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2013年02月21日

警察犬不足、対策を 壁は高齢化や育成の手間 飼育者や指導員らへ支援必要/徳島

毎日新聞地方版
犯罪捜査や行方不明者の捜索などで能力を発揮する警察犬が県内で不足している。
県警は民間で警察犬になるべく育てられた犬に嘱託するが、昨年は病気や寿命などによる
死亡が相次ぎ、一時は5頭しかいない深刻な状態に。警察犬を育成する人が高齢化や育成の
手間などを理由に減っており、不足した状態がこのまま長く続く恐れもある。
警察犬を取り巻く現状を取材した。【山本健太】

 警察犬は、警察が自前で犬の飼育や訓練する「直轄犬」と、民間の訓練所などで育成された犬を
指定する「嘱託犬」の2種類に大別される。現在、県警は直轄犬を所有せず、全てが嘱託犬だ。
指定される犬の種類はシェパードやボクサーなど大型の7種という。

 県警鑑識課によると、昨年1年間に警察犬を嘱託したのは12頭。近年で最も多かった03年の
41頭と比べると約3分の1だ。しかも、昨年中に病気などで7頭が相次いで死亡し、一時は5頭に
まで減った。現在は2頭増えて7頭いるが、出動が必要な事案が重なったり、現場が広範囲だったり
した場合はカバーできない状況も生じかねないという。

 「10年以上前は一人で3、4頭を育てる飼い主もいたが、今は警察犬も飼い主も減った」と
嘆くのは、県嘱託警察犬指導員会会長の武市次信さん(72)=阿南市。育成に25年以上携わり、
これまで10頭近くの犬と現場に出たベテランだ。25年前には30人以上いた指導員は現在、
7人にまで減っているという。

 警察犬の育成は、手間や費用のかかる仕事だ。まず子犬の頃に専門の訓練所に約2年間預け、
必要な基礎技術を身に付けさせる。訓練所での訓練費は最低でも1匹当たり約60万円にもなる
という。その後は自宅で飼育し、嘱託犬に選ばれれば、警察からの出動要請を待つ。1回の出動で
数千円の手当なども支給されるが、普段の餌代などもばかにならず、ボランティア的な仕事である
ことは否定できない。

 捜索に出動して行方不明者の死に接したり、容疑者の追跡では恐怖を感じることも。それでも、
武市さんは山で遭難した高齢者を捜索から3日後に生存した状態で見つけた時の喜びが忘れらず、
「やりがいがある仕事」と胸を張る。武市さんは「犬だからこそできることがある。警察犬を減ら
さないためには指導員を増やさねば」と強調する。



タグ:警察犬 徳島
posted by しっぽ@にゅうす at 11:50 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする