動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2020年03月29日

猫も「フィラリア症」に感染する! 完全室内飼育でも予防は必要!?

Yahoo! JAPAN



フィラリア症は犬では有名ですが、猫にも感染し、時に重篤な症状や突然死を招くこともある危険な病気です。
株式会社エトレが運営する、ペット情報WEBメディアのPetLIVES(ペットライブス)は、バイエル薬品株式会社様のご協力により、猫オーナーを対象に「猫のフィラリア症」に関するアンケート調査を実施、猫オーナーのフィラリア症に対する意識や対策の実態を明らかにしました。

【調査概要】
調査期間:2020年1月9日〜1月15日
調査対象:PetLIVES読者で猫を飼っている方
有効回答数:894件
調査方法:WEBアンケート
調査主:PetLIVES

完全室内飼育の猫が88%
猫の飼育環境については、「室内のみ」(87.6%)が圧倒的多数を占めています。
年齢別にみても、どの年齢層でも約85〜90%と大差はありませんでした。
病気の感染やご近所トラブルを避けるために「完全室内飼育」が推奨されていますが、今やあたりまえのこととして定着しているようです。

猫がフィラリア症に感染することは、「なんとなく知っている」人が多い
「猫もフィラリア症に感染することを知っていますか」という問いに対しては、「よく知っている」は22.4%にとどまり、「なんとなく知っている」(48.8%)が最多で約半数。対して、「知らなかった」(24.5%)と「そもそもフィラリア自体を知らない」(4.3%)を合わせて、3割近くの人が猫のフィラリア症を認知していないことが分かりました。
また、認知率(よく知っている+なんとなく知っている)を飼育環境別にみると、「室内のみ」(72.0%)の人のほうが、「屋外に出すことがある」(64.9%)人より知識を持っているという結果に。


寄生虫対策の実施状況を尋ねたところ、「フィラリアと外部寄生虫の両方に効くタイプ」を使用(25.4%)、
「外部寄生虫(ノミ・マダニ)に効くタイプ」の薬を使用(23.4%)、 「最近1年間に寄生虫対策の薬は投与していない」(51.2%)と回答。
75%がフィラリア症予防をしておらず、約半数がフィラリアのみならず寄生虫対策をしていないことが分かりました。

飼育環境別にみると、屋外に出す機会の多い人ほど、寄生虫対策、とくにノミ・マダニ対策を行っている傾向があり、最も実施率が低いのは「室内のみ」の人でした。
フィラリア症の知識があるにもかかわらず予防策を講じていないのは、「室内飼育だから大丈夫」という油断からのようです。

「フィラリアに感染している猫の約27%が完全室内飼育であった」という報告を聞くと、予防の必要性を感じるオーナーが97%に
アメリカの研究機関によって、フィラリアに感染している猫の約27%が「完全室内飼育」であったという調査結果が報告されています。その事実を伝えたうえでフィラリア症予防の実施意向を尋ねたところ、「ぜひ予防したい」(35.8%)と「ほかの寄生虫予防と同時に、手軽にできるなら予防したい」(61.4%)を合わせて、97.2%の人が予防意向を示しました。
猫のフィラリア症も、感染リスクに関する適切な情報が得られれば、オーナーの予防意識は格段に高まることが分かりました。

【調査結果まとめ】
今回の調査で、猫の「完全室内飼育」の定着(87.6%)が改めて確認されました。
猫のフィラリア症については「よく知っている」人は少なく(22.4%)、3割近くが認知していませんでした。

また、多くのオーナーは愛猫にフィラリア症の予防をしておらず(74.6%)、寄生虫対策の実施率は、猫を外に出す人より完全室内飼育の人のほうが低い傾向に。「室内飼育だから大丈夫」という過信、油断がみられました。
しかし、「フィラリアに感染している猫の約27%が完全室内飼育であった」という調査報告を伝えると、97.2%が「予防したい」と回答。感染リスクについての適切な情報の提供により、予防意識が格段に高まることが分かりました。

猫のフィラリア対策について、意識をもって情報を得ることが、大事な愛猫を守ることにつながるようです。
posted by しっぽ@にゅうす at 05:08 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫も新型コロナ感染 ベルギーで確認

AFP



【3月28日 AFP】ベルギー保健当局は27日、新型コロナウイルス感染者から飼い猫にウイルスが伝染する事例があったことを明らかにした。ペットの感染例はまれで、当局はペットから人に感染する危険性はないとしている。

 猫への感染事例は、リエージュ(Liege)の獣医学チームによって確認された。これに先立ち香港では、感染者と接触していた犬17匹、猫8匹に対し検査を実施した結果、犬2匹から陽性反応が出ていた。ベルギー食品安全庁の発表によると、香港では「犬には全く症状がなかった」ものの、ベルギーでは猫に「一過性の呼吸器系・消化器系の問題」がみられた。
posted by しっぽ@にゅうす at 04:10 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

外来種のカメが爆発的に増加、ペット放棄で、困るNY

Yahoo! JAPAN



在来種を締め出しアオコ発生の一因にも、ミシシッピアカミミガメ
 米国ニューヨークのモーニングサイドパークにある緑色のよどんだ池は、大鍋に入ったエンドウマメのスープのようだが、まったくもっておいしそうではない。発泡スチロールのカップとビニール袋が、緑色の泡と一緒に池のへりに浮かんでいる。ニューヨーク市の公園にある人工の池と聞けば、多くの人が思い浮かべそうな光景だ。

ギャラリー:驚くほどかわいい、世界のカメ 写真17点

 それでも、ここでは生命が暮らしている。池を眺めるベンチの向かいでは、岩盤が露出し、その上を水が細く流れる。数本のシダレヤナギが水面に向かって枝を垂らしており、その下の池の縁に沿って列を作っているのが、100匹近いカメだ。春の日差しに甲羅が照らされている。

 このカメはミシシッピアカミミガメ(Trachemys scripta elegans)という。ミシシッピ川とメキシコ湾に面した地域が原産地で、米国のペット取引で最も人気のあるカメだ。カメ養殖業者が産業規模で繁殖させ、ペット小売業者に卸される。

 国際自然保護連合(IUCN)によれば、1989年から1997年の8年間に、5200万匹を超すミシシッピアカミミガメが合法的に米国から主に中国へ輸出された。ペットショップ、露天商、そしてオンラインのネットワークを通じて違法に売られる数は、それよりずっと多い。

 ミシシッピアカミミガメは、頭の両側にある鮮やかな赤い斑点が耳のように見えることから、こう命名された。IUCNが指定する「世界の侵略的外来種ワース100」にずっと名を連ねている。飼育には大型の水槽と高価なろ過システムが必要な上、長くて50年生きることもあると知り、外に放り出してしまう飼い主が少なくない。

 実際、この池のミシシッピアカミミガメの最大90%(ほとんどは濁った水中に隠れている)は元々ペットだった可能性が高いと、アレン・サルツバーグ氏は言う。氏は爬虫類・両生類学を扱う「ハープダイジェスト・ニューズレター」の発行人であり、非営利団体「ニューヨーク・ウミガメ・リクガメ協会」の長年の会員でもある。

 これら捨てられたカメたちは、ニューヨーク市の都市生態系にとってかなり困った存在になりつつある。在来種のカメを締め出し、有害な藻類を地域の水路に大発生させるほか、人間にサルモネラ菌をうつす可能性さえある。

 この現象はニューヨークに限ったことではない。ミシシッピアカミミガメは現在、米国のほとんど全ての州にすみつき、ハワイにまでいる。侵入した個体数を集計するのは難しいが、市民科学者らが使っている生物観察アプリ「iNaturalist」の数字によると、過去10年間に、米国のほぼ全ての住宅地と都市部で数万匹が確認されている。

「とことん前向きな生き物です」
 南部から来たにもかかわらず、ミシシッピアカミミガメはニューヨークの生活にうまく順応している。「とことん前向きな生き物です」とサルツバーグ氏は言う。「ある物は何でも、最大限に活用するのですから」

 例えば、餌が不足していれば、代謝を落とすことで何カ月も食べずに生きられる。逆に、モーニングサイドパークのように餌に困らない環境ではどんどん大きくなる。実際、池のミシシッピアカミミガメの多くは太りすぎで、四肢と首が異常に太い。魚、昆虫、植物、さらにはポテトチップスなどまで、ほとんど何でも食べるという点も厄介だ。頑丈な甲羅と水中でのスピードも、アライグマやコヨーテなどの天敵から身を守る強力な手段となる。

 ミシシッピアカミミガメが爆発的に増えるのに伴い、在来種が苦境に追い込まれている。

 ニューヨークの水辺では、さまざまな在来種のカメが、個体数の均衡を保ちながら共存してきた。だが、餌だけでなく、変温動物に欠かせない日光浴のスペースをめぐってミシシッピアカミミガメと競合したせいで、在来カメの個体数が減少している。例えば、トウブニシキガメ(Chrysemys picta picta)はニューヨーク州で最もありふれた種だが、一部地域で数を減らしている。ミシシッピアカミミガメが一因だ。

「セントラルパークには池があります。タートル・ポンドという名前の……」と、サルツバーグ氏は言う。「以前はその池に出かけ、ニシキガメやカミツキガメがたくさんいるのを眺めたものです。それが、今やみんなミシシッピアカミミガメです。妻と私がそこでニシキガメを1匹見かけたのが、2年前のことです」

 池の緑色の水も、ミシシッピアカミミガメがもたらす問題だ。緑色になるのは、動物の排泄物に含まれる栄養素を取り込む明るい緑色の藻類のせいだ。この藻類の大発生はアオコと呼ばれ、水中の酸素を消費し、日光をさえぎり、動植物に悪影響を及ぼす。なかには毒性をもつものがあり、2019年には池で泳いだり水を飲んだした犬が複数死亡した。

 ミシシッピアカミミガメを飼うことにも、健康上のリスクがある。多くの爬虫類や両生類がそうだが、カメもサルモネラ菌を体内に持っている。しかも、子どもにとっては可愛がるのが容易で、甲羅にほほをすり寄せたり、頭に口づけしたりする子もいる。

 こうして、カメから人間にサルモネラ菌が広がる。子どもにとっては致命的になりかねない。


放すのは禁止されているが……
 ニューヨーク市の条例は、ペットを外に放すことを例外なく禁じている。しかし、「このような規定に実効性を持たせるには、パークレンジャーが1日24時間、あらゆる公園を隅々まで巡回しなければならないでしょう」と話すのは、クリストファー・ジョーヤ氏だ。氏はブルックリンにある中学校の理科の教師で、州から認可されて野生生物の治療を行うネットワーク「アーバン・ユートピア・ワイルドライフ・リハビリテーション」のボランティアも務めている。

 2019年、11歳の生徒たちに、ジョーヤ氏が野生生物の治療とリハビリテーション(野生復帰)の単元を教えていた頃のこと。生徒の1人が箱を手に登校し、ジョーヤ氏のデスクに誇らしげに置いた。中にミシシッピアカミミガメが1匹入っていた。

 その生徒は、ある飼い主が持て余したカメをプロスペクト公園の芝生に放す様子を見ていたという。飼育動物は野生の生活に適さないとジョーヤ氏から教わっていた生徒は、すぐにそのカメを拾いに行った。

「教師として、素晴らしい瞬間でした」とジョーヤ氏は振り返る。「『すごい! 学んだことが身についていたんだね』という気持ちでした」

 ジョーヤ氏は、このカメの新しいすまいはなかなか見つからないだろうと思った。ペット市場でミシシッピアカミミガメは飽和状態であり、ニューヨークにカメの保護・レスキュー団体は少数あったが、これ以上引き取ることはできなかった。

 ジョーヤ氏は、自ら数百ドルを出して約190リットルの水槽を買い、拾われたミシシッピアカミミガメを教室で飼うことに決めた。クラスの生徒たちはカメを「ピース」と名付けた。

カメに責任はない
 ある日のこと。モーニングサイドパークの池で、子どもたちのグループがカメを眺めていた。女の子が1匹を手に取って水から出し、腕を伸ばして持ち上げた。カメが空中を泳ぐように足を前後に動かすと、キャーッと歓声を上げた。ジョーヤ氏が近づいて行くと、女の子は足元のコンクリートにカメを落とした。

「カメは甲羅に触れるものを、人の皮膚みたいに感じ取れるって知ってた?」 無傷のカメを水の中に戻したジョーヤ氏は、子どもたちにこう尋ねた。「カメの背骨は、実は甲羅そのものの中にあるんだ」

 ペットを飼うことの責任について子どもたちを教育すること以上に、ジョーヤ氏もサルツバーグ氏も、ニューヨーク市のミシシッピアカミミガメ問題に対するすぐれた解決策はないと認める。フェイスブックには、ペットのカメの里親募集広告を投稿できるグループがあるが、需要よりも供給の方がずっと多い。

 人道的な安楽死はカメにとっても、カメに傷つけられる環境にとっても、最も現実的な選択肢であることが多い。とはいえ、ジョーヤ氏にとっては最後の手段だ。

「誰であれ、動揺させてしまったら申し訳ないのですが……」とジョーヤ氏は言いよどんだが、子どもたちに目をやった。「いや、そうじゃありません。申し訳なくはないのです。そもそもカメを飼うときに、あらかじめよく調べておくべきなんです」

文=CAROLINE HOPKINS/訳=高野夏美
posted by しっぽ@にゅうす at 03:08 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

死にいたることも! 本当は恐ろしい「犬の歯周病」

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菌が歯の骨を溶かしてしまう!?
実は、歯周病は、犬の口腔内の病気のなかでもっとも多く見られます。
 
口の中の数百もの細菌が歯に付着して歯垢となり、歯肉に炎症を起こすことが歯周病の始まりです。歯垢中の数百もの細菌のうち、歯周病を起こす歯周病原性細菌(歯周病菌)はわずか10種類程度。この歯周病菌が増えて炎症が広がると、歯と歯肉の間の溝が深くなって歯周ポケットとなり、歯の根元まで歯周病菌が入りこみます。その結果、歯周病菌が歯を支えるあごの骨を溶かすこともあります。
 
日本では3才以上の犬の80%が歯周病とその予備軍といわれ、歯周病をケアしないまま重症化するケースも増えています。また、歯周病菌が、心臓や肺などの病気の発症にかかわっていることもわかってきています。

死にいたることも! 本当は恐ろしい「犬の歯周病」
イラスト/フジマツミキ
口臭がキツイ、歯ぐきの腫れで気がつくことが多い
歯周病でもっとも気がつきやすい症状が、「愛犬の口がクサイ」こと。
歯についた歯垢が原因で、口の中から悪臭がするのです。また、歯垢が歯ぐきの炎症を引き起こし、「赤く腫れている」「出血している」「膿が出ている」などの歯肉の症状も出てきます。炎症が進んで痛みが出てくると、「かたいものを食べなくなる」「食欲はありそうなのにそれほど食べない」「片側だけで食べる」など食べ方に変化があらわれることも。
 
さらに病状が進行して歯を支えるあごの骨が溶けると、「くしゃみを繰り返す」「鼻血が出る」「目が開けにくくなる」など歯周病と関係なさそうな症状が出るのも特徴です。

死にいたることも! 本当は恐ろしい「犬の歯周病」
イラスト/フジマツミキ
悪化しやすい犬
小型犬
あごが小さく歯と歯の間が狭いため、歯垢がつきやすい状態です。1才以上の小型犬の約90%が歯周病にかかっているといわれています

短頭種
口腔内が狭く、多くの犬の場合、歯と歯が重なったように生えています。そのため、歯垢が付着しやすい口内の状態になっています

皮膚病の犬
患部をなめたり噛んだりしたときに、抜けて前歯にはさまった毛が細菌の温床になり、歯周病を引き起こすことも。また、病気により体の抵抗力が落ちて悪化しやすい傾向が

シニア犬
歯周病のケアをしていないと、加齢に伴い歯垢・歯石がどんどん蓄積し、歯周病菌が歯の根元まで広がることも。歯が抜ける、あごの骨が折れるなどの重症例も目立ちます

糖尿病の犬
糖尿病の犬は細菌への抵抗力が弱まり、歯周病にかかりやすく悪化しやすい傾向が。また、歯周病を治すと、糖尿病治療薬のインシュリンが効きやすいというメリットも


全身麻酔で歯ぐきの奥の歯垢・歯石を取り除く
歯周病は、炎症の原因である歯垢・歯石を取り除かなければ治すことはできません。
 
犬の歯周病治療も人と同じように超音波の振動を利用して、歯の表面や歯周ポケットの奥に蓄積された歯垢・歯石を取り除きます。犬の措置は全身麻酔で行い、重度の症状では抜歯が必要なケースも多くみられます。

歯垢・歯石を取り除き、場合によって抜歯をすることで歯肉の炎症や化膿がおさまり、健康な歯と歯肉に回復します。目の下に穴があいた重度のケースでも、抜歯をしてたまった膿を取り除くことで骨が再生し、2週間で穴がふさがります。

いかがでしたか。歯垢・歯石を除去して健康な歯になっても、ケアをしなければ再発してしまうのが歯周病。再発を防ぐには、歯磨きがもっとも効果的とされています。
1日1回の歯みがきが理想ですが、3日に1回でも歯垢の付着を軽減できます。かかりつけの獣医さんにやり方を教えてもらうなどして、歯みがきを取り入れてみて。

参考/「いぬのきもち」2020年1月号『犬の現代病ファイル 歯周病』(監修:埼玉県上尾市・フジタ動物病院院長 藤田桂一先生)
イラスト/フジマツミキ
文/サトウ

いぬのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 02:56 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

犬が精神的に弱ってる時にする仕草や行動5つ

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精神的に弱っているときにする5つの仕草や行動

1.固まる
ストレスがかかっているときや、警戒しているときなどに固まって動かなくなってしまうことがあります。混乱していたり、様子を探ったりしている状態です。精神的に消耗してしまうため、緊張が解けてもぐったりしてしまったりします。

動かない、ではなく動けない状態なので良い状態とは言えません。犬が頻繁に固まるようであれば何か原因があるはずです。その原因を特定して、犬が安心できるようにしてあげてください。

2.飼い主さんから離れない
精神的に弱っていると飼い主さんから離れず、ついて歩くようになります。また飼い主さんが見えなくなると吠えたり、鳴いて呼んだりすることもあります。精神的に不安定な状態であるため、頼れる人や安心できる人のそばにいたいという現れでしょう。

3.吠える
不安になることで吠え続けるようになる犬もいます。例えば分離不安症などの場合、愛着を感じている飼い主さんから離され、一人になると強い不安に襲われ問題行動を起こすようになります。その中のひとつに無駄吠えがあります。吠えることで不安を和らげようとしたり、要求を通そうとしたりしているのです。

不安からくる無駄吠えはただ叱っても逆効果になってしまうことが多く、対応が難しいのでドッグトレーナーさんや獣医さんに相談してみてください。飼い主さんの自己流でしつけをしてしまうと悪化してしまうこともあるためです。もし心のケアが必要な場合は専門家の指示に従ってください。

4.同じ行動を繰り返す
ストレスがたまったり精神的に弱ってきたりすると、どうしたらいいかわからず全く関係のない行動を繰り返したりします。行動自体に意味はなく、ただ繰り返しているだけです。

しっぽを追いかけたり、足先を舐めたり、同じ場所をウロウロしたり、意味のない行動を繰り返します。一時的なものであれば問題はありませんが、継続的な場合は精神的なケアが必要になる場合があります。

5.逃げ出す
怖さが限界に達すると、脇目も振らずに逃げ出す犬もいます。逃げ出す前に呼吸が荒くなる、そわそわする、体が震えるなどの行動が見られることがあります。また逃げ出す前に攻撃的になり噛み付いたりする犬もいます。

犬の場合、花火や雷などの大きな音や知らない人や生き物などが近づいてきたときに逃げ出してしまうケースが多く、そのまま迷子になってしまう場合もあります。犬が逃げ出してしまう前に原因を探って取り除いてあげてください。

犬の精神を良い状態にするには?

まずは食事と運動をしっかりとすることです。食事は決まった量を大体決まった時間に与え、1日に1回〜2回の散歩をします。そしてもうひとつ大事なのが飼い主さんとのコミュニケーションです。飼い主さんから無視されたり、コミュニケーションが不足したりしていると精神的に不安定になることがあります。遊んであげたり、身体を撫でたりすることで、犬は満足感を得ることができます。

またマッサージや撫でるといったコミュニケーションは病気や怪我を早めに見つけることにも役に立ちます。早めに見つければそのぶん早く治療を行うことができます。そういった意味でもコミュニケーションは大切なものなのです。

まとめ

犬も精神的に弱ってくると様々な行動をとるようになります。その行動から犬の気持ちや状態をわかってあげられるかどうかは、日頃のコミュニケーションによって変わってきます。いつも見ているからこそちょっとした変化や、おかしな行動がわかるのです。

精神的に弱ってしまった場合、心のケアをしてあげなくてはならないこともあります。獣医さんからのアドバイスに従って、支えていってあげましょう。


(獣医師監修:平松育子)
posted by しっぽ@にゅうす at 01:33 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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