動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年11月26日

犬や猫がポインセチアを食べると命の危機に Xmasシーズンの「要注意」植物は


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あと1か月でクリスマスです。愛犬や愛猫と素敵な時間を重ねたいと思って、イベントを考えていませんか。今年のことを振り返りながら、部屋もクリスマス仕様に飾りつけをしようと。インスタ映えするし、お花屋さんの店先で赤と緑のコントラストの綺麗な「ポインセチア」を買って帰ろうかなと、思っていませんか。しかし、自宅にポインセチアを飾って帰宅すると、ポインセチアの鉢が荒らされて、犬や猫がぐったりしているかもしれません。ポインセチアを犬や猫が食べると中毒症状を起こすのです。今回は、動物と植物の毒についてお話をします。

なぜ いま植物の中毒か
私たちのまわりには多くの植物があり、犬や猫たちと植物に囲まれて生活をするのは、理想かもしれません。なのに、植物が問題になるのかを考えてみます。

・完全室内飼い。

犬の場合は、散歩をするが(小型犬は、散歩もしない子もいる)。猫の場合は、動物病院に行く以外は、一歩も外に出ない子も多いので、部屋に目新しい植木鉢などがあれば、ニオイを嗅いだりします。犬は以前は、玄関や庭に繋いで飼っていたので、その範囲(鎖が届く範囲)しか行けなかったのですが、いまや部屋で放し飼いの子が多く、どこでも行くことができます。それで、植木でいたずらをするのです。

・飼い主が、仕事をしていることが多く留守番の時間が長い。

飼い主が、いないので、ひとりの時間が長く、植木鉢で遊ぶなどの時間もたっぷりあるわけです。彼らは、飼い主がいない家を守ろうとは考えていなくて、食べるものや遊ぶものを探しているのです。そんなことが心配な飼い主さんは、室内にカメラをつけて様子をスマホから見ている人もいます。

そのため、室内に飾る植物の知識を持っていないと、彼らの命の危険に晒す恐れがあります。

具体的などんな植物が多いか見ていきましょう。今回は冬のものをご紹介します。

ポインセチア
ポインセチア 撮影筆者
有毒部分:茎、葉(白い汁)

成分:フォルボール

症状:嘔吐、下痢、口の中の焼けたような感じ(灼熱感)、皮膚炎

注意:ポインセチアの樹液は、人の皮膚についた場合も皮膚炎になるので気をつけてくださいね。

クリスマスローズ
「動物が出会う中毒」より
受験生に縁起のいい花といわれています。それは、花びらが5枚あり、5かく→合格、クリスマスローズのがくがなかなか落ちないので、がくが落ちない→合格といわれて受験生には人気があります。

有毒部分:全草、特に根

成分:強心配糖体のヘレブリンやアコニチン

症状:不整脈、血圧低下、心臓麻痺、嘔吐、下痢、口の中の焼けたような感じ(灼熱感)

スイセン
「動物が出会う中毒」より
人間の例として徳島県の小学校で調理実習室のときに、餃子の具としてニラとスイセンを間違えて用意した中毒事件もありました。

有毒部分:茎、球根

成分:リコリン

症状:嘔吐、下痢

他の毒性のある植物
・ヒヤシンス:球根、皮膚のかぶれ

・キキョウ:根、嘔吐、下痢

・ヒガンバナ:全部、皮膚のかぶれ、中枢神経麻痺

・シキミ:葉、樹皮、呼吸困難、全身ケイレン

など、他にもあります。わからない植物は、かかりつけ医に尋ねるか、調べましょう。

散歩中に植物を食べる
散歩中に植物を食べて、その場で吐く子がいます。都市伝説として「胃の調子が悪いから、胃薬の代わりに食べている」とかいわれています。その植物が、有毒なものでなくても、除草剤、殺虫剤、犬の排泄物がついている可能性もあります。そのため、外の植物を食べてない方がいいです(猫草のようなものを植えて、毒のない衛生的なものを用意しましょう)。

植物を食べたらどうするか
・その場にいたら、オヤツを持っていく、それを吐き出させる。手を入れて取ろうとしても、取られるのが、嫌なのですぐに飲み込んでしまう可能性もあるので、焦らず、他のもので気を散らしましょう。

・有毒植物の場合は、口や皮膚などを水道水で洗う。

・ケイレン、よだれが止まらない、フラフラしているなどがあれば、すぐに動物病院へ連れていってあげてくださいね。

飼い主のできること
・犬や猫がいるところには、なるべく植物を置かない。

・肥料、殺虫剤なども犬や猫が触れるところには、置かない。

・植物を置く場合は、犬や猫に中毒成分がないか調べる。

・仏壇の花で遊ぶ、犬や猫がいるので、気をつけてくださいね。

・家の中でいたずらをする子は、留守のときはゲージにいれておく。

まとめ
犬や猫は、飼い主が仕事をしているときに、何か面白いものがないか、と探しています。目新しい植木などがあると、遊んでいる場合もあります。クリスマスシーズンは、慌ただしくなり誤飲などが増える時期です。彼らと楽しい時間を過ごしたいのなら、植物の中毒の知識を持って、彼らを守ってあげてくださいね。彼らを包む全てのものが、安全で優しさで溢れるような時間を送ってもらいたいです。
posted by しっぽ@にゅうす at 00:14 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

そもそも犬はなぜ吠える? 吠えない犬にするための生活習慣やしつけについて


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犬の「吠え」を放置してしまうと、「吠えグセ」がついてしまい、後々大変なことになるケースも。愛犬に「吠えグセ」がつくまえの子犬のうちに、しっかりと「吠えない」習慣をつけることが大切です。今回は生活環境としつけの観点から、吠えない犬を育てるためにできることをご紹介します。

そもそも犬はなぜ吠える? 吠えない犬にするための生活習慣やしつけについて
吠える犬
犬が吠える理由とは?
警戒している
犬は、自分のテリトリーを脅かすものに対して、「警戒」や「怖い」という気持ちが働き、吠えます。また、正体がわからないものが近づいたときも、吠えて相手を追い払おうとします。この場合、愛犬が警戒しそうなものを、あらかじめ「怖がらなくて大丈夫」と教えておくことで予防できるでしょう。

自分の要求をかなえるため
犬は経験から「吠えれば要求をかなえてくれる」と考え、「おねだり」で吠えることがあります。それを防ぐためには、おねだりの経験を積ませないことが大切です。おねだり吠えは無視し、「吠えても無駄」と思わせましょう。

つい気分が高まって吠える
犬は警戒心や要求をかなえるためではなく、気分が高まってつい吠えたり、他の犬につられて吠えることもあります。この場合は、ストレスとエネルギーをためないように、上手に発散させてあげることが予防になるでしょう。

そもそも犬はなぜ吠える? 吠えない犬にするための生活習慣やしつけについて
散歩中の犬
吠えない犬にするための生活習慣
吠えにくい犬にするためには、日常生活の中でちょっとした工夫をしてみることも大切です。

1日2回以上散歩に行く
犬はずっと家の中にいると、退屈さやストレスを感じ、少しの物音でも反応して吠えたり、要求吠えをするようになります。1日2回散歩に出ることによって、リフレッシュすることができ、吠えにくくなるでしょう。
愛犬が散歩が好きではない場合は、抱っこやキャリーバックで外に連れ出すだけでもいい刺激となり、吠えの予防につながります。

クレートを活用する
クレートのような暗くて狭い空間は、犬が本能的に安らげる場所です。クレートを使って「ハウス」を教えておけば、吠えているときや吠えそうなときに、愛犬を落ち着かせることができます。
普段からお昼寝や就寝時の寝床としてクレートを活用し、愛犬が落ち着ける空間にしておくといいですね。


吠えを防ぐのに役立つしつけとは?
吠えたときに誘導しやすくする「オイデ」や、吠えを抑制する「マッテ」のしつけをすることで、犬の行動をうまくコントロールできるようになります。また、「オイデ」や「マッテ」はさまざまな場面で役立つので、しっかりと練習しましょう!

「オイデ」のしつけ方
@ 愛犬の名前を呼び、はじめは来なくてもほめて、おやつを与えます。

A 1日30〜40回練習して、離れた場所から名前を呼んでも飼い主さんの元に来るようになったら、次は「名前+オイデ」で呼びます。

B 足元に愛犬が来たらほめておやつを与えることを繰り返すと、犬は「オイデ」で足元に行くとイイコトがあると覚えます。

「マッテ」のしつけ方
@ まずは「オスワリ」を指示して愛犬が座ったら、座っている状態で「よし」と声をかけ、ほめてからおやつを与えてください。

A 愛犬が座ってから「よし」と声をかけるまでの時間をだんだん伸ばし、2秒くらい待てるようになるまで練習します。

B 次に、「オスワリ」+「マッテ」と指示し、2秒ほど待って「よし」としてほめておやつを与えます。これを繰り返すことによって愛犬は「マッテ」をするといいことがあると覚え、飼い主さんがうまく愛犬の行動をコントロールできるようになります。成犬になってから「吠えグセ」を直そうと思っても、なかなか直すことはできないといわれています。子犬のうちに取り組んで、吠えない犬を目指しましょう!

参考/「いぬのきもち」2017年3月号『1才までに「計画完了」を目指して 吠えない犬育成計画』(監修:日英家庭犬トレーナー協会認定トレーナー ナカムラ・ドッグ・スクール主宰 中村 太先生)
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

いぬのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 00:13 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の糖尿病を予防しよう!糖質を抑えられるご飯のあげかた

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糖質とは?猫には必要なの?

そもそも「糖質って何?」と思いますよね。糖質は、炭水化物の主要な構成成分でもあり、人間にとっては筋肉や血液、脳や神経などに必ず必要なエネルギーです。しかし猫などの「肉食動物」にとってはあまり必要ないとされており、糖質の消化や吸収がしにくい体の構造になっています。

そんな猫が糖質をたくさんとってしまうと「内臓」に負担がかかってしまい、肥満や糖尿病を招いてしまうと言われています。

猫が糖質をとるとどうして糖尿病になるの?

猫が糖質を摂取しすぎると、「糖尿病」になってしまうと言われていますよね。これは「キャットフードに含まれる成分」が関係しています。

猫の餌は、

✔ドライフード
✔ウェットフード

などキャットフードの種類があり、一概には言えませんが、「ドライフード」に糖質が多く含まれていることがあります。

「どうして猫には糖質が必要ないのにキャットフードに含まれているの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは単純にキャットフードを、

✔安価にするため
✔大量生産するため

など、これらを理由に糖質を含ませていると言っても過言ではありません。

ドライフードの糖質が招くこと
抗酸化物質が含まれているので免疫力をあげるため、猫にとっても糖質はある程度必要だとはいえ、糖質をたくさん混ぜてしまっているのが「ドライフード」なのです。そして猫はこのドライフードを食べることによって糖質を摂取し、体内でブドウ糖に変換する→血糖値が上がる→血糖値を下げるために膵臓が過度に働く→消費されずに残ったブドウ糖は脂肪になる、といった状態になります。

こうして消費されることなく蓄積されてしまった脂肪が原因により、猫は「糖尿病」を招いてしまうのです。猫は人間のように「1日3食」と決まっていません。そうして何度もドライフードを食べて血糖値が激しく変動することで、代謝が正常に働かなくなってしまうこともあるのです。

糖質を抑えられるご飯のあげかた

では、猫の糖質を抑えるためにはどのようにすれば良いのでしょうか。できる方法をいくつかご紹介させていただきます。

療法食を検討する
糖尿病を予防するために療法食を食べさせることもおすすめです。しかしダイエット食など、猫のための療法食は、獣医師の指導が必ず必要になりますので、「自分の猫にはどのようなものを与えるべきか」ということを受診をして相談してください。

血液検査などによって、血糖値や猫の状態を知ることができます。その指導によって、療法食のキャットフードを選ぶことがおすすめです。

ウェットフードを与える
ドライフードは糖質を粉状にして栄養素として配合しています。一方でウェットフードなどの「缶詰」はタンパク質がメインになっています。

どちらも食べさせすぎは良くありませんが、ウェットフードであれば水分摂取をすることもできるので、カリカリばかりを与えてしまわずに、適度に缶詰タイプの餌も与えてあげるようにすると良いでしょう。

また近年では少しお値段は高いですが、タンパク質がメインのドライフードもありますので参考にしてみてください。

まとめ

猫は食べ過ぎや運動不足によって、人間と同じ生活習慣病である「糖尿病」になってしまうことがあります。猫の糖尿病を予防するためにも医師に相談した上で療法食を取り入れたり、ウェットフードなどの缶詰を取り入れたりすることがおすすめです。

糖質のとりすぎは猫にとって良くありません。飼い主さんがきちんと成分を見て、キャットフードを選んであげてくださいね。


(獣医師監修:平松育子)
posted by しっぽ@にゅうす at 00:11 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プロ熱視線 最先端施設 円山動物園のゾウ 札幌市(北海道)

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のびのび元気に暮らせる環境が注目されています。全国各地の動物園で働く飼育員たちが札幌・円山動物園に集まりました。その目的は「ゾウ舎」、キーワードは「動物ファースト」です。

プールに入り、気持ちよさそうに水を飲んでいます。札幌・円山動物園のゾウ舎です。ゾウがのびのびと暮らすことができる全国でも最先端の施設です。この円山動物園を参考にしようと、25日、全国の動物園から飼育員らがやってきました。動物のプロも興奮を隠せません。
(視察に来た人)
「プールに砂はたまらないんですか?水の循環するとき」
(円山動物園の担当者)
「定期的にはバキュームで吸い上げないといけないと思うが、そんなにひどくない」
(愛知県から視察に来た人)
「屋内の砂の管理は結構難しい。参考にしたい」
注目を集める理由、それはゾウ舎に散りばめられた「優しい」つくりです。
(礒貝記者リポート)
「ゾウ舎の床には、ゾウが簡単に掘り起こせるほど柔らかい砂が敷き詰められています」
一番の特徴は、床の砂。体重が重いゾウは硬いコンクリートの床では、足に大きな負担がかかるためです。ゾウの生活の大半を占める食事の時間にも、飽きさせない工夫があります。壁に空けられた穴から鼻を伸ばして草を食べています。運動しながら飽きずに食事ができる仕組みです。ゾウの生活を第一に考え抜いた施設です。
(円山動物園 小林真也さん)
「動物たちにも常に幸せになってもらえるようなご飯や生活の質、睡眠も含めて配慮して考えないといけないです」
この取り組みの背景は4年前に遡ります。マレーグマが別のクマに噛まれ死亡するなど、動物の死が相次ぎました。このときの教訓が「動物ファースト」の根っこにあります。「動物ファースト」には別の目的も。これは先月、円山動物園で撮影された、ゾウが交尾行動をとる映像です。動物にとって暮らしやすい環境は、活発な繁殖活動、つまり絶滅を回避することにつながります。
(円山動物園 小林真也さん)
「種の保存と保全活動に取り組んでいかないといけない、これだけ立派な施設ができたので、出産、繁殖を目標に掲げてやっていく」
全国が注目する、円山動物園のゾウ舎。動物のため、絶滅を防ぐため、動物園の取り組みは続きます。

最終更新:11/25(月) 19:22
STVニュース北海道
posted by しっぽ@にゅうす at 00:10 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月25日

現行の介護保険制度ではヘルパーは世話できず ペットを飼う高齢者のリスク

livedoor



二村キヌヨさん(82歳)の娘さんに懐いている猫のチャーヤン(筆者撮影)

「1人暮らしの母親が入院することになり、猫の世話ができなくなった。自分は別居しており、猫を引き取ることはできない。なんとかしてほしい」

そんなSOSの電話が動物愛護団体にかかってくることがある。聞けば、不妊手術をしておらず、猫が何匹もいるという。殺処分はしたくないが、自分で飼うこともできないと訴える。週に2〜3日、餌やりをしに来ているが、長い間、猫の世話が満足にできなかったせいか、家の中はゴミ屋敷状態だった。

このケースでは、ボランティアと行政が協力して猫に不妊手術を行い、里親を探すことで殺処分を免れることができた。

人間だけじゃなくペットも長寿に
昔と違って、今は犬も猫も人間と同様、長生きになっている。犬の平均寿命は14.29 歳、猫の平均寿命は15.32歳である(2018年全国犬猫飼育実態調査・ペットフード協会)。猫に至っては20歳を超えて長生きする例もある。

もし60代で子犬や子猫を飼い始めたとしたら、犬も猫も飼い主が70代後半まで生きることになる。それまで元気でいられればいいが、先のことはわからない。病気になって入院したり、介護施設に入居することにでもなったら、ペットの世話はどうすればいいのだろう。


今も6匹の猫を飼う二村キヌヨさん(82歳)(筆者撮影)

東京都に住んでいる二村キヌヨさん(82歳)は大の猫好き。自宅で猫を飼うだけでなく、近所で見かけた野良猫の世話をするボランティアでもある。世話といっても、ただ単に餌をやるだけではない。地域にこれ以上、野良猫が増えないよう猫を捕獲し、不妊手術を行うTNR活動(Trap捕獲して/Neuter不妊手術をし/Return元の場所に戻す)を地域の動物愛護団体とともに行ってきた。

「近隣の自治体のなかにはTNR活動に助成金を出すところもあるんですよ。でも、私が住んでいるところでは行われていない。そういう話もあるにはあったようですが、一部の住民から猫のために税金を使うのかと批判があって立ち消えになってしまったんですよね。それで、しかたなく自腹を切って手術費用を出していました」

世間の相場はわからないが、二村さんが頼んでいた動物病院では、オスもメスも不妊手術の費用は2万円。十数年かけて30〜40匹の猫の不妊手術を行ってきたという。そのおかげで地域に野良猫の姿はほとんど見かけなくなった。

しかし、別の問題が浮上した。TNR活動で元の活動場所に戻した猫が相次いで姿を消すという事態が起こったのだ。猫には縄張りがあり、手術後、すぐに姿を消すことはない。

「どうしたんだろうと思って、近所の人に聞いたら、同じ地域に住んでいる男性が猫を捕まえて川に放り投げて殺しているというんです。その人は猫が嫌いなんだろうけど、そんなひどいことがよくできると思って。その人から何か文句を言われたら言い返してやろうと思っていたんだけど、結局、私には何も言ってこなかった。

でも、そんなことがあって不妊手術した猫を元の場所に戻すことができなくなって、仕方なくうちで引き取ることにしたの。そんなわけで、一時期、うちには13匹ぐらいの猫がいたこともあるんですよ。

もともと猫が好きだったから、私の部屋の奥に2畳くらいの猫専用の部屋を作ったんです。そこに大きめのトイレを2つ置いて、ご飯もそこで食べさせるようにしています。13匹もいたときなんて、もう、猫の世話で1日が終わる感じでした。臭いもするので、猫部屋には脱臭機も置いています。今は6匹まで減りました。猫をいじめていた男性もどこかに引っ越していったので、ホッとしています」

13匹もの猫の世話をどうしたのか?
そんな二村さんがひざの手術をすることになったのは、今から10年ほど前のこと。20日ほどの入院が必要と言われ、二村さんは頭を抱えてしまった。娘さんと同居しているが、日中、仕事に出かけるため、13匹もの猫の世話はできない。

「娘も猫は嫌いじゃないけど、私があまりに猫の世話をしすぎたせいか、ちょっとあきれているというか、猫に関しては距離を置いているところがあります。普段、猫の世話をしているのは私で、娘はほとんど関わっていません。それで、娘には負担をかけられないと思って、近所の知り合いに謝礼4万円を渡して世話をしてもらうことにしたんです。

知り合いには毎日、家に来てもらい、トイレを掃除してもらったり、ご飯をあげてもらったり。娘が仕事から帰ってくるまで家にいてもらったこともありました。それで、何とか入院中は乗り切ったという感じですね」

私が「また入院しなくてはいけなくなったら、どうするんですか?」と聞くと、「同じ知り合いに謝礼を払って世話をお願いしようと思います。娘も1人で猫の世話をするのは大変ですが、2人なら負担も少ないでしょうから」という。

それでも、自宅にはまだ猫が6匹もいるのだ。

私が「猫のために長生きしないといけないですね」と声をかけると、「私が死ぬまでには2匹ぐらいにしてあげないと、娘が大変。猫は嫌いじゃないけど、私みたいにたくさんの猫の世話をするのは無理だから。それに、娘に言われるんですよ。ママがいつ亡くなるかわからないのに、そんなに猫を残されたら困るのは私なんだからねって」と苦笑する。


猫専用の部屋でトイレの掃除をする二村さん(筆者撮影)

確かに親と同居しているからといって、子どもが親のペットの世話を押し付けられる道理はない。子どもには子どもの生活があるのだ。とはいえ、命ある生きものを捨て置くことはできない。否が応でも子どもに負担がかかってくる。

こうした高齢者とペットの問題は、介護の現場でも浮上している。何匹もの猫を飼っていて十分に世話ができず、押し入れの中に子猫の死体があったり、ブラッシングされず、まるで毛糸の塊のようになってしまった犬がいたりする。

利用者の中には、ヘルパーにペットの世話を頼む人もいるが、現行の介護保険制度では、ヘルパーの仕事内容がきっちり決められており、ペットの世話はできないことになっている。もちろん、保険外サービスで自費負担すれば、ヘルパーがペットの世話をすることは可能だが、年金暮らしの高齢者にそれを望むのは難しい。

高齢者がペットを飼うリスク
高齢者がペットを飼うことは、心が癒やされて精神が安定したり、世話をすることで身体の機能を維持する効果もある。しかし、飼い主が70代、80代ともなれば、ペットの世話ができなくなるというリスクも伴う。

高齢の親がペットを飼っているという人は、何かあったときにどうするか、事前に考えておく必要があるだろう。自分が引き取れない場合は、誰か頼める人を事前に探しておくなり、動物愛護団体に協力してもらい、自力で里親を探すなりするしかない。

お金に余裕があれば、終生飼養してくれる老犬ホームや老猫ホームに預けることもできる。また、親が有料老人ホームや特別養護老人ホームに入居する場合でも、施設によってはペットと一緒に同居できるところもある。今から情報を集めておくことが大切だ。

いずれにしても、ペット飼う際には、自分の年齢を考えて最後までペットの面倒を見ることができるか、真剣に考える必要があるといえるだろう。

東洋経済オンライン
posted by しっぽ@にゅうす at 09:11 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

入れると愛猫が可哀そう!?「ケージ」にまつわる3つ不安


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みなさんの愛猫は、ケージの中で過ごすことはありますか?  以前ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、ケージの役割・メリット、ケージへの慣れさせ方などについての解説記事をお届けしました。ケージがあることで、愛猫がくつろぐことができたり、日々のちょっとしたリスクなどから愛猫を守ることもできるのです。

入れると愛猫が可哀そう!?「ケージ」にまつわる3つ不安
ケージに登るスコティッシュフォールド
「ケージはあるといいもの」とわかっていても、抵抗が…
しかし、「ケージはあるといいもの」とわかっても、使用するのに抵抗がある人もなかにはいるかも……。そこでこの記事では、ケージに抵抗感のある飼い主さんのために、疑問や不安を解消できる情報を届けられればと思います!

〜猫のケージにまつわる3つの不安〜
「ねこのきもち」では、読者の方にアンケート調査を実施しました。その中から多く寄せられた「猫のケージにまつわる疑問3つ」をQ&A形式で解説していきます。

入れると愛猫が可哀そう!?「ケージ」にまつわる3つ不安
猫のケージにまつわる不安や疑問
Q1. 狭い場所に閉じ込められるのって、猫はストレスを感じないの?
A.「居場所」にさえなれば、むしろケージLOVE♥になります。

猫は、囲まれた場所を好む動物。しかし、「出入り口=逃げ場」を閉ざされると怖がることもあります。そのため、まずはしっかり時間をかけてケージに慣れさせることが大切に。慣れたあとや、必要時間以外は扉を開けたままにしておくと、「ケージは過ごしやすい場所」と猫が好んで過ごすようになるでしょう。

入れると愛猫が可哀そう!?「ケージ」にまつわる3つ不安
猫のケージにまつわる不安や疑問
Q2. 大体何時間くらいならケージに入れていても平気なの?
A. 猫が慣れているなら、1日中でも平気です。

猫がケージに慣れて居場所として使えていて、かつ必要なものが中に備わっていれば、猫はケージにいることを負担に感じません。何時間過ごさせても問題ないはずです。ただし、猫がケージに慣れていることが大切です。

入れると愛猫が可哀そう!?「ケージ」にまつわる3つ不安
猫のケージにまつわる不安や疑問
Q3. 猫が年を重ねてからでも、ケージに慣れてくれるもの?
A. シニア猫のほうが、居場所にしてくれやすいことも。

猫は1日の大半を寝て過ごしています。そしてその時間は、シニア猫になるほど増えていくもの。さらに年齢を重ねた猫は、経験から小さなことでは動じないので、その意味ではむしろケージをすんなり受け入れてくれやすい面もあるでしょう。ただし慣らす際は、猫の体調に充分配慮してあげて! 無理は禁物です。

正しく効果的に使えば、ケージは愛猫のくつろげる居場所になったり、ときには愛猫の命を守ってくれる場合もあります。飼い主さんはぜひ、ケージへの理解を深めてみてくださいね。

参考/「ねこのきもち」2018年10月号『今からでも愛猫の"マイルーム"に ケージで叶うしあわせ猫生活』
(監修:東京都新宿区にある聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/雨宮カイ

ねこのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 08:41 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

複数飼いに向かないコも…? 2匹目の猫を迎える前に検討したいこと

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「もう1匹いたら、愛猫にさみしい思いをさせなくてすむかも」

……お留守番をさせる時間が長かったりすると、愛猫のためにも「2匹目を迎えようかな」と考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、2匹目の猫を迎えることを決める前に、検討しておいたほうがいいことがあるんです!

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複数飼いに向かないコも…? 2匹目の猫を迎える前に検討したいこと
新入り猫を迎える前に検討しておきたいこと
「先住猫がさみしそう」と、新しい猫を迎えたけど…
今回は、先住猫・きららちゃん(メス・17才)と新入り猫・くるるちゃん(メス・6才)の飼い主さんから寄せられたエピソードをご紹介します。

きららちゃんよりも前に飼っていた猫が他界して、1年半が経った頃のこと。きららちゃんのことを思って、飼い主さんは「メス同士なら大丈夫かも!」と、子猫のくるるちゃんを迎えることに。

しかし、きららちゃん、威嚇したり唸ったり……すごい警戒してる!!!
7年近く経った今は、付かず離れずの距離を保っている状態なのだそうです。

仲良くなれると思ったのに……飼い主さんはどんなことを考慮すればよかったのでしょうか? 

複数飼いに向かないコも…? 2匹目の猫を迎える前に検討したいこと
新入り猫を迎える前に検討しておきたいこと
新入り猫を迎える前に検討しておきたいこと
愛猫のためによかれと思って新入り猫を迎えても、相性が合わなかったりすると、愛猫を苦しめることになります。新入り猫を迎える前に知っておいたほうがいいことを、「性格」「年齢」「性別」に分けて見ていきましょう↓↓

複数飼いに向かないコも…? 2匹目の猫を迎える前に検討したいこと
仲良しな茶トラ
【性格】複数飼いに向くかどうか、先住猫の性格をよく見極めよう
複数飼いをすることで楽しく過ごせる猫もいれば、逆にストレスを抱える猫もいます。どちらになるかは、実際に複数飼いをしてみないとわかりませんが、先住猫の性格がひとつの判断材料に!

複数飼いに向く先住猫の性格は…
・活発で遊び好き
・来客や目新しいものに自分から近づく
・大胆で物怖じしない

先住猫が活発で遊び好き、物怖じしない性格であれば、楽しく過ごせる可能性が高いでしょう。

複数飼いに向かない先住猫の性格は…
・神経質、怖がり
・来客や目新しいものを警戒する
・気が強い

怖がりで警戒心が強く、気が強い性格であれば、ストレスを抱える可能性が高いかも……。

複数飼いに向かないコも…? 2匹目の猫を迎える前に検討したいこと
仲良しな猫
【年齢】2匹ともなるべく幼いうちがベター
いずれ複数飼いをしたいと考えているなら、先住猫がなるべく幼いうちがベターです。また、新入り猫もなるべく幼いほうが仲良くなれる可能性は高いです。
というのも、幼いうちは縄張り意識が弱く、遊び相手を欲しているから。もちろん、成猫同士でも仲良くなれるケースはありますが、年齢が上がるとともにその確率は低くなります。

【性別】組み合わせによって、ある程度は傾向があります
相性には、性別による傾向も見られます。去勢・避妊の有無によっても変わってくるそう。オスは「未去勢」だと、オス特有のホルモンの働きで縄張り意識が強まり、ほかの猫と敵対しやすいです。一方で「去勢済み」だと、子猫っぽさを残し、ほかの猫と遊びたがる傾向に。

メスも「避妊済み」のほうが子猫っぽさを残しますが、オスに比べて神経質で、ほかの猫を受け入れないことが多いようです。

複数飼いに向かないコも…? 2匹目の猫を迎える前に検討したいこと
遊ぶ子猫
性別の組み合わせによる相性の傾向は……
【オス × オス】
未去勢なら、お互いをライバルと捉えてケンカが絶えなくなることも。去勢済みなら、遊び相手として仲良くなるケースが多いよう。

【オス × メス】
比較的仲良くなりやすい組み合わせです。しかし、メスが神経質な場合は、遊びたがるオスを威嚇して寄せ付けないことも。

【メス × メス】
気が合えば、つねに一緒にいるほど仲良くなります。しかし、お互いに神経質な場合は、頑なに相手を受け入れないケースも多いよう。

複数飼いに向かないコも…? 2匹目の猫を迎える前に検討したいこと
寄り添って眠る猫
猫の幸せを考えて慎重に検討しよう!
猫はもともと単独行動をする動物なので、1匹でも「さみしいかな?」と心配する必要はありません。また、2匹目を迎えることがよい結果につながらないケースもあります。
2匹目を迎えるかどうかは、先住猫の性格や猫同士の相性を考え、慎重に検討をしたいもの。もしも迎えると決めたなら、2匹がなるべく幸せに暮らせるように、できる限りの対策をしてあげましょうね。

参考/「ねこのきもち」2017年9月号『今のうちに考えてみて 2匹目を迎える前に知っておきたい3つのこと』
(監修:帝京科学大学助教、動物看護師 小野寺温先生)
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
イラスト/上野うね
文/雨宮カイ

ねこのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 08:39 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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