動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2020年02月01日

健康・教育・平和…「ペット産業」の未来は明るい 人とペットの赤い糸


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【人とペットの赤い糸】

 健康寿命延伸に、ペットが貢献していることを理解している日本人はまだ少ない。犬と散歩している人たちの健康寿命がペットの非飼育者と比較して、男性の場合は0・44歳、女性の場合は2・79歳長いというデータがある。また、欧米の調査で、ペットとの暮らしで医療費が約8〜10%削減できることが発表されている。

 欧米のケースを当てはめた場合、日本の医療費43兆円の約4兆円が削減できる可能性がある。さらに、ペットとの暮らしで幸せホルモンであるオキシトシンが人にも犬・猫にも分泌されることが分かっている。この意味で、ペット産業は「健康産業」といえる。

 子供にとっては、ペット飼育が情操面の成長を促すとともに“思いやりの心”を育むことに貢献している。子供の非行の予防につながるという米国での発表や、不登校の回数が減少したという英国での報告もある。子供たちが動物に向かって本を読み聞かせることで読み聞かせの能力が2段階上昇するという米国のデータから「教育産業」でもある。

 日本とロシアの首脳会談はなかなか進展していないように見えるが、2013年に佐竹敬久秋田県知事が、東日本大震災の復興支援のお礼としてロシアのプーチン大統領に秋田犬の「ゆめ」を贈った。その返礼として3年後、サイベリアンというロシアの猫「ミール」(ロシア語で「希望」の意味)が県知事に送られてきた。このような動物外交に見られるように、ペット産業は「平和産業」ともいえる。

 犬、猫、うさぎ、馬などの伴侶動物を始め、観賞魚、小鳥、フェレット、モルモットなど、たくさんの種類のペットが存在する。家族の一員としてペットを1人、2人と、人と同様に呼ぶ人たちもいる。ペットは私たちに笑いや喜び、安らぎや慈しみ、癒やしや慰め、元気を与えるとともに、人間同士のコミュニケーションの潤滑油として、そして人の心と体の健康に寄与してくれるかけがえのない存在になっている。すなわち、ペット産業は究極的に「幸せ創造産業」といっても過言ではない。

 このように、さまざまな産業分野で貢献ができるペット産業の未来は明るい。この素晴らしい産業を発展させていくには、全ての業界およびヘルスケア関係者と教育機関、また政治家の先生並びに関連省庁の皆さまのお力もお借りして、総合的な取り組みが必要だ。もちろん、ペット飼育者および非飼育者の皆さまのご理解とご協力をお願いしたい。

 最後に、ペットフード協会会長時代につくったペット産業のビジョンを紹介するとともに、理想郷づくりを推進するプロジェクトに参画していることをお知らせし、このコラムを完結したい。

 「人とペットの“真の共生”を目指し、ペットが人に与えてくれる“生きる元気”や“心身の健康”を業界が一丸となって発信することにより、人類が生命あるものすべてに温かい思いやりの心をもち、笑顔あふれる“ペットとの幸せな暮らし”と“優しい社会”を実現する」

 2年4カ月間、毎回お読みいただいた読者と夕刊フジ関係者の皆さまに感謝し、人とペットの関係がより良い形で深まることを切に祈りたい。=おわり

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:10 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペット高齢化によって需要増。動物義足職人が語る熱い思い

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ペットの高齢化によって健康リスクが増大し、義足や装具の必要性が年々高まってきている。そこで今回は、動物を専門とする日本唯一の義肢装具士・島田旭緒(あきお)氏に密着。その熱い想いを聞いた。

⇒【画像】前腕手根関節から断脚したラブラドール・レトリバーが義足をつけて歩けるように

動物の体と生活を気遣い義足や装具を作っていく
 ペットの高齢化が進んでいる。’19年12月に発表されたペット統計データ集『家庭どうぶつ白書2019』(アニコム)によると、’17年における犬の平均寿命は14歳、猫は14.2歳。’08年からの10年間で犬は0.7歳、猫は0.5歳も延びていることがわかった。これは人間の年齢に換算すると、犬は約5歳分、猫は約3.5歳分になる。同期間の日本人の平均寿命の延びは、男性が1.8歳、女性は1.2歳(厚生労働省・統計調査より)。犬・猫が飛躍的に長寿化しているのが見て取れる。ペットが長生きしてくれるのは喜ばしいが、それに伴い健康リスクに頭を悩ます飼い主も増えている。

 こうした獣医療業界で今、注目を集めているのが、動物を専門とする日本で唯一の義肢装具士・島田旭緒氏だ。

「先のデータの通り、獣医療技術の進歩、室内犬の増加、ペットにかける医療費の増大やペットフードの高品質化を背景に、犬や猫の高齢化が進んでいます。その結果、椎間板ヘルニア、靭帯損傷といった病気になるペットが増えています。症状だけ見れば手術で治るケースでも、年齢や体力的なリスクを考えると踏み出すのは厳しい。こうした事情から動物の装具や義足の重要性が高まっているのです」

動物用の義肢装具がないことへの素朴な疑問
 島田氏は高校を卒業後、国家資格である人間の義肢装具士免許の取得を目指して専門学校に通った。なので最初から動物のエキスパートを目指していたわけではない。

「工場で働いていた祖父が、業務中に鉄の破片が片目を直撃して失明し、義眼を入れていました。さらに、プレス機に左手を挟まれて親指以外の4本の指も失った。そんな祖父の姿を見て育ったのもあり、いつか身体に障害のある人たちのため役に立ちたいという気持ちが芽生えていったんです」

 祖父に装具を作ることは叶わなかったが、もの作りへの思いが冷めることは決してなかった。

「授業で取り上げられるのは人の義肢装具ばかり。動物用がないことに疑問を感じ、動物の義肢装具を題材に卒論を書きました。そこで、動物病院100軒と飼い主200人に『動物の義肢装具が必要か?』というアンケートを取ったところ、“効果があるなら試したい”という人が7割もいたんです。需要があるのは確信しましたが、とはいえ先例がなく、この時点ではまだ何から手をつけていいかわかりませんでした」

 専門学校を卒業した後、人間の義肢装具を製作する会社に就職。そんなある日、会社の上司が飼っていたチワワが事故に遭い、背骨を骨折。手術をすることになる。

「背骨を固定する必要があったのですが、コルセットを装着したチワワが薄い布団です巻きにされたような姿で。人間なら症状に合った装具を義肢装具士に依頼できるのに、当時は誰も動物の装具を作れる人がいなかった。現場の獣医師が診察の合間を縫って自作するしかなかったんです」

 残っていた心の靄が薄らいでいく心地だった。

「自作のコルセットを片手に、先の獣医師に教えを請いに行ったら動物の患者を紹介してもらえるようになったんです」

「人と犬や猫は体の構造がものすごく似ています」と島田氏が言うように、平日は製作会社で義肢装具士として研鑽を積み、土日は動物用の義肢装具の研究に没頭した。

「3年間で立ち合った症例はおよそ60件。その間に作った義足や装具は無料で飼い主に提供しました」

独立から1年は苦労続き
 こうした下積み期間を経た後、腰椎を長期固定できる動物用コルセットを開発。27歳のときに特許を取得、翌’08年に動物を専門とする義肢装具メーカー・東洋装具医療器具製作所を立ち上げた。

「最初は相手にしてもらえず、獣医師からは“絵空事でしょ”“かわいそう”といった冷ややかな声ばかり。“医学的根拠がなく、うさん臭い”と面と向かって言われたことも。こんな状況でしたから、依頼も月1件から2件で、月収は2万円前後。妻に頼る生活が1年ほど続きました。完全にヒモです」

 そもそも義足や装具作りはどのような手順で行われているのか。

「まず、獣医師から聞いた診断や測定結果から義肢装具が作れるかを判断します。椎間板ヘルニアの補助器具や、脚のつけ根の関節を固定する装具のような、ある程度形が決まっているものであれば、この段階で製作に取りかかります」

製作した義肢装具は2万匹分
 一方、複雑な骨折や隻脚の場合、飼い主の元を訪れるという。

「義肢装具に必要な診断を行います。病気やケガに至った経緯や状況、現時点の状態などを細かく確認します。そのうえで必要な採寸や型取りを行います」

 今では、全国の動物病院や愛護団体などから寄せられる依頼は年3000件以上。これまで2万匹に及ぶペットの義肢装具を製作してきた。そのうち95%が犬で、「関節が柔軟な猫は滅多にケガをしない」という。また、今では9種類ほどの既製品があるが、基本はオーダー制で、価格は4万円から10万円。製作期間が1週間という手間を考えると、それほど高い印象は受けない。

 しかし、島田さんは飼い主の思わぬ反応に直面することもあるという。

ときに直面する覚悟なき飼い主と業界の闇
 製作期間1週間のオーダーメイドで価格は4万円から10万円とそれほど高い印象は受けないのだが……。
 
「義足や装具のおかげで犬が歩けるようになっても、金額に納得しないと不満を漏らす飼い主もいます。また、ペットの健康診断で病気が見つかると、余計な治療費がかかるからと怒る人もいる。よく“ペットは家族”と言いますが、そういう現場に立ち合っていると、飼い主の本心は“それなりの家族”なんだなという気がして、胸が締め付けられる思いです」

 実際、ペットの費用は生涯で約200万円かかるといわれ、飼い主の負担もバカにはならない。

「ペット産業は市場が大きい分、闇も深いといわれています。身動きの取れない狭いケージや糞尿を垂れ流した劣悪な環境で繰り返し繁殖させる悪徳業者や、商品にならないペットを踏んだり、首を引っ張ったりして殺す悪徳ブリーダーの話はよく耳に入ってきます」

 孤独感を埋め、癒やしを与えてくれるペット。だがその分、飼い主には覚悟と責任が生じる。「装具をつけた後、ペットが走り回る姿が好きなんです」。

 島田氏はこれからも義足装具を作り続ける。

【島田旭緒氏】
日本唯一の、動物を専門とする義肢装具士。東洋装具医療器具製作所代表。全国の動物病院や愛護団体から寄せられる相談の数は年間3000件以上で、これまで製作してきたペットの義肢装具は2万個に及ぶ

<取材・文/谷口伸仁 撮影/杉原洋平>
※週刊SPA!1月28日発売号より

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posted by しっぽ@にゅうす at 09:04 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫を幸せにする飼い方5つ

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1. たくさん愛情を注ぐ

素っ気なくて自立しているように思える猫なのですが、実は心の奥底では、飼い主さんの愛情を必要としています。やはり、飼い主さんと十分な触れ合いがある猫とそうではない猫では、幸せ度が異なるようです。ですから、できる限り猫にはたっぷり、愛情を注いであげてください。

愛情をかければそれだけ、猫も返してくれます。それが信頼につながって、より強固な絆を築くことができるでしょう。

2. 一緒に遊ぶ

猫にとって遊びはとても重要です。体を動かしてリフレッシュになりますし、本能の欲求を満たすことにも繋がります。

猫の持つ、身体能力をご存じですか?人からすると驚異的な能力を、持っています。それをずっと発揮せずにいたら、モヤモヤが溜まってしまうと思いませんか?そして、飼い主さんと一緒に遊ぶことは、絆を深めることにもなるのです。少しでも良いので時間を取って、猫と遊ぶ時間を作りましょう。

猫の見せてくれる身体能力に驚くとともに、夢中で遊ぶ猫の表情がとても可愛く、猫も飼い主さんも満たされること間違いなしです。

3. 健康管理

健康は、人同様猫にも大切です。できる限り猫の健康を、保つようにしてあげてください。日々の体重管理はもちろん、定期的な健康診断も、猫の健康を保つ上で有効な手段です。

猫は自分で食べすぎないようにコントロールする、という話もありますが、それでも飼い主さんがご飯の管理をしっかりとしてあげましょう。ご飯ではなくおやつばかり食べていたら、猫の健康に良くありません。おやつは猫の嗜好性を高めてありますので、飼い主さんが管理しなければ、食べ過ぎてしまうでしょう。

猫の健康を守るのも、飼い主さんの役目です。猫が幸せな暮らしを送るため、きちんと管理してあげてくださいね。

4. 快適に過ごせる環境を整える

猫が快適に過ごせる環境を整えることも、大事です。猫が快適に感じるのは、心地良い寝床があって、時には窓から外の景色を眺められて、そして危険なときは身を隠せる場所がある…そんな環境です。

上下運動が好きなので、高いところに登れるのも、大事なファクターです。できればキャットタワーを用意してあげると、喜んで登ったり降りたりして遊ぶでしょう。

5. 猫の気持ちを汲み取る

猫の気持ちを汲み取るなんて、喋らないから分からない。そう思うかもしれませんが、猫は全身で感情表現をしています。

例えば、しっぽをピンと立てて飼い主さんの方に近寄っていけば、「大好き!」の意味がありますし、耳をペタンと伏せるなら、「不快」な意味になります。様々なボディーランゲージで教えてくれていますので、できる限り汲み取ってあげるようにしてあげてください。

「そんなの、分かるかな?」と不安に思う必要はありません。猫と暮らしていくと何となく、猫の気持ちが分かってくるようになっていきます。この仕草をしたときはこういう気持ちとか、この行動はこれをしてほしいんだなとか、段々と理解できるようになっていくものです。ですから徐々にで良いので、猫の気持ち、理解してあげましょう。

まとめ

今日のねこちゃんより:景(カゲ) / ♂ / サバトラ / 5.1kg

一緒に暮らしていて猫が本当に幸せなのかどうかは、実際猫に聞いてみないと分かりませんが、猫がリラックスして毎日を過ごしているようなら、それは幸せだと判断して良いでしょう。

幸せな猫の姿を見ると、飼い主さんも幸せになりますね。お互い幸せの循環ができるように、していきましょう!
posted by しっぽ@にゅうす at 09:01 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬のマウンティングをやめさせる方法


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犬のマウンティング

近年の研究では、犬同士のマウンティングはコミュニケーションの一つであることが分かっています。性的な意味合いは少なく、子犬のうちは遊びの中でお互いにマウントを取ったり取られたりしながら犬同士のお付き合いの仕方を学んでいく一つの手段になっていますし、成犬になってからは遊んでほしい気持ちの表れだったり相手がどこまで自分を許しているかを試す行為だったりするようです。

子犬のころから兄弟犬たちや母犬との遊びの中で社会性を身に着けていきます。この時期に遊んだりケンカをしたりすることで犬同士の付き合い方を学んでいくわけですが、この時期に十分な学習をしていない場合は犬同士のコミュニケーションの仕方が分からずに、マウンティングによるトラブルに発展する場合があります。

マウンティングを止めさせたほうがいい理由

犬同士のコミュニケーションを熟知している犬ならば、マウンティングはそれほど問題となる行動ではありません。お互いに許可しあったり、嫌であればそれなりの行動でマウンティングされるのを避けたりして別の遊びを始めようとするでしょう。片方の犬が多少不快感を示しても、少しの唸り声などの態度に表すことでもう片方の犬も相手が嫌がっていることを理解し、大きなケンカになる前にお互いに距離をとることができます。

しかし犬同士のコミュニケーションを上手に行えない犬の場合、なんの許可もないのに相手にマウンティングをしに行ってしまったり、あるいは逆に激しく抵抗して歯を剥いて吠えかかってしまったりして、大きなケンカにつながってしまうことがあります。

また、マウンティングをされてしまったことで(あるいは大きなケンカになってしまったことで)ほかの犬を怖がるようになり、だれに対しても恐怖のあまり吠えかかってしまうというトラブルにもつながってしまいます。

自分の犬はコミュニケーション能力が高いからといっても、相手もそうとは限りません。相手の犬に与える影響を考えると、マウンティングにつながる行動は避けた方がよいようです。

やめさせる方法

マウンティングは犬がもともと持っているコミュニケーション手段です。本能的な動きなので完全にこれを制止することはできません。ただししつけの範囲ではありますが、行動を抑止することは可能です。ポイントは「ストップ・マテ・ノー」といった行動を停止する指示です。

無駄吠えなどのしつけにもありますが、来客などのタイミングで犬が吠える場合は犬が吠える前に吠える行動を制止し他のことに意識を向けて吠えさえないようにするトレーニングがあります。

これはマウンティングにも十分有効で、他の犬やぬいぐるみ、あるいは人に対してマウントを取ろうとしたその瞬間に「ストップ」などのコマンドで行動を制止したり、他の遊びや出来事に意識を向けさせたりすることを繰り返すと良いでしょう。もちろん制止に従った場合はうんと褒めてあげてくださいね。

また、自分の犬がマウンティングされそうになった場合については行動を制止するより先に「呼び戻し」のしつけで対応しましょう。犬同士がちゃんと挨拶できる仲だったとしてもふとしたきっかけでお互い興奮し、マウントを取ったり取られたり、あるいは飛び掛かって歯を当てたりする可能性もあります。

ドッグランやお散歩でも犬からは意識と目を離さず、ちょっとでも犬の間に緊張が走ったようなら速やかにお互いの距離をとることが大切です。

まとめ

犬同士のコミュニケーションとはいえどちらかの犬が嫌がらないとも限らないマウンティング。もし犬がマウンティングしそうになったときは他の遊びに誘ったり、相手から距離をとったりしながらその行動自体を起こさせないようにするのが良いようです。

始まってしまった時もすぐに「ストップ」などでやめさせ、ちゃんとやめられたら盛大に褒めてあげるのを忘れないでくださいね。
posted by しっぽ@にゅうす at 08:50 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫の体にしこり(腫瘍)が…肥満細胞腫ってどんな病気か。

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猫がかかりやすい病気のことは、飼い主さんならよく知っておきたいもの。この記事ではそんな病気の解説のほか、実際に体験した飼い主さんの「気になりながら聞けずにいた疑問」について重本先生が回答! 
今回は愛猫にできたしこり(腫瘍)が「肥満細胞腫」と診断されたときの、飼い主さんの体験談から、遺伝との関係性をご紹介します。

「肥満細胞」が腫瘍化する病気
「肥満細胞腫」は、肥満細胞と呼ばれる細胞が腫瘍化する病気で、皮膚に発生する「皮膚型」と内臓に発生する「内臓型」があります。

「皮膚型」には中高齢の猫に多い「肥満細胞型」と、若齢の猫に多い「異形型」があります。
前者は、細胞が成熟した「高分化型」なら良性に近く、未成熟な「未分化型」なら悪性度が高くなりがちです。後者は、自然に小さくなる傾向があります。

「皮膚型」は、皮膚に脱毛を伴うしこりができるので気付きやすいでしょう。
一方、「内臓型」は比較的悪性度が高いとされ、中高齢の猫に多く脾臓にできる「脾臓型」と、高齢の猫に多く小腸などの消化器にできる「消化器型」があります。元気がなくなったり、よく吐いたりするなどの一般的な症状で受診して初めてわかることが多いでしょう。

治療は、「皮膚型」「内臓型」に関わらず手術で腫瘍を切除するのが一般的ですが、全身に転移している場合は化学療法や放射線治療などを行うこともあります。
診断方法は、腫瘍やリンパ節、脾臓、消化管に細い針を刺して細胞を採取し、顕微鏡で見る「細胞診」という方法が一般的。切除手術は、腫瘍ができた箇所にもよりますが、再発防止のために腫瘍のまわりの皮膚も広範囲にわたり切除します。

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猫の体にしこり(腫瘍)が…肥満細胞腫ってどんな病気か。
画像/ねこのきもち2019年11月号『猫の病気そこが知りたい』
肥満細胞腫でこんな体験をしました−−神奈川県 M・Kさん ななみちゃん(メス・8才/メインクーン)
「昨年の夏、下の左犬歯そばの口唇に直径3ミリほどの小さなできものを発見。少し腫れているくらいだったので様子を見ていたところ出血。不安になり受診すると肥満細胞腫と診断されて手術をすることに。現在も経過観察中で2カ月に一度のペースで受診しています」

「腫瘍の治療に定評がある動物病院を探して連れて行きました。診断の結果、「肥満細胞腫」とわかり、切除手術をすることに。獣医師から「口唇の粘膜にできるのはまれなタイプ」と言われ、手術で切除したものを病理検査にもまわしました。結果が悪性だったこともあり、手術から約10カ月経ちますが現在もなお通院を継続。再発や転移がないか細胞診や超音波検査などを定期的に受けています」

病理検査結果報告書にも、まれなタイプのことが記入されている(写真1枚目)。今では傷もほとんどわからないとか(写真2枚目)

飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」
「獣医師から、口唇の粘膜にできたまれな肥満細胞腫と言われましたが、どんなタイプなのでしょうか?  遺伝が原因だったりするのでしょうか?」

→ 比較的悪性度が高いとされています。原因は遺伝性ではないでしょう
口唇の粘膜にできるのは、「皮膚型」のなかでもまれで、悪性度が高い傾向に。粘膜にできていることから転移の可能性は高いかもしれません。また、すでに「内臓型」のものが、口唇に転移した可能性もあります。定期健診をこのまま続けることが大切です。
原因ですが、遺伝の可能性はありません。ウイルス説やシャム猫に多い説などもありますが、実際にはわかっていないのが現状です。


先生、ご回答いただきありがとうございました。
ご紹介した飼い主さんのエピソードは、あなたの愛猫に起こる可能性もあります。いざというときに思い出し、役立ててください。

監修/重本 仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/ねこのきもち2019年11月号『猫の病気そこが知りたい』
文/浪坂一
イラスト/上垣厚子
※この記事で使用している画像は2019年11月号『猫の病気そこが知りたい』に掲載されているものです。

ねこのきもちWeb編集室

posted by しっぽ@にゅうす at 08:49 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする