動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2013年10月03日

捨て犬親子再会、ポカポカ物語に 千葉の作家が児童書

BOOKasahi.com
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 捨てられていた3匹の犬の親子。施設に収容され、母犬は殺処分の寸前だったが、それぞれ新しい飼い主が見つかり育てられた。そして、3匹は再会する。そんな捨て犬の物語が「ゆれるシッポの子犬・きらら」(岩崎書店)という児童書になった。「動物の運命を決めるのは人間」と子供たちに訴えかける。
 本を出版した市原市の児童文学作家、今西乃子(のりこ)さん(48)が、メスの子犬「きらら」を引き取ったのは2010年12月。神社の境内に親子3匹ですみ着いていると住民から通報で、千葉市動物保護指導センターに収容されていた。
 今西さんは05年、虐待され障害を負った子犬の「未来(みらい)」を引き取り、動物愛護をテーマに児童書を手がけてきた。センターを介し飼い主のボランティアにも携わり、「未来とあまりによく似ている」と、きららを飼うことにした。
 生後約2カ月の柴犬(しばいぬ)の雑種とみられるきららは、人に対する警戒心を隠さなかった。だが、間もなく未来と仲良くなると、表情も穏やかに変わったという。
 《きららがうれしくてシッポをふると、飼い主さんの心がポカポカになる》
 物語は小学低学年でもわかりやすいよう、犬の目線から書かれている。「動物の心をポカポカにするのは人間だと、きららを通して伝えたい」と今西さん。
 収容された犬や猫は通常、新たな飼い主などが見つからなければ処分される。子犬は希望者も多いが、大きくなると見つからないことがほとんど。きららと兄弟の「マル」はすぐ飼い主が現れたが、母犬の「ネリ」は殺処分が待っていた。
 そんな中、ネリを引き取ったのは市川市の高橋彰子さん(29)。飼うなら大人の犬と決めていた。最初はよく震えていたが、いまでは大切な家族の一員。「ボロボロだった犬も愛情を持って育てれば、ピカピカに生まれ変わる」
 新たな飼い主に育てられた3匹は12年2月、今西さんの呼びかけで、マルが暮らす千葉市花見川区の大木建樹さん(49)宅で再会した。ネリは真っ先にきららに近づき、鼻をつけた。「捨てられた犬が再び一緒になる。すごい幸せなこと」と大木さん。その時の様子を本はこう記す。
 《人間につかまえられ、くらい部屋にとじこめられてしまった3匹がいま、大きくシッポをふって人間といっしょにポカポカにくらしているのです》
 本は今年の県の小学生向け課題図書に選ばれた。今西さんは「犬や猫に罪はない。命を捨てるのも、救うのも人間だということを、わかってもらえたら」。

 税別1200円。問い合わせは岩崎書店(03・3812・9131)へ。



posted by しっぽ@にゅうす at 12:48 | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする