動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2013年03月08日

昨年度1642匹、犬猫殺処分 昭和の猫カフェ、NPOと連携 「目の前の命救いたい」 /山梨

毎日jp
◇3年で50匹、新しい飼い主に 
1642。11年度に県内で殺処分された犬と猫の数だ(犬334匹、猫1308匹)。
全国では10年度に計20万匹余りが殺処分された。飼い主の意識向上などで、県内の殺処分数は
この10年間で3分の1以下に減った。しかし、1日に4匹を超す命が、人の手で失われている
現実がある。「一つでも多くの命を救いたい」。県内の取り組みを追った。【藤河匠】

 中央市乙黒にある県動物愛護指導センター。県内での殺処分は同センターと4カ所の保健所で
行われている。

 先月訪れた際、15匹ほどの犬や猫が収容されていた。県が行う飼い方教室のモデル犬も
一部いたが、他は引き取り手が原則1週間なければ処分される。

 殺処分は炭酸ガスや薬剤で行い、その後焼却する。11年度の処分費用は年間150万円。
不安げにほえ続ける犬や、高齢のためか呼びかけにも反応しない犬、じっとこちらを見つめる犬。
処分施設と直結したコンクリートと鉄のおりに囲まれた空間で、その時を待っていた。

 同センターの本庄知所長は「(新たな飼い主に譲る)チャンスがないものは処分しなければ
ならない。職員はそれぞれの個体を見ており、心の負担が大きい」と漏らす。飼い主が見つ
かった日や、同センターへの引き取り依頼が1件もない日には職員全員で「よかった」と胸を
なでおろす。本庄所長は「最終的な目標は殺処分ゼロ」と強調する。

   ×   ×

 犬猫の殺処分自体は近年、減少している。11年度の県内処分数は、10年前の01年度
(6202匹)の3割以下の水準だ。同センターの担当者は「飼い主からペットを引き取る数が
減った。意識の向上などが考えられる」と話す。

 県が03年度から始めた引き取りの有料化(生後90日超で2000円など)も要因だ。
県は所有者を識別するマイクロチップの普及を進めているほか、小学生向けに犬の心臓音を聞かせる
などして命を考えるイベントも開いている。

 NPOや個人レベルなどの活動も広がりをみせる。

 昭和町西条にある猫カフェ「Hako bu neco」。10匹以上の猫がいる。
10年3月に「ノア動物病院」(甲府市城東3、林文明院長)が開設。捨て猫などを協力する
NPOを通して引き取り、猫カフェという癒やしの場で来店者に動物と触れ合ってもらいながら
飼い主を探す取り組みだ。
引き渡しの際、避妊去勢手術やワクチン注射など実費のみ支払ってもらう。

「せめて微力でも目の前の命を救いたい」。水野綾子店長(31)は言う。オープン以来3年で
約50匹の猫を新しい飼い主の元へ送り出した。見送った猫は全て覚えている水野店長。
「送り出すのは寂しいが、幸せになると思うとそれを超えるうれしさがある」

  ×   ×

 今年9月に新たな動きがある。改正動物愛護管理法の施行だ。

 改正法のポイントは、生後56日(施行から3年は45日、その後延長を検討)までの犬や猫に
ついて、繁殖業者が販売業者に引き渡すことを禁じたこと。生後間もない子犬や子猫を親から引き
離すとかんだり、ほえたりといった問題を起こしやすいとされる。改正には、ペットを手放す
ケースを減らす狙いがある。

 さらに、飼い主が終生飼う努力義務を新たに規定。その上で各県の動物愛護センターなどが
この責務に照らし、引き取りを拒めるようになる。

 殺処分に日々携わる県動物愛護指導センターの担当者は訴える。
「もう一度、命について考えてほしい」



posted by しっぽ@にゅうす at 07:46 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする