動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年11月10日

猫屋敷の主が直面した「3万5000頭殺処分」のヤバすぎる現実

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行き場を失った猫たちが…
 東京・大塚から歩いて数分の路地裏にあるビル。ここに100頭を超える猫が保護されている? そう言われてもなかなかピンとこない。

なぜ炎上?HIKAKINが飼い始めた人気猫種の、知られざる悲しみ

 ビルの最上階には、保護猫カフェでもある開放型シェルターがある。猫用のケージが並び、ソファや床では、たくさんの猫たちが自由に遊び回っていた。白黒、ブチ、三毛に黒…。歩き進むこちらの足にじゃれてくる。

 NPO法人東京キャットガーディアンは、日本初の保護猫カフェの運営を通じて、行政(保健所・動物愛護センター)などから猫を引き取り、飼育希望の人に譲渡する活動を行なっている。

 つまり、「行き場を失った猫」と「猫と一緒に暮らしたいヒト」を結ぶ仲介の場を提供しているのだ。

 ある休日の午後、保護カフェで里親希望者の個別面談が行われていた。里親希望者は、事前にキャットガーディアンのHPで里親の条件などを読んで、同意の上で申し込んだ人たちだ。原則的には、家族全員で来てもらうようにしているという。

 スタッフが、里親希望者の家族に質問をしていく。

 「この面談で里親には不適切と判断されることも少なくないんです」

 そう語るのは、東京キャットガーディアン代表の山本葉子さんだ。

 「基本中の基本が、終生飼育してくれること、そして完全室内飼育です。この2つのどちらかを外したら完全にアウト。よくいらっしゃるのが、以前飼っていた猫は室内外で飼っていたので、と言われる方。『猫は外に自由に出られなきゃおかしい』と喧嘩腰の年配の方もいます。その場合も、丁重にお断りします。ここから知らない場所に行く猫にとって、“外”に出されることは捨てられたのと同じなんです」

猫屋敷の主が直面した「3万5000頭殺処分」のヤバすぎる現実
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猫ブームの裏側で
 ペットフード協会の調査によると2018年の猫の飼育頭数は全国では約965万頭で、犬の約890万頭を上回る。猫ブームは本当なのだ。

 環境省の調査によれば、2018年度に動物愛護センターが引取った猫は約6万2000頭。譲渡された猫が約2万6600頭、そして約3万5000頭が殺処分されている。それでも1989年(平成元年)の引取り頭数は34万頭で殺処分33万頭だったことからすると、明らかに譲渡数が増加し、引取り頭数と殺処分が減少している実態がわかる。

 東京キャットガーディアンは、2008年に任意の保護団体としてスタートし、2010年4月には特定非営利活動法人(NPO法人)を取得した。譲渡事業の他にも、飼い主のいない猫のための不妊去勢手術専門の動物病院「そとねこ病院」も運営している。これまでに7100頭を超える猫を譲渡し、9460頭以上の猫の不妊矯正手術をしてきた。

 山本さんが言う。

 「世の中に足りないのは、猫への愛情ではなくシステム。ペットショップやブリーダーから購入する以外に、民間の保護団体から猫を譲り受けるというルートを社会に定着させたいと思っているんです」

 現在、常時300頭の猫が当団体に保護・飼育され、譲渡数は年間700頭にのぼる。保護猫は、すべて不妊去勢手術が施され、ワクチン注射、ウィルスチェックなどが済んだ猫たちだ。


猫屋敷からのスタート
 山本さんは以前、ピアニストやバンドなどを派遣する会社を経営していた。1991年、マンションから目白の一軒家に転居した山本さんは、たまたま通りがかった近所のブリーダーの店先で小型犬のポメラニアンに一目惚れ。続いて、「猫をもらってください」という張り紙を見て、兄弟猫を引き取った。さらに、ワクチン注射をしてもらいに行った動物病院で、保護された全盲の猫も引き取ることになる。

 実はこの保護猫は、地域の猫に不妊手術をさせていたボランティアの方が保護した猫だった。山本さんは、ボランティアの人たちと知己を得て、次第に保護活動に参加するようになる。

 そしてたまたま、山本さんは3階建ての家を建築。すると、保護活動の仲間たちが「あなた、家があるんだから猫の保護できるでしょう」と次々に猫を連れてきたのだ。

 「猫はもちろん、色々な動物を保護しているうちに、あっという間に、猫、犬、たぬき、アライグマとなんだかんだで30匹になっていました。猫屋敷というか獣屋敷ですね(笑)」

 山本さんは、動物に囲まれて暮らしながら「さすがにこのままでは先がないな」と思い始めていた。そこで、猫の保護団体について調べるようになる。調べるほどに、保護猫についての活動は資産家や財産家でないと続けられないと理解していったのだ。

猫屋敷の主が直面した「3万5000頭殺処分」のヤバすぎる現実
ビルの5階の開放型シェルターでは、猫たちがのびのびと遊びまわっていた
「病院を持とう」
 しかしある日、欧米の保護動物シェルターの管理運営方法についてのハウツー本に出会い、保護団体を運営していくためには、報酬を生み出していく必要があることを知った。

 「大赤字にならない運営を続けるための仕組みは、不妊去勢手術だとわかった。その病院を持つことが運営の肝だと理解できたんです」

 病院でケアをし、手術をする費用をちゃんと里親に請求する。拾ったとしてもかかってしまう費用だ。その費用を保護団体から譲渡してもらう時も必要なのだ、という認識があれば、運営に回していくことができるではないか。山本さんは、試算をしながらそう気づいていったという。

 「私たちがやろうとしていることは、愛情に基づいたボランティアではなく、実は『ロジスティック』、つまり『物流』なんだと思いました」

 「野良」と呼ばれる地域猫でも、問題は不妊手術をしていないがために増え続けてしまうことだ。欧米では、仔猫のうちに手術をしておくのは常識だが、日本ではその認識が定着していないために、増え続けてしまうのである。

 山本さんたちは、獣医師を内部に入れることで、この活動がサスティナブル(持続可能)なものになると確信したのだった。

 「そうすれば猫はけっして不幸にはならない、里親になる家族も納得し、覚悟を持って飼ってくれると思ったのです」

 諸費用の合計は、3万4000円〜4万4000円(ワクチン接種の回数、ウィルス検査の有無によって異なる)。内訳としては、「不妊去勢手術代・駆虫費用・3種混合ワクチン・パルボウィルスチェック・その他の医療費・飼育費用・飼育施設維持費及び人件費・しっぽコール(個体番号によって迷子猫を探す仕組み)・加入費・事務手数料」となっている。


猫付きマンション?
 さらに、東京キャットガーディアンでは、10年からは日本初の「猫付きマンションR」を、14年には「保護猫付きシェアハウスR」の事業を開始した。続いてペット可の物件を扱うポータルサイト「しっぽ不動産」の事業も開始した。

 「大手不動産仲介業者でもペット可の物件は17%に過ぎません。だからほとんどの場合、隠れて飼っています。高齢化が進んだ公団ではおそらく半分の人たちが猫か犬を飼っているんです。入院時や、転居でもなかなか連れていくことが難しい。すると置き去りにするなど悲惨なことになってしまいます」

 老朽化のために建て替えとなった大型団地から大量の猫が出てきたという話も聞く。

 「『猫付き』という言葉に魅力を感じてもらえると、物件の借り手が決まりやすいので、興味を持つオーナーさんも増えています。ただ、知っておかなければいけないことも多々ありますので、勉強会も随時行っています」

 また、東京キャットガーディアンでは、成猫の引取りと再譲渡事業「ねこのゆめ」も行っている。これは、高齢者や、病気で入院せざるを得ない人が「もし、私に何かあったら猫をお願いします」というニーズに対する積立式の引取り事業である。

 面談を終えて晴れて里親合格となった家族は、「うちの子」を懸命に探す。子どもたちがゲージの前を行ったり来たり、時には猫とじゃれ合いながら……。ようやく決めた「うちの子」をスタッフに告げると、持ってきたゲージに猫を入れて記念撮影。そして「家族+1匹」は笑顔で家路に着いたのだった。

 山本さんが言う。

 「譲渡の瞬間は寂しい思いもあります。でも、私たちがこの活動をやっていなければ年間700頭の猫が死んでいることになる。救えなかった命を考えると辛いけれど、こうして生きていてくれてよかったと思えるんですね」

小泉 カツミ

posted by しっぽ@にゅうす at 10:28 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

初めて飼う犬に「保護犬」を選んだ彼女の選択


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「保護犬」や「保護猫」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。犬や猫を何匹も飼ったことがある人が迎え入れる動物、時間やお金に余裕がある人が迎え入れることができる動物、そんなイメージを抱く人も少なくないはずです。
犬愛にあふれていると話題の感涙エッセイ漫画『いとしのオカメ』『いとしのギー』を上梓した漫画家のおおがきなこさんは、元保護犬であるオカメ(ミニチュアダックスフント・メス)とギー(元野良の雑種犬・メス)との日々を1年半前からWEB上で描きはじめました。おおがさんは動物好きではありましたが、オカメを飼うまで犬を飼ったことがありませんでした。どうして保護犬を飼うことになったのかを伺いました。

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■「NO」と言えずに保護犬を飼うことになった

 私は、「保護犬」という言葉を使うのが怖い。それそのものがイヤなわけじゃない。「保護犬」という言葉を使った後に、「意識高いな」って顔で人が離れていくのが怖い。なんなら「保護犬」と見出しのついたWEBの記事にイイね! するのも避けている。

 私はただの犬好きなのだ。「犬を飼うなら保護犬もらってきましょうかね」って思っているだけなんだけど、ほらもう、志高そうでしょう。しかも、上級者っぽいでしょう。心構えに余裕がありそうというか、そう見えてしまうことが怖いのだと思う。

 そもそも私が保護犬を飼うことになったのは、NOと言えなかったのが始まりだった。6年前、たまたまペットショップをのぞき、犬のかわいさにあてられた。

 数日後、「犬買おうかな」と口にした私を、ご近所さんが里親会に誘った。まずそれをNOと言えなかった。「成犬からでもいとしいわよ」と言われた。それもNOと言えなかった。犬飼ったことないし、子犬じゃなきゃ懐くか不安だよ。とも言えなかった。

 それに、わが家は築50年の古アパートだ。広くもない。なるべくなら人を招待せずにいたいのに、保護犬は家に審査に来るんでしょう?  「こんな家に住む人が……」って思われるのがイヤです……とも言えなかった。結局、何も言えないまま、私は里親会に行ったのである。


■ミニチュアダックスフントが私の前にあらわれた

 ご近所さんに里親会に連れていってもらい、その里親会で紹介されたのが、4歳のオカメ(里親会で出会ったときの名前は「あんず」)だった。

 とても小さなミニチュアダックスフントで、悟りを開いたような目をしていた。

 その犬はまるで「あなたNOって言えずにここに来たでしょ」と私に語りかけているようで、犬を見てそんな被害妄想するくらい、私はかなりセンシティブになっていた。

 センシティブになると逃げ出したくなる。犬を飼いたいだけなのに、なんでこんなに緊張しなきゃならないんだ。

 ペットショップならもっと楽しい気分で事が運ぶのに。でも結局ペットショップでは買わなかった。それはなぜか。オカメがかわいかったからだ。

 こんなかわいい子、もういないと思った。見れば見るほどかわいかった。同じ地球上に4年もいただなんて、人生4年損した。悟ったような目も、小さな体も、肉球も癖っ毛も、全部かわいい。ありがとうボランティアさん、本当にありがとう。そのときにはもうすっかり、飼う気満々になっていた。

 あんずに会った晩に、申込書を希望した。里親会に行くまではとても緊張していたのが嘘のようだった。

 オカメに一目ぼれした私は、すぐに里親を申し込んで、家族になった。実際、オカメがわが家にきてから大変なことは1つもなかった。もちろん、玄関のチャイムが鳴ればほえることもあるし、トイレを覚えさせるのにも3週間かかったけれど、ほかに大変だったことは何もなかった。

 オカメは、初心者でもするりと飼える犬だった。ボランティアさんはそれを見越してお見合いをすすめたのだろう。

 オカメに限らず、私がお世話になったボランティアさんは、犬の性格を深く理解し、里親になろうとしている人たちのライフスタイルをしっかりみた。それぞれの家庭と犬の相性を考えているのだ。おかげでオカメと家族になるのはスムーズだったし、信頼関係を築くのにも時間はかからなかった。これで、私は「保護犬普通だな」というハートが出来上がったのである。

■「保護犬」という言葉で見えない壁ができた

 もちろん保護犬の中には、繊細な性格の犬もいる。次回以降改めて書くが、5年半後に迎えた2匹目のギー(元野良の雑種犬)にはいろいろ困った。

 なので「全然普通」っていうのも犬たちに失礼なのだが、オカメを迎えて自信のついた当初、私はこう言って回った。『みんな、保護犬を飼いましょう』と。自分のFacebookに投稿しました。熱く熱く投稿しました。私の投稿を読んだ友人知人が、ペットショップに行かず、里親会に行くことを望んで。

 でもそんな熱意とは反対に、投稿後に犬好きの友人知人たちがサーっと私の周りから離れていった。緊張させちゃったのだろう。みんな楽しく犬と暮らしたいだけなのに。私だってそうだったのに。

 こういう経緯で、おじけづいた経験をもつ私は「保護犬」という言葉を避けている。漫画の中でもなるべく使っていない。『保護犬と私』って感じの漫画にしたら、また緊張させてしまって、楽しく犬と暮らしたい人たちに読んでもらえないんじゃないかと思った。

 漫画は、2匹目のギーが来てからWEBで始めた。保護犬への熱意やメッセージではなく、元野良犬であるギーとの日常を描くことにした。

 それを読んでくださった方の感想が「やっぱり保護犬って大変そう」でも「この作者でもいけるなら自分もいける」でもよかった。

 読む側のタイミングで、心がどこかしらに動いてくれやしないだろうか。そう思った。その人の心のリモコンは、その人の中にしかない。

 オカメが病気になってしまったのは、そうしてギーの漫画を描き始めてから、たったの半年後のことだった。

おおが きなこ :漫画家・イラストレーター


posted by しっぽ@にゅうす at 09:35 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペットがストレスを溜めないようにしていることランキング、犬の1位は定期的な散歩、猫の1位は?

@DIME




「健康第一」は人間のみならずペットも同じ。家族の一員であるペットの健康は、飼い主にとっても大きな関心事だ。

そこでペット医療費用保険を取り扱うau損保は、気になること、気をつけていることを犬・猫の飼い主1,000人に聞いた。今回は、獣医師に健康について注意すべき点を聞いたので合わせて紹介したい。

ペットの心配は「病気」「高齢ペットのケア」「医療費の増加」
ペットの健康やしつけの悩み「抜け毛の掃除が大変」



健康やしつけについての悩みは、トップは犬・猫ともに「抜け毛の掃除が大変」(犬26.4%、猫38.0%)でした。以下、犬は「医療費がかさむ」25.4%、「鳴いたり吠えたりする」22.8%。猫は「家具がボロボロになる」21.2%、「医療費がかさむ」17.2%の順だった。一方、特に悩みはないという回答も犬・猫ともに30%を超えた(複数回答可、以下同)。

今後の心配は「病気」「高齢ペットのケア」「医療費の増加」



ペットとの生活で今後心配なことを尋ねたところ、「ペットが病気にならないか」との回答がトップ(犬65.0%、猫63.6%)。続いて「ペットが高齢になったときにケアができるか」(犬47.4%、猫43.6%)「医療費が増えること」(犬36.0%、猫31.6%)の順だった。

ストレス対策、犬は「定期的な散歩」、猫は「トイレのこまめな掃除」



ペットのストレス対策は、犬の飼い主は「定期的な散歩」が最も多く71.8%。以下「適度な食事」 57.0%、「一緒に遊ぶ時間を作る」52.4%。一方猫の飼い主は「トイレをこまめに掃除する」が59.4%、「一緒に遊ぶ時間を作る」51.4%、「適度な食事」 50.0%、「爪とぎを用意しておく」47.0%の順だった。

部屋の温度設定、特に気にしていない飼い主が多数

この暑い時期、ペットのいる部屋の室温を何度にしているか尋ねたところ、犬は25℃(17.9%)、猫は28℃(15.2%)との回答が多く集まった。特に気にしていないと答えた飼い主も犬で23.2%、猫で37.0%。

獣医師に聞いた健康について注意すべき点
―ペットの健康状態について、飼い主はどんな点から判断すればよいですか?

飼い主さんがどこか普段と違うと感じるときは、たいてい何か原因があることが多いです。食事の面なら量、食べ方。

排泄の面では量、回数、臭い。毛並み、毛づやにも健康状態が表れます。猫は上下運動をしなくなったり、暗くて狭いところに入って出てこなくなったりすると、体調が悪いサインです。

―健康な生活のために、まず気をつけるのはどんな点ですか?

やはり適切な食事、運動、休息です。日本は運動不足な犬が多いと言われています。小型犬でもなるべく外を歩くことが必要。

家の中で家族と犬だけの生活をしていると、外に出たときに車や他の犬が怖くなってしまいます。子犬の頃からいろいろな場所に連れ出す、他人と触れ合うことが大事です。

―そもそもペットにストレスはありますか?

あります。ただ、ストレスはあって当たり前でもあります。最近言われているのは、犬が飼い主のストレスの影響を受けるということ。

「自分の飼育の仕方が悪いのかな?」などと、あまり細かいことを気にしすぎるのもよくありません。

―ストレス解消にはどんな方法がよいですか?

原因によって解消法は変わります。運動不足によるストレスには散歩はとてもいい。逆に元気がないときは散歩より休息が必要です。犬や猫は環境が汚れているとストレスを感じるので、トイレをこまめに掃除することも大切。

またペットの環境はできるだけ変えないほうが良いです。引っ越しなどやむをえない場合は、例えば前に使っていた寝床をそのまま移すだけでもずいぶん違います。犬も猫も飼い主が遊んでくれることが好きですので、ぜひ一緒に遊んであげてください。

―夏のペットの部屋の室温について、気をつける点はありますか?

暑すぎるところは良くないですね。犬の方が暑さに弱い傾向があります。犬・猫どちらも飼育している場合は、室温は犬に合わせて、猫は涼しくない別の場所に移動できるようにしてはいかがでしょう。

【回答者】三宅亜希(みやけ・あき)氏 電話どうぶつ病院Anicli24院長、獣医師。

構成/ino
posted by しっぽ@にゅうす at 09:33 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

古いペットフードにご注意! 獣医さんがすすめる正しい保管方法

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取材・文/柿川鮎子 写真/木村圭司


夏が終わってあっという間に涼しくなりました。冬を迎える前に脂肪を蓄えるよう、たくさん食べる季節でもあります。今回はフードについて、ひびき動物病院院長の岡田響先生に正しい保管方法などについて教えていただきました。

岡田先生の病院では、夏の間、直射日光が当たって高温になる場所にフードを置いていた結果、フードそのものが変質してしまって、それを食べたペットが病気になってしまった事例があったそうです。そうした健康被害を予防するためにも、そもそもフードはどこに保管をしておけばよいのでしょう。

■フードは食品を常温保存できる戸棚などへ
岡田先生「フードメーカ−数社への質問をしたところ、ドライフードはどのメーカーも、(よほど高温になるとか虫がわくような場所でなければ)リビングや台所のパントリーなどに置いてもらえれば大体大丈夫、という返事でした」と言います。

「人間の食べ物を常温保管しておく場所であれば、ペットフードも一緒に保管しても大丈夫です。台所の食品戸棚やパントリーなど、ドアがしまって、中が室温程度に保たれている場所が良いでしょうね。湿気で変質するのを防ぐために、風呂場の近くなど湿度の高い場所や窓の近くで直射日光が当たるような場所はNGです。

それから、何となくペットフードは長期保存が可能な食品のような気がしますが、ドライフードは開封後1か月以内が基本です。

したがって、ドライフードは一袋あたりの大きさが問題です。1か月以内に使い切るようにすれば賞味期限内の未開封のものが複数あってもいいと思います。特に災害時の予備として、保存し、無駄を防ぐ為に、フードメーカ―は、普段使っているフードをもう一つ余分に用意して、順番に利用していく方法を推奨しています。

食べるわんちゃんも開けたての方がおいしいですし、開封すると油の酸化がはじまり、油が変質します。酸化して生成されるものは過酸化脂質というもので、悪玉コレステロールになったり、がん発生原因のひとつにもなると言われています。油の臭いでおいしくなくなると食欲も減って胃酸過多になったりします」と岡田先生。

ドライもウエットもペットフードは何となく長期間の保存ができる食品のような気がしていましたが、やはりドライフードは一か月以内に、缶は開けたら2、3日以内に食べきる量が基本のようです。


■大袋は小分けにするなど工夫して
とはいえ、最近は地震や水害など、大規模自然災害がいつ起きるかわかりません。備えておきたいのですが、大袋を買って少しずつ与えるというやり方はできないのでしょうか?

「確かに大入りだと、一食当たりの値段も低くなるので、買いたくなる気持ちも理解できます。でも、前述の理由から、大きな袋に大量に入ったものを購入して、封をあけたら口も閉めずに放ってあったりするのではないか?という点が少し心配です。

空気に触れるとどうしても酸化してしまいます。そして、温度や湿度、光によって酸化はスピードを増します。だから開封後の保管場所や時間は大事なのです。酸化したから、すぐに健康被害が出るわけではありませんが、やはり美味しくないので、食べる量が減ってしまったり、フードを食べないでおやつばかり食べて太ってしまうことが多いのです。なので、フードは適量を購入して、変質する前に食べきる量が良いと思います」

■ドライフード以外のフードも賞味期限に注意
ドライフード以外のペットフードも賞味期限にもっと気を付けて欲しいと岡田先生は言います。「缶詰やパウチ製品は開封したら冷蔵庫に保管して、2〜3日以内に使い切らないといけません。

缶詰から食器に移す時にスプーンを使う飼い主さんは多いと思いますが、そのスプーンをペットが舐めてしまい、缶詰の中に入れておいたところ、雑菌が増えて腐ってしまったという事例もありました。食器に移すスプーンと、食べさせるスプーンは変えて使った方がより安全です」と教えてくれました。

最近のフードはペットの健康に配慮して「保存料なし」の商品も珍しくありません。そうしたフードは、できればその日に使い切るほうが良さそうです。

古いペットフードにご注意! 獣医さんがすすめる正しい保管方法
大雨特別警戒が発令された時に避難グッズの中に入れた一食分ずつのフード
■災害が起きた後の体調不良も
先日の台風では、雨風雷の音や振動、スマートフォンの警告音などを怖がるペットがたくさんいました。台風の去った後では、消化器症状を起こす犬や膀胱炎を起こすネコなどが動物病院に来院されたそうです。

はじめはあまり原因がはっきりしないのですが、おそらく人間と同じようにペットも強いストレスを受けて、体調不良になる事例が多かったのではないかと岡田先生は言います。

「こうした、強いストレスを受けた上で、さらに保管状態が悪いフードを食べることで、体調を悪化させる可能性があります。ストレスが原因で起きる胃腸炎や膀胱炎の経験者には、それを防ぐためのフードというのも開発されているので、動物病院に相談してみるのも良いと思います」とアドバイスしてくれました。

■飼主さんの保管次第で劣化するケースも
岡田先生は実際にペットフードの工場を訪れ、最新の技術と厳密な管理によってかなり衛生面に配慮した製造をしている現場を視察してきたそうです。

「動物病院に納入される代表的なペットフードはその品質の維持のためにきちんと検査や試験を受けていることがよくわかりました。しかし、全部の会社がそうであるかといえば、それはわかりません。

たとえば総合栄養食の表記など、様々な基準をクリアできているものは、良質な製品の目安になりますが、最後は飼い主さんの管理が必要になります」と飼い主さんの保管次第で品質が劣化する可能性もあると言います。

美味しく食べて健康で長生きしてもらうためにも、フードの保管に関して、見直してみたいと思います。食べすぎに注意して、美味しい秋を、ペットとともに満喫したいものですね。

取材協力/岡田響さん(ひびき動物病院院長)
神奈川県横浜市磯子区洋光台6丁目2−17 南洋光ビル1F
電話:045-832-0390

文/柿川鮎子
明治大学政経学部卒、新聞社を経てフリー。東京都動物愛護推進委員、東京都動物園ボランティア、愛玩動物飼養管理士1級。著書に『動物病院119番』(文春新書)、『犬の名医さん100人』(小学館ムック)、『極楽お不妊物語』(河出書房新社)ほか。

写真/木村圭司
posted by しっぽ@にゅうす at 09:32 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【人とペットの赤い糸】気をつけたいペットの「異物誤飲」 嘔吐や下痢、食欲不振などの症状を起こすケースも

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赤ちゃんや幼児が家にあるさまざまな物を口に入れてしまうので、親や家族は注意が必要だが、一緒に暮らす大切なパートナーであるペットも同様だ。ペットたちも人の目が届かないうちに、いろいろな物を食べてしまう。家の中にはペットが食べると危険な物がたくさんある。

 食べてはいけない物を食べてしまうことを異物誤飲という。好奇心旺盛な子犬や子猫に多いが成犬や成猫、高齢犬や高齢猫にも時にはみられる。

 アイペット損害保険会社の昨年12月の調査によると、飼育している犬が異物誤飲をしてしまったことが「ある」と回答した飼い主は60・3%にも上った。

 異物によっては、ペットが吐き出すことができなかったり、便として出てこなかったりする場合がある。大きさや形状によって、体内に留まることがあり、飼い主が誤飲に気づかないケースが多い。主な症状として嘔吐(おうと)や下痢、元気がなくなる、吐血、食欲不振、咳き込むなどを起こす場合がある。

 挿絵にあるストッキング▽くつ下▽またたびの実▽梅干しなどの種▽骨▽つまようじ▽竹串▽ゴム▽毛糸▽つり針▽調味料のフタ▽タオル▽石▽アイスクリームのヘラ−は実際に横浜のある動物病院で、食道、胃や腸の中で発見された物だ。ゴムといっても注意が必要。色とりどりのゴムが、ぐるぐるにからまって胃や十二指腸から出てきたケースもある。

 竹串の誤飲は異物の中でも多く認められ、先端がとがっているため、消化管穿孔(せんこう)などを起こしたり、食道に穴をあけ、生命にかかわる恐れがある。また、球状や立体などの異物は腸の中で詰まりやすく、腸閉塞(へいそく)を起こし生命のリスクにつながる。異物誤飲と分かったり、その恐れがあると判断した場合は、飼い主が吐かせることは難しいので、すぐに動物病院での診察を受けることが大切だ。

動物病院での一般的な診察は、血液検査やエコー検査、バリウムを飲ませ、レントゲンを撮って異物が食道、胃や十二指腸にないかを確認する。異物がある場合、まずは催吐処置を行う。催吐処置で吐かない場合には、大きさや形状などから、麻酔をかけて内視鏡手術や開腹手術がおこなわれる。異物誤飲は、繰り返しやすい疾患でもあり、胃を繰り返し切開していると、臓器が癒着する可能性もある。

 異物誤飲の主な対策としては、(1)危険な物をペットがジャンプしても届かない場所に移動(2)掃除を徹底する(3)ゴミ箱はすぐに開けられないものにする(4)棚や引き出しに危険な物は収容する(5)散歩の際、拾い食いしないようにする(6)予防が大切なので、拾い食いをしないしつけを行う−などがある。

 動物は思いがけない物を食べてしまうことがある。読者の皆さまもこんな物を食べてしまったという場合があったら、ぜひ教えていただきたい。

 飼い主として、日常気をつけてあげることが、一緒に暮らす大切なパートナーであるペットへの思いやりであり、ペットの生命を守ることになる。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:29 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする