動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2013年01月09日

高齢者を狙ったペット詐欺&平成24年度 全国犬猫飼育率調査

気をつけろ 高齢者を狙った「ペット詐欺」(1)
2013年01月07日 [社会] 2013年01月バックナンバー週刊実話

懲役3年、執行猶予5年−−。
 「言葉巧みに猫をだまし取り、殺傷の態様は残虐で悪質極まりない。
被害者の受けた精神的苦痛は計り知れない」
 虐待目的で猫を譲り受けたとして、
動物愛護法違反と詐欺の罪に問われた無職・広瀬勝海被告(45)の
判決が今年5月、横浜地裁川崎支部で下された。
被告が患っている躁鬱病の影響も否定できないとして
執行猶予がついたものの、冒頭のように裁判官は厳しく断罪したのだった。

 広瀬被告は昨年11月1日〜6日、猫の里親を探していた女性3人から、
殺傷目的で猫5匹を詐取。
3匹を踏みつけたり壁に叩きつけたりするなどして殺し、
2匹を傷つけたという。
 社会部記者が言う。
 「インターネットを介して複数のボランティアに接触し
『野良猫に不妊手術を施すボランティアをしている』と猫を
だまし取っていました。単純な虐待事案ではなく、
動物を愛護する善良な市民の思いを踏みにじったもので、
悪質極まりない犯行でした」(社会部記者)

 しかし一方で、ボランティアをするほど動物好きでありながら、
譲渡相手の素性も確認しないずさんさも明らかとなり、
被害者からは「なぜ渡すときに虐待目的だと気付かなかったのか。
猫たちに怖い思いをさせて本当に申し訳ない。
取り返しのつかないことをした」といった後悔の声も聞こえた。

 民間消費者相談窓口『SP解決センター』の山内俊介氏が言う。
 「この件でもそうですが、相手の善意を信用して、
氏名、住所、電話番号を確認しない人も少なくありません。
里親探しでは、2週間くらいのお試し期間を設けることも必要なんです」

 現代社会は少子高齢化が進み、ペットを購入する家庭が増えている。
 「ブームに伴い、動物病院や美容室、ホテルや葬儀屋などの
ペット対象サービスが提供される機会が増えました。
それとともに、飼い主の心情や動物への愛護心につけ込む
悪質な商法や詐欺が横行しているのです」(同)

 山内氏によると、悪質なペット詐欺には里親詐欺のほか、
葬儀詐欺、ペットモデル詐欺、募金詐欺、差し替え詐欺、
珍種売りつけ詐欺などがあるという。
 「中でも葬儀詐欺の被害は多い。
東京都消費生活総合センターによると、焼却炉を完備した車で
飼い主の自宅まで出張した業者が、ペットの死骸を焼却炉に入れた後に
数十万円の高額料金を請求してくるケースが多く見られるようです」
(前出・社会部記者)

 この場合、飼い主が「話が違う」と拒否すると、
「嫌なら今すぐ焼却炉から出す」「遺骨を返さない」
「生焼けでいいのか」などとすごまれ、法外な金額を請求されるという。
 「葬儀業者は異なっても、手口は共通しています。
大概はホームページなどで小動物から大型犬までの体重別の料金が表示され、
『他の料金は一切かからない』と謳っていますが、
ペットを焼却炉に入れた“後料金”が請求されるのです」(同)
中には、大型犬で「火葬料6万円」としていたのに、40万円も請求され、
拒否すると残額を支払う念書を書かされたケースもあるという。

また、ペットの死骸を業者が引き取る場合でも、次のようなケースがある。
今年4月、埼玉県飯能の正丸峠付近で犬猫約100匹の死骸が捨てられていた。
県警生活環境2課と飯能署は、廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで、
元同町の町議でペット葬儀業『花園ペット祭典』経営、
阿部忍容疑者(71)を逮捕。
阿部容疑者は「悪いと思いながらやってしまった。火葬は費用がかかり、
手元に残るのはわずか。投棄すれば全部自分のものになった」と供述している。

 これに似た例は、『SP解決センター』にも寄せられている。
 《長年飼っていた愛犬が亡くなり、業者さんに依頼しました。
葬儀は無事に済み、火葬を行うとのことで業者さんに預けました。
しかし、その後一向に連絡がなく、
こちらから業者へ電話をして遺骨が欲しいとお願いしましたが、
複数のペット達と一緒に火葬を行っており、
遺骨はすでに埋めたのでもうないと言われました》


気をつけろ 高齢者を狙った「ペット詐欺」(2)
2013年01月08日 16時01分 [社会] 2013年01月バックナンバー 提供:週刊実話

前出の山内氏が続ける。
「葬儀業者の中には火葬後、遺骨をロッカー形式のお墓に入れ、
いつでも愛犬、愛猫に会えるようしているところもありますが、
死骸を山に埋める悪質なケースも後を絶ちません。
墓所を持たない業者は、寄せられた相談事例のように、
火葬後、いろいろな理由をつけてペットに会わせてくれない。
そうした対応の場合には要注意です」
 しかし、動物の火葬業者には法的規制がなく、
山内氏は「事前に見積もりを出させるなど料金の確認が必要。
納得できない場合は、支払いや書類へのサインを急がないようにすべき」と、
警鐘を鳴らす。

 国民生活センターによると、ペット購入後の相談件数は、
ここ5年余りで増加傾向にあり、昨年は2375件。
これには、団塊の世代が定年を迎えペットを購入する人が増えたのも
原因の一つに挙げられるという。
 「ペット購入に関して販売を業とする者は、
『動物の愛護及び管理に関する法律』における動物取扱業者として、
'06年6月より自治体への登録が義務付けられた。
販売(契約)にあたっては事前に動物の特性及び状態に関する
情報について文書を交付し、消費者に署名等による確認を
行わせること等が課せられたのです。
このような規制強化により、店舗でのペット購入に関するトラブルは、
やや減少傾向にある。
しかし、近年のネット取引の台頭で、
通販やオークション等の取引におけるトラブルは、
徐々に増加する傾向にあるのです」(国民生活センター)

 このような状況の中、「CM出演する愛犬の晴れ姿を見たい、
世間にも見てもらいたい」という飼い主の心情につけ込んだ、
ペットモデル詐欺も少なくない。
 「たとえば、愛犬を登録した某動物プロダクションでは、
まず登録料として2万円ほど請求し、さらにクライアントに見せる
プロモーション用カタログの掲載料という名目で20万近い金額を要求。
ところが支払いを終えると梨のつぶてで、
結局、モデルの仕事など回ってこないケースが少なくない」
(前出・社会部記者)

 また街中でよく見かけるのが「この子達を助けてください。
募金お願いします」と声をかける募金詐欺。
 むろん本当に殺処分される犬・猫を助けようという
ボランティア団体も存在するが、
中には人の善意に付け込んで金儲けをしようと企む連中もいるのだ。

 ネット社会を最も反映しているのが、
差し替え詐欺や珍種売りつけ詐欺、ペディグリー詐欺だろう。
 「ネットで見た写真とは似ても似つかない犬や猫を
送ってくる業者もいます。疾患を抱えていても動物好きの人は
騙されたことを甘んじて受け入れてしまう。
それに、一般の人はペットの知識が乏しい。
そこに付け込んで、高価な珍種を売りつける業者もいます。
ネットだけのやり取りに頼らず、契約の際には音声の録音をすること。
サービス提供地や会社の存在など、
サービスの根拠となるものを聞き出きだしておくと、
問題が起きた時に法的対応がしやすい」
(前出・山内氏)

 飼う側も、命を預かる強い意識が必要なのだ。





ペットフード協会 「平成24年度 全国犬猫飼育率調査」 発表

一般社団法人ペットフード協会は、
「平成24年度 全国犬猫飼育率調査」の結果を発表した。

 それによると、全国の推計飼育頭数は犬・猫合計で、
2128万2000頭となり(犬:1153万4000頭/猫:974万8000頭)、
前年比99%とほぼ横ばいで推移していることがわかった(前年度:2154万2000頭)。
また、飼育世帯率は、犬が16.8%(前年度17.7%)、
猫(外猫除く)が10.2%(前年度10.3%)となった。

 また、犬全体の平均寿命は13.9歳、猫全体の平均寿命は14.5歳で、
特に猫の場合は「家の外に出ない」猫の平均寿命が15.7歳と、
「家の外に出る」猫の平均寿命の12.3歳を大きく上まわる結果となった。
なお、犬は超小型犬・小型犬の寿命が長かった。

 さらに、今回は犬の役所への届出・登録や狂犬病予防接種などの
実施率に関する調査結果も公表された。
それによると、過去10年間に飼育した犬の畜犬登録は全国で81.3%、
1年以内に狂犬病予防接種を実施したのは、全国で81.6%となった。
地域別に見ると、畜犬登録は甲信越(91.0%)、
狂犬病予防接種は北陸(95.0%)の実施率がもっとも高かった。

 一方、混合ワクチンの接種率は全国で66.7%、
フィラリア予防対策は68.4%と、
狂犬病予防接種に比べると10%以上実施率が下がっており、
ノミ・ダニ予防にいたっては、全体の40.1%にとどまった。

[関連URL]
平成24年度 全国犬猫飼育実態調査 結果



posted by しっぽ@にゅうす at 20:03 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする