動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2020年02月03日

猫の「多頭飼育崩壊」、上伊那で相次ぐ 保護団体が譲渡会など奮闘

中日新聞


ペットブームの中、猫が増えすぎて飼い主が世話をできなくなる「多頭飼育崩壊」が上伊那地方でも相次ぐ。背景には一人暮らしの高齢者の孤独や経済的困窮などがあるようだ。箕輪町の動物保護団体「ハッピーテール」は新たな飼い主探しに奔走するが、スタッフらの負担は重くなっている。

 上伊那地方の木造平屋住宅。枯れ草が茂る庭に五、六匹の猫がいた。同団体ボランティアの古屋亜ゆみさん(52)の姿を見ると近づいてきた。家の中に案内されると、居間は新聞紙や衣類、毛布などが散乱し足の踏み場もないほど荒れていた。

 昨年十二月まで、八十代後半の女性が住んでいたが、現在は入院中という。同年七月、同団体スタッフらが初めて訪れた際、餌皿のフードはかびて、洗面器の水は古くなってどろどろに。猫は十七匹いて布団の上にふん尿がたまっていた。

 高齢女性は耳が遠く視力も衰え、一人で身の回りのことをできない様子。本人の了解を得て四匹を捕獲し、動物病院で不妊手術を施した。現在まで同団体の四人が交代で餌や水などを与え、掃除をしている。

飼い主の不在となった民家で餌やりをするボランティア=上伊那地方で

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 同団体は二〇〇〇年二月、駒ケ根市内の男性が民家に犬猫三十匹を置き去りにして失踪した事件を機に結成。多頭飼育崩壊や、保健所に収容された犬猫の世話と不妊手術、新たな飼い主を探す活動を続ける。スタッフ十人は全員女性だ。

 代表の東野律子さん(62)によると、多頭飼育崩壊の情報は地元の社会福祉協議会や住民から寄せられる。一人暮らしの高齢者が寂しさから猫を飼い、不妊手術をせずに増やしてしまった例が目立つそうだ。一方、生活困窮や心の病が原因のケースとも出合ってきた。

 多頭飼育崩壊の現場で譲渡できそうな子猫は引き取るが、人慣れしていない成猫の一部はスタッフが自宅で世話をしている。その数百六十匹。三十匹以上飼う人が三人、二十匹以上が一人おり、スタッフが“二次崩壊”する危険も抱える。

 二十五匹を飼うスタッフ(56)は、保健所で殺処分寸前だったり、多頭飼育崩壊の現場にいたりした猫を引き取ってきた。腎不全や白血病、下半身まひなどがあり、譲渡会には出せない。餌代や医療費に一カ月十万円かかり、自分の食費を切り詰めている。「私が病気で寝込んでしまったらと思うと不安でたまらない。多頭飼育崩壊は人ごとじゃないです」

月一回開かれている猫の譲渡会=箕輪町社会福祉総合センターで

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 同団体は箕輪町内で毎月一回開く譲渡会やホームページなどで餌代や不妊手術代の寄付を募っているが、東野さんは「スタッフたちの経済的負担や疲労は大きく、ハッピーテールとしてもうこれ以上一匹も引き取れない状態です」と話す。

 多頭飼育崩壊で追い詰められる飼い主や保護団体、悪臭などに悩まされる近隣住民、失われる命…。東野さんは「住民には地域にいる身近な猫たちにもっと目を向けてほしい」と呼び掛ける。捕獲から不妊手術を支援するボランティアを増やしたいという。(問)同団体=090(2671)4270

(福永保典)
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犬猫避妊・去勢に寄付を 鹿嶋市GCF、200万円目標

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鹿嶋市は今月から、ふるさと納税の仕組みを活用する「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」で、犬猫の避妊・去勢手術費補助事業への寄付を募っている。目標金額は200万円で、期間は3月31日まで。

同市では犬と猫の過剰な繁殖を防ぎ、殺処分の抑制を図るため、避妊・去勢手術にかかる費用を犬は5千円、猫は3千円を上限に半額補助している。2018年度から飼い主がいない猫も補助の対象にしたことで申請が増加傾向にあり、本年度は約150万円の予算を充てたものの、すでに予算額に達しており、昨年12月の補正予算で拡充を図った。

申請は今後も増えることが予想されるため、ふるさと納税仲介サイト「ふるさとチョイス」上で寄付を募ることを決めた。返礼品なしで支援を呼び掛けたところ、開始から1週間で目標額の4割となる80万円ほどの寄付が集まった。目標額を上回った場合は、狂犬病予防注射にかかる費用や、犬猫殺処分減少に向けた事業費に充てる予定。

GCFは自治体が地域の課題の解決・解消など具体的な使い方を提示した上でインターネット上で不特定多数の人から寄付を募る仕組み。ふるさと納税と異なり、寄付者に対する返礼品を用意しない場合も多い。市財政課では「返礼品による支出もなく、寄付金をそのまま事業に使える。ふるさと納税を本来の趣旨に沿った形で、財政的にも助かる」と話している。(藤崎徹)

茨城新聞社
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富山県内でミルクボランティア活躍 猫の殺処分減に貢献

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県内で犬・猫の殺処分が減っており、2018年度は245匹で10年前の約5分の1になった。ペットへの関心の高まりやモラル向上が一因とされるが、保護された赤ちゃん猫を一時的に育てる「ミルクボランティア」の活躍も大きい。体力的にも経済的にも負担はかかるが、新しい飼い主への譲渡の道を開き、小さな命を救っている。 (小山紀子)

 「命のバトンを渡す役割をさせてもらっている。かわいい時期を見られる特権もあります」。笑顔で話すのは、ミルクボランティアを始めて4年余りの池田麻美さん(42)=富山市婦中町羽根。動物愛護団体に所属していた時に活動を知った。

 池田さんらミルクボランティアが預かるのは、飼い主の分からない猫が出産するなどした生後2カ月未満の子猫。引き取り手のない子猫は県内8カ所の厚生センターに持ち込まれ、県動物管理センターに集まってくる。ボランティアが2〜3匹ずつ手分けして預かり、譲渡できるようになるまで育てる。池田さんが昨年引き受けた子猫は50匹。一度に20匹育てたこともある。

県内でミルクボランティア活躍 猫の殺処分減に貢献
(写真:KITANIPPON SHIMBUN)
 赤ちゃん猫は体が弱く、世話をしても死んでしまうことがある。引き取るとペット用ヒーターなどで温めた箱に入れ、3〜5時間おきにミルクを飲ませる。授乳は夜中も欠かせない。池田さんは「苦にならない」と言うが、調乳や排せつを促す手間もかかる。日中は勤務先の猫用品専門店に連れて行き面倒を見ている。

 県内で2018年に保護された猫344匹のうち、168匹が生後間もない猫だった。かつては譲渡できるようになるまで育てるのに手間がかかるため、やむなく殺処分することが多かったという。

 県動物管理センターでは18年からミルクボランティアを募り、19年度は10人が登録した。ミルク、ほ乳瓶などは県が支給するが、病院の治療費、交通費、光熱費などはボランティアの自己負担。池田さんによると、1匹当たり8千〜1万円かかるという。離乳食を経てドライフードが食べられるまで育てる。生後2〜3カ月たつと譲渡会などで里親との出合いを待つ。

19年度は、これまでにミルクボランティアが預かった39匹の里親が決まった。ボランティアがいなければ全て殺処分になっていた可能性が高い。大場剛実所長(51)は「皆さんがいなければ子猫を救えなかった」と感謝する。

 ミルクボランティアになるには、終日子猫の世話ができることや県の講習会を受けることなどいくつか条件があり、面談を経て決定する。18年からボランティアを務める富山市の40代主婦は「10歳の長女が生き物を慈しむことを知り、成長の糧になれば」と話す。射水市の40代主婦は「巣立つ時は寂しいが、里親の元で元気に過ごしていることを知るとうれしい」とほほ笑む。

 センターでは、新年度もミルクボランティアを募集する。詳細は2月中旬ごろ、県動物管理センターのホームページで知らせる。
posted by しっぽ@にゅうす at 08:35 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬が薬物中毒になっている、原因は人間、米国調査


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オピオイドを誤飲した犬の相談が年間600件も
 犬は、もともと食欲旺盛で好奇心が強いため、食べてはいけないものを食べて問題を起こすことがある。獣医のアメリア・ニューワー氏は、そんな犬を数多く見てきた。

動画:魚も薬物依存症になると判明、治療法研究に期待

 米フロリダ大学小動物病院の救急外来に勤める同氏は、合法のものも違法なものも含め、さまざまな薬物の中毒になった犬を治療してきた。なかには「オピオイド」を摂取してしまった犬もいる。オピオイドには非麻薬性の鎮痛薬のほか、麻薬性のフェンタニルやヘロインなども含まれる。

 米国ではオピオイドの過剰摂取による死者が2017年に4万7000人を超えた。それ自体は人間の問題だが、もし飼い主が薬の適切な保管を怠れば、危害はペットにまで及び、場合によっては死んでしまうこともある。

 オピオイドを摂取した犬は、元気をなくして動きが鈍くなることが多く、最悪の場合、昏睡状態に陥る。こうした状態の犬が、数カ月に1度はニューワー氏のもとに運び込まれるという。

「犬はぼんやりした様子で、多くの場合、心拍数と血圧が低下しています」と同氏。人間に見られるのと同じ症状だ。オピオイドは「心臓が血液を送り出す能力を低下させ、呼吸を弱めます。当然、死に至ることもあります」

中毒事故の電話相談を分析
 このほど、犬のオピオイド中毒事故について初めて調査した論文が、1月29日付けで学術誌「PLOS ONE」に発表された。論文によると、ペットの中毒事故ホットラインに寄せられた電話を分析したところ、オピオイドの誤飲に関する相談は、毎年平均600件近くに上ることがわかった。

 2006〜2014年に米動物虐待防止協会が運営する「動物中毒事故管理センター」(APCC)に報告されたオピオイド中毒事故は5162件に上り、犬に関する電話相談19万件のうち3%近くを占めたという。

 APCCが収集した犬種、年齢、体重に関するデータによれば、より小型で若い犬ほど問い合わせが多かったと、今回の論文の著者で、カナダ、ゲルフ大学で獣医疫学を専攻するモハンマド・ハワード=アゼー氏は説明する。これは、若い犬ほど好奇心が強く、体が小さいためと考えられる。体重が少ないと、中毒になりやすいのだ。

「子犬は『せわしない』ため、多くの家では子犬の安全を十分に確保できていないのです」とAPCCのシニアディレクター、ティナ・ウィズマー氏は話す。

 論文によると、オピオイドの誤飲が特に多かったのは愛玩犬と猟犬だったという。また、去勢や避妊手術を受けていない犬のほうが中毒事故は起こりやすかった。理由はわからないとハワード=アゼー氏は言う。一方で、犬の性別の影響は確認できなかった。

獣医には正直に申告を
 打つ手がないわけではない。犬の場合も人間と同様、「正常な状態に戻るまで、ナロキソンを投与すればいいのです」とニューワー氏は話す。ナロキソンとは、オピオイドが結合するのと同じ受容体に結びつき、オピオイドの作用を低減させる薬だ。

 しかし、犬が何の薬を摂取したかを、飼い主が知らない場合もあれば、言おうとしない場合もあり、治療に支障をきたすこともある。特に違法薬物の場合にはよくあることだと同氏は言う。

「私たちが当局に通報するのではないかと恐れるのです」とニューワー氏は語る。獣医には違法薬物の使用を通報する義務はなく、自分や他人に危害を加えるおそれがある場合を除き通報することはないと、同氏は付け加えた。「実際、私たちの使命は動物を治療して救うことであり、人の薬物使用を通報することではありません」

 オピオイドの他にも、犬が摂取すると問題のある薬には、市販の鎮痛薬であるイブプロフェンやアセトアミノフェンなどがあり、それぞれ腎臓と肝臓の障害を引き起こす可能性がある。さらには、心臓の薬、抗うつ剤、注意欠陥多動性障害(ADHD)の薬も、犬にとっては典型的な毒物だ。

 また、チョコレートも犬にとっては毒であり、中毒事故に関する電話相談が食べ物のなかでは最も多い。一般的な対処法は、吐き戻させることだ。

しっかり管理して事故を防ごう
 論文によると、電話相談の件数は、人にオピオイドが処方された数と連動していることが、全国的にも地域的にも明らかだという。処方数が多い郡では、予想通り電話相談の件数も多かったのだ。APCCに寄せられる電話相談の件数は2008年にピークに達し、その後わずかに減少している。これは、人への処方数が2010年以降に減少しているのと同様の傾向だ。

 だが、全体としてオピオイドの使用が減っているわけではない。2010年以降、違法な使用が増加しており、人が命を落とす結果にもつながっている。ただし、それに伴う犬の薬物中毒の増加は、これまでのところ見られていない。論文によると、おそらく違法なオピオイドは購入直後に使用されるため、犬が触れる可能性が処方薬よりも低いからだと考えられるという。

 幸い、ほとんどの中毒事故は防げると、ゲルフ大学で獣医学を専攻するキャロリン・マーティンコ氏は言う。「この問題に対する一般の人たちの意識を高め、家ではペットや子どもの手の届かない安全な場所にオピオイドを保管するよう、そして、処方されていない薬をペットに与える前に獣医に相談するよう飼い主に指導するのです」。なお、氏は今回の研究には関わっていない。

 ニューワー氏はこう語る。もし最悪の事態が起きて、犬が何かいけないものを食べてしまったとしたら、「怖がらずに獣医に伝えてください」

文=DOUGLAS MAIN/訳=牧野建志
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高齢者施設で、保護犬たちが大活躍! 実現まで5年…入居者の癒やしにリハビリ支援「いずれは看取りも」

まいどなニュース



株式会社アプルールが運営する4つの高齢者施設には「ホーム犬」と呼ばれる犬たちがいます。ルル(10歳)、ターチ(3歳)、マリン(4歳)、チロ(1歳)、クリン(1歳)――現在“正社員”として勤務する5頭は皆、元保護犬でした(年齢は推定)。一度は命を落とし掛けた犬たちが、入居者の癒しとなり、時にリハビリのパートナーにもなっているのです。



アプルール秦野で最初に採用されたルルとターチも元保護犬。ドッグトレーナーの小野さんと一緒に
アプルール秦野で最初に採用されたルルとターチも元保護犬。ドッグトレーナーの小野さんと一緒に
 最初にホーム犬を導入したのは『アプルール秦野』でした。

「初めはペットショップからと考えていましたが、社長が『社会貢献の一つとして、やるなら保護犬で』と。それからいろいろ勉強して、行政の許可を取るのにも時間が掛かって…構想から実現まで5年くらい掛かりましたが、2017年6月にようやくルルとターチを迎えることができたんです」

 そう振り返るのは、アプルール秦野のホーム長を務める加藤愛さん。2頭が“入社”した翌月にはドッグトレーナーの資格を持つ小野真理子さんもスタッフに加わり、全国的にも珍しいホーム犬が本格稼働しました。



ルルは車椅子の人に抱っこされると、自分から降りようとはしない(写真提供=アプルール)
ルルは車椅子の人に抱っこされると、自分から降りようとはしない(写真提供=アプルール)
 ホーム犬の一日は朝の散歩から始まります。そのあと朝ごはんを食べて事務所で休憩。午前中に一度、入居者とのふれあいの時間があり、再び散歩と休憩。午後にも入居者とふれあい、夕ごはんと散歩を済ませると18時が“退社”時間です。退社といってもホーム犬はそこが家ですから、そのまま“夜間警備”に入るのだとか。日中も来客があると吠えて知らせてくれると言いますから、優秀な警備犬たちです。

「外から来た人には吠えますけど、入居者様には吠えませんし、飛びつきもしません。ルルは車椅子の方に抱っこされると、その方が飽きるまで降りようとしないんですよ」(加藤さん)

 小野さんが「飛びつかないように、杖や車椅子を怖がらないように、不意の動きや音に驚かないように」トレーニングしていますが、それ以前に本能として、「この人たちにはやさしくしないといけない」と感じているようだと言います。



事務所の一角がターチの定位置。ホーム犬に会いに事務所を訪れる入居者も多い
事務所の一角がターチの定位置。ホーム犬に会いに事務所を訪れる入居者も多い
 ホーム犬を迎えたメリットは計り知れません。

「まず、入居者様が(犬のいる)事務所に来やすくなって、職員との会話が増えました。ワンちゃんのことを話すと自然と笑顔になりますし、認知症が進んでいる方も、職員の名前は覚えられなくても、ワンちゃんの名前は覚えられたり。投げたボールをワンちゃんが取って来てくれるだけで、リハビリも楽しくできますしね」(加藤さん)

 生活の中に犬がいることがいい刺激になっているようです。そして、スタッフにもこんな変化が…。

「人間同士だと『おはようございます』で終わるけど、ワンちゃんには少し高い声で『おはよう!よく眠れた?』とか話し掛けますよね。そういう声を出すと自然と気持ちも上がって、その気持ちのまま現場に出れば、入居者様にも明るく笑顔で接することができる。施設全体が前より明るくなりました」(加藤さん)



犬が苦手だったスタッフも、今ではルルやターチがかわいくて仕方ない(黒のダックスは入居者の愛犬・ペペ)
犬が苦手だったスタッフも、今ではルルやターチがかわいくて仕方ない(黒のダックスは入居者の愛犬・ペペ)
 いつもギリギリに出社していたスタッフが早く来るようになった、犬が苦手でホーム犬導入に猛反対していたスタッフが大の犬好きになり、小野さんの休日に“ワンコ担当”として世話をするようになった、なんて変化もあったようです。犬好きに変貌した橘川紀美江さんは「この子たちのオヤツを買うために働いているようなものです」と笑顔を見せてくれました。



昨年3月に行われたマリン、チロ、クリンの「入社式」(写真提供=アプルール)
昨年3月に行われたマリン、チロ、クリンの「入社式」(写真提供=アプルール)
「アプルール鎌倉」配属のチロ(右)と「アプルール大船粟田」配属のクリンは姉妹犬(写真提供=アプルール)
「アプルール鎌倉」配属のチロ(右)と「アプルール大船粟田」配属のクリンは姉妹犬(写真提供=アプルール)
 実は、ホーム犬導入に反対するスタッフは少なくありません。理由は「仕事が増えるから」。無理もないでしょう。ヘルパーの仕事は重労働。秦野以外の施設にホーム犬を迎える際は、事前にスタッフ向けの説明会を5回以上行ったそうです。そうして昨春、3頭の“新入社員”が加わりました。マリンは『アプルール材木座』、チロは『アプルール鎌倉』、クリンは『アプルール大船栗田』に配属され、それぞれの施設で先輩たちに負けない立派なホーム犬へと成長中です。

アプルール秦野で定期的に開催している「わんこタッチ食堂」では、近隣の子供たちがホーム犬とふれあうシーンも(写真提供=アプルール)
アプルール秦野で定期的に開催している「わんこタッチ食堂」では、近隣の子供たちがホーム犬とふれあうシーンも(写真提供=アプルール)
 アプルール秦野では地域の子供やお年寄りが犬とふれあい、さらに食事しながらおしゃべりを楽しむことができる「わんこタッチ食堂」を定期的に開催したり、『NPO法人 ワンちゃんと福祉施設ができること』を立ち上げ、「わんtoケアほーむプロジェクト」を推進したりと、さまざまな取り組みをしています。同プロジェクトは、全国に4万軒近くあるとされる高齢者施設が保護犬たちの受け皿になることで、犬の殺処分ゼロ、高齢者の飼育放棄ゼロを目指そうというもの。昨年8月には施設内に「老犬ホーム」を作り、愛犬連れの入居者が先立った場合も、ホームが責任を持ってお世話できる体制を整えました。



ホーム犬も一緒に梅のお花見(写真提供=アプルール)
ホーム犬も一緒に梅のお花見(写真提供=アプルール)
「老犬ホームは入居者様の愛犬だけでなく、たとえば一人暮らしでワンちゃんがいるから入院できない、といった方の情報をいち早くキャッチして、入院中だけでも預かれるような、そんな仕組みも作りたいと思っています。本当に困っている人を助けたいんです。それと、今後は“看取りができるワンコ”が課題になってくるでしょう。今は共有スペースだけのふれあいで入居者様の部屋には入っていませんが、いずれは入れるようにして、旅立つとき、さみしい気持ちが少しでも軽減されればと思います」(加藤さん)

 ホーム犬の存在の大きさを実感しているからこその言葉です。
posted by しっぽ@にゅうす at 08:32 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする