動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2020年02月12日

犬にしつけること、昔と今の違いとは

Yahoo! JAPAN



「いぬのきもちWEB MAGAZINE」より新たにスタートした連載、家庭犬しつけインストラクター西川文二氏の「犬ってホントは」です。
 今回のお話は、幸せな犬生を送るために必要なことについて。現代は犬を番犬ではなく「家族の一員」として飼う時代になったからこそ、教えるべきことも変わってきているそう。もしかしたら時代遅れのしつけをしているかも!?  今と昔の違いを例に、わかりやすく解説します。(編集部)フローリングはその昔、板の間と呼んでいた。
台所と縁側と廊下、あとは洋風の応接間などくらいでしたかね、板の間だったのは。家人が集いくつろぎ、寝る場所はみんな畳敷きでした。
そして、畳敷きが当たり前の時代は、きちんとした正座および正座でのちゃんとした挨拶(礼)を、「しつけ」としてどこの家庭でも教えていました。
さて現代においてはどうか? 
畳の部屋のない家が少なくありません。親御さんが「きちんとした正座および正座でのちゃんとした挨拶」を知らないこともあります。
え?「何を言いたいのか」って? 
それはですね、しつけや教育というのは、時代や環境によって変わる、ってことを言いたいのですね。

犬にしつけること、昔と今の違いとは
↑求める姿が変われば、教える内容も変わるべきですが……
番犬の時代のしつけをしていませんか?
「吠えに困っています。しつけはできているのでスクールに通うつもりはありません。吠えだけ直せませんか?」…よくあるご相談です。
吠えに困っているのは、しつけができていないからに他なりません。矛盾しています。
そこで、「しつけができているとは、具体的に何を教えて何ができるということですか?」と飼い主さん尋ねると、判で押したように「食器に入れたエサを目の前に、オスワリ、オアズケ、オテ、オカワリ、ヨシ」を教えていて、それはできるという同じ答えが返ってきます。
食器に入れたエサを目の前にしての、オスワリ、オアズケ、オテ、オカワリ、ヨシ。室内飼いの犬が珍しかった時代は、この5項目を教えていれば、よくしつけができていると言われたものです。でも、それはフローリングを板の間って言っていた時代、日本の犬の大多数が番犬の時代の、番犬にするためのしつけです。
行政に持ち込まれる犬に関する苦情で、常に上位に上がるのは「吠え」という、そんな時代です。
現在において、求められるのは番犬にしないための「しつけ」なのです。


何を教えるかは、3つの視点から考える
さて、しつけとは何か?  
人間の場合、その子が一員となる社会のなかで、幸せな人生を送るために知っておくべきさまざまなことを教える、と言えるでしょう。
犬のしつけも同様です。
その犬が過ごす社会のなかで、幸せな人生、いや犬生を送るために知っておくべきことを教える。それがしつけです。
犬は、人間社会のなかで共生を求められる存在です。犬だけが幸せでは困ります。犬と飼い主だけが幸せというのも、いただけません。「犬も幸せ」、「飼い主も幸せ」、そして「周囲に迷惑をかけない」(=周囲を不幸せにしない)。この3つの視点が、何を教えるべきかを考えるときに、欠かせないということになるのです。

周囲に迷惑をかけず犬も家族も幸せに。自発的アイコンタクトがそれらを可能に
気がつくと犬が飼い主を見ている。そうした関係の犬と飼い主には、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが増える。これ、科学的な事実です。
飼い主を自発的によく見ている犬は、周囲を警戒していません。当然、番犬的な吠えをすることもありません。他人に飛びつくこともなく、他の犬とのすれ違いもトラブルなく行えます。飼い主をよく見る犬は、「犬も幸せ」、「飼い主も幸せ」、「周囲にも迷惑をかけない」犬、と言えるのです。
現在の犬に何を教えるかに重要な3つの視点を満たしたいのであれば、飼い主を自発的によく見ている犬に育てる、ということになる。
では、飼い主を自発的によく見る犬に育てるにはどうしたらいいのか、何を教えていけばいいのか……おっと申し訳ない。文字数に限りのある関係で、このあたりのお話は次回へ持ち越しということで。

文/西川文二
写真/Can ! Do ! Pet Dog School提供

犬にしつけること、昔と今の違いとは
西川文二氏 プロフィール
西川文二氏 プロフィール
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクター。東京・世田谷区のしつけスクール「Can ! Do ! Pet Dog School」代表。科学的理論に基づく愛犬のしつけ方を提案。犬の生態行動や心理的なアプローチについても造詣が深い。著書に『イヌのホンネ』(小学館新書)、『いぬのプーにおそわったこと〜パートナードッグと運命の糸で結ばれた10年間 』(サイゾー)、最新の監修書に『はじめよう!柴犬ぐらし』(西東社)など。愛犬はダップくん(14才)、鉄三郎くん(10才)ともにオス/ミックス。

いぬのきもちWeb編集室
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猫の寿命 行動観察で病気早期発見

北海道新聞


猫の寿命は、昨年度のペットフード協会の調べによると、約16歳です。この長寿化は完全室内飼育や生態を考慮した飼育方法に関する情報の啓発、栄養学を含めた予防医療や獣医療全般の発展によるものといえます。ちなみに、北海道では「猫の飼い主は疾病の感染や不慮の事故を防止し、健康、安全を保持するため室内での飼養に努めなければならない」と条例で定めています。

 今回は、「シニア猫」の注意すべき三つの病気を取り上げます。これらの病気は、猫の行動に注意を払うことで早期発見、早期治療が可能なので、シニアライフのQOL(生活の質)に大きく影響します。

 まず一つ目は「破歯細胞性吸収性病巣」。5歳以降に発症が増え、罹患(りかん)率は雑種猫で38%、シャムやペルシャなど純血種猫は70%と報告されています。食欲が低下し、特に固いフードを嫌がる、よだれの量が増える、口臭などがよく見られます。動物病院でレントゲンを撮ると、歯の一部が吸収されているのがわかります。

 二つ目は「慢性腎不全」。罹患率は10歳で約10%、15歳で約30%との報告があります。猫は水分摂取量が少なく、尿を濃縮する機能が高いので腎臓への負担が大きい動物です。罹患初期は水を飲む量が増え、排尿回数が増加。尿の臭いが薄くなるなどがみられます。慢性とあるように徐々に進行し、食欲の低下や体重の減少がみられるようになり、最終的には尿毒症で命を落とすことになります。

 最後に「変形性関節症」です。11歳以上の猫の90%が罹患するというデータがあります。手首、肘、肩、足首、膝、股関節、そして脊椎などの関節軟骨がすり減ることにより痛みが出ます。動きが鈍くなる、高いところに登らない、背中部分へのグルーミングが減る―などがよく見られる行動変化です。トイレの段差が嫌で他の場所で排せつをすることもあります。

 シニア猫にとって飼い主さんは病気を見つけてくれる大切な存在です。長く連れ添った猫に幸せに暮らしてもらうために日ごろから観察眼を鍛えてくださいね。(南佳子=みなみ・よしこ、みなみ動物病院副院長)
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犬を飼っている人が必ず勉強するべき4つのこと


Yahoo! JAPAN


1.犬の基本的な飼い方

愛犬と一緒に生活するためには、まず『犬の基本的な飼い方』を勉強することが大切となります。例えば基本的な飼い方を知らないと……

✔散歩の回数や時間
✔一日にあげるご飯の量や回数
✔散歩をするときのマナー
✔犬が喜ぶスキンシップ方法
✔犬が嫌がること
✔犬が不安や恐怖を感じやすいもの
✔犬にとって危険となるもの
✔しつけの方法
✔必要なもの

といったことが分からないまま、愛犬と過ごすことになる可能性があります。

その結果、「何故か愛犬に嫌われている……」となることも少なからずありますので、最初はザックリとでも良いので、犬について少しずつ勉強していきましょう。犬の飼い方は本を買って勉強しなくてもインターネットで調べれば簡単に学ぶことができますから、暇なときにスマホを使って勉強することをおススメします。

2.犬の仕草や行動

愛犬との信頼関係を築いたり、愛犬に幸せな生活を送らせたりしてあげるためには、『犬の仕草や行動』の意味をキチンと理解してあげることも大切となります。

なぜなら、人間と同じ仕草や行動を犬がするときは意味が異なる場合があるからです。よく知られている意味の異なる仕草だと『あくび』があります。人間があくびをするときは基本的に眠たいときにだけしますよね?しかし、犬は眠たいとき以外にも不安や緊張、ストレスを感じている場合にあくびをすることがあるのです。

その他にも、犬しかしない行動……例えば尻尾の動かし方や前足を舐める、といった行動の意味は勉強しないとほとんど理解することができないといえます。ですので、仕草や行動の意味もしっかり勉強する必要があるといえるでしょう。

3.犬にとって毒になるものを知ろう

愛犬に安全な生活を送ってもらうためには、『犬にとって毒となるものを知る』こともとても大事です。おそらく一度は玉ねぎやチョコ、タコやエビは犬に与えてはいけない食べ物だと聞いたことがあることと思います。

それ以外にも犬にとって毒となるものはたくさんあります。例えばナッツ系やぶどう、お酒やカフェインが入っている飲物(烏龍茶、緑茶、紅茶、ジャスミンティー、コーヒーなど)は犬にとって毒となる食べ物、飲物として知られています。

また、植物にも毒となるものがあるので愛犬が生活する環境に植物を置く場合は、まず犬にとって安全な植物かどうか調べるようにしましょう。特に近年では室内に置いている観葉植物を食べた犬が中毒を起こすケースも度々起きていますので、あらかじめ『犬にとって毒となるもの』の知識を身につけておくことが大切といえます。

4.犬種ごとの特徴や愛犬の性格を理解しよう

現在、世界には何百種類もの犬種がいるそうです。ですので、『犬』と一括りにして育て方や特徴を見ると間違った飼い方をしてしまうことがあります。そうならないようにするためには、愛犬の犬種について、ちゃんと勉強することが重要となります。犬種について知ると愛犬の犬種は『狩猟犬』なのか『愛玩犬』なのか。犬種による大まかな性格はどういったものなのか。ということがすぐに分かります。

また、毎日必要な運動量(散歩をする時間や遊ぶ時間)も大まかに知ることができますし、犬種ごとに発症しやすい病気も把握しやすいので、病気の予防も行いやすいといえるでしょう。

愛犬の犬種を把握することで、よりハッキリとした飼い方を決めやすくなりますから、できる限り早く知識を身につけておくことをおススメします。ちなみに犬種による性格や特徴はあくまでも『そういった傾向にある』というだけですので、全部鵜呑みにしないようにしてくださいね。あくまで参考程度に留めておいて、最終的には愛犬の性格や好みを研究しながら、少しずつ『どうすれば幸せに生活させてあげられるのか』を考えることをおススメします。

まとめ

犬を飼う際には、勉強しなければいけないことがたくさんあります。今回はその中から、愛犬を安全快適に過ごさせるために勉強すべきことを4つお伝えしました。お伝えしたものだけでも勉強すべきことがたくさんあるといえますが、これはあくまで最低限のこととなります。とはいえ、一度に全部を勉強するのは大変ですから、身構えないで少しずつ勉強しながら愛犬をたくさん幸せにしてあげてくださいね。
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柴犬のケン 札幌の焼き芋店で店番 海外観光客にも人気

毎日新聞



柴犬が店番をする焼き芋店が札幌市にある。清田区の住宅街の中にある「イヌのやきいもやさん」。店員はケンという名のこの犬だけ。収益の一部は、殺処分されるペットの保護に取り組む団体などへ寄付しており、“犬のために犬が働く”お店だ。

 2018年11月に開店し、翌年に地元テレビで紹介されると認知度が上がった。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でも拡散し、今では海外からの観光客も多く訪れる。

 店番のケンは4歳のオスの柴犬だ。きっかけは障害福祉サービス「よつばの会」を運営する村山園人理事長(43)が、3年前に職員のために焼き芋をストーブで焼いたことだった。近くの高齢者施設の利用者にも無料で提供すると評判になった。

 「売れるかも」と思った村山さんだが、店を出せる場所は施設の敷地しかない。住宅街の中で、普通の店を出しても買ってもらえないと思い、ケンを「店番」に任命した。手作りの店内にはストーブが置かれ、平日の午前11時に開店。正午から1時間の休憩をはさみ、午後3時まで営業。芋代200円は店の壁に開いた穴に釣り銭なしで入れてもらう。

 外国人に好評なのは、無人販売自体が珍しいこともあるという。店前に置かれたノートには英語や中国語、タイ語などの外国語のメッセージが並ぶ。

 19年の秋ごろからは収益の一部をペット保護団体などに寄付金として渡し始めた。その額はこれまでに8万円を超えた。ケンがサンタの赤い帽子をかぶって児童福祉施設に届けることもあった。2月中にインターネットのホームページを作り、Tシャツなどグッズ物販も始める。村山さんは「犬がみんなを助ける。こんな店が道内に何軒も増えてもいい」と話した。【貝塚太一】
posted by しっぽ@にゅうす at 08:43 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

国境を越えた柴犬人気、しかし問題も

Newsweek.com


<柴犬人気はドイツ、フランス、イギリス、アメリカなどでも根付いている。人気は安定し、ペット産業が栄え、獣医の仕事も充実してきたが......>

イギリスの有名なドッグショーで、柴犬絶賛
柴犬の人気が、ヨーロッパでも定着している。柴犬は日本語と同じで「Shiba Inu」と呼ばれ、先日、犬を飼っているドイツ人と話していたら、「いまは雑種だけれど、今度は絶対に日本の犬、Shiba Inuを飼いたい」と言っていた。

柴犬は、2013年にインターネット上で画像が大ブレイクし、柴犬がモチーフの暗号通貨も作られているが、品格があって賢く忠実で、何より愛らしくて、ペットとしてはそれ以前から注目されていた。

世界最初のケネルクラブ(血統書の発行、犬の飼育指導、ドッグショー開催などが業務の愛犬団体)であるイギリスのザ・ケネルクラブによると、イギリスの柴犬の出生登録数は1980年代後半から急増している。1985年のわずか5匹が、10年後の1995年には190匹に膨れ上がった。その後はゆるやかに増加し、2014年は219匹だった。

ザ・ケネルクラブでは、柴犬が大きな注目を浴びたことがある。同クラブが主催する100年以上の歴史を誇る世界最大級のドッグショー「クラフツ」でのことだ。イギリスのテレビ公開オーディション番組にちなんでタレント性の高い犬を称えようと、2012年に同ドックショーで「クラフツ・ファクター」コンテストを設けた。ビデオ選考後、本選がショー開催中に行われ、4匹の中で柴犬エリー(メス)が勝ち抜いた。

エリーが器用に歩いたり、太鼓をたたくパフォーマンスに会場からは歓声や拍手がわき、審査員の1人(キャスター兼犬のトレーニングや栄養指導家兼コラムニスト)は「とにかく、すごいです、この訓練はものすごく難しいですよ。こんなことができるなんて信じられないです」と興奮しながら絶賛した。


フランスではスター犬、ドイツでは子供向き
フランスでの柴犬の増え方も、目を見張るものがある。フランス・ケネルクラブ(SCC)のまとめでは、各年に出生登録された柴犬の数は、1998年は65匹、2008年は326匹、2012年は453匹で、以降上昇し続けて2017年には千匹を超え、そして、2018年には1320匹となった。 柴犬は「スター犬」「流行りの犬」として、テレビ番組などでも取り上げられている。

ドイツでも柴犬は人気を集めている。ドイツ・ケネルクラブ(VDH)での人気犬種ランキング50に柴犬は入っていないものの、VDHの傘下には、2007年に設立した柴犬限定のドイツ柴犬クラブがある。また、こちらのサイトでは、子供がいる家庭にお勧めの犬種32の中に柴犬を挙げている。

スイスでも、人気のある犬種50位の中に柴犬は入っていないが、一定の人気はある。柴犬を含めた秋田犬など日本の犬種のブリーダーらで作った愛犬団体、スイス・アジア・スピッツ系クラブ(SKAS)は、現在160人以上会員がいる。日本の犬グッズも販売していて、「2020年 柴犬カレンダー」は完売した。

柴犬を保護するグループ
アメリカでも人気は高い。アメリカン・ケネルクラブ(AKC)によると、柴犬はアメリカに60年以上前に持ち込まれ、1992年にAKCが認定。AKCの195の登録犬種(世界には340以上の犬種があるそうだ)の人気度を見ると、目下、柴犬は堂々の44位だ。

各地の柴犬人気で、ペット産業が栄え、獣医の仕事も充実してと明るい面もある一方で、同じ飼い主のもとでずっと暮らせない柴犬も出ている。

非営利団体の日本の柴犬レスキュー・イギリスでは、飼い主が亡くなったり病気になったり、離婚や引っ越しをしたりして、もう家にいられなくなった柴犬のために新しい飼い主を探す。どの柴犬もがハッピーな環境で暮らしていたとは限らず、ときには、虐待を受けていた柴犬も連れられてくるという。

おそらく、このような団体に引き渡されるのは一部の柴犬だろう。欧米のすべての柴犬が、幸せな一生を送れるとよいのだが。
posted by しっぽ@にゅうす at 02:30 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

米国立衛生研究所の動物福祉軽視 「ショッキング」と研究者ら

時事ドットコム



【ワシントンAFP=時事】暖房装置の故障で干からびてしまったり、研究者らが1週間も水や餌をやるのを忘れ、飢えや喉の渇きで死んでしまったりしたマウスたち。誰もそのことに気付かなかった。(写真はAFPが入手した米政府研究機関における動物虐待に関する国立衛生研究所(NIH)の報告書)
 あるいは施設管理者が過労に陥り、5か月近くにわたって24時間、電灯をつけっぱなしの部屋で飼育されていた霊長類。
 これらは米国民の税金を使って医学や行動科学の研究を行っている米国立衛生研究所(NIH)の実験施設で、2018年1月〜2019年10月の22か月の間に起きた動物福祉に関する過失の一部だ。
 動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」が情報請求によって入手し、AFPとのみ共有した記録によると、同期間に31件のこうした違反が内部調査で明らかになったという。
 PETAとは異なりすべての動物実験にイデオロギー的に反対する姿勢をとっていない動物愛護団体なども、こうした違反について悪質であると激しく非難している。
 多くの科学者らは、医学の進歩のために動物研究は不可欠だと考えており、実験は厳格な法律と規制に従って行われることになっている。
 米動物福祉協会の研究員、エリック・クレイマン氏は「法律や規制は、動物の痛みや苦痛、ストレスを最小化するために存在している。だが最低限の基準さえも守られていなければ、大きな苦痛を伴うことになる」と指摘する。「訓練、獣医医療、餌やり、水やり。これは基本中の基本だ。こうしたことを適切にできないのであれば、動物に関わる仕事をする権利はない」と説明し、NIHの過失発覚は「ショッキング」だと語った。
 例えば処置室の温度が低すぎたために使用した電気毛布で、皮膚をやけどしてしまった犬がいた。スタッフが監視を怠ったからだ。また暖房装置が故障し、室温が一晩中38度のままだったためにマウス13匹が干からびて死んでしまったこともある。
 2018年7月にはある実験者が、ゼブラフィッシュ15匹に食塩水を注射し、うち4匹が即死した。この措置は認可されていなかった。その3週間後には18匹の魚に同じことが繰り返され、7匹は死んでいるのが見つかり、他の11匹は安楽死が必要となった。
 また多くの手術で無菌操作や術後のケアがされていなかったという。その中には霊長類も1例含まれていた。
 動物研究を支持する団体「アメリカンズ・フォー・メディカル・プログレス」のパウラ・クリフォード事務局長は、発覚した動物福祉に関する過失をどのように捉えるかが重要だと語った。
 ただし同氏は「NIHの規模と飼育している動物の数の多さを考慮すれば、こうした出来事はかなり珍しく、衛生研究に関わっている無数の動物のほんのわずかな割合にすぎない」とも述べている。
 NIHはAFPに対する正式回答で「貴社の指摘する出来事については(NIH傘下の)実験動物福祉局が徹底的に調査を行った。NIH内の各施設は再発防止のために多くの改革を行ってきた」と述べている。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕
posted by しっぽ@にゅうす at 01:18 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする