容のSNSに発表したところ、20匹のもらい手がついた。

 それ以降もだらしなく飼っていたため、知らぬ間にチワワ同士が交尾してしまい20匹増えてしまった。

 「生まれて1回も外を歩いたことのない犬たちが暗い部屋の中にいるのを見るのは、本当につらいです。あまりにひどくて、思わず怒りがわいてしまうこともあります」

■犬がいることをつい忘れて出かけたまま…

 多頭飼いではないのだが、犬の飼育崩壊であまりにひどい依頼があったという。

 若い女性が、アパートの1室で小型犬を飼っていた。ある日、恋人と初の旅行に出かけることになった。犬は部屋に置き去りにしていた。依頼主は電話で、

 「旅行にウキウキしていて、犬がいることをつい忘れて出かけてしまいました。旅行の途中で思い出しました」

 と言った。

 「耳を疑いました。どう考えても、犬が家にいることを忘れてしまう、なんてありえませんよね?  あきれて物も言えませんでした」

 依頼主は、犬がいることを思い出しても家には帰らなかった。逆に

 「部屋で犬が死んでいるかもしれないと思ったら、怖くて帰れないんです。もう1カ月帰っていません。どうなっているか確認してください」

と依頼してきた。

 「どういう神経でそんな依頼をしてくるのか、本当に理解できませんでした。

 現場に行くと、もちろん犬は死んでいました。アパートの中でエサも水もなく、飼い主を待ち続けて死んだかと思うと、本当に怒りを覚えました」

 ここまで無責任ではないにせよ、結果的に部屋に放置されて犬や猫が死んでいるのは珍しいことではないという。

 引っ越しの際、部屋に置いてけぼりにされたペットもいる。多くは水を欲しがり、流し台の上で息絶えていた。

 「清掃業をしている人は、感情と実務を切り離して考えるクセがついています。汚い物を見るたびに、心が折れてたら作業になりませんからね。ただ、ペットの悲惨な末路だけはいくら回数を重ねてもなれることがありません。

 そして表面に出ているのはほんの一部だと感じています。飼育崩壊している家、部屋は皆さんの想像以上にたくさんあると思います」

■ペットは余裕がある人でなければ飼ってはいけない

 ならば、どうすれば多頭飼育崩壊の悲劇を減らせることができるのだろうか? 

 犬のレッスンを中心にしたトレーニングや、ドッグホテルなどを経営する、「SKYWAN!  DOG SCHOOL」代表取締役の井原亮さんに話を聞いた。井原さんは、ペットのしつけ教室の講師も務めている。

 「まず自分のことを知らない人が多いんですね。自分が本当にペットを飼える状況なのかを知らなければなりません。

 ペットは余裕がある人でなければ飼ってはいけません。体力、家屋、お金、時間に余裕があって、はじめて飼えるんです」

 確かに「寂しいから」という理由で、飼い始めるのはあまりに無責任だ。そして1匹ではなく多頭飼いする人はさらに崩壊するリスクが高くなる。

 一般的に何頭までならきちんと犬、猫を飼うことができるのだろうか? 

 「犬の場合、われわれのようなトレーニングを仕事にしている者でも1人2頭ですね。3頭になると厳しくなります。もちろん飼えないわけではないですが、十分に行き届いた世話ができなくなるんです。

 犬を飼うということは、ご飯を考え、医療を考え、そして散歩させてあげなければなりません。それって人間の赤ちゃんを育てる労力と変わらないんです。しかも動物は、ずっと赤ちゃんのまま(のようなもの)です。たとえば2歳児を10人育てるって、普通に考えたら無理ですよね? 

猫は犬とは違い、散歩の手間がありません。エサとトイレと清潔さを保てばいいので、犬よりは飼えるとは思いますが、それでも3頭が限界じゃないでしょうか?  それ以上は、目が行き届かなくなると思います」

■「買いたい」人を拒むことはできないジレンマ

 現在、街には野良犬はほとんどいないため、犬はペットショップで購入して手に入れる人が多い。ペットショップで犬を衝動買いしてしまう人は少なからずいる。

 「クレジットカードでもローンでも犬を買うことはできますからね。人によっては、歯止めが利かなくなるんです。

 ダックスフントを14頭飼った人がいました。その人は『全色そろえたい』と言っていました。犬はオモチャではないですから、そういう感覚で衝動買いするのはよくありません」

 そういう危険そうな客には、販売を断りたいところだが、ペットショップ側は「買いたい」と言っている人に「売りません」とはなかなか言えないのが現状だ。

 「デパートなどに入っているペットショップが『犬を買いたい』という客に対し販売を断った場合『商品を買うと言ったのに、販売してもらえなかった』とデパートにクレームが入る場合があります。その結果、店が注意をされることもあります」

 客に「売れ」と言われたら、問答無用で売らざるをえない。そのことで悩んでいるペット業界の人も多いという。

 一方で、そういう客を「上客」と捉え売りつけようとする、たちの悪いペットショップも存在するのが現実だ。

 犬は商品であり、その生命はあまりにも軽んじられている。

 猫は犬とは違い、野良猫(地域猫)に餌付けをすることからはじまる場合が多いという。

 最初は公園などで猫にエサをやるだけだが、だんだん部屋に入れ始める。そしていつの間にか、家の中は猫だらけになっている……というパターンだ。

 猫は犬以上に多頭飼育する人がいる。

 数十頭の猫を飼う人も決して珍しくはない。本人はボランティアのつもりだったりするが、近隣住民は非常な迷惑をこうむる。そして結果的に猫たちも不幸な道をたどる場合が多い。

 それでは、どうすれば多頭飼育崩壊問題を減少させられるだろうか? 

■ライセンス制を導入すべき

 「飼い主をライセンス制にするのは必要だと思います。

 ペットを飼育できる環境にいることは大前提です。ペット不可のマンションで犬猫を飼ったりするのは、もちろんダメです。


海外では、ペットを飼育前に飼い方のセミナーを受けなければならない国もあります。飼う主が飼育に関して最低限の教育を受ける必要はあります。

 また年齢を考慮したほうがいいです。犬猫は15〜20年生きます。ならば飼い主が新たな犬猫を飼い始めるとすれば50代が限界じゃないかと思います。中には家族が、祖母祖父に犬猫をプレゼントするケースもあります。老人に犬猫の世話は難しいです。結果的に全員が不幸になるケースも少なくありません。

 ペットを飼える環境と経済的余裕があり、飼育する知識を持ち、飼い主も十分に健康な人にだけライセンスを発行すれば、飼育崩壊の悲劇は減ると思います。

 ただライセンス制が現実に施行されるかというと、なかなか難しいとは思います」

 多頭飼育崩壊問題には、決定的な解決法がないのが現実だ。ペットを飼う人、一人ひとりに求められるのは一生世話していく覚悟だろう。ペットは決して、人間のためのオモチャや道具ではないのだ。

村田 らむ :ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター
posted by しっぽ@にゅうす at 09:47 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペットも長寿の時代! “生き生きと暮らす“アイデア続々 愛犬も飼い主もニコニコ笑顔に 北海道

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今、みなさんのペットの年齢は何歳ですか?人間同様に寿命が延び、犬や猫にも最近、長寿の時代が到来しています。

 愛するペットが健康で長生きしてほしい―。そんな飼い主の思いに応える様々なケア用品が登場しています。

ペットも長寿の時代! “生き生きと暮らす“アイデア続々 愛犬も飼い主もニコニコ笑顔に 北海道
UHB北海道文化放送
飼い主が心配になる“ペットの老後“
 「ペットの将来について心配なこと」を散歩中の飼い主に聞いてみました。

 飼い主:「ペットが老後になって、介護するのに自分の手でちゃんとできるのか。教えてくれる方がいらっしゃるのか、そういうところですね」「病気しないでいてくれたら一番いいですけど、予防が大事だと思うので、シニアになった年からは、毎年健康診断したりとか食事に気をつけたり予防はしたい」

 散歩中の17歳の柴犬に会いました。

 飼い主:「今、オシッコも漏らしたりしているので、夜はオムツをして。あと最近は後ろ足が弱ってきているので、なかなか歩けなくなってきている。歩かせるのが大変です」

 少しでも長く、大切なペットと充実した生活を…。いずれは訪れる愛犬の老後に備え、様々なアイデアが生まれています。

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北海道初! 獣医師のいる「メディカルトリミング」
 札幌市中央区にある、緑の森どうぶつ病院さっぽろクリニック。

 ここで2018年始まった北海道初のサービスが、高齢犬やアレルギー、心臓疾患などを抱えるペットが利用できる、メディカルトリミングです。獣医師の健康診断とトリミングがセットになったプランで、多い月で約10頭の利用があります。

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 森伸介院長:「ほとんどが高齢の子ね。高齢で心臓が悪い子とか、てんかん持ちの子とかは、どこの(サロンでも)受け付けてくれない。トリミングしたいけどできない、という話がすごく多い。そういう時にうちでやっていると言うと、喜んでもらえることが実際に多い」

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 病院の2階にある、緑の森どうぶつ病院ペットケアサポート「てとて」。高いトリミング技術を取り入れた札幌市西区の「ペットのお風呂やわんわん」と提携し、獣医師のいる安心の環境でトリミングを行っています。

 トリマー 米田菜月さん:「普通の元気な子よりも、足腰が弱かったり、目が見えない、耳が聞こえないなどいろいろある。支えながらトリミングしたりだとか、犬にあまり負担をかけないように」

飼い主の不安を取り除くサポートに
 この日、札幌市の隣・江別市からやってきたのは、12歳のフレンチブルドッグ・大丸くん。

 飼い主:「一番安心です。先生が診てからOKだったらシャンプーできる場合もあるし、調子が悪かったら中止も。何日も前からでなく、その場でも中止がOKなので」

 ペットの体を一番に考えたメディカルトリミング、飼い主の心の不安を取り除くサポートにもなっています。

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「歩けることが嬉しそう」散歩は犬用車いすで
 札幌に住むフレンチブルドック、さくらちゃん。原因不明の病気で後ろ足に力が入らず、かつては足を引きずって散歩していました。

 そんな時、飼い主が出会ったのは札幌で犬用の車いすを販売する「もえれ製作所」でした。もうすぐ10歳になるさくらちゃん。2年前から車いすを装着し、今ではあちこち元気に歩き回っています。

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 飼い主 宮下朱美さん:「気持ちよく散歩できる。前だったら本当に足が動かなくて、顔が泣きそうになっていたから。やっぱり長い事足を引きずって散歩させてたから、車いすに乗った瞬間に顔が笑顔になって、歩けることが嬉しいというのがひしひしと伝わってきた」

 車いすに乗ることで、今まで力が入りにくかった足のリハビリになっていると言います。

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犬用車いすを“ゼロ“から製作、その思いとは?
 「もえれ製作所」ではここ数年で発注が増え、全国各地からひと月約30台の注文があります。そんな犬用車いすの製作を受注、全ての工程を手作りで製作しているのが白石区にある「ラピエス」です。バイクや犬用の皮製品製造と、機械加工を専門に行っています。

 代表の高橋さん。婦人服メーカーに勤めた経験などを生かし、犬の首輪やリードなど全てオリジナルで製作しています。早速、犬用車いすを見せてもらうと…

 高橋克典代表:「(Q.ゼロから作っている? )そうですね。部品も全部。溶接してまた削ってと手間が掛かる部品なんですけども。材料も溶接性も良くて、強度があって、北海道では手に入らないアルミを使っています」

 バイクにも使っている、軽くて丈夫な部品を使い、溶接や生地の縫製なども全て高橋さん一人で手掛けます。

お腹が当たる生地は、柔らかな国産の頒布生地の中に綿を詰めて作ります。犬用車いす「アルケリーオ2」。お腹周り、胴の長さなど1頭1頭計測し、セミオーダーで販売、50キロを超える超大型犬にも対応しています。

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 製作を手掛ける高橋さんは、車いすにこんな思いが…

 高橋克典代表:「前に飼っていた犬が足を悪くしたときに、病院に行っても何もしてあげられなかった。今だったら色々あるんでしょうけど。僕も技術が身に付いてできるので、いろいろ作ってあげたいなと」

 ミックス犬のマックス。高橋さんが以前飼っていた愛犬です。足が不自由になり、当時は何もしてあげられなかったという思いが、高橋さんの車いす製作の原動力になっています。

 「(Q.実際に車いすで歩く犬たちを見ると? ) それはうれしいです。ちゃんと元気に歩けるのは。本当にかわいそうなワンちゃんが多いので、少しでも役に立てればと思っています」

 車いすのさくらちゃん、きょうも笑顔で元気に散歩しています!

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アイデア満載! 愛犬家住宅コーディネーターの自宅
 札幌市北区にある愛犬家住宅コーディネーター、池田千夏子さんが設計した自宅兼モデルルームです。

 池田千夏子さん:「(Q.玄関の特徴は? )散歩から帰ったあとのケアをいかに楽にするかを考えた。足洗いのシャワーが付いているので、ここで足を洗って。(Q.玄関に排水溝が付いている? )はい、そうです!」

 タオルで拭いただけでは、湿っぽくてかゆくなってしまうことから、玄関脇に設置した引き出しにはドライヤーを入れてあります。散歩から帰ったら玄関で全てが完了するようになっています。

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UHB北海道文化放送
 9年前に愛犬家コーディネーターの資格を道内で初めて取得した池田さんは、大好きなゴールデンレトリバーと住む家を、自ら設計し市内の工務店に依頼。

 全国でも珍しい愛犬家住宅のモデルルームとして自宅を公開、今後は有料でアドバイスも行う予定です。

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 「新しいワンちゃんを迎えた時に、(犬の)ケージがすっぽり入るように設計した」「(Q.ワンちゃんが通る? )
そうなんです!ここを通ったり、ここで寝たり」

 このトンネルの反対側には収納が!この厚い壁、実は四方に収納が作られているので使いやすさは抜群。ワンちゃんの水飲み場もあるんです。

さらに、ワンちゃんはもちろん、子どものいたずら防止にもなるよう、すべての家電や食器などはクローゼットの中に収納できます。ワンちゃんにも高齢者にも優しい床は、滑りにくい素材を使用し、バリアフリーで庭への動線も確保。

 他にもさまざまな工夫を凝らした愛犬家住宅ですが、意外にも…

 「(見学に来る人の)半分ぐらいはワンちゃんのいないご家庭だったりする。お子さんがいらっしゃったり、ご夫婦ふたりだけになったり、という方もいます」

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大切なのは快適さ 「ニコニコしていたら幸せ」
 愛犬の「育て方」と、愛犬との「住み方」から考えられた愛犬家住宅。しかし池田さんは、人がより快適に、住みやすい家として設計することが大切だと考えています。

 「愛犬にどうして欲しいという、考えの元に設計をする。イライラをしない、家事がやりやすいとか、機能的ということにこだわって、私たちがいかに快適に過ごせるかを考えて、私たちが楽になった分、ニコニコしていられたらこの子たちは幸せという感じだと」

 ペットにいつまでも健康であって欲しい。そんな飼い主の思いは私たちの生活を豊かにするヒントがあるのかもしれません。

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posted by しっぽ@にゅうす at 09:45 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「避難所とペット」問題で論争、飼い主はまず自治体に確認を

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各地で観測史上最高雨量を記録した台風19号は、70人を超える犠牲者を出し、全国50以上の河川を氾濫、決壊させるなど甚大な被害をもたらした。

 被災した愛犬・愛猫家の間で物議を醸したのが、「ペットと一緒に避難できるか」という問題だ。

 今回の台風19号では、孤立した埼玉県川越市の中学1年生の男子生徒が「猫を飼っていて避難できなかった」と発言。タレント・ダレノガレ明美(29)も、SNSで〈避難所、動物ダメらしく……悲しい。動物は置いてきてくださいって…〉と投稿した。

 一方、ペットを飼っていない人には、鳴き声によるストレスや、犬・猫アレルギーへの懸念があり、同伴避難に否定的な声もある。

 賛否両論分かれる中、現実には、ペットの受け入れ態勢は自治体ごとにバラツキがある。ペット専用スペースを設けるケースもあれば、「一律お断わり」の場合もある。では、避難時に飼い主はどうすべきか。

 災害時の犬猫の保護活動などに取り組むNPO法人「ランコントレ・ミグノン」理事の友森玲子氏は、「ペットと一緒に自宅に残るのはNGです」と語る。

「過去の災害では、ペットがいて避難しなかった人や、ペットの餌やりのために自宅に戻った人が、家屋倒壊などで命を落とすケースが発生しました。避難所ではペットと一緒にいられないからと車中生活を選び、それが長期化してエコノミークラス症候群に繋がった事例もあります。あくまで人命を優先して避難すること、事前にペットと一緒に避難できるかを自治体に確認しておくことが大切です」

 2018年の西日本豪雨では、岡山県獣医師会がペットの無料預かりを行なう動物病院やペットショップを公表。広島市は「災害緊急ペット相談窓口」を開設した。

「避難所と獣医師会が連携を取り、同行避難所の巡回や動物病院での預かりサービスなどを実施した事例があります。避難所に受け入れ態勢がない場合、地域の獣医師会に相談してみましょう」(友森氏)

 やむを得ずペットを自宅に残す場合も、リードを外して放したり、自宅の1階に残すと、水害に巻き込まれる危険性がある。

「2階以上のなるべく高い場所に避難させてあげるべきです。その際、ケージに入れたほうが安全です。パニックになって窓を破って逃げたり、屋根が落ちたり家具が倒れることを想定し、普段からケージに慣れさせておくとよいでしょう。自宅に戻る際は、必ず周辺の安全状況を確認してから、ペットの安否を見に行くようにしてください」

 飼い主にとっては「家族の一員」でも、他人にとってはストレスの種となりかねないペット問題。今回の論争を踏まえ、行政による対策が急務となる。

※週刊ポスト2019年11月1日号
posted by しっぽ@にゅうす at 09:41 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

台風19号・多摩川氾濫で唯一の死者 娘さんが語る「ペット4匹も父と一緒に死んでしまいました…」


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なぜ私は生き残り、彼は死んでしまったのか――。戦争や災害の難を逃れた「生者」は、「死者」との紙一重の差を前にして深いトラウマに囚(とら)われる。生と死を分ける、髪の毛1本ほどの僅かな違い。台風19号による被害者にも、生死の境のドラマが存在していた。

「私は(台風が直撃した今月12日の)前の日から友だちの家に避難していたんですが、父は仕事に出掛けていたので一緒には行きませんでした。それで12日の20時頃、電話で『こっちは水きてないよ。お父さんのほうは大丈夫?』と訊(き)いたら、『大丈夫、大丈夫』と言っていたのですが……」

 被害者の娘さん(28)は、こう振り返った。彼女の父親がいたマンションの浸水が始まったのは、おそらくその電話を切った直後のことだった――。

 史上最大級の台風19号は、各地に甚大な被害をもたらした。それは、首都である東京周辺も例外ではなかった。

 神奈川県川崎市高津区溝口、多摩川の支流である平瀬川沿いの土手に面した4階建てマンション。そこに住んでいた60歳の男性は、川から溢れ出た水に飲みこまれ、自宅で心肺停止の状態で発見されて死亡が確認された。「氾濫多摩川」によって亡くなった唯一の被害者となった(13日現在)。

4匹のペットを抱えて…
 多摩川が荒れ狂った地域は広範囲に及んだ。にも拘(かかわ)らず、一体なぜ彼だけが死神の手に搦(から)め捕られてしまったのだろうか。

「4階に住んでいる男性が(12日の)18時頃に、『そろそろ危ないから、上の階に上がってきなさい』と言いに来てくれたんです。上の階に“猫仲間”の人がいたので、その人の部屋に身を寄せました」

 こう証言するのは、当該マンションの2階に住んでいる20代の女性だ。

「そうしたら、20時くらいに川から水が溢れてきて、ものの30分で1階が浸水しました」

 その1階に住んでいたのが亡くなった男性だった。浸水したのは1階のみ。改めて「土手沿いの1階」の危険性を思い知らされるが、彼が命を落としたのはそれだけが理由ではないようだ。

 同じマンションに住む40代の男性住民が後を受ける。

「私は17時頃に車で実家に避難しました。犬を飼っていて避難所に連れていくわけにもいかなかったので」

 亡くなった男性も白毛で雑種の犬とプードル、そしてうさぎ2匹を飼っていた。

 先の女性が続ける。

「うちのマンションはペット持ちが多いので、みんな避難所には行きませんでした。避難所がペットを受け入れてくれるか分かりませんし、避難所には犬猫アレルギーを持っている人がいるかもしれませんからね」

 4匹ものペットを抱えて、近隣住民や避難所のお世話になるわけにはいかない――。そんな「遠慮」が男性の死の一因となってしまったと、マンションの住民たちは見るのだった。

 他の被災地でも、同様の理由で避難所行きを諦めた人は多かったのではないか。

 防災システム研究所の山村武彦所長はこう勧める。

「最近は、小中学校のように校庭などのスペースがある避難所では、動物愛護団体やペットセンターの協力のもとでペットを受け入れてくれるところもあります。したがって、遠慮せずにまずはペットを連れて逃げるのが賢明でしょう」

 冒頭に登場した被害者の娘さんが再び言う。

「ペット4匹も父と一緒に死んでしまいました……」

 愛犬家が、犬の存在ゆえに命を落とす。何とも皮肉な「川崎マンション」の悲劇である。

「週刊新潮」2019年10月24日号 掲載

新潮社
posted by しっぽ@にゅうす at 09:33 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペットOKの復興住宅 城南町に完成

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 熊本市が整備する災害公営住宅(復興住宅)で唯一ペットと同居可能な「舞原第三団地」が南区城南町に完成し、18日に現地で落成式があった。市内の復興住宅は7カ所目で、11月1日から入居が始まる。

 約2050平方メートルの敷地に、鉄骨2階建て(延べ床面積約285平方メートル)4棟を建設した。2DK(54平方メートル)8戸と2LDK(66平方メートル)8戸。

 犬や猫などのペットが飼いやすいよう居室の床は全てフローリングにし、壁紙は傷に強い素材を採用した。1棟ずつ屋外に洗い場も設けた。

 設計から建設までを業者が担い、完成後に市が買い取る方式で整備した。土地取得を含む総事業費は約3億5千万円。

 落成式には市職員や入居者ら約30人が出席。近くの藤山仮設団地から愛犬を連れて移り住む新聞配達員、村端國雄さん(64)は「仮設より部屋が広くて住みやすそう。ペットも喜ぶと思う」と話した。

 市が整備する復興住宅は8カ所。残る1カ所は中央区の「南熊本第二団地」(80戸)で11月末に完成予定。(松冨浩之)

(2019年10月20日付 熊本日日新聞朝刊掲載)
posted by しっぽ@にゅうす at 09:32 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする