福島県浪江町と飯舘村にいまだ取り残されている猫や犬たちを救いたい−と写真と詩で支援を
呼び掛ける展示会が6日、川崎市役所第3庁舎1階ロビーで始まった。
主催しているのは横浜在住の主婦ら15人が参加する「横浜わんニャンの会」。動物病院や
ペットフードを扱う販売店が協賛している。
会場にはメンバーが被災地で撮影した取り残されたペットの写真約200点と併せ、
犬猫の窮状を訴える詩15編も展示されている。詩は横浜詩人会メンバーなど、川崎を含む
京浜地域の詩人たちから寄せられた。
小説家の森絵都さんが現地ボランティアに同行取材して著した「おいで、一緒に行こう−
福島原発20キロ圏内のペットレスキュー」(文芸春秋刊)の抜粋も、著者の許可を得て
掲示されている。
わんニャンの会によると、被災地のペットたちも現地のボランティア団体の手でシェルターに
保護されつつあるが、依然として100匹近くが取り残されているという。同会は毎月、
協賛企業の援助も得て、ペットフードなど物資や現金を現地のボランティア団体に送っている。
同会は3千円の賛助会員を募集しており、池田千代子代表は「ぜひ写真を見ていただき応援して
ほしい」と話している。
展示は22日まで(土日曜・祝日は休み)、午前9時〜午後5時。問い合わせは、
池田代表電話090(9811)5057。